鎌倉朝日新聞 (3月1日号 2021年 第504号)

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句会 中央の赤いシャツが占魚(1986年10月鎌倉生涯学習センターで)

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上村占魚

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『みそさざい相州会合同句集』を手に米山さん

『みそさざい相州句会合同句集』

占魚生誕100年記念に同人ら発行

俳誌『みそそざい』(上村占魚主宰)の流れを汲む「みそさざい相州句会」の合同句集が、占魚の生誕100年を記念して昨年11月に発行された。 同句会に集う同人14人の俳句をまとめ、随想や、占魚の作品を「いろは俳句」として選んで載せている。 上村占魚(本名は武喜)は、1920年熊本県人吉市出身。幼いころから自然に親しみ、中学生の頃、俳誌『かはがらし』を購読、主宰・後藤是山の手ほどきを受けて作句をはじめた。上京し、東京美術学校で漆芸を学ぶ傍ら文学を志向。鎌倉の松本たかし、高浜虚子を師と仰ぎ、俳句道に邁進した。卒業後、群馬県立富岡高等女学校の図画教師に赴任したが、翌年辞任し、俳句が専業になっていく。 1946年第一句集「鮎」を上梓。集名は郷里球磨川の鮎からとった。「占魚」の号も「鮎」を二分したものという。1949年1月「みそさざい」創刊。同年6月、ホトトギス同人となる。同年9月に上梓した第二句集『球磨』には「本丸に立てば二の丸花の中」など30歳までの作品371句を収めた。 1950年、鎌倉の吉野秀雄居で秀雄の師・会津八一にまみえ、その門下に加わった。斉藤茂吉、八一、秀雄の三歌人から「写生」を学んだことが、己の写生観の確立の大きな力となった。 1954年に高崎から東京都東村山町に転居し、永住の地とする。1996年、75歳で逝去したが、墓は鎌倉の瑞泉寺にあり、毎年3月の第一日曜日に供養と句会が開かれている。 「みそさざい相州句会」は、『みそさざい』誌の3番目の例会として1971年に鎌倉の滑川河口に近い古民家で発足した。月1回の句会で占魚は、自らの俳句観「徹底写生、創意工夫」を掲げ、その実践に取り組んだ。句会のあとは、小町通りのでんがく屋で酒席をもうけ、美大時代の話などを語ったという。句会はその死後も続いているが、コロナ禍にあっては通信句会の形をとっている。 出版された合同句集には、石黒雅風さん(中井町・87)が、「先生から学んだ真実の諷詠に励んだ句と、報恩の念をこめた」句集で、これからも写生の教えと、「野人であれ」の精神を持って前へ進んでいくとまえがきに書いている。 菊池洋子さん(東京都・66・紅書房経営)は、自社から占魚の句集を出版しているが、占魚はほとんどの本で中身も装幀も全部自分で手掛けたという。「俳句を作るときは一途になってつくりなさい」「1本の木を1年観察してみなさい」とその指導を懐かしむ。 愛する一句として占魚の「むさし野の秋は白雲よりととのう」を挙げる出口まことさん(三浦市・93)は、東村山の占魚の家での句会をこう随想に記す―「この庭を道場として句作に耽る。先生の潔い句評に身が締まった。よき師友に恵まれた仕合せをかみしめている」。 元高校の国語教員の勝奇山(本名石渡勝雄・74)さんは、「いわゆる昔の師弟関係だった」と話し、指導は厳しく、「くるな」といわたこともあったが、質問には必ず返答し、それがヒントになったと振り返る。 句集の編集や通信句会のまとめ役をしているのが米山海彦さん(茅ヶ崎市・78)で、占魚から直接指導を受けたことはなかったが、句友になり、占魚を師と仰ぎ、写生道を句作の基本とする。
癌なれば楽しくあれよ君の春   米山海彦
熊本市のくまもと文学・歴史館で3月19日から5月5日まで「球磨の鮎の遊びー生誕100年上村占魚」が開かれる。
句集の問い合わせは米山さん 0467・86・0119


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健康百科通信 135

定期的な内視鏡検査を受けましょう
総合内科専門医 内視鏡専門医  柳川 健

新型コロナウイルス感染症(以下新型コロナ)が世界中で拡がる中、皆さんは不安な毎日をお過ごしかと思います。旅行や外食も自粛が求められ、必要な医療機関に行くことも躊躇している方が少なくないようです。定期的な内視鏡検査も先延ばしにしている方もいるかと思いますが、特に症状があって検査を予定されている方は早目にお受けください。がん死亡統計で大腸がんは相変わらず女性では1位、男性では3位。胃がんは女性4位、男性2位です。 定期的な内視鏡検査は確実に私達の寿命を延ばします。特に大腸内視鏡検査でポリープを切除すれば、大腸がん発生を予防できます。 内視鏡検査における新型コロナの感染は、患者さんから医療スタッフへの感染予防対策を中心に充分考慮しています。内視鏡検査を受けて新型コロナに感染する事はありません。 終息までにしばらく時間がかかる新型コロナですが、日常生活の中で感染予防を十分にしながら必要な検査や治療は積極的に受けて下さい。
柳川クリニック 院長
鎌倉市西鎌倉1-18-3 0467・33・0857


