鎌倉朝日新聞 (7月1日号 2019年 第484号)

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発達サポーター中級講座

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星山麻木さんと井本陽久さんの対談

地域で子どもたちの支援を

かまくらっ子発達支援サポーター講座

鎌倉市は2019年度予算に「発達支援サポートシステム推進事業」を盛り込み、発達に課題のある子どもたちの成長を地域で支援するためのサポーター養成講座を開催。講座修了者を「かまくらっ子発達支援サポーター」として、鎌倉市立小中学校に派遣する。 講座を担当しているのは明星大学教育学部教授の星山麻木さん。星山さんは「星と虹色なこどもたち」を主宰。かねてより講座を開催していて、6月6日鎌倉の深沢学習センターで開かれた「発達サポーター育星中・上級者向け講座」に、鎌倉、逗子・葉山・横浜などから約30人が参加した。 星山さんは、特別支援を必要とする子どもたちやその家族と、誰かの力になりたいと考えている人、子どものこと、家族のことをもっと知りたい、自分を支えてくれる人と出会いたいと考える人のために、2004年から講座を開き、これまで、千人以上の先生や地域の人が受講し、学校や先生のサポーターなどとして活躍している。 子どもと自分の心を育てながら、それぞれの経験、学びを誰かのために生かし、温かな想いで子どもやご家族を支える輪を広げることを目指している。 「不安や疑問を感じながら子育てをしているとき、音楽ムーブメントで子どもが明るくなった。自分自身も星山さんの話を聞くことで心が楽になっていく」と話すのは、講座事務局の木村洋子さん、森口桃子さん。音楽ムーブメントは「うごき」を中心に音楽を取り入れた、親子が共に学び合える「人間の発達」を目的にした教育だ。 通級学級にいる、教室を飛び出して行ってしまう子、黒板の文字が見えにくい子など星山さんが「虹色の子」と呼ぶ少数派の子どもたちの支援が求められる昨今、受講して特別支援として学校の中に入ってほしいと考える。 5月26日、深沢で開かれた、子どもの発達を考える講演会では、星山さんと栄光学園数学教師・井本陽(はる)久(ひさ)さんが「ダメでいい、ダメがいい~自分で考える子の育て方の題で講演。 星山さんは、「ふつう」って何?と問いかけ、「みんなと同じことがいいわけではない、一人一人違うのだから、自分自身が自分の色に気づくといい」と話した。 井本さんは、学びは「ふざけ、いたずら、ずる、脱線」だと語り、学園生活の生徒たちの様子を映し出しながら「子どもを変えるのは無理、見るこちら側の心を変えよう」と語りかけた。 星山さんは、「引きこもりや幼児殺害などの悲しい事件をなくすためにも特別支援が必要だと思う」と話している。


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鎌倉の納涼うちわ

今夏は〝へちまの花〟

鎌倉の夏の定番「納涼うちわ」が、6月中旬から販売されている。鎌倉市観光協会が1977年から製作を始め、毎年、鎌倉ゆかりの画家が絵柄を手がける。 44作目の今年は日本画家片桐聖子さんの「へちまの花」。緑の葉が黄色の花をいっそう際立たせている。 竹製、手作りで1本350円(税込)。1万7千本製作され、同協会事務所で販売。
問い合わせ同協会 0467・23・3050


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鎌倉みほとけ紀行(94)

材木座来迎寺・子育観世音

梅雨の晴れ間は気持ちがよい。潮風が吹き抜ける材木座・来迎寺さまを久しぶりに訪ねた。 来迎寺は源頼朝公が、自分のために尽くした三浦一族、三浦大介義明の冥福を祈り1194年(建久5)に建てられた能蔵寺(真言宗)のあったところです。その後、音阿上人が時宗に改宗して来迎寺となりました。 時宗は、一遍上人によって開創された浄土教の一門ですが、その門下を「時衆」と呼び昼夜六時(ろくじ)(昼夜を三分したもの)、つまり昼も夜も念仏し浄土を願う同行衆を「時衆」とよんでいた。それがやがて教団「時宗」となったといいます。 さて、今回の御仏は鎌倉三十三観音霊場第十四番札所本尊の子育観世音(聖観音)さまです。像は三浦義明の守護仏であった阿弥陀三尊像の横にまつられています。 観音像はこぢんまりと鎮座され黄金色に輝いています。「子が丈夫に育ちますように、子が授かりますように」と人々の願いを受けとめて下さっています。 「世はみな無常なり」というように時に理不尽なことが身にふりかかる事もあります。理性、理知では受け入れ難い出来事や社会不安に遭遇する時もあるのです。そんな時、巡礼や霊場巡りといった日常から離脱した行為によって人々は心に救いを求めたのでしょう。静かに微笑むように観世音菩薩は黙っておられますが人々の背負いきれないような苦しみも受けとめて下さいます。 本堂で般若心経をお唱えさせていただいていると、観音様の声が聴こえてきました「一人ではないよ」。そんなやさしい声が聴こえてきました。お寺の親切な皆様の温情にふれながら、有難いなぁと心に沁みる来迎寺さまでした。
木造・彩色・像高約10㎝、年代不詳。


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等覚寺の石塔群

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泣塔

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上町屋天満宮の大ケヤキ

かまくらの不思議を歩こう(26)

洲崎のパワー地図  大貫昭彦


*古戦場の風景 洲崎は、湘南モノレール深沢駅の周辺地域で、梶原、寺分、上町屋、山崎にわたる地名です。古くは洲崎郷と呼ばれていました。1333年(元弘3)5月、ここで鎌倉幕府が滅ぶ大きな戦いがありました。「太平記」は、大袈裟な数字で新田義貞の軍50万騎と幕府軍6万騎が激突したと書いています。激戦地の中心は藤沢市宮前と鎌倉市の梶原、寺分の間を流れる柏尾川の河川敷、陣(じん)出(で)と呼ばれる一帯です。今は多目的スポーツ広場とJR工場の跡地が広がっています。眺望のきく風景は古戦場の名残をとどめています。
*等覚寺の石塔群 洲崎ではその後も戦が繰り返されました。等覚寺には付近から集められた五輪塔や宝篋印塔が並んでいます。陣出の石塔群と呼ばれています。新緑の季節、大根会のみなさんと古戦場歩きをしました。初めに等覚寺を訪ねました。ところが本堂に手を合わせ石塔群に向かう時、ほとんどの人が足を止めてしまったのです。「この先は空気が冷たい。ベンチの前は風もなく、癒される」と言って動こうとしません。
*浄化の祈り その時、主宰の大根弘行師が進み出て、祈りを始めました。後で尋ねると、石塔の霊を覆うものを払い、清らかにして、お出ましいただく祈りだそうです。大根師は、呪文を唱えながら手のひらを上に向けて、煽ぐようなしぐさを繰り返します。しばらくすると「線香の香りがする」という声が上がりました。祈りが済むと、石塔の前に人が集まるようになり、みな口数も多くなりました。「石塔の左側のパワーが強い」、「手を打つ音が広がるようになった」、「まだ響かない所もある」などと賑やかです。70代の女性は、「靴の中まで温かくなる」と言って驚いていました。大根師に煽ぐようなしぐさの意味を尋ねると、「亡くなった人たちの霊を天に上げるように祈りました。女性や子供の霊もいましたよ」という返事でした。
*陣出の泣塔 泣塔は、スポーツ広場の一角にあります。昔、近くの寺に移した時、帰りたいと泣いたので、元に戻したという曰く付きの石塔です。1354年(文和5) の年号が土台に刻まれています。文和5年は、幕府滅亡から20年が過ぎた頃で、新田氏と足利氏が鎌倉の争奪戦を繰り返し、さらに足利尊氏と直義の兄弟が覇を争っていた時代です。石塔は、その頃の武将の墓でしょう。石塔のパワーは強く、足がつる、頭痛がするという人が何人も出ました。大根師が長い時間祈ったのですが、離れていたため届きにくかったようです。少し改善したという反応がありました。
*上町屋天満宮の力 上町屋は柏尾川沿いにあるので、戦の時は町全体が修羅場になったでしょう。天満宮は町にとってなくてはならない社でした。パワースポットは本殿と稲荷社の前、特に大けやきの根元が強力なようです。40代の女性は「前に引っ張られる」。50代の女性は「手がびりびりする」と反応されました。しかし、参拝後の皆さんの表情は一様に爽やかでした。
*前線に立つ泉光院 泉光院の山号は天守山です。この名は、本堂の裏に聳える標高20mの天守台に由来するようです。寺の創建は不明ですが、洲崎の合戦後、戦死者のために開かれたと思われます。当然パワースポットも多く、本堂の右手前、いぼとり地蔵、薬師堂の左手前に特に強いエネルギーがあるようです。


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土砂災害避難訓練に200人

十二所自主防災組織が実動

土砂災害に対する警戒避難体制の強化と防災意識の向上を図るために6月9日、鎌倉市十二所で、十二所町内会自主防災組織(約510世帯)による避難訓練が実施され、地域住民ら約200人が参加した=写真。 十二所町内会では、会長の角田正敬さんを防災本部長に、地域を9ブロックに分けて班をつくり、班ごとに防災委員を置いた住民グループが構成されている。 午前9時半に鎌倉市防災行政用無線で「土砂災害避難勧告」が発令され、住民は避難開始。各地区の集合場所に集合すると、防災委員が集まった住民の名簿を作成、トランシーバーで防災本部(十二所公民館)に避難者数や状況を報告後、公民館に避難者を誘導した。鎌倉警察や鎌倉消防・消防団が訓練参加者の安全確保を行った。 十二所公民館で県藤沢土木事務所職員の防災講話があり、早目の避難行動、避難の声かけが大切なことを話した。市総合防災課による地区危険箇所マップや消防テレホンサービスなどの紹介もあった。 角田防災本部長は「日ごろから災害に対する行動を一人一人考えてほしい」と呼びかけた。防災委員の金井勝政さんは「集まることで近所の人と顔見知りになることも大切と思った」と訓練の大切さを実感していた。


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令和元年 名称新たに

五所神社材木座まつり

今年創建101年目を迎えた鎌倉市材木座の五所神社が、毎年6月の第1週に行われる例大祭を「五所神社材木座まつり」と新たに名前を定め、6月8・9・11日に祭りを執り行った=写真。 6月9日は梅雨空の下、午前10時から五所神社神殿で例大祭が行われ、神輿3基、子ども神輿3基がお祓いのあと、次々とお渡りを開始。材木座町内を練り歩き、午後3時すぎに光明寺を経由して材木座海岸へ向かった。 海岸では大勢の見物客に囲まれ、2基の神輿が海上渡御を行い、「せいや、せいや」の威勢のいい掛け声とともに沖に向かっていった。 材木座ならではの迫力ある感動の光景だった。(文・写真 浪花惠昭)


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和賀江島で清掃活動

日本最古の築港跡・国指定史跡の「和賀江島」(鎌倉市材木座)の清掃保全活動が6月2日に行われた=写真。1977年(昭和52)から地元住民らを中心に行われていて今年で43回目。 材木座自治連合会(渡辺英昭会長)の呼びかけで、住民や商店会、市の職員、鎌倉岩手県人会、和賀江島築港に奥州の和賀盛綱が関わった縁で1995年から参加している岩手県の北上市和賀江島清掃団(佐藤克英代表)12人らも前日から泊まり込みで加わった。千葉の北上ふるさと会も昨年から参加し、今回は20人ほどが駆けつけた。 午前9時半に清掃開始。タバコの吸い殻、空き缶、流木や海藻などを集め、1時間ほどで不燃ゴミ・可燃ゴミに分けたゴミ袋が積み上げられた。


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介護施設でビアガーデンあじさいの家

あじさいの家

若葉の緑がまぶしい鎌倉市材木座の小規模多機能型居宅介護事務所「材木座あじさいの家」の庭園で、6月1日ビアガーデンが開かれ、近隣住民や自治会員など約80人が参加した=写真。今年で3回目の催し。 施設利用者も屋外に出てテーブルを囲み、同施設での窯で焼いたピザとビールを味わいながら、生バンドの演奏を楽しんだ。 同施設は、市民の篤志家から約4百坪の土地と和風邸宅の寄贈を受けて社会福祉法人「鎌倉静養館」(西﨑猛之理事長)が地域密着型の介護サービスを提供している。施設管理者の萩原克さんは「これからも地域に親しまれる施設づくりを目指したい」と話していた。


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みんなの食堂「ふらっとカフェ」

鎌倉女子大生参加

〝食を介した心豊かな地域共生社会づくり      〟を目指す「ふらっとカフェ鎌倉」(渡辺公子代表)に6月9日、鎌倉女子大ゼミ生17人が参加し、子どもたちとのサンドイッチづくりや遊びに協力した=写真。 「ふらっとカフェ鎌倉」は市内の飲食店の定休日や老人ホームなどの営業外の施設を会場に、生産者の提供品や家庭内の余剰品の寄付などの食材を使って、参加した子どもや大人がボランティアの協力で食事づくりと会食をしている。2017年から開始され、毎月4回ほど開催。 この日は腰越のパン職人・山本眞揮さんがパンの材料を提供し、パン作りを指導。犬の顔をしたニンジン入り、トマト入りのパンが次々に焼きあがった。 子どもたちとサンドイッチづくり、栄養価を考えた「野菜たくさんのミネストローネ」やパンの耳を揚げたかりんとうづくりをゼミ生たちが担当した鎌倉女子大学家政学部管理栄養学科の中谷弥栄子教授は、「学生と地域の方々とのふれあい、子ども食堂の現場体験を目的に年4回の参加を予定している」と話す。 児童学部の梨本加菜教授は「保育士などを目指す学生たちの学びの場」と話し、ゼミ生たちがウノのカードゲームやバルーンアートで子どもたちと交流した。 参加した保護者に「パン作りは幼児でも楽しめてよかった」と好評だった。


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木版画 藤本宿

谷戸の風(70)

時の流れ  山 内 静 夫

自分のことを書くようで誠に気が引けますが、去る六月十五日、鎌倉同人会の仲間の方々の並々ならぬ御協力を頂き出版記念会を開いて頂きました=8面に記事。御礼の言葉もありません。何よりも私が嬉しかったのは、古いおつきあいの友達が何人も顔をみせて頂いたことでなつかしさと嬉しさに何度も胸をつまらせました。 映画監督の篠田正浩くんとは何本も仕事上のおつき合いもあったが、それよりも彼がまだ監督になるかどうかの若い頃、地元、鎌倉のおでんやで夜毎安酒をくらっていた日々のことが鮮烈に頭に浮かんできた。当時の松竹にあって時代の先端を行くひとりであった彼と大船調の映画づくりのド真ン中に埋れていた私とは同じ会社にいながら顔を合わせることもなく時が流れていたのだろう。 出版記念会の席でその彼と会った。じっと顔をみるだけで涙が溢れた。これだけで今日はよかったと思った。お互いに年をとったなと思っていた。あたり前のことだ。だからいいのだ、変わってなければ化けものだ。お互いに流れていった時間に意味があるのだ。年は私よりいくつか下であるけど、そんなことはどうでもよい。生きてきたことに意味があるのだ。 当日は一三〇人位の人が見えた。私は松竹を退社後、地元のケーブルテレビで働き更に鎌倉文学館、と違う分野で働いたのでそれだけ広い範囲で多くの方々と知り合った。生涯の宝である。


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狂講談社吉川英治文庫14
『宮本武蔵(一)』

文学つれづれ(174)

吉川英治『宮本武蔵』(一) 赤羽根龍夫

日本最大の国民文学は琵琶法師の語りによって全国津々に広がった『平家物語』といえる。それでは近代の国民文学は何だろうか。国民作家という言い方をする場合、夏目漱石と森鴎外がそう言われている。しかし『こころ』や『舞姫』は国民文学とは言わない。 国民文学と言われるのは何といっても吉川英治の『宮本武蔵』であろう。 宮本武蔵はもはや国民現象となっており、昭和39年には桑原武夫を中心とした大衆文化グループが読者へのアンケート調査をもとに『「宮本武蔵」と日本人』をまとめ、物語の底流を流れる「もののあはれ」「骨肉の愛」などの日本人の最も好む心情を論じて日本人論を展開している。 多くの文学者が様々な武蔵論を書いている中で、私は若き日の武蔵が創流した円明流の継承者として、実際の武蔵の実像を交えて吉川英治の宮本武蔵の魅力に迫ってみたい。まずは先入観なしに冒頭から読み出そう。 武蔵は天下分け目の関ケ原の激戦が終わった直後、敗れた三成方の敗残の兵として多くの死体に交じって横たわっていた。―どうなるものか、この天地の大きな動きが。 もう人間の個々の振などは、秋かぜの中の一片の木の葉でしかない。なるようになってしまえ。 武蔵は、そう思った。 突然武蔵の耳に、あちらこちらに散乱する死体の中から「武やん、生きているか」と声が聞こえた。武ぞうはその声に応じて「生きているとも、死んでたまるか」と答えを返した。それは槍一本かついだきりで村を飛び出し若い功名心に燃えあいながら、この戦場に来て共に戦った武蔵と又八であった。 武蔵と又八は戦場で会った、散乱する死体から鎧や太刀をはぎ取ることを裏の生業(なりわい)とするお甲・朱美母子の家に匿われ、襲ってきた夜盗の群れを殴り殺して母娘を救う。その後すぐに又八はお甲の誘惑に負け母娘と姿をくらまし、武蔵は一人、又八が生きていることを又八の老母・お杉婆と又八の許婚・お通に知らせるために故郷の村に戻る。 関ケ原の残党として役人や村人に追われた武蔵は大暴れして山に逃げ込んだ。お通の笛の音に引き寄せられた武蔵を捕まえたのは禅僧沢庵であった。一本杉に釣り下げられてわめき散らす武蔵の荒ぶる姿にお通は怪しい情熱を覚える。 彼女には見事な男性の象(かたち)がそこに見えていたのである。こんな人こそ、真の男性ではないかと思うと共に、殺したくないと念ずる思いが真剣にこみあげてくるのであった。 一方、沢庵は説教する。 たとえば、おぬしの勇気もそうだ、今日までの振る舞いは、無知から来ている生命知らずの蛮勇だ。人間の勇気ではない。…おぬしは生まれながらの腕力と剛気はあるが、学問がない。…文武両道というが、二道とは、ふた道と読むのではない。ふたつを備えて、一つだよ。―わかるか、武蔵 沢庵に生命の尊さに気づかされた武蔵はお通に助けられ一緒に逃げようとするが沢庵に再び捉えられ、三年の間、姫路城の天守閣に幽閉される。そこで万巻の書物を読んで「人間」に目覚め、姫路城主・池田輝政の仕官の誘いを断って、「流浪が望みでございます」という。 旅立ちに際し、武蔵は腰の剣に手をやって、 これに生きよう!これを魂と見て、常に磨き、どこまで自分を人間として高めうるかやってみよう!沢庵は、禅で行っている。自分は、剣を道とし、彼の上にまで超えねばならぬ。
(神奈川歯科大名誉教授)


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豊漁と無病息災祈念

葉山で「潮神楽」

葉山町の無形民俗文化財に指定されている「潮(しお)神楽(かぐら)」が6月16日に森戸神社で奉納された=写真。 5年ごとの大祭にあたる今年は、乙姫様に扮した3人の女児が船で名島へ渡る「竜宮参り」が予定されていたが、強風のため海岸から供物を捧げる形に変更となった。 行事を主催する葉山町漁業協同組合のほか、氏子やマリンレジャー関係者による「海上安全・大漁満足祈念祭」に続き、例年は屋外で奉納される神楽も今回は風を避け、社殿内に一般参拝者を招き入れて執り行われた。 京都の岩清水八幡宮から鎌倉の鶴岡八幡宮に伝わる神楽を8百年前と変わらぬ形で継承する「藤沢湯立神楽保存会」の神職らが8座を披露。 見どころとなる後段の「笹(ささ)舞(まい)」では、煮えたぎる湯釜に浸した青笹で参拝者に湯玉を振りかけて無病息災を祈願。赤面と黒面の神が舞いながら笑いを誘う8座目の「劔(けん)舞(まい)もどき」では神楽の終わりの「飴まき」が恒例で、参拝者らはご利益の飴を求めて一斉に手を伸ばした。 祭礼と同時開催の「海市山市」では新鮮な魚や野菜も販売され、角田正美組合長は「日曜日に当たったことで多くの方々が集まってくれてよかった」と話していた。 熊野地方から移住してきた漁師らが、江戸時代の中頃から始めたと言われる伝統の行事は、大正時代に一度だけ中止した年が大シケとなり被害が甚大だったことから、それ以降は毎年欠かさず続けられている。(K)


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モース博士を顕彰

江の島モース祭

「江の島モース祭」の碑前祭が6月1日、江の島北緑地のモース記念碑前で行われ、主催のモース研究会会員、大森貝塚保存会、藤沢市教育委員会、藤沢市観光協会の関係者ら約60人が参加した=写真。 エドワード・S・モース(1838年~1925)はアメリカの動物学者で、ダーウィンの進化論を実証し、江の島に東洋発の臨海実験所をつくった。大森貝塚の発見者として教科書でも紹介されている。 モース研究会は、モース来日100周年を記念し1978年に設立。モースを学び、文化の向上と国際親善に寄与している。 碑前祭で、同会名誉会長の廣崎芳次さんが「日本の博物館の発展に寄与したモース博士の遺徳を称えるために毎年モース祭をしている」と挨拶。平岩多恵子教育長からモースは江の島、藤沢と関わりが深いことなどの話があり、園児2人による献花式が行われた。 そのあと、参加者はモース臨海実験所跡碑を官学。講演会もあり、湘南考古学同好会の寺田兼方会長が、「江の島の遺跡とモース~モース祭に添えて」の題で、モースの生涯、日本での功績などについて解説した。会員が制作したデジタル紙芝居「モース物語」の放映には、鈴木恒夫藤沢市長も参加して映像を楽しんだ。 同会では「モース博士の功績を広く啓蒙していきたい」とホームページも開設。
会員募集中 0466・26・3028


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「ひと」
鎌倉の「発達支援サポーター」を育成する

星山麻木(ほしやまあさぎ)さん

鎌倉市では本年度から「発達支援サポーター」が学校に入ることになった。小中学校で学ぶ「標準タイプ」とはちょっと違う子を、ボランティアのお母さんたちが生活面で支える制度だ。この制度導入に力を尽くし、市主催の「かまくらっ子発達支援サポーター養成講座」の講師を務めている。 市はまずは10校をモデル校に指定した。登録サポーターは現在28人。「どこまでできるか、学校がいかに(門戸を)開いてくれるか、期待している」と語る。 日野市にある明星大学教育学部の教授。学芸大を出て、鎌倉養護学校の音楽の先生に。そこで障がい児教育に尽くしたいと考えるようになったと言う。退職後、障がい児教育や療育を国内外で学んだ。東大大学院で保健学の博士号を取り、徳島県にある鳴門教育大の助教授を経て現職。 教室を離れたり、黒板の字が読めなかったり、頭はいいのにスタンダードとはちょっと違う、いわゆる発達障害、あるいはその疑いのある子が増えている。「これまでは支援は人につけていたけど、それでは対応出来ないので、学校サポーターを考えた」。10年ほど前から八王子市で育成講座を始めた。今や600人以上のお母さんが八王子市の小中学校に入り、活躍している。 「鎌倉も、もっと早くやりたかったけれど、自分の子どもが御成小に通っていたりして、地元すぎたので避けていた」と明かす。 早い段階でまわりの人たちが、少数派の子供たちの心の支えになってあげれば「孤立し、追いつめられた結果の悲しい事件もなくなる」と力を込める。 代表を務める一般社団法人「星と虹色な子どもたち」主催の「育星講座」もある。深沢学習センターでの講座をのぞくと、明るく楽しく、分かりやすい話しぶりに、受講者の鎌倉、逗子、葉山などからのお母さんたちがどんどん引きつけられていくのが分かる。 「育星講座」は6月からインターネットラジオでも受講できるようになった。
鎌倉に生まれ育ち、今も住む。家族は内科医の夫と受験生の19歳の息子の3人。大学やサポーター育成だけでなく、音楽ムーブメントや講演などもあり大忙しの毎日だが「誰かが笑顔になれるのが自分にとっての生きがい」と充実の表情を見せる。58歳。
(文・写真 三浦準司)


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健康百科通信(120)

「介護予防」について
  社会福祉士 田中聖子

「介護予防」、日頃皆さんはどのようなことに取り組まれていますか。 健康を保つためには、元気なうちから日常の活動を続けるように意識をすることが大切です。日常の活動とは、毎日の生活を送るために行う活動で、歩行、食事、更衣、入浴、排泄、整容等の身のまわりの基本的な動作を指します。その動作に関連して、調理・買い物等の家事動作、運動、人との交流・会話等、一つ一つの活動を日々続けていくことが結果的に介護予防に繋がる大切な活動となります。 そして、より活動の広がりをつくるのが「社会参加」です。誰かのため、何かのために自分の出来ることを出来る範囲で行うことは、結果的に自分のためにもなります。 収入が得られる活動からボランティア活動まで様々な活動の場が設けられています。心身の機能が低下してきても、「年だから」と諦めずに、身近な場所で行われている様々な活動に興味を持っていただき、参加することが「健康寿命」を伸ばす「介護予防」に繋がっていきます。「介護予防」は、要介護状態の予防的な活動です。人は、いつどのような状態になるかわかりません。 万が一、介護が必要になった時には、上手に制度を活用してください。予防的な活動から介護が必要な状態等、変化があれば、一人で抱え込まずに身近な相談機関に相談をしてください。 相談機関の一つとして、65歳以上の方々の相談窓口である「地域包括支援センター」は、鎌倉市内の各地域に設けられています。
地域包括支援センターに関するお問い合わせは、鎌倉市高齢者いきいき課61・3950(直通)へ。

地域包括支援センター聖テレジア 管理者
鎌倉市腰越1-2-1
0467・25・6660


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夏の浜辺…主役はもちろんヤング世代

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浜辺は格好のスポーツエリア

鎌倉の海 楽しく遊んで元気をもらおう

鎌倉の海水浴場と海の家

シーズン到来ーー。今年も、暑い夏の訪れとともに鎌倉を海から楽しむ季節がやってきた。だれもが浜辺で楽しいひと時を過ごすことができるのは::。鎌倉の海水浴場(8月末日まで開設)の今について鎌倉市市民生活部観光課角田裕亮さんに、海の家について鎌倉市海浜組合連合会代表、由比ガ浜茶亭組合組合長の増田元秀さんにうかがった。

130年以上の歴史を刻む鎌倉の海水浴場

そもそも、鎌倉で海水浴が行なわれるようになったのはいつ頃からですか。

明治十年代、今から130年以上前とのことです。

それはどのような切っ掛けからですか。

明治13年(1880年)、来日中のドイツの医学者・ベルツ博士が鎌倉を訪れ、健康によい土地、保養地向きとして紹介したのが鎌倉発展のきっかけですが、その後明治17年(1884年)に衛生局長・長与専斎が由比ガ浜が海水浴場として最適な場所と紹介したことから全国的に名が知られるようになりました。

鎌倉には現在何カ所の海水浴場がありますか。

材木座、由比ガ浜、腰越の3ヵ所です。

各海水浴場の特色は。

浜辺の広さの違いからですが、由比ガ浜は腰越や材木座に比べて圧倒的に海の家が多いです。ですから遠方からの来浜者が多く、材木座の浜辺は遠浅で子どもが安心して遊べますので、地元の家族連れがよく来ますが、腰越も同様かと思います。昨年実績で見ても、由比ガ浜が圧倒的に多く、由比ガ浜への来浜者の5分の1が材木座に、50分の1の人が腰越に来ています。

来浜者にも違いがあるのですか。

若い方がたくさん来ているのが由比ガ浜、家族連れが多いのが材木座と腰越でしょうか。

3海水浴場には、どれほどの人が海水浴に来ているのですか。

昨年実績では由比ガ浜に625100人、材木座に62800人、腰越に12100人で、合計70万人となります。一昨年の来浜者数596700人と比べ17・3%増となります。

鎌倉で有名な浜辺ということでは7里ガ浜や稲村ガ崎もありますが、どうして海水浴場ではないのですか。

砂浜のスペースが狭いということです。監視所が設置できないと海水浴場を開設できませんが、七里ガ浜には建てられないのです。稲村ガ崎は平成15年までは開設されていました。ところが、近年の砂浜の侵食によって監視所や海の家が建てられなくなって今は海水浴場が開かれなくなりました。

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盛夏の由比ガ浜

由比ガ浜は国際認証取得の浜

由比ガ浜海水浴場が、国際認証(ブルーフラッグ)を受けているということですが、そもそもどういうものですか。

ブルーフラッグは、世界で最も歴史のある環境認証で、1985年にフランスで最初のブルーフラッグが掲げられましたが、現在では45カ国4559の浜辺やマリーナ、観光船が認証を取得しています。地元自治体やビーチの管理・運営者が中心となり、地域や利用者と協力して、環境に関する教育と情報公開、水質、環境マネージメント、安全とサービスに関する33項目の基準を充たす必要があり、認証取得後も毎年厳しい継続審査を受けることになり、非常に難しい認証です。そのかわりブルーフラッグを掲げる浜辺は誰にとっても安心安全な浜として国際的な信頼を得ているといえるでしょう。 日本では平成28年(2016年)に鎌倉市由比ガ浜海水浴場と福井県高浜町の若狭和田海水浴場がアジア初として認証を取得し、その後も厳しい審査をパスして認証を継続していますが、今夏は1月の国内審査委員会を通過し、4月の国際審査委員会もパスした神戸市須磨海水浴場と山武市本須賀海水浴場が新たに認証を取得し4カ所となりました。

由比ガ浜はどのような点に配慮しているのでしょうか。

利用者への環境教育、由比ガ浜の海水が水質基準を充たしていること、ゴミ箱やトイレの設置、バリアフリー化の基準をクリアしている、といったところでしょうか。

誰もが安全、安心して海水浴ができるように、鎌倉市の安全策は。

ライフガードの配置です。海水浴場内に監視所を設定し、専門の人間が来浜者の安全確保のために常時監視業務を行なっています。また看護師さんのように資格を持った人が救護活動にあたれるようにしています。さらに、平成27年からはマナーアップの取り組みということで、警備員を配置しマナーの呼びかけをしながら巡回を行なっています。また、子ども達向けに海の安全教室を開いています。

ライフジャケットの貸し出しは。

 今年も監視所で行っています。ある程度サイズの幅がありますし、大きさの調整もききますので、数がある限りこられた方に貸し出すようにしています。子供向けですので未就学児から小学生ぐらいまででしょうか。

そのほかにどのようなサービス活動をしていますか。

・ウオーターローラー無料貸し出し
材木座海水浴場でウオーターローラーという子ども向けの海上遊具の無料貸し出しを行なっています。腰越海水浴場や由比ガ浜海水浴場では海流の関係などからそれを使って遊ぶことができないので、今年も材木座海水浴場のみで貸し出しを行なっています。
・スコップ、ショベルの貸し出し。
昨年から始めたのですが、今年も3海水浴場の監視所で子供用の遊具であるスコップやショベルの貸し出しを行なっています。小さな子ども達が安全な砂浜でスコップやショベルを使って楽しい砂遊びができます。
・水陸両用車椅子の無料貸し出し
3海水浴場の監視所で水陸両用車椅子の無料貸し出しを行なっています。昨年までは予約していただいた方に貸し出していましたが、今年は、由比ガ浜だけではあるのですが、期間中の土、日、祝日19日間の海水浴場開設時間内に車椅子専門の対応員を配置していますので、飛び込みで来ていただいても貸し出しの対応が可能です。

海水浴場開設中に開催されるイベントは。

・鎌倉スポーツビーチ
昨年からの開催ですが、材木座海水浴場の滑川よりで開催します。2019ラグビーワールドカップ開催にちなんで、ゴムボールなどの遊具を使って、昨年同様タグラグビーの体験やラグビーの体験教室などが開かれます。7月7日、21日、8月4日、18日、25日と夏休みの日曜日5回の開催を予定しています。
・キッズ&ファミリービーチ
7月20日、21日からの夏休みの土、日曜日とお盆の1週間、各海水浴場の遊泳区域の中で他の場所に比べて波が穏やかなエリアの一部を区切って「キッズ&ファミリービーチ」を設定します。そのエリアはライフガードによる監視体制を充実させ、ファミリーで安心して遊んでいただけるようにします。

鎌倉朝日新聞社

ゆっくりくつろいでこそリゾート

大人のビーチリゾートに

鎌倉に海の家はいつ頃から設けられているのですか。

明治時代に、海水浴は身体に良い(前出)ということで別荘文化の発展と相まってどんどん広まってゆくのですが、別荘のご子息とかご令嬢が海に来たときに水着に着替える場所も、お茶を飲む場所もない。そこで魚屋さんや大工さんが小屋を建て、そこで着替えて海に入り、のどが渇いて小屋に戻ると持ち主の職人さんが麦茶を淹れてくれたというのが始まりです。 私の名刺には「由比ガ浜茶亭組合」とありますが、茶亭なんです。

別の呼び方も。

浜茶屋です。浜辺に設けられていた小屋がだんだんパブリックな存在になってきて「浜茶屋、浜茶屋」と呼ばれるようになってゆきました。

発足時と今の違いは。

浜茶屋と呼ばれた草創期はおそらく別荘の人たちが個人的に使う小屋でしたが、だんだん一般庶民に浸透してゆき根付いていった。最盛期は第二次大戦後の夏のレジャーが他に全くない時代で、その頃が海の家の最盛期でした。その後レジャーが多様化して現在に至っています。

かっての海の家と今の海の家との利用目的の違いは。

明治時代には鎌倉に別荘を持っていた財閥のご子息が健康に良いということで海に入っていました。囚人服のような長袖長ズボンで。ところが今は大衆レジャーの時代ですから夏のレジャーの1つとしてリゾート感覚で来ています。ハワイやバリに行ったらビーチで何をするか、と同じ感覚だと思います。今は「海水浴」という言葉自体が死語になっているのでは。 海へ入り泳ぐことを楽しむ時代ではありません。水浴び程度です。ビーチで日光浴程度です。そして、そのようなニーズに対して私たちはお客様が喜ぶサービスを提供しています。 着替えの場所、貴重品を預けるロッカー、シャワー、そしてご満足いただける飲食サービスです。

ちなみに、どんな料理の提供を。

タイの屋台村もあるし本格的なイタリアンのお店も。フレンチ系の店など洋食の店も中華料理の店もあり多様です。

おいしい料理を味わい海風を楽しむ、ということですね。

市民の利用例では、女性2人で来て、シャンパンを一本開けて、海を眺めながらおしゃべりする、という具合です。ですから、食事の時間に合わせて生演奏を披露するお店もあり、サービスは多様です。

現在海の家は何軒ぐらい営業しているのですか。

由比ガ浜には18店舗、材木座は9店舗、腰越は1店舗です。

茶亭組合とは。

俗にいう海浜組合です。海の家の運営管理をする組合です。海の家の営業権を持っている人は全員加入しなければいけない。組合名に、古い歴史が反映されています。

どうもありがとうございました。

使用写真に一般の方が写りこんでいますが、あくまで風景の中の一部として撮り込まれたものです。宜しくご理解いただきますよう、お願い致します。


鎌倉朝日新聞社

「てらハウス」のチラシ

いざっ!!鎌倉てらこや(59)

子ども達の魂を輝かせるために
鎌倉てらこや事務局  豊田 晋

鎌倉てらこやは「不登校・ひきこもりの未然予防」を目的として、小中学生を対象に活動を行っている。 例えば、テストで悪い点を取って親に怒られてしまった。友達と仲違いをしてしまった。学校の先生とそりが合わないなど、大人と同じように、子どもたちの日常にも不安が付きまとっている。 いくつかの不安が重なり、一人で不安を抱え、誰にも相談できずにいたとしたら、そうした状況が社会から閉じこもるきっかけをつくってしまうのではないだろうか。 しかし、子どもたちが不安に襲われた時でも、信頼できる誰かとの出会いや思い出があれば、「ちょっと相談してみようかな」「あの時楽しかったから、もう少しやってみようかな」と、前向きに社会を生き抜いていきやすくなるかもしれない。 子どもたちの居場所である「てらハウス」で、ある子がふと学校での不安について話してくれたことがあった。彼はよく活動に顔を見せる。何か話したいような素振りであったため、「最近学校はどんな感じ?」と声をかけた。すると彼はぽつぽつと学校でのことを話してくれた。トラブルがあり友人と仲が悪くなってしまった事、体調が優れず学校を休みがちな事、学校の先生を信用できない事、学校に行こうとするとお腹が痛くなってしまう事など。話される不安や悩みに相槌を打ちながら静かに耳を傾けた。 一通り話すと、彼は少しすっきりとした表情をしていた。そして、両親には自分のことで心配をかけまいと、学校での不安について上手く話せないでいるという。てらこやは、生活するコミュニティからは少し離れた、気兼ねなく話せる存在なのだ。 子どもたちと一緒に遊んだり、話したり、日常のつながりの合間に、ふと子どもたちが本音を漏らすことがある。悩みや不安を話すことがなくても、子ども達にとって、何かあった時の選択肢として、てらこやのような存在がとても重要である。 子どもたちが社会を生き抜いていく支えになれるよう、日々活動に邁進していきたい。

鎌倉てらこや事務局
0467-84-9746(平日13~17時)
http://kamakura-terakoya.net/


鎌倉朝日新聞社

心のふる里を行く(23)

八雲の「鎌倉・江ノ島詣で」を聴く 池田雅之

初夏の陽気を感じさせる5月26日、俳優で朗読家の小林亜紀子さんにお声をかけていただき、鎌倉文学館主催のバラ祭りの一環として行われた「言葉と音楽のコンサート」という催しに出かけた=写真。小林さんが、私の訳した小泉八雲の紀行文「鎌倉・江ノ島詣で」(『新編 日本の面影 Ⅱ』(角川ソフィア文庫収録)の一節を朗読して下さるというお誘いであった。 八雲のこの紀行文は、あまり知られていない作品であるが、来日(1890年4月4日)間もない頃の、日本発見の第一歩を記す重要な作品である。今から130年ほど前の鎌倉と江ノ島を人力車と徒歩で見て回った一日の旅であったが、多くの仏像を通して、日本人の持つ霊性に目覚めてゆく行脚の旅でもあつた。 日本の近代文学者の中でも、これほど丹念に、しかも温かな眼差しで鎌倉と江ノ島を書き遺した 作家を、私は他に知らない。小林さんの朗読は、八雲の日本発見の旅路に寄り添いながらも、決して声高な感情移入に落ち入ることもなく、むしろ清朗ですがすがしい感じを覚えた。そして、八雲自身に語らせているかの様に読まれている姿が、素晴らしかった。 小林さんの朗読に先立ち、轟(とどろき)秋彦さん率いる「ライトハウスアンサンブル」によるミニコンサートが行われた。この弦楽アンサンブルは13年前に発足したボランティアの演奏グループである。 音楽の灯で湘南・鎌倉を明るく照らしたいという思いから、ライトハウス=灯台という言葉をグループ名につけたのだという。アンサンブルの「イパネマの娘」や「ボヘミアンラプソディー」などの演奏は、炎天下の野外会場に爽やかな海風をもたらし、内藤正彦さん作曲の「leafy 」は、晴天下の何処までも青い海と新緑に萌えたつ樹木の葉群れをこよなく愛でた小泉八雲の魂と木霊しているように、私の耳に聴こえてきた。 八雲は円覚寺、建長寺、長谷寺、鎌倉大仏、さらには江ノ島まで参ったわけだが、130年ほど前のこの地域はかなりさびれていたようだ。今日の賑わいぶりと比較しながら八雲のこの紀行文を読んでみるのも興味深い発見があるかもしれない。
(早稲田大学名誉教授・鎌倉てらこや顧問)


鎌倉朝日新聞社

コンサートや健康相談でミャンマーの人々の支援を
ミャンマー ファミリークリニックと菜園の会(29)

  代表理事 名知仁子

ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)は、医療と菜園を組み合わせることによりミャンマーの農村部の人々の生活の自立支援をしている団体です。 今回は2つのお知らせをさせていただきます。 一つ目は第6回成恵会音楽部チャリティー演奏会2019です=写真。毎年7月第1日曜に開催されるこの催しは埼玉県東松山市にある成恵会病院(院長・長谷川岳弘先生・獨協医科大学第10期同窓生)が主催し、千人を超える来場者があり規模が大きくなっています。 成恵病院は日頃から地元に何か還元したいという希望と、オペラを身近に感じてほしいという想い、さらにどこかを支援したいという三重の考えが2013年からチャリティー演奏会の形になりました。収益の一部が当会に寄付されます。 普段は敷居が高いオペラも、鳩山町の町民オペラの香川紀恵先生の解説付き。毎年このオペラを楽しみに茨城から来られる方もいるほど。長谷川院長のオペラの腕もメキメキ上達しています。是非ご来場下さい!次回は来年7月5日の予定。
■7月7日(日)午後1時半、東松山市民文化センター 入場料1500円。問合せ0493・23・1221成恵会病院(松本・松坂)。
二つ目は、ミャンマー人を対象とした無料健康相談会を6月8日に早稲田奉仕園で行いました。2006年から行っていて当日は日本に住んでいるミャンマー人24人、日本人ボランティア約10人が交流しながら、約30人の受診者の対応をしました。毎年受診される方もいて嬉しくなります。 この健康相談会の利点は▽日本で暮らしているミャンマー人が母国語で日本に留学しているミャンマー人医師に健康相談でき、病院受診の必要があった場合、代表の名知が紹介状を書き適切な病院を紹介する点▽ミャンマー人歯科医師による歯科検診がある点▽今回はできませんでしたが、日本人弁護士による法律相談ができる点です。 今年は例年より受診者が少ない印象があります。それはミャンマーも民主化で、仕事などでビザが発行され、会社などが保健の対応をしてくれているからではないかと感じました。 当会はミャンマーの本国だけでなく、日本で日本の社会に貢献している人々の健康もケアしたいと願っています。当会は皆様の御支援で成り立っています。引き継ぎご支援ご協力よろしくお願いします。
事務局 東京荒川区東尾久8―41―23
FAX 03・6807・7499
myanmarfcg.info@gmail.com
http://mfcg.or.jp/
https://www.facebook.com/mfcg.or.jp

【この記事は清興建設提供】


だんかづら

テリー、ミニチュアダックス。6歳の雄。海や山、公園、いつも遊んでくれる子ども達が大好きです。少し大きめですが我が家の可愛い末っ子です。
浄明寺 澤田さん方



始めましょう

●英・仏会話初歩から芸術館徒歩3分。Pあり。元CA
0467・43・4788
●安心確かな結婚しませんか ブライダルようこそ
0466・23・3588



お知らせ

●七夕飾り 7月7日まで。史跡永福寺跡内。短冊は持参も可。
市文化財課 61・3859
●鎌倉の朝市
▽鎌倉漁協7月7日10時、鎌倉パークホテル駐車場。
22・3403
▽腰越漁協7月4日10時、腰越漁業協同組合事務所前。
32・4743
●夏祭り7月6・7日10時~15時、名越やすらぎセンター。体操・田中和仁さん講演、模擬店、作品展示・舞台など。
25・1188
●「鎌倉朝日」投稿募集
◇ペット紹介(写真付)。カレンダー贈呈。◇歌壇・俳壇はハガキに3首・句。毎月10日締切。◇各種情報をお寄せ下さい。◇住所・氏名・を明記、1面題字下住所の鎌倉朝日へ。


鎌倉朝日新聞社

大賞「魚市場のセリ」久保心太郎(横浜市8歳)ⓒ神奈川県

鎌倉朝日新聞社

み る

▼山口蓬春の「静物画」
9月23日まで山口蓬春記念館。庭園に咲く花々と古陶磁の魅力を、山口蓬春の静物画で紹介。6百円。
046・875・6094
▼日本現代工芸美術展
7月3日まで神奈川県民ホール。現代工芸美術家協会主催の横浜巡回展。全国公募の受賞作品や日本の工芸界を代表する作家の作品を展示。無料。
同会神奈川・静岡会 080・6553・4689
▼第54回鎌倉美術展
7月4日まで鎌倉芸術館。日本画、洋画、工芸(染織・陶芸)の一般公募と会員の作品を展示。
同会・野崎方 31・2976
▼藤沢アートスペースの展示
▽Artists in FAS全国よりから選出されたアーティスト4人の公開制作(7月2日~9月22日)と作品の発表展(9月28日~11月10日)。
▽「松本市と湘南ゆかりのアーティストたち」7月13日~9月8日。藤沢と姉妹都市の松本市のアーティストの作品紹介。無料。
0466・30・1816
▼第20回カナガワビエンナーレ国際児童画展
7月5日~8月25日本郷台のあーすぷらざ。40年に渡り2年ごとに開催。海外92カ国1地域から約23800点、県内から約3800点、合計約27600点の、4歳から15歳までの応募作品から入賞作を含む520点を展示。無料。
事務局 045・896・2121
大賞「魚市場のセリ」久保心太郎(横浜市8歳)Ⓒ神奈川県
▼企画展「清方、若き日の歩み」
7月6日~8月25日鏑木清方記念美術館。
明治・大正の画業を中心に、清方が画家として歩み始めた頃の作品紹介。2百円。
23・6405
▼能を知る会鎌倉公演
7月15日10時、狂言「節分」、能「葵上」。14時、狂言「瓜盗人」、能「安達原」。鎌倉能舞台。5千5百円。
22・5557
▼海辺のともだち展
7月18日~21日鎌倉市小町の喫茶ミルクホール。3人の作家による海岸の貝殻・流木などを使ったアート作品の展示。
京馬方 080・5386・5376
▼第26回鎌倉カメラクラブ写真展
7月16日~21日鎌倉芸術館。「私の鎌倉」をテーマにした作品を紹介。無料。
石井方 080・5517・2239
▼上映会「毎日がアルツハイマー2」
7月27日13時半、鎌倉市福祉センター。認知症の母と娘家族の生活を記録した映画の続編。映画を通して認知症ケアを考える。無料。要申込。
鎌倉静養館 23・9110
▼特別展「仏像入門」
7月27日~9月1日鎌倉国宝館。鎌倉に伝わる仏像を例にとり、鑑賞の基本となる仏像の姿かたちや持ち物などを紹介。国宝・当麻曼荼羅縁起絵巻、重文・薬師如来坐像など。4百円。
▽「夏休みこども仏像教室」8月5日13時半。仏像の解説とスケッチ。無料。小学生と保護者のペア。申込は7月19日まで。
同館 22・0753


鎌倉朝日新聞社

き く

▼第69回〝社会を明るくする運動〟講演と音楽のつどい 7月3日13時半、鎌倉芸術館。鎌倉リトル陸上クラブ金井勝政代表の講演と逗子ゴスペルクワイアのコンサート。入場自由。
市生活福祉課 61・3958
▼鎌倉みどり音楽院発表会
7月20日18時30分、逗子文化プラザ。鎌倉市材木座の鎌倉みどり音楽院の発表会。幼児から大人までのピアノ、声楽、フルート、マリンバの演奏など。入場自由。
松井方 22・2705
▼鎌倉芸術館の催し
▽「展覧会の絵」―みんなで描く音楽会Aお絵かきワークショップ7月24日①10時②11時45分③14時。ピアノ演奏を聞いて絵を描く。小学生以上。2千円(Bのコンサート券代含む)B「展覧会の絵」コンサート8月4日13時半。ワークショップの作品を投影して演奏を楽しむ。ムソルグスキー「展覧会の絵」など。大人千円、子ども5百円。
▽音楽の絵本「ダンディズム」7月27日13時・15時半。ズーラシアンブラスと仲間達の多彩な音色で奏でる「ディズニー名曲メドレー」「幻想即興曲」など。大人2千円、子ども千5百円。
0120・1192・40
▼鈴木隆太郎ピアノリサイタル
8月29日19時、東京文化会館。鎌倉市出身のピアニスト鈴木隆太郎さんのショパン「ソナタ第3番」ドビュッシー「前奏曲集第一巻」など。2千5百円。
日本演奏連盟 03・3539・5131
※5組10人ご招待申込は7月31日消印有効、ハガキに氏名・住所・ を記入して鎌倉市扇ガ谷1―10―12 クレア「コンサートチケットプレゼント係」。
24・5695
▼気軽に♪クラシックコンサート
7月14日14時、大船学習センター。鎌倉在住ヴァイオリン奏者堀内尚子さんの「愛の挨拶」「テルシエット」など。無料。申込は7月4日までに往復ハガキで。
同センター 45・7712



まなぶ

▼日本の心「なぜ賽銭を投げるのか」
7月6日10時、鎌倉市議会全員協議会室。民族学研究家佐伯仁さんの日本の心、なぜシリーズ。賽銭の疑問を映像を交えて解明。5百円。要申込。
自然環境と人間生活を考える会 090・4710・3790
▼認知症について認知症の人から学ぼう 鎌倉Ⅱ
7月14日13時、鎌倉芸術館。認知症の方の講演、シンポジウム、演奏など。無料。交流会2千円。要申込。
かまくら認知症ネットワーク 47・6685
▼水谷修(夜回り先生)の講演
7月20日13時半、カトリック大船教会。若者たちの非行防止と更生に取り組む水谷修さんが「優しさと勇気の育て方」の題で話す。無料。中学生以上。
なかよし大船こども食堂 45・9728
▼共生のまちづくり講座
7月26日18時半、鎌倉市福祉センター。現代アートの案内人堀内奈穂子さんが「フクシとアートの可能性」を話す。無料。
市地域共生課 23・3000
▼第14回鎌倉同人会講座「海と山に囲まれた中世の大都市〝鎌倉〟」
7月20日14時、鎌倉商工会議所。「苔に光る鎌倉の石仏」の著者大箭晃義さんが鎌倉や周辺の中世らしい風景をスライドで紹介。千円。要申込。
銀の鈴社 61・1930
▼写真教室
A「公園で撮ろう!素敵な一瞬」8月1日。写真家原山正征さん。生き物や風景を撮るコツを学ぶ初心者向け講座。
Bこども教室&フォトフレームづくり8月5日。カメラの仕組みや写真の撮り方、自然素材を使ったフォトフレームづくり。小学生対象。小学3年生以下は保護者同伴。
いずれも10時鎌倉中央公園。無料。Aは7月18日、Bは22日までにメールで申込。
鎌倉市公園協会 45・2750
▼救急の現場からのメッセージ
8月1日10時、鎌倉市福祉センター。湘南鎌倉総合病院山上浩医師が救急医療の現状から、日頃の健康管理・備えておくことを話す。無料。65歳以上。要申込。
市市民健康課 61・3977
▼文殊の会講演会
7月27日14時、逗子市市民交流センター。「葉山から届ける安心・安全な地元食材」を畜産農家石井裕一さんが話す。千円。要申込。
尾崎方 046・873・4144
▼「税についての作文」対策セミナー
7月30日10時、鎌倉税務署。中学生の「税についての作文」を書くためのヒントの紹介や、税金を色々な視点から考える。無料。中学生。要申込。
22・5591



さんか

▼鎌倉歩け歩け協会
10㌔ふれあいウォーク
7月2日鎌倉の蓮を訪ねる。9時50分、鎌倉駅西口時計台広場。2百円。
090・2633・3715
▼鎌倉シュノーケリング教室
7月6・7・13・14日①9時半②11時③12時半。鎌倉材木座海岸。シュノーケリングの基本レッスン。無料(要器材レンタル代など)。
パパラギ〝海と自然の教室〟 0466・26・0088
▼鎌倉市保育園の広場 ▽由比ガ浜保育園7月4日9時半「一緒にあそぼう」、18日18時「納涼会」
61・0880
▽腰越保育園24日「一緒にあそぼう」、30日「夏まつりごっこ」各9時半。
31・1808
▽深沢保育園5日「たなばた会」、23日「一緒にあそぼう」各9時半。
48・0200
▽大船保育園19日9時半「納涼会ごっこ」
44・6291
▽岡本保育園11日18時「なつまつり」、24日9時「一緒にあそぼう」
45・2212
▼鎌倉風致保存会の催し
▽歴史ウォーク7月6日13時、江ノ電バス「今泉」バス停。散在ガ池・称名寺を歩く。8百円。要申込。
▽みどりのボランティア6日朝夷奈切通、13日北条氏常盤亭跡、20日建長寺回春院、27日十二所果樹園。
各9時半、要申込。 ▽お話サロン27日14時、小町の大路ビル。健康長寿のストレス解消法。百円。2日から申込。
23・6621
▼ふじさわ宿交流館の催し
▽若手芸人爆笑ライブ7月7日12・15時。無料。
▽昔ながらの縁日15日11時~16時。ヨーヨー釣りや駄菓子屋など。お楽しみ券(5枚2百円)。
▽マーブリングのうちわづくり25日10時。5百円。13日から申込。
▽藤沢宿・遊行の盆7月28日16時半、遊行寺境内で大盆踊り大会。
同館 0466・55・2255
▼ふれあい広場かまくら
7月20・21日9時、鎌倉消防署。消防車などの見学や活動の一部を体験。はしご車乗車体験も。無料。
24・0119
▼鎌倉史跡めぐり
▽山水納涼の霊場神武寺の特別拝観7月8・11・16・19日9時、東逗子駅改札出口。弥勒やぐらなど。▽海風そよぐ緑の江の島24・26・27・29日9時、湘南モノレール大船駅改札裏側広場。島内の史跡やセーリング競技会場など。▽鎌倉文華館鶴岡ミュージアム&ぼんぼり祭8月8・9日14時半、鎌倉駅西口時計台広場。
各5百円。申込は1週間前までにハガキかFで。
鎌倉ガイド協会 24・6548F24・6523
▼鎌倉てらこや
▽てらハウス7月6・13・20・27日10時、大船の千里ビル。午前学び、午後遊び。千円。▽郷土探検13日10時、鎌倉駅西口時計台広場。神社・仏閣を探検。千円。▽陶芸体験14日14時、陶芸家河村喜史宅(山崎)。2千円。▽オリエンテーション21日13時、鎌倉海浜公園。参加自由。無料。▽朗読体験28日13時円覚寺。3世代で朗読を楽しむ。千円。
小中学生と保護者。事務局 84・9746
▼鎌倉大町まつり
7月13~15日鎌倉市大町の八雲神社。13日13時神輿のお渡り、19時夜の神輿振り。14日18時半大富くじ大会。15日18時半三ツ目、21時還幸祭など。
実行委 22・1504
▼三浦半島「自然ふれあい楽校」
▽野原と小川の自然観察会7月14日。▽森の自然観察会7月15日。各小中学生5百円、大人2千円。各10時10分、湘南国際村。申込はシテコベ。
https://www.shitekobe.com/
▼アースデイ鎌倉2019
7月6・7・14日10~16時、御成町ノア鎌倉ビル。SDGsのセミナー、みつろうラップ・貝アクセサリー作りのワークショップ、ボッチャの体験など。セミナー5百円、ワークショップ千円。
SDGs活動支援センター 53・9309
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。
▽フリーマーケット7月26日9~15時。雑貨・衣類・手造り品など約20店。
▽骨董市27日8~15時。出店者募集。片岡方 090・5442・3778
▼大船フラワーセンターの催し ▽ハスの早朝開園7月13・14・15・20・21日7時開園。▽フラワーコンサート7日、歌。21日、木管五重奏。各11時・14時。無料。
▽セミナー Aフラワーアレンジメント教室27日11時・13時半、7百円。Bケーナをつくろう8月3日13時半。千5百円。C食虫植物教室8月8~12日10時・13時半。5百円。Aは19日、Bは24日、Cは20日までに往復ハガキで申込。入園料4百円。
46・2188
▼ふらっとカフェ鎌倉
食を通じて多世代交流。7月17日Table for children’s cafe、24日ソンベカフェ、26日鎌倉静養館。各16時。大人4百円、子ども2百円。
代表 090・5199・1654
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ7月20日10時、山ノ内配水池横。
▽山歩き21日9時、山ノ内公会堂。公会堂から台峯、中央公園へ。
望月方 45・7420
▼御成ぼんぼり祭り
7月25~28日、鎌倉駅西口・御成商店街の道筋に一般公募の日本画・洋画・貼り絵などの図柄約300点をぼんぼりに仕立てて展示。
27・28日は模擬店、スイカ割り、ちびっ子神輿、よさこいなど。
実行委 22・3072
▼鎌倉浜の盆踊り大会
7月27日15~20時、鎌倉中央海水浴場。
実行委 080・2152・0407
▼リサイクルマーケット
7月28日10時半~13時、笛田リサイクルセンター。子どもリサイクルマーケットも。
鎌倉リサイクル推進会議 32・9094
▼オリンピック海場エリアクルージングと交流会
8月11日①10時②11時半③13時、リビエラ逗子マリーナ集合。クルーザーに乗船して各国選手の練習見学と選手との交流会。小学生以上。無料。22日まで申込。
市文化人権課 61・3870
▼光明寺 観蓮会
7月27・28日10~15時、光明寺。
象鼻杯(5百円)、抹茶席(千円)。27日17時半、献灯会。28日16時半、クロマチックハーモニカとピアノの演奏会、朗読と引声念仏。千円。要申込。
22・0603
▼鎌倉市民スイミングフェスティバル
8月25日9時、鎌倉海浜公園水泳プール。オリンピアン森田智巳さんと、内田翔さんをゲストに競技大会。5百円。要申込。
鎌倉水泳協会 44・4220


鎌倉朝日新聞社

ゴッホ「ひまわり」

京都絞りフェア㏌鎌倉

―世界の名画に絞りで挑戦―

7月4~7日10~17時(初日13時~、最終日15時まで)、鎌倉彫会館。主催は京都絞り工芸館。無料。
当日会場直通 080・8836・1178



歌のサロン祝250回記念コンサート

7月10日 14時、戸塚区民文化センター。 声楽家佐藤ゆりさん指導で月1回開かれる歌う会の250回記念コンサート。ピアノ・ヴァイオリン・チェロ・トランペット・クラリネットなどの豪華な伴奏で歌います。ソリストによるミニコンサートもあり。「芭蕉布」「かもめの水兵さん」「夏の思い出」など。2千円。
古川方 22・2131



SDGsみらい塾 第二期

7月13日にフォーラム

▽SDGsみらい塾第二期
SDG sの全17項目と総論を加えた18項目を、アクティブラーニング、多世代コミュニケーションで学ぶ。
8月24日から2020年2月まで月1回土曜13時半、全7回。会場は鎌倉論語会館ほか。通し4000円、中高生2000円、各回500円。申込はメールsmj@kamakura-unesco.or.jp
▽フォーラム:SDGsをもっと市民に!
7月13日13時半、鎌倉商工会議所。
東洋学園大学・古屋力教授。無料。
鎌倉ユネスコ協会 53・7494



外反母趾と体の痛み

●頭痛
頭痛を訴える方で最も多いのは慢性頭痛ですが、さらにこの中でも多いのは血管性頭痛の片頭痛です。片頭痛は女性に多く、痛みは拍動性で片側だけズキンズキンと痛み、両側に痛みがでることもあります。拍動性ではなく、後頭部が圧迫・締め付けられるように痛み、その内頭全体が痛くなるのは緊張性頭痛です。これは精神的ストレスが原因となり、頭部や頭蓋の筋肉が収縮して頭痛を起こします。肩こりや頭部の筋肉のしこりもある場合は筋収縮性頭痛です。危険な頭痛は痛みがだんだん強くなります。昼間は何ともないが、夜寝ると頭が痛くなる。大便の時や、せき込むと頭痛がする等は、脳圧に関係があるので注意が必要です。
マザーハンド整体矯正院
要予約 月曜定休 10~19時
鎌倉市扇ガ谷1―13―51 0467・23・8166



キッズ

▼鎌倉市図書館の催し
▽としょかんいんになってみよう小学生対象の図書館員の仕事体験。7月23日~8月7日の指定日、鎌倉の5図書館で。申込は10日までに希望図書館へ。
▽ぬいぐるみのおとまり会7月28日9時半、中央図書館でおはなし会に参加した後、ぬいぐるみは図書館にお泊り。30日9時~12時の間にお迎え。お泊りの様子を映したアルバムをプレゼント。市内在住在学の小学生以下。先着順10名。
25・2611
▼玉縄学習センターの催し
A子ども映画会「スイミー」「ジャングル大帝」7月20日19時。無料。申込不要。
B小学生のたのしい暮らしの教室8月1・2日10時。濁った川の水をきれいな水に変化させる実験など。無料。
申込は住所・氏名・を記入して往復ハガキでBは7月20日までに。
44・2219
▼海あそび「みんなで地引き網をひこう」
7月20日(大雨21日)9時、134号線坂の下の信号渡って海岸側。鎌倉市青少年指導員連絡協議会主催。小学生~中学生。低学年は保護者同伴。百円。申込はメールかFAXで。
岩田方 090・2153・4514 24・4454
▼こどものための手作り絵本講座
7月21・22・25・30日①10時②13時半、逗子文化プラザ。全4回。絵本作家山本省三さんとオリジナルの絵本を作る。小学生以上。2千円。要申込。
046・870・6622
▼ずしかいがん サマーフェスティバル
▽マリンスポーツ7月22日10時、海岸東浜。ヨット・カヤックなど。小学3~6年生。千円。
▽とびうおクラブ7月22・23日13時、海岸東浜。アウトリガーカヌーなど。小学生。千円。
▽水鉄砲ウォーズ7月30・31日9時、海岸西浜。チームで対戦。幼稚園年中~小学3年生。千円。
▽スノーケリング体験会8月1日9時、逗子・葉山ダイビングリゾート。水中生物を観察。小学3~6年生。千円。
▽水泳体験8月3~4日9時、海岸東浜。海での泳ぎ方指導。小学1~4年生。2千円。
▽ライフガードと遊ぼう8月7・8日9時、海岸中央。小学生。6年生は水上バイク体験も。千円。
申込は7月9日までに往復ハガキで。
逗子市観光協会 046・873・1111
▼玉縄青少年会館の催し A卓球教室7月22~24日10時、全3回。卓球の基礎から試合。小3~6。無料。
Bフラダンス7月25日、8月1・8日10時、全3回。小学生。無料。
C宇宙についての実験・工作8月5日①10時②14時。小学生以上。3百円。
ABは6日、Cは7日から申込。 44・0480
▼親子で楽しむ書道体験
7月26日10時、玉縄学習センター分室。小学1~3年生と保護者。無料。要申込。
日本総合書芸院 23・2100
▼小学生将棋教室 7月30日~8月1日10時、深沢学習センター。
申込は往復ハガキで15日までに同センター 48・0023
▼小学生卓球教室
8月1・2・5・6日全4回9時半、鎌倉体育館。千5百円。申込はメールで。
鎌倉市卓球協会 32・7856
▼子ども科学教室―宇宙のなぞを知ろう
7月26日10時、腰越学習センター。恐竜全滅、ロケットと人工衛星など宇宙のなぞにせまる。無料。申込は往復ハガキで16日まで。
同センター 33・0712
▼実験・体験・作ってみよう!
①実験「お菓子の色・飲み物の甘さ」7月26日玉縄学習センター、30日腰越学習センター。②「お金の大切さ」8月1日13時半、玉縄生涯学習センター。③「親子で学ぼう!インターネットの安全な使い方」8月6日13時半、鎌倉商工会議所。
④「ランプシェード作りでLEDを学ぼう」8月22日13時半、深沢生涯学習センター。8百円。
①~③小学3~6年。④小学4~6年。申込は講座毎に往復ハガキで12日必着。
市市民相談課 23・3000


鎌倉朝日新聞社

季節の心(35)

水に因む祭…  佐伯 仁

●鮎は初夏の使者
古く中国宮廷では女官たちが牽牛(けんぎゅう)・織姫に裁縫・書道の上達を七月七日の〝気巧奠(きこうでん)〟で祈った。 気巧の「巧」は(裁縫の技)を「乞」うことで「奠(でん)」は「祭」の意を示す。 二星を迎えるため、庭に〝星の座〟を設け、供物を盛り、五色の糸・布を飾り、祭典を盛り上げた。室内では天の川に見立てた白布を挟み、男女が星の歌を詠み交わす。現在でも京都・冷泉家(歌人・藤原定家の末裔)では七夕の夜に行っている。 織姫・彦星の一年に一度の逢瀬を詠んだ恋歌は「万葉集」に百三十首も残されている。 願いを書いた短冊を笹に結んだのは幼い日の思い出…宇宙時代の今、星空のロマンも遥か遠い。 それにしてもなぜ、七夕と書いて〝たなばた〟と詠むのか。因みに川端に〝柵〟を作り、天から降臨する神の衣を乙女が織る故に〝柵械(たなばた)〟が「七夕」になったという説もある。 一方、二星を迎える目印にした七夕竹を、翌日八日に川へ流し、穢れを持ち去って貰う。また畑の里芋や稲の葉の露で墨を摺ったり、井戸水で髪を洗ったのも水の霊力への信仰心が顕著。
 七夕には水による祓いの心が窺える。
 天上の恋をうらやみ星祭 高橋淡路女



東京大学鎌倉淡青会の公開セミナー

7/30 湘南地方を襲う地震と津波 加藤照之(神奈川県温泉地学研究所所長)
8/27 欧州復興開発銀行(EBRD)の現場を体験して 中沢賢治(元欧州復興開発銀行)
9/23 虫から教わること 養老孟司(東京大学名誉教授)
10/29 安心の老後設計/任意後見制度 石賀忠勝(元日立製作所)
11/26 近代における西欧の優越という現象はどうして生じたか? 和田孝三(元東芝・欧州総代表)

10~12時、鎌倉商工会議所。200円。申込は開催月1日から
希望講演日・氏名・住所・年齢・を記入しメールかFAXで。
tanseikaisemi@gmail.com   467・43・0436(横山方)



鎌倉近郊の花火大会

鎌倉花火大会 7月10日
19時20分
由比ガ浜・材木座海岸 約2,500発 市観光協会
0467・23・3050
久里浜ペリー祭花火大会 7月13日
19時30分
ペリー公園、久里浜海岸 約3,500発 横須賀市コールセンター
046・822・2500
横浜スパークリングトワイライト 7月13・14日
19時30分
山下公園前海上 約3,000発 同実行委
045・681・2353
葉山海岸花火大会 7月25日
19時30分
森戸海岸、一部一色海岸 約1,100発 葉山町観光協会
046・876・1111
よこすか開国祭花火大会 8月3日
19時15分
うみかぜ公園、三笠公園 約5,000発 横須賀観光インフォメーション
スカナビⓘ046・822・8301
サザンビーチちがさき花火大会 8月10日
19時30分
サザンビーチちがさき 約3,000発 茅ヶ崎市観光協会
0467・84・0377
湘南ひらつか花火大会 8月23日
19時00分
相模川河口 約3,000発 平塚市商業観光課
0463・35・8107
金沢まつり花火大会 8月24日
19時
海の公園(横浜市金沢区) 約4,000発 同実行委
045・788・7801
逗子海岸花火大会 9月27日
(時間未定)
逗子海岸 約7,000発 逗子市観光協会
046・873・1111

※荒天時は、久里浜・葉山は翌日、湘南ひらつかは翌々日に順延、よこすか・金沢・サザンは中止。鎌倉は雨天・荒天・高波は中止。



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(5月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は5月に一般134冊、児童書19冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「「世界的自覚」と「東洋」-西田幾多郎と鈴木大拙」水野友晴著(こぶし書房)▼「日本史の深層」矢作直樹著(扶桑社)▼「大人心の、気ままなハワイ―バケーション・レンタルで暮らすように旅をする」田中真理子著(小石川書館)▼「ふたつの日本-「移民国家」の建前と現実」望月優大著(講談社現代新書)▼「地方大学再生―生き残る大学の条件」小川洋著(朝日新書)▼「宇宙と宇宙をつなぐ数学―IUT理論の衝撃」加藤文元著(KADOKAWA)▼「認知症の人の心の中はどうなっているのか?」佐藤眞一著(光文社新書)▼「「空腹」こそ最強のクスリ」青木厚著(アスコム)▼「田中一村―〝南の琳派〟への軌跡」大矢鞆音監修(別冊太陽)▼「チョムスキーと言語脳科学」酒井邦嘉著(インターナショナル新書)▼「生き抜くための俳句塾」北大路翼著(左右社)▼「人生の目的」五木寛之著(幻冬舎新書)▼「人生は美しいことだけ憶えていればいい」佐藤愛子著(PHP研究所)▼「整筋・顔体大全―一生劣化せず今すぐ若返るほうれい線が消える!」村木宏衣著(日経BP社)▼「幸せになる暮らしの道具の使い方。」こぐれひでこほか講師「人と暮らしと、台所」有元葉子ほか講師以上(NHKテキスト)▼「ヒマラヤに学校をつくる―カネなしコネなしの僕と、見捨てられた子どもたちの挑戦」吉岡大祐著(旬報社)


鎌倉朝日新聞社

出版記念会で山内夫妻(右)

鎌倉朝日新聞社

『谷戸の風』発刊

出版記念会に中井貴一さんら

鎌倉朝日に連載中の山内静夫さん(94)の「谷戸の風」が1冊の本にまとまり出版された。その出版を祝う会が6月15日市内で開かれた。 山内静夫さんは1925年鎌倉生まれ。松竹で映画プロデューサー(小津安二郎作品ほか)、鎌倉ケーブルテレビ社長、鎌倉文学館長、鎌倉同人会会長などを務めている。 会には、各界で山内さんと交流のあった人たち約130人が出席、幼いころから親交のあった俳優の中井貴一さん・貴恵さん、映画監督の篠田正浩さん(88)や星野椿さん・高士さんらもかけつけた。 はじめに、中井貴一さんが「山内夫妻は僕たちにとって期待の星です。こういう集いを大切に、益々お元気で」と挨拶。 篠田さんは、小津監督は、山内さんの出会いで鎌倉での日本人の暮らし方をみて、それが多様な日本人を描くきっかけとなったと評価していた。 山内さんは、「古い友だちにも会えてうれしい。長生きしてみるものだと思った」「『谷戸の風』は鎌倉で94年間生きてきたので、少しは鎌倉のことを語りたいと思って書いている」と話した。 「谷戸の風」は2013年4月号から掲載が始まり継続中だが、今回は初回から元号が平成から令和に変わった5月号までの68回分を1冊にまとめた。
1500円(税別)、冬花社刊 0467・23・9973
※読者プレゼント(5名様)ハガキに氏名・年齢・住所・電話番号と「谷戸の風」の感想を書いて、1面題字下住所の鎌倉朝日へ。7月10日消印有効。多数抽選。


鎌倉朝日新聞社

歴史や文化を広くを紹介

鎌倉文華館「季節展示・夏」

鎌倉市雪ノ下の鶴岡八幡宮境内の「旧県立美術館鎌倉」は2016年に閉館したが、その建築家・坂倉順三設計のモダニズム建築を代表する建物に改修工事などをして新たな文化交流施設として4月に「鎌倉文華館」が誕生した。プレオープン展の建築公開を経て、6月8日から開館記念「季節展示・夏」を開催している=写真。 長さ2㍍ほどもある大太刀、束帯天神像、境内の出土品や歌人与謝野晶子が鎌倉大仏を詠んだ掛け軸など鎌倉ゆかりの品、螺鈿を施した筝や琵琶などを展覧し、鶴岡八幡宮の歴史から鎌倉文士に至るまでをパネルや映像資料を交えて紹介。 7月15日まで。月曜休館。入館料一般3百円、小中学生百円。
0467・55・9030



逗子でビーチクリーン大作戦!

京急電鉄が地元団体とコラボ

京急電鉄と逗子マリン連盟の初めてのコラボ「ビーチクリーン大作戦in逗子海岸」が6月2日に行われ、同海岸での最大規模の海岸美化に約千人が集まった=写真。 昨夏鎌倉の由比ガ浜海岸に打ち上げられたクジラの胃の中からプラスチックごみが発見されたことから、県は持続可能な社会を目指すSDGsの取り組みとして「かながわプラごみゼロ宣言」を発表し賛同企業を募集。これに応募した同社は「京急グループプラごみ削減運動」の一環で今回の企画を提案し、地元で20年以上の実績を持つ同マリン連盟をパートナーに選んだ。 毎月第一日曜日の13時から活動を行っている逗子ビーチクリーン隊の小林太樹隊長(36)は「普段は150~200人くらいの参加者だが、今日は一般の方が多く集まってくれてうれしい」と手応え。参加者たちは配布された分別袋にごみを回収。親子連れも多く、横浜在住の30代の会社員は「ニュースで海洋プラスチックごみの問題を知った。細かいものも集めなければ」と砂の中の破片を選別していた。 ビーチクリーン後には宝探しやビーチフラッグ、ビーサン飛ばし大会などに子どもたちが元気に参加。京急電鉄広報部は「逗子は人の絆が深く、皆さんが海岸を大切にしている。企業の力だけでは限界もあるので地域の皆さんに思いを持ってもらえるよう三浦半島全体に活動を広げていきたい」と話していた。(K)



体育功労者・優秀選手・団体を表彰

鎌倉市体協

鎌倉市体育協会(山口宇宙会長・31団体)は平成30年度に活躍した優秀選手18人、優秀団体6、各団体が推薦する功労者9人を5月15日鎌倉武道館で表彰した。カッコ内は推薦団体。
(敬称略)
【体育功労】中西徹(陸上)小此木久叔(柔道)黒崎春三郎(弓道)小野田千惠子(なぎなた) 柴田浩治(スキー)佐藤竜二(サッカー)石井悦子(ソフトボール)大舘和夫(ラグビーフットボール)原勇(太極拳)【優秀選手】伊藤槙紀(卓球)常盤潤一郎・石澤瞳・馬場好子・鈴木直子(水泳)中務真衣(陸上)長嶋勇斗・岡村照大(柔道) 織田和雄・前田忠昭(テニス) 菅野光代・阿部朔弥(バドミントン) 根本香織・舘内祐樹(居合道)鈴木典子(太極拳)佐々木智之・藤原聖佳・佐藤悠里(ボウリング)【優秀団体】鎌倉学園高校陸上競技部・三菱電機テニス日本リーグチーム・鎌倉宮カントリーテニスクラブ-鎌倉市弓道協会Hチーム・鎌倉市役所サッカー部・鎌倉ラグビースクール小6チーム


鎌倉朝日新聞社

スケッチ日和(24)

「清流逆川」  黒川 明

逆川は名越に発して大町を流れ、滑川に合流する小川だ。ホタルを見ることもある清流。 先日、下見に行った。すると、大きな青大将が川を下っていく。川で蛇を見ることはよくある。子供の頃に鳶と思われる大きな鳥が急降下、川中の蛇をつかんで飛び去った。養老渓谷では川遊びに夢中の女性の傍らを蛇が泳いでいった。インドで象、アフリカでライオンを見るようなもので、鎌倉で青大将を見るのに何の不思議もないけれど、なぜかうれしくなった。
水彩 31×41cm



終の棲み家を考える63

内装―壁紙編

部屋の中の仕上げを考えたとき、壁をどの様にするかは大事な要素です。 一般的には簡単にビニールクロスを張ることが多く行われてきましたが、私は和紙を張る事を勧めています。今まで和紙は襖に張ることが多く、1枚の大きさに限度がありせいぜい1m×2m位の物しかできませんでした。ところが少し前から機械で漉く和紙ができるようになり長さに制約がなくなりました。和紙の持つ落ち着いた手触りや植物繊維の独特な色合いが和室・洋室を問わず上品な空間に仕上げる事ができます。 ビニールクロスのつなぎ目は付き合わせですが、和紙は重ね継ぎ手になりますので、隙間があく事がなく重なり部分がとてもオシャレです。キズや汚れを心配する場合は、あまり問題にはなっていませんが、水廻りを避ければ安心して選べます。空気を軟らかくしてくれますし、調湿効果もあります。何といっても音の伝わり方が全然変わり、人の会話や音楽の音がとても柔らかくなります。 素材はコウゾ・ミツマタだけでなく、いろいろな植物が使われており、見た目にもとてもオシャレに仕上がります。改装やリフォームの時にはぜひ取り入れてみては如何でしょうか。上質の味わいが楽しめます。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/



鎌倉年中行事

7月

▼天王祭 7~14日。小動神社・江の島八坂神社の合同祭礼。
▼鶴岡八幡宮の七夕まつり1~7日。7日17時、七夕祭。
▼鎌倉花火大会 10日19時20分。(7面にご案内)
▼大町・八雲神社例祭 13~15日。(7面にご案内)
▼荏柄天神社例祭 14日神幸、24日宵宮、25日例祭
▼山ノ内・八雲神社例祭 14~21日。
▼三門梶原施餓鬼会 15日8時、建長寺。
▼亀岡八幡宮例祭 15日宵宮。16日本祭。
▼石上さま例祭 15日。
▼三浦義明墓前祭 22日14時、材木座の来迎寺。
▼施餓鬼会 24日14時半、宝戒寺。
▼献灯会 27日17時半、光明寺。27・28日観蓮会。(7面にご案内)


プロムナード

鎌倉市の基本理念は「誰もが気持ちよく過ごし、『住んでよかった、訪れてよかった』と思える成熟した観光都市を目指す」です▼この基本理念実現のため「鎌倉市公共の場所におけるマナーの向上に関する条例」が4月1日に施行され、条例の中に、迷惑行為の一つとして食べ歩きが含まれています▼しかし、この条例をどれだけの市民が知っているのか。まして観光客への認知は、さらにハードルが高くなります▼テレビや雑誌でも食べ歩きの特集などを見かける昨今、夏本番にむかって、どのようになるのか興味があります▼人間同士の規制で効果が得られない場合、食べ歩きの規制は鳶に活躍してもらうことが一番効果的かもしれません。(N)


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