鎌倉朝日新聞 (9月1日号 2021年 第510号)

鎌倉朝日新聞社

ボート遭難の碑=稲村ガ崎公園

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田辺新之助肖像画(逗子開成学園所蔵)

七里ヶ浜ボート遭難事故と田辺新之助

松坡文庫研究会が鎌倉で講演会

「七里ヶ浜ボート遭難事故と田辺新之助」の題の講演会が10月3日午後1時半から鎌倉婦人子供会館で開かれる。 講師は、松坡(しょうは)文庫研究会代表で逗子開成中学校・高等学校元校長の袴田潤一さん(64)。袴田さんは教員時代に同校の百年史の発刊に携わり、ボート遭難事故の調査に当たったという。 松坡文庫研究会は、鎌倉市中央図書館の「松坡文庫」と称される田辺新之助旧蔵書と、田辺新之助という人物を調査・研究する目的で創立された研究会。 田辺新之助(1862~1944)は、東京開成中学校の漢文教師としてスタートし、1897年に校長になり、1900年に逗子市に設立した第二開成中学校の校長を兼務。同校は1903年4月に逗子開成中学校として開校した。翌年10月には、鎌倉に鎌倉女学校を創設し初代校長となった。 1910年1月、逗子開成の生徒12人が死亡するボート遭難事故が起こり、同年3月に校長を引責辞任。1934年に鎌倉女学院の校長を退職後は、漢書籍の研究に専念し、「松坡」の号で漢詩や書を発表した。漢学・漢詩を通じて文人との交流も多く、「鎌倉同人会」の命名をしている。没後、約6000冊に及ぶ蔵書は、1947年に遺族から鎌倉市図書館に寄贈された。
講演会の申し込みは事務局の鎌倉市中央図書館
0467・25・2611


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石碑の保全を鎌倉市に

要望書提出

鎌倉ガイド協会が今年創立30周年を記念し、鎌倉市内の石碑の清掃とリペイントを行ことになり、鎌倉同人会とともに8月19日、松尾崇鎌倉市長に作業の許可と石碑保全管理についての要望書を提出した=写真。両会は10年前、ガイド協会20周年と同人会100周年を記念する事業として清掃活動を行っている。 鎌倉市内にある石碑は、大正から昭和にかけて鎌倉町青年会、後の鎌倉町青年団などが建立したもので、80カ所近くあり、鎌倉の歴史を伝える案内碑となっている。しかし、その所在が道路敷であったり、民有地であったりして所有者が定かでないものも多い。一昨年、私有地にあった石碑が撤去されるという事態が起こり、市の対応の不十分さが指摘された。 両会は、作業に当たって事前に石碑の管理者を定かにして知らせてもらうことと、今後の石碑保全に向けての市の適切な対応を要望した。 市教育文化財部の佐々木聡部長は「市の石碑調査は先送りになっているが、石碑を文化財的にどう扱うかを調査・研究し、地域とも連携して守っていく体制づくりをしていきたい」と返答した。 当初ガイド協会は9月から作業開始を予定していたが、コロナ禍で来年に持ち越される見込み。



惜別 山内静夫さん 投稿募集

8月15日に山内静夫さんがご逝去されました。 コロナ禍でお別れや弔問もままならぬ現状、鎌倉朝日では、山内さんを偲び、10月号に皆さんの声をお伝えする特集を組むことにしました。思い出やメッセージをお寄せください。
◆300字程度。住所、氏名、年齢、職業、電話番号を記入し、1面題字下住所の鎌倉朝日まで。
メールはinfo@kamakura-asahi.com 趣旨は変えず直すことがあります。9月10日必着。


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鎌倉みほとけ紀行(113)

