鎌倉朝日新聞 (11月1日号 2018年 第476号)

鎌倉朝日新聞社

創作作品「火の鳥」と倉田さん

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茶壷や茶入れの花飾り

1本のひもで美を表現

「国際結び文化展」2日から

「国際結び文化展」が11月2日から6日まで鎌倉芸術館で開かれる。日本結び文化学会(滋賀県近江市、熊倉功夫会長)が全国を巡って開催している「結び」の展示会で、国際展は今回で15回目。 「花結び」は、1本の紐を手で結び、花やチョウ、紋などに表現する日本の伝統技法。 茶入れの花結びは、毒薬などの異物の混入を防ぐために考案された鍵の役目をするといわれる。茶道石州流清水派の師匠・故橋田正園氏は、江戸時代の古書に描かれた仕服結びの完成図を見て、どのように結んでいけばこの形にできるかと復元に長年取り組んでいた。 現在花結び作家として活躍中の田中年子さんは1964年(昭和39)に橋田さんに弟子入りし、ともに花結びの再現に取り組み、100種類近くを復元。それらを紹介する本を1967年に出版し、茶道の関係者らに頒布されたが、結びが注目されるようになったのはその15年ほど後のこと。講習や展示の依頼が続き、結び文化の振興・発展を図るため、1992年(平成4)に「日本結び文化学会」が結成された。同会は、結びの調査・研究を行い、研究発表会や講演会、展示会の開催、資料収集、保存、活用ほか、結びを通して海外との国際交流などの活動を展開している。 鎌倉在住の倉田生子(いくこ)さん(84)は、1978年に故橋田正園氏の作品に魅せられ、花結びに入門。現在は田中年子さんに師事し、日本結び文化学会の理事として展示会への出展や国際交流の催しに参加。今回の展示の世話役をしている。 展示されるのは、僧侶が袈裟の上から掛ける修(しゅ)多羅(たら)や壁飾り、茶入れ飾りなどの置物、額飾り、アクセサリーなど会員の作品約100点。韓国の愛好者も来日して出展する。水引やワークロープの紹介も。 花結びの魅力を倉田さんは、「伝統的なものから創作まで1本の紐で美を表現できる」と語り、「暮しに根づいた文化で、お子さんから大人まで楽しめる展示会なので、ぜひ多くの人にごらんいただきたい」と呼びかけている。 午前10時~午後5時、入場無料。
問い合わせ倉田方 0467・25・4534


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第30回近江神宮流鏑馬神事奉納=今年6月3日

明治150年記念「鎌倉流鏑馬」

11日材木座海岸で

今年、明治150年にあたるのを記念し、鎌倉市の安寧、海上安全、大漁豊魚、五穀豊穣、商売繁盛を祈念する流鏑馬が、11月11日鎌倉の材木座海岸で挙行される。 主催は鎌倉流鏑馬実行委員会。日本弓馬術協会 武田流が諸役を務め、実行委員長は武田流師範の伊村直也さん(4面「ひと」欄で紹介)。 午前10時半に補陀洛寺を出発した諸役は11ごろ材木座海岸に到着し、神事のあと、11時半から海岸に設置された約300㍍の流鏑馬馬場で、3カ所の的を射ぬく。観覧自由。小雨決行。 流鏑馬前日の10日午前11時から流鏑馬前の海岸美化活動があり、協力を呼びかけている。 関連行事として鎌倉市二階堂の鎌倉宮で、11月1~11日「近代流鏑馬の歴史写真展」、11月4日、日本弓馬協会・豊田重之理事の流鏑馬教養講座を開催。入場無料。 大会名誉会長の鎌倉宮・小岩裕一宮司、日本弓馬術協会、鎌倉市立第一中学校同窓会清潮会、補陀洛寺住職、源頼朝会らが実行委員会を構成し、市や鎌倉漁業組合などが後援している。
問い合わせ同実行委員会・木村方 0467・23・3954


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鎌倉みほとけ紀行(87)

蓮乗院・阿弥陀如来立像

秋風が心地よい季節いつものバイク(カブ号)で10月14日材木座・光明寺山内(さんない)の蓮乗院さまを訪ねた。 当日は光明寺のお十(じゅう)夜(や)法要の真っ最中。いちどお参りしたいと願っていたチャンスとワクワクしながらの取材でした。こんなタイミング(ご本山のお十夜)で申し訳なかったのですが、ご住職はじめお稚児さんの世話役をされていたお寺のお嬢様にも親切にしていただきました。 蓮乗院はこの地にあった蓮乗寺という真言宗寺院でしたが、浄土宗第三祖光明寺御開山然阿(ねんあ)良(りょう)忠(ちゅう)上人によって浄土宗蓮乗院と改めました。良忠は光明寺の落成まで蓮乗院に居住しておられたことにより、以後代々光明寺の法主(ご住職)に上がられる方は蓮乗院に入ってから改めて光明寺に入る慣わしになっているそうです。 さて、御本尊阿弥陀如来立像は金泥に修復され新しい印象を受けるものですが、像内に正安元年(1299年)、鎌倉時代の年号がみられ、大仏師、播磨の法橋宗圓(ほっきょうそうえん)の作と伝えられる貴重な文化財となっています。宗圓という仏師は未詳ですが、近年、京都の石(いわ)清水(しみず)八幡宮(はちまんぐう)の男山(おとこやま)太子堂(たいしどう)の南無仏(なむぶつ)太子像(たいしぞう)の作者であることが解明されているとお聞きしました。 修復前の写真が残っているとご住職より見せていただき、「昔の方がふくよかにみえますよ」と笑っておられました。 今なお、如来は蓮(はちす)の台(うてな)に乗って人々の往生を願ってやまないのです。境内の沢山の露店で人々は賑やかで楽しげ。なかには一杯やれる店もあり、和やかな雰囲気にお寺はこれでよいのだと頷き、活きた仏教を感じ気持ちが軽くなりました。
寄木造、玉眼、金泥、像高81.8㎝、鎌倉時代、市重文。拝観は本堂正面から。


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本覚寺の石造如意輪観音

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大町・八雲神社

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八雲神社の庚申塔

かまくらの不思議を歩こう⑲

小町と大町の地霊  大貫昭彦


*過去を消された墓石 鎌倉駅近くに日蓮宗本山・本覚寺があります。大町から鎌倉駅に向かう人たちが境内を通路にも利用し、新年には「十日えびす」の祭りで賑わう開放的なお寺です。この境内の片隅に気になる墓石があります。本堂に向かって左、墓地と本堂の間を行くと、大きなタブノキの根元に石仏や石塔が並んでいます。中に石の如意輪観音像が座っています。細面で美形、ほお杖をついた観音ですが、思い煩う風情が感じられます。元は江戸時代の女性の墓だったのでしょうが、舟形光背に戒名や没年を記す文字がありません。表面に鑿(のみ)で削った跡が並んでいます。意図的に克明に削り落したことが明らかです。
*墓石と庭石の違い この墓石は30年以上前、市内の住宅から移されたものです。たまたま本覚寺のお手伝いをしていた折、電話が入りました。「骨董屋から石仏を買って庭に置いたが、以来家にいいことがなく困っている」という電話でした。 お坊さんが出向いて、御経をあげることになり、荷物持ちとして伺いました。墓石は石や灯籠など庭の点景の一つとして置かれていました。遠くの山並みを取り入れた明るい庭で、その中に和風の趣を演出した一角があり、如意輪観音はその主役に置かれたのでしょう。しかし、これは石仏ではなく、墓石です。実直に削った鑿の跡が痛々しいばかりです。 供養は終わりましたが、庭には置けないという家族の依頼で寺に移されたのです。墓碑銘を削ったりすることは罰当たりです。それを庭の景色などにすることも…。 大根会でも気の毒な墓石を訪ねましたが、特別な反応を示す人はいませんでした。墓石の思いや記憶が蓄積され、地霊に発達するまでには、まだ日が浅いのかも知れません。どうかプラスパワーを発揮する地霊に育つようにと願って、懇ろに手を合わせました。
*厄除けの八雲神社 次に大町の八雲神社を訪ねました。厄除けの社として知られています。境内に立つ幟旗(のぼりはた)も赤、神社でいただく御幣も、厄を払う赤御幣です。また、鳥居に掛けられたしめ縄も、縁結び、厄除けの出雲大社と同じ中央が太い出雲系です。祭神も、八幡太郎義家の弟の新羅三郎義光が勧請した京都の八坂の神で、疫病退散に威力を発する牛頭天王ですから当然です。 アース・パワーを感じる場所も多く、社殿の右手前のほか、神輿倉の左手前、社殿に向かって左奥の池のほとり、新宿田宮神社から勧請された於岩稲荷の辺りにもエネルギーがあるようです。
*猿田彦神の力 中でも、最も強力な場所は、道路に面した鳥居の左に立つ庚申塔付近です。ここには二基の庚申塔が並んでおり、一基は市指定の文化財で、寛文10 年(1670)塔です。正面に浮き彫りの阿弥陀如来が立ち、側面、裏面に三猿が刻まれています。ただ、明治時代に他から移されたもので、この境内では新顔です。 並んで立つ「猿田比古大神」の塔は、幕末の石塔ですが、パワーはこちらの方がはるかに強く、メンバーの中には前に引っぱられて、ぐらつく人もいます。この地が古くから持っていた力か、猿田彦大神の石碑が蓄積してきた霊力か不明ですが、ちょっと驚きです。 大根師は、「入り口でもしっかり拝礼、社殿でも心してお参りという意味と解釈しておきましょう」と言われました。


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信者や参拝客で大にぎわい

大本山光明寺・お十夜

鎌倉市材木座の浄土宗大本山光明寺で10月12日から15日までお十夜(十夜法要)が行われ、大勢の人でにぎわった。 1495年に始められ半世紀以上の歴史ある法要で、昼間は僧侶や稚児、詠唱講らの練り行列、日中法要、山門特別拝観などに全国からの大型バス仕立ての信者たちが訪れ、夜は稚児礼讃舞=写真は松原省吾さん撮影、雅楽奉奏などが行われ、参道に並ぶ露店めあての参拝客でごった返していた。