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大河ドラマ

「鎌倉殿の13人」推進協議会設立

2022年1月から放映予定のNHK大河ドラマ「鎌倉(かまくら)殿(どの)の13人」に向けて、鎌倉の歴史文化を全国に発信し、観光振興による地域の活性化を図る目的で、2月3日、鎌倉市と地元関係団体で構成される「大河ドラマ『鎌倉殿の13人』鎌倉市推進協議会が発足した。 今後、「大河ドラマ館」の設置、独自ロゴやキャラクターの考案、ITを活用した観光客への対応、交通対策などに取り組んでいく。 松尾崇鎌倉市長は「鎌倉における使命を果たすよう、一丸となって取り組みたい」と述べた。会長に就任した鎌倉商工会議所・久保田陽彦会頭は、「鎌倉を元気に、日本中を元気にする手伝いがしたい」と挨拶し、意気込みを見せた=写真。


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だんかづら

くり。家族になって3年。ひっくり返ってブラッシングのおねだり、鳩時計を見てごはんを催促したり。かわいい姿に皆ニャンコパワーをもらっています。
 葉山町 安達さん方



始めましょう

♪歌と発音のトレーニング
コロナ禍の今こそ、整体し正しい呼吸で歌おう。水金3クラス 村田ビル(4面参照)村田望
090・2207・0031


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享保雛(鎌倉国宝館所蔵)

み る

▼「ひな人形―雅な春の訪れ」展
3月14日まで鎌倉国宝館。江戸時代に制作された収蔵作品を中心に寄贈や寄託を受けた全国屈指の種類多彩なコレクションを展示。4百円。
22・0753
▼川喜多映画記念館
▽企画展「バレエ映画の世界 日本バレエ発祥の地・鎌倉」 3月14日まで。日本におけるバレエ隆盛の礎を築いたパヴロバ姉妹の足跡を辿る。2百円。
▽振替上映「昭和を彩る女優たち 松竹大船撮影所物語」3月2~12日。2日10時半、3・5・7日14時「幸福の黄色いハンカチ」。2・4・6日14時、7日10時半「男はつらいよ 第1作」。9・12日10時半、9~12日14時「砂の器」。各千円、小中学生5百円。
23・2500
▼鎌倉文学館の催し
▽配信イベント ①古典講座「芭蕉の鎌倉」俳人・長谷川櫂さん②文学講座「自作を語る」作家・大崎梢さん。③資料調査講座「正岡子規 書簡」④資料解説講座「花と文学」、「作家 身のまわり」⑤「朗読ワークショップ」俳優・鈴木佳由さんら ▽ワークショップ「鎌倉彫の小皿を彫ってみよう」3月20日10時、高校生以上対象。オリジナルデザインのバラの小皿を作る。講師は鎌倉彫資料館館長・遠藤英明さん。2500円(塗加工別途)。9日までにハガキに住所、氏名、☎、人数を書いて鎌倉市長谷1―5―3へ申込。
23・3911
▼第24回水遊会水彩画展
3月9~14日鎌倉生涯学習センター。無料。伊藤武夫さんら17人が描いた鎌倉・横浜の風景画など約50点。
伊藤方 43 ・0882
▼「さしえ、華やかなりし頃―清方が受け継ぐ挿絵の美」展
3月13日~4月11日鏑木清方記念美術館。清方の木版画、同時代に描いた日本画作品、水野年方や武内桂舟、梶田半古ら清方が憧れた挿絵画家たちの作品を展示。2百円。
23・6405
▼「拓本で知る武州かねさは」展
3月21日まで県立金沢文庫。かつて「かねさは」と呼ばれた金沢区一帯に点在する石碑、石仏、道標などの拓本から金沢地域の歴史をたどる。250円。
045・701・9069
▼毎日がアルツハイマー ザ・ファイナル上映会
3月22日14時、鎌倉生涯学習センター。市内在住者対象。認知症の母と娘家族の生活を記録した3部作映画の最終章。認知症ケアの終わりと看取りを考える。無料。要申込。
鎌倉静養館 23・9110
▼第50回村田良策記念・アトリエM合同絵画展
3月30日~4月4日鎌倉生涯学習センター。鎌倉を中心に創作活動をする村田佳代子さん主宰の絵画教室のデッサン、パステル画、水彩画、油彩画など百数十点。
喜寿を迎えた村田さんが「自叙伝」をタイトルに12点の自分史紹介など、6人の個展も。無料。
22・1759