正伝庵・明巖正因坐像

夏休みだというのに鎌倉は人も疎ら、未だ出口の見えぬコロナ禍に心も曇ってまいります。 しかし、この禅師の容貌を拝見していると、憂鬱にも見える表情に、迫真性があり独特の落ち着きと力強さを感じます。 ここ鎌倉の地は武家の都市として誕生したと知られますが、その武家の精神を支えた仏教が禅でした。特に中国宋代の本格的な禅が日本に最初に伝わったのが鎌倉で、武家の間でした。禅が広まるにつれ多くの渡来僧(蘭渓(らんけい)道(どう)隆(りゅう)・無学(むがく)祖元(そげん)・兀庵(ごったん)普寧(ふねい))らが活躍します。その門下に多くの日本の禅僧が法を嗣いでいきました。その一人、大(だい)達(たつ)禅師(ぜんじ)、明巖(みょうがん)正因(しょういん)禅師(1285~1369年)は建長寺34 世、円覚寺24 世、それぞれ住持をされた高僧で、円覚寺塔頭の正伝(しょうでん)庵(あん)さまのご開山です。また、筆者、自坊満願寺(横須賀市)のご開山でもあります。 そんな縁を感じながら像の委託保存されている鎌倉国宝館で拝ませていただきました。(常時展示されているのでゆっくりご覧いただけます。) お寺では暗がりだったり拝観不可だったりしますが、国宝館では明るく照らされた尊像を眼前に拝することができて有難いです。禅師最晩年、81歳の姿を当時の鎌倉仏師、院応(いんおう)という院派(いんぱ)の仏師が造立されました。 この像は寿像(じゅぞう)といい、生前中の肖像で、その写実的な表現は禅師が現前しているかのようです。眉間に皺をよせる厳しいお顔はこちらに何かを問いかけてくるようです。「しっかり和尚やれよ」。と背中を叩かれたような気がしました。 帰路、八幡宮の大蓮もゆったり風に吹かれ、気持ちも大らかに、心地よい秋の風を感じました。
木造。像高55・1㎝。南北朝町時代・1365年(貞治4)。国重文。


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「ひと」
鎌倉婦人子供会館の理事長に就任した

横松 佐智子(よこまつさちこ)さん

カルチャーセンターとして70年近く親しまれている小町の鎌倉婦人子供会館の理事長にこのほど就任した。 建築家として会館建物の改築改修事業の責任者となり、役員も長年務めてきた。「かまくら女性史の会」会長でもある。コロナ禍を逆手に、新しい試みに着手している。 そのひとつがクラシック音楽コンサート。コロナで困っている新進演奏家に活躍の場を提供すると同時に、会館としても「質の高い音楽を市民に身近に楽しんでほしい」と、湘南クラシックアーティストパラダイスと共催する。9月12日と12月5日に会館内のホールで開かれる。(3面に紹介) もうひとつは、オンライン化。遠くに転居して通うことが難しくなったり、コロナで外出を控えるようになったりした人とのつながりが維持できるようにとウェブ環境を整えた。 千葉県佐倉市に生まれ育った。日本女子大で「暮らしの中の建築デザイン」を学び、1級建築士に。40歳の時に、夫の親類が多く住む湘南にと、鎌倉に居を構えた。 会社と家の往復で鎌倉を知らなすぎる、と思い始めていた2001年、鎌倉市の広報に「女性史編さん員募集」の記事を見つけ、早速申し込んだ。そこで編さんを担当、聞き取りをしたのが当時の会館理事長、副理事長だった。「これが会館との最初の縁」。その後、会館に建て替え問題が持ち上がり、「建築家でしょ。手伝って」と頼まれ、役員を引き受けた。内部のさまざまな意見を取りまとめ、プライベート感と公共性を両立させた改築は「彼女でなければできなかった」との評価を得ている。 鶴岡八幡宮にあった旧神奈川県立近代美術館の保全問題でも活躍した。市民の署名運動の先頭に立ち、戦後日本のモダニズム建築の傑作を鎌倉文華館として残すことに成功した。 鎌倉婦人子供会館は戦後間もなく「婦人に教養を、子どもに学ぶ場所を」と女性たちが立ち上がって設立し、今に至るまで女性が主体となって運営する。「特筆すべき誇り」と胸を張る。「35人の役員一人一人が手弁当で大事な役割を担っている。それだけに、そろそろ世代交代も考えなければ」と真剣な面持ちで語る。
長谷の自宅に個人設計事務所を開いている。夫と2人暮らし。趣味は水泳と油絵。75歳。
(文・写真 三浦準司)