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明るく豊かな未来を次世代に

「SDGs未来塾」11月開塾

鎌倉市は、持続可能な開発目標SDGs未来都市として、国(内閣府地方創生推進事務局)から選定された。全国で10都市の中の一つ。 SDGsとは、2015年に国連サミットで採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)のことで、2030年を期限とする、国際社会全体の17の開発目標とそれを実現するための169のターゲットがある。 鎌倉ユネスコ協会は、11月に開塾する「SDGs未来塾」に先立って、SDGsとは何であるか、その活用の仕方を知ってもらおうと、「SDGsリレートーク&ディスカッション」を10月20日市内で行った=写真。 講演では、SDGs策定過程に市民の声を反映させる各種提言活動に関わった今田克司さんがSDGsの概要を解説。 活動団体のトークでは、アジアの人々の自立支援に取り組む「地球の木」、多言語・多文化に親しむ活動をしている「ヒッポファミリー」、SUP(サップ)で海岸の年間1㌧以上のゴミ集めをし、プラスチックの害を訴える水本健介さん、「鎌倉に震災銭湯をつくる会」の災害時の銭湯支援、地球にやさしい銀行を選ぼうとダイベストメント(投資撤退)を訴える松尾沙織さん、人生100年時代の生涯現役を提唱する山口順平さん、識字支援や文化遺産保護をしている鎌倉ユネスコ協会が、それぞれの取り組みを熱弁した。 グループで参加していた湘南学園の高山隼くん(中学2年)は「テラサイクルの活動をしているので参考になった。来てよかった」と話していた。 11月14日開塾の「SDGs未来塾」第1期は来年7月まで月1回、SDGsの17の目標を学習し、みんなで考える。受講料4千円、1回500円で単発の参加も可。会場はNPOセンター鎌倉。
問い合わせ事務局 0467・53・7494


「大倉幕府」跡地の保存を

市民グループが現地見学会

源頼朝が鎌倉で最初に幕府を置き、源氏3代が政務を執った「大倉幕府」の遺跡が地下に眠る民有地にマンションの建設計画が浮上し関心が高まっている。 これを踏まえ市民グループの「大倉幕府跡地の保存・活用を考える会」は、大倉幕府の歴史的価値を伝えることを目的に3回にわたるフォーラムを企画し、初回の9月には3百人以上を集めた。 10月13日に現地周辺の見学会が行われ、約50人が参加した=写真。 資料を片手に鶴岡八幡宮から出発した一行は、大倉幕府の西側の一部が明治期に師範学校だった横浜国大附属小中学校の校庭に重なっていることを確認。同校の校舎が大倉幕府の跡地を避けて建設され、遺構が校庭の地下に未調査のまま保存されていると説明を受けた。 その後、そこから100mほど東にあるマンション建設予定地へ移動。雪の下3丁目の約1900㎡の土地に、高さ約14m、地上4階、地下1階建て33戸の共同住宅の建設を東急不動産が計画している。同地が転売を繰り返しながら50年以上更地であったことや、面積が2千㎡を超えると制約の多い大規模開発となるが、同地はわずかにそれ以下であることなどが伝えられた。参加者から「11月から工事開始とあるがもう間に合わないのでは」など不安の声も。 同会代表で県文化財協会の八幡義信会長は「本調査を行わなければ工事は開始できない。中世史の一丁目一番地であるこの場所の発掘調査をしっかりと注視していきたい」と話していた。(K)


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木版画 藤本宿

谷戸の風(63)

麻雀談義  山 内 静 夫

扇ヶ谷の谷戸の一つ、淨光明寺のある谷戸、寺の手前、隣り合っていた里見弴の家、即ち私の父の住んでいた所である。私の家から歩いて一〇分そこそこの距離だった。麻雀の面子(メンツ)に呼び出されて、暗い夜道を通ったものだ。 毎日新聞の山口さん、読売新聞の山村さん、それと松竹の演劇の竹崎さん、三人仲もよく皆さん私より年上だったが、私を含めて三人は姓に「山」がつくので「さんざん」そして一人は「竹」で「三山一竹(さんざんいっちく)」と名づけられていた。 家の中の片付けや整理仕事などにもかり出されるような親しい父の子分たちでもあった。言わずもがな、皆さん麻雀好きは人並み以上だった。父はそういう気のおけない仲間みたいな人間関係が好きだった。反対に周りからはその懐の深さみたいな処が愛されたのだと思う。 麻雀グループも次第に人がふえて四回に一回ぐらい「ポンクラブ」と称して十五、六人集って大会をやったりした。 もうひとり忘れられない人がいた。久生(ひさお)十(じゅう)蘭(らん)さんだ。里見弴のかくれファンのようで、いつ親しくなったのか、いつのまにか麻雀メンバーの有力な一人となって、里見家から流れて久生家で朝までやったりした事もあった。おだやかなやわらかい人柄だった。麻雀は残念ながら無類に弱く、いつでも財布の紐をゆるめていた。だから好かれる。そんなレベルをはるかに突きぬけた立派な人だった。どうしても忘れられない。 勝負事をすると人柄が出るとはよく言われる。生れつき勝負ごとの強い人、弱い人はたしかにある、然しそれと勝ち方、負け方は別ものだ。勝っても負けても、その人のうしろ姿は、すっきりと美くしくありたいものだ。


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田植えを指揮するさんばいさん=『大田植と田植歌』牛尾三千夫著(岩崎美術社刊)より

文学つれづれ(167)

翁と乙女(九) 赤羽根龍夫

田植えはユイ組織という共同作業で行い、普通、牛は12匹以下、サゲ(田植えの指導者)一人に小太鼓一つ、早乙女も多くて三十人ぐらいであったという。田植えには田植え歌がつきものであるが、 これは単調な労働の反復を助けるためというより、元来は収穫を祈念するためのものである。田植え歌は早乙女の朝の出立ち歌から始まる。
 うらやかに門の扉を
 開いてみたら
 扉脇には鶯鳥がな
 わさ田を植えて育てて
 稲鶴姫と
 苗の初穂は
 先ずサンバイに参り正
美しく着飾った早乙女たちの清らかな歌声に、田の神も大いに共感して田の稲孕みが促されるのである。こうして朝昼晩に12番の田植え歌がサゲの指導のもとに謡われながら、その日のうちに田植えが予定通りに終わる様になっているのである。渡辺昭五『田植歌謡と儀礼の研究』によりそれぞれの歌題とその内容を次に記しておこう。
朝歌一番 忍びの歌
(サンバイ降し→忍歌)
朝歌二番 朝日
 (日の出→霧→露)
朝歌三番 化粧
 (花折り→化粧)
朝歌四番 狩猟
 (早乙女の衣装→鳥→狩猟→ヒルマ)
昼歌一番 開花
(ウナリ送り→花の礼賛)
昼歌二番 扇・京上り
 (扇・京上り=ウナリの上り)
昼歌三番 傘(笠)
 (時鳥⇔風流傘)
昼歌四番 収穫
 (鳥⇔京上り↓ウナリ迎え)
晩歌一番 京下り
(京下り=ウナリの下り→弓・鳥)
晩歌二番 ?
 (男女の恋)?
晩歌三番 万十郎?
 (三人の聟→男女の恋)
晩歌四番 閨(ねや)しのび唄 (男女の恋)?
上り歌 洗い川
 朝歌一番で田の神サンバイを降ろしたあと、直ちに男女の忍び歌があり、露骨に男女の交わりを示す歌を歌う。
思う殿御と
寝たるその夜はな
思う事さんげして
さらに寝られまいやれ…
思う殿御と
口を吸いようての
恋に恋ひと思われて
口を吸いようての…
忍ぶ殿のなりあうて
寝たるその夜はな
恋の道語りて
寝られまいやれ…
もちろんこれは男女が交わることによって田の神がそれに共感して稲の雌雄も交わって孕むとする共感呪術であり、村の男女が性の交わりをするのも、もともとは田の神とそれに仕える巫女としての資格においてであった。しかしやがて神事としての田植えの場は次第に若い男女の見合い戀愛の場の意味もあわせ持つようになっていったのである。 渡辺昭五によると、広島県佐伯町では昔は正月の初めの会合で、若い娘を持つ親は、「今年から田植えに出す」ということを村の若い衆を初め多くの人に紹介したという。 また秋田県本郷山本町では、サビラキの時に初めて田植えに出る早乙女があると、田に真っ赤な漆の木を立てたという。 さらに牛尾三千夫の報告によると、夕暮れが近づいて来ると若者達はそれぞれ自分の好きな早乙女の前に近寄って、太鼓を打ちならしながら今晩行くからと誘い、田植えが終わると娘を山の中にある小屋に連れ込んだ。日が暮れると小屋はみな共寝をする若い男女で満員となり、若い者が誘ってくれないような娘は肩身がせまかったという。
(神奈川歯科大名誉教授)


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地引網で三世代交流

老人会や漁連が協力

鎌倉の坂ノ下海岸で晴天の10月20日、地引網が行われ、一般の参加者350人に、主催の鎌倉市老人クラブ連合会(通称みらいふる鎌倉)と鎌倉漁業組合の会員ら約100人が加わり、にぎわった=写真。 「地域の元気づくり」活動の一環として行われている「三世代交流事業」で、今年で7回目。 子どもからお年寄りまで大勢の人が網を引き、網にはサワラ、ウルメイワシ、ヒガンフグ、ゴンズイ、スミイカなどが入っていた。いけすで獲れた魚の説明があった。 「漁は少なかったが、子どもたちも網を引く良い機会だったと思う。魚の勉強会もできてよかった」と実行委員長の鎌倉漁連・木村和俊さん。 老連会員らが用意したつみれ汁やポップコーンなどが振る舞われ、参加者たちは海岸で昼食をとった。初めて参加した極楽寺在住の田山莉々也さん(10)茉莉也さん(5)姉妹は「網がめっちゃくちゃ重かったけど、いろんな魚が見られてよかった」と楽しげだった。予定していた魚のお土産を渡せなかったのが残念、と関係者は話していた。