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鎌倉ゆかりの作家の愛用品など

文学館で「作家 身のまわり」展

鎌倉市長谷の鎌倉文学館で4月11日まで収蔵展「作家 身のまわり」が開かれている=写真。 鎌倉で暮らした久米正雄、里見弴、小津安二郎など10人の作家の愛用品や書、原稿などを紹介。 展示室正面に展示された寄せ書き屏風には、川端康成はじめ、里見弴、中村光夫ら鎌倉ゆかりの作家や漫画家・横山隆一、芸術家・岡本太郎のサインが肉筆でずらり。 画帳に描かれた久米正雄の水彩画、吉屋信子の着物や収集した絵などの美術品、林房雄の特注の文机や60㎝を超えるヒラメの魚拓、里見弴の野球ユニフォームや拡大鏡、直木三十五のコーヒーミルなど、作家たちがどのような生活のなかで文学作品を生み出していたかが垣間見られる。 小津安二郎のピケ帽、眼鏡、パイプやキセル、「彼岸花」の撮影に使った赤いやかん、湯呑のコレクションには小津の趣味や個性がうかがえる。 掛け軸や色紙に書かれた作家たちの毛筆の書、作品の原稿ほか、 鎌倉カーニバルの発案者・久米正雄がニースカーニバルを訪れたときのチケットの展示もある。
一般3百円、小中学生百円。鎌倉文学館 23・3911


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没後50年開館30周年記念特別展 山口蓬春記念館

日本画家・山口蓬春(1893―1971年)の没後50年と、一色海岸を遠望する三ヶ岡に残る同氏の邸宅を守りながら作品の魅力を伝えてきた山口蓬春記念館の開館30周年記念の特別展が2月6日から開かれている。 蓬春は戦後、葉山を拠点に日本画のモダニズムを極めた作家で、第一期の「北海道の大自然が生んだ山口蓬春・新日本画の魅力」では幼少期を過ごした北海道との関わりに焦点をあてる。 蓬春が戦時中も手元に保管してきた若き日の油彩画や、同館所蔵の「まり藻と花」=写真、北海道立近代美術館や同函館美術館からも代表作が届けられ、3月9日から展示の「松原図」も見どころのひとつ。 審査員として参加した日展北海道展で夫人や仲間たちとの旅行の様子や、戦前戦後を通した北海道との関わりを示す資料もあり、日本画の革新に生涯を捧げた蓬春の原点が北海道の開拓精神と重なる。 岡田修子副館長は「木造邸宅での作品の展示は数も限られるが、四季折々の庭の様子や東京美術学校の同窓・吉田五十八が設計した邸宅を含め、蓬春を身近に感じられることが当館の特徴」と話す。同館ならではの所蔵品、書簡や日記など調べるほどに発見される蓬春の多彩な魅力を発信していくという。 第一期は4月4日まで。一般6百円、高校生以下無料。
同館 046・875・6094(K)



