鎌倉朝日新聞 (1月1日号 2024年 第538号)


謹賀新年

二〇二四年 元旦

鎌倉朝日新聞社

油彩画(803×435㎜)

湘南の海 (2020年制作)

絵・池田清明(せいめい)

油彩画家
1951年 岡山県笠岡市出身
鎌倉市在住
一水会運営委員・日展特別会員



今年はヴィヴァルディを聴く

新保 祐司

今年は、令和六年である。令和二年の春から始まった新型コロナウイルス禍もようやく収束した。私は、コロナ禍の三年間、健康維持のためにほとんど毎日散歩をしたが、コロナが5類に移行してからもこの習慣は今も続けている。 散歩をするようになってつくづく思ったことは、海を見に行けることは本当にありがたいということだった。東京から鎌倉に移って三十年弱になるが、鎌倉に住んでいることの恩恵の一つは海が近いことだろう。私の場合は、海まで行って帰ってくるのに約一時間、歩数は七千歩くらいで運動には丁度いい。大町の自宅から、なるべく人の歩かない路地をたどって材木座海岸に出る。夕方のことが多いが、途上には四季それぞれの花が咲き、海岸に出ると海景の風情はその日の天候によっても違う。遠くには大島が浮び、右手には伊豆半島が見える。歩いているときや海を眺めながら、たまに俳句が浮ぶこともある。コロナ禍になってから、下手な俳句を日記代りに詠むようになった。これはコロナ禍の逆説的な効用である。令和三年の元日、コロナ禍の最中、夕暮れに海を見に行った。そのとき、「沈みゆく大いなるもの初入日」と詠んだ。 夕方、散歩に出るまでは家に蟄居していることがほとんどだったが、その時間を使ってもともとクラシック音楽が好きだった私は、まずベートーヴェンの全曲を一日に一曲ずつ聴きながら考えたことを書き溜めていった。そして、令和二年の十一月に『ベートーヴェン 一曲一生』を上梓した。コロナ禍が続く中、令和四年の二月二十四日にはロシアによるウクライナ侵攻が始まり世界はますます暗くなった。そんな中、今度はブラームスの全曲を一日に一曲ずつ聴いていって、昨年の四月に『ブラームス・ヴァリエーション』を出した。この歴史の暮れ方の時代にブラームスの音楽は相応しかった。一昨年の秋、ブラームスの本を書いている頃、材木座海岸で夕暮れの海を眺めながらよく口笛で吹いていたのはブラームスの歌曲「鎮められた憧れ」であった。 コロナ禍は収束したが、世界は、ロシア・ウクライナ戦争に加えて、イスラエル・ハマスの戦闘まで起きてしまった。ここまで動乱の時代になると、どんな音楽を聴こうか。今年は、ヴィヴァルディを改めて聴き直そうと思っている。優雅なる衰退の音楽だからである。

新保祐司プロフィール 1953年仙台生まれ。文芸批評家・都留文科大学名誉教授。鎌倉市大町在住。主な著書に、『内村鑑三』(文春学藝ライブラリー)、『信時潔』(構想社)、『義のアウトサイダー』(藤原書店)、『フリードリヒ 崇高のアリア』(角川学芸出版)、『ハリネズミの耳―音楽随想』(港の人)などがある。



◆新年の紙面

あけましておめでとうございます。

新春を寿ぎ、鎌倉と鎌倉ゆかりの各界代表の年始ご挨拶を3、4、5面に掲載しています。皆様のご活躍を心よりお祈りいたします。 今年も暮らしに役立つ情報を満載した紙面づくりに誠心誠意励みます。ご愛読よろしくお願いします。連載は2月号から再開します。