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砂の芸術にパワー集結

葉山で砂工作大会

子どもたちが砂浜で大型のアート作品の制作に挑む葉山町主催の「サンドアートフェス~しおさいのメモリー」が10月6日一色海岸で開かれた=写真。初めての開催で、各子供会から9チーム約70人が参加し、5m四方に区切られた砂浜に個性溢れる作品を1時間半ほどで完成させた。 来場者の投票で人気を集めた作品が表彰され、特別賞の町長賞は、優雅に泳ぐイルカの群れと波を表現した「一色中央こども会」、教育長賞は真名瀬海岸から見える名島の鳥居や富士山を高々と築いた「真名瀬子ども会」、準優勝は「みどりヶ丘子ども会」が大きな2匹のタコを迫力いっぱいに仕上げた「海をながめるタコ友」が選ばれた。 優勝は「一色ときわ子ども会」の4人が力を合わせた大型作品「ウミイグアナ」。同会の母親らは「綿密な打ち合わせをしてよくがんばったと思う」と優勝を喜び、子どもたちは「松ぼっくりや枝で背ビレを工夫して飾った。葉山にもウミイグアナが来てほしいと思いながら作った」と笑顔を見せた。 でき上った作品の数々に昨年から企画を進めてきた生涯学習課は「想像以上にレベルの高い作品が多かった」と話していた。(K)



終の棲み家を考える55

外壁材について

建物の外壁を何にするかで家のイメージが変わります。木造住宅で考えた場合でも幾つもの方法があります。①木を貼る②左官で仕上げる③石・タイル・レンガを貼る④金属板を貼る⑤サイディングを貼る―などが考えられます。 防火地区でも木材を使う方法があり、木の温かみのある外壁を造ることができるようになりました。 和風の家だけでなく、洋風の家にも合うようにデザインする事も簡単です。 左官で仕上げる方法は沢山あり、モルタルを塗った後塗装の吹き付け仕上げから、特殊な仕上げまで幅広くあります。また漆喰で仕上げたり、なまこ形や家紋や屋号を入れたりもできるし、石やタイルを貼る事もできます、しかし、建物が地震等で揺れると剥がれる可能性があるので、特殊な金物で固定する事もできます。サイディングも広く使われていますが、材質の薄い物やカラフルな色の物も多く、軽々しいイメージは払拭できません。何より問題は材料の繋ぎ目をコーキングで処理する事です。コーキングは防水的に考えるとあくまでも補助的で、安心できるものではありません。味わいのある家にするには、木や石・タイル・左官等本物で仕上げる事で生まれてくると思います。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/


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「ひと」
材木座海岸開催の流鏑馬の総指揮官

伊村直也(いむらなおや)さん

古来より伝わる勇壮な流鏑馬(やぶさめ)が11月11日、鎌倉の材木座海岸にやって来る。流鏑馬の伝統を守り、継承を目指す「日本古式弓馬術協会」が中心になって開催する「鎌倉流鏑馬」。その実行委員長であり、神事の総指揮を執る弓馬故実礼法武田流の師範だ。 「鎌倉に根付いた流鏑馬を市民に、そして子どもたちに楽しんでもらい、継承につなげたい」と開催の目的を語る。 鎌倉流鏑馬には馬4頭が出場し、射手5人が騎射を披露する。会場に材木座を選んだのは、ひとつには市民から流鏑馬を見たいと言う強い要望があったからだという。流鏑馬と言えば鶴岡八幡宮で年2回行われており、見慣れたものかと思ったら、「あれは観光客のためでなかなか見られない」との市民の声を耳にし、「それがきっかけで企画が始まった」と話す。誰でも無料で観覧できる。 鎌倉宮への奉納と先師追悼でもある。鎌倉宮は、武田流を継承した金子有鄰(かねこゆうりん)師が九州から鎌倉に居を移した1931年(昭和6)と翌年に流鏑馬を奉納した神社だ。以降奉納は途絶えていた。 流鏑馬との関わりは父親が先師の門人だったことから始まる。大学で馬術部に所属し、卒業後、弟子入りした。約35年間の修行を経て4年前、師範に。 最初は馬に乗れず「がくぜんとした」と話す。「くらが木でできている。矢を放つ時はくらにお尻をつけない。手は手綱から外す」。西洋馬術とは180度違った。 脂の乗り切った45歳のとき3カ所に置かれた一番小さな的を全て射ぬいた(ゴルフで言えばホールインワンに匹敵)。下半身に力を入れ、上半身は力を抜く。そのバランスがとれた時に的中するそうだ。 流鏑馬も伝統行事の例に漏れず後継者難である。だから「当日は市民、特に子どもたちに来てもらい、感動し、夢をもってほしい。そして継承してもらえたら」と力をこめた。そのため神事のあとに馬に乗って楽しんでもらう時間も設けた。 東京・巣鴨でスポーツ用品の卸会社を経営する。趣味は自転車。巣鴨から鎌倉まで自転車で往復していたが、3月に病気をしてやむなく中断。「ダイエットも兼ねていたのですが」とおなか回りに目をやった。子ども2人は独立し、板橋区高島平に妻と2人住まい。60歳。
(文・写真 三浦準司)


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健康百科通信(113)

喘息治療の進歩
  内科学会認定医 宮下 明

昔、季節の変わり目には喘息発作がよく起きて辛い思いをする方が多かったのですが、今はいい吸入薬がいろいろと出て、ほとんど症状なく1年中過ごすことができています。 気管支の内側はたくさんのタイル(のような細胞)でおおわれていますが、気管支が炎症を起こしてタイルがあちこちはがれているのが喘息の本態です。タイルがはがれるとその下にある神経がむき出しになり、湯気や煙、乾燥した空気などに敏感になってしまい、気管支の周りを取り巻く筋肉が巾着の口のように締まってしまうので発作になります。 吸入のステロイド薬をしっかり使うことでタイルが治りやすくなり、また定期的に使うことでいい状態のタイルを維持できます。副作用を怖がる人もいますが、吸入なので飲み薬よりずっと量は少なくてすみ効果が期待できるので、主治医と相談して是非使ってください。 それでも収まらないアレルギーの強い人には、免疫を調節する注射薬も使えます。

深沢中央診療所所長
鎌倉市手広1―9―31
0467・31・7284


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邸園住宅地分布図 茶色の部分が邸園住宅地

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葉山町で3番目に登録有形文化財に登録された加地邸

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御用邸の付属邸だった葉山しおさい公園

新しい湘南文化創造発信を

湘南邸園文化祭2018

相模湾にのぞむ海浜地域は、明治時代から今日まで独特の生活文化圏を築いてきた。その遺産を守り、次世代につなげようと活動する湘南邸園文化祭連絡協議会事務局の菅孝能さん(株式会社山手総合計画研究所代表取締役)にうかがった。

相模湾が育んだ生きた 近現代史

そもそも「邸園」とは、どのようなものを指すのでしょうか。

私たちの造語です。建物とその周囲の庭をあわせたものを「邸園」呼ぶことにしました。別荘は昔の建物ですと周囲にかなり広い敷地がありそれが特徴でもあります。ですから建物だけ保全してもしょうがない、庭も一帯として環境保全しなければ、ということでそれを分かりやすく表現する言葉として生まれました。

たくさんある家々の中から邸園を分類する条件は。

簡単に言えば「湘南一帯にある歴史的建造物」ということです。 例えば、大磯にある小さな別荘は昔の漁師の家で、そのまま使われていて敷地も広くありませんが、それも一つの歴史だろうと考えています。 鎌倉などで多いのは、元々別荘として使われていたようだが戦時中に持ち主が疎開してきて東京が焼けてしまったために戦後になっても戻ることが出来ずそのような人たちが住宅として住み続けている建物があります。また、元々は敷地が広かったが相続や生活費のために敷地を切り売りしてしまったものも。ですから「今の時点で観てこれはというものは邸園と仕分けしてよいのでは」ということです。葉山のしおさい公園のように元は宮様の御用邸でしたが広い庭だけが残っているものもあります。

冠に「湘南」とあるのは。

「相模湾に面しているところ」ということで、当文化祭に参加しているのは東は三浦半島の先端、三浦市から西は湯河原町、箱根町までです。海のない参加自治体は箱根町と横浜市戸塚区のみで、合計14市町が参加しています。

どうして湘南地域に「邸園」が集中的に誕生したのでしょうか。

かつては結核が世界的な難病で、その保養のためにはイオンの多いところに転地療養しなければいけないといわれ、ヨーロッパでは最初アルプスの高地などに転地療養していた。ところがその後、海岸地帯がオゾンが多くて身体に良い。しかも海水は人間の体液と同じ塩分濃度で消毒効果もあるということで、海岸での保養が推奨されるようになりました。 一方1870年(明治4)、岩倉使節団がイギリスのブライトンを訪問した。ブライトンはロンドンの南約60㌔にある海辺の町で、ここで海水浴が始められ、イギリス王室の離宮建設とともに政財界人の保養地、別荘地として発展しましたが、その立地は東京から約50㌔前後の位置にある湘南地域と似ています。一方お雇い外国人医師として天皇家の主治医を務めていたエルウィン・フォン・ベルツは海水浴の適地として湘南を推奨し、自らも1889年(明治22)葉山に別荘を持ちました。幕末にオランダ人医師ポンペの教えを受けた陸軍軍医総監松本順は1885年(明治18)大磯に海水浴場を開設しました。鎌倉は日本で初めて海浜サナトリウムを作った医学者長与専斎が海水浴場として推奨しました。そのような気候風土を持っていたことから、湘南地域は別荘地として発展しました。

