鎌倉朝日新聞 (10月1日号 2019年 第487号)

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古賀春江《窓外の化粧》1930年 油彩、カンヴァス 神奈川県立近代美術館蔵

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鎌倉別館外観(撮影・木奥惠三)

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カフェ外観(撮影・木奥惠三)

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展示室(撮影・木奥惠三)

神奈川県立近代美術館鎌倉別館

装い新たに10月12日リニューアルオープン

建築家・大高正人の設計で1984年に開館した神奈川県立近代美術館鎌倉別館(鎌倉市雪ノ下)が約2年間の休館を経て改修工事を終え、10月12日、リニューアルオープンする。 今回の工事では、開館35年を迎えた設備を更新し、展示室の壁面を一新した。また、快適な美術鑑賞の環境を整えるため、彫刻庭園に面したテラスにはカフェがオープンする。 リニューアルオープン記念展示は「ふたたびの『近代』」と題して、古賀春江「窓外の化粧」や岸田劉生「童女図(麗子立像)」、松本竣介「立てる像」など近代美術の名品にとどまらず、近世から現代まで幅広い作品と資料を展示する。 一般600円。
神奈川県立近代美術館鎌倉別館 0467・22・5000


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勇壮な流鏑馬に歓声

鶴岡八幡宮例大祭

鎌倉の鶴岡八幡宮の例大祭が9月14日から16日まで行われ、16日は流鏑馬神事があった=写真。 朝からぐずついた空模様だったが、午後から晴れ間がでて、舞殿での神事が終わると、小笠原流一門の射手や奉行ら関係者が境内に特設された馬場に入り、流鏑馬を奉納した。 揚げ装束姿の三騎の射手が、約250㍍の馬場を猛スピードで駆け抜ける馬の蹄の音とともに、直径55㌢の一、二、三の的に向かって次々に鏑矢を射り、神事を終了。続いて18騎の射手による平騎射(はさみ物)が披露された。 会場には大勢の観客が詰めかけ、的に命中するたびに大きな歓声と拍手が起こった。 『吾妻鏡』によれば、1187年(文治3)8月15日に放生会と流鏑馬が行われたとあり、これが同宮例大祭の始まりで、一年を通して最も重い祭事という。


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鎌倉みほとけ紀行(97)

浄楽寺 阿弥陀如来坐像

台風が三浦半島を直撃した数日後、無理を言って横須賀市芦名の浄楽寺さまを訪ねました。御本堂の屋根瓦が飛び散るなど被害も大きく心痛であります。 ご住職から収蔵庫の扉を開けていただきますと阿弥陀如来さまが目に迫ってまいります。世に広く知られた仏師・運慶作の阿弥陀如来坐像です。写実的で量感豊か、優しく、そして力強いお顔はなんともいえぬ安堵感をもたらしてくれます。鎌倉時代の人々の心に希望と存在感を強烈にアピールしたことでしょう。 浄楽寺のご住職は尼僧さまで、先住職さまがお若くして遷化(せんげ)(ご逝去)され、後に発心、修行され住職になられました。 日々、阿弥陀さまをお参りされて何を感じられますかと質問しますと、「苦しみや不安はなくなりませんが、不思議に気にならなくなります」と静かに微笑みながらお応えになられました。 大仏師運慶が創り上げた、その時代に生きる人々の心の内面まで響く像の精神性と在りようを感じ受けました。 心も和み、堂内で心経をあげさせてもらうと、像の目をじっと拝しているだけで涙がこぼれそうになります。これが運慶が彫像した仏なのだとみほとけの慈悲と力強さをあらためて思いました。 2017年東京国立博物館での運慶展以来の拝観でしたが、いまこうしてホームの浄楽寺に堂々とお坐りになられるお姿はやはり違います。 梵名アミターバ。「量(はかり)しれない光を持つ者」。まさに拝するものすべてに光りを与え、心に曇りのある人々を漏らさず導いてくださいます。 今秋、10月19日に秋の特別拝観(お十夜)があり、ぜひお参りいただきたいチャンスです。 帰路、副住職さんが汗をかきながら綺麗に境内の草刈りをされた道が清々しく、秋風が心地よく吹いていました。
木造、漆箔。像高141・8㎝、鎌倉時代。国重文。


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御嶽神社庚申塔

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甘縄神明社

かまくらの不思議を歩こう(29)

長谷のパワー地図  大貫昭彦


*波乱の町「長谷」 巨大な阿弥陀仏と観音の鎮座する長谷は、鎌倉の極楽浄土でした。ただ西はずれにあるので、真っ先に合戦場にされる町でもありました。海に近いため、災害にも見舞われました。長谷っ子だった石渡弘雄さんの回顧録に関東大震災の話が載っています。町は壊滅、甘縄神明社は避難する人々で阿鼻叫喚の世界だったとあります。そこに津波が「轟音と共に…まっ黒になって」というくだりは迫力があります。それでも江ノ電のレールの基礎がしっかりした版築構造だったので、津波を止めたのは幸いでした。
*新宿橋のマイナスパワー 大根会の長谷めぐりは踏切わきの新宿橋から始まりました。昔、橋のたもとには庚申塔や石仏が立っていたのですが、御嶽神社に移され、三角の空地になっています。ここでは皆さんマイナスの反応を見せました。頭が痛いと言う人もいます。大根師は「石仏などを人の都合で動かしたのがよくないのだ」と言われました。橋の下にはアカテガニが鋏を振り上げていました。抗議の仕草か、踏切を注意して渡りなさいというシグナルか。
*御嶽神社の海神? 次に訪ねたのは御嶽神社でした。社殿は砂丘に立ち、前面は由比ヶ浜、下に湘南道路(国道134号線)が走っています。石段を上り、鳥居をくぐると、右に船形の庚申塔があり、奥に御嶽大神などの修験道の碑が並んでいます。左にも富士浅間神社などの碑が並んでいます。この境内で一番強いパワーを発しているのは、庚申塔のようです。表に「庚申観音」「正徳二年」の文字が刻んであります。300年ほど前、海から引上げられた石のようです。坂ノ下の御霊神社の石上さまと同様に海のパワーを秘めているのかも知れません。
*砂丘に眠る宗氏の霊 大太刀神社は、大館神社が始まりと思われます。大館は新田義貞第一の武将宗氏です。宗氏は、長谷に攻め入りましたが、援軍なく、ここで討たれたといわれます。しかし、いつしか大館の意味がわからなくなり、また偶々修験道の人が守るようになって、御嶽に変わったものと思われます。
*甘縄神明社にもパワーライン 最後に訪ねたのは、伊勢別宮といわれる甘縄神明社でした。奈良時代の創建、八幡太郎義家や頼朝も信仰した古社です。ここにも数々のパワースポットがありました。本殿前の他、付属の社の五社明神と脇のタブノキ、本殿左上にある秋葉神社などです。秋葉神社では、社殿の前に並ぶポイントに関心が集まりました。社前を横切る線は、右上にある稲荷社と甘縄神明社の神殿を結んでいます。大根師は「このラインから上が甘縄神明社の神域に違いない」と言われました。パワースポットが鎖状に連なる。摩訶不思議な現象です。


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コンサート中に地震発生

観客参加型の避難訓練実施 逗子

コンサートの途中で地震が発生した場合の緊急対応に備えた「避難訓練コンサート2019」が、逗子文化プラザなぎさホールで9月3日に行われ、約百人の観客が参加した=写真。同ホールでは毎年職員の訓練は行ってきたが、観客を動員しての実施は初めて。 コンサートは、どこで訓練のため途切れるかわからないまま通常通り開演された。都内を中心に活躍する音大卒の若手実力派四重奏団「アーバン サクソフォン カルテット」がモーツァルトの曲を終えた序盤に緊急地震速報が流れ、東京湾を震源とするM7・2、震度6弱の地震が発生したという想定のもと、観客たちは一斉に頭を保護しその場にかがみ込んだ。 3階でも火災が発生したという館内放送で、職員らは安全な避難経路を確かめ、観客を1階へ誘導し人数確認を行った。 参加者から「誘導員の声がよく聞こえたのでスムーズに避難できた」「座席の下に防災頭巾を備えては」などの声があった。 市消防本部は「的確な情報提供があり落ち着いて避難できたと思うが、本来は建物の外への避難となる。煙を吸い込まないよう誘導灯の方へ逃げることが大切」と講評。 訓練終了後コンサートは再開。同ホール事業課は「スムーズな訓練ができたと思うが、今後は津波に対する想定も必要」と課題をにじませた。(K)