いざっ!!鎌倉てらこや(78)

再会
鎌倉てらこや事務局 豊田 晋

これほど静かな夏は久しぶりである。2003年に鎌倉てらこやの活動が始まって以来、毎年恒例の8月の一大イベント「建長寺合宿」が、コロナ禍で10月に延期となったからだ。 子どもたちが遊びまわる声や、学生たちがその準備に勤しむ姿が消えたてらこやハウスへ、めずらしい来訪者が立て続けにやってきた。それはかつててらこやの活動に多く参加していた、現在高校生の2人であった。 一人は、高校1年生になった女子。話を聞くと、学校の課題で何らかのボランティア活動を行い報告書を作成する必要があるとのこと。しかし、多くのボランティア団体が活動の中止をしていて、てらこやを頼ってきてくれたらしい。コロナ禍で想定通りの活動が行えるか分からないが、彼女の想いを汲み取りながら良い活動が行えるように準備していきたい。 もう一人は、高校3年生の男子で進路について悩みがあるとのこと。コロナ禍で、ほとんどの大学でオープンキャンパスが中止となり、大学生活のイメージが持てず、どの大学を志望するかわからないという。大学の授業やサークル活動等キャンパスライフを話して彼の不安を受け止められたのではないかと思う。 困難な状況下で、「てらこや」を思い出し、相談しに来てくれたことは大変嬉しい。子どもたちと本気で関わり、会えなくとも、不安になったり、壁にぶつかったりした時、どんな些細な事でも話してみようと思ってもらう関係を多くの子どもたちと持ち続けていくという、私たちの原点を改めて感じた。 今年の夏の活動が全て延期となり、楽しみにしていた子どもたちを残念な気持ちにしてしまったことを申し訳なく思う。それと同様に高校生たちも当たり前の日常の学生生活が奪われており、何か私たちにできることはないかと改めて感じた二高校生の来訪だった。

鎌倉てらこや事務局
0467-84-9746(平日13~17時)
http://kamakura-terakoya.net/


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コロナの予防策を講義する当会メンバー

薬草で対応しているんだよ
 だって町まで行けないからね
ミャンマー ファミリークリニックと菜園の会(40)

  代表理事 名知仁子

ミャンマーのクーデターは8月で発生から6カ月が経過する。この国の人口5400万人のうち約70%の3800万人は農村部に住む。日給は2000チャット(約140円)が当たり前の世界。そんな彼らを第3波のコロナ感染が襲った。毎日、亡くなる人たちの数が半端なく増えていく。 ここミャウンミャでも8月2日から2人以上の集会は禁止。Stay Home で農作業も不可能になってしまった。交通網は寸断され収入も途絶えた。クーデターとコロナ感染のダブルパンチだ。生活必需品の価格は上昇していく。卵1個110チャットから150チャット、油1本2300チャットから3000チャットとなり、リンゴは5個1000チャットが4個2000チャットになった。日給と同じ値段だ。これでは彼らには買えない。 Stay Homeで町まで来られないため、薬も買えない。ある村にあった雑貨屋3軒は仕入れができず、客もお金がなく来ないため1軒になってしまった。しかも買い出しに町まで行けない、コロナに感染しても対応できない、だから薬草に頼るしかない…どうやって命を守れというのだろう。 当会が巡回している約12000人の16村中15村は感染してしまった。聞き取り調査の結果、どの世帯も症状がある病人がいるらしいが、村長さえも把握できない。ある村では、妊婦が感染して命を失った。 ミャンマーはもともと医療体制が整っていない。医療従事者数は日本の約1/3以下だ。保険制度もない。クーデターで医療体制が崩壊したのだから、殆どの人々が医療を受けられない。その結果、0歳~60代までの世代が重症化している。 当会はそんな住民に寄り添い、薬でなく、自分たちの命を自分たちで守るためにできることを伝える。それは、徹底した予防策(正しい手洗い・うがいの方法、免疫力をあげる簡単な運動2種類、マスクの正しいつけ方等々)を講義させていただく。マスクと石鹸も配布している。地の果てまで医療を届ける―それがMFCGだ。
事務局 東京荒川区東尾久8―41―23
FAX 03・6807・7499
myanmarfcg.info@gmail.com
http://mfcg.or.jp/
https://www.facebook.com/mfcg.or.jp