邸園文化圏再生構想」とは。

例えば政財界人が東京ではできない密談をすることがあったでしょう。それも一つの文化で、それぞれにある種のサロンができているわけです。小田原ですと政治家と財界人のサロン、鎌倉ですと文化人のサロン、逗子は隣が横須賀ですから軍人のサロン、そして、葉山は宮家のサロンでした。そういうものを含めてある種の文化というものがあった。それぞれが「邸園文化圏」で、それを大切にしてゆく。それを新しい形で再生しようというのが「邸園文化圏再生構想」です。

具体的な取り組みは。

人が住んでいてくれればいいわけです。ちゃんと維持管理してくれているわけですから。そうではないものは、これはと思うものに対しては保存してゆかなければいけないということで、それぞれの地域でNPO(民間非営利団体)が保存活動をしているわけです。

楽しみながら邸園を学ぼう

文化祭は今年で13回目ですが、どういう経緯から開かれるように。

藤沢にモーガン邸が残されていますが、あれはかつて私の事務所が横浜にあるモーガンが設計した建物の保存改修を横浜市から依頼され工事をしたのですが、その時モーガンの事績を調べるうちに彼の住んでいた家が残されていることを耳にし、発見しました。そういうものをどう人々に知ってもらい、保存に賛同してもらうかということを考えなければいけないし、そういうものを保存し活用してゆく方法も考えてゆかなければいけない。その中で、こういうものは大切ですから保存しましょうと声だけ出してもなかなか一般の方々には関心を持ってもらえないだろう。だったら実際に建物を見てもらい、こんな風に使えるのだということを知ってもらおうと始めたのがはじまりで、住むという使い方だけではなく一般の方も楽しめる使い方ができることを実際に見てもらうというのが開催の趣旨です。

連絡協議会とは。

湘南邸園文化祭」を実行するため各地のNPO等と県が協働して設立したものです。

具体的な催しの紹介を(藤沢南部、鎌倉、逗子、葉山で11、12月開催分)

◎11月8日 旧モーガン邸で楽しむ藍染体験=同邸庭園
◎11月17日 募金コンサート「響け!富岳太鼓」=藤沢市民会館
◎12月8日 旧モーガン邸で楽しむクリスマスリース作り=同邸庭園
◎11月17日 国登録有形文化財ー旧後藤医院で聴くピアノ演奏会
◎11月22日~25日 鎌倉別荘建築の至宝ー旧山本条太郎別荘特別公開
◎11月3日 しおさい公園琴のしらべ
◎11月3日、12月8日 山口蓬春記念館邸園ツアー
◎11月3日、4日「加地邸をひらく」木管サロンコンサート=加地邸
◎11月17日 「雨の念佛荘」サロンコンサート~宮城道雄名曲のしらべ~=旧宮城道雄別荘
◎11月3日 文化財住宅で聴く「平家物語」=長島孝一邸
*明治150年特別企画
12月8日 旧東伏見宮別邸でシンポジウム「地域の原風景を生かしたまちづくりへ」

どうもありがとうございました。

湘南邸園文化祭連絡協議会事務局(山手総合計画研究所内)
横浜市中区吉田町10都南ビル401
045・341・0087


鎌倉朝日新聞社

てらこやホームカミングデー=懐かしいメンバーもお子さんと一緒に帰ってきた

いざっ!!鎌倉てらこや(52)

帰ってきたい場所―2018年度ホームカミングデー
鎌倉てらこや事務局長 小木曽 駿

朗らかな陽光が夏の名残を感じさせるかと思えば、しめやかに降りそぼる雨が、確実に季節の移ろいを予感させる10月中頃、鎌倉大仏殿高徳院で「てらこやホームカミングデー(HCD)」が開催された。 HCDとは、卒業や進学などの生活の変化によって、活動への参加が難しくなった子どもたちや、大学生スタッフOB・Gらが、鎌倉てらこやに帰ってくる年に一度の〝同窓会〟である。 昨春、早稲田大学を退官された池田雅之前理事長から、生後2カ月の乳幼児まで、世代を超えて集まった約80人が旧交を温めた。 今年は、自分の子どもと一緒に参加するOB・OGが多くみられた。初めて参加した2歳の男の子は、なかなか母親の横から離れようとせず、緊張した面持ちをしていた。しかし、いつもは大学生と遊んでいる小学校高学年の女の子がお姉さんとして関わっているうちに気が付けば楽しそうに遊んでいる姿が見られた。 遠くない将来この子が、小学生となっててらこやに参加するかもしれない。大学生となれば、スタッフとして子どもたちと関わるようになるかもしれない。 季節の移り変わりと同様に、子どもたちは小学生から中学、高校生となり、大学生は卒業を迎え、社会人となり、親となっていく。しかし、てらこやに卒業はない。立場が変われば、以前と同じようには関われなくとも、担う役割が変化していくにすぎないのだ。 その一方で、子どもたちとの本気の関わりを体現する「てらこやスピリッツ」は変わることなく脈々と受け継がれている。どれだけ活動が広がり、人が入れ替わろうとも、てらこやが誰にとっても「帰ってきたい場所」であり続けているからこそ、多くのメンバーがHCDに集まるのだろう。 OB・OGがその子どもたちとともに帰ってきた「鎌倉てらこや」というコミュニティーはますますその豊かさを増していくと実感している。こうした子どもたちが活動へと参加し、大学生として活動を支えていく未来の「てらこや」が、今から楽しみでならない。

鎌倉てらこや事務局
0467-84-9746(平日13~17時)
http://kamakura-terakoya.net/


鎌倉朝日新聞社

参考文献『日本人はどこから来たのか』海部陽介(国立科学博物館人類史研究グループ長)文藝春秋刊

心のふる里を行く⑯

日本人はどこから来たのか 池田雅之

人類は600~700万年前にアフリカで誕生したと言われている。その後、人類はさまざまな進化をとげ、200万年前、アフリカ大陸からユーラシア大陸へと拡がったらしい。それからいっきに時代が下って、20~30万年ほど前に私たちの遠い祖先であるホモ・サピエンスが、東アフリカに出現したと伝えられている。私たちは、このホモ・サピエンスの末裔なのだ。 ホモ・サピエンスは、現在まで生き残った唯一の人類といわれている。10万年前、東アフリカを出たホモ・サピエンスは、ヒマラヤ山脈をはさんで、 南北に分かれ、拡散していった。ホモ・サピエンスの日本列島への進出は、ほぼ4万年前と推定され、彼らが定住後に縄文人となり、その文化を生んだのである。 ホモ・サピエンスは日本だけではなく、世界中に拡散していったわけだが、今日まで生き残った理由は、彼らが長い年月をかけて生活上の「3つの革命」を達成出来たからだといわれている。「その3つの革命」とは、「認知革命」(10~5万年前)、「農業革命」(1万2000年前)、「科学革命」(500年前)である。 「認知革命」とは、生き残るために知恵と想像力を働かせて共同体のルール作りなどを行ったことであるが、「農業革命」は食物の生産、動物の家畜化、社会制度の確立などを推し進めた。また「科学革命」は近年のことで、近代文明の急速な発展により、科学万能主義と資本主義の発展をもたらしたのである。しかしながら「科学革命」を経た現在、今日の人間が、果たして幸せになったかはなはだ疑問である。現代社会の混迷は、人類史のたかだか500年前の「科学革命」から生み出されたものであるといえよう。 明らかに、日本人の祖先は東アフリカに誕生し、数万年におよぶロングジャーニーを経て、日本に到着した。日本人の祖先はホモ・サピエンスであると判明しているが、現在の人類全体の祖先もホモ・サピエンスなのである。すると、人類の祖先はみな同じである、と考えられる。膚の色や体型、言語などは、居住する気候風土と文化によって生み出され、規定されたものにすぎない。日本人のルーツ探しの旅も、人類全体のルーツ探しの旅と重なってくる。
(早稲田大学名誉教授・鎌倉てらこや顧問)


鎌倉朝日新聞社

視覚障害テーマ講演や展示会

逗子

視覚障害者に有用な情報を伝え、視覚障害への理解を広めることを目的に逗子市初の催し「ブラインドワールドサポートDAY」が10月7日逗子文化プラザ市民交流センターで開かれ、百人以上が来場した=写真。 市内のボランティア団体がサービスを紹介するコーナーや、県ライトセンターの相談会、最新の福祉用具の展示などもあった。メガネと一体型の小型カメラで撮影した画像をインターネット上で音声化して読み上げる「オトングラス」の試用会では視覚障害者が実用性を確認し「自分のメガネに付けられるようにしてほしい」など改善点がメーカーに伝えられた。 横須賀で視覚障害者を対象にヨガ教室を行う「チャレンジド・ヨガ」の講座には約25人が参加。 「パラスポーツのチカラ」と題した講演会はパラリンピックの正式種目「ゴールボール」で所沢サンダース所属・東京五輪をめざす宮食(みやじき)行次さん(23)とサポーターの林真(まさ)生(お)さん(21)が登壇。全員が目隠しをし、鈴の入ったボールを投げ合い、ゴールを守る競技の魅力と、障害を越えて友情や信頼を築いたこの競技との出会いを爽やかに語った。 実行委のいけがみ眼科の澤崎弘美医師は「眼科医と社協、福祉関係者が協力し地域から発信できた意味は大きい。一般の方にも視覚障害に対するアンテナを持ってほしい」と話していた。(K)