き く

日本のうた・歌・詩
30周年記念コンサート 3月7日14時、鎌倉生涯学習センター。民謡やわらべ歌など。2千円。
長島方 045・846・6898



まなぶ

▼環境活動家 谷口たかひささんおはなし会
3月10日10時、本郷台の地球市民かながわプラザ。温暖化や環境問題だけでなく、自分軸の考え方やドイツの教育から未来の子供達の為に出来る事を学ぶ。無料。要申込。
メールtakako_earth0916@yahoo.co.jp
▼第2回世界腎臓デー 3月11日13時、鎌倉芸術館。腎臓の大切さを学ぶ。特別講演「腎臓病にならない・腎臓病を進めない・腎臓病で命を落とさない」講師は院長代行、腎臓病総合医療センター長・小林修三さん。ほか5講演。無料。
湘南鎌倉総合病院 46・1717
▼心を整えるヒント~健やかに今を生きる
3月13日14時、オンライン。鎌倉市在住者対象。こころの健康の保ち方、整理方法などを知る。講師は林香寺住職で精神科医・川野泰周さん。無料。要申込。
市市民健康課 61・3946
▼出前講話「平和」
3月14日13時、鎌倉商工会議所。被爆2世で、広島平和記念公園にある「原爆の子の像」のモデル佐々木禎子さんの甥、佐々木祐滋さんが平和の大切さをテーマに話す。無料。要申込。
市文化人権課 61・3870
▼もしもの時に備える救命救急医のメッセージ
3月26日10時、玉縄学習センター。鎌倉市内在住、65歳以上対象。コロナ禍の中、救急医療の現状から日頃の健康管理や心構えを医師から学ぶ。無料。要申込。
市市民健康課 61 ・3977
▼教養センター春の講座 4月から教養センター(笛田2―17―1)。鎌倉市内在住の60歳以上で全回出席できる人対象。受講無料、資料代各々。
〔一般教養〕講師は鎌倉アジサイ同好会・掬川義勝さん、鎌倉水彩画塾・矢野元晴さん、県立生命の星・地球博物館館長・平田大二さんら。4月12日~6月14日月曜全8回、9時半か13時半。
〔専門〕「中世社会の諸相」「漢文に親しむ」「花とセンスのお教室」「ベストを編みましょう」「名画で読み解く聖書物語」など6講座、8~10回。
〔年間講座〕「東海道を落語で巡る」「韓国語入門」「庭木の手入れ教室」「芥川龍之介・名作の条件」など5講座、17~21回。
〔健康づくり講座〕「健康体操」「ポールウォーキング」「ヨガ教室」の3講座、各8回。
3月10日までに・FAXか直接申込。
32・1221FAX 32・1203



さんか

お魚大好き お野菜大好き 作文コンクール
鎌倉のお魚さん、お野菜さんに手紙を書く。
【応募資格】小学生(400字詰原稿用紙1枚)、中学生(同原稿用紙2枚)
【応募方法】メールnouhaku@braintrust-from-the-sun.co.jp 郵送 鎌倉市腰越753-2坂巻方
【締切】3月31日(当日消印有効)
【発表】4月15日
【賞・賞品】最優秀賞、優秀賞、佳作5点宿泊券、鎌倉野菜、鎌倉の魚、図書カードなど
鎌倉農泊協議会 070・1518・0624
▼公園で太極拳 3月6日10時、鎌倉中央公園。無料。要申込。
鎌倉市公園協会 45・2750
▼逗子の市(雨天中止) 亀岡八幡宮境内。
▽フリーマーケット3月12日9~15時。雑貨・衣類・手造り品など約20店。
▽骨董市13日8~15時。
出店者募集。片岡方 090・5442・3778
▼高齢者いきいき課の催し
鎌倉市在住、65歳以上対象。▽月いち元気アップ教室3月2日9時半、明治安田生命大船支社、8日9時半、鎌倉市福祉センター。23日13時半、たまなわ交流センター。フレイル予防の運動プログラム▽生き方、逝き方は自分で決める3月15日10時、深沢学習センター。在宅療養の理解を深め、自分の最期を考える。講師は深沢中央診療所・宮下明医師。 各無料。要申込。
市民健康課 61・3976
▼大船フラワーセンターの催し
▽夜桜ライトアップ6・7日19時半まで。
▽夜桜コンサート7日17時。ジャズデュオのコンサート。無料。
▽フラワーコンサート7日14時・17時、21日11時・14時。無料。
▽園長花さんぽ14日10時。園内の見頃の花を紹介。無料。
▽道工房花の絵画展16~21日。▽花の会写真展17~28日。
▽アロマ教室20日13時。携帯用アロマ除菌スプレーを作る。5百円。
▽「鎌倉のサクラ」講演会27日13時。無料。6日まで申込。
46・2188
▼鎌倉市公園協会 公園サポーター養成講座
鎌倉市在住・在勤者対象。月1回金曜全8回、鎌倉中央公園ほか。無料。
▽木を知って木を育てる剪定講座 4月2日~11月5日10時。15日まで申込。
▽雑草と育てる土づくり畑づくり 4月23日~11月26日10時。4月9日まで申込。
メールinfo@kamakura-park.comかハガキで山崎1667へ。
45・2750
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ3月20日10時、山ノ内配水池横。
▽山歩き21日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉の景観を後世に伝える基金・望月方 45・7420
▼今に残る金沢八名木と桜を辿る
4月3日9時半、京急金沢八景駅3階橋上改札口集合。金沢八景駅から海の公園まで約4㎞を桜を見ながら歩く。称名寺など。5百円(拝観料、交通費別)。ホームページから申込。横濱金澤シティガイド協会。