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栗拾い…台風の被害甚大

十二所果樹園

鎌倉の十二所果樹園で9月7日、鎌倉風致保存会主催の「家族で栗拾い」が行われ、13家族48人(大人27人、子ども21人)が参加した=写真上。 残暑の中、すやすや眠る赤ちゃんを背負ったまま上手にイガから栗を取り出していたお父さんや、「栗の渋皮煮」を作るとはりきっていたおばあちゃんなどが栗拾いを楽しんだ。昨年より栗の生育が良く、大きく丸々とした栗が収穫でき、合計で18・8㎏を買い上げてもらった。 9月9日関東を直撃した台風15号によって、十二所果樹園で数カ所の崖崩れ、多数の倒木、落石等が発生=写真下。朝夷奈切通入口から十二所果樹園に至る道路でも数カ所の崖崩れ、倒木、落石等があり大変危険なため、十二所果樹園内は通行を禁止し、門扉を閉鎖している。被害は極めて深刻な状況で、復旧には時間と多額の費用がかかるという。 同保存会では、早春に一面に咲き香る白梅、展望台から富士山を含むすがすがしい眺めなど、魅力ある十二所果樹園を保全していくための支援をお願いしたいと話している。


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全面ソーラーパネルの新市役所

SDGs先進都市を訪ねて

SDGs活動支援センター理事長 小島政行

先進都市のSDGs事情を見てみたいと思っていたところに、ある大学の地球環境の教授がゼミ生をドイツのSDGs先進都市フライブルクに連れていくのに同行する話が持ち上がり、9月上旬、フライブルクに4日ほど滞在し、SDGs取り組みを見てきた。  SDGs目標13の「気候変動への具体的な対策」の取り組みで、▼太陽光発電、風力発電が市街地、郊外のそこかしこで見られた。▼自動車台数の低減と低い車依存率。徹底したトラムとバスの連携による交通の便、街はずれの集合駐車場、通り抜けられない街区の設計などにより車社会との離別が始まっているように感じた。▼分別資源化によりリサイクル率67%(熱回収含まず)、残り33%は焼却。埋め立てゼロ。 これら気候変動に対する具体的な取り組みにみられる環境的先進性は、同市に原発ができることへの反対に端を発し、市民パワーの成果と聞く。 ここ鎌倉はSDGs未来都市であると同時に、市民活動が盛んな地でもある。日ごろの活動から感じている「市民活動をSDGsというベクトルに合わせる」と「人材を育成する」の必要性の感を強くした。 これを機にこの二つの目標に沿ってSDGs活動の中間支援的な活動に注力していきたい。


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《書評》『自伝的短歌論』

尾崎左永子著

千三百年も前から愛され続ける短歌。「なぜなのだろう。どこにその魅力があるのか。一体、短歌とは、何なのか」。その問いに著者は、歌人としての自身の体験を通して向き合っていく。 「短歌と音楽性」の章では、合唱組曲を作詞した経験などを振り返りながら、「短歌は、できれば自然に口をついて出てくるような〝語感〟〝音楽〟が非常に大切である」とする。そのため、「歌を作ったら、それを鏡の前で声に出して言ってみる」ことを勧めているという。 「良い歌なら、つっかえないで読み下せるはずなのである。もし言いにくいところがあれば、それを眼で読む読者側の頭や心には、完全な形で映すことは不可能、ということになる」 短歌は「定型をもつ現代詩」だと著者はいう。「ある時は風のようにさわやかに、ある時は炎のように燃え、またある時は時雨に濡れるような体感に、多くの人々が共感を持つ。思えばふしぎな小詩型である」。 雑誌『星座―歌とことば』(かまくら春秋社)に執筆した連載を一冊にまとめた。2500円(税別)。
砂小屋書房 03・3256・4708



参加者募集
永青文庫・細川庭園見学と耇姫墓参

「熊本復旧支援鎌倉有志の会」が開催

熊本の復旧支援活動を行っている「熊本復旧支援鎌倉有志の会」8大貫昭彦代表)が、10月25日、細川家ゆかりの施設、史跡めぐりを行う。 昨年は、鎌倉市大町の妙法寺で、肥後熊本の藩主細川斉(なり)茲(しげ)が寄進した総檜造りの本殿と、愛娘耇(ごう)姫を追悼して制作させた天井画や障壁画などを特別公開し、集まった募金を熊本に送った。 今回は、細川家伝来の美術工芸品などを収蔵する永青文庫の見学を学芸員の解説で行い、隣接する細川庭園散策の後、品川区に移動して細川家の墓地を訪ね、妙法寺ゆかりの耇姫の墓参をする。 午前10時、地下鉄有楽町線江戸川橋改札口集合、午後3時半解散予定。 参加費千円(入館料別途)。当日受付(事前申込不要)。
問い合わせ大貫方 0467・61・2747


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初公開となる力作も多く収録した「鎌倉彫 遊心集」

歴史的建造物など特別公開

第14回湘南邸園文化祭2019

相模湾沿線地域一帯で歴史・文化を育み、人々の心に残る景観をかたちづくってきた邸宅・庭園や歴史的建造物を交流の場として保全活用し、地域の活性化につなげようと企画された「湘南邸園文化祭」が9月13日~12月15日まで開かれている。今年で14回目。その一部を紹介する。
鎌倉―▼パヴロバ・バレエスクールメモリー10月6日13時、由比ガ浜公会堂。2千円。申込はメール(10月1日締切)。
鎌倉邸園文化クリエイション 0467・32・1650
▼鎌倉別荘建築の至宝―旧山本条太郎別荘(現神霊教鎌倉霊源閣)11月18日~12月1日10~16時、特別公開。5百円。
鎌倉の別荘地時代研究会 0467・67・5873
逗子―▼時代を彩った古民家を継承する―正力松太郎ご親族の話を聞き、氏が住み、語らい、坐禅を組んだ家を味わう11月7日14時、亀岡八幡宮集合。2千円。申込はメール。
原風景を生かすまちづくりの会 090・4950・4082
葉山―▼山口蓬春記念館邸園ツアー①11月3日②12月7日11時。無料(要入館料)。先着15人。
同記念館 046・875・6094
▼遠藤新設計「旧井上匡四郎」邸で過ごす葉山の午後》10月13日13時。3500円。申込はメール。
葉山環境文化デザイン集団 090・1115・1321
茅ヶ崎―▼国登録有形文化財で上映する小津安二郎監督活弁作品『東京の合唱』11月3日15時、茅ヶ崎館。1500円。要申込。
茅ヶ崎の文化景観を育む会 0467・98・1630
藤沢―▼盛岩寺昭和文化館墨跡風入れ展と展示解説11月8日~10日10~16時。無料。
同館 0466・48・5653
▼旧モーガン邸で楽しむクリスマスリース作り12月8日10時半、旧モーガン邸庭園。千円。
旧モーガン邸を守る会 0466・25・2076
同文化祭概要についての問い合わせ湘南邸園文化祭連絡協議会
045・341・0087


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長男英明のお宮詣=1938年(昭和13)明治神宮で

文学つれづれ(177)

吉川英治『宮本武蔵』(四) 赤羽根龍夫

吉岡道場の騙し討から逃れた吉川武蔵は、吉岡清十郎との一年後の決闘を約して武者修行の旅に出る。 先ず奈良を目指す。宝蔵院で槍の名手阿厳を一撃で倒したが、老僧・日観から「おん身は強すぎる」と云われ、負けたような気持ちに襲われる。 次に目指した柳生の里には当時から剣聖と云われた柳生石舟斎宗厳がいた。柳生の里の静逸なたたずまいにうたれ、ぜひ石舟斎との立合いを望むが柳生家の四高弟に阻まれる。合戦を挑む気持ちで立ち向かう武蔵の耳にどこからともなく笛の音が聞こえる。 一瞬の心の乱れを突かれ一太刀浴びた武蔵が四高弟の囲みを破って逃げだした先に石舟斎の隠居する庵があった。 武蔵を求めて旅を続けるお通は石舟斎の身の周りの世話をし、笛を吹いて老いの無精を慰めていた。 庵の門柱には漢詩がが懸けてあった。 役人よ怪しまないでほしい、(私が)山城の門を閉ざすを好むを。この山には武器は無い。ただ野に清らかな鶯が鳴くだけです…(意訳) この句に石舟斎の高雅な心境と自分の未熟な心を悟った武蔵はそっと石舟斎の庵から離れる。 その時、武蔵はそこにお通の姿をチラッと認めるが、会いたいという激しい胸の動悸を抑えて逃げるように駆けだしていく。 遠くに武蔵の影をチラと見たお通は声をふりしぼって叫ぶ。 「武蔵様!…」 お通を振り切って柳生の里を出た武蔵は伊賀から近江路、美濃、尾張と修行の旅を続けるが、伊勢路の途中、道端の釘を踏んで足を化膿させてしまって歩行が困難になる。宿屋で寝ころびながら武蔵は窓から見える伊勢神宮の森の奥に鋭くそびえる鷲ヶ岳を睨みつけていた。武蔵はその超然と聳える鋭い姿に柳生石舟斎その人を見ていた。 がばと起き上がった武蔵はその山に挑みかかった。麓を流れる五十鈴川の岩の上を「おれは勝つ!」と樽のように膿んだ足を引きづって断崖の藤づるに取り付いてよじ登った。必死の形相で山頂にたどり着いてみると足の甲からは青い膿汁が一升もあふれ出ていた。 おおうっ、おれの上にはなにもない。おれは鷲嶺を踏んでいる! 私が不思議に思うのは武者修行をしているといいながら、全編を通じて具体的な修行の姿はここだけで剣の修行ではない。柳生流と武蔵流の剣の鍛錬・修行を人生の目標としている私の吉川英治『宮本武蔵』に対する最大の不満はここにある。 それはとも角、この頃、お通は伊勢神宮の禰宜(ねぎ)の家に身を寄せて、巫女(みこ)たちに笛を教えていた。 巫女たちが五十鈴川のほとりで見つけた汚れた着物と大小の刀を近くにいる武蔵の刀とは知らず、 お通は巫女から受け取って両手に抱えて武蔵のことを思い出す。 一日として、武蔵を忘れないことが、お通には苦しい重荷だった。… 恋は、虫歯のように、どうにもならない傷みを持つ。ふとまぎれている間こそ、お通は何気なくしているが、思い出すと、矢もたてもなくなって、的(まと)がないまでも、諸国諸街道を足にまかせて捜し歩き、武蔵の胸へ顔を当てて泣きたい。 傍線の部分は吉川英治の二度目の妻で永遠の女性となった妻・文子への結婚前の手紙の文章に書かれている。 旅先から、須賀川の牡丹園へ行った折り、…恋はむし歯のごとくどうにもならない傷みを持つ。 そんな文字を、便りのハシに書いて寄こしたこともございました。 (『わたしの吉川英治』) この後、英治にとってお通と文子はイメージ的には一体化していく。
(神奈川歯科大名誉教授)