鎌倉朝日新聞社

『宮本武蔵必勝の極意! 最強の二刀流入門

尾張円明流を学ぶ』指導/監修 赤羽根龍夫

本紙3面の「文学つれづれ」を連載中の赤羽根さんは文学だけでなく、宮本武蔵研究をライフワークにしているが、武蔵の身体操法から決闘の戦術までも詳細に解説したビデオ『最強の二刀流入門』を出版した。 吉岡一門との3度の決闘に勝利した翌年24歳で書いた『兵道鏡』を元に、今回、3度目の決闘・一乗寺下り松の決闘及び有名な巌流島の決闘を中心にその頃名乗った円明流の形や、日本人の健康に役立つ武蔵の身体遣いも収録した。
5000円(税抜)、申し込み・問い合わせ書泉グランデ 03・3295・0017
なお11月12日には東京都神田の書店「書泉」の催し会場で、ビデオ出版を記念したイベント=収録してある決闘の再現や演武の体験、サイン会が行われる。詳細は『秘伝』十一月号の著者の「宮本武蔵の戦闘法」で。


鎌倉朝日新聞社

木酢液の作成中=竹と バナナの幹を活用して作成

活動報告やスタディツアー 参加者募集
    ミャンマー ファミリークリニックと菜園の会(28)

  代表理事 名知仁子

ミャンマー ファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)は、ミャンマーの無医村に医療・菜園を通じて、保健衛生・栄養などを学ぶ機会を提供します。そして住民自身が生活環境の課題を解決し、命を育む未来を描ける社会の実現をサポートすることを使命として活動に専念しています。 普段はミャンマーのデルタ地域・ミャウンミャで村々を廻る巡回診療と手洗いなどの保健衛生啓蒙活動、家庭菜園レベルの有機栽培で野菜作りなどを行い、命を育み、夢を繋いでいます。 9月末~10月初めにかけて6回目の有機野菜栽培の講習会がマネコンという村で行われました。毎回の指導はミャンマーの農業の団体地球市民の会(TPA)と連携し、北部のシャン州から招聘しています。 バスでシャンからヤンゴンまで約12時間、その後ミャウンミャまで5、6時間かかります。このように大変な中、毎回のご協力は嬉しい限りです。今回の村での講習会は初めて。受講生は2人でしたが、熱心に3日間の講義と2日間の実習(ボカシ/木酢液の作成など)を受けていました。学校に行ったことがない受講生にとってこの講習会は大変だったと思います。 撒く種は栄養になるものと希望の物を提供します。今回の目玉はニンジン! 実はこのデルタ地域でニンジンにあまりお目にかかったことがないのです。畑は荒れ地を開墾し開拓の状態からおこしていきました。私も行いましたが腰が痛くなりました。来年1月ごろの成果が楽しみです! 11月10日(土)横浜市鶴見の曹洞宗総持寺でSDGs(持続可能な開発目標)に関連した「仏教音楽祭」があります。そこに名知も帰国し、当会のブースを出展します。これは2015年の国連サミットで193カ国が参加し2030年までに達成しようとしている目標を提唱しています。我々の活動も自立ですのでピッタリです。会場でお会いするのを楽しみにしています。 https://www.sotozen-net.or.jp/gyoji/20181002-2.html 「第2回現地の活動現場を見て、触って感じる! 現地訪問スタディツアー」も12月16日~23日に催行します。この連載の活動現地(普段外国人が入れない)へ来て、見て、感じてみませんか?ご連絡は事務局へ。
【申し込み・問合せ】東京荒川区東尾久8―41―23
FAX 03・6807・7499
myanmarfcg.info@gmail.com
http://mfcg.or.jp/
https://www.facebook.com/mfcg.or.jp

【この記事は清興建設提供】


だんかづら

ロングコートチワワの「きらら」です。人を見つけると二本足でぴょんぴょん飛んで行くのが得意技。ご近所のワンちゃんとお散歩中のおやつタイムが大好きです。
浄明寺 村井さん方


鎌倉朝日新聞社

画廊・ギャラリー

●ギャラリー一翠堂  22-3769
10月31日~~11月4日
島谷満孝 作陶展、5~7日郡ゆき子バッグ展、9~13日伊賀 小島陽介展(写真)、16~20日土岐雅宏展、22~26日第15回やぶ小路工房展、30日~12月4日やまとかわの作品展



始めましょう

●やさしいジャズピアノ
1回4千円。葉山町・大野 090・4619・0415
●英・仏会話初歩から実践
月3回1万9千円。元CA 0467・43・4788



お知らせ

●漁協の朝市11月1・15日10時、腰越漁港。
腰越漁協 32・4743 4日10時、鎌倉パークホテル駐車場。
鎌倉漁協 22・3403
●リサイクルマーケット 11月25日10時半~13時、笛田リサイクルセンター。無料。
鎌倉リサイクル推進会議 32・9094
●東北げんき市場11月3日9~16時(4日~15時半)建長寺。
海の里創造基金 045・277・3757
●ふらっとカフェ鎌倉
食を通じて多世代交流。11月6日、麻心。23日、鎌倉静養館。28日、ソンべカフェ。各16時。大人4百円、子ども2百円。申込不要。
渡邉方 090・5199・1654
●鎌倉風致保存会の催し ▽みどりのボランティア11月10・17日御谷山林。各9時半。▽緑と歴史探訪―扇ガ谷から円応寺17日13時、鎌倉駅西口時計台集合。8百円。▽お話サロン―蝶、自然との共存のシンボル24日14時、鎌倉生涯学習センター。百円。
▽クリスマスリース教室12月1日10時、若宮大路ビル。千円。
各要申込 23・6621
●鎌倉なないろマルシェ
11月11日10時半~15時半、レインボーステイ(二階堂402)。
25・6963
●扇湖山荘の庭園公開11月16日13~15時・17日10~12時と13~15時。
市都市景観課 61・3477
●被災地の子ども支援バザー11月17日10~15時、鎌倉市大町の清興建設駐車場。
24・3700
●銀の鈴社の催し
▽第19回鎌倉に咲く万葉野の花 阿見みどり水彩画展11月3日まで妙本寺。
▽第6回阿見みどりと描く野の花展11月23~26日ギャラリーえにし(鎌倉市山ノ内1347)。
61・1930


鎌倉朝日新聞社

鎌倉JOyful Harmony

き く

▼川村祥子 ピアノ ソロリサイタル―幻想のテンペスト
11月30日13時半、鎌倉芸術館。ベートーヴェン「悲愴&テンペスト」、ラフマニノフ、ショパン、ラヴェルなど。
スパシーバ 32・5581
▼鎌倉の輪Ⅲコンサート~2VOICEと仲間たち
12月1日17時半、鎌倉生涯学習センター。 元サーカスの「2VOICE」と2VOICEが歌唱指導する鎌倉の歌好きの市民グループ「鎌倉ジョイフルハーモニー」のジョイントコンサートで「Mr.サマータイム」など。3千円。
事務局 090・3470・6900
▼鎌倉芸術館の催し
▽開館25周年記念 NDRエンプフィルハーモニー管弦楽団
11月3日14時。アランギルバート指揮でブラームス「交響曲第4番ホ短調」など。6千円~。
▽徳永二男が案内する「室内楽の魅力」
11月18日15時。ヴァイオリニスト・徳永二男が東京都交響楽団首席チェリスト・古川展生を迎え演奏と話で室内楽作品の魅力を届ける。4千円。
0120・1192・40
▼鎌倉市民混声合唱団 第27回演奏会
11月5日18時、鎌倉生涯学習センター。「故郷」「こだまでしょうか」など。千円。
小倉方 090・1102・3354
▼子どものためのウィンターコンサート
12月9日14時、鎌倉生涯学習センター。鎌倉シティブラスの演奏でウィンターソング、アニメソングなど。無料。市内在住の小中学生と保護者。申込は往復ハガキで14日までに同センター。
教育総務課 25・2030



第62回鎌倉市民文化祭 11月

上記は鎌倉市展、下記は舞台行事。料金記載なしは無料。

菊花展 1~15日 鶴岡八幡宮 鎌倉菊花会
23・1071
鎌倉彫展 21~25日 きらら鎌倉 鎌倉彫協議会
22・5550

第60回鎌倉市民合唱祭 4日12時鎌倉芸術館 フ鎌倉合唱連盟 澤方
22・5069
第33回鎌倉市詩吟詩舞連盟大会 7日10時きらら鎌倉 鎌倉市詩吟詩舞連盟髙橋方
44・2903
鎌倉交響楽団第112回定期演奏会(千円) 10日14時鎌倉芸術館 鎌倉交響楽団 曽根方
31・4380
鎌倉合奏祭2018 11日11時きらら鎌倉 鎌倉合奏連盟中井方
24・2002
第52回鎌倉マジシャンズクラブ奇術大会 11日13時鎌倉芸術館 鎌倉マジシャンズクラブ山田方
31・1829
鎌倉シティブラス第39回定期演奏会 18日14時半鎌倉芸術館 鎌倉シティブラス 田原方
080・5527・1275
第25回鎌倉民謡民舞協会公演会 23日11時半鎌倉芸術館 鎌倉民謡民舞協会熊谷方
44・2097
パントマイム劇(千円) 24日15時きらら鎌倉 MMTパントマイム 藤井方
090・3536・9758