鎌倉朝日新聞社

山口会長

鎌倉朝日新聞社

老朽化が進む地域医療センター

鎌倉朝日新聞社

旧材木座保育園の建物

建物老朽化 鎌倉市休日夜間急患診療所

鎌倉医師会会長が対策訴え

鎌倉市の休日夜間急患診療所として利用されている材木座3丁目にある鎌倉市医師会の地域医療センターが老朽化し、本来の機能を果たせなくなっている。医師会の山口泰会長は、隣にある旧材木座保育園の施設を改築して利用するなど、先を見すえた対策が必要だと訴えている。 材木座の住宅街の中にある地域医療センターは、1973年竣工。3階建てで延べ約990平方メートルあり、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所、ヘルパーステーションなどが入っている。医師会の事務局もあり、全館で30人から40人が働いている。 築50年を経て傷みがひどくなり、昨年末から今年春にかけ、約3700万円をかけて外壁や屋上の塗装をしなおした。しかし、海が近いこともあって、パイプ類やポンプ、貯水タンクなど水回りの劣化が激しく、だましだまし使っている状態だ。かつては乳幼児健診や予防接種にも利用していたが、今は使われていない。 問題が深刻化したのが、2020年からの新型コロナウイルス感染症への対応だった。それまで1階の入り口近くの部屋を、市から委託された休日夜間急患診療所としていた。もともと一つだった診察室をパーティションで二つに分けて使っていた。患者の動線を分けることもできず、換気の悪い密な環境で、医療者も受診者も不安を感じる状態だった。 そこで浮上したのが、隣接する旧・市立材木座保育園の施設の利用だった。部屋数が多く、待合室をいくつも設けたり、診療室も分けたりして使うことができる。保育園の玄関を通らなくても、地域医療センターの脇から裏口に通じている。 オミクロン株が流行した22年夏には、日曜日に100人近くが訪れ、そのうち約70人がコロナに感染していたこともある。医師会では通常医師、看護師、事務員1人ずつの態勢を、医師・看護師2人、事務員3人に拡充して対応した。 その後も保育園の施設を休日夜間急患診療所として利用している。来年度までは使用の目途がついているが、臨時の措置なので、いつまで使えるかは不確定だ。加えて、閉園して6年がたつ保育園の建物も、傷みがでてきて雨漏りがするという。 地域医療センターの本体を建て替えるには、相当な費用が掛かる。 山口会長は「せめて保育園の一部を建て替えるか、総合的な施設をつくってそこに診療所を入れてもらえれば」と訴える。「大船・深沢地区には急患対応できる大きな病院があるが、旧鎌倉地区には、この休日夜間急患診療所が欠かせない存在だ」とも述べている。 鎌倉市健康福祉部市民健康課では「休日夜間急患診療所の移転の話は、何年か前からいただいていて、市でも探しているが、まだ目途が立たず、少なくとも来年1年はこのままの状態だと思う」と話している。


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鎌倉アカデミア「文化力の根底に」

多摩大・寺島学長講演

鎌倉市などと観光振興の包括連携協定を結んでいる多摩大学(東京都多摩市)の寺島実郎学長(76)が昨年12月4日、鎌倉芸術館で講演した=写真。 寺島氏は、1946年(昭和21)に光明寺で開校した「鎌倉アカデミア」(鎌倉大学校)の存在などに言及しながら、鎌倉の文化力の高さを賞賛。「地域の歴史を掘り下げれば、必ず世界史につながる」とも述べ、グローバルとローカルを掛け合わせた「グローカリティー」の重要性を訴えた。 鎌倉市に隣接する藤沢市にグローバルスタディーズ学部を持つ多摩大学は、一昨年11月に鎌倉市、鎌倉市観光協会と、観光についての包括連携協定を締結。昨年7~9月、鎌倉市の観光に携わる人らを対象に、同大学の教員らが観光を通した地域活性化などについて講演する「鎌倉ホスピタリティ観光セミナー」を開いた。寺島氏の講演はその締めくくりとして行われた。 鎌倉アカデミアは敗戦翌年の1946年5月、光明寺の一角を仮校舎として「鎌倉大学校」として創設。戦禍の東京を逃れて住んでいた文化人、学者らが講師陣に加わり、自由で民主的な教育を目指した。48年、横浜市内の海軍燃料廠(しょう)跡に移り、学校名も「鎌倉アカデミア」に改称。財政難から50年9月で閉校するまで、開放的な雰囲気で先駆的な取り組みが行われた。 寺島氏は「鎌倉には戦前から文化人が生活していた。久米正雄や小林秀雄ら、我々が影響を受けた、知の分野で存在感を放った人たちが、鎌倉を舞台に活動していた」と指摘。さらに、鎌倉アカデミアについて「市民講座で、鎌倉の市民が主体的に新しい時代の潮流から学ぼうという、極めて熱心な講座が行われていた。これがこの地域の根っこに横たわっている文化力の根底にある」と述べ、高く評価した。 講演に先立ち、松尾崇鎌倉市長が来賓として挨拶し「コロナ禍を経た後、市の観光をこれまで以上に様々な面で、さらに進化させていくところに差し掛かっている。多摩大学ともしっかりと連携しながら街づくりを進めていきたい」と述べた。


