鎌倉朝日新聞 (10月1日号 2017年 第463号)

鎌倉朝日新聞社

鎌倉薪能

古都から新しい芸術文化を発信

第12回鎌倉芸術祭

歴史と伝統のある鎌倉の地から、新しい芸能・文化を発信する「鎌倉芸術祭」が10月6日から12月23日まで開催される。今年12回目。能楽、音楽、舞踊、朗読、工芸や宝物の展示など16の催しを寺社や教会、鎌倉芸術館などで行う。
問い合わせ同事務局 0467・23・3755

催 し 名 開催日/会場 料金 問い合わせ先
第59回鎌倉薪能 10/6・7
17時 鎌倉宮
7000円 鎌倉市観光協会
0467・23・3050
戸室玄ピアノリサイタル 10/14 14時
鎌倉芸術館
4000円 スタジオモンブラン
080・3577・1963
鎌倉能舞台
『能を知る会』
10/18・24・25
鎌倉能舞台
5500円 鎌倉能舞台
22・5557
中井貴恵朗読会~小津安二郎映画を聞く~
音語り「麦秋」
10/20・21 14時
円覚寺 方丈
4000円 オンザフィールド
050・5525・1493
朗読者 in KAMAKURA
「鏡花・清方ふたりの鎌倉物語」
10/21 13時30分
極楽寺 客殿
3000円 実行委員会
048・222・2369
北鎌倉お坊さんアカデミー北鎌倉落語会 10/28 13時30分
円覚寺 佛日庵
4000円
別途拝観料
北鎌倉お坊さんアカデミー(ハムラ)
0467・38・4192
鎌倉彫20人展-円覚寺の歴史とともに 11/3~5
円覚寺 選仏場
拝観料 実行委員会(奥西)
0467・23・9215
「風入」特別講座
(10時半・13時半)
11/3
建長寺 得月楼
1700円 事務局
0467・40・3044
張林 揚琴コンサート「花筏」2017 in鎌倉 11/5 13時30分
高徳院 客殿
3000円 安藤
090・8771・3150
僧侶と巡る鎌倉十三仏 11/9 明王院等6寺
12/7 浄智寺等7寺
各日
11000円
実行委員会
0467・40・3044
「鎌倉アカデミア 青の時代」上映会&トーク 11/11
鎌倉生涯学習センターホール
1000円
前売800円
鎌倉・映画を観る会(飯島)
0467・25・3305
秋の香席「霜月・心と香りを楽しむひととき」 11/12 14~16時
長谷寺 普門寮
3000円
(先着20人)
長谷寺
0467・22・6300
小川コータ&とまそん「満月キャラバンVOL.65」 11/12 14時30分
円覚寺 佛日庵
4700円
別途拝観料
Zaimokuza Records
090・4525・3430
東日本大震災復興支援岩手郷土芸能祭in鎌倉 11/25 17時
11/26 10時
建長寺 龍王殿
3500円
別途入山料
実行委員会
080・2120・7379
バリ・ガムラン&舞踊「バパン・サリ」 11/26 11・13時
長谷寺さくら広場
拝観料 長谷寺
0467・22・6300
グロリアシ少年合奏団
第29回メサイア演奏会
12/23 18時30分
カトリック雪ノ下教会
3000円 松村
045・825・0522


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真心こめて弁当づくり=9月5日写す

高齢者に親しまれて26年

鎌倉・ベルの会の配食12月で終了

真心と思いやりの詰まった高齢者への配食サービスとして親しまれている「鎌倉ホームヘルプ協会ベルの会」が今年12月でその26年間の事業に終止符を打つ。 同会は1991年1月発足した会員制の組織で、創立当初から「配食」と、「地域支援型ホームヘルプ活動(掃除・買い物・通院介助・障害児の下校付き添いなど)」を行い、2000年に介護保険制度が発足してから「介護保険による訪問介護」を加えた、3つのサービスを提供してきた。 配食サービスは利用会員(原則として70歳以上の高齢者)に火・水曜の週2回夕食に松花堂弁当を1食8百円で届ける。 協力会員の調理係が献立を作成し、午前中、10人から15人ほどで調理に当たる。午後から盛り付けを行い風呂敷に包むと、配達係の7、8組が自家用車で市内を回って宅配する。 1回に平均80食作り、多いときは百食を超える時期もあったという。 同会の献立は、10周年記念誌『台所の音が聞こえてくる』、『鎌倉ベルの会おすすめレシピ208』の2冊の料理本に収められている。 今回の解散は、今年3月にホームヘルプ活動と介護サービスを修了し収入が減ったこと、配食の利用者減少による減収、配食を行う協力会員の高齢化に加えて、配食活動の拠点として鎌倉市から借りていた御成町在宅福祉サービスセンターが来年4月から保育事業に転換されることが決まったことによるもの。 同会の谷本紀久美理事長は「終了まで数カ月だが悔いのない活動をしたい」と話していた。
問い合わせ谷本方 0467・45・1171


鎌倉朝日新聞社

鎌倉みほとけ紀行(75)