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「ひと」
鎌倉市医師会の会長に就任した

山口(やまぐち) 泰(やすし)さん

行政と手をたずさえてより良い地域医療をめざす鎌倉市医師会。その会長にこのほど就任した。「市民の皆さんが健康な生活をできるようにアシストしていきたい」と、トップとしての抱負を語る。 前々任会長の死去に伴い、2月に会長就任の話もあったが、湘南記念病院の井上俊夫院長にリリーフをお願いし、通例交代時期の7月、満を持しての登板となった。 医師会はいろいろな事業を展開している。健康診断、予防接種、訪問介護、救急医療活動などなど。「けれど十分にできていないものが多い」と危惧する。例えば、医師会が市から委託され実施している健康診断。残念ながら検診率は33%。国の目標値40−50%には遠い。案内は届いているが、うまく利用されていない。「広報活動をしっかりしていきたい」とキッパリ。収益事業である訪問居宅支援センターも、もっと効率的な運営を押し進める。 大船駅東口近くの山口内科医院の院長。大学病院、大船中央病院勤務をへて、38歳で開業した。 医者になるつもりではなかったが、父親の勧めもあり医学部を1校受験、合格し医学の世界に。内科は、いろいろな検査、診察とさまざまなチェックをして物事を決め、薬で治していく。「そのプロセスが将棋のようで自分の性に合っている」ので選んだという。患者には常に、どうしてほしいのかを考え、接している。 30代初めに2年間米国に留学。日本語が恋しくなり、帰国後は本や雑誌をひたすら読んだ。もともと国語は苦手だったが、おかげで文章を書くのが苦痛でなくなった。 患者さん向け情報紙「すこやか生活」を21年間毎月欠かさず発行し、ホームページにも掲載している。出版社の目にとまり、2冊の本になった。うち1冊「ぜんそくをコントロールする」には、鼻を治せばぜんそくは治るという治療法が紹介されている。ぜんそくは気管支の病気という常識をくつがえすもので「もとが鼻炎であることに、開業していて気づいた」と、自信をみせる。 鎌倉育ち。由比ガ浜在住。この2、3年音色のきれいなクラシックギターにはまっている。夫人と義父の3人暮らし。ひとり息子は今年から研修医に。60歳。
(文・写真 三浦準司)


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健康百科通信(123)

『デイサービスで自立と自律を』
  介護福祉士 井上 和樹

デイサービスでは入浴・食事などの日常生活上のお世話のほかに、自立支援として様々な機能訓練プログラムを実施しています。 一般的には自立とは「自分のことは自分でする」という意味で使われることが多く「何事にも頼らず、助けもなく自分一人の力で何事もできる状態」であると。では自立できていないことはいけないことなのでしょうか。介護が必要となった人の心は窮屈に感じるかもしれません。 そこで着目するのが「自律支援」です。自分のことは自分で決める自己決定=自分らしさ、その人らしさの支援です。 複数の機能訓練プログラムから「自分が好きか・楽しいか」を基準に選べれば、主体性を持って意欲的に取り組むことができるでしょう。自立を大きな目標としながらも、その過程で自分らしい選択を経て生活している実感が持てれば、自己肯定感が高まります。 自立に向けた取り組みの中で「自律」に着目できれば、可能性が大きく広がるのだと思います。

ケアセンターやまざくらセンター長
鎌倉市御成町20-21
0467・23・5140


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長い歴史を刻む鎌倉交響楽団

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演劇連盟の熱演

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鎌倉音楽クラブの演奏

鎌倉の秋 彩り豊かな催し楽しもう

第63回鎌倉市民文化祭

鎌倉ならではの催し―そうです。戦後すぐにスタートし、長い歴史を刻む市民が主役の文化祭が開かれている。鎌倉市民文化祭企画運営委員会会長曽根民子さんと鎌倉市文化協会理事長・鎌倉美術連盟代表・村田佳代子さんにうかがった。

十七万人都市で一万人が参加

「鎌倉市民文化祭」が今年63回目となりましたが、どのようなきっかけから誕生したのでしょうか。

1947年(昭和22)から鎌倉市市民局の主導で「鎌倉ビーチカーニバル」が開催されました。そしてその前年「鎌倉音楽クラブ」が発足し、戦後の荒廃した時代に子ども達に夢を与えなければと子ども音楽コンクールが開催され、有名なヴァイオリニスト・黒沼ユリ子さんなどを輩出するほどのコンクールへと発展してゆきました。一方美術関係者は有志が集い展覧会を開くようになりましたが、やがて頓座してしまいました。そんななか鎌倉市は、美術展は子ども達の教育に良いことだからと「鎌倉市展」を開催します。1949年(昭和24年)のことで、今年で71回目となりますが、本年は展示部門6団体が参加しています。
◎第71回鎌倉市展
・美術・写真合同展
9月28日~10月2日、協力:鎌倉美術連盟、鎌倉写真連盟
・書道展
10月4日~8日、協力:鎌倉書道協会
・ばら展
10月22日、23日主催:鎌倉ばら会
・華道展
11月2・3日、主管:鎌倉華道連盟
・鎌倉彫展
2020年1月23日~27日、主管:鎌倉彫協議会
以上、会場はいずれも鎌倉芸術館ギャラリー
・菊花展
11月1日~15日、主管:鎌倉菊花会、会場は鶴岡八幡宮境内
一方鎌倉市には1957年(昭和32)教育委員会が誕生し、市営体育館を会場に書道と生け花の展示会をしました。(当時は美術展示や音楽会は個々の意向のままに開かれていた)そして何年か過ぎて、鎌倉らしい催しをすれば鎌倉の未来への発展のために良いのではと考えるようになったのでしょう。バラバラに開催していた音楽会や美術展を一緒にということで、市の教育委員会が文化活動を全部纏めるようにプロモートして、1957年(昭和32)「鎌倉市民文化祭」が開かれるようになりました。戦後、いろいろなジャンルの市民グループが様々な試行錯誤を重ねてきた上で発足した文化祭でした。 1964年(昭和39)には「鎌倉市文化協会」が発足しました。

文化祭」のネーミングは。

生け花や書道の展示がバラバラで行われていました。音楽クラブのコンクールもされていました。鎌倉交響楽団もすでに発足し、美術の鎌倉市展も始まっていました。こういう状況に教育委員会がまとめ役として登場し、各団体が行う催しをまとめた行事名に、文化都市と呼ばれるにふさわしいネーミングを、ということで「文化祭」という名称になったのでしょう。