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SDGフォトコンテスト表彰式で小島理事長

かまくら市民活動フェスティバル

「防災・減災」テーマに50団体参加

第25回かまくら市民活動フェスティバルが昨年12月2・3の両日、鎌倉生涯学習センターで開かれ、約50団体が参加した。 鎌倉市市民活動センター運営会議(小島政行理事長)の主催で、市民活動の活性化と、その活動を市民に知ってもらい、市民活動のすそ野を広げるための催し。団体相互の連携や協働を促進する場でもある。 関東大震災から100年目にあたる今年は、「防災・減災」をテーマに、「まちづくり」や「市民活動」を通じて培った平時のつながりを地域の防災力の向上に活かすことを目指し、団体紹介パネルの展示や、映画、講演会などが行われた。

SDGsフォトコン写真展

第5回SDGsフォトコンテスト写真展の表彰式もあり、約50点の応募の中から鎌倉市長賞など、6点が入賞した。 鎌倉市長賞は橋本等さんの作品でSDGsゴール5、平和パレードの1コマ。同コンテストでジェンダー部門での受賞は初めてだった。 鎌倉朝日賞は、佐久間芳之さん、SDGsゴール11で、文字のない絵本「ウィンメルブック」で鎌倉の街を表現。組み写真の作品で、ほかにも組み写真の応募が多かった。


犯罪被害者支援考える 講演会

3日午前には、「犯罪被害者支援を考える」の題で講座が開かれ、約40人が参加した。  主催は防犯・防災に取り組む市民団体「鎌倉ガーディアンズ」で、代表の大津定博さん(61)が講師を務めた=写真。 大津さんは、犯罪被害者が置かれている現状を説明。逮捕された加害者の治療費や生活費は公費で負担される一方、被害者や遺族は損害賠償金を求めても、加害者に資力がなかったり、長期受刑者になったりして泣き寝入りになるケースが多いという。 秋葉原無差別殺傷事件や、下関通り魔殺人事件などの実例をあげながら、「このような状況はSDGsの『誰ひとり取り残さない』という考え方にそぐわない」と力説。 さらに「犯罪被害者やその家族に対する支援体制が欧米に比べて日本では不十分とされている」と話した。 県は2009年に犯罪被害者を支援する条例を制定した。鎌倉ガーディアンズが発足したのもこの年で、大津さんの家が被害にあい、この条例によって救われたという実体験を話した。 「鎌倉市にも犯罪被害者支援条例を制定し、きめ細かい支援が必要だ」と、同会は1月に鎌倉市に条例制定の要望書を提出するという。 犯罪被害者への支援に関して、県は、昨年11月の県議会で来年4月にも、犯罪被害や遺族への見舞金制度を創設し、サポートを強化する方針を明らかにしている。



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堀内正和  《prière de plier》1965 年( 1970年頃印刷) 紙、印刷(岡崎和郎・岡崎球子による)個人蔵 ©The Estate ofMasakazu Horiuti, Courtesy of Yumiko Chiba Associates 撮影:佐治康生

