高さ三十センチほどのお地蔵さんがぎっしり並ぶ境内の一角。生まれて間もなく亡くなった子や、胎児で失った子らの供養のため奉納された水子地蔵である。水子の魂は地蔵観音菩薩の世話になるといわれ、この信仰によるものだ。 文・中村藤一郎 画・西松凌波 『古都点描』冬花社より
寺社の境内や街路樹、周囲の山肌などを黄金色に染めるイチョウ。冷たい木枯らしに舞う、その黄葉は年の瀬を運んでくるよう
かまくら今昔抄(133) 昭和の鎌倉探偵団(承前)
「高砂」など能の名場面 長谷の鎌倉能舞台
「台峯の四季」は谷戸の自然 北鎌倉の景観を後世に伝える基金
美術館・文学館めぐり
購入新図書のリスト抄
喜寿を迎えた地元のお年寄りが、そのころになると、そわそわしだす。たぶん、謹厳実直な顔でちびりちびり酒を飲んでいる、そのお年よりは、前日になるとうれしそうに、「あすはお十夜だよ」と子どもの顔になる。 文・中村藤一郎 画・西松凌波 『古都点描』冬花社より
サザンカがつややかな緑の葉のままに花をのぞかせている。もう一つの花は繊細で優しいのに、寒さに向かい、薄日のかげでつぼみを咲きついでいく厳しさが感じられる。
かまくら今昔抄(132) 昭和の鎌倉探偵団
鎌倉市民文化祭 11月
鎌倉芸術祭 「鎌倉ルネッサンス」
扇ガ谷二丁目の奥まった一帯を泉ガ谷と呼ぶが、ここに泉谷山と号する真言宗の古刹・浄光明寺がある。本尊の阿弥陀三尊がすばらしい。 阿弥陀如来像を真ん中にして右に観世音菩薩、左に勢至菩薩の脇侍が安置されている。 文・中村藤一郎 画・西松凌波 『古都点描』冬花社より
秋の花が咲きみだれる東慶寺の庭で、ひときわ鮮やかに咲くコスモス。天に向かい花をきりりと開き、情景を見据えているかのよう、糸のように細い葉が風にしなやかになびく。
かまくら今昔抄(131) 御成町郷土誌管見
オペラ・フランス歌曲、名曲の数々 日本の誇る達人たちの音楽界
第12回 極楽寺・稲村ガ崎 アートフェスティバル
六百七十年前、朝廷に支えていた一人の公家が京都から鎌倉に護送された。源氏山公園の一角、葛原岡と呼ばれるかつての刑場で処刑された。その翌年、鎌倉幕府は滅び時代は大きく変わっていく。 秋をまたで葛原岡に消ゆる身の 露のうらみや世に残るらむ この辞世の句を詠んで最期を遂げた日野俊基は後醍醐天皇の側近として鎌倉時代後期に活躍した。 文・中村藤一郎 画・西松凌波 『古都点描』冬花社より
かまくら今昔抄(130) 虚子と戸川稲村
好評だった福祉のかまくら朝顔市 炎天下、900鉢を完売、協力に感謝
鎌倉朝日賞に茅ヶ崎の丸山さん 実朝祭短歌大会に170首応募
優秀作品約60点を展示 「四季の鶴岡八幡宮」写真展
北条氏の地位を磐石にした鎌倉幕府の第二代執権・北条義時が元仁元年(1224)62歳で亡くなる。三大執権となった長男の泰時が、父追善のために建立したのが、釈迦堂である。嘉禄元年(1225)6月13日の「吾妻鏡」に「釈迦堂供養を遂げられる。人々群集す」とある。廃寺となり現在はないが、この家と近くの浄明寺寄りにあった、と見られている。釈迦堂ガ谷の名はこれに由来する。 文・中村藤一郎 画・西松凌波 『古都点描』冬花社より
強い真夏の太陽と潮風を浴びて、七里ガ浜海岸の道路沿いに群がって咲くカンナ。向こうから水着姿の少女たちがオレンジ色の花をまぶしそうに眺めながら通り過ぎる。青い空、青い海によく映える。
かまくら今昔抄(129) 最後の鎌倉文士のいい話
手をつないで道路の測量 鎌倉小1,3年が地域のまち歩き
10月に鎌倉酒販協組から新発売 紫イモ焼酎の名前を募集
第5回ふかさわ夏まつり
鎌倉では民家の庭先でも見事に花をつけたサルスベリを見かけるが、寺院では補陀洛寺や極楽寺、瑞泉寺、海蔵寺、長谷寺、英勝寺などにこの大樹がある。 補陀洛(落)とは、梵語で観世観音菩薩が現れた零場を意味するが、そんな神秘さを漂わせるのが、盛夏に境内いっぱいに花をつける、本堂前のサルスベリである。 文・中村藤一郎 画・西松凌波 『古都点描』冬花社より
天に向かってすくすくと枝を伸ばし、花をつけるムクゲ。青い空の下、ふりそそぐ太陽の光を浴びてやわらかなツボミを開く。夏から秋にかけて次々と咲く、たくましさも持ち合わせる。
かまくら今昔抄(128) 最後の鎌倉文士のいい話
8月に原節子主演映画や絵画展 小津監督を偲ぶ会の麦秋祭
美術家・泉さんが十二所で個展 一軒屋を探索して作品鑑賞
第 44 回 鎌 倉 美 術 展
和賀江島は日本に残る最も古い築港である。 貞永元年(1232)、往阿上人という僧が「遠浅で荷の揚げ降ろしに不便である。船の安全のためにも港を築くべき」と鎌倉幕府に申し立てた。 文・中村藤一郎 画・西松凌波 『古都点描』冬花社より
水面に浮かべた葉の間から花茎を伸ばして咲くスイレン。池のコイも顔をのぞかせる。 明るい日差しを浴びて葉も輝いているよう。 清楚な花に心安らぐ。
かまくら今昔抄(127) 最後の鎌倉文士(下)
夏至の夜を燈明皿の灯火で 鎌倉ユネスコ協会が呼びかけ
鎌倉の羅漢図・絵画や彫刻の特別展 国宝館で国重文など49点出展中