【この記事は清興建設提供】


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香月泰男《青の太陽》1969 年 油彩、方解末、木炭、カンヴァス 山口県立美術館蔵 シベリア・シリーズ

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《花器》1982年町田市立博物館蔵

み る

▼発掘調査速報展2021
9月8日まで鎌倉歴史文化交流館。2019年、20年に鎌倉市内で行われた発掘調査結果を出土した火鉢や漆器、骨製品や馬骨の写真などと共に紹介。3百円。
73・8501
▼川喜多映画記念館
企画展「映画祭のすゝめ―ぐるり映画ポスターの旅」9月12日まで。国際映画祭を通して日本映画を紹介する役割を担った川喜多夫妻の関連資料や映画祭のポスター、記念写真など。2百円。
▽関連上映 9月1・3・5日14時、9月2・4日10時半、「COLD WAR あの歌、2つの心」。9月1・3・5日10時半、9月2・4日14時「東ベルリンから来た女」。各千円、小・中学生5百円。
▽かまくら世界映画週間韓国篇 9月7・10日10時半、8日14時「はちどり」。7・10日14時、9・11・12日10時半「パラサイト 半地下の家族」。8日10時半、9・12日14時「オアシス」。各1200円、小・中学生6百円。▽特別上映「はちどり」+トークショー「韓国の家族・社会・歴史から紐解く〝女〟と〝男〟の生きづらさ」11日13時半、ゲストは映画研究者・崔盛旭さん。1600円、小・中学生8百円。
23・2500
▼特別展「国宝 鶴岡八幡宮古神宝」
9月30日まで鎌倉国宝館。鶴岡八幡宮が守り伝えてきた神宝、国宝・黒漆矢や朱漆弓など約40点。4百円。
22・0753
▼鶴岡八幡宮の名刀展
9月1日~12月5日、鎌倉文華館鶴岡ミュージアム。「沃懸地杏葉螺鈿太刀」など国宝6点、重要文化財12点を含む神宝類を紹介。1300円。
55・9030
▼県立近代美術館
〔葉山館〕9月18日~11月14日 ▽生誕110年香月泰男展 シベリアシリーズ全57点を含む、東京美術学校時代から最晩年までの代表作を紹介。千円。▽コレクション展「内なる風景」同時開催の「香月泰男展」に合わせて香月が師事した藤島武二や親交のあった野見山暁治らの作品から生と死、戦争への思いを感じる。250円。
046・875・2800
キャプション香月泰男《青の太陽》1969年 油彩、方解末、木炭、カンヴァス 山口県立美術館蔵 シベリア・シリーズ
〔鎌倉別館〕▽岩田色ガラスの世界―岩田藤七・久利・糸子 9月21日~11月14日。日本のガラス工芸を拓いた岩田家の作品を町田市立博物館のコレクション約60点から紹介。7百円。
22・5000
キャプション《花器》1982年 町田市立博物館蔵
▼第65回鎌倉市民文化祭
9月23日~12月11日。市展▽美術・写真合同展23~27日。▽書道展29日~10月3日。各鎌倉芸術館。無料。
市共生共創部文化課 61・3854
▼鎌倉彫白日会60年のあゆみ展
前期9月27日~10月3日、後期10月4~10日鎌倉彫会館。お盆やパネルなどの鎌倉彫作品を各期約45点展示。無料。
矢島方 32・4687