東日本大震災追悼・復興の催し

▼あれから10年 心をひとつに東北へ~鎌倉から想い続ける いつまでも
▽めぐる東北WEEK3月1~14日鎌倉御成通り商店街、七里ガ浜商店会。東北の食、酒、スイーツが市内に。
▽鎌倉駅地下ギャラリー展示「鎌倉がみた東北の笑顔」2~8日。
▽心をひとつにオンライン 7日12時、岩手、宮城、福島、鎌倉をオンラインでつなぎ現地の方の現状や思いを聞く。
▽東日本大震災被災現場写真展4~22日ソンベカフェ。ぐるうぷ未来主催。
3・11ALL鎌倉実行委員会 090・3407・8699
▼3・11ずし支え合う市民防災の集い
3月11日オンライン。生活にサポートが必要な方々を災害時ひとりも取り残さない地域づくりを考える。防災講話、学生スピーチ、追悼、パネルディスカッション。7日までにメールで申込。すこやかいきいき協議会 sukoiki.k@gmail.com
▼3・11つなぐっぺしサイレントキャンドル募金
3月11日17~18時・8~14日18~19時、JR逗子駅前・マクドナルド前。逗子葉山の中高生ボランティアグループが復興支援のサイレント募金を行い、自宅で追悼するためのロウソクを渡す。
服部方 080・5095・5763



第70回実朝祭短歌大会

紙上で行う短歌大会とし、応募作品を8月9日鶴岡八幡宮で実朝公に奉納する。応募者に応募歌の詠草集と入賞者一覧を郵送。
【応募方法】未発表の歌1首に住所、氏名、電話番号を明記し出詠料(定額小為替5百円)と一緒に鎌倉市津1040-58島晃子さんへ。
【締切】5月31日(当日消印有効)
【賞】鶴岡八幡宮賞、県知事賞、鎌倉朝日賞など。
北島方 080・1121・8000


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ユネスコ困窮者支援 深沢倉庫バザー

3月14日10~14時、鎌倉ユネスコ協会深沢倉庫(深沢中学へ上る手前の信号右折の長屋)。毎月第2日曜開催。
▽献品受付 衣類・着物・雑貨・支援用食糧品。
久保方 44・9830


鎌倉朝日新聞社

新 刊 『田口理論』桐ケ谷まり著

「母子密着育児を提唱した田口恒夫先生との三十年」の副題がついている。田口恒夫先生は、NHK「ことばの治療教室」にも出演した、言語障害が専門の医学博士である。著者は、お茶の水女子大学児童学科で田口先生に出会い、その後、田口先生が没するまで師事。家族ぐるみの交流を通して学んだ子育てのかなめ、生活の仕方などを、具体的な場面で生き生きと描いている。 母親との密着により子どもがこころの安定を得ることで、成長に欠かせないさまざまな能力が培われていく。世の中をできるだけ平和で持続可能なものにするためには、人間が人間らしく育たなければならない。 「母子密着育児」はその前提となるという。
1650円(税込)、冬花社刊 0467・23 ・9973
★著者のご好意で10人に本をプレゼント ハガキに住所、氏名、年齢、電話番号を記入し、鎌倉朝日へ。3月10日締切。多数抽選。



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(1月分)

購入新図書のリスト抄 鎌倉市中央図書館(25・2611)は1月に一般240冊、児童書34冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。
▼「Be Yourself-自分らしく輝いて人生を変える教科書」川原卓巳著 ダイヤモンド社 ▼「在り方-自分の軸を持って生きるということ」永松茂久著 サンマーク出版 ▼「源氏将軍断絶-なぜ頼朝の血は三代で途絶えたか」坂井孝一著 PHP研究所(PHP新書) ▼「杉原千畝の実像-数千人のユダヤ人を救った決断と覚悟」古江孝治著 ミルトス ▼「アメリカは昭和天皇をどう見たか-戦争とジャーナリズムの交差点」田中俊雄著(幻冬舎ルネッサンス新書) ▼「夫の言い分妻の言い分-理想的な結婚生活を続けるために」ウィラード・ハーリ著 かんき出版 ▼「誤嚥性肺炎で死にたくなければのど筋トレしなさい」西山耕一郎著 幻冬舎(幻冬舎新書)  ▼「小津安二郎「東京物語」ほか」小津安二郎著 田中眞澄編 みすず書房 ▼「三行で撃つ-〈善く、生きる〉ための文章塾」近藤康太郎著 CCCメディアハウス ▼「はらぺこ万歳!おかわり」たかぎなおこ著 文藝春秋 ▼「リモートワーク段取り仕事術」相原秀哉著 明日香出版社 ▼「たたかう免疫-人体vsウイルス真の主役」NHKスペシャル取材班著 講談社 ▼「見るレッスン-映画史特別講義」蓮實重彦著 光文社(光文社新書) ▼「芸人人語」太田光著 朝日新聞出版 ▼「美人だけが知っている100の秘密」齋藤薫著 角川春樹事務所