長谷寺 「三十三応現身立像」

人気スポット長谷寺さまを久しぶりに訪ねた。同業者目線でみて、まさにお寺のデイズニーランド。決して批判ではなく、寺の魅力が隈なく整っていて参拝者の心を得ていて素晴らしいと思った。 私事、建長寺にいた頃は、お寺は静かに庭が掃いてあればいい。修行目的である寺は不愛想なくらいでいいと思っていたが、時代の要求に応じて人々が訪れたいと思う寺づくりも必要であると、ここに来ると思うのだ。勿論修行寺院・観光寺院・檀家寺・寺の機能は千差万別でいいと思う。 さて、そんな参る人の心に応じて、人生で出会う災難や苦しみにある人々に応じて救いを行う「三十三応現身立像」が今回の「御仏(みほとけ)」であります。新設された美しい「観音ミュージアム」に見事に最先端のライトアップがなされ各像がぐっと迫ってきます。しかも三十三揃っているのはとても珍しいですと学芸員さんにお聞きしました。 ところで三十三応現身立像とは、観世音菩薩普門品第二十五という経(観音経)にあるように、無量百千万憶といわれる衆生の諸々の苦を観音さまの御名を一心に称えれば、ただちにその声(世音)を聞き、限りない功徳が得られるというのです。「三十三」とは、限りなき数という意味で、観音様が対するもの(長者や庶民、婦人や子供など)に応じて救いを行われるのです。つまり「対する者に応じて救いを行う」が応現身立像なのです。 多彩な諸仏は、慈悲深くあどけない表情など面白く、現代を見透かしておられるようだ。ひとつの価値観にしばられ、互いが牽制しあうような現代社会の様相でなく、多種多様に生きる人々に応じて、思念をこらして見守ってくださっている。今の時代に必要なことは「寛容性」ではないのかと独り心に強く感じ寺を後にした。 各寄木造、玉眼、彩色。
像高95㎝~108㎝(33体)。室町時代。
観音ミュージアムは別途、入館料が必要です。


鎌倉朝日新聞社

花見の宴に現れた奇怪な光

かまくらの不思議を歩こう⑦

宇津宮稲荷社の怪奇現象 大貫昭彦

*宇都宮氏の歴史
若宮大路の二ノ鳥居から北へ百mほど行くと、右手に鎌倉彫会館とカトリック雪ノ下教会が路地を挟んで並んでいます。その裏手に小さな社が鎮座しています。社の辺りの路地を宇津宮辻子(ずし)といい、社を宇津宮稲荷社と呼んでいます。由緒は不明です。ただ、宇都宮氏がこの辺りに住んでいたとされ、社の名もこれに由来するようです。 宇都宮氏は、藤原氏を先祖とする下野国(栃木)の武士で、源頼朝に従って活躍しました。しかし、一族の歴史は、順風に恵まれませんでした。まず頼朝に仕えた初代朝綱は、和田義盛や畠山重忠と並ぶ地位にありましたが、下野の国司とのトラブルから土佐国に、孫の頼綱は豊後(大分)に、弟の朝綱は周防国(山口)に流されました。 さらに頼綱は、流罪から十数年後、将軍の後継者争いの事件に連座して、鎌倉から退去する羽目に陥りました。出家までして、無実を訴えたのですが、執権義時は、頼綱との面会も拒否しました。 傷心の頼綱は、京都に向かいました。すでに武家歌人「蓮生」として知られていましたから、藤原定家の山荘のある小倉山近くに居を構えました。 鎌倉が、京都、宇都宮と並ぶ三歌壇に数えられたのは頼綱の影響といえるでしょう。おかげで鎌倉には定家の子孫も多く訪れ武家歌人の指導に当たりました。しかし華やかな歌所の世界の裏では、主なき屋敷跡に残された稲荷社が侘しい歳月を繰り返していたのです。
いつはりのなき世の人のことのはを 空にしらするありあけの月
蓮生
*荒らぶる地霊
頼綱が去った後の鎌倉はめまぐるしく変わりました。比企、畠山、和田氏などの有力な御家人が次々滅ぼされ、源頼家と実朝が暗殺され、源氏将軍はわずか三代で終り、北条氏の時代へと進みました。一族の繁栄を築いた義時、政子も、病を得て亡くなりました。天下一新とばかり、大倉幕府は廃止され、宇津宮辻子に移されました。 場所の選定には陰陽師の意見を入れて決められましたがそれは都合よく宇都宮氏の跡地でもあったのでしょう。しかし、宇津宮辻子幕府の期間は十年余に過ぎません。調理場の竈が突然鳴り出す。御所の座敷に名の知れぬ黒鳥が集まる。地震が来る。将軍が病気になる。「土公(土地の神)祟りをなす」と判断し、幕府は鶴岡八幡宮に近い所へ移されました。陰陽師を以ってしても地霊を鎮めることができなかったのでしょう。
*小さな社の巨大な力
鎌倉彫会館と教会の間を行くと、数本のシイノキやサクラが茂った鎮守の森があります。路地と竹垣に囲まれた神社です。朱の鳥居と社殿、境内の手入れもよく、風情があります。宇津宮辻子幕府旧蹟の石碑も歴史を感じさせます。 アースパワーフィラ―大根秀行師と歩く会が訪ねたのは2月でした。大根師が柏手を打ち、鳥居の手前、社殿の左手前と横、裏側の4カ所のパワースポットを指摘しました。「掃除がされていて、雰囲気のいい神社だね」と大根師の感想。荒(あら)魂(たま)より穏やかな和魂(にぎたま)の社だと勝手に解釈して、参拝を済ませました。
*不思議なスナップ写真
ところが、今年4月怪奇な現象が起きました。宇津宮稲荷社の講中の人たちが、花見をした時です。その様子をカメラに納めた中に昇龍の姿が写ったのです。 大根師の判断では、心配はご無用!逆に喜ぶべきスナップだそうです。龍は神の乗物、写真には中心的な一つだけが写っているが、実は無数の神が、講中の人々の日ごろの善業と花見の歓びを報告するために昇っていく姿だというのです。感動的で不思議な写真です。


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鎌倉で総合防災訓練

JR東日本横浜支社

JR東日本横浜支社の総合防災訓練が「防災の日」の9月1日、鎌倉市上町屋の鎌倉車両センターで行われ、同社やグループ会社、鎌倉市消防本部の職員、県立大船高校生ら約250人が参加した=写真。横浜支社執行役員・渡利千春さんが「本番同様に訓練を行い、訓練を実りあるものにしてほしい」とあいさつ。 訓練は、真夏の午前10時に地震が発生し、電化柱が倒れ架線が切断、横須賀線が大船―北鎌倉駅に緊急停車し、停電で空調が停止して室温が上った車内に乗客が閉じ込められたと想定して実施された。列車の運転手や車掌が社内放送で負傷者がいないかなど確認をしながら車両や線路の状況を駅に伝えると、駅では直ちに現地対策本部を設置、復旧班を現地に派遣し、消防隊と連携して避難はしごで乗客を降車。乗客を車イスごとロープで吊り上げて降ろし、重傷者はタンカーで搬送した。 乗客役の高校生らは、はしごをつかみながら後ろ向きに降りるなどの指示を受けていた。治療や搬送の優先順位を決めるトリアージ訓練、三角巾を使った応急救護の講習、架線の復旧訓練もあった。