み る

▼平成30年度秋季展「長谷寺縁起絵巻」
11月18日まで長谷寺。長谷寺のルーツが分かる長谷寺縁起絵巻と長谷寺縁起文を同時公開。3百円。
22・6100
▼福井良宏 日本画展
11月1~10日(6日休)ギャラリー伸・鎌倉市小町2―9―3ノ2F(24・4081)。鎌倉育ち、鎌倉在住の日本画家・福井良宏の鎌倉・湘南・花を描く作品20点を展示。
▼川喜多映画記念館
▽企画展「ミステリー映画大全集 横溝正史VS松本清張」12月16日まで。3百円。
▽関連上映2・4日「犬神家の一族」、3・4日「悪魔の手毬唄」、13~18日「DESTI
NY鎌倉ものがたり」、13・14・16・18日「女の中にいる他人」、27・28日「飢餓海峡」、27・29日「砂の器」。千円。
▽トーク「市川崑映画の舞台裏」3日14時。市川組スタッフの話。千円。
▽映画と本と図書館とin鎌倉20周年を迎える市民団体「図書館とともだち・鎌倉」との共催事業。
▽関連上映20~23・25日「奇跡の人」、22~24日「ウォーナーの謎のリスト」、21・24・25日「疎開した40万の図書」、「ロシア語通訳を通して出会った人たち」27日15時55分。千円。21~25日最終回上映後、トーク。
23・2500
▼鎌倉彫―昭和を駆け抜けた工人たち
12月16日まで鎌倉彫資料館。同館創立50周年を記念し、会館設立と初期の活動に尽力した7人の作家の名作、資料など約30点を紹介。3百円。
25・1502
▼葉山町所蔵美術展
11月25日まで葉山しおさい博物館、葉山図書館。秋冬をテーマに葉山町に縁のある画家たちの作品を紹介。無料。
葉山町教育委生涯学習課 046・876・1111
▼県民が見た世界遺産絶景暮らし写真展
12月24日まで本郷台のあーすぷらざ。「世界遺産」「地球の絶景」「世界の暮らし」をテーマに神奈川県民が国内外で撮影した作品を展示。無料。
045・896・2121
▼琅玕居 西松凌波と父 静枝亭秋畝の小品展
11月1~12日ギャラリー匠(鎌倉市扇ガ谷1―13―1)。水墨画、陶板画、絵葉書など。無料。
23・3363
▼かな書アートの個展 deco展
11月1~5日鎌倉ギャラリー(鎌倉市小町2―15―10)。書家・平井秀耕さんのかなの美しさに現代のセンスを加味した「かな書」の作品約40点。無料。
23・5131
▼観〇光ARTEXPO2018鎌倉展
11月3~11日浄智寺。絵画、書、彫刻、立体造形など多分野のアーティストが作品を展示。無料。
KANHIKARI ART EXPO 075・812・1078
▼子ども虐待防止オレンジリボンたすきリレー2018
11月11日8時、鎌倉大仏殿高徳院。虐待防止の象徴・オレンジリボンをたすきに多世代が鎌倉・三浦・横須賀~横浜間をリレーするスタートセレモニー開催。
市こども相談課 61・3751
▼禅と茶道と鎌倉彫展
11月16~18日建長寺。現代までの鎌倉彫の仏像、仏具、茶道具など約百点を紹介。無料。
実行委 22・6443
▼鎌倉の建築士・仕事展
11月16~18日鎌倉生涯学習センター。鎌倉の建築士の仕事をパネルや模型で紹介。建築耐震相談の無料窓口も開設。無料。
県建築士事務所協会鎌倉支部 25・2584
▼「上野憲一の世界」展
11月21日~12月3日ギャラリージタン館(鎌倉市津483―46)。〝time of slowly〟(ゆっくりと)をテーマに風景を描いた油彩約40点。無料。
32・9658
▼県民のための能を知る会
11月23日鎌倉能舞台。10時、狂言「魚(うお)説経(ぜっきょう)」・能「海士(あま)」。14時、狂言「呂蓮」・能「清経」。5千5百円。
22・5557
▼第43回みんななかま展 11月25・27~30日藤沢市民会館。湘南地区の障害のある子どもたちの絵画や写真作品を展示。無料。
実行委 0466・87・4611
▼映画
▽冬の映画会「シムソンズ」11月23日14時、鎌倉生涯学習センター。北海道登呂町出身のソルトレークオリンピック・カーリング日本代表チーム「シムソンズ」の実話にもとづく作品。無料。申込は往復ハガキに催し名・住所・氏名・を明記し7日必着で同センター25・2030
▽「さぁのはらへいこう」上映会11月27日10時・12時半、葉山の森山神社境内一色会館。鎌倉の谷戸で青空協同保育を行うなかよし会の3年間を追ったドキュメンタリー。千円。保育者との交流、こどもまつりも併催。青空協同保育つくしとたね045・896・2121



AMDA鎌倉クラブ

チャリティー サロン コンサート

世界各地で医療、保健衛生分野を中心に緊急人道支援活動を展開する国連NGO「AMDA」の活動を支援する「AMDA鎌倉クラブ」が西日本豪雨災害支援のコンサート。 11月25日14時、鎌倉芸術館。根津章伶さんと鎌倉絃伶会の筝で奏でる映画音楽、混声合唱団グリーンエコーの合唱、アコースティックジャズデュオ・Tamahiroなど。2千円(飲物付)。
根津方 090・4619・8701



かまくら国際交流フェスティバル2018

鎌倉市内を中心に国際交流・協力を行う11団体が、茶席や筝曲演奏での協力団体の参加と、和太鼓・舞踊・ダンスなどを行う団体の特別参加で年1回行うイベント。今年で24回目。 11月4日10~15時、鎌倉大仏殿高徳院。 団体の活動紹介、民族衣装試着、琉球舞踊、生け花のワークショップ、鎌倉大仏英語ガイド、世界の民芸品・雑貨などのバザー、おにぎりやおでん・アジア料理・お茶とコーヒーなどの模擬店も。
実行委(市文化人権課内) 23・3000



まなぶ

▼かながわプラごみゼロ宣言in鎌倉―海からSDGsを考える
11月2日14時、鎌倉生涯学習センター。東京理科大学・二瓶泰雄教授の講演「市街地と河川のマイクロプラスチック汚染」など。無料。
市ごみ減量対策課 61・3396
▼セミナー 終活―最近の葬儀・お墓事情
11月9日13時半、鎌倉生涯学習センター。鎌倉好日堂・高橋俊臣代表の話、個別相談会など。無料。
鎌倉成年後見支援センター 25・2030
▼保育ボランティア養成講座
11月14・21・26日10時、鎌倉市福祉センター。講座や研修会時の預かり保育をするボランティアのための講座。けがの応急手当、保育実技、発達心理の講演など。無料。要申込。
市社会福祉協議会 23・1075
▼3R学習会激増するプラスチックごみ街に!海に!
11月15日13時半、笛田リサイクルセンター。プラスチックフリージャパン・小島政行さんとプラスチックごみを減らすためにできることを考える。無料。要申込。
鎌倉リサイクル推進会議 32・9094
▼第7回平和のつどい―軍国少年からの脱却と鎌倉の戦跡
11月17日13時半、NPOセンター鎌倉。戦争体験者の話と平和を語る集い。3百円。申込はF43・0367で。
全日本年金者組合鎌倉支部 鈴木方 46・3919
▼どう減らす?使い捨てプラスチック!
11月17日13時半、鎌倉市役所。環境破壊となる使い捨てプラスチックを減らす取り組みを考える。無料。申込はメールinfo@plasticfreejapan.org。
鎌倉のごみ減量をすすめる会 24・3810
▼鎌倉同人会講座「新しい自然保護の形を求めて」
12月1日13時半、鎌倉中央公園。山崎・谷戸の会理事・久保廣晃さんらと紅葉の谷戸を歩く。5百円。要申込。
事務局 61・1930
▼第306回中村天風心身統一法鎌倉講習会
11月17日14時、鎌倉商工会議所。「いつも明るく朗らかに」。無料。
天風会認定鎌倉の会 44・4461
▼鎌倉の自然を「楽しむ 学ぶ 守る」セミナー
11月18日13時半、鎌倉生涯学習センター。環境教育インストラクター・山田陽治さんの講演、シンポジウム「玉縄城址の歴史的自然と生態系」など。5百円、高校生以下無料。申込はメールartbank21@nifty.com。
玉縄城址まちづくり会議 45・7411
▼まちの美化推進講演会 11月22日14時、鎌倉生涯学習センター。藤沢市市民活動推進機構・東樹康雅さんの講演「まち美化の活動と市民協働」。無料。
市環境保全課 23・3000
▼市民講座「茶席の琳派―光悦 光琳 乾山 其一」
11月24日13時半、鎌倉芸術館。講師は静嘉堂文庫美術館・河野元昭館長。10時半、呈茶席。無料。
表千家同門会神奈川県支部 045・322・5450



外反母趾と体の痛み

●廃用症候群
これは身体活動の低下によって、感覚・筋力・心肺・脳・骨など全身、どこにでも起きます。けが・病気・その他で安静にしていると廃用症候群が起き、機能や筋力の低下で日常生活もままならず、寝たきりになりかねません。一日でも長く健康な生活を送るために、身体を動かしたりマッサージを心がけたいものです。 予防対策に力を入れ、寝たきりにならずに健康に暮らす期間を延ばすという考えを大切にしてください。アルファ療法でストレス低減・脳を活性化・老廃物の除去、マッサージで筋肉疲労回復・血液循環の促進など様々な病気の予防にお役立て下さい。
マザーハンド整体矯正院
要予約 月曜定休 10~19時
鎌倉市扇ガ谷1―13―51 0467・23・8166


鎌倉朝日新聞社

季節の心(28)

夕映えの季節  佐伯 仁

●秋は哀しく物想う…
十一月、山の斜面を風が吹き抜ける。木々は葉裏をみせ、黄や紅にひるがえる。まさに錦繍の秋。   紅葉を「もみじ」と読むのは平安期以後、それ以前は黄葉が「もみぢ」…。「万葉集」には黄葉が多く、「もみだす」という動詞もみられる。例えば、〝雁が音の寒き朝明(あさけ)の露ならし、春日の山をもみ出すものは〟(作者不詳) 「万葉集」巻・八二八一 雁の声が聞こえる寒い朝,春日の山を色づかせてゆくのは朝の露…。ここには朝、露の冷たさに草木が身をよじり色づく姿が窺える。 万葉人が黄葉を選び歌残したのは、理想と仰いだ浄土の色=黄金色の輝きの衰えを惜しんだからではないだろうか。 また「過ぎ・移り・散る」に掛かる枕詞が「もみじば」である点にも紅葉の哀愁がしのばれる。 とくに哀愁を誘うのは夕陽…その夕陽は〝つるべ落とし〟の喩え通り、宵から闇が瞬時に訪れる。束の間の残照に映える紅葉は〝夕陽木〟とされた。 日本の庭園で紅葉を西方に植えたのは、西が四季でいえば秋にあたっていたことを思うと、やはり紅葉は秋の象徴…。
 見渡せば 花も紅葉もなかりけり
  浦の苫屋の 秋の夕暮  藤原定家