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き く

▼第17回身体にいい音楽会
9月25日14時、横浜市栄区民文化センター。モーツァルト「フルート四重奏曲第1番ニ長調K285」、医療講演「モーツァルトの音楽と病」など。3500円。
癒しの医療を考える会 045・896・2000
◆3組6人ご招待 申込は9月10日までにハガキに氏名・住所・年齢・を記入して1面題字下住所の鎌倉朝日へ。
▼山下光鶴ギター・ソロリサイタル
10月3日19時半、逗子文化プラザさざなみホール。クラシック、現代音楽、南米フォルクローレの技法を織り交ぜた異色のギタリスト。バッハ「リュート組曲」、アルゼンチン音楽など。3千円。
齋藤方 070 ・2633・5743
LINE ID:@bdj7705a
▼野田清隆(Pf)、小林美恵(Vn)、ルドヴィート・カンタ (Vc)に よるピアノ・トリオ
9月26日14時、藤沢リラホール。湘南モーツァルト愛好会例会。モーツァルト「ピアノ・トリオ ト長調 K564」など。4500円
046・872・1963
▼林裕人チューバリサイタル
10月10日14時、深沢学習センター。「藝大の仲間シリーズ」湘南出身の林裕人さんの演奏。無料。往復ハガキで常盤111―3同センターへ。9月30日必着。
48・0023



まなぶ

▼子どもが大切にされるってどんなこと?
9月10日10時、逗子市役所。子どもが問題や困難を抱えたとき知っておきたい子どもの人権や法律を学ぶ。講師は弁護士・山下敏雅さん。無料。要申込。
逗子市教育委員会社会教育課 046・873・1111
▼井本陽久講演会「子どもはいつも輝いている」
9月18日14時、逗子文化プラザ。国際ソロプチミスト逗子・葉山主催のチャリティー講演。長年、児童養護施設や海外で教育支援をする井本陽久さんの講演と質疑応答。2千円。
逗子文化プラザ 046・870・6622
▼アジアの隣人カンボジアの文化を知る 9月19・26日14時、全2回、腰越学習センター。経済発展が著しいカンボジアの人々の価値観や食文化、民族や仏教などを学ぶ。講師は実践女子大学人間社会学部教授・高橋美和さん。無料。往復ハガキで腰越864同センターへ申込。9日必着。
33 ・0712
▼ひきこもりの理解と対応
9月25日14時、玉縄学習センター。本人の心理と家族の対応を解説し、地域のあり方を提言する。講師は不登校・ひきこもり生活研究所ヒューマンスタジオ代表・丸山康彦さん。無料。往復ハガキで鎌倉市岡本2―16―3同センターへ申込。14日必着。
44 ・2219



さんか

▼鎌倉ユネスコ協会
▽バザー 9月12日10~14時、同会深沢倉庫(深沢中学へ上る手前の信号右折の長屋)。毎月第2日曜。雨天開催。※献品受付衣類・雑貨・支援用食料品。
久保方 44・9830
▽書きそんじハガキでアジア寺子屋支援 未使用切手・プリペイドカード等。鎌倉市御成町11―40Mビル3F。
小倉方 080・6602・9498
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。
▽フリーマーケット9月24日9~15時。雑貨・衣類 ・手造り品など約20店。
▽骨董市25日8~15時。
出店者募集。片岡方 090・5442・3778
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ9月18日10時、山ノ内配水池横。
▽山歩き19日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉の景観を後世に伝える基金・望月方 45・7420
▼大船フラワーセンター
A押し花作り教室23日13時半。5百円。B秋のデジカメ教室26日9時半・13時半。小学生と保護者対象。千円。各入園料別。申込はA10日まで、B16日まで。
46・2188
▼横濱金澤ガイド協会
Aハマの市電が走った街消えたチンチン電車 9月25日9時半、石川町駅元町口(南口)改札集合。本牧神社など約4・5㌔。
B室町・戦国時代の金沢 10月6日9時半、金沢町公園集合。称名寺、金沢八幡神社など約3㌔。
各5百円(交通費等別)。A15日まで、B24日までにHPから申込。横濱金澤シティガイド協会。
▼第14回小出川彼岸花まつり
9月下旬~10月上旬、小出川の大黒橋(遠藤)から追出橋(寒川町大蔵)間約3㌔で彼岸花が見頃。9月25日10~15時、遠藤・打戻・おおぞう会場で彼岸花まつり。
藤沢市遠藤市民センター 0466・87・3009
▼公園サポーター養成講座「はじめてのガーデニング」
10月7日から全7回。10時、鎌倉中央公園。鎌倉市内在住・在勤者で全回出席できる人対象。無料(材料費別)。ハガキで山崎1667鎌倉市公園協会へ15日までに申込。
45・2750