鎌倉朝日新聞社

勇壮に流鏑馬神事

鶴岡八幡宮・例大祭

鎌倉・鶴岡八幡宮の例大祭が8月14日から3日間行われ、2日目の16日小雨のぱらつく中、午後1時から流鏑馬神事が行われた=写真は松原省吾さん撮影。 1187年(文治3)源頼朝により初めて行われたといわれる伝統行事。 諸役が位置につくと、3騎の射手が約250mの馬場を疾走する馬の上から矢を構え、3カ所の的を次々と射ぬき、的に命中すると観客から拍手と大きな歓声が上がった。


鎌倉朝日新聞社

広がれ防犯の輪

逗子発「夜回りラン」

逗子の30代の市民を中心に集う団体「逗子30‘sプロジェクト(田中美乃里代表)」のランニング愛好者が4年前ほどから始めた「夜回りラン」は定期的に夜間の住宅地などを走りながら見回る防犯活動で、藤沢や綾瀬へ広がり始めている。 他市との情報交換と交流を目的に「夜回りランサミット」が9月2日新宿会館で開かれ、約30人が集まった。逗子チームは、若い世代がランニングを通して地域の仲間を増やしてきた活動の経緯を紹介。他市の参加者から「逗子は警察と協力もできていて、商工会や社会福祉協議会などの会員がキーマンになっている」と評価。 社協を中心に発足した「あやせtomorrowプロジェクト」は「ホタル観賞を組み合わせた時に参加者が多かった」などの事例を紹介。藤沢市在住の逗子市職員川嶋名津子さん(46)が立ち上げた「片瀬鵠沼40`s」は、公共施設を拠点に社会貢献を前面に出した活動になっていることを報告した。シンポジウム終了後、逗子海岸と新宿地区を走り、見回りのポイントを検証。交流会で親交を深めた。 逗子の夜回りランは毎月最終水曜20時。参加する場合は事前連絡を。
服部さん 080・5095・5763(K)


鎌倉朝日新聞社

空き家を再生し物づくり拠点に

葉山ファクトリー

葉山町長柄に新しい価値観を生み出す「ものづくり」の拠点「葉山ファクトリー」が9月から本格始動している=写真。 昨年老朽化で閉鎖された南郷交差点近くの社員寮を「空家レンジャー 」が借り受け、自らの手で改装を行う「DIY」でよみがえらせた。 「空家レンジャー」は「空家を再生しながらものづくりの文化を育てたい」と逗子市在住のエンジニア加藤太一さん(36)が立ち上げた団体で、メンバーは約190人。全員がお互いのテーマカラーで呼び合っている。 約240㎡の建物は1階が食堂や資材置場、2階が8部屋の居室で、2階を工房としてアーティストに貸し出しDIYで改装した。工具や技術をシェアし、資材も仲間のネットワークで古材などが集まってくる。 捨てられるものに新しい価値を吹き込む「アップサイクル」と、場所や道具、技術、楽しさを分け合う「シェアリング」をキーワードに取り組み、大工らプロが加わりながらも基本はつくる人の自由な発想を重視。毎週末通うというIT企業勤務の横浜の男性は「いろいろなスキルのある人と出会えて楽しい」と廃材からブランコを作り、5歳の子と参加した逗子の主婦は「部屋も借りてみたい」と合板の切れ端を組み合わせ円卓作りに没頭。10月から毎月第3日曜、工作のワークショップ開催。
参加はHPからhttp://www.hayamafactory.com/


鎌倉朝日新聞社

歌舞伎グッズの店

小町通りにオープン

「松竹歌舞伎屋本舗鎌倉小町店」が、9月13日鎌倉市小町にオープンした=写真。 歌舞伎座来場記念の土産物として販売していた商品を広く流通させようと松竹(東京都中央区、迫本淳一社長)が開設した2011年東京駅の1号店、13年歌舞伎座の2号店出店に次ぐ3号店。 入り口で「口上師」が口上を述べながら縁起物を販売し、手ぬぐいやハンカチ、ノートや便箋などの小物やせんべい、まんじゅうの菓子などには歌舞伎関連のイラスト入りだけでなく、若い世代や子どもたち向けにアニメなどのキャラクター商品もある。10時~18時、年中無休。
0467・23・8510


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木版画 藤本宿

谷戸の風(51)

往 時 茫 茫  山 内 静 夫

もう五十年以上前のこと―私は映画会社の松竹にいて、映画部門の企画部長という職にあった。そこは所謂プロデューサーが所属して、多い時は十二、三人いた。私の下に次長という立場の人が二人いて、其々(それぞれ)プロデューサーの提出する企画の取りまとめをしていた。 W君とM君(と呼ぶ)、勿論本人も企画を出して作品を担当するが、グループ皆で知恵を出しあっていい企画を考える。当然WとMのグループ同士は競争になる。 二人とも優れたプロデューサーだったが資質は正反対だった。Wは温厚でじっくり考えるタイプ、Mは才気煥発で実行力がある。社内では皮肉まじりに「セリーグ」と「パリーグ」と呼んでいた。 映画の企画というのは、監督や脚本家からも提案があるし、社外からの提案があって、企画部本体からの企画を通すというのは至難の業なのである。企画を通すためにはいいキャスティングは欠かせない要素である。プロデューサー全員からの情報を集約して一つの企画にまとめ上げる事もある。それがWM両君の腕の見せ所でもある。それはまさに戦争で、当然W君とM君との戦いであった。 十年ほどそんな時間が流れたが、やがてW君がステップアップして本部長になった。私は異動してテレビ部門に行った。M君も一足遅れて移ってきた。思えば映画製作が最高に盛り上っていた時だった。私にとっても会社勤めの中で最も生き甲斐のある時だったと懐かしく思い起こすのである。 今年五月、W君が亡くなった。そして九月初旬にM君の訃報が入った。 長い歳月を経て、もはや悲しみは薄れている。W君M君の面差しを今はただ静かに脳裏に思い浮かべるだけである。