全国公募の作品紹介

第46回 鎌倉彫創作展

11月21~25日鎌倉彫工芸館(鎌倉市由比ガ浜)。 販売を目的とする製品であることを条件にプロ・アマ問わず全国の鎌倉彫愛好者から募集する公募展。 自由な発想に基づいた「一般部門」と〝新しい年の新しい器〟をテーマにした「テーマ部門」の2部門の創作大賞など8賞の受賞作品を含めた公募作品を展示。
伝統鎌倉彫事業協同組合 23・0154



さんか

▼藤沢まちゼミ
11月1~30日、藤沢駅周辺及び辻堂の商店街。「美容・健康」「つくる」「まなぶ」「食べる」の分野で店の人が講師となり専門的知識やコツを教える。無料。要申込。
藤沢市商店会連合会 0466・23・3536
▼福祉機器に触れてみませんか?
11月3・4日10~16時、鎌倉市福祉センター。かまくらりんどうの会30周年事業で車いす、歩行器、入浴補助用具など介護生活を前向きにする福祉機器の体験。無料。
渡邉方 090・8853・3276
▼鎌倉歩け歩け協会
▽晩秋の鎌倉巡り11月4日8時50分、湘南モノレール大船駅ペデストリアンデッキ広場。大船発・3コース。5百円。
▽5㌔はつらつウォーク13日源氏山散策。9時50分、鎌倉駅西口時計台広場。▽10㌔ふれあいウォーク20日鎌倉アルプスを歩く。9時50分、鎌倉駅西口時計台広場。27日逗子発・三ヶ岡山を目指して。9時50分、亀ヶ岡神社境内。各2百円。
090・2633・3715
▼鎌倉史跡めぐり
▽頼朝挙兵の「石橋山合戦」跡を歩く11月6・8日9時半、JR早川駅前広場。佐奈田霊社、紀伊神社、早川観音など。
▽紅葉の広町緑地、寄波の七里ガ浜を臨む7・9・13・14日9時半、湘南モノレール大船駅改札裏側広場。龍口明神社など。
▽親鸞ゆかりの光明寺と證菩提寺の特別悲観16・20・22・26日9時半、大船駅北改札下笠間口。春日神社、大誓寺など。
各5百円(交通費・拝観料別)。申込は1週間前までにハガキかFで。
鎌倉ガイド協会 24・6548F24・6523
▼うみの環境調べ隊調査体験活動―鎌倉の海岸秋編
11月10日13時、材木座海岸。漂着物の調査・分析・記録、海洋開発研究機構・中嶋亮太研究員のマイクロプラスチックの話など。無料。鎌倉周辺在住の小学校高学年~中学生と保護者。
申込は 22・5146チームくじら号 山田方http://kujirago.org/
▼逗子市観光協会の催し
▽うみ・そらマルシェ11月13日11~15時、逗子海岸ロードオアシス。 ▽逗子の魅力を探してウォーキング12月8日9時、妙光寺集合。岩殿寺、まんだら堂など。5百円。要申込。
逗子市観光協会 046・873・1111
▼松竹撮影所のあったまちめぐり
11月14日11時、大船駅笠間口改札集合。松竹大船撮影所の監督を講師に招き松竹ゆかりの場所を散策。5百円。要申込。
大船地域づくり会議観光部会 22・5146
▼自然観察会―ドングリとひっつき虫
11月18日13時半、浄明寺緑地内夕陽台公園。ドングリなど秋の自然を観察。無料。
鎌倉市公園協会 45・2750
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ11月17日10時、山ノ内配水池横。
▽山歩き18日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉の景観を後世に伝える基金・望月方 45・7420
▼鎌倉てらこや
▽てらハウス11月毎土曜、大船の千里ビル。午前学び、午後遊び。千円。▽土と遊ぼう25日14時、鎌倉市山崎。河村貴史さん宅で陶芸体験。2千円。▽遊ビバ!18日13~16時、場所未定。大学生と遊び。無料。▽みんなで朗読25日13時、浄智寺。元アナウンサー中里貴子さんと朗読体験。千円。小中学生と保護者。
84・9746
▼大船フラワーセンターのセミナー
Aバラガイドツアー11月4・11日13時30分。無料。Bクリスマスリースづくり12月2日13時半。2千円。Cお正月の和風寄せ植えづくり31日10時・13時半。3千5百円。D冬を彩るハンギングバスケットづくり12月15日13時半。3千7百円。BCは20日、Dは30日までに往復ハガキで申込。
入園料4百円。 46・2188
▼第13回歌壇さきがけ源実朝公顕彰歌会
11月30日13時、鎌倉生涯学習センター。松平晶子さんの講演「戦後女性歌人の半世紀」と歌会、香山静子さんらの講評・表彰。無料。
鎌倉歌壇 66・3297
▼第242回歌のサロン
11月28日14時、鎌倉生涯学習センター。参加型合唱とミニ演奏会。千円。
古川方 22・2131



第22回写真供養感謝祭

11月10日11~15時、浄智寺

捨てられない懐かしい写真、想い出の写真など持ち込まれた写真を、住職が読経し写真を焚き上げ供養してくれる。プリント写真のみ、アルバム・ネガ・額縁等は不可。供養料志納。
実行委 090・9812・2717


鎌倉朝日新聞社

モバイル竹シアターの模型

予告篇で映画の魅力を紹介

第11回 予告編ZEN映画祭

予告編を上映し観客投票で入選作品を決める映画祭。湘南遊映坐主催。
▽モバイル竹シアター11月23日~12月22日浄智寺。東京大学隈研吾研究室設計シアターを設営。
▽きたかまくら遊映坐12月2日浄智寺。予告篇大賞などの上映・展示、「まるでいつもの夜みたいに」上映、監督トーク、坐禅体験。▽えのしま遊映坐12月9日江の島ヨットハウス。予告篇大賞などの上映、交流会ほか。
▽みんなの小津会12月24日建長寺。小津映画「お早よう」上映、山内静夫さん×葉祥明さんトークなど。
料金など詳細問合せ 0466・65・0123



まつり バザー

▼鎌倉文学館フェスティバル
11月18日まで鎌倉文学館。4百円。▽テラスコンサート3日13時半。
▽子ども文学賞表彰式4日13時。全国の小中学生から募集した詩の入賞と大賞を表彰。
▽バラ解説(14日を除く水曜日)、スタンプラリー、特設カフェなど。
23・3911
▼第52回葉山町文化祭
11月18日まで葉山町福祉文化会館、葉山町庁舎前広場。文化協会参加団体の日本舞踊などの舞台発表と絵画・書道ほかの展示。俳句会、呈茶、スタンプラリーも。無料。
葉山町文化協会 伊東方 046・875・5081
▼図書館まつり「ファンタスティック☆ライブラリー107」
▽展示「地域発見!」11月1~11日鎌倉市内5図書館。
【鎌倉市中央図書館】
▽展示「召しませ!図書館」2・3日。
▽朗読とクラシックの午後4日14時。
▽別荘地時代研究会成果発表会「鎌倉の原風景」10日10時。
▽かまくら女性史の会「パヴロバ資料の報告」10日13時。以上要申込。
25・2611
▽「フランスってどんなくに?」3日14時、腰越学習センター。要申込。
腰越図書館 33・0711
▽16ミリフィルム上映会「伝統の祭りシリーズ2」4日13時半、大船学習センター。要申込。
大船図書館 45・7710
▼動物フェスティバル神奈川inふじさわ
11月4日11~15時半、藤沢市民会館。長寿動物表彰、絵画・ポスター展示と表彰、人と猫の共生シンポジウム、公開講座「犬と人の特別な絆」など。
藤沢市生活衛生課 0466・50・3594
▼かまくら里山フェスタ 11月23日10~13時、御谷緑地。草むしり・木登り競争、間伐材をつかった鳥の巣箱作り、ネイチャークラフトなど。小学生以下。無料。
鎌倉風致保存会 23・6621
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。
▽フリーマーケット11月23日9~15時。雑貨・衣類・手造り品など約20店。
▽骨董市24日8~15時。出店者募集。
片岡方 090・5442・3778
▼人権フェスタ2018inかまくら
12月8日13~16時、鎌倉芸術館。千葉商科大学・宮崎緑教授の講演「世界は今―人権をめぐる情勢を中心に」、中学人権作文コンテスト優秀作品朗読、鎌倉交響楽団ミニコンサートなど。無料。要申込。
市文化人権課 61・3870



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(9月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は9月に一般256冊、児童書44冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「書物と権力―中世文化の政治学」前田雅之著 (吉川弘文館)〈歴史文化ライブラリー〉▼「ニュースの深き欲望」森達也著(朝日新聞出版)〈朝日新書〉▼「不機嫌は罪である」齋藤孝著〈角川新書〉▼「室町将軍の御台所―日野康子・重子・富子」田端泰子著(吉川弘文館)〈歴史文化ライブラリー〉▼「湘南リゾート史―保養地の風景」島本千也著発 ▼「知らなきゃよかった―予測不能時代の新・情報術」池上彰・佐藤優著〈文春新書〉▼「ヒロシマ・パラドクス―戦後日本の反核と人道意識」根本雅也著(勉誠出版)▼「世界最高の子育て―「全米最優秀女子高生」を育てた教育法」ボーク重子著(ダイヤモンド社)▼「死ねば宇宙の塵芥」曽野綾子・近藤誠著〈宝島社新書〉▼「スタンフォード式疲れない体」山田知生著(サンマーク出版)▼「人生を豊かにするスマホとの付き合い方―シニアのための、いちばんやさしいスマホの本」石川結貴著(花伝社) ▼「クレーの日記」パウル・クレー著(みすず書房)▼「〈レベル選択式〉大人の語彙をあと1000増やす本」福田尚弘作(アーバン)▼「虚子は戦後俳句をどう読んだか―埋もれていた「玉藻」研究座談会」筑紫磐井編著(深夜叢書社)▼「苔に光る鎌倉の石仏」大箭晃義写真・文(銀の鈴社)〈銀鈴叢書〉▼「椎の若葉に光あれ―葛西善蔵の生涯」鎌田慧著〈岩波現代文庫〉