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 「春」屏風・白鳥操さん

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み る

▼消防出初式
▽鎌倉 1月6日10時、深沢多目的スポーツ広場。
鎌倉市消防本部44・0983
▽逗子13日10時、逗子第一運動公園。
逗子市消防本部046・871・4325
▽葉山7日10時葉山小学校。
葉山町消防総務課046・876・0146
▽藤沢 7日9時半、藤沢市消防防災訓練センター。
藤沢市消防総務課0466・50・3576
▼イメージと記号
1960年代の美術を読みなおす
2月12日まで県立近代美術館鎌倉別館。1960年代に流行した記号や幾何学を取り入れたマルチプル・オブジェの作品を紹介。7百円。
同館22・5000
▼特別展「映画監督・是枝裕和のまなざし」
1月14日まで川喜多映画記念館。これまでの軌跡を振り返り、映画界の現在と未来に向けるまなざしを追う。
▽是枝監督テレビドキュメンタリー集1月10日14時・13日10時半。4百円。 【関連上映】「幻の光」1月8・11日10時半、12・14日14時/「怪物」10・12・14日10時半、8・11・13日14時。各千円、小中学生5百円。
23・2500
▼企画展「早春の風情―清方のことばとともに」 1月13日~2月27日鏑木清方記念美術館。春の訪れを告げる早春の風情を描いた作品を清方のことばとともに紹介。3百円。
23・6405
▼鎌倉美術家協会部会展日本画・工芸(染織 陶芸) 1月26~30日鎌倉芸術館。会員・会友・一般公募者が自由闊達に制作した作品を発表。
川口方25・5944
「春」屏風・白鳥操さん
▼2024 New Year Special
1月6~21日北鎌倉ギャラリー月。青蜩丸と蟬丸作品の競演。絵付けワークショップ同時開催。
0467・22・2913
▼〈文永の役750年〉異国襲来―東アジアと鎌倉の中世
3月9日まで鎌倉歴史文化交流館。二度の襲来の実像と当該期を経て花開いた鎌倉の文化的側面を紹介。4百円。
73・8501
▼国宝鶴岡八幡宮古神宝
1月4日~2月12日鎌倉国宝館。国宝の古神宝類をはじめ、絵画・文書、同宮旧蔵の仏像などを紹介。5百円。
22・0753
▼五光窯 魅惑の彩磁器Ⅲ藤本岳英・江里子展
2月5日まで鎌倉小町通りのギャラリー一翆堂。
22・3769
▼映 画
▽「ゆめパのじかん」1月14日13時半、鎌倉女子大学二階堂学舎。上映後フリースペースたまりば・西野博之理事長の講演。3千円(映画のみ千5百円、講演のみ2千円)。
鎌倉育ちあいの家67・6139
▽「ラ・ラ・ランド」1月20日10・14時、本郷台のあーすぷらざ。5百円。WEB予約制。
045・896・2121 ▽「めぐみ―引き裂かれた家族の30年」1月24日14時、横須賀市生涯学習センター。無料。申込はハガキで。
横須賀三浦地域県政総合センター046・823・0317
▽ふくぶんファミリーシネマ「それゆけ!アンパンマン―ロボリィとぽかぽかプレゼント」1月28日10時半・13時半、葉山町福祉文化会館。千円。
046・876・1871
▽図書館名画座「エベレスト」1月29日14時、逗子文化プラザ。無料。
逗子市立図書館046・871・5998
▽「もったいないキッチン」1月12・22日10時半・18時半、13・21日10時半・14時半、グリーンシネマかまくら。千2百円。
050・1808・5595
▽「夢みる小学校」2月3日13時40分、あーすぷらざ。1800円、前売1500円。
未来へつなぐ神奈川・松本方050・5532・3959
▽「ビリーブ」3月18日10・13時、鎌倉生涯学習センター。千百円、前売9百円。
鎌倉友の会・中村方090・7908・0125



き く

▼メトロポリタン・ワノートバンド新春演奏会vol.3~新しい伝統
1月7日13時半、鎌倉生涯学習センター。2017年に東京芸大出身の演奏家たちが結成したバンドが、箏曲、地唄、長唄、和楽器即興などの邦楽を演奏。1500円、前売千円。
090・1851・5767
▼避難訓練コンサート
2月23日14時、鎌倉生涯学習センター。鎌倉シティブラスのコンサートと、演奏中に地震による火災が発生した想定での避難訓練。無料。
同センター25・2030
▼みんなでたのしむオペラ ヘンゼルとグレーテル
3月2日11時、鎌倉芸術館。歌声とピアノで贈るクリスマスのおとぎ話。キャストは重田栞さん、竹村真実さんなど。2歳から入場可。千5百円。
同館0120・1192・40



まるっと逗子!
 駅前商店街
  スタンプラリー

逗子の6つの商店街にある8つのチェックポイントを回って〈スタンプ取得〉をタップし、逗子にまつわるクイズに挑戦。正解するとスタンプをゲット。スタンプの数に応じて逗子の商品券を抽選でプレゼント。3千円~3万円。まずはアプリをダウンロード。期間は1月5日~31日まで。
逗子市観光協会046・873・1111



武道体験会

初心者でも楽しめる武道体験。2月3日鎌倉武道館。9時半~11時なぎなた、11~13時柔道・居合道、13~15時剣道・空手道・弓道。小学生以上対象。無料。要予約。
同館46・8010