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「ひと」
木工芸職人の第一人者

坐間 藤五郎さん(ざまとうごろう)さん

逗子の木工芸職人。小刀を手に浮き出しの家紋を作ったり、木工ミシン(糸鋸)を使って鎌倉彫の木地加工をしたりと幅広く木工芸品を制作している。特に鎌倉彫の木地加工材は彫師や鎌倉彫店に幅広く流通している。 鎌倉彫工芸館には「木工芸TOGO」の坐間さんのコーナーがあり、様々な木地材が紹介されている。高齢化もあり木工ミシンを操れる人が少なくなる中、工芸館の担当者は「くりぬいたり、凹凸をつけたりができる貴重な存在」と評価する。 逗子市久木に生まれ育つ。坐間家は、地元で元禄期から農業や材木商を営みながら8代続いている。航空機設計に携わっていた父を1歳で、母を3歳で相次いで亡くし、祖父母に育てられた。久木中学を卒業して、好きだった木工の世界へ。鶴見にある会社に勤務、20歳になって独立した。 自宅敷地内にある12畳の工房は、プレハブを住宅展示場から移設したものだ。真ん中にだるまストーブが鎮座し、木工ミシンや研磨機が置かれている。「掘っ立て小屋のようなものを立てて、ストーブをたいて木を削るのが夢だった」というから、その夢をかなえた。 木工技能を駆使していろいろなものを手がけてきた。鎌倉彫の木地加工や家紋のほか、ブローチ・茶托・銘々皿などのカット、仏壇欄間のすかし、干支の置物、置き時計の縁を飾る極薄の木工象眼、玄関の扉などなど。 干支の置物は、東京のお寺から開山式の記念品にと頼まれ、3百個作ったのがきっかけで毎年つくり始めた。ふた回り目に入り、今年の丑の置物は親のおなかの下に子牛をすっぽり収める工夫を凝らした。牛の目は糸鋸でくりぬく。「難しいけど、目がとてもかわいくなるんですよ」。 逗子市との境にある「ここから葉山町」を示す標識も作品の一つだ。 そして自慢は茶道の先生から頼まれて、八幡宮の大銀杏の枝から削って作った「茶杓」。 「これからも木のぬくもりのこもった作品を作っていきたい」と語る。 お客さんがお店の人に「これを作ったのはどういう人ですか」と聞いてくれると「私はうれしいね」と目を細める。 50年連れ添う妻は、作品のアイデアを出してくれたりする。趣味は友人、知人にハガキを書くこと。79歳。
(文・写真 三浦準司)( 4面に作品紹介 )


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木工ミシンで作業する坐間さん

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「牛の親子」

かわいい干支の置物が人気

自作で鎌倉彫の箸置きいかが

鎌倉市由比ガ浜の鎌倉彫工芸館で販売されている干支の置物が話題を呼んでいる。丑年の今年は「牛の親子」。親牛のお腹の下に子牛がいて、ほのぼのとした感じを受ける。1700円(税込)。 制作しているのは、逗子市在住の座間藤五郎さん=「ひと」欄で紹介。長年、木工ミシン(糸鋸)で鎌倉彫木地加工など、木板全般の型抜作業を行っている。 同館の木地材コーナーには、ほかにも座間さんが作った箸置き(400円~)やブローチ、かんざしなどの木地材が並べられていて、これに自分で彫りを加えて漆を塗ると鎌倉彫作品が完成する。刀の鐔をモチーフにしたデザインもある。同館では「おうち時間にいかがですか」と勧めている。
0467・23・0154


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『水木サンの幸福論』水木しげる著(角川文庫)

