鎌倉朝日新聞 (5月1日号 2017年 第458号)

鎌倉朝日新聞社

「新しい働き方と家具」の座談会=鎌倉リビング・ラボ提供

住民参加型の地域活動に一役

鎌倉リビング・ラボで商品開発の座談会

今年1月、今泉台町内会、東京大学、企業、鎌倉市が連携し、日本で初めての本格的な取り組みとなる「鎌倉リビング・ラボ」をスタートさせた。 リビング・ラボ(Living Lab)とは、住民が主体になり企業や自治体、大学と、暮らしを豊かにするための商品開発や街づくりなどの課題に一体となって取り組む〝研究所〟のことで、世界では欧州を中心に約4百カ所のリビング・ラボが登録されているという。 商品テストとは違い、商品やサービスが開発される前段階で、住民が必要としているものを検討し、さまざまな人に試作品を実際に使ってもらって意見を聞き、試行錯誤しながらアイデアを具体化し、新たな価値を創造するというもの。 鎌倉リビング・ラボでは、商品テストなどを希望する企業集めは東京大学が担い、話し合いに参加する人集めは今泉台町内会の運営をサポートする「NPO法人タウンサポート鎌倉今泉台(丸尾恒雄理事長)が行う。鎌倉市もこれに協力している。 すでに、2月に化粧品会社の「シャンプー・コンディショナーのモニター及び座談会」、家具のイトーキの「仕事と家具に関する座談会」、3月はPC関連企業の「タブレットに関する座談会」が開かれた。 参加者から「自分の意見がこれから開発される商品やサービスに反映されることに意義を感じる」という声があり、企業側からは「大いに参考になりました」のコメントを得たという。 市では「リビング・ラボの活動を通してこれまで地域の活動に参加していなかった人も参加のきっかけができてまちに多世代交流や活気が生れることを期待したい」と話している。 鎌倉リビング・ラボでは活動に参加する「登録モニター」を募集している。
問い合わせ今泉台町内会 0467・46・4616


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夏目漱石(鎌倉文学館提供


「漱石からの手紙 漱石への手紙」

生誕150年の特別展示 鎌倉文学館

夏目漱石生誕150年の特別展「漱石からの手紙 漱石への手紙」が7月9日まで鎌倉文学館で開かれている。 明治の文豪・夏目漱石は手紙の名手としても知られ、「小生は人に手紙をかく事と人から手紙をもらふ事が大好きである」と門下の森田草平宛の手紙に記すほど。生涯に出した手紙は収録されているだけで2500通を超えるという。 大学在学中、鎌倉の円覚寺で参禅し、その後もたびたび鎌倉を訪れた漱石が、鎌倉で送った手紙、受けた手紙を中心に約百点を展示。鎌倉で避暑中の長女・筆子あてのハガキ、妻や友人正岡子規、弟子芥川龍之介あての手紙など。著書の原稿や初版本も。 5月10日~6月4日、同館庭園でバラまつりが開かれ、201種246株のバラが鑑賞できる。 期間中コンサートやバラ講座などの催しも。
入館料4百円。同館 0467・23・3911


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鎌倉みほとけ紀行(70)

別願寺 阿弥陀如来立像

日が長くなってまいりました。夕陽に照らされ散りだすサクラがとても綺麗な大町の別願寺さまを久しぶりに訪ねました。お電話で取材をお願いすると気さくなお返事。心やさしいご住職さまのお声に安心します。(結構同業者?には気をつかうのです、笑)。 さっそく本堂に上がらせていただきお参り、ご住職に楽しくお話をうかがいました。 今回の「みほとけ」は阿弥陀如来立像。別願寺さまの御本尊です。年代や由緒、詳細は不明ということです。やさしいお姿で立たれている古い年代の像と思われます。阿弥陀如来像の光背は舟形光背といわれ極楽浄土から阿弥陀如来が臨終を迎えた人々を救済するために、お迎えに来られる。来迎(らいごう)のお姿を表現しているのだそうです。船で阿弥陀さまがお浄土へとお迎え下さるなんて鎌倉らしくて素敵です。 さて、前回もふれましたが、別願寺さまは「お寺でフラ」という珍しいお寺。奥様が本堂で毎週多くの方々にフラダンスを教えて下さっているのです。フラ「hula」は古代ハワイの人々が伝統や文化を歌や踊りで伝承してきたもので、自然や仲間、家族を敬い、愛を美しい動作で表現するとても敬虔でピースフルなものだと知りました。 レッスンの時にはなんと阿弥陀さまの前で全員が般若心経をお唱えするというのですから恐れ入りました。まさにお寺の新しい在り方だと感動。地域の方が楽しくお寺に足を運び、ひとつのカタチにこだわることなく、自由でいて、自然に人々が真摯にお参りをし、やすらぎの場となっています。帰りにもう一度阿弥陀さまを拝すると、先程の舟形光背がなぜかサーフボードに見えてきました(失敬)。 心が明るくやさしい気持ちになれ、阿弥陀さまとフラダンスのできるお寺はそうは無い、大好きなお寺のひとつです。
木造。像高約85㎝。詳細不明。


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大根弘行さん魔の淵

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魔の淵

かまくらの不思議を歩こう②

魔の淵の不思議な出来事

*大根さんのこと
ある会合で史跡や神社を巡りながら、土地の持つパワーを探る会―大根会の存在を知りました。会の指導者は大根弘行さん。建築関係の会社を経営しながら、アースパワー・フィーラの肩書もお持ちの方とか…。カイゼル髭のよく似合う方です。こちらは何事にも感受能力の低い人間です。地霊など分かるはずもないのですが、それはそれとして、仲間に入れてもらいました。
*人丸屋敷跡
去年、小町から二階堂の辺りを歩きました。鎌倉駅を出て、小町通りに面した聖ミカエル教会の裏に来た時、大根師の足が止まりました。人丸姫の屋敷跡といわれる辺りです。人丸は、源頼朝と堂々と渡り合った平家の武将上総景清の娘です。大根師は、手を打ちながら周りを探った後、地面に印をつけました。会員が順番にその場に立ち、合掌したり地に手をかざしたり、思い思い何かを感じようと努めます。姿勢がぐらつく人、掌に熱を感じるという人、何も感じなかったという人、反応も区々です。 景清は平家滅亡後も、頼朝の命を狙い、ついに捕われ、獄死した人物。人丸は、父を助けようと九州から駆け付けましたが、願い空しく、父を失い、一人鎌倉で生涯を終えたといいます。鋭く反応する人を見ていると、人丸の怨念が、そこに籠っているのではという気持になりました。
*魔の淵
次に鎌倉宮近くにある「魔の淵」に向かいました。岐れ路から百mほど行った小さな空き地です。そこに石の地蔵が座っています。「魔の淵」は二階堂の小字ですが、来歴はほとんど不明です。地蔵の脇に小さな流れがあります。昔、ここは池だったといわれます。「淵」は川の淵、池の淵、どちらとも解釈できそうです。 鎌倉市の教育委員会が編集した「かまくら子ども風土記」には、「昔、魔物が住み、人を餌食にした縁起の悪い所だ。作物は出来ず、耕作すれば怪我をし、病気して死ぬ。また古代、役人として鎌倉に赴任した染谷時忠の娘が、鷲にさらわれ、その血が落ちた所でもある。大正時代、宝戒寺の住職が地蔵を安置してくれたので、無気味な話は聞かなくなった」とあります。場所は大倉幕府の東の境に当るので、度々戦場になり、悪所になったのかも知れません。
*燃えない線香
大根師が、魔の淵のパワーを探りながら、驚くべきことを言われました。「ここには強烈なパワーがある。今も沢山の霊がが苦しんでいる。供養しなくてはいけない」 翌日、会の役員が花と線香を供えに行ったそうです。ところが晴れて湿気もない日なのに、線香が燃えていかない。煙は立っても、短くならないというのです。普通、線香の長さは十三、四㎝、二、三十分で燃え尽きます。線香を上げた方は、火が消えるまで二時間、その場を離れることが出来なかったそうです。これに対して大根師が言われました。「沢山の霊が、飢えたように線香の煙に集ったのでしょう。でも、最後はみな花を手に、煙とともに上っていったはずですよ」。(次回につづく)


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流鏑馬

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鎌倉観光大使・星野知子さん委嘱式

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2017ミス鎌倉=右から永濱さん、清田さん、真鍋さん

古都に春 催し多彩に

サクラに彩られて第59回鎌倉まつり

段葛のサクラがちょうど満開となった4月9日、第59回鎌倉まつりが開幕した。 恒例のパレードは「鎌倉まつり行列巡行」と名称新たに企画されたが、あいにくの雨で規模を縮小して、囃し、神輿などの巡行となった。 開幕式は正午から鶴岡八幡宮舞殿で開かれ、鎌倉市観光協会井出太一会長が「祭りの1週間を楽しんでほしい」と挨拶。 鎌倉市国際観光親善大使に就任した女優でエッセイストの星野知子さんの委嘱式もあった。星野さんは「鎌倉で暮らして8年、すてきな鎌倉を発信していきたい」と笑顔で語った。 午後1時からのミス鎌倉のお披露目には舞殿前に大勢の人がカメラを手に集まった。 52人の応募者の中から選ばれた3人はともに21歳で大学生。永濱海(み)友(ゆう)さん(横須賀)の趣味は、料理と写真。清田麗(あき)さん(鎌倉)はクラシックバレエと旅行、真鍋佳那子さん(鎌倉)は、ピアノとトランペット。会場からの声援に笑顔で応えていた。 16日には花吹雪の中、祭りのフィナーレを飾る流鏑馬が行われ、見物客に外国人観光客の姿が目立った。