まなぶ

▼楽しく学び自分みがき
▽「多様性を深めま専科」1月7日9時半。難病ALS発症の経験から見えてきた人生の在り方を考える。▽「映画で始まる地域づくりを楽しみま専科」1月21日9時半。シネマアミーゴ館長の長島源さんが映画祭を展開する想いを語る。
無料。会場は逗子文化プラザ市民交流センター。市内在住者対象。
逗子市教育委員会046・873・1111
▼あーすぷらざの講演
▽髙谷敏雄講演会「料理人のみが知る謎に包まれた食生活」1月13日14時。元マイケル・ジャクソン専属料理人がマイケルの素顔に迫る。
▽Kazuho Monsterトークイベント「生きた証をこの世に残す」27日14時。
会場は本郷台のあーすぷらざ。各4百円。WEB予約制。
同館45・896・2121
▼鎌倉市生涯学習センターの講座
Aロミ・ユニ コンフィチュール代表いがらしろみさんのコンフィチュールを楽しむ暮らし1月19・26日、2月2日19時、鎌倉生涯学習センター。ジャムの世界や菓子研究家としてのキャリア形成などを学ぶ。高校生以上。2500円。
B手作りチョコレートを親しい人に贈ろう2月4日13時、玉縄学習センター。パティスリーMIWAオーナーシェフ三輪壽人男さんが講師。小学3~6年生対象。8百円。
申込はhttp://kirara-kamakura-city.jp/event/  A10日、B4~26日まで。多数抽選。
同センター25・2030
▼かまくらシニア健康大学「こころを穏やかに整えるマインドフルネス実践編」
1月24日13時半、鎌倉深沢学習センター。精神科医、林香寺住職・川野泰周さんのお話。
市民健康課61・3977
▼暮らしに活かす、火星の技術~将来の地球環境にあわせたサスティナブルな暮らし方を考える
1月27日13時半、逗子文化プラザ市民交流センター。火星での過酷な環境で暮らすための研究成果を学ぶ。日本火星協会・村川恭介理事長のお話。無料。申込は22日まで。
046・872・3001
▼支える人をひとりにしない~ケアを担う子どもとその家庭で何が起きているのか
1月28日13時半、オンライン。立正大学森田久美子教授の講演。無料。申込は24日まで。
地域生活サポートセンターとらいむ61・3205
▼松坡文庫研究会第7回講演会「松坡先生と鎌倉の寺社」
2月4日14時、鎌倉市中央図書館。松坡・田辺新之助と関りの深い寺社を取り上げ同氏の詩を紹介。無料。要申込。
同館25・2611
▼音楽から出会う堀辰雄―蓄音機、SPレコードで聴く
3月2日14時、鎌倉芸術館。横浜市立大庄司達也教授を講師に、堀辰雄が集め聞いていた盤のレコードなどを蓄音機で演奏。作品やエッセイから人と文学に迫る。千円。
同館0120・1192・40



さんか

▼葉山町役場新春の集い
1月5日11時、葉山小学校体育館。5百円。
政策課046・876・1111
▼大船フラワーセンターの催し
▽フラワーコンサート1月7・21日11・14時。無料。
▽バラの冬剪定講座1月8日10時半、13時半。無料。
▽新春スペシャルコンサート14日11・14時。無料。
▽春のこけ玉盆栽づくり2月3日10・13時半。2千円。15日までに申込。
▽バレンタインカカオイベント2月10日10・13時半。無料。23日までに申込。入園料4百円。
46・2188
▼ふらっとカフェ鎌倉
誰でも参加できる地域食堂。▽おてら食堂(安国論寺)1月7日12時。▽二階堂デイサービスセンター19日17時半。▽ソンベカフェ24日16時半。各大人5百円、中学生以下無料。要予約。
渡邉方090・5199・1654
flatcafekamakura@gmail.com
▼鎌倉ガイド協会 古都鎌倉史跡めぐり
▽新春恒例 鎌倉七福神を巡る1月12・15・17・19日9時、北鎌倉駅東口集合。約4・5㎞。7百円。▽辰年の開運!鎌倉で龍めぐり1月10・22・24日9時、湘南モノレール大船駅改札裏広場集合。約2・5㎞。7百円。▽初春の花紀行―太郎庵椿咲く覚園寺・寒紅梅咲く荏柄天神社参拝1月20・27日9時半、鎌倉駅西口時計台広場集合。約2・5㎞。5百円。HPから要申込。交通費、拝観料等別。
24・6548
▼第64回葉山町農産物品評会
▽一般公開1月11日15~16時、12日9~11時。▽即売会12日11時半~完売まで。葉山町福祉文化会館。
葉山町産業振興課046・876・1111
▼帰ってきた古本リサイクル市
1月13日10~14時、逗子文化プラザ。不要な本の無料交換市。持込は13時まで。
図書館フレンズ・逗子(辻方)046・871・7708
▼鎌倉風致保存会
▽みどりのボランティア1月13日十二所果樹園、20日御谷山林、27日大仏切通、各9時半現地集合。▽お話サロン27日。
23・6621
▼黒岩知事と県民との対話の広場
1月9日18時半、逗子文化プラザホール。脱炭素社会の実現のために注目されるブルーカーボンをテーマに行う事例発表と意見交換。
横須賀三浦地域県政総合センター046・823・0290
▼かなぶん連句会「太郎冠者の巻」
1月14日13時半、神奈川近代文学館。第六句に続けて参加者が七句目以降を詠み半歌仙の連句を完成させる。無料。
同館045・622・6666
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ1月20日10時、山ノ内配水池脇。
▽山歩き21日9時、山ノ内公会堂。北鎌倉の景観を後世に伝える基金。
望月方45・7420
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。
▽フリーマーケット1月26日、2月11日8~14時半。雑貨・衣類・手造り品など約20店。
▽骨董市27日7時半~14時半。
※フリマ・骨董市出店者募集中。
片岡方090 ・5442 ・3778