文化協会が包括する芸術領域は。

現在19団体が文化協会に加盟していますが、19の団体が19のジャンルとなります。 展示部門は、鎌倉市展を司っている書道、美術、写真、華道、鎌倉彫、園芸の6団体です。(先に「鎌倉市展」として紹介) 舞台部門のうち洋楽関係は鎌倉音楽クラブ(鎌倉音楽家協会)、鎌倉交響楽団、鎌倉合唱連盟、鎌倉合奏連盟、鎌倉シティブラス、鎌倉リコーダーコンソートです。邦楽系は鎌倉民謡民舞協会や鎌倉謡曲連盟、鎌倉三曲協会等で鎌倉マジシャンズクラブ、演劇などの団体もあります。文化祭には一般公募の参加があるので、一定ではありません。 舞台行事応募要項を見た人が参加したいと思えば文化協会に加入していなくても応募することができるのです。その応募がふさわしいかふさわしくないかは鎌倉市民文化祭企画運営委員会で審査を行ないます。 ◎今年の舞台部門公演
・鎌倉三曲演奏会10月6日、鎌倉三曲協会
・第3回クラシック音楽のひととき 10月11日、鎌倉音楽クラブ
・第61回鎌倉市民合唱祭 10月27日、鎌倉合唱連盟
・第53回鎌倉マジシャンズクラブ奇術大会 12月1日、鎌倉マジシャンズクラブ
・狼と豚 12月7日、ミュージカルグループツインリーブス
・第27回鎌倉民謡民舞協会公演会 12月8日、鎌倉民謡民舞協会
会場はいずれも鎌倉芸術館小ホール
・バレエへのお誘い2020年2月8日、鎌倉芸能連盟
・鎌倉シティブラス第40回定期演奏会 3月1日、鎌倉シティブラス
・鎌倉交響楽団第16回ファミリーコンサート 3月7日、鎌倉交響楽団
会場はいずれも鎌倉芸術館大ホール
・第30回リコーダー・アンサンブルの集い10月12日、鎌倉リコーダー・コンソート
・第34回鎌倉市詩吟詩舞連名大会 10月17日、鎌倉市詩吟詩舞連盟
・鎌倉合奏祭2019 11月3日、鎌倉合奏連名
会場はいずれも深沢学習センター
・第27回謡曲と仕舞のつどい 11月8日、鎌倉謡曲連盟、会場は鎌倉能舞台
・鎌倉演劇連盟合同公演
12月22日、鎌倉演劇連盟、会場は鎌倉市福祉センター

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妙技を披露するマジシャンズクラブ会員

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開催期間が半年間にも。

今年は例外です。例年ですと年内で終了ですが、昨年まで会場として使用していた鎌倉生涯学習センターが耐震改修工事のため来年6月まで閉館していますし、鎌倉芸術館の大ホールも年内いっぱい天井改修工事のため使えません。ですから大ホールでしか開催できない団体は来年1月から3月の開催となり、鎌倉交響楽団公演とバレエ、シティブラスの3つが年明けの公演となっています。

鎌倉交響楽団のファミリーコンサートが16回とは、鎌響の歴史に比べて新しいですが。

以前は年始めにニューイヤーコンサートをしていましたが、「鎌倉の第九」コンサートを年末にするようになり、年末に第九を演奏し1月のニューイヤーコンサートは練習期間がないので無理ですので、新年のコンサートは3月となりました。今年で16年目です。

鎌倉ならではの催しは。

鎌倉交響楽団の公演でしょう。長い歴史を刻んでいますし、かつて『ここに泉あり』という映画で取り上げられた群馬交響楽団も古いですが、鎌響もそれに匹敵するぐらい。おかげさまで大勢のフアンがいていつも満席です。

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鎌倉彫協議会の展示

市民文化祭に参加したいと思ったら

文化祭参加の資格、条件は。

鎌倉市内を中心に活動しており、会員の過半数が鎌倉在住か在勤、在学であれば応募資格があります。鎌倉文化協会参加資格も鎌倉在住、在勤者が半数以上の団体となります。

参加したいとき申し込みは。

そうです。奈良、京都にならったので、初回から神事能として会場は鎌倉宮です。

開催のきっかけは。

鎌倉市役所文化人権課に用意されている申込書を同課に提出します。そして締め切り後に審査を受けることになります。市民文化祭企画運営委員会の舞台行事委員会で審査します。

認められた催しの公演を行うときの会場費は。

生涯学習センターは無料です。芸術館は3割負担となります。

個人での参加は可能ですか。

舞台芸術は団体に限られますが、市展は応募要項によると個人で申し込めるようです。鎌倉彫や書道は指導者がまとめて提出しています。費用は、市展関係は鎌倉市の施設を使うので無料ですが、業者に依頼してプログラム等を作るとその作成料がかかります。

「鎌倉市展」とは。

もともとあった催しです。その後に鎌倉美術家協会ができましたが元からの回数勘定にしています。

「鎌倉市展」で紹介されるのは6部門だけですか。

昔から展示催事は6つです。写真と美術の合同展は以前は別々でした。また、この2つだけが審査して賞を出しています。

文化都市鎌倉の市民の傾向は。

文化協会所属団体数と会員数を見ると、人口17万人の鎌倉で、昨年4月の数字では232団体12414人です。今年は少し減りますが1万2千人近くはいます。これだけの人が文化活動をしているのはすごいことです。この事実が市民に知られていないのが残念です。

市民文化祭を今後どのような方向へ。

市民文化祭を知らない人がまだたくさんいます。各催しが市民文化祭という大きなくくりの中の催しだと気付いてほしいです。そこからでしょう。まだ祭りになりきっていないです。祭りを最初から最期まで味わい尽くすような市民の姿勢が感じられない。文字どおりの文化のお祭りになってゆくように、頑張ります。

どうもありがとうございました。


鎌倉朝日新聞社

平日も土曜日もてらハウスはオープンしています!

いざっ!!鎌倉てらこや(62)

失敗することもできる場所
鎌倉てらこや事務局長 小木曽 駿

夏休みの喧噪を駆け抜けて、子どもたちは日常を取り戻しつつある。9月に入ってからのてらハウスには、エネルギーを持て余す多くの子どもたちが訪れる。トランプをするグループもあれば、裁縫を始める子もいる。まだ残暑の厳しい折。子どもたちは、自分の紙コップにお茶を入れて、喉を潤していた。 机の上にはお茶の入った紙コップ。そのすぐ横で、ボール投げが始まった。輪が広がり、次第に熱を帯びてくる。その時、ある学生が「ぶつかったらこぼれちゃうから紙コップを片付けよう」と声を掛けた。言われた通り、子どもたちはお茶を飲み干した後、ひとしきりボール投げを楽しんだ。 活動後、大学生が行う振り返り会で、このシーンが話題に上った。「お茶をこぼしてしまうことを防いだよい声掛け」という声もあれば、「あえて声をかけない」という選択もあったのではないかと語る学生もいた。 確かに、ボールが紙コップにあたってしまえば、机や床がお茶で濡れてしまう。たとえお茶をこぼしてしまったとしても、子どもたちと一緒に、床を拭いて、綺麗にすればよいだけのことなのではないか。「ボールが当たれば、お茶がこぼれる」というあたり前のことを、改めて子どもたちに実感してもらえる、良いチャンスだったのではないか、と。 こぼしてしまうことを防ぐ子どもたちへの声掛けは基本的には正しいことのように思われる。しかし、困ったことが起きないように、周りの大人が気を遣いすぎることにより、結果として、子どもたち自身が自ら失敗する機会を奪っているとも言えないだろうか。 てらハウスは、集まる人々にとって心地よい場所であるとともに、失敗が許される場所でもありたい。もちろん、大きな怪我に繋がらないよう安全管理は不可欠だ。しかし、子どもたちと学生が一緒にやってみて、成功する喜びを味わうとともに、失敗することも糧とできる場所でありたい。 子どもたちとの向き合いとは、些細な日々の活動の積み重ねのプロセスに他ならない。子どもたちとの関わりから気づかせてもらうきっかけを私たち自身の心の中に刻み込みながらまた明日からも、多くの子どもたちと関わっていきたい。

鎌倉てらこや事務局
0467-84-9746(平日13~17時)
http://kamakura-terakoya.net/


鎌倉朝日新聞社

画家の土橋佐喜子さんと作品=逗子市内の自宅で

詩集「ベリー婆さん」出版

逗子在住の画家・土橋さん

逗子市に住む画家の土橋佐喜子さんが、詩集「ベリー婆さん」(静人舎刊、税別1500円)を出版した。以前に飼っていた2匹のペルシャ猫、ぺルとクレからインスピレーションを得て、擬人化したネコたちの楽しい生活を創作長編詩として描き上げた。 土橋さんの画家としてのキャリアは50年以上になる。昨年と今年、薔薇の静物画が2年連続で日揮展グランプリを受賞するなど、80歳を超えた今も活躍を続けている。 詩のキャリアも絵と同じくらい長く、絵を描くと同時に、その絵に関連する詩を書いてきた。「絵を描いて疲れると、休んで一息入れるのですが、その時に詩を書きます。とても楽しい時間です」と語る。今回、本にまとめた長編詩も、ペルとクレの絵を描きながら書き進めて行った。 主人公のベリー婆さんは、逗子の小坪湾を見下ろす高台の屋敷に、末息子のペル、その連れ合いのコレットと共に住んでいる。元有名大学教授の肩書を持つ「隣の日本猫の奥様」など、実在の人物から着想を得たネコも多く登場し、ベリー婆さんとのちょっぴり皮肉を交えたやりとりを展開。 コレットの出産場面では、土橋さん自身の出産経験を重ね合わせた。「絵が好きな人だけでなく、ネコ好きや、若い人にも読んでほしい」と話す。 土橋さんは詩でも高く評価され、詩人の江間章子さんとの二人展を開いたこともある。作曲家の山口博史さんは、土橋さんの絵と詩を元に曲を作った。 今後は、タイやインドネシア、オーストラリアなどで描いてきた生命感溢れる熱帯の花の絵を画集にしたいと考えている。
◆池田雅之さんの連載「心のふる里を行く」は今回お休みします。