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さんさ踊り

古都に春 催し多彩に

第58回義経まつり大にぎわい

鎌倉市腰越の満福寺で4月15日第58回義経まつりが、同まつり実行委員会(石井信委員長)主催で開催された=写真。 午後1時からの慰霊法要の読経のあと、龍口寺からパレードが行われ、県立鎌倉高等学校吹奏楽部を先頭に、初出場の岩手県立大学が笛太鼓と威勢のいい掛け声にのせて「さんさ踊り」を舞いながら江ノ電線路に沿って練り歩いた。 甲冑隊のパレードは子どもたちを含め50人近くが鎧兜姿などで祭りを彩り、沿道には大勢の見物客が詰めかけた。 松尾崇鎌倉市長は「没後8百余年、義経の遺徳を偲び、祭りを後世に引き継いでいってほしい」と追悼の辞を述べた。


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古都に春 催し多彩に

厳かに頼朝公墓前祭

鎌倉幕府を開いた頼朝公の墓前祭が月命日の4月13日、鎌倉市西御門の源頼朝公墓前で行なわれた。好天の下、主催の頼朝公報恩会会員ほか関係者約30人が参列した=写真。毎年、鹿児島から島津家当主も参加している。 鶴岡八幡宮の神職が祭主となり、頼朝公の偉業を称え加護を祈願する祝詞を奏上したあと、参加者の玉串奉天が行われた。


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古都に春 催し多彩に

花満開の妙本寺で稚児行列

春爛漫の鎌倉市大町の日蓮宗・妙本寺で4月13日、千部会法要の稚児行列が行なわれた=写真。午後2時に本堂から稚児装束に着飾った比企谷幼稚園の園児たちが出発。後には朗師講の僧侶たちが経を唱え、散華を撒きながら行列し、檀信徒たちが続いた。 お稚児さんは、目尻に朱、唇に紅を引き、男児は烏帽子(えぼし)、女児は煌びやかな天(てん)冠(かん) を被り、華やかな装束姿で歩を進め、満開の八重桜の下を通って二天門を潜り、カイドウの脇を通って祖師堂に到着。 堂内で法華経を千部読経する千部会法要の儀式が営まれ、稚児さんたちは着席して僧侶たちの読経をしばし聞いた後、仏様に献花して役目を終えると、保護者に迎えられ、境内のあちこちに咲き誇る花の下で記念撮影をしていた。 祖師堂は江戸後期建立のお堂で、昨年、鎌倉市有形文化財に指定された。公開は4月13日の千部会法要と9月13日のお会式(日蓮上人の命日)の年2回。


鎌倉朝日新聞社

木版画 藤本宿

谷戸の風(46)

理 不 尽  山 内 静 夫

千葉県我孫子市で、ベトナム国籍の小学三年リンちゃんが誘拐された事件で、事件後三週間、ようやく容疑者が逮捕された。 こんな結末を誰が予測しよう。リンちゃんの通っていた小学校の保護者会の会長だと言う。いつも自宅から学校まで徒歩で通学しているリンちゃんたちを通学路上に立って見守っていた男だった。 誰を信用すればいいのか、親兄妹の身内は言うに及ばず、学校関係者と言えば、それに次いで信用できる人達ではないか。こんな危険な社会が、東京の近隣にあるのかと言葉に絶する。孟子の性善説を持ち出す迄もなく、人間本来の根元的な性格を善と考えてよいのかとさえ思えて心が凍る。 私はこの頃家の者によく言っている。「電話で商品の売りこみをするようなケースには応待してはいけない。殆ど悪い詐欺話だと思え」と言い聞かせている。何ともいやな気持ちである。 私は人間社会は、原則人を信ずることから始まると思って生きてきた。それで万が一騙されても諦めはつく。そうでなければ、新しい人間同志の信頼関係は生まれない。信じ合う、その心地よさこそ、生きている喜びだ。 「騙すより騙されろ」十代の頃、父によく言われた言葉だ。私はこの単純な言葉に、生きる上の本当の信実があると今だに心の底に秘めている。 リンちゃんのこの悲しい事件は、私のささやかな生きる糧を踏み躙(にじ)られたような気がしてならないのである。


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娑婆を逃れる河童=『芥川龍之介遺墨』(中央公論美術出版)

文学つれづれ(150)

『桃太郎と一寸法師』(6)

日本各地にある、カッパが馬を水中に引き入れようとして失敗して手を切られ、それを返してもらうためにわび証文を書いたり、お礼に魚を届けたり、霊薬を教えたりという話も、もとは水死した子供のイメージから生まれたのではないかと思われる。 カッパの話は決してカッパを悪者にしていないし、小さな子供であることが多いのである。カッパという言葉もカワワラワ(川のわらわ)が詰まったものである。 馬を水中に引き入れようとして馬にひきずられたという話などにも、カッパの話を生み出した人間の側の、いたずら小僧に対する母の心配りを私は見る。カッパがなぜ馬を引き入れようとしたり、また人間と相撲を取ろうとしたのかということも、早死にした子供たちの「自分も生きたのだ!」という自己主張なのではないだろうか。 はかなく短い生を生き、何の力を示すこともなく死んだ子供たちが、必死の思いで生きている人間に相撲を挑んだり、昔の社会で最も力があり役に立った馬と力比べをしようとしたら、何と哀れな話ではないだろうか。 あるいはまた、子供をなくした母の心の中の、わが子が強く生きてほしかったという願いがふくらんで、水の中でカッパとして生き続けているに違いないという幻想の中からカッパは生まれてきたのではないだろうか。 そうだとしたら、柳田国男の独創的な見解とされているところの、カッパを水の神の零落した姿とみる説に異を唱えたい。むしろ私は、カッパは水の神まで昇格していない捨て子の中途の姿と見たいのである。 柳田の民族学研究に多くの影響を与え、カッパを水の神の零落した姿とみる説のもとになっていると思われるドイツ・ロマン派の詩人ハインリッヒ・ハイネの『流刑の神々』によれば、古代ゲルマン民族の神々やギリシャ・ローマの神々は、キリスト教がドイツに入って来ることによって地方に追放され、零落して民間信仰の中で魔的なものとして細々と暮らすようになったという。 その考えのもとにはキリスト教の唯一絶対の神から出発し、そこから様々な事象を説明するということがある。日本にはそうした出発となる唯一絶対の神は存在しないのであり、自然崇拝が元になった八百万の神々がいるとされていることは、神の発想についてもヨーロッパのように原理からから出発しているのではなく、人間の情念の中で生み出されているのであり、したがってカッパも神(原理)にまで到達していない捨て子の中途の姿である。 遠野を訪れる旅行者が必ず眼にするカッパ淵は有名であるが、日本の各地の民話に多くのカッパの話が収録されている。 以前本誌でも論じたことがあるが、両親の大厄の年に生まれた芥川は当時の因習にしたがって捨て子にされた。形式的なものであったが、芥川は深く傷つき、また生後8カ月で発狂した母のことを隠し続ける。 子供の頃、隅田川の近くに住んでいた芥川は、子供の頃聞いた大川(隅田川)のカッパの話をしばしば書き、また精神に異常をきたした大正9年の頃からしばしばカッパの絵を書いている。 私のカッパ論の元にある「捨て子」「川」「母」は全て芥川の人生に深く突き刺さっている。 芥川は死の年、病める魂の記録というべき『河童』を書き、死の数日前、「娑婆を逃れる河童」の絵を書斎の隣にいた知人の部屋に投げ込んでいるというように芥川の心の奥底にはカッパが住んでいたと思われる。
(神奈川歯科大名誉教授)


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【寄稿】鎌高生に聞く「たたら製鉄の謎を追う」

元鎌倉高校副校長 石川雅之

腰越図書館サイエンスカフェで3月25日、鎌倉高校科学研究会が長年取り組む研究課題の一つを「歴史に消えた鎌倉たたら製鉄~鎌倉高校に聞く!鎌倉たたら製鉄の謎を追う~」と題して発表した=写真。 この研究は、稲村ガ崎の砂鉄から純度の高い鉄を作り出し刀剣に鍛え上げていこうという遠大な目標を持つ。6年間にわたる生徒たちの地道な努力の結果、江戸時代ころまで続いていたと思われる製法までほぼ近づけたような成果を得て、先般、大阪大学で行われた物理学会で顧問の木浪信之教諭により報告した。 サイエンスカフェでの発表は、この成果を分かりやすく紹介したもので、ここに至るには鎌高同窓会、鎌倉ロータリークラブ等、多方面からの支援にとどまらず地元の皆様からの様々な助言、資料提供など「オール鎌倉」と言うべき大きく心強い後押しがあった。腰越図書館に発表の機会をいただき、参集された50人の定員を超える市民の皆様から発表後の質疑で多岐にわたる新たな視座をご教示いただいた。 放射線線量測定、マイクロプラスチック汚染など身近な課題に様々取り組む鎌高科学研究だが、今後も課題の大きな柱として「たたら製鉄」研究に取り組んでいきたい。