鎌倉朝日新聞社

石見神楽(いわみかぐら)でヤマタノオロチを退治するスサノオ
=『イラストで丸わかり!古事記入門(』洋泉社)

文学つれづれ(155)

『桃太郎と一寸法師』(11)

なぜ人類の始祖が置き去りにされたり八つ裂きにされたりするなどの試練に会うのかというと、それは「始原的存在物の持つ孤独―始原孤独」のためであるという。 また『神話学入門』の共同執筆者であるユングは、「遺棄は必然的条件」であり、幼児モチーフは、人間の意識(自我)が無意識から誕生することであると解釈する。「この新しい誕生はこの世の何ものにも迎えいれられない」そこに幼児の「捨て子の境遇と迫害者による危害」がある。それに打ち勝っていくのだから幼児は「幼い英雄の相」を持つのである。
英雄の主たる行為は暗黒の怪物を退治することである。…意識化はおそらく原始時代の最も強烈な体験であろう。…幼児は暗黒の制服というこの目標を暗示するさまざまな行為によって、その特徴を示すのである。
始原孤独(ケレー二イ)という形であれ、無意識からの意識の誕生(ユング)という形であれ、それぞれ「始め」、「原理」を問題にしている。石田英一郎の母子神も処女懐胎という形で民族の始原を問うている点で同じ視点を持っている。 しかし私は日本人の考え方の独自性は「原理」ではなく「現象」から出発する点にあると考えている。そしてそのことに日本の風土の特色である四季の移り変わりと川の流れが深く関わっていると言いたいのである。 日本人の感性は常に「移り行くもの」にそそがれ、時としてそこから離れて「原理」を構築しても、すぐに再び移り行く現象に帰ってくるのである。このことは日本人のものの考え方を理解する上で最も重要なことなのである。 『古事記』では国を生んだあと、イザナギとイザナミは次々に多くの神を生むことになる。家屋を守護する神々を生んだ次に生まれたのが海の神である大ワダツミの神、次に河口を治める神、水の泡の神、水面の神、川の水源の神といった水に関係する神々が生まれる。中西進も指摘するようにこの神々の系譜は海から川をさかのぼっていくことになる。
この神話は…海から山に入り、さらにそれを遡上する古代人の体験を神話化したものと思われる。このことは、重大に考えるべきではあるまいか。川というものを認識するのに、彼らはまず海を起点とした。まず語り手の属する世界は下流にある。海や河口そして周辺に広がる原野が彼らの世界であり、反対に川をたどって到着する、川上の山の世界は異界であった。
おそらく弥生文化の担い手で我々日本人の直接的な祖先となった民族は海からこの島にやって来たのに違いない。日本の神話の中で具体的な行動を持つほとんどたった一人の神」であるスサノオが、天上から降りて出雲のヒノ川をさかのぼっていって、八方に流れる川を象徴していると考えられる八(や)岐(また)の大蛇(おろち)を退治したのも、海から川をさかのぼって各地を平定していった古代人の経験を象徴しているに違いない。しかし彼らにとっても、川上のずっと奥の方は未知の異界にとどまったのであった。彼らが川上を恐れるとともに神聖視したのも当然であろう。さらに農耕民族である弥生人にとって水田に水を確保してくれる川は恵み深いものであった。 春の種まきの時に山の神が田に降り、秋の刈り入れがすむと田の神が山に戻るという「わが国神概念の一つの特色とみられる山の神・田の神の循環の思想も、その場合の神の通路は川であるということによってはじめて成立するのである。
(神奈川歯科大名誉教授)


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朝のラジオ体操で心も身体も健康に

奥田せい子

8月29日「鎌倉ラジオ体操さわやか会」のラジオ体操にNHKテレビ体操指導の多胡肇さんがゲストで参加されました=写真。そのときちょうど北朝鮮の弾道ミサイル発射の臨時ニュースが流れ、ラジオ体操の放送が中止になり、参加者約60人は多胡さんの号令に合わせて体操しました。多胡さんの参加は3回目で、「昨年よりうまくなった」と褒められました。これもラジオ体操一級指導士・小野光俊さんと励んでいるおかげで、今年度の「全国ラジオ体操優良団体」の表彰をかんぽ生命保険から受けました。 当会は2013年発足、今夏で5年目です。年間休みなしで、朝6時半になると会場の龍口明神社境内に近隣の子どもや大人が集まります。 『早起きは三文の得』どころか『早起きは千両』に値します。健康はもちろん人との絆を深める交流の場として健全な毎朝を笑顔で迎えています。
(鎌倉市腰越在住)


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菊池図書館長(左)と和田代表

古本市売り上げ図書館基金へ寄付

図書館とともだち

「図書館とともだち・鎌倉(和田安弘代表)」が8月30日、鎌倉市図書館振興基金に2万5千円寄附した。 8月19・20の2日間、第19回かまくら市民活動フェスティバルへの参加事業として行なった古本市での売り上げで、古本市をするにあたり会報やチラシ、Facebook等で本の寄附と古本市への来場を呼び掛け、約1500冊の古本が集まった。 同会は歴史ある街の、歴史ある図書館としての役割を充分に果たせるよう、今後も協力していきたいと考えているという。