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白鳥・森下洋子さんⒸエー・アイ

新「白鳥の湖」鎌倉芸術館版

2024新春公演 松山バレエ団

2月23日14時、鎌倉芸術館。 1994年に清水哲太郎さんに新演出・振付された作品。16世紀のドイツ帝国を舞台に主人公の二人の真の愛を貫こうとする姿が人々の心を動かし王国の歴史をよき方向へ導いていく様を描く。出演は森下洋子さんら。 3千円~。
松山バレエ団03・3408・7939



第76回実朝忌俳句大会

1927年(昭和2)から始まった全国規模の俳句大会。鶴岡八幡宮の実朝公を祀る白旗神社で奉告祭に奉納(今回は当日句会なし)。 実朝賞、鎌倉市長賞など。選者は星野椿さん、松尾隆信さん、宮坂静生さん、安田のぶ子さん。
【投句募集】実朝忌・当季雑詠併せて2句(未発表作品、何組でも可)。1組千円。
【宛先】横浜市保土ヶ谷区境木本町66―2―107正谷民夫方・実朝忌俳句大会事務局045・721・8570 1月15日当日消印有効。
【発表】3月3日。投句者に入賞作品一覧表郵送。


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地域食堂・ゆきのしたチャリティコンサート

La Pura Fuenteの出演で

1月28日14時、カトリック雪ノ下教会。 全日本合唱コンクール最優秀賞受賞の清泉女学院音楽部卒業生で結成されたグループL a P u r a F u e n t eが今春オープンする地域食堂の活動を支援するチャリティーコンサートに出演。無料。
地域食堂・ゆきのした090・4759・8711



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(11月分)

鎌倉市中央図書館(☎25・2611)は11月に一般124冊、児童書27冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「宮部みゆきが『本よみうり堂』でおすすめした本-2015-2019」宮部みゆき著 中央公論新社 中公新書ラクレ ▼「年長者の作法-「老害」の時代を生きる50のヒント」一条真也著 主婦と生活社(老いに親しむレシピ)▼ 「福沢諭吉変貌する肖像-文明の先導者から文化人の象徴へ」小川原正道著 筑摩書房(ちくま新書) ▼「めざせ!ムショラン三ツ星-刑務所栄養士、今日も受刑者とクサくないメシ作ります」 黒栁桂子著 朝日新聞出版▼「自分でパパッと書ける確定申告-令和6年3月15日締切分」平井義一監修 翔泳社▼ 「日本のエネルギーまるわかり」塙和也著 日経BP日本経済新聞出版(日経文庫)▼ 「新入社員は78歳-小さな会社が見つけた誰もが幸せを感じられる働き方」市川慎次郎著 かんき出版 ▼「料理研究家のくせに「味の素」を使うのですか?」リュウジ著 河出書房新社(河出新書)▼ 「長く続けられる美しい庭づくり-多年草で手間いらず!」青木純子著 主婦の友社▼ 「凛とした人」になる和の教養手帖」竹田理絵著 実務教育出版(「お茶」を学ぶ人だけ知っている)▼ 「いけばなの思想-空海にはじまる千二百年の歴史」中山真知子著 春秋社▼ 「日本一の角打ち!明石・魚の棚商店街「たなか屋」の絶品つまみ」田中裕子著 誠文堂新光社▼ 「きみのお金は誰のため-ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」」田内学著 東洋経済新報社▼ 「物語、英語で読んでみない?」佐藤和哉著 岩波書店