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新刊書『健爺の鎌倉散歩ノート』

中尾健治 著

鎌倉市津在住の中尾健治さん(63)が、鎌倉を散策して撮りためた写真を1冊の本にまとめた=写真。表紙は、明月院の丸窓。赤い毛氈に朝日があたって赤く輝いた瞬間を撮った。 50歳すぎから毎週、妻と二人であちこち散策し、寺社や四季折々の自然、町並みなどを写した。シャッターを押した回数は約4万回。「いいと思う写真は百枚に1枚ほど」。本には若宮大路、由比ガ浜通り、北鎌倉など6つの散歩道に分けて50数カ所の風景、195枚の写真を収めた。長年鎌倉を歩いていても気づかないような撮影スポットも。使用した写真の撮影日と撮影データも掲載。 一人で散歩した時も、「今日はこんな写真を撮った。どう?」と妻に意見を聞いていたほどのおしどり夫婦だった。「妻の1周忌に間に合わせたかった」。昨年3月19日に妻を亡くし、49日を終えてから思い立って出版社に持ち込み、本にして、墓前に捧げた。 中尾さんは「この本を見た人が、鎌倉に行ってみたいなと思ってくれたらうれしい」と話す。
1080円、幻冬社刊 03・5411・7188


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『逗子の別荘地時代 明治~大正』

島本千也 著

鎌倉市長谷在住、鎌倉・湘南地区の地理・地域研究や鎌倉まち歩きガイドをしている島本千也さん(本紙5面の「鎌倉の失われた風景」著者)が、逗子の別荘地時代を解説する冊子を出版した。 風光明媚の地として親しまれている逗子は、1889年逗子、沼間、小坪など7カ村が合併して田越村ができ、横須賀線逗子駅が開設された頃から、皇族・華族・京浜の外国人・政治家・実業家・横須賀海軍将校の別荘地として開けた。 また、徳富蘆花、国木田独歩、石原慎太郎ら文豪の多くの文学作品にも紹介されている。 著書では、文学碑や当時の風景写真、地図などを交えて別荘地時代の変遷を辿る。
1300円(税抜)、問い合わせ島本方 0467・67・5873



終の棲み家を考える(37)

体感温度

人が生活している時に、今日は寒いと暖かいとか感じるのはどうしてでしょうか。それは自分の体が温度を感じているからです。 朝エアコンの設定温度を高くして、急速暖房で室温をどんどん上げても、なかなか暖かさを感じません。エアコンで暖められた空気は床や壁・天井・椅子・テーブル・家財道具に熱が奪われてしまい、人が暖かさを感じるようになるには、床・壁・天井・家財道具等が室温と同じ位暖まらなければならないのです。 室温を26度、床や壁・天井・椅子・テーブル・家財道具等の平均温度をMRTといいますがそれが8度だとします。26度+8度を2で割ったものを体感温度と言い、この場合の体感温度は17度です。室温20度、MRT20度の場合の体感温度は20度になり、26度の室温の時より体感温度は上がります。 要するに室温が幾ら暖かくても、部屋の周りに有る物の温度が低ければ体感温度は上がらず、気持ちの良い環境にならない訳です。ホテルのように24時間空調管理されている場合の室温は、案外低めに設定されています。 家作りの基本は、暖まった部屋を冷まさない工夫が必要で、サッシ・ガラス・断熱材・暖房の方法にこだわったつくり方が当たり前の時代になりました。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp


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「ひと」 竹炭を通して町おこし遠藤竹炭の会会長

冨田修(とみたおさむ)さん

竹炭を通して町おこしに取り組む「遠藤竹炭の会」主催の「第17回遠藤竹炭祭(たけすみまつり)」が4月16日、藤沢・遠藤健康の森で開かれた。市内外から大勢の人が訪れ、竹林での祭りを楽しんだ。 農業や養蚕、穀物検査員、運送業を営む家の8人兄弟の3男として生まれた。兄2人が早世したために家を継いだ。 日本大学農獣医学部を卒業後、茨城県農業共済組合嘱託診療所、藤沢市職員を経て1961年、小田急線長後駅近くに動物病院を開業。 「自宅で、ブタなどの家畜を飼っていたのが獣医の道につながった」。「口下手なので、動物が相手なら自分の力が発揮できるとも思った」。開業当初はブタ、牛、馬などの家畜の診療がメインだった。もちろん、犬、猫のペットも診た。 藤沢市獣医師会会長、神奈川県獣医師会監事、藤沢市畜産振興審議会委員のほか、青少年指導員協議会会長、民生委員、公民館運営審議会代表などの公職を務めた。これらの活動に対して、多くの表彰を受けた。 遠藤まちづくり推進協議会のメンバーで、自然環境を生かした地域活性化を目指す遠藤健康の森部会の責任者でもあった。そうした背景もあり、2001年に発足した遠藤竹炭の会会長に就任した。以来毎年4月に竹炭祭を健康の森で開いてきた。妻の看病で2006年に会長職を退いたが、請われて3年前に再登板。 今年も会員が作った竹炭を中心に竹炭石鹸、竹酢液ほか掘りたてのタケノコ、新鮮野菜の直売が行われた。焼きそば、おにぎり、餃子、たい焼きが出店。タケノコ汁・甘酒が無料で振る舞われた。竹林に設けられた舞台では地元に伝わる遠藤ささら盆唄(神奈川県無形文化財指定)、遠藤焼米つき唄(藤沢市無形文化財指定)のほか遠藤子ども太鼓、秋葉台中学校吹奏楽部の演奏が披露された。近くの慶応大学の学生や地元中学生もボランティアとして参加した。 竹炭は真夏を除き、年間を通して焼く。会員(約20人)の高齢化、冬はぬかるみとなる農道しかないアクセスの悪さ、ボランティア確保など課題が多い。「会の活動が転機を迎えていると感じる」。地域への愛情が強いだけに、竹炭祭をいかに継続していくかに心を砕く日々が続きそうだ。 長後の動物病院は13年前、70歳で閉めた。当時の客から声がかかると、今も往診に出掛ける。藤沢市遠藤在住、83歳。
文・写真 浅田勁


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健康百科通信(96)

「日本の常識」は「世界の非常識」禁煙のススメ
  医学博士 酒井 太郎

近年のオリンピックは「タバコのないオリンピック」をかかげ開催されています。 東京オリンピックが近づき禁煙法案が国会でも取り上げられるのをみて、「いよいよやめようかな」、「いやいや関係ない自分は吸い続けるよ」と思っている人、どちらの人にも知ってもらいたいのは、日本は世界最低レベルのタバコ規制国であるということです。 日本の現状を見ていると政府にとってタバコは確実な税収としてしか考えておらず、国民の健康なんて二の次と思っているのではないかと不安になります。 タバコ規制は、喫煙者を差別するものでなく、喫煙者には禁煙と言う選択肢を提示し、非喫煙者にとっては受動喫煙を避ける権利を保証する、健康を考えればどちらにとっても利益のある政策です。 禁煙という選択肢を選んだ人は、現在、条件を満たせばニコチン依存症ということで健康保険を使い、病院で禁煙治療を受けることが可能です。 禁煙外来では医者と一緒に禁煙することで、約8割の人が禁煙に成功しています。一人で頑張らずにぜひ禁煙外来で相談してください。

さかい内科・胃腸科クリニック 院長
鎌倉市雪ノ下3―1―32
0467・23・0015


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歌劇「セミラーミデ(」演奏会形式、舞台上は藤沢市交響楽団と藤沢市合唱連盟)=2016年10月30日

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指揮・園田隆一郎

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演出・栗國淳

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砂川涼子

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佐藤康子

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栗林朋子

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山本佳代

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悦田比呂子

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東京ゲゲゲイ

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ザ・デイサービス・ショウ

優れた芸術文化を市民の身近に

公益財団法人藤沢市みらい創造財団

市民ファーストをモットーに良質な〝出し物〟を提供する藤沢市みらい創造財団。若者向け目線も加わった今年度の演目について、同財団芸術文化事業課富田浩喜課長にうかがった。

今年は、舞台上演版「トスカ」です

今年はみらい創造財団さんにとってどんな年ですか。

2014年12月に藤沢市民オペラの制作委員会が新たに発足し、あわせて指揮者の園田隆一郎さんが芸術監督に就任しました。今年はいよいよ3年目、舞台上演版市民オペラ公演の年となりました。

市民オペラの日程は決まりましたか。

市民オペラの制作委員会で検討され、園田監督もぜひやりたいということでプッチーニの名作「トスカ」(11月19日、23日、25日、26日各回とも午後2時開演、藤沢市民会館大ホール)と決定しました。

配役は。

今回の公演では、初の試みとして「藤沢市民オペラソリストオーディション」(2016年3月1日、2日開催)で選ばれました。 四日間の公演ですのでダブルキャストとなり、主演のトスカは砂川涼子さんと佐藤康子さん、カヴァラドッシが村上敏明さんと笛田博昭さん、スカルピアが大沼徹さんと黒田博さん、アンジェロッティが高橋啓三さんと後藤春馬さん、堂守役に金子亮平さんと岡野守さんが選ばれました。 一部の役で、応募者の中にイメージに合う方が見当たらなくて、芸術監督の園田さんと演出の粟國淳さん他の協議によって選ばれた方もいます。