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「ひと」 鎌倉市社会福祉協議会会長に就任した

冨田英雄(とみたひでお)さん

ボランティアと協力して高齢者や障害者の生活支援を行うなど、地域福祉の推進役、コーディネーター役を担っている鎌倉市社会福祉協議会(略称市社協)。4月、その会長に就任した。長く務めてきた副会長からの昇格。鎌倉・岩瀬にある浄土宗の古刹、西念寺に生まれ、現在同寺の住職。「生まれ育った土地に最後の恩返しができればと、引き受けた」と語る。 社協の仕事は多くのボランティアに支えられて成り立っている。この人たちが気持ちよく働けるような環境作りを目指している。同時に、社協は「市民のもの」とも力説する。だから市役所近くの福祉センター2階にある事務局を明るい雰囲気にして、市民が誰でも気軽に足を運んでくれる「開かれた社協」に変えようと努力している。 東京オリンピックまであと3年。お年寄りが「オリンピックまで死ねない。ボランテイアをやりたい」とよく話しているという。その機運を生かし、彼らを社協のボランティアにも組み込んで、生活弱者と「共に生きる」社会のためにエネルギーを出してもらえたら、と語る。 社協の支援対象には子育てもある。働く母親が増え、学童問題がクローズアップされている。小学生の宿題を見てあげたり、いじめの悩みに耳を傾けたりする学生ボランティアを集めるパイプ役になれないか、検討中とか。「これは社協ができることなので、ぜひやりたい」と力を込めた。 鎌倉市は高齢化も進んでいる。心配なのは独居老人の存在だという。この人たちに、市から運営を任されている老人福祉センターに足を運んでもらうことも課題だという。「(社協が)歳をとってからの友だち作りの軸になれれば」と思案している。 保育園の園長でもある。「子どもからパワーをもらっている」と笑う。これが元気の源というわけだ。 国や県の社会福祉の仕事にも長く携わってきている。「やりたいことはいっぱいある。市民は物足りなさを感じているだろうが、いかんせん専門の人が足りない」と、最後にもどかしさも垣間見せた。85歳。
文・写真準 三浦準司

今回から「ひと」欄をジャーナリスト・三浦準司さんが担当します。(下段に著書を紹介)
前任の浅田勁さんは2015年2月号から先月まで執筆していただきました。お礼申し上げます。


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健康百科通信(101)

「心房細動」という不整脈を知っていますか?
  内科学会専門医・循環器学会専門医 漢那雅彦

「心房細動」とは、心房がぶるぶる不規則に震える「不整脈」の一種で、脈がバラバラになります。 長島茂雄さんがもっていた不整脈といえば、聞いたことがある方は多いかもしれません。心房細動の有病率は加齢とともに増加し、80歳以上の男性で約5%、女性で約2%といわれています。 心房細動があると、人によっては、動悸、胸部不快感、息切れを感じたりする方もいますが、自覚症状がなく、健康診断でみつかることも少なくありません。 一番の問題は、心房に血の塊(血栓)ができやすくなり、それが血流によって全身に運ばれ、脳などの大切な血管を詰まらせてしまうこと(脳梗塞)です。心房細動による脳梗塞は、他のタイプの脳梗塞に比べ、歩行に介助を要したり、寝たきりなどの重い後遺症が残る場合が多く、適切な抗凝固療法(血をさらさらにする薬)により脳梗塞を予防することが大切です。 健康診断などでの定期的な心電図検査とともに自分での脈拍のチェックが、心房細動の早期発見に重要です。日頃から、脈をとり、不規則になっていないかチェックするようにしましょう。脈の自己チェックをYou(ユー) tube(チューブ)で検索し、動画を是非ご覧ください。 もし、脈がバラバラであったり、とぶことが多ければ、一度、循環器内科のクリニックの受診をお勧めします。

あいクリニック仲通院長
大船1―22―28 MMビル1階
0467・38・8312


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今年の「第9」は12月17日(写真は2015年公演、c宮森庸輔)

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オルケスタ・デル・ソル

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小曽根真©Yow Kobayashi

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安藤赴美子©Shingo Azumaya

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西村悟©Yoshinobu Fukaya(aura)

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シエナ・ウインド・オーケストラ©Hikaru☆

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柳家花緑

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鎌倉彫作品「雲(」部分)

新生オープン、新企画続々登場

鎌倉芸術館

年初からのリニューアル工事を終え、鎌倉芸術館が再オープンした。 鎌倉市民、県民の〝集いの場〟鎌倉芸術館のこれからの催しについて、同館の事業グループマネージャー金指万里子さんにうかがった。

新装ホールで楽しいひとときを

今年1月からの改装工事を終え、10月1日に再び開館しましたが、どのような工事でしたか。

1993年の開館以来の大規模改修工事を行いました。大ホール、小ホールの舞台の照明、音響、舞台設備などホールのかなめの部分が更新されました。大ホールの座席は全て張り替えられたので、気持ちよく舞台鑑賞ができるのではないでしょうか。そのほか会議室や集会室など館内の内装の改修も行っています。

小曽根真鎌倉のステージに

1日のオープンに合わせて様々な企画が用意されているようですが。

「世界音楽紀行」と題した新シリーズの初回で、サルサの演奏をお届けします。世界の様々なジャンルの音楽をお届けして音楽で世界を旅していただこうというもので、これから5年間のシリーズです。これまでの当館のコンサートとはちょっと趣が異なりますが、クラシックだけではなく様々なジャンルの音楽をお届けしようという企画です。オルケスタ・デル・ソルは日本初のサルサバンドで、当館には初登場です。

サルサとは。

ラテン音楽です。リズムが華やかで、自然と身体が動き出すような、その独特のリズムが特長かと思います。

南佳孝は。

1970年代に登場したシンガーソングライターです。デル・ソルとの共演も多く、かつて大ヒットした南米音楽のオンパレードですので、この時代の曲に親しんだ世代にもぜひ足を運んでもらいたいとお呼びしました。