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廣瀬加奈さん

鎌倉朝日新聞社

伊藤順一さん

新進アーティスト応援

かまくらの風 クラシック音楽コンサート

多くの人にクラシックの魅力を伝えようと活動する「湘南クラシックアーティストパラダイス(SCAP)」が、鎌倉婦人子供会館と共催で開くピアノコンサート。 第1回9月12日「ショパンの世界」。廣瀬加奈さん、伊藤順一さん。第2回12月5日「リストの世界」。寺根佳那さん、五十嵐薫子さん。共に14時開演、鎌倉婦人子供会館。 「何もできない時期だからこそ、音楽で心を明るく」とナビゲーターの澤田エリザさんは話す。
2800円。SCAP 24・5695



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(7月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は7月に一般208冊、児童書36冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。
▼「政治と報道-報道不信の根源」上西充子著 扶桑社(扶桑社新書 ▼「教養として知っておきたい博物館の世界-学び直しに活かせる新しい鑑賞術と厳選20館」栗原祐司著 誠文堂新光社 ▼「言葉はいかに人を欺くか-嘘、ミスリード、犬笛を読み解く」ジェニファー・M.ソール著 慶應義塾大学出版会 ▼「やりきる力」堀江貴文著 学研プラス ▼「東アジアのなかの日本文化」村井章介著 北海道大学出版会 ▼「権威主義の誘惑-民主政治の黄昏」アン・アプルボーム著 白水社 ▼「むずかしい天皇制」大澤真幸著 木村草太著 晶文社 ▼「地頭が劇的に良くなるスタンフォード式超ノート術」柏野尊徳著 SBクリエイティブ ▼「在宅ひとり死のススメ」上野千鶴子著 文藝春秋(文春新書) ▼「認知症になった蛭子さん-介護する家族の心が楽になる本」蛭子能収著 光文社 ▼「「在宅死」という選択-納得できる最期のために」中村明澄著 大和書房 ▼「コロナ後のエアライン」鳥海高太朗著 宝島社 ▼「山下清-あるがままの自分に正直に生きよ」山下浩監修 平凡社(別冊太陽) ▼「大原千鶴のすぐごはん-冷蔵庫にあるもので」大原千鶴著 高橋書店 ▼「資源の世界地図」飛田雅則著 日経BP日本経済新聞出版本部(日経文庫)



第3回 SDGsフォトコンテスト作品募集

第23回かまくら市民活動フェスティバルの一環で、日々の暮らしの中でSDGsの実践を行うきっかけになる写真作品を募集
【応募要領】未発表の作品で1人約10点まで2MB以内のjpeg形式。応募するSDGsの目標番号と、20文字以内のキャプションを明記して9月10日までに応募
【作品送付先】GoogleFormで画像データとキャプション原稿をQRコードから送付
【賞】最優秀賞、市長杯、SDGsの各目標ごとの賞など20点
【問い合わせ】NPOセンター鎌倉 0467-60-4555 メールnpo@chive.ocn.jp



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季節の心(59)

流れる雲に心を潤す  佐伯 仁

●季の鼓動、命の息づき
9月。夜長月。菊月。夏影を残す昼に比べ夕暮れは釣瓶落し、海を染める映えの情趣は深い。 秋の雲の名前の名付け親は海に生きた漁師達。小さな白片の雲は鰯雲、鯖の背の斑点に似てるのは鯖雲、いずれも漁期を伝えるため、この名を得たように、雲はその姿を季節で変える。 雲への親近感は漁以外にも窺える。その一つは呼称が挙げられよう。 同じ入道雲でも関東では坂東太郎、その西に出るのは奈良太郎、南は和泉小次郎。 また雲の流れを天気の目処にした俗謡や俗言は多い。三階節には「米山さんから雲が出た。今に夕立が来るやら」とあり、「富士山に笠雲がかれば雨」「綿雲は晴れの兆し」などいろいろ。 自然への観察は生活の“知恵”を育み、雲の流れは“美意識”を生む。正倉院御物の八角鏡、平等院鳳凰堂の飛天、北斎の「凱風」の雲の図案化。 また着物の紋所―雲菱、仏寺建築の雲肘木など巧みな曲線は見事。 庭園では支柱のない雲帯橋、気品ある目隠し―雲上袖垣も見逃せない。 流れる雲に四季の鼓動を聴き、夕映えのドラマを愉しんでこそ秋。
 いわし雲大いなる瀬を
  さかのぼる 飯田蛇笏