どのような点を重視して選考したのですか。

やはり監督と演出家の考えるトスカ像に合った声質や体格などが考慮されているでしょう。今回は新たな演出になるので、期待も込めてという部分が大きいかと思います。トスカ役とカヴァラドッシ役の4人が藤原歌劇団所属で、スカルピア役の2人が二期会に所属する、日本を代表する歌手の皆さんです。

公演をどのような点に注目して鑑賞したらよいでしょうか。

今回選ばれた方々はオペラの世界では名が通っていますし、藤原歌劇団や二期会といった歌劇団どうしの垣根を越えた共演となっています。 また、ソリストはプロですが、管弦楽は藤沢市民交響楽団、合唱は藤沢市合唱連盟が務めます。そういう点では普段なかなか見られない方たちの共演となります。それが見られるのが藤沢市民オペラの利点、特徴かと思います。

「トスカ」の公演に先立って園田監督の「オペラを100倍楽しむ方法」(9月24日午後3時、藤沢市民会館小ホール)が開催されますが。

垣根が高いと思われているオペラで、園田監督がホスト役を務め、ゲストとの軽快なトークを通してオペラの楽しさを案内し、それを市民オペラに繋げてゆこうという企画で、ゲストはトスカに出演する佐藤康子さん(ソプラノ)と上江隼人さん(バリトン)。園田監督のピアノ伴奏でトスカの中のアリアなども披露されます。

若い人たちにオペラ鑑賞の機会を

今回の公演では、2階席(B、C席)に限り「U23(23歳以下)千円」席を設けました。より多くの若い方々にオペラに親しんでもらおうということで、23歳以下の方は千円で「トスカ」鑑賞を楽しんでいただけます。

湘南のアーティスト続々登場

「湘南の歌姫たち 第5回コンサート」(7月15日午後3時、藤沢市民会館小ホール)は。

かって藤沢市民オペラに出演した悦田比呂子さん(平塚)、山本佳代さん(藤沢)、栗林朋子さん(茅ヶ崎)のコンサートです。3人はいずれも地元湘南出身で、今回は弦楽器、管楽器との共演となります。

「藤沢にゆかりのある音楽家たち2017」Vol1(9月10日午後3時、湘南台文化センター市民シアター)は。

吉井端穂さん(オーボエ)が鎌倉出身で白井圭さん(ヴァイオリン)は藤沢育ち、ゆかりの音楽家たちの縁で吉野直子さん(ハープ)がいままでにも何回か登場していただいています。

Vol2(来年3月18日午後3時、同会場、)は。

名倉淑子さん、恵藤久美子さん、中村静香さん、安田謙一郎さんが湘南にゆかりの方々で、藤村俊介さん、池松宏さん、小林美樹さんがゲストメンバーで出演します。

小三治落語が大ホールに

落語鑑賞会(夏)(6月10日午後3時、藤沢市民会館大ホール)は。

人間国宝柳家小三治師匠が2年ぶりに藤沢登場です。より多くのお客さんにお楽しみいただこうと大ホールでの初高座開催となります。

落語鑑賞会(冬)(来年2月24日午後3時、湘南台文化センター市民シアター)は。

林家正蔵師匠は財団主催で初の藤沢登場です。

ヤングもシニアも楽しめる演劇公演を

「東京ゲゲゲイ」(9月2日午後6時、湘南台文化センター市民シアター)

最近は小中学校の授業でヒップホップなども取り入れられてきていますが、それも加味して、この団体はダンスあり、映像あり、演劇ありと、これらを融合した新進気鋭のダンスパフォーマンス集団です。ターゲットは若い人たちなので、中、高校生向けを目安にピックアップした企画です。

「ザ・デイサービス・ショウ Ⅰt‘sOnlyRock’nRoll」(9月18日午後3時、湘南台文化センター市民シアター)は。

2011年に公演したミュージカル「ヘルパーズ」のリメイクで続編という形になっています。中尾ミエ、尾藤イサオ、モト冬樹と、シニアの方がお楽しみいただける企画です。

「Sⅰngasong(仮)」(来年3月24日午後2時、湘南台文化センター市民シアター)は。

劇団チョコレートケーキの作家と演出家の新作芝居です。戸田恵子、大和田獏他の出演です。

先着6百人入場無料 みらい子どもフェスタ2017(湘南台文化センター市民シアター)

◎ファミリーコンサート「藤沢フェスティバルバンド」(5月4日午後3時開演)
地域で活躍しているアマチュア演奏家の皆さんの協力で藤沢フェスティバルバンドを結成、子どもたちが楽しめる音楽を演奏してもらう企画です。 ◎ファミリーステージ劇団かかし座「三枚のおふだ」(5月5日午後3時)
影絵などを利用したステージで、小さなお子さんから同伴の保護者にも楽しんでもらえるでしょう。

5百円で親子で楽しもう

ワンコインコンサート2017(6月28日、7月12日、9月6日、10月4日、12月13日の5回。藤沢市民会館小ホール、午前11時30分)は。
サブタイトルに「0歳児からのクラシックコンサート」とあるように、子育て中のお父さんお母さんと子ども、最近目立つのですが、3世代一緒のケースも多いです。次世代育成をという思いから小さいときからそういう場所に慣れ親しんでもらおう、という願いを込めて企画しています。

「宮崎真子演劇ワークショップ」「シェイクスピアの言葉の森で新しい自分を見つけよう!表現しよう!」(6月7日から全6回、湘南台文化センター市民シアター)。
シェイクスピアの戯曲を題材にした舞台をみんなで作り上げてゆくというワークショップ。最終日の成果発表は公開で。

藤沢市みらい創造財団芸術文化事業課
0466・28・1135


いざっ!!鎌倉てらこや(35)

一人でも多くの子どもにてらこやを届ける  豊田 晋

はじめまして。4月から、NPO法人鎌倉てらこやの事務局スタッフとなった豊田晋です。 鎌倉てらこやとの関わりは今年で5年目になります。僕が活動に初めて参加したのが2013年。それから大学生活の4年間、大学生ボランティアとして活動に参加し続けてきたのですが、それくらい「てらこや」に参加し続けたいと思うにいたった、ある女の子との出会いがありました。 その女の子は、初対面の僕に対しても臆することなくちょっかいをかけてくる、明るい印象を受ける女の子でした。活動が終わってから彼女が帰るまでの間に、話をする機会がありました。面と向かって話してみると、彼女が猛然と話し出し、一向に止まる気配がありません。内容は学校でのこと、勉強のこと、習い事のこと、好きな男の子のことと多岐にわたりました。終始、彼女のいきいきと溢れる笑顔が印象的でした。 自宅でもさぞかしおしゃべりなのだろうと、お家でのことを聞いてみると、彼女は一人っ子で、お母さんやお父さんとはあまり話さないというのです。学校でも友達とこんなに話すことはないと教えてくれました。もしかしたら彼女にとって、親でも、先生でも、友達でもない、生活するコミュニティから少し離れたところに存在する「てらこや」の大学生は気兼ねなく話せる貴重な存在だったのかもしれません。 彼女だけでなく、僕たちとの出会いに、いきいきとした笑顔を見せてくれる子どもがいます。そして、「てらこや」が未だ出会えていない子どもたちの中にも、学校や塾で忙しい毎日の中で、「ありのままの自分」を受け入れてくれる、そんな存在を求めている子は大勢いるのではないでしょうか。そんな子どもたちに一人でも多く出会っていくために、これからは、事務局スタッフとして頑張っていきたいと思います。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願します。

鎌倉てらこや事務局
0467-84-9746(平日13~17時)
http://kamakura-terakoya.net/


鎌倉朝日新聞社

義烈荘(高柳英麿氏提供)

鎌倉の失われた風景(35)

義烈荘―極楽寺陣鐘山にあったアジア独立運動の拠点 島本 千也

20世紀初頭( 明治末から大正期 )、日本は欧米の植民地主義にあえぐアジアの国々にとって希望の国であった。明治維新を達成し、ロシアとの戦争にも負けなかった日本は彼らの誇りでもあった。多くの若者が日本への留学生となった。 その中には本国での独立運動の結果亡命者となった人もいた。中国革命の孫文や李烈鈞、インド独立運動のR・B・ボースなどである。日本の中には彼らに理解を示す人々もいた。アジア主義者の団体であり、玄洋社、黒龍会の頭山満や犬養毅、大川周明などであった。亡命者たちの反植民地主義の運動は日本のアジア主義者たちの反欧米主義にも接点があった。 孫文は大正2年ころ日本へ亡命している。日本への渡航は計16回、滞在期間は延べ6年間に及んでいる。R・B・ボースは大正4年日本に亡命、イギリス官憲の追及を受け、頭山満の依頼で新宿中村屋の相馬愛三、黒光の庇護を受けるようになる。 極楽寺の針磨橋から左手に坂道を登ったところに義烈荘と命名された建物があった。明治の末年頃建設され、孫文や李烈鈞や、ボースらがこの地に集い、独立旗を掲揚したアジトとなった。
義烈荘について年表風にまとめると、
大正二年、孫文や李烈鈞らが謀議を擬す。※
大正4年末、R・B・ボース中村家へ潜伏。
大正7年、ボース、黒光の長女相馬俊子と結婚。
大正12年、ボース、日本へ帰化。
大正14年、俊子死亡。
昭和4年新宿中村屋(相馬家)が義烈荘を所有。
昭和5年1月、インド独立派、イギリスよりの独立を宣言。独立旗を義烈荘に掲揚する。
昭和8年義烈荘内に「東洋平和発祥の地」碑が頭山満の撰文で建立。
戦後、所有者は中村屋から旭化成工業、大日本開発K・Kへと変わり何度か再開発の計画があり、その都度保存運動もあった。現在はマンションとなり、その入口付近に「新田公遺跡陣鐘山之碑」と黒光庵の石碑は移されてある。「東洋平和発祥の地」碑は現存していると伝わるが個人の敷地内にあり見学できない。 ※孫文は義烈荘を二度訪れたとも伝わるが確証はない。芹澤登一『東洋平和発祥之地 義烈荘』鎌倉史蹟研究会(昭和8)