鎌倉朝日新聞社

モーニングセミナー

鎌倉市倫理法人会 通信

「いざ、鎌倉!」58 歴史と伝統のある鎌倉を梁山泊に!
 鉄道事故の撲滅

14年前に福知山線尼崎で発生した脱線転覆事故は、死者107人という大惨事であった。事故原因は、「カーブでのスピードの出し過ぎ」とされた。 9月5日に発生した京浜急行の踏切内で立ち往生したトラックとの衝突事故では、トラック運転手は死亡、乗客32人が負傷した。民家と近接した都市交通で、脱線車両が民家に突入しなかったことがせめてもの幸いであった。 踏切上で立ち往生したトラック運転手の行動が直接原因ではあるものの、踏切上の異物を検知しながら電車の運転士がその警告信号が見にくく、ブレーキを掛けるのが一瞬遅れたのがこの事故原因の本質であろう。 並走のJR線との競争で、時速120㌔でも安全確保可能としていたこと、警報用赤色信号灯に気付くのが遅れ、更に自動ブレーキシステムを導入していなかったことが致命的だった。 自動車では、完全自動運転化に向けて開発競争している。軌道走行する電車では容易な自動化が遅れている。時代遅れの鉄道業界という批判を払拭してほしい。全自動化すれは、事故のリスクも大幅に減少し、事故による経済ロスも大幅に減る。安全投資が、企業の技術力向上、ひいては企業存続にも関わることを認識し、安全策を積極的に導入されたい。 鎌倉市倫理法人会には、人間の生き甲斐の基本を追究しようとする仲間が大勢います。入会して彼らの実話(成功・失敗例)を聴いてみませんか?
(文責 平松健男)
毎週火曜日午前6時半からネクトン大船(鎌倉市大船1-12-10湘南第5ビル)でモーニングセミナーを開催。
鎌倉市倫理法人会事務局 045・315・2433



終の棲み家を考える66

木材の保護―砥の粉

昔ながらの趣のある日本家屋でも、またここ数十年前に建てられた家の和室でも、何かまだらに白く粉をふいた様な感じの柱や廻り縁を見かけます。桧や杉の無垢材が薄汚れた感じでとてもイメージを悪くしています。住まわれている方達はこんなもんだと思っている様で気にしていません。 実はこの薄汚れた白い粉は砥の粉という物で、正体は土です。奇麗に削られた柱や敷居・木枠は、若い大工の手油が付くと数年後酸化して手の形として黒く浮き上がってきます。折角の木肌が台無しになってしまうのです。その様な事にならないように、予め奇麗に削った段階で砥の粉という土を塗って表面を保護しておきます。建物を引き渡す前に水拭きをして奇麗な木肌を取り戻してから引き渡しをするものなのです。このケースは水拭きをしないで引き渡されたのです。 ちなみに濡れ雑巾で柱を磨いてみせると、こんな奇麗な柱だったのかと驚かれる方が殆どです。本来の日本家屋の和室のしっとりとした雰囲気に初めて戻るのです。桧や杉の無垢材は芯から樹脂が染み出してきて、しっとりとした薄い飴色に変わってきているのです。 試しに濡れた雑巾で柱を拭いてみてください。木材の本来のとても奇麗な木肌が必ず蘇ります。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/


鎌倉朝日新聞社

だんかづら

腹ペコ八割「アジ」五歳満開の紫陽花からひょっこり現れ、鯵を美味しそうに食べたから。人懐っこくて一緒に寝る、我が家のなくてはならない家族です。
高野 山極さん方


鎌倉朝日新聞社

画像・ギャラリー

●ギャラリー一翠堂 22-3769
10月10~14日Ombre d’octobre
10月の木陰展、15 ~19 日暮らしの中の鎌倉彫展―木内小夜子・木内史子展、26~31日伊賀・小島陽介―食の器展


鎌倉朝日新聞社

お知らせ

●泉表装展10月25日~27日スペースやまご。
原田方 045・982・7747(写真1枚) ●漁協の朝市10月6日10時、鎌倉パークホテル駐車場。
鎌倉漁協 22・3403
▽10月17日10時、腰越漁港。
腰越漁協 32・4743 ●第9回いきいき健康マージャン大会参加者募集
11月10日鎌倉市福祉センター。2千円。
申込は往復ハガキで〒141―0031品川区西五反田2―4―2東海ビル2階NPO法人健康麻将全国会。
問合せみらいふる鎌倉 61・3930


鎌倉朝日新聞社

川村祥子さん

み る

▼「中島敦展―魅せられた旅人の短い生涯」
11月24日まで神奈川近代文学館。中島の短く起伏にとんだ人生を「旅」と捉え、33年の生涯を振り返る。7百円。▽トーク10月5日14時、映画監督細田守と池澤夏樹。千2百円。▽対談20日14時、東京大学文学部教授阿部公彦と作家中島京子。千2百円。▽講演会11月4日14時、池澤夏樹氏「世界文学としての中島敦」。千円。▽映画会11月9日11・14時、「トロピカル・マラディ」。8百円。
045・622・6666
▼「江戸の遊び絵づくし」展
11月4日まで茅ヶ崎市美術館。謎解き、隠し絵など遊び絵111点を紹介。7百円。▽組上絵ワークショップ10月6日13時。5百円。要申込。▽柳家小太郎独演会10月12日14時、5百円。
0467・88・1177
▼川喜多映画記念館
▽特別展「泉鏡花没後80年 明治・大正文藝シネマ浪漫」10月11日~来年1月13日。3百円。
▽映画1・6日10時半、3日14時「ターナー、光に愛を求めて」、1日13時・3日10時、6日13時半「ナショナル・ギャラリー英国の至宝」、2・5日10時半、4日13時半「日の名残り」。2・5日14時、4日10時半「マイ・ブックショップ」▽特別展関連上映22・25日10時半、23・26日14時「坊ちゃん」、22・25日14時、23・26日10時半「こころ」、24・27日10時半、14時「雁」、29・10時半、30・11月1・3日14時「残菊物語」、29・31日14時、11月1・3日10時半「婦系図 湯島の白梅」各千円。▽特別上映11月2日13時半「活動弁士・澤登翠のかまくら活弁&トーク“瀧の白糸”」千5百円。
▼あーすぷらざの催し
▽企画展「いわさきちひろピエゾグラフ展」20日10・11時半・14時ちひろの水彩技法ワークショップ。▽「安田菜津紀世界の子ども写真展」26日14時安田菜津紀トーク。
どちらも10月12日~11月24日。無料。イベントは要申込。
045・896・2121
▽映画「絵本作家の名作シリーズ」11月3・4・16日13時。無料。「いわさきちひろ―27歳の旅立ち」11月23日11・13・15時。無料。「ライオン」10月5日10時半、13時半。25年ぶりに家族と再会する実話。大人千円、高校生以下5百円。
シネマアース 080・5506・2665
▼第55回村田佳代子個展
10月10日~15日銀座教会東京福音会センター(03・3561・2910)。鎌倉在住の洋画家・村田佳代子さんが「F・ザビエル来日470年と開国後の殉教者」の題で作品を紹介。
村田方 22・1759
▼特別展「市制施行80周年記念名宝巡礼」
10月12日~12月1日鎌倉国宝館。国宝当麻曼荼羅縁起絵巻、重文・巳神像、市文・聖徳太子立像などを展示。6百円。
▽関連連続講座10月27日14時と11月10日14時。無料。両日参加できる人。往復ハガキで申込。16日必着。
22・0753
▼ヘアメイクショー
10月2日鎌倉芸術館。鎌倉早見美容芸術専門学校80回生の創作ヘア、メイク、ドレスの実技と発表。無料。
22・3340
▼第30回柳沼教室合同洋画展
10月17日~22日鎌倉芸術館ギャラリー。柳沼知恵子さん指導「る・そーる会」は室内、「鎌倉スケッチ会」湘南一帯の風景を描く合同展。油彩・水彩・パステルなど約70点。無料。
奥津方 0466・90・5545
▼岩手郷土芸能祭in鎌倉
10月19日16時・20日10時、建長寺。岩手県普代村に継承される国指定重要無形民俗文化財・鵜鳥神楽。東日本大震災復興支援。3千5百円、前売3千円。
実行委 080・2120・7379
▼楽しい湘南切手展
10月13・14日フジサワ名店ビル6階。オリンピック切手の展示。無料。
湘南郵趣の会 046・208・0027
▼リサイクル作品展
10月15日~11月7日(土日祝休み)笛田リサイクルセンター。無料。
鎌倉リサイクル推進会議 32・9094
▼ひとみ座人形劇「3びきのこぶた」
10月27日14時、深沢学習センター。無料。往復ハガキで申込。17日必着。
同センター 48・0023
▼字幕付邦画鑑賞会「殿、利息でござる」
10月30日13時、玉縄すこやかセンター。無料。要申込。
同センター 47・1338