鎌倉朝日新聞社

戦時中に焦点あてた特別展

鎌倉国宝館開館90周年記念

1928年(昭和3)に開館した鎌倉国宝館(鎌倉市雪ノ下)が、今年で開館90周年になることを記念し、この90年間で大きな試練となった日中戦争から太平洋戦争の時期(1937〜1945年)に焦点を当てた特別展が12月2日まで開かれている=写真。 戦時下でも休館することなく、収蔵品の一部を疎開させたり、近隣社寺などと協力したりして博物館としての活動を続け貴重な収蔵品を守り抜いた同館の軌跡を辿る。 元寇展で出品された木造十大弟子立像(極楽寺・重要文化財)、疎開の対象となった当麻曼荼羅縁起絵巻(光明寺・国宝)、戦時中、寺社から借り入れた太刀・銘正恒(鶴岡八幡宮・国宝)、水月観音菩薩坐像(東慶寺)などが当時館員たちが書き残した庶務日誌と合わせて紹介されている。国宝3、重文19を含む45点を展示。 11月23日午後1時半、鎌倉商工会議所で、「鎌倉国宝館90年の歩みとその未来」と題した記念シンポジウムが開かれる。鶴岡八幡宮吉田茂穂宮司、鎌倉同人会富岡幸一郎会長らが出演。無料。当日受付。
問い合わせ同館 0467・22・0753


鎌倉朝日新聞社

昨年の大船フェス

糖尿病の予防早期発見を

大船でフェス開催

「世界糖尿病デーIN大船フェスティバル」が11月10日正午から午後4時まで鎌倉市岡本の大船観音寺で開かれる。 血糖測定やキノコ汁の無料配布(各先着200人)ほか、午後1時から2時40分まで本堂で糖尿病とは何か、糖尿病と歯や皮膚病、足、肝臓との関係をそれぞれの専門医・看護師が講演する。 現在世界の糖尿病人口は約3億8700万人に及び、中でもアジア・太平洋地域の患者数の増加は深刻で、日本の糖尿病患者と予備軍は約2千万人と推定される。このような状況を踏まえ、国連が11月14日を「世界糖尿病デー」に指定し、糖尿病の予防、治療を喚起する啓発運動を推進している。 11月10~18日午後5~8時、大船観音を、キャンペーンシンボルマークの空の〝青〟と、団結を表わす〝輪〟をデザインした〝ブルーサークル(青い丸)〟に因んで、ブルーライトアップする。 実行委員長の日本糖尿病学会専門医・高橋正典さんは「糖尿病は予防と早期治療が大切」と参加を呼びかけている。 入山料大人300円、小中学生100円。
問い合わせ大船 睡眠・糖尿病内科 0467・38・7555


鎌倉朝日新聞社

角野栄子さん市民栄誉賞表彰

鎌倉

鎌倉在住の児童文学者角野栄子さん(83)の鎌倉市市民栄誉賞表彰式が10月15日鎌倉市役所で行われた=写真。 同賞は市内在住で、学術・文化・芸術・スポーツなどの分野で優れた功績のあった市民に贈られる賞で、2012年度創設され、今回3人目の表彰。 角野さんは、『魔女の宅急便』をはじめ、これまで400点近い著作を発表。8月に〝児童文学のノーベル賞〟ともいわれる「国際アンデルセン賞」を受賞した。2001年から鎌倉に住み、3年ほど前から鎌倉文学館で「おはなしの扉」で子どもたちに自分の著書を読んでいる。 ワインレッド色のワンピースで来庁した角野さんは松尾崇鎌倉市長から表彰状と記念品を受け取り、「ほんとうにうれしい。鎌倉は美しく、宝物が沢山ある。息づかいがすばらしい。ずっと住み続けるつもり。海、山、段葛、緑の景観がずっと続くよう祈っている」と笑顔で受賞の喜びを語った。鎌倉文学館で11月4日まで角野さんの直筆原稿や著書など約20点を展示している。


鎌倉朝日新聞社

鎌倉時代テーマ新旧作品一堂に

鎌倉文学館

鎌倉市長谷の鎌倉文学館で「鎌倉時代を読む-古典から現代作品まで」と題した特別展が12月9日まで開かれている=写真。 鎌倉時代の記録文書「吾妻鏡」や吉田兼好の随筆「徒然草」の版本ほか、現代作家・太宰治「右大臣実朝」や小林秀雄「西行」、吉川英治「新平家物語」の原稿などが紹介されていて、永井路子の原稿「北条政子」は新収蔵資料として初展示。 歴史の推移の紹介パネルもあるので、鎌倉時代の変遷を再認識できる。 ▽11月16日明星大学人文学部・前田雅之教授が鎌倉の政治・宗教・古典について話す。 ▽11月20日鶴見大学文学部の中川博夫教授が実朝、北条泰時ら鎌倉で活躍した歌人とその和歌について話す。
申し込み、問い合わせ鎌倉文学館 0467・23・3911


鎌倉朝日新聞社

【寄稿】子どもの居場所の重要性

長谷子ども会館閉館をめぐって

「鎌倉で育つ」をテーマにした講演会・意見交換会が18日、長谷公会堂(長谷1丁目)で開かれた=写真。 講演会で加藤彰彦氏(沖縄大学名誉教授)、池田雅之氏(鎌倉てらこや顧問・早稲田大学名誉教授)は、地域の主人公は子どもである「子縁社会」という考えや、学校と家庭だけではなく地域の中で子どもが育つ場の重要性について語った。 意見交換会では、主催である地域で子育て中の母親達が、長年親しまれてきた長谷子ども会館が今年4月に耐震性を満たさないことを理由に閉館したことを受け、地域に開かれた子どもの居場所の重要性を訴え、鎌倉市役所各課、市議、市内外から集まった百人を超える来場者の中から子どもの居場所の実現に向けて様々な意見が出された。
「長谷子ども会館を残したい」有志
   佐々木朋子


鎌倉朝日新聞社

スケッチ日和⑯

「極楽寺駅」  黒川 明

二度続いた台風が、桜の紅葉をすっかり吹き払っていった。それでも、周囲の木々が少し色づいて、小さな木造の駅を包んでいる。なんて可愛いのだろうと、皆に思わせるたたずまいだ。 暖かい日差しとそよ吹く秋の初風。トンネルを抜けてきた江ノ電が、わずかの乗客を降ろして藤沢方面へコトコトと向かっていった。平和だった。世界中が平和なような気がした。 家に帰ると、テレビが沖縄知事選の結果を伝えていた。
水彩 31×41cm


鎌倉朝日新聞社

【連続セミナー第8回】

鎌倉で「木」と暮らす 快適な暮らしを手に入れる4つのステップ
第3部 永く住み続けるための夢のマイホーム実現セミナー
~家づくりは幸せづくり、幸せな人生を楽しむためのライフプランニング~

鎌倉の町並にあった家づくりをめざす戸井田工務店企画の連続セミナー第8回。毎月それぞれの専門家が家づくりをアドバイス。参加者からは「家づくりに関する知識が増えた!」と好評です。 11月17日の第4部では、税理士がお金に関する情報をわかりやすく伝えます。「消費税が上がる前に家を購入したい」「先祖代々の不動産を相続で手放したくない」「何もしていない土地建物を活用したい」―こんな方にお勧めのセミナーです。 11月17日(土)午前10時、鎌倉商工会議所会館(御成町)。参加無料、要事前申込。
申込・問合せ戸井田工務店
鎌倉市大町5―5―9
0467・24・7777
info@kamakura-standard.com



鎌倉年中行事

11月

▼宝物風入 3~5日、円覚寺、建長寺。
▼国宝舎利殿特別公開 3~5日、円覚寺。
▼火焚き祭 8日14時、鶴岡八幡宮境内の丸山稲荷社。五穀豊穣、無病息災祈願。鎌倉神楽奉納。
▼写真供養感謝祭10日11時浄智寺。(7面に詳細)
▼「七五三」の宮参り
15日。女子7歳「帯結び」、男子5歳「袴着け」、男女3歳息災と幸福祈願。
▼逗子流鏑馬と武者行列 18日11時15分、武者行列(亀岡八幡宮~)。13時、流鏑馬(逗子海岸)。
▼時頼忌大俳句大会 23日11時~投句。建長寺。
▼新嘗祭 23日10時、鶴岡八幡宮。収穫の感謝と国の弥栄を祈念。
▼一ツ火法要 27日17時、遊行寺。灯火を燈し仏法甦り念仏祈念。


プロムナード

今年は異常に強い台風に鎌倉も何度か襲われました▼台風当日夜にはJRが運休し、翌朝も電車のダイヤが乱れて、人々に大きな影響を与えました▼そのような中、大船駅で折り返し運転をしていることを知らない外国人が電車に乗り合わせていたそうです。知人は「鎌倉に行きたい」と声をかけられたそうですが、乗車していたのは大船から折り返し運転の電車だったそうです▼緊急時のアナウンスが日本語だけであったために生じたアクシデントでした▼防災無線なども現状では日本語のみが流されているような気がします▼様々な国の人が安心して訪れることのできる場所にするためにも外国語の案内も必要であることを痛感しました。(N)


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