鎌倉朝日新聞社

NPO法人 ミャンマー ファミリークリニックと菜園の会(18)

6月11日に設立5周年感謝イベント  名知仁子

ミャンマー ファミリークリニックと菜園の会(MFCG)代表理事・医師・気功師の名知仁子です! 毎回、ご支援をいただき感謝しております。 我々の団体は2017年6月12日に設立5周年を迎えます。これも一重に皆様のお力添えのおかげと深くお礼申し上げます。 さて5周年を記念して感謝祭イベントを開催します。
【5周年記念感謝祭】
6月11日 (日)午後1時半、東京サイボウズ本社(東京都中央区日本橋2丁目7―1 日本橋タワー27階/最寄り駅は東京駅、日本橋駅、三越駅)。
当日は、来場者の皆様に楽しんでいただこうと、ミャンマーとMFCGのご紹介、体験・学習ブースやミャンマー料理などさまざまなブースが登場します。ご家族でミャンマーを感じていただく時間にしたいと思います。 代表名知が、ニッポン放送(FM93AM1242)阿部亮のNGO世界一周!」に出演します。
【ラジオ放送】「阿部亮のNGO世界一周!」5月8日(月)午後9時30分~午後9時50分
【活動を共に進める事務局募集】業務内容は一般事務・経理・多岐にわたる分野。

(同会代表/医師・気師)

【連絡先】
日本 東京荒川区東尾久8―41―23
03・6807・7499

【ミャンマー】
3G Kanbe Road 6 Ward YankinTownShip Yangon Myanmar
myanmarfcg.info@gmail.com
http://mfcg.or.jp/
https://www.facebook.com/mfcg.or.jp
【この記事は清興建設提供】


鎌倉朝日新聞社

だんかづら

少しつぶれた鼻がチャームポイントのフレンチブルのココ(オス)です。キラキラした物や動く物を追いかけることが得意。ご主人様の膝で寝る時間は、極上のひと時です。
由比ガ浜 川村さん方

●ペットの写真募集!
掲載後、カレンダーを贈呈。住所・氏名・を明記、一面題字下住所の鎌倉朝日へ。


鎌倉朝日新聞社

窪田直弘さんの作品

画廊・ギャラリー

●ギャラリー一翠堂22
5月10~16日鈴木ルイ鎌倉彫/水墨画・鈴木紀遺作展 19~24日窪田直弘うるしの器展26~30日親子展―高田卓・潤子
22・3769



始めましょう

●お見合い結婚しませんか
北鎌倉駅前 無料相談受付中
0467・23・2429



お知らせ

●まんだら堂やぐら群公開 5月29日までの土・日・月曜・祝日10~16時。国指定史跡名越切通内。無料。申込不要。
逗子市社会教育課 046・872・8153
●子どもたこあげ大会
5月5日(雨天6日)10時、材木座海岸滑川河口付近。百円。
市青少年課 44・0480
●鎌倉中央公園の催し
▽鯉のぼり5月8日まで鎌倉中央公園修景池。▽お茶席5月6・7日13時半~15時半。3百円。
市公園協会 45・2750
●漁協の朝市
5月7日10時、鎌倉パークホテル駐車場。
鎌倉漁協 22・3403
4・18日10時、腰越漁港。腰越漁協 32・4743
●鎌倉風致保存会の催し
▽みどりのボランティア5月10日浄光明寺、13日泣塔、20日十二所果樹園。9時半~12時。
▽お話サロン27日14時、鎌倉生涯学習センター。モンブラン登頂記。
各要申込。 23・6621
●おもちゃ病院(おもちゃの修理)
5月4日鎌倉市福祉センター。13・22日大船保育園。ともに10~15時。
須藤方 090・5527・3942
●逗子海岸花火大会
5月26日、逗子海岸。予備日27日。逗子市経済観光課 046・872・8120
●リサイクルマーケット
5月28日10時半~13時、笛田リサイクルセンター。 32・9094
●献血協力者の募集 6月1日10~12時、安養院駐車場(鎌倉市大町)。
県赤十字血液センター横浜事業所 045・871・1168
●第63回鎌倉市小・中・高学生音楽コンクール
7月23日予選、9月23日本選、鎌倉生涯学習センター。1万円。申込は5月15日~6月15日。
鎌倉音楽クラブ 080・5871・1212


鎌倉朝日新聞社

「北の王と王妃」
撮影:山本糾(ただす)

鎌倉朝日新聞社

み る

▼県立近代美術館葉山
▽砂澤ビッキ展6月18日まで。戦後日本の彫刻界の巨匠・砂澤ビッキの〈木面〉シリーズ。「神の舌」「月に聴く」などの彫刻、アクリル絵画、デッサンなど約70点。千2百円。▽館長によるギャラリートーク5月3日14時。▽ビッキに〝触れる〟鑑賞ツアー5・28日14時。実際に彫刻に触れながら作品を鑑賞。▽能藤玲子ダンスパフォーマンス「風に聴く」13日14時。▽砂澤ビッキの言葉を聴く20日14時。歌手・Yaeさんの歌と朗読。無料。(要当日観覧券)。
046・875・2800
▼川喜多映画記念館
▽企画展「鎌倉映画地図」7月2日まで。3百円。▽映画5月2・3・5・7日「イングリッド・バーグマン―愛に生きた女優」、2・4・5日「ニーゼと光のアトリエ」、3・4・6日「帰ってきたヒトラー」、16~18日「わが恋わが歌」、19~21日「ニシノユキヒコの恋と冒険」30・31日「ツィゴイネルワイゼン」千円▽「鎌倉映画地図」散策ツアー5月25日14時・15時半。宮崎祐治さんと同館周辺を散策。無料。要申込。
23・2500
▼生誕150年正岡子規展―病牀六尺の宇宙
5月20日まで県立神奈川近代文学館。6百円。▽「子規の芭蕉」5月6日14時、神奈川大学・復本一郎教授の講演。8百円。▽「正岡子規―文学という夢」20日14時、山梨県立文学館・三枝昂之館長の講演。千円。
045・622・6666
▼鏑木清方美術館
▽女性美と自然美―神奈川とのゆかり5月24日まで。3百円。
▽日本画材を使って、絵を描こう!5月21日13・15時。描きたいもののスケッチや写真を持参。千円(観覧料別)。要申込。
▼佐野登志子七宝美術協会展
5月18~23日11~17時、ギャラリーやまご(22・1772)。アクセサリー約千点、額絵約50点を展示販売。
▼銀の鈴社の催し
▽柴崎由良原画展5月4~9日。▽第5回阿見みどりと描く野の花展5月20~28日。銀の鈴ギャラリー。
銀の鈴社 61・1930
▼鎌倉彫資料館の催し
【ギャラリーgの展示】▽森進吾木版画年賀状半世紀展5月15~21日。鎌倉社寺などの木版画=写真。▽蜩窯 荻野二郎作陶展5月22日~28日。花器、食器、茶道具など約150点。無料。
25・1502
▽尺八演奏会5月6日17時半。工藤煉山さんの新作独奏。5千円(立食・CD代込)。
カーサ・モーツァルト 03・3402・1756
▼第4回湘南Vividアート展
5月1~8日、蔵まえギャラリー。アートバザール、ミュージック、似顔絵描きなど。
Vividアートウェーブ 0466・25・9909
▼あーすぷらざの展示
▽キョウリュウたちと、あそぶへや5月7日まで。恐竜を模した大型遊具やボールプール。2百円。子ども百円。
▽時間旅行展5月20日~6月18日。時間を様々な視点から紹介。無料。
045・896・2121
▼映画
▽「おまえうまそうだな」5月4・5日14時、あーすぷらざ企画展示室。名作絵本のアニメ。無料。
▽「ローマの休日」5月13日14時、あーすぷらざホール。オードリーヘップバーン主演の名作。無料。
045・896・2121
▽「レッドクリフPartⅡ―未来への最終決戦」6月10日14時、鎌倉生涯学習センター。「三国志演義」・赤壁の戦いを映画化した2部作の後編。無料。申込は31日までに往復ハガキで。
25・2030
▼日本の自生アジサイ展
5月23~28日、フラワーセンター大船植物園。ヤマアジサイを中心に250種3百鉢を展示。入園料360円。
鎌倉アジサイ同好会 52・5547