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手書き地図作りで町の魅力発見

鎌倉スクールコラボファンドの活用で

未来を拓く子どもたちの育成を目的に、大学やNPOなどとの連携で魅力的な人材や最新テクノロジーを鎌倉市立小中学校での教育活動に活かす「鎌倉スクールコラボファンド」。ふるさと納税の仕組みを使ったクラウドファンディングで集めた寄付金を活用する取り組みは2021年度から開始され、外部からの講師を招いた多彩なテーマで子どもたちと学校のニーズに応える実践的な学習が進められている。今年度は14校、17件の実施がある。 鎌倉市立西鎌倉小学校では、3年生4クラス110人が3~4人のグループごとに自分たちで考えたテーマで制作に取り組む「手書き地図づくり」に挑戦。  昨年12月13日、手書き地図推進委員会の赤津直紀さん(48)に自分たちだけにしか作れないユニークな地図づくりの極意を学んだ=写真。 「手書き地図」の魅力は「地域愛」。縮尺や正確さは二の次で自分が好きなものや面白いと思ったことを大きく表現することが特徴。誰に見てもらいたいか、何を感じたか、そこでどんなことを体験したか、子どもの目線に寄り添った赤津さんのアドバイスに児童らも積極的に反応。 「どこに行けば生き物に出会えるかマップ」「みんながもっとやさしくなれるやさしい場所&みりょくマップ」「自分たちの家のまわりには何があるかマップ」など子どもならではの視点や感性が光る地図が次々と発表された。 「お寺・神社・歴史が楽しくなるマップ」を作成中の女児3人組は「お寺や神社が好きな人にも、魅力に気づいていない人にも見てもらいたい」と独自のおすすめランキングも作成した。 鎌倉市では、1月29日まで350万円を目標額に第4弾のクラウドファンディングを実施中。詳細は「ふるさとチョイス」のサイトへ。
問い合わせは鎌倉市総務部財政課ふるさと寄付金担当0467・61・3845 (K)


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江の島シーキャンドルのライトアップ

江の島の光の祭典

「湘南の宝石」2月まで

江の島(藤沢市)と片瀬海岸一帯の冬の夜をイルミネーションで華麗に彩る光の祭典「湘南の宝石」が開催されている。 島の頂上部にある「サムエル・コッキング苑」では展望灯台「シーキャンドル」を中心に毎夜ライトアップ。江の島岩屋やヨットハーバーでも装飾されたイルミネーションが輝いている。2月29日まで。 藤沢市や江ノ島電鉄などでつくる湘南藤沢活性化コンソーシアムの主催。 コッキング苑では「国内随一の密度」と評されるクリスタルビーズを飾る「光のアーチ」がまばゆく輝いている。 「湘南の宝石」は2011年12月に始まり、江の島の冬の風物詩となっている。 イベントの問い合わせは江ノ島電鉄(平日9~17時、0466・25・3525)か藤沢市観光センター(8時半~17時0466・22・4141)へ。 コッキング苑、シーキャンドルの夜間営業時間17~20時、土日祝17~21時。コッキング苑の夜間入苑料大人500円、小人250円。シーキャンドル昇降料大人500円、小人250円。


鎌倉朝日新聞社

二階堂を巡回する乗り合い車

誰でも乗れる乗り合い車

鎌倉・二階堂で週2回

市民の買い物や通院などの外出支援を目的に、社会福祉法人きしろ社会事業会二階堂デイサービスセンターが、昨年10月から毎週火曜日と金曜日の14時55分から16時15分まで、鎌倉宮を出発点に乗り合い車を運用している=写真。 きしろ社会事業会は、朝夕、施設利用者の送迎をしているが、その空き時間を利用して地域住民の外出支援をしようと始めたもので、車は9人乗りのハイエース。 緑苑台、天園、瑞泉寺、江ノ電地区と鎌倉宮を循環する。1巡目が鎌倉宮発14時55分。2巡目が15時45分発。所要時間は30分ほどで、10カ所の乗降場所にポールが置かれている。利用者は区間内を自由に乗り降りできる。予約不要で料金は無料。 地域の自治会「二階堂親和会(永井隆会長)では地域住民に回覧板で乗り合い車が運行していることを知らせているが、周知が行き届かないせいか、利用者は少ない。10月から12月12日までの利用者は94人で1日平均は2、3人。永井会長は、「利用は高齢者に限っていないので、皆さんに知ってもらい利用者を増やしたい。車の愛称も募集中です」と話す。学校鞄が重いお子さんもどうぞと運転手さんも好意的。 塘(つつみ)敬(よし)夫(お)さん(87)は、定期的に鎌倉宮から緑苑台まで利用している。「荷物を持って坂の昇り降りは大変なので、バスの時間に合わせて外出するようにしている。とても便利でありバがたい」とニコニコ顔。 鎌倉市の健康福祉部高齢者いきいき課では、「二階堂での運行が継続的に行われるようなら今年度中にも業者に負担金を出していきたい」と話している。