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3000人分の署名を教

鎌倉市の図書館に司書を

署名を教育委員会に提出

古代から近代までの歴史・郷土資料を保有する鎌倉の図書館の、経験豊かで力量ある職員がここ数年のうちにいなくなるのを危惧して、市民団体「図書館とともだち・鎌倉」(和田安弘会長・会員120人)が司書資格を持つ正職員の新規採用を要望する署名活動を5月から行い、8月上旬までに集めた3060人の署名を8月12日、岩岡寛人鎌倉市教育長に提出した。 鎌倉市では1993年を最後に図書館の有資格正職員の新規採用を取りやめており、司書資格をもった職員が28年間採用されていない。図書館のサービス水準を落とさないために早急に新規正職員を採用する必要性が考えられる。 同会は、図書館の質をより高めるためにも次世代職員の継続的育成が喫緊であると、司書有資格者の新規採用を求める要望書を2006年からこれまで5回にわたり、市長、教育長に提出してきたが、納得のいく回答を得られず、今回署名活動に踏み切った。 岩岡教育長は「持続可能な運営体制をどういう形でつくっていくか、朴澤(徹範)図書館長とともに考えていきたい」と署名名簿を受け取った。 署名活動は継続しており、同会ホームページからか、オンライン署名で受付中。和田代表は「110年の歴史ある鎌倉の図書館がこれからの100年も市民にとって有用な図書館であり続けるために、 皆様のご署名をお願いします」と協力を呼び掛けている。


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温古堂リニューアル

家族でどうぞ

8月1日にリニューアルオープンした仏壇仏具の老舗温古堂を訪れた。 同店は、江戸時代後期1846年(弘化4)創業で、今年で174年。現在の建物は1975年(昭和50)に建設されたもので、老朽化に伴い、今回の改装工事に踏み切った。 「気軽に入っていただけるよう窓を広くして、店内を明るくしました」と、話すのは社長の山田哲也さん(43)=写真。大きなガラス張りを通して建物の外から中がのぞける。棚を柔らかい木目調のもので統一し、店内を明るくした。 1階には、仏具のほか線香やお香、ロウソク、おりんもモダンなタイプがさまざまあり、ペット仏具には、小さな骨壺や猫用にカツオブシの香りのロウソクや線香などもあり、見ていて楽しい。 神具コーナーには、鉄道ファンの社長のコレクションの大きな鉄道模型が設置され、子ども連れも楽しみながら買い物ができそう。 2階には、高品質・良デザインの豊富な種類の仏壇が100以上展示されていて、和室に置いた時の雰囲気も見ることができる。温かみのある展示と丁寧な対応になんだか気持ちも明るくなった。


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高校生ボランティア体験

玉縄歴史館で

龍寳寺境内にある「玉縄歴史館で夏休み中、高校生のボランティア体験が実施され、約40人が参加した。同歴史館には、玉縄城址の立体模型、民具や農具などの展示があり、多目的ギャラリーが開設されている。 玉縄の歴史を次世代に伝えることを目的に活動している市民団体「玉縄城址まちづくり会議」(荒井章会長、会員約40人)は、同寺の了解を得て歴史館の展示品の管理や、2階の民具カードづくりなどを行っており、今回、生徒たちはその「城主の館模型つくり」や民具カードづくりをした。 8月5日は、鎌倉女学院の1年生6人、県立深沢高校から1人が訪れ、伊藤一美さんの歴史講話や同会・荒井幸子副会長の縄文土器の話などを聞いた後、作業を行った=写真。 同歴史館を初めて訪れた生徒たちは、「古いものがたくさん残っていて、それに手で触れられることに驚いた」「同じ鎌倉でも学校のあたりと違ってこの辺は自然が豊か」と話していた。