美術館・文学館めぐり

県立近代美術館 葉山
046・875・2800
砂澤ビッキ展―木魂を彫る 彫刻約20点、絵画・デッサン約50点 ~6/18
1200円
県立近代美術館 葉山
046・875・2800
躍動する個性―大正の新しさ 関根正三ら大正時代の美術。新収蔵作品も ~6/18
250円
県立近代美術館
鎌倉別館
22・5000
建築家・大髙正人と鎌倉別館 日本画など所蔵作品で別館の歩みを辿る 5/27~9/3
600円
鎌倉国宝館
22・0753
鎌倉の至宝―優美なる慶派のほとけ 阿弥陀三尊像など国宝・重要文化財を公開 ~6/4
500円
鎌倉文学館
23・3911
漱石からの手紙
漱石への手紙
友人、家族、門下生らとの手紙から足跡を辿る ~7/9
400円
鏑木清方記念美術館
23・6405
女性美と自然美―神奈川とのゆかり 初公開「五十鈴川」など美人画を紹介 ~5/24
300円
鎌倉市川喜多映画記念館
23・2500
鎌倉映画地図 名作を鎌倉の風景写真とともに振り返る ~7/2
300円
観音ミュージアム
22・6100
長谷寺のちょっとむかし展 寺と地域の変遷を写真・絵図などで紹介 ~5/14
300円
県立金沢文庫
045・701・9069
国宝 金沢文庫展 称名寺聖教・金沢文庫文書国宝指定記念 ~6/18
500円
山口蓬春記念館
046・875・6094
蓬春モダニズムとその展開―創造と変革 「榻上の花」ほか「霜」「飛鴨図」など初公開 ~6/4
600円
藤澤浮世絵館
0466・33・0111
おまちかね 広重の東海道 歌川広重の東海道五十三次作品など ~5/28
無料
茅ヶ崎市美術館
0467・88・1177
自転車の世紀展 自転車と社会との関わりを紐解く ~6/4
700円
横浜美術館
045・221・0300
ファッションとアート麗しき東西交流展 西洋との文化交流を装いや美術から紹介 ~6/25
1500円
神奈川近代文学館
045・622・6666
正岡子規展―病牀六尺の宇宙 原稿や画などから子規の文学と生涯を探る ~5/21
600円
そごう美術館
045・465・5515
ルドゥーテの「バラ図譜」展 ボタニカルアートの水彩や銅版画169点 4/15~5/28
1000円
大佛次郎記念館
045・622・5002
大佛次郎のヨコハマ・スピリット 横浜との関わりを辿り大佛次郎の源流に迫る ~7/9
200円


鎌倉朝日新聞社

日比谷友妃子さん

鎌倉朝日新聞社

亀田眞由美さん

鎌倉音楽クラブ

春のコンサートVol.Ⅶ

5月19日18時半、鎌倉生涯学習センター。鎌倉音楽クラブ会員のヴァイオリン、ピアノ、チェロの演奏とソプラノ。ショパン「スペイン狂詩曲」よりハバネラ、プッチーニ「ドレッタの素敵な夢」など。千円。
日比谷方 25・1611


鎌倉朝日新聞社

き く

▼湘南モーツァルト愛好会 第160回例会
5月14日14時、藤沢リラホール。安井陽子さんと友清崇さんのジョイント公演。オペラ「魔笛」からのアリア、二重唱など。3千5百円。
事務局 046・872・1963
▼女声合唱かまくらの風第10回定期演奏会
5月19日14時、逗子文化プラザ。「新世界より」をテーマにアメリカとカナダの音楽家の作品を。「金髪のジェニー」など。千円。
新井方 0466・23・2722
▼礒部章子室内楽シリーズ・鎌倉~ピアノと管楽器の名手たち 5月28日14時半、鎌倉生涯学習センター。礒部章子さん(pf)、石井敦さん(fg)らのリムスキー=コルサコフ「ピアノ五重奏曲」など。3千円、当日3千5百円、学生券等あり。13時半から「0歳からの親子ミニコンサート」も。
ソン・イマージュ 080・1309・4079



まなぶ

▼中村天風心身統一法鎌倉講習会
5月13日14時、鎌倉商工会議所。心身統一法の概論。無料。
天風会鎌倉賛助会 44・4461
▼第22回無限の清風公開講座「生命(いのち)のきづき」
5月13日10時、建長寺。禅と西洋近代科学との融合から生まれた「マインドフルネス」の講義、サックス・ギター演奏と法話。5千円(拝観料・昼食代込)。申込は氏名、人数、住所、連絡先をFか郵送で。
25・6316 22・0981
▼102歳女性報道写真家笹本恒子 人生を語る
5月14日14時、腰越学習センター。アメリカの写真界のアカデミー賞と言われるルーシー賞、鎌倉市政功労賞などを受賞した笹本さんの取材写真展示と講演。無料。申込は2日までに往復ハガキで。
同センター 33・0712
▼講演会「食品ロス問題の現状と課題」
5月19日14時、NPOセンター鎌倉。日本フードエコロジーセンター・高橋巧一社長を講師に、食品ロス削減の取り組みを考える。無料。要申込。
鎌倉消費者連絡会 22・0245
▼でぃすふるたもす鎌倉
―家族で仲間で多言語を楽しもう!
5月20日10時、鎌倉市役所。世界に通じるコミュニケーション力とは何かを考える。無料。要申込。
ヒッポファミリークラブ 0120・557・761
▼親子が語る!
海外で教育という選択
5月21日10時、鎌倉生涯学習センター。元外交官と帰国子女の渡邉奉(もと)勝(かつ)・光生親子が、体験を元に子どもを国際人に育てる方法を語る。5百円。要申込。
自然環境と人間生活を考える会 090・4710・3790
▼講演会 徹底解明「共謀罪」
5月13日18時半、鎌倉生涯学習センター。成立予定の法案・共謀罪を海渡雄一弁護士が講演。5百円。申込は2日までにFで。
鎌倉・九条の会 60・5410 24・6596
▼生涯現役記者が明かす取って置きの報道裏話
6月3日14時、腰越学習センター。元新聞記者・野上孝吉さんが世界の政治・経済のニュースの裏側を話す。無料。申込は25日までに往復ハガキで。
市生涯学習推進室 33・0712
▼若手学芸員による「愛しの仏像」トーク!
6月4日13時半、鎌倉国宝館。県立歴史博物館と同館学芸員の講座とギャラリートーク。無料。
申込は17日までに往復ハガキで。 22・0753


鎌倉朝日新聞社

丸に三つ柏

季節の心⑪

柏餅で祝う  佐伯 仁

●男児の成長を願う
端午の節句には兜(かぶと)や鎧(よろい)を飾り、柏餅、粽を供え成長を祝います。関西では粽、関東では柏…、では柏の葉を使うのはなぜなのか…。 柏には「葉守りの神」が宿るという伝説によります。この〝守る事〟が朝廷の強い守備隊のイメージと重なり、強い男児と結びついたのでしょう。しかも、柏は新芽が出揃う迄古い葉は落ちないという性質から、武士の家では、家系継承を託す男児の祝祭として定着し今へ伝わっています。また、節句には、強い香気の〝菖蒲湯〟に家族全員が入り、厄を払います。その菖蒲の葉が武士の刀に似ている点からも、五月の節句は男児のものになったといえましょう。 さらに柏の葉には、腐敗を防ぐ殺菌の智恵と香りを味わう日本人独特な感性が込められています。わが国には植物の葉で飯を包む習慣は多く、桜餅、笹団子、柿の葉ずし 朴葉味噌など多彩です。とくに柏は〝炊葉〟に由来する説があり、甑(こしき)(現代の蒸し器)で飯を炊く際、米の下敷きに柏を使ったと思われます。 このようにほかほかの握り飯を頬ばり舌鼓を打った心が、現代へも受け継がれてきたのでしょう。
 手造りのしかも
     味噌餡柏餅
      草間時彦



さんか

▼第38回こどもの日のつどい
5月5日8時半~13時、逗子海岸。砂の芸術作品鑑賞。
逗子市教育委 046・873・8581
▼クリーンアップかまくら
▽海の部5月7日9時半、材木座、由比ガ浜、坂ノ下、稲村ガ崎、七里ガ浜、鎌倉高校前、恵風園前、浜上、腰越の海岸。
▽まちの部28日10時、鎌倉生涯学習センター前、鎌倉体育館前、円覚寺前、大船駅東口・西口。
市環境保全課 61・3453
▼てらこやの催し
▽土で遊ぼう5月14日鎌倉市山崎の河村喜史さんと陶芸体験。2千円。▽みんなで朗読5月28日 円覚寺塔頭龍隠庵。元フリーアナウンサー・中里貴子さんと朗読体験。千円。▽てらハウス火曜10時、大船の千里ビル。午前学び、午後遊び。千円。
てらこや 84・9746
▼フラワーセンター大船植物園のセミナー
Aしゃくやく花さんぽ5月10日10時半・13時半。無料。Bばら作り―初夏の手入れ17日13時半。無料。C四季の菊作り31日13時半。無料。D初夏のデジカメ教室6月7日9時半・13時半。千円。E父の日の寄せ植え作り6月10日13時半。千円。DEは20日までに往復ハガキで申込。入園料360円。
46・2188
▼第224回歌のサロン
5月17日14時、鎌倉生涯学習センター。参加型合唱とミニ演奏会。千円。
古川方 22・2131
▼鎌倉史跡めぐり
▽逗子・葉山に三浦薬師と不動尊の霊場巡り 5月8・9・18・20日9時、東逗子駅。延命寺、万福寺など。▽稲村ガ崎から腹切やぐら・宝戒寺まで11・15・22・26日9時半、鎌倉駅西口時計台広場。極楽寺、御嶽神社など。▽俣野観音堂特別拝観と和田合戦の因・泉親衝ゆかりの地19・24・26日9時半、相鉄いずみ野線いずみ中央駅改札口前。長福寺など。▽佐原の二大菩薩像参り 6月2日、4日9時半、北久里浜駅。満願寺、佐原城址、久里浜天神社など。
5百円(交通費・拝観料別)。申込は1週間前までにハガキかFで。
鎌倉ガイド協会 24・6548 24・6523
▼和賀江島清掃保全活動
5月14日12~14時、和賀江島(材木座海岸)。今年41回目。行政、地元自治会、鎌倉岩手県人会らが協力。
材木座自治連合会 24・5570
▼鎌倉の世界遺産と秘宝を訪ねる会
5月18日13時、鎌倉駅東口改札前。元八幡・辻の薬師・本興寺・大宝寺の秘宝と史跡巡り。千円。申込は往復ハガキかFで。
内海方 22・6931 090・3312・6931
▼鎌倉歩け歩け協会
▽朝比奈・名越切通を歩く5月13日8時50分、鎌倉駅西口横浜銀行駐車場。5百円。初夏の鎌倉を歩こう5月27日8時50分、鎌倉駅西口横浜銀行駐車場。5百円。
▽10㌔ふれあいウォーク9日新井沢のジャケツイバラ。16日潮風と遊ぶ鎌倉海岸。9時半、鎌倉駅西口時計台広場。
▽5㌔はつらつウォーク23日初夏の海岸歩き。9時半、鎌倉駅西口時計台広場。2百円。
090・2633・3715
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ5月20日10時、山ノ内配水池脇。
▽山歩き21日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉の景観を後世に伝える基金・望月方 45・7420
▼田んぼ体験in広町
5月20日、8時50分、鎌倉広町緑地。田んぼの代掻き体験。対象は小学生。無料。要申込。
腰越図書館 33・0711
▼第17回葉山まちづくり展
5月26~28日葉山町福祉文化会館。地域の活動団体の文化展、活動紹介、自然観察、音楽教室、ミニコンサートなど。
葉山まちづくり協会 046・876・0421


鎌倉朝日新聞社

市民カーニバル

鎌倉市民まつりウィーク

仮装パレードやライブなど

▽第14回大船まつり
5月21日9時半~14時半、芸術館通り、駅前通り、芸術館周辺など。鎌倉女子大中高等部マーチングバンド・子ども神輿に加え映画仮装パレード、コンサート、フリーマーケット、模擬店など。
実行委 43・6780
▽鎌倉ビーチフェスタ
5月27・28日10~16時半(28日は16時まで)、由比ガ浜海岸、鎌倉海浜公園。フラダンスやライブ、砂像作り、模擬店など。
実行委(鎌倉商工会議所内) 23・2561
▽鎌倉市民カーニバル
5月28日11~12時、市役所正面右側広場から御成商店街、由比ガ浜商店街経由鎌倉海浜公園まで仮装パレード。同公園でフェスティバルも。
※パレード参加者募集
映画仮装パレード21日・鎌倉市民カーニバル28日。応募5月7日。



実朝祭短歌大会の作品募集

8月9日鶴岡八幡宮で催される第66回実朝祭短歌大会の作品を県歌人会が募集している。 ハガキに未発表作品一首、住所・氏名・電話番号を記入し、〒248―0034津西1―23―9 大北敏子方へ。5月末日必着。鶴岡八幡宮賞、県知事賞、鎌倉市長賞、県歌人会長賞、鎌倉朝日賞など。


鎌倉朝日新聞社

梅津美葉さん

実朝祭短歌大会の作品募集

6月11日14時、鎌倉女子大学二階堂学舎。津波の跡に奇跡的に残った一本松でできたTSUNAMIヴァイオリンを梅津美葉さんが演奏。ビートルズメドレーなど。鎌倉マジシャンズクラブのマジックショーも。2千5百円。
実行委 22・8537



まつり バザー

▼復興応援マルシェ東北げんき市場
5月3日9時半~16時、建長寺。岩手・宮城・福島の産直物産、食材を使った料理、グッズの販売。
海の里創造基金 045・277・3757
▼湘南国際村フェスティバル
5月3~5日。3日10時、バルセロナ五輪金メダリスト・岩崎恭子さん講演会。14時、バンドライブ。4日15時、吹奏楽・ジャズ、5日10・13時、お笑いライブ。14時半、ゴスペル。ワークショップや地元物産販売、子どもの絵画展など。
湘南国際村協会 046・855・1800
▼第23回藤沢市子どもフェスティバル 5月5日10~15時、藤沢市少年の森。ミニ鉄道運転、ミニ凧作り、ヨーヨー釣り、模擬店など。
藤沢市みらい創造財団 0466・25・5215
▼第8回逗子海岸映画祭
5月7日まで逗子海岸。11時開場。国内外映画の上映。千5百円、高校生以下無料。バザー、ワークショップなども。
実行委info@zushifilm.com
▼第24回葉山芸術祭
5月14日まで。葉山しおさい公園で3~7日竹あかりとサウンドオブジェ。森山神社で14・15日青空アート市PART2。期間中、葉山・逗子・横須賀・鎌倉の店舗などでアートイベント、ワークショップなど。
実行委 046・877・1441
▼第11回辻堂海浜公園まつり
5月27・28日10~15時、辻堂海浜公園。大道芸、フラダンスなど。
0466・34・0011
▼Colors-Fest!enoshima
6月11日までサムエル・コッキング苑、シーキャンドルを中心にフラワーフェスタ、アート、ライブなど。5月21日15時、タヒチアンダンス、27・28日正午、ハワイアンフェスティバル。
江ノ電 0466・24・2715
▼第12回めぐりの森植樹祭
5月14日10時15分・13時、湘南国際村めぐりの森。「22世紀に引き継ぐ森づくり」をテーマに植樹。雨天決行。無料。申込は8日までにホームページで。協働参加型めぐりの森づくり推進会議
megurinomori@gmail.com
▼第4回鎌倉なないろマルシェ
5月14日11~16時、レインボーステイ(覚園寺近く)。手づくりマーケットとライブ。
実行委 25・6963
▼被災地の子ども支援バザー
5月20日10~15時、鎌倉市大町の清興建設駐車場。
24・3700
▼第28回かまくら長谷の市
5月21日8~16時、長谷駅前、観音大通り、大仏通り、長谷寺、光則寺、ファミリーマート長谷店。模擬店、朝市など。
実行委 23・6698
▼鎌人いち場
5月21日9~16時、鎌倉海浜公園。ワークショップ、地元の農産物・特産品の販売、フリーマーケット、模擬店など。
実行委 23・3828
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。▽フリーマーケット5月26日9~15時。雑貨・衣類・手造り品など約20店。▽骨董市27日8~15時。出店者募集。
片岡方 090・5442・3778
▼桜道でバザー
5月28日10時半~15時、雪ノ下の角谷金谷商店付近から三条屋まで。
大蔵頼朝桜道の会 22・3914
▼教会バザー
5月28日11~14時半、由比ガ浜カトリック教会。雑貨など。
22・2269



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(3月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は3月に一般284冊、児童書35冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「悪党召し捕りの中世―鎌倉幕府の治安維持」西田友広著(吉川弘文館)▼「健爺の鎌倉散歩ノート」中尾健治著(幻冬舎メディアコンサルティング) ▼「AIが同僚―あなたはたのしく一緒に働けるか」日経トップリーダー編 日経ビッグデータ編(日経BP社)▼「人工知能が変える仕事の未来」野村直之著(日本経済新聞出版社)▼「コンピュータが小説を書く日―AI作家に「賞」は取れるか」佐野理史著(日本経済新聞出版社)▼「大奥の女たちの明治維新―幕臣、豪商、大名―敗者のその後」安藤優一郎著〈朝日新書〉(朝日新聞出版) ▼「これからの僕らの働き方―次世代のスタンダードを創る10人に聞く」横石崇著(早川書房)▼「科学のあらゆる疑問に答えます」ミック・オヘア編(SBクリエイティブ)▼「みんなの台所暮らし日記―つくる、食べる、片づけるを楽しむ場所。」SE編集部編(翔泳社)▼「旬弁当―春夏秋冬、ぎゅっと詰めて旬の「おかずの素」で作りおき、作りかえレシピ180」中川たま著(日本文芸社) ▼「いとしのおじいちゃん映画―12人の萌える老俳優たち」ナイトウミノワ著(立東舎)▼「夏目漱石―人間は電車ぢやありませんから」佐々木英昭著 (ミネルヴァ書房)▼「紀行とエッセーで読む作家の山旅」山と溪谷社編〈ヤマケイ文庫〉(山と溪谷社)


鎌倉朝日新聞社

鎌倉アカデミア の時代 封切

鎌倉にあった幻の大学の姿を追う

戦後の日本で開校し、4年半で幕を閉じた鎌倉アカデミアの興亡を、描いた長編ドキュメンタリー映画『鎌倉アカデミア 青の時代』が完成し、5月14日午後1時30分、鎌倉市川喜多映画記念館(鎌倉市雪ノ下)での特別上映を皮切りに東京、大阪、名古屋などで公開される。同アカデミア創立70周年記念作品。 1946年(昭和21)5月、「新しい日本を担う若者を育成する」という理念の下、鎌倉・材木座の光明寺を仮校舎に開校した鎌倉アカデミアは、校長の三枝博音はじめ多数の著名な学者、文化人が教鞭をとったが、激動する時代の波に翻弄され4年半で閉校。同校から文化・芸術に貢献する多数の人材が輩出された。 20人に及ぶ関係者の証言と再現映像、資料からその真実の姿を浮かび上がらせる。今年2月他界した鈴木清順の生前最後のインタビューを収録、監督は、鎌倉アカデミアで演劇科教授を務めた劇作家・青江舜二郎の長男でもある大嶋拓さん。 上映後、大嶋監督と三浦衛さんのトークも。千円。
同館 0467・23・2500


鎌倉朝日新聞社

アカモクかけそば

里山の文化と味覚を味わう

遠藤健康の森で第17回竹炭祭

緑の竹林の中のゆるやかな登り道を上っていくとそこが会場。藤沢市遠藤健康の森で4月16日、「第17回竹炭祭」が開かれ、大勢の人でにぎわった。 この催しは、荒れていた「遠藤健康の森」の環境整備を進めるために発足された「遠藤竹炭の会」(冨田修会長=4面「ひと」欄で紹介)が、「きれいな川、美しい緑、文化の町遠藤」を合言葉に、地域活性化や県内外から訪れる人々との交流を深めることを目的に始めた。隣接する慶應大学湘南藤沢キャンパスの学生、市や近隣の小中学校、地域のまちづくりに取り組む団体などが協力している。 筍汁・甘酒が無料で振る舞われ、間伐した竹から作られた竹炭の窯出し見学、竹炭石鹸、竹酢液など竹炭関連商品の販売ほか、焼きそば、ギョウザなどの模擬店が出店。新鮮野菜や掘りたて筍の販売には列ができ、午前早々売り切れるほどの人気だった。 仮設ステージでは、民謡や伝統芸能、吹奏楽演奏会などが披露された。鎌倉から来たという80歳代の女性は「竹林の空気がきれいですがすがしい気分になった。来てよかった」と話していた。


鎌倉朝日新聞社

鎌倉FM 高校生たちが想い伝える

「コトダマラジオ」で放送中

言葉の持つ力、想いを湘南の高校生たちと〝声〟で伝える「コトダマラジオ」が4月5日から毎週水曜午後11時、鎌倉FMで放送されている。 8月に封切りの湘南を舞台にしたアニメーション映画『きみの声をとどけたい』公開記念番組で、案内役は映画に出演する声優〝NOW(ナウ) ON(オン) AIR(エアー)〟の6人グループ。 1回目の出演は、県立鎌倉高等学校放送部の5人。3月31日行われた収録では、案内役の飯野美紗子さん(20)の「コトダマってなんだろう」の問いに、杉森優さん(高3)は「強い思いを持って言葉を発するとそれが現実になること」と答え、それぞれ先生や母親らに訪ねた回答や想いを発表して話し合った=写真。 案内役の田中有紀さん(18)は今回初めて鎌倉を訪れた。「あたたかい空間と感じた」と感想を述べ、「高校生たちが出演してよかったと思い、地域の皆様に愛される番組にしたい」と意気込みを語った。 「声を届ける」のコーナーではラジオを通して届けたいメッセージ&エピソードを募集中!
応募は住所、氏名、ペンネーム、年齢、電話番号を記載し、メールkoto@kimikoe.com、FAX03-5414-0434、ハガキ〒107-0052東京都港区赤坂4―8―14坂東ビル2F 東北新社『コトダマラジオ』宛。


鎌倉朝日新聞社

逗子でジュニアトレイルラン

240人が快走

「第2回KANAGAWA(かながわ) Jr(ジュニア) TRAIL(トレイル) RUN(ラン) in逗子・神武寺」が4月16日逗子の神武寺の山道をコースに行われた=写真。 同寺は4月28日から5月28日まで33年に一度の御開帳があり、同大会はこの機に合わせての開催となった。約240人の選手らは、未就学児童、小学校低学年・高学年、中学生・保護者の各部門にわかれ、1~2.5㎞のコースで競い合い、今年も平井竜一逗子市長が選手として参加した。 上位3人が学年男女別に表彰され全員に完走賞が贈られた。未就学児童部門で1位となった荒木いろはさん(5)に伴走した母親の美和さん(38)は「一人で走れたことをほめてあげたい」とゴール後の娘を抱きしめた。 仲間たちと1年かけて参道の整備もしてきた主催者代表のプロトレイルランナー宮地藤雄さん(39)は「33年大祭直前の開催で恩返しをしたかった。自然の中での催しで子どもたちに遊びと学びの機会を」と地元へのメッセージを送った。(K)


鎌倉朝日新聞社

弁当のお届けサービス

宅配で高齢者の見守り

鎌倉市がセブンイレブンと協定

高齢者が安心して暮らせるまちづくりを目指して鎌倉市が3月29日、コンビニエンスストアの「セブン-イレブン・ジャパン」と高齢者の見守り活動に関する協定を締結した。同社の鎌倉市内19店のうち17店で行っている自宅などへの弁当や店内商品の「お届けサービス」を通じて、地域の高齢者らの異変を察知した際、市と連携して対応し、高齢者が安心して暮らし続けられるよう取り組む。 同社は2012年3月、石川県との協定締結を皮切りにこれまで全国353の自治体と協定を結んでいる。神奈川県では、川崎市に次いで鎌倉市が2件目。 同社の総務担当・矢崎剛マネジャーは「見守りをする人は多ければ多いほどよいので、この活動が広がっていくといいと思う」と話している。


選者に星野さん

鎌倉朝日俳壇

鎌倉朝日俳壇の選者が交代しました。5月号から星野高士さん(『玉藻』主宰、鎌倉虚子立子記念館館長)が担当します。前任の志摩知子さん(『和賀江』主宰)には1989年から28年間務めていただきました。長い間ありがとうございました。
▽歌壇・俳壇投稿募集
ハガキに作品(1枚に3首・句まで)と同じ面に住所、氏名、電話番号を記入し、1面題字下住所の鎌倉朝日へご応募ください。締切は毎月10日。


鎌倉朝日新聞社

鎌倉花めぐり(152)

青紫色のセイヨウジュウニヒトエ

新緑の美しい5月、木々の根元の地面に敷き詰めたように咲くジュウニヒトエ。 対生する小さな楕円形の葉の間から細い花茎をまっすぐに何本も何本も立てて、その先端に穂状の小さな青紫色の花を輪生させる。アリさんから見たらニューヨークの摩天楼のような風景かとふと思った。 シソ科の多年草で、本州、四国に分布する日本特産種。 地面を這うように茎を伸ばし、葉をつける。草丈15~20㌢、花径7、8㍉ほどで、花びらがスミレに似た唇型。花色が白いものもある。花が幾重にも重なって咲くのでその様子を宮中の女官が着る十二単(ひとえ)に見立てて名づけられた。 写真は東慶寺。地面が青く染まるほどいっぱいに花をつけていた。

小林千穂 文
松原省吾 写真



鎌倉朝日新聞社

鎌倉年中行事

5月

▼菖蒲祭 5日13時、鶴岡八幡宮。無病息災など祈願。舞楽の奉納。
▼草鹿神事 5日13時、鎌倉宮。烏帽子、直垂姿の射手が古式に則り鹿をかたどった的を射る。
▼秋葉山大例祭 21日11時、材木座の光明寺。
▼徳崇権現祭 22日13時、小町の宝戒寺。北条一族の慰霊供養。
▼白旗神社例祭 28日10時、鶴岡八幡宮境内の白旗神社。
▼茶筅供養 28日10時半、建長寺茶筅塚。


プロムナード

17万人の鎌倉市民と2千万人の年間延べ観光客数▼年間で考えると分かりにくいので1日あたりに換算すると、毎日約6万人の観光客が鎌倉を訪れている計算です。市内にいる4人に1人は観光客ということになります。やはり観光地なのだなと改めて感じます▼私は鎌倉に帰るとき、車では朝比奈峠。電車では北鎌倉駅周辺から「鎌倉に帰ってきたなぁ」と感じます▼観光スポットや神社仏閣、自然など鎌倉の魅力は多様ですが、みなさんはどのような時に「鎌倉」を感じますか?▼先日実施されました鎌倉市議会議員選挙にて当選した議員の方々には、そんな鎌倉への想いのこもった一票の重みに値するご活躍を楽しみにしています。(N)


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