鎌倉朝日新聞社

600人がタスキをつなぎ快走

第39回葉山駅伝

選手、運営ボランティア、応援の観客を含め約2千人を動員する冬の葉山最大のスポーツイベント「第39回葉山町民駅伝大会2023」が昨年12月10日に行われた。コロナ禍を乗り越え従来と同規模となった今年は118チームがエントリー。約600人の選手が1チーム5人でタスキをつないだ=写真。 「大会に関わるすべての人が主役」という理念を掲げる葉山駅伝は、町内の企業や団体の協賛が運営費の半分を支えるスタイルが特徴。地元色豊かな賞品も半数以上のチームに用意され、プログラムには走路の他に協賛企業も紹介することで町ぐるみの駅伝の姿が伝わってくる。 開会式では町内在住のクラシカルクロスオーバー歌手Yucca(ユッカ)さんによる歌劇「魔笛」の「夜の女王のアリア」からアレンジされたのびやかな歌やキッズチアリーディングスクール「リノケイキーズ」の小学生48人の応援が華を添えた。 レースは小学生とファミリーの部、一般と中学生の部の2部門7種目に分かれ一色小学校を発着点とした約2㎞の周回コースで競われ、沿道には家族や仲間を応援する観客の声援が響いた。 表彰は6位以上、各種目の優勝チームは次の通り。小学生総合「一色チーターズ」(37分54秒)、小学生女子「葉山陸上クラブD」(43分28秒)、ファミリー「葉山陸上クラブE」(39分24秒)、一般総合「風の子スヌーピー」(37分25秒)、一般女子「仙元山女子」(48分13秒)、中学総合「久木中A」(37分52秒)、中学女子「Connect」(45分24秒)。 一般総合の種目で優勝し町長賞を獲得した「風の子スヌーピー」の1区走者川村駿吾さん(33)は青山学院大で箱根駅伝の出場経験を持つが「葉山駅伝での優勝は初めて。どんな大会でも1位を取り続けることは難しい」と感慨を深めた。 次回大会へ向けて中川六郎実行委員長(77)は「40回の節目に皆さんに喜んでもらえるようなサプライズを考えたい」と話していた。(K)



終の棲み家を考える(116)

屋根のこと

日本の在来工法で建てられた家は、基本的に経年で建て替える必要はありません。数百年持つ様な材料と作り方がされています。しかし何もせずに数百年持つわけではありません。障子は毎年・畳は4~5年で裏返して10年位で表替えをします。畳床は数10年使えます。柱や梁は雨漏れや漏水・シロアリに食われなければそのまま使えます。さて屋根ですが、上等な瓦は50~60年位問題ありません。銅板もかなり長持ちしますが、酸性雨や、砂が飛んでくる様な海辺では持ちが悪くなります。よく使われているカラーベストですが、材料の性質上割れます。飛来物で割れたり、人が乗ると割れたりします。新しい材料の場合は弾力性もあり、屋根屋さんも下地のしっかりしたところを歩くので割れることはないのですが、冬の寒さから夏の暑さ迄70~80度の温度差を20~30年受け続けると材料の硬さも増して割れやすくなります。カバー工法といって今の屋根の上にそのまま屋根をかけることを宣伝していますが、勧められません。屋根の命は仕上げ材ではなく、下葺き材で決まるからです。雨水は仕上げ材で受けますが、漏れた雨水は下葺き材が受けて雨漏れにならないようにガードしているのです。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/



鎌倉年中行事

1月

▼鎌倉えびす1~3日初えびす。本覚寺。10日本えびす。
▼船おろし2日坂ノ下・材木座海岸。
▼手斧始式4日13時、営繕事始め。鶴岡八幡宮。
▼船祝い4日8時半、腰越漁港。
▼除魔神事5日10時、関係者のみ。鶴岡八幡宮。
▼初神楽6日15時、八雲神社(大町)。
▼大注連祭8日11時ごろ、白山神社(今泉)。
▼汐まつり11日坂ノ下・材木座海岸。
▼左義長神事15日7時、鶴岡八幡宮。
▼寒中みこし錬成大会21日片瀬海岸東浜
▼初天神祭(筆供養)25日10時半、荏柄天神社。
▼初不動28日13時、明王院。


プロムナード

「年末年始にできる長蛇の列」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか▼宝くじ売り場、帰省ラッシュ、除夜の鐘、福袋の購入、神社への参拝など、色々な人混みが連想されることと思います▼基本的には「長い物には巻かれろ」の精神で生きていますが、人混みが苦手なため、これらの列には巻かれないように生活しています▼そんな色々とある列でも私が思い浮かべてしまう長蛇の列は、年末年始の交通規制による交通渋滞です▼事情を知らない人に説明をする警察官などには本当に頭が下がりますし、生活圏が交通規制区域内にある人間としては、規制があることで車の通りも少なく快適な年末年始を過ごせるので助かります。(N)


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