心のふる里を行く 37

水木のポストコロナ時代の「幸福論」 池田雅之

新型コロナウイルスの変種が現れ、世界中に広がっている。日本にもその余波が及んでおり、今も私たちは不安な日々をおくっている。私はといえば、コロナが流行し始めた2020年3月ごろから、感染症の本を読みあさってきた。しかし、その情報につき合っているうちに、かえって軽いコロナ鬱ともいうべき心理状態に陥ってしまった。外出し、人と会い、仕事をする機会が絶たれてしまったことも、私のストレスに拍車をかけていたのだ。 そんな不安定な精神状態の中で私が不思議と慰められたのが、漫画家の水木しげるさんの「水木サンの幸福論」(角川文庫)という本だった。水木さんは1943年、二等兵として南方の激戦地ニューブリテン島(ラバウル)に送られ、左腕を失った。その非人間的な戦争の様子を「総員玉砕せよ!」や「ラバウル戦記」という作品に書き残している。水木さんは戦場の実体験を克明に記すことによって、日本軍隊の人命を軽んずる不条理を戦後世代の私たちに伝えようとしている。 私はそうした過酷な戦争体験をくぐり抜けた水木さんの人生哲学とも言うべき「幸福論」に強い関心を抱いている。ここで彼の「幸福の七カ条」を取り上げてみたいのだ。それがただ今のコロナ時代の慰めといやしになるかどうかは分からない。しかし、それは少なくともポストコロナ時代に向けて、私たちの生き方の一つの指標にもなりうるのではないかと思っている。 水木しげるの「幸福の七カ条」を列挙してみよう。
第1条 成功や栄光や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
第2条 しないではいられないことをし続けなさい。
第3条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追求すべし。
第4条 好きの力を信じる。
第5条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
第6条 怠け者になりなさい。
第7条 目に見えない世界を信じる。
水木さんの「幸福の七カ条」は、戦争体験を経てようやくたどり着いた、深い悟りのような境地が感じられるのである。彼は当たり前のことを述べているようだが、人間の本当の幸せとは何かをよく知っていた。 とりわけ 最後の第7条は水木さんが一番言いたかったことであろう。漫画家水木さんの世界観を彷彿とさせる言葉である。 彼の作品世界は「目に見えない霊的世界」との交信であり、幽霊や妖怪たちが実在するかのごとく描かれている。その水木ワールドを信ずるにせよ信じないにせよ、現実世界に生きる私たちにとっても、ほとんど世界の大事な現実でさえ目に見えてないのである。大切なことは、私たちは気づかぬまま忘れ去ってしまっている。水木さんの眼差しは、霊界のみならず、現実世界にも向けられているようである。ポストコロナ時代に向けて、水木さんの「幸福論」の出番である。
(早稲田大学名誉教授・鎌倉てらこや顧問)


鎌倉朝日新聞社

スケッチ日和(41)

「冬の滑川」  黒川 明

東勝寺橋から覗くと落ち椿が川床に散っていた。見上げれば椿が何本か認められた。まだ花盛りだ。土手を下って川床に立つ。早熟の花はすでに実を結んだか、落ちてなお満足気である。金色の陽光が、葉が少なくなった梢を透して川に降り注いでいる。そこに赤い椿が水に姿を映している。特別な場所と時間、今まさにその中にいると感じる。あたたかい。椿や木々や光や水や風、みんなの温度がここを温めていた。
水彩画 31×41cm


鎌倉朝日新聞社

孤児院での保健衛生指導=2月1日

クーデター勃発! 2月1日からの激変の日々
ミャンマー ファミリークリニックと菜園の会(36)

  代表理事 名知仁子

2月1日全てが変わった! ミャンマー連邦共和国の国軍のクーデターが起こった! いつものように5時に起床し、瞑想、軽いストレッチを行った直後、日本にいる友人から、FBのメッセンジャーに第1報がはいった。「スーチー国家顧問が拘束されたらしい…」と。目を疑いながら、真偽を確かめるためにすぐにヤンゴンにいる友人に転送。すぐさま、その友人から「BBC放送も国際放送の電波も入らなくなった」と返事がきた。携帯もインターネット回線も何もかも繋がらない。何が起こったのか全く分からなかった。何の情報も入らない。ここミャウンミャのスタッフとも連絡が全く取れない。初めは信じられなかった。まさかこんなことがホントに起こるとは!  9時になり2人のスタッフが事務所にやってきた。やはり、国軍のクーデターは本当だった。当会が活動を行っている、ここミャウンミャは、スーチー氏の御母の生まれ故郷だ。そのため、NLD党支持者が圧倒的多数を占める。党事務所の前を通過したら、赤い旗は降ろされていた。あとで知ったが、国軍がミャンマー中の約300に及ぶNLD支部の旗は降ろすように指示したそうだ。 どことも通信が遮断された中、午前中、我々は25人の子どもがいる孤児院へ向かった。歯ブラシの保健衛生指導とコロナ感染症予防の講座を行うためだ。 前日の1月31日は私の誕生日で、恒例の誕生日寄付の一環で、1日3食の提供と保健衛生の講座を開いている。今年は10人ほどの子どもが正確な歯磨きの仕方を覚えていてくれた。12歳や14歳の男の子が生活しているが小さく、細くて実年齢相当に見えない。毎日、栄養のあるバランスの良い食事がきちんと摂れないためだ。だからこの日は朝、昼、晩に鶏肉や卵、野菜などを食べてもらった。 14時半頃、複数ある電話会社のうち、国軍とベトナム資本(51%:49%)の会社だけ通じることが判明。新たに電話を購入しに街のお店に向かった。この時は、これから起こる様々なことを全く予想できなかった。この国はどうなってしまうのか?何が起こっていくのか?想像も予想も何も思い浮かばない状況だった。
事務局 東京荒川区東尾久8―41―23
FAX 03・6807・7499
myanmarfcg.info@gmail.com
http://mfcg.or.jp/
https://www.facebook.com/mfcg.or.jp