第70回実朝祭短歌大会

119首奉納

第70回実朝祭短歌大会は紙上短歌大会として8月9日に実施された。 119首(うち県外から40首)の出詠があり、大賞の鶴岡八幡宮賞「低空のツバメ避けつつ代を掻くマシンはピアスの孫が動かす」山田ゆたかさん(伊勢原)、鎌倉朝日賞「雪残る利尻の富士の峰の上声を交はして白鳥渡る」藤林正則さん(北海道)ら18首が入賞した。


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スケッチ日和(47)

「極楽」  黒川 明

真夏のスケッチは早朝と夕方に限る。他所を寄り道して長谷寺に8時に着いた。 山門をくぐるとすぐに池がある。右が放生池、左の妙智池には蓮が咲いていた。鎌倉には蓮の名所がいくつかある。比べてここの池は小さい。その規模が気に入った。  木々が枝を垂れキラキラ輝く。暗い山門を背景に、蓮の花が白く浮き出している。手前には放生池に咲いていたシモツケやキキョウを配した。まるで極楽のようだなぁ。 小さな極楽が鎌倉には沢山ある。
水彩画 46×61cm



終の棲み家を考える89

値段は正直 〈屋根編3〉

家にとって一番大事で注意すべき箇所は土台と屋根です。屋根の仕上げ材を何にするか(瓦・スレート・金属)は別問題で、下葺き材ですべて決まります。 仕上げ材だけでも小雨程度なら十分防げますが強い雨風になると仕上げ材の下にも雨水が侵入してきます。下葺き材がその雨水を受け止め排水する構造になっています。 屋根は勾配と仕上げ材と下葺き材の3つの要素で成り立っています。勾配はほぼ平らに近いものから足場を組み上げなければ施工できないほど急なものまであります。勾配は急なものほど雨水の侵入は防げます、 仕上げ材は耐震を考えると軽い方が安心です。下葺き材は雨水だけでなく湿気も防ぐ性質のものの方がよいと思います。昔ながらの薄いルーフィングから改質アスファルトルーフィング・アスファルトフェルト等と色々あり、耐用年数も10年程度のものから60年位まであり、値段も数千円~数万円とかなり開きがあります。見えない所ですが、良い家とは見かけより性能を大事にすることではないでしょうか。 「安物買いの銭失い」にならないように、本当に事を言ってくれる人を身近に置いてください。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/



鎌倉年中行事

9月

▼十二所神社例祭
5日例祭。関係者のみ。
▼森戸大明神大祭(葉山)8日例大祭。神職のみで斉行。
▼甘縄神明神社例祭
14日例祭。関係者のみ。
▼鶴岡八幡宮例大祭
15日例大祭、16日鈴虫放生祭。関係者のみ。
▼遊行寺の法要(藤沢)
15日すすき念仏会。関係者のみ。22~24日秋季開山忌。
▼御霊神社例大祭
18日。関係者のみ。
▼松葉ヶ谷法難会
27日14時、安国論寺。
▼人形供養10月3日13時本覚寺。9月中受付。


プロムナード

私には仕事の関係で九州の地で離れて暮らしている妹家族がいます▼新型コロナウイルスの影響による帰省自粛のため、今夏も実家のある鎌倉には戻ってこられませんでした▼もう2年以上、妹家族は鎌倉に戻っておらず会えていません▼2歳になる子どもともスマホ越しのため、実際に会ったこともない状況です▼元気で健在の曽祖母は曽孫を抱くという夢が叶っていないのが心苦しいです▼多くの場面でアクリル板が設置されており、マスク着用且つアクリル板越しでの会話に妙に慣れてきている気がします▼マスク不要でカメラ越しのオンラインでも会話は成立しますが、やはり少し寂しく切ない気持ちにさせられております。(N)


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