鎌倉朝日新聞社

鎌倉・音楽・秋まつり

鎌倉音楽クラブのコンサート

鎌倉音楽クラブ(吉田よし会長)の会員24人による、声楽や弦楽器などのコンサートが、10月11日19時、鎌倉芸術館で開かれる。 2台ピアノと弦楽楽器によるサン=サーンスの「動物の謝肉祭」を軸に、モーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」全4幕のダイジェスト版ほか、メンデルスゾーンの弦楽八重奏はベテランから若手までの会員が全4楽章を奏でる。徳永洋明さんのナレーションも。
1500円。村田方 090・2207・0031



き く

▼第7回鎌倉じゃず祭
10月19日16~20時、光明寺。阿川泰子さん、有坂美香さん、鎌倉アカペラサミット鎌じゃず賞受賞者など。4千円、中学生以下無料。
実行委 080・9151・8450
▼親と子の土曜朗読会
10月5日10時、建長寺正受庵。紙芝居と尺八の音色で語る昔話。無料(拝観料別)。
日本語の美しさを伝える会 24・7223
▼湘南グループ 日本のうた・歌・詩 秋のコンサート29
10月18日14時、磯子区民センター杉田劇場。「赤い靴」「庭の千草」市民応募詩の歌など。2千円。
0466・27・1875
▼フェアリーベルリンガーズ定期演奏会
10月13日14時、あーすぷらざホール。鎌倉市
女性グループのハンドベルの演奏。「野バラ」「愛の讃歌」など。無料。
加藤方 48・0553
▼改元記念式典奉祝コンサート
10月22日13時式典、14時半・17時コンサート、葉山町福祉文化会館ホール。園児の歌、葉山祝祭管弦楽団「白鳥の湖」など。無料。10月7日までに往復ハガキで申込。
葉山役場政策課 046・876・1111
▼重文古民家日伊親善特別チャリティコンサート
10月26日13時半、龍寳寺。エルマンノ・ボッティリエーリ&宇賀神昭ギターコンサート。「二つのプレリュード」など。3千円。
玉縄城址まちづくり会議 45・7411
▼バッハ・ヴァイオリン無伴奏曲の鑑賞会
10月27日14時、腰越学習センター。ヴァイオリニスト大貫ともみさんのシャコンヌ、チェロ組曲など。無料。17日までに往復ハガキで申込。
同センター 33・0712



まなぶ

▼家庭・地域の教育力活性化セミナー
10月11日10時、深沢学習センター。『子どもの自尊感情をどう理解し育むか』日本ウェルネススポーツ大学教授近藤卓さん講演会。無料。市内在住者優先。要申込。
市教育総務課 23・3000
▼講演「“性〟を通して生きる力を育むために」
10月12日9時半、鎌倉市福祉センター。医師岩室紳也さんが思春期の心と性を話す。無料。市内在住・在勤・在学者対象。要申込。
鎌倉保健福祉事務所 24・3900
▼七里ガ浜高校土曜県民講座―大人の勉強会
▽癒しの竪琴10月12日10時半。ライアーの話とミニコンサート。ライアー体験も。4日までに申込。▽ランドセルリメイク19日9時半。ランドセルを革小物にリメイク。11日までに申込。▽藍染講座26日9時半。ハンカチかスカーフの藍染体験。18日までに申込。
無料(材料費代別)。同校 32・5752
▼古墳発見20周年記念特別講演会「東国における前方後円墳の終末」
10月12日13時半、逗子市民プラザ。近つ飛鳥博物館名誉館長の白石太一郎さんが東国の古墳終焉の様相と歴史的位置づけを話す。7百円。往復ハガキで申込。
長柄・桜山古墳をまもる会 046・871・3187
▼講演会「親子で育む自己肯定感―非認知能力を伸ばす」
10月20日13時、鎌倉プリンスホテル。東京大学大学院教育学研究科遠藤利彦教授が3歳~10歳頃の子育てを話す。無料。メールで申込。kamakura@kamakura-jc.or.jp
鎌倉青年会議所 25・5538
▼鎌倉同人会講座「鎌倉彫―鎌倉の中世と現代をつなぐ」
10月31日14時、鎌倉彫会館。博古堂代表後藤圭子さんが鎌倉彫の魅力や生い立ちを話す。千円。要申込。
61・1930
▼講演会「あなたはあなたで大丈夫!!」
10月24日10時、葉山町福祉文化会館。こども家族早期発達支援学会星山麻木会長が子どもたちのために大人が今すべきことを話す。無料。子連れ可。
葉山町生涯学習課 046・876・1111
▼家族のための介護教室
10月11・25日14時、11月30日・12月14日9時半、逗子文化プラザ。逗子在住者対象。一日のみの参加可。無料。要申込。
逗子市社会福祉協議会 046・873・8011
▼第4回茶の湯文化にふれる市民講座
11月3日、藤沢市民会館。10時半、茶道に関するビデオ上映、13時半、MIHO MUSEUM熊倉功夫館長の講演「千宗旦の茶の湯」。5百円(呈茶付)。
表千家同門会神奈川県支部 045・322・5450
▼講演会「困難を乗り越えて強く生きる」
11月9日14時半、深沢学習センター。車いすの重度障害者で三つ子の父の濱宮郷詞さんの講演。手話通訳要約筆記あり。無料。要申込。
市障害福祉課 61・3974


鎌倉朝日新聞社

第23回極楽寺・稲村ガ崎アートフェスティバル

10月11~20日極楽寺・稲村ガ崎周辺の約40カ所の施設や商店でアートの展示・販売・体験、食を楽しむ催しを開催する。12日18時半、龍齋春水講談(3000円)。14日13時半、福島ミサトジャズライブ(3000円)。15日14時、藤村俊介チェロコンサート(3500円)。 17日山野草ツアー(1000円)、19・20日史跡めぐり(1000円)、舞踊体験、写経講座、寄せ植え、手織り・陶芸・吹きガラス体験など。
実行委 32・9832



秋の施設公開

◆大佛次郎茶亭(雪ノ下)10月5日。鎌倉風致保存会23・6621
◆旧華頂宮邸(浄明寺)10月5・6日。市都市景観課61・3477
◆旧川喜多邸別邸(雪ノ下)10月5・6日。川喜多映画記念館23・2500
◆吉屋信子記念館(長谷)10月1~3日と毎土・日曜日。
鎌倉生涯学習センター25・2030
※時間は10~16時(旧華頂宮邸は15時まで)。入場無料。



外反母趾と体の痛み

●不定愁訴症候群
自覚症状で、環境に支配されて良くも悪くもなりやすい。 主として内因性の疾患と思われる。自律神経疾患で、自律神経失調による症状の多くは不定愁訴で、心理的な心因性によるものが多い。 ▽全身性不定愁訴=疲労感、肥満、寝汗、微熱、呼吸困難等 ▽神経性不定愁訴=不眠、頭痛、頭重、難聴、めまい、しびれ感、耳鳴り等 ▽筋性不定愁訴=肩こり、頸腕症候群、書痙、腰痛、坐骨神経痛、足のだるさ等 ▽循環器性不定愁訴=心悸亢進、息切れ、のぼせ、冷え、胸痛、むくみ等 ▽胃腸性不定愁訴 =便秘、下痢、食欲不振、上胃部痛、悪心(はきけ)、嘔吐、腹部不快等
マザーハンド整体矯正院
要予約 月曜定休 10~19時
鎌倉市扇ガ谷1―13―51 0467・23・8166



ヘルス

▼元気に100歳まで生きるコツ
10月13日13時15分、鎌倉福祉センター。湘現会の青木幸夫さんが体の構造と安全な食での自己管理について話す。
090・9329・0937
▼秋のお灸教室 今日からできる東洋医学
10月16日10時、鎌倉福祉センター。お灸で未病予防を学ぶ。無料。要申込。
市福祉協議会 61・2600
▼医療・健康フェスティバル
10月20日13時~16時、横浜市西区の新都市プラザ。医科・歯科の健康相談、歯科口腔検診、骨健康度測定、口腔内細菌数測定、パネル展示など。無料。
045・313・2111
▼睡眠とカラダの深い関係
10月19日14時半、たまなわ交流センター。大船睡眠・糖尿病内科高橋正典院長の講義とリラックス方法の実技。無料。要申込。
市民健康課 61・3946
▼第32回鎌倉健康まつり
10月20日10時半~13時半、手広スポーツ広場。ミニ運動会、健康チェック、模擬店など。
実行委 31・7284
▼講演「続・最期まで私らしく生ききるために」
10月22日13時半、深沢学習センター。深沢中央診療所医師の宮下明さんが在宅での療養生活を話す。無料。鎌倉市内65歳以上対象。
市民健康課 61・3977
▼薬と健康フェアかまくら
10月27日12時~16時、鎌倉市役所前庭。薬・健康相談、骨密度測定、体組成測定、血管年齢脳年齢測定、貧血測定など。無料。
鎌倉市薬剤師会 42・7222
▼ピンクリボンかながわin かまくら
11月2日13時半~15時半、鎌倉女子大学。医師たちが乳がんについて話すトークショー、乳房自己触診体験など。17時~18時大船観音寺ライトアップ、ミニコンサートなど。無料。
市市民健康課 61・3946