【この記事は清興建設提供】


鎌倉朝日新聞社

鏡付きのレンタルスペース

由比ガ浜通りのレンタルスペース

鎌倉カルチャールーム
 絵画教室やダンスのレッスンなど多用途に

鎌倉駅から徒歩約7分、由比ガ浜通り六地蔵そば村田ビルの2、3階は貸し教室としてご利用できます。 広さは各部屋とも90㎡(27坪)あり、3階は壁面一部鏡、大きな窓に囲まれた明るい部屋で、ピアノ、イーゼル、机椅子、ロッカー完備。教室、会議室、発表会場など多様に活用できます。 2階は全面鏡、リノリュウム床で、バレエやダンス、ピラティス、ヨガ等身体表現のレッスン場です=写真。 両階とも年間契約が優先ですが、単発使用もお受けします。原則2時間以上の使用。駐車場有。
http://freespace-kamakura.jimdofree.com/
お問い合わせはお気軽に。 090・2207・0031


鎌倉朝日新聞社

電話一本、無料出張査定に伺います。

乗らない車を売るなら

課税前の3月中に!

「乗らない車がある」「安心して車を売りたい」そんな人にお勧めしたいのが、鎌倉で実績多数の車買取店 「ハッピーカーズ 鎌倉店」。大きな店舗を持たず、地域密着の出張査定に特化することで、抑えた経費を買取金額に還元している。 「4月1日時点の所有者へ自動車税が課税されます。乗らない車は課税前の3月中の売却をお勧めします。ご売却は親切・丁寧・確実な対応で安心して任せられる地元の車買取店の当店に、お任せください。」と坂野代表。 同店では他社で査定額が0円と言われた車も最低2万円以上で買取る(1600CC以下は5千円以上)。手続きや車の引き取りも無料。代金は即日現金払い。名義変更の完了通知も届くので安心だ。 ハッピーカーズ は全国70店舗を展開する車買取専門店。車の売却を考えている方は一度、連絡してみてはいかがだろうか。
ハッピーカーズ 鎌倉店(七里ガ浜オフィス)
0467・81・4641
9時〜21時・定休日なし



終の棲み家を考える83

値段は正直(木工事編)

住宅を創るとき、骨組みを何にするかで方向が変わります。コンクリート・鉄骨・木造と大きく分けて三種類あります。木造住宅は軸組み構造と壁工法がありますが、日本の住宅に多く取り入れられている軸組み工法について考えます。 軸組みは土台・柱・梁が木材で創られています。柱が見えなくなる創り方を大壁作りと言い、特に和室など柱が見えるように創るのを真壁作りと言います。日本の和室の創りは何とも言えない趣があり、侘び・さびを体感するには大事な要素です。その代表格の柱ですが、檜・杉・栂等が一般的で、節の有りなしや、育った地域で色見や年輪で値段が違います。木曽檜で太さ10・5㎝長さ3m、4面節なしの檜の値段は1本15万円位します。檜でも産地に拘らず、節がある物だと1本数千円です。その開きは数十倍にもなります。 数寄屋造りに代表される純和風の日本建築が高額になるのはそのためです。一般的な住宅でそこまで拘ることはなく、隠れる部分に節があっても問題はありませんし、節があっても気にする事はないと思います。和室に使われる10本程度の柱を上小節の檜を使っても1本1万円程度です。材木の切れ端を集め化学ノリで固め、表面に薄く削った経木を貼った集成材で、本物に見せている物も有りますが、たとえ節があっても本物の中で暮らして下さい。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/



鎌倉年中行事

3月

▼湘南江の島春まつり13・14日江の島・片瀬海岸。
▼祈年祭15日11時、亀岡八幡宮。五穀豊穣、商売繁盛を祈願。
▼彼岸会17~23日各寺院。


プロムナード

現在、「明治維新以来150年ぶり」の教育制度改革と言われています▼経済協力開発機構(OECD)の、15歳を対象として2018年に実施した国際学習到達度調査(PISA)の結果は、読解力が、日本は79カ国・地域の中で前回15年調査の8位から15位に後退し、過去最低でした▼また「授業にデジタル機器を組み込むのに必要なテクノロジーのスキルと教育方法のスキルを有する教師たち」を見ると、OECD平均では、15歳の子どもの65%がデジタルのスキルを有する教師たちのいる学校で学べていますが、日本では20%台。79の国や地域のなかで最下位でした▼少子化だからこそ「教育」を見直す時期にあるのかもしれません。(N)


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