今大人気の小曽根真が鎌倉に登場しますね。

「小曽根真ジャズ・セッションfeat.No Name Horses Quintet」(2018年3月17日16時、大ホール)で、「OZONECollection」という新企画の第1回公演です。今後5年間の小曽根さんをフィーチャーした企画です。 今やクラシックとジャズの世界を自由に行き来し、大活躍の小曽根さんの魅力を様々な視点からご紹介します。

佐渡裕とシエナも鎌倉登場

クラシックの公演は。

来年2月17日の新企画「ウィークエンド・コンサート」の第1回「安藤赴美子&西村悟 デュォ・リサイタル」(15時、大ホール)は、その名のとおり新スタートの週末コンサートシリーズです。お二人のソプラノとテノールで、オペラの名曲中の名曲をお届けします。

年内のクラシック公演は。

リニューアル記念に、とあたためていた企画ですが「仲道郁代ピアノ・リサイタル『PIANO×4』」(11月25日16時、大ホール)を開催します。 当館にはフルコンサートピアノが4台あります。海外のピアノでスタンウェイとベーゼンドルファー、国産でヤマハとカワイの計4台です。これらを開館当時に選んでくださった方が仲道さんです。そのご縁で4台のピアノを弾き比べてもらい、ピアノの魅力をお届けしようと「PIANO4」のタイトルがついています。

シエナが鎌倉に。

「佐渡裕指揮 シエナ・ウインド・オーケストラ演奏会2017」(12月21日、19時)で、 佐渡裕さんが率いる日本屈指のプロ吹奏楽団のコンサートを初めて当館で開きます。吹奏楽している学生には人気の楽団で、吹奏楽ファンだけでなくどなたにもお楽しみいただけると思います。 また、青少年(小学生以上24歳以下)を対象にコンサートの前のリハーサルを特別公開します。(無料、事前申し込み制、11月21日締め切り)。

年末恒例の「第九」は。

「日本語で歌う『第九』2017」(12月17日15時、大ホール)があります。開館時からの毎年年末恒例の事業で、去年はお休みで2年ぶりになります。ォーケストラは鎌倉交響楽団、合唱は、公募の3百人の合唱団がステージに上がります。 「鎌倉芸術館ゾリステンVol.45新春コンサート」(2018年1月28日15時、大ホール)も1年半ぶりの公演です。 開館の1年前、1992年に結成されました。当時NHK交響楽団のソロコンサートマスターだった徳永二男さんを中心に日本国内で活躍している弦楽器奏者が一堂に集まりました。今回は1992年12月の第1回コンサート(芸術館開館前で中央公民館で公演)のプログラムを再現します。

お待たせ!寄席は2回開催

落語は2公演ですか。

かまくら名人劇場第32回『特撰会』」(11月19日14時、小ホール)に続き「かまくら名人劇場第33回『喬太郎・菊之丞二人会』(2018年1月21日14時、小ホール)が開催されます。 11月19日の公演はあっという間にチケットが完売しました。今回は、リニューアル記念で脂の乗った噺家さんたち4人(柳家権太楼、柳家花緑、桂文治、春風亭一之輔)にご出演いただきます。

魔女とかおばけの登場の意味は。

自由ということの表現でしょうか。その元には若いときのブラジルの暮らしがありました。船出して、異国で、周りに全く知り合いがいないところで暮らした経験、その冒険が源になっていると言われています。特別展
没後50年「山本周五郎展」9月30日~11月26日

芸術館ならではの映画上映会も

「かまくらシネマ 木下恵介没後20年」は。

「かまくらシネマ 木下恵介没後20年」は。 「かまくらシネマ」は新発足のシリーズです。ここは松竹大船撮影所の跡地ですので、縁のある松竹映画を上映します。今回は日本初のカラー映画「カルメン故郷に帰る」と「二十四の瞳」という日本映画界のエポックメーキングな二作品です。

鎌倉を深く知る講座開催

講座もありますか。

鎌倉の歴史に焦点をあてた「魅惑の鎌倉、講座シリーズ」をスタートさせます。鎌倉の歴史を紐解きもう少し深掘りして学ぼうと立案されました。第1回は「鎌倉彫」(2018年1月13日13時半開講、3階集会室)です。 鎌倉彫の歴史や製作過程などを映像を交えて紹介します。当館のエントランスホールには世界最大の鎌倉彫が壁面に掲げられていますが、これは開館に併せて1993年に制作された作品です。今回の工事で当時制作に携わった方たちが自ら修復作業にあたられました。講座では、制作に携わった職人さんに当時のエピソードなどもお話ししていただきます。

どうもありがとうございました。

鎌倉芸術館
鎌倉市大船6―1―2
0467・48・5500、チケット予約 0120・1192・40


鎌倉朝日新聞社

百光繚乱!てらこやライトグラフィティ=妙本寺合宿

いざっ!!鎌倉てらこや(40)