鎌倉朝日新聞社

季節の心(38)

トンボ、竿の先に  佐伯 仁

●季節の使者と対面
日本の古称は「あきつしま」。「あきつ」とはトンボの意。つまりトンボが群れ飛ぶ国が日本。 トンボは田の神、収穫時には湧くように飛ぶ。その姿は銅鐸に鹿狩りの絵とともに描かれている。 トンボと収穫との結びつきは秋のアキアカネに顕著。アキ(秋)、アカネ(茜)の根の赤い色。 赤は生命の色。神聖な色。人々は稲穂が育つ力に神の恵みをみたのだろう。 色同様、霊力を信じた心はアキアカネを乾燥させ、漢方の強壮剤へ。さらに害虫を駆除する「益虫」としてのアキアカネは捕えたらバチがあたるという俗信も生んでいる。 かつて我が国は虫の国。春は蝶、夏は蝉、夜は蛍など四季の使者だった。鳴く虫の声も季節の移り変わりを伝え、暮らしの楽しみだったのに、最近はトンボの生息地もへり、保護の手がさしのべられている。 四国の四万十市にある「トンボ自然公園」は人々に親しまれていて、ここではムカシトンボや稀種のネアカヨシヤンマなどが観られる。 トンボの句で印象深いのはヨコハマ三渓園の池の汀で詠んだ句。
 とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな 中村汀女



まつり・バザー

▼江ノフェス
11月4日まで江ノ島、江ノ電沿線など。10月18日~11月4日17~20時、キャンドル約8千基点灯。フラ、ライブ、湘南の風景画・写真展示など。
江ノ島電鉄 0466・24・2715
▼オクトーバーフェストKAMAKURA2019
10月5日12~20時、6日11時~19時、鎌倉市役所駐車場。被災地復興支援チャリティー。各地の地ビールや市内飲食店の出店など。
鎌倉商工会議所青年部 23・2563
▼学習センターフェスティバル
▽腰越10月5・6日。書道・絵画・華道などの展示、太極拳・コーラス・ハーモニカ・ウクレレなどの発表。
33・0712
▽玉縄10月18~24日。木彫り・工芸品・絵画などの展示、舞踊、楽器演奏、詩吟、人形劇などの発表。
44・2219
▼老人福祉センターの祭り
▽今泉さわやかセンターフェスティバル10月5・6日9時20分~15時半。サークルの作品展示・発表、模擬店など。
45・4611
▽教養センター文化祭
10月19・20日10~15時、教養センター。フラダンス、民謡、オカリナ演奏などの発表、バザー、野菜販売、模擬店ほか。12日13時半、講座「絵で読む源氏物語」。
講座は要申込 32・1221
▼第24回鎌倉薫風祭
10月6日10~14時、鎌倉市関谷の鎌倉薫風。事業活動発表、福祉バザーなど。
47・9358
▼葉山福祉まつり
10月6日10時半~15時、葉山町福祉文化会館・葉山社会福祉協議会。コンサート、バザー、こども広場、福祉体験、模擬店など。
実行委 090・2233・9664
▼日赤チャリティバザー
10月8日9時半~15時、鎌倉市役所本庁舎ロビー。
市赤十字奉仕団 045・373・3776
▼萩・上田・足利・鎌倉 姉妹都市物産展
10月11・12日9時半~16時半(12日は15時半)、鎌倉市役所第3分庁舎。四都市の特産品・名産品の販売。
市観光商工課 23・3000
▼鎌倉文学館フェスティバル2019
10月12日~11月17日、鎌倉文学館。
▽ヴァイオリン&チェロのコンサート20日13時半。▽言葉と音楽のコンサート26日13時半。▽こども文学賞表彰式11月3日13時。▽青空落語11月4日13時半。▽バラ解説16・23・30、11月6・13日10時半。▽朗読ワークショップ「夏目漱石を読む」17日9時半・13時半。演劇集団・円の役者が発声方法や表現を指導。ハガキかFAXで申込。
23・5952
▼チャリティー文化祭イン建長寺
10月12・13・14日10時、建長寺。子ども獅子舞、コンサート、南インド古典舞踏など。陶芸展・華道展・写真展も。無料(入山料別)。裏千家水野宗典さんのお茶会12・13日5百円。▽「宙の調べ」10月13日13時、龍王殿。アーサー・ビナードさん講演と東儀雅美さん、東儀九十九さんコンサート。3千5百円、前売3千円、高校生千5百円、中学生まで無料。
未来連福プロジェクト 090・3689・8011
▼秋の今泉台マルシェ
10月19日11~15時、今泉台吉ガ沢公園。小雨決行。さんま炭火焼、手芸品、地元農産物など。
タウンサポート鎌倉今泉台 41・1835
▼第41回技能祭
10月20日10時半~13時半、鎌倉市役所駐車場。子ども大工教室、地元職人の彫刻・木工の展示、演奏、模擬店など。
市商工課 61・3853
▼第21回鎌人いち場
10月20日9~16時、鎌倉海浜公園由比ガ浜地区。アート・クラフト作品販売、農作物販売、ワークショップ、フリーマーケットなど。
実行委 23・3828
▼逗子市民まつり
10月20日10~15時、逗子第一運動公園。ダンス、神輿パレード、出店約百店など。
実行委 046・873・2774
▼逗子ふれあいフリーマーケット(雨天中止)
10月23日9~15時、亀岡八幡宮境内。雑貨・衣類・手造り品など約20店。出店者募集。
片岡方 090・5442・3778
▼大船福祉まつり
10月26日13~17時・27日10~14時、大船行政センター。書・絵画・生け花などの展示、ダンス、吹奏楽、和太鼓、福祉バザー、模擬店など。
実行委 45・7711



鎌倉市制80周年記念式典

鎌倉市制80周年を市民と祝福する式典を11月3日10時から鎌倉芸術館で開催。鎌倉ジュニアオーケストラの演奏、市政功労者表彰、清泉女学院高校音楽部のラトビア国際合唱コンクールグランプリ受賞記念合唱など。 ▽「鎌倉仙覚文庫」設立に寄せて 15時、国際日本文化研究センター名誉教授 高志の国文学館館長中西進氏の「令和の時代と万葉の心」講演。
当日8時半から入場券配布。
先着450人。無料。
市文化人権課 23・3000



さんか

▼鎌倉歩け歩け協会
▽10㌔ふれあいウォーク10月1日稲穂実る広町へ。22日鎌倉山から稲村ヶ崎へ。各9時50分、鎌倉駅西口時計台広場。▽5㌔はつらつウォーク15日稲田実る鎌倉中央公園へ。9時50分、鎌倉駅西口時計台広場。
各2百円。
▽実りの秋「舞岡公園」5日8時50分、戸塚駅東口ペデストリアンデッキ。5百円。
090・2633・3715
▼鎌倉史跡めぐり
▽十二所から二階堂にお地蔵様を巡る10月11・15日9時、鎌倉駅西口時計台広場。塩嘗地蔵、叶地蔵、尼将軍地蔵など。
▽義経と一遍上人と藤沢宿今と昔16・19・29・31日9時、藤沢駅北口サンパール広場。遊行寺、藤沢宿跡、白旗神社など。
▽五社詣11月7・11日9時30分、鎌倉駅西口時計台広場。大町八雲神社、宇都宮稲荷、鎌倉宮など。
各5百円(交通費・拝観料別)。申込は1週間前までにハガキかで。
鎌倉ガイド協会 24・6548 24・6523
▼御霊神社・光則寺・高徳院の秘宝と史跡を訪ねて
10月22日10時、江ノ電長谷駅集合。御霊神社の福禄寿など古仮面、光則寺の日蓮上人や日朗上人、土牢など、高徳院の大仏、観月堂、非公開の庭園も特別拝観。解説は内海恒雄さん。千円(昼食代別)。
申込は鎌倉の世界遺産と秘宝を訪ねる会 22・6931かメールkamakura-sekai@docomo.ne.jp
▼鎌倉市制80周年記念特別イベント
▽鎌倉ゆかりの文学と松竹大船撮影所の地バスツアー10月21日13~15時半、鎌倉文学館集合。学芸員の解説と庭園のバラ鑑賞後バス移動、鎌倉芸術館で歌声喫茶、80年前の写真展など。千円。要申込。
鎌倉芸術館 0120・1192・40
▽頼朝の道をゆくツアー10月31日13時、鎌倉歴史文化交流館集合。ギャラリートーク、町並解説など。無料。要申込。12日必着。
同交流館 73・8501
▽朗読と妙長寺見学11月4日13時、川喜多映画記念館。泉鏡花「花あかり」朗読と妙長寺見学。千6百円(拝観料含む)。要申込。
同記念館 23・2500
▼ふらっとカフェ鎌倉
食を通じて多世代交流。〈特別企画〉10月27日、9時、長谷。地引き網体験。ルートカルチャーコラボ企画。大人千円、子ども5百円。メールで申込。flatcafekamakura@gmail.com
10月4日鎌倉静養館、6日味噌屋鎌倉Inoue、9日チルドレンズカフェ、23日ソンべカフェ。各16時。大人4百円、子ども2百円。申込不要。
渡邉方 090・5199・1654
▼第十三回市民茶会10月6日10~15時、逗子文化プラザ市民交流センター。要申込。
逗子市民茶会実行委 046・873・2151
▼広町稲刈り祭

10月12日(小雨決行)9時~12時半、広町緑地。田んぼで稲刈り体験。3百円、小学生以下無料。6歳以下保護者同伴。
鎌倉広町パートナーズ 32・5112
▼鎌倉てらこや
▽てらハウス10月12・19・26日10時、大船の千里ビル。午前学び、午後遊び。10月5日は特別企画魚釣り体験。千円。▽朗読体験27日13時、寿徳庵。千円。
小中学生と保護者。事務局 84・9746
▼北鎌倉・台峯の緑をともに ▽山の手入れ10月19日10時、山ノ内配水池脇。
▽山歩き20日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉台峯トラスト・望月方 45・7420
▼ブラインドワールドサポートDAY2019
10月13日10時~14時、逗子文化プラザ市民交流センター。12時、視覚障害者の医療・介護・福祉に係る方向け特別講座、県ライトセンターによる視覚障害者向け相談会と機器体験・展示会、視覚障害者スポーツ展など。
すこやかいきいき協議会 080・5095・5763
▼体育の日武道体験教室
10月14日鎌倉武道館。9時から15時半まで1時間半ほどずつ体験。居合道、テコンドー、合気道、太極拳、なぎなた、柔道、少林寺拳法、弓道、ヨガティス、剣道。無料。
同館 46・8010
▼第253回歌のサロン
10月16日14時、戸塚のさくらプラザホール。参加型合唱とミニ演奏会。千円。
古川方 22・2131
▼第8回三世代交流事業in坂ノ下
10月19日9時半、鎌倉・坂ノ下海岸。地曳網、海岸清掃など。高校生以上5百円、中学生以下無料。当日受付。
みらいふる鎌倉 23・1359
▼鎌倉市戦没者追悼式
10月30日13時半、鎌倉芸術館。戦没者に哀悼の意を表するとともに平和を祈念する追悼式。無料。
市生活福祉課 61・3958
▼大船フラワーセンターの催し
▽チーニ・ホルンカルテット10月6日11・14時。無料。▽色鉛筆植物画入門「秋」10月26日10時・13時半。2千円。▽フラワーカーニバル19・20日。仮装カーニバル、ゲーム、リース作り、花苗販売など。入園料4百円。
46・2188



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(8月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は8月に一般244冊、児童書45冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「100歳までに読みたい100の絵本」木村民 子著 亜紀書房▼「子どもの本のもつ力-世界と出会える60冊-」清水真砂子著 大月書店▼「御朱印でめぐる鎌倉のお寺」地球の歩き方編集室著 ダイヤモンド・ビッグ社▼「鎌倉幕府の転換点-『吾妻鑑』を読みなおす-」永井晋著 吉川弘文館(読みなおす日本史)▼「図説鎌倉府-構造・権力・合戦-」杉山一弥編著 戎光祥出版▼「蜂と蟻に刺されてみた-「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ-」ジャスティン・O・シュミット著 白揚社▼「疲れた日のスープ頑張る日のスープ-いつもの食材で作れる薬膳レシピ-」山田奈美著 文化学園文化出版局▼「海洋プラごみ問題解決への道-日本型モデルの提案-」重化学工業通信社・石油化学新報編集部編 重化学工業通信社   ▼「5Gビジネス」亀井卓也著 (日経文庫)▼「プラスチック・フリー生活-今すぐできる小さな革命-」シャンタル・プラモンドン ジェイ・シンハ共著 NHK出版▼「はじめてのメルカリの使い方」桑名由美著 秀和システム(BASIC MASTER SERIES)▼「世界遺産-理想と現実のはざまで-」中村俊介著 (岩波新書)▼「なんでも英語で言えちゃう本」青木ゆか著 (日経ビジネス人文庫)▼「星野源ふたりきりで話そう」星野源ほか述 (アエラムック)▼「人生の終わり方も自分流」曽野綾子著 河出書房新社▼「湘南を買って帰りましょう。-自分へのご褒美ここにあります。」枻出版社


鎌倉朝日新聞社

相模湾初!海上タクシー実現へ向け

県の実証実験に参加者募集

海の魅力を体感しながらクルーズ気分を楽しめる相模湾初の「海上タクシー実証実験」を神奈川県が開始した=写真。 初日の9月15日は葉山マリーナから江の島の湘南港へ向かうモーターボートに寒川町の親子連れ4人が乗り込み、約20分の船旅を楽しんだ。 海上タクシーは、旅客定員12人以下の船舶(非旅客船)でマリーナや港湾などの2地点間を結ぶ海上交通で、県は海の周遊性向上を図り、海からしか見ることができない景観を活用する新たな海の観光の展開をめざす。 今回の実験では、三浦半島の南端「みうら・みさき海の駅」から西は平塚市の湘南マリーナまで、相模湾内のマリーナや海の駅など9カ所を結ぶ8航路を設定。佐島マリーナ・葉山マリーナ・リビエラリゾート・湘南マリーナの4事業者が6~10人乗りの船舶を運航。 今後、10月13日から11月17日まで8回を予定。一艇貸切の片道料金は航路により3千円~2万5千円で予約制。 県地域政策課は「実施時期は未定だが、アンケートの結果や採算性なども考えて新しい海の旅の楽しみ方を提案したい」と参加を呼びかける。詳細は県のHP。(K)


鎌倉朝日新聞社

和鏡~水鑑から魔鏡まで

鎌倉歴史文化交流館

市制80周年を記念した企画展「和鏡~水鑑から魔鏡まで」が鎌倉市扇ガ谷の鎌倉歴史文化交流館で開かれている=写真。 入り口にある水鏡に自分の姿を映して入室すると、展示室には、鎌倉で発見された鎌倉時代の和鏡や、報国寺など鎌倉の寺院に伝世した古鏡などが展示されている。「雅楽器蝶鳥鏡」は文字どおり雅楽器蝶鳥の文様が施されており、昨年市指定文化財に登録された。 平安時代や、安土桃山、江戸時代などの展示品は、考古学者で同館館長の青木豊氏が長年にわたり蒐集した和鏡で、北野天満宮所蔵柄鏡拓影には直径90㌢ほどの大きな鏡が複写されている。 「魔鏡」といわれる鏡に光を当てて反射光を投影すると、投影光の中に肉眼では見えなかった阿弥陀如来などの像が出現する不思議な鑑も陳列されていて、毎週土曜午前11時から、学芸員による列品解説で実演している。 展示は1月11日まで。一般300円。
同館 0467・73・8501



スケッチ日和(27)

「モノレール」  黒川 明

湘南モノレールは大船から湘南江の島まで、7キロほどを走る。懸垂式で、軌道式より空中を飛んでいる感じがする。 その下をバスが走っている。片瀬へ抜ける古い道だ。昔はがたがた道で乗客が跳ね上げられていた。その頃はモノレールなど夢の乗り物に思えた。横浜ドリームランド線が開通した時には、手が届くところに未来がやってきたような気がしたものだ。 湘南モノレールは半世紀を走りぬいてきた。それはすでに、私たちの日常となった。
水彩 31×41cm



鎌倉年中行事

10月

▼達磨忌 宿忌4日14時、半斎5日10時、建長寺。
▼鎌倉薪能 11・12日17時、鎌倉宮。
▼人形供養 5日13時、本覚寺。
▼初亥祭 5日11時、江島神社。
▼十夜大法要 12日献茶。13・14日13時半練行列、19時稚児礼賛舞など。光明寺。
▼絵筆塚祭 13・14日日没後行灯。14日13時、荏柄天神社。
▼文墨祭 28日10時、鶴岡八幡宮白旗神社。


プロムナード

第三次タピオカブームが到来し、楽しんでいると思いますが、タピオカが話題になる少し前に話題になったマイクロプラスチックのゴミ問題を思い出します▼プラスチックゴミ削減としてストローの廃止など、積極的に取り組む企業が称賛されていた半年後には、大きめのストローを使用して楽しむ飲料水が人気となる矛盾に、熱しやすく冷めやすいといわれる国民性を感じております▼「かまくらプラごみゼロ宣言」をした取り組みの一環として、鎌倉市役所の自動販売機からペットボトルの飲料水が除外されています▼流行に敏感になることも必要ですが、流されてはいけない大切な部分もあると、鎌倉市役所の自動販売機から教えられた気分でした。(N)


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