私たちにできること
NPO法人鎌倉てらこや事務局長 小木曽 駿

朝晩の涼しさに秋の気配が漂い始めた。季節は移りつつあるが秋が深まりを見せる前に既に懐かしくもある夏の活動を振り返りたい。 8月の6~9日の3泊4日で開催した「本気de建長寺」(建長寺合宿)と、28~29日の1泊2日で開催した鎌倉市の学童保育施設に通う子どもたちを対象とした「妙本寺☆パラダイス」(妙本寺合宿)の2つの合宿。加えて、8月16~23日に「てらハの夏休み」(居場所づくり)として実施した夏のイベントには、延べ270人以上の子どもたちの参加があり、盛況を博した。 子どもたちとの関わりを大学生スタッフが深める傍らで、私はその様子を写真に収める機会が多かった。坐禅へと真剣に取り組む姿、嫌いな食べ物をエイッと口に放り込む姿。合宿終わりに泣きながら別れを惜しむ姿。水鉄砲を心ゆくまで撃ち合い、全身のずぶ濡れ姿。写真を見返せば、其々の瞬間の様々な感情をありありと思い出すことができる。 今年で3回目の妙本寺合宿では、「ライトグラフィティ」企画を実施した。暗闇の中でカメラのシャッターを15秒間開き続ける。その間にペンライトを動かすと、光の軌道を写真に描き出せるのだ。最初は思ったように描けなかった子どもたちも何度も失敗を繰り返しながら、思惑通りの作品を徐々に作りあげていった。集合写真では全員で星を描くことにチャレンジ。浮かび上がったたくさんの星が輝く写真は今年の夏のハイライトの1つとなった。 今、この瞬間は過ぎ去ってしまえば二度とめぐってこない。だからこそともに過ごしたたくさんの一瞬を胸に刻み込んでもらえるよう子どもたちとの関わりを大切にしたい。私たちにできるのはそうした関わりから育まれる豊かな想い出こそが子どもたち自身の未来(あした)を生きる原動力となってくれることを願うだけだ。 夏休みが終わり、子どもたちは日常を取り戻しつつある。夏から秋へと向かう日々の中で、ひと回り大きくなった子どもたちとの再会を楽しみにしている。

鎌倉てらこや事務局
0467-84-9746(平日13~17時)
http://kamakura-terakoya.net/


鎌倉朝日新聞社

八雲の見た鎌倉大仏(明治20年代)

心のふる里を行く ④

八雲の鎌倉大仏との出会い 池田雅之

旅すがら、多くの仏像や地蔵尊を見て回ってきたが、鎌倉大仏様のお顔ほど印象深く、心洗われる表情はないと思う。大仏様の慈顔には、日本人だけではなく、外国人や異教徒の人たちの心を打つ霊的な力が宿されているようである。人を包み込むような、優しさに満ちた顔立ちや姿の魅力は、一体何であろう。 フランスの大哲学者ポール・リクールは、来日の折、日本を代表する哲学者、今道友信先生に導かれて、大仏様を参拝したことがあった。彼は息子を失った傷心を大仏様になぐさめられたという。お二人ともキリスト教徒であったが、大仏様のお顔を真下から仰ぎ仰ぎ見ていると、本当に涙が溢れ出てくるような感動を覚える、と今道先生は語ってくれたことがある。 大仏様と霊的交感を果たした人物は、リクールや今道先生だけにとどまらない。『ジャングル・ブック』で有名な英国作家キプリングは、大仏様のことを「東洋の魂」と絶賛したが、もう一人、同時代の英国作家で大仏様のもつ霊性について、実に深く、しかも的確に描いた人物がいる。ラフカディオ・ハーンである。のちに日本人婦人と結婚し、小泉八雲となった。 八雲は明治23年4月に来日したが、すぐに横浜から北鎌倉に出かけ、人力車でお寺巡りを始めている。円覚寺、建長寺、長谷寺などのご本尊の仏様やお地蔵様を拝顔して回る巡礼の旅であった。 なかでも特筆すべきは、八雲の高徳院・大仏様との出会いであろう。彼は大仏様の気高く美しい慈顔に魅了されただけではなかった。その表情の中に、日本人の魂の中にある優しさと安らかさを読み取っていた。そして、大仏様の穏やかな表情にかすかな微笑までも感じ取っていた。それはまた日本人の微笑に通じるものである、と八雲は直感した。それは自己を抑制し、己に打ち克った者に訪れる微笑であり、幸せである、と八雲は記した。 来日早々の八雲の日本発見は、大仏様の慈顔から日本人の霊性を捉えたことであろう。鈴木大拙は鎌倉という土地に日本的霊性の萌芽を見たが、それは八雲の大仏発見とかよい合うものがある。八雲の日本理解の旅は、大仏様との出会いから始まったといえよう。
(早稲田大学名誉教授・鎌倉てらこや顧問)


鎌倉朝日新聞社

『人間はだまされるフェイクニュースを見分けるには』

三浦準司 著

最近よく耳にする「フェイク(偽)ニュース」に騙させないようにするには情報を見極める力を養わなければならないが、ジャーナリストの三浦準司さん(鎌倉在住)が、そのための本を出版した。 「情報」とは何だろうか?と問いかけ、情報の賢い送り手、受け手になるための方法を解説するジャーナリズム入門書。 著者は、1972年から共同通信の記者として国内外で取材を続けてきた。体験や失敗談も交え新聞・テレビなどのメディアの情報とどう付き合うか分かりやすく示す。 「情報は、人間が成長する上での糧で、よい情報が得られれば自分が成長できる。発信する側はどう発信するか慎重に考えてほしい」と話す。
1404円、理論社刊 03・6264・8890



『或る映画監督の回想』

桐ヶ谷まり著

かつて松竹撮影所が大船にあり、「男はつらいよ」シリーズなど多くの名作を世に送った。本書は、映画プロデューサーとして小津安二郎監督とともに映画全盛期を歩んだ山内静夫の著書『松竹大船撮影所覚え書』から構想を得たという。港町横浜と古都鎌倉を舞台に、一人の少年が映画監督として成功するまでの愛の物語である。祖母、母、そして波子…。読後、哀しくも清々しい気持ちに満たされる。
1404円、冬花社刊 0467・23・9973※4面に読者プレゼント


鎌倉朝日新聞社

モーニングセミナー=8月22日円覚寺・帰源院で

鎌倉市倫理法人会 通信

「いざ、鎌倉!」45 歴史と伝統のある鎌倉を梁山泊に!
 自分が変われば、相手も変わる

鎌倉市倫理法人会は、「家族や職場、地域の方々、そして、外国の方々との良い人間関係をつくっていくことを目的に運営されている、非営利の法人会」です。 一人一人の人間性を大切にするとともに、弱者には援助の手を差し伸べ、権力を盾に人権を侵害して来る連中には堂々と歯向かう存在です。そして、皆が互いを尊敬し合い、平和で争いの無い理想社会を作ろうという団体でもあります。 そんなことできる筈がない、人間社会には色々な立場や考え方の人がいて、自分たちを敵視している連中もいるだろうし、戦争を仕掛けてくる悪者もいるだろう。悪者を抑えるには法律やハイテクの強力な武器が不可欠でしょう。その備えがあって初めて正義が通じ、平和で紛争の無い社会が築ける、と思っている方が多いかと思います。 正義、平和の定義や自然界の真理も、人によって、環境や立場の違いによって、全く評価が異なってしまう場合もあるでしょう。イソップ物語の「北風と太陽」の話のように、いつも太陽を送り続けることはできない?と思われるでしょう。しかし、だからと言って上記の理想を追求することを止めれば、人類は早晩自滅することも覚悟しなければなりません。 倫理法人会は、そのような基本的な課題を、笑顔と自己反省によって解決しようとする非営利法人です。考え方の異なる人、敵意を持つ人を包み込むために、我々に何ができるのかを粘り強く考えてみようではありませんか。人を変えようとするのではなく、「自分が変われば、相手も変わる」ということを学び、実践したいと思います。 先ずは、モーニングセミナーに出席し、家族や職場の幸福を得るためにできることは何かを、実践に基づく講話を聴き、自分でも実践してみましょう。(文責・平松健男) 鎌倉市倫理法人会事務局
045・315・2433
045・315・2434



終の棲み家を考える42

蓄熱式床暖房

これから寒い季節を迎えますが、家の中の温熱環境はいかがですか。 寒くなったらエアコンを点ければよいと思っている貴方、原子力発電が止まっている今、日本中で節電をしなければならない時です。 電気を使わず、太陽熱温水器を利用して給湯・暖房をする仕組みがあります。 一般家庭のエネルギー消費の60%以上が給湯と暖房に使われており、照明や動力・音響・エアコン等電気でなければ使えないものは30%程度です。太陽熱で熱くなったお湯を床下のコンクリートの中に螺旋状に張り巡らせ、コンクリートを温めます。一度温まったコンクリートは石と同じようになかなか冷めずに、遠赤外線を放出し続けます。 太陽が沈んだ夜間でも部屋の温度は一定に保てる仕組みになっています。 太陽光発電が推奨され、売電することで費用が回収できるという、営業トークで本来のエコロジーを見失っていませんか。 電力の消費を抑えて太陽熱の利用を積極的にすることで、日本の経済の立て直しに協力しませんか。火力発電の燃料輸入で日本の経済力は低下しています、家庭の給湯・暖房を太陽熱の利用に変えることで、原発に頼らなくても電力量は充分足りると思います。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp


鎌倉朝日新聞社

だんかづら

猫3匹、ラブラドールレトリバー2匹でにぎやかに暮らしています!お気に入りのソファはいつも満員。みんな保護された子たちで喧嘩もなく仲良しです。
葉山町 西前さん方



画廊・ギャラリー

●ギャラリー一翠堂 22-3769
10月7~13日安井進写~真展(下段記事に詳細)
16~22日伊賀・小島陽介展
27~31日山崎善明・陶展



お知らせ

●鎌倉漁協 さかな祭り10月1日10時、鎌倉パークホテル駐車場。
22・3403
●腰越漁協の朝市10月19日10時、腰越漁港。
32・4743
●みどりのボランティア10月7日9時半、東勝寺跡。要申込。
鎌倉風致保存会 23・6621
●いい歯の日 無料歯科相談会10月8日鎌倉生涯学習センター。
鎌倉市歯科医師会 47・8119
●健康麻将大会11月12日10時、鎌倉市福祉センター。2千円。申込は往復ハガキに住所・氏名・・年齢記入、品川区西五反田2―4―2東海ビル2階健康麻将全国会
03・3495・1877
●読者プレゼント5面に紹介した新刊『或る映画監督の回想』を20人に。ハガキに住所・氏名・記入、鎌倉朝日へ。10月15日締切。


鎌倉朝日新聞社

川村祥子さん

鎌倉朝日新聞社

中井貴惠さん

き く

▼湘南グループ 日本のうた・歌・詩 秋のコンサート27
10月7日14時、鎌倉生涯学習センター。合唱「野菊」「城ケ島の雨」など。千5百円。
実行委 0466・27・1875
▼川村祥子ピアノリサイタル「親愛なる巨匠 モーツァルト&ショパン」
10月15日13時半、鎌倉芸術館。モーツァルト「きらきら星変奏曲」、ショパン「ソナタ2番&3番」など。2千8百円、前売2千5百円。
スパシーバ 32・5581
▼小津安二郎映画を聞く
音語り「麦秋」
10月20・21日14時、北鎌倉円覚寺境内「方丈」。「麦秋」を中井貴惠さんの朗読と松本峰明さんのピアノで。今回「音語り麦秋」を書き上げた元松竹プロデューサー・山内静夫さん(92)が小津安二郎の思い出を語る。4千円。
オンザフィールド 050・5525・1493


鎌倉朝日新聞社

ザビエルの洗礼を受けるヤジロー

鎌倉朝日新聞社

み る

▼江の島と名品浮世絵展
10月22日まで藤沢浮世絵館。川崎・砂子の里資料館所蔵コレクションから江の島を描いた作品や歌川広重の東海道作品などを展示。無料。
0466・33・0111
▼川喜多映画記念館
▽特別展「映画衣装デザイナー 黒澤和子の仕事」12月17日まで。3百円。
▽映画10月3・5・7・8日「そして父になる」、3・6・8日「歩いても歩いても」、4・6・7日「ディア・ドクター」、17・19・20・22日「杉原千畝 スギハラチウネ」、17・20・21日「ヴィヨンの妻」、18・22日「明日への遺言」。千円。
23・2500
▼字幕付き邦画鑑賞会「家族はつらいよ」
10月6日13時、市福祉センター。要約筆記サークル「あ・うん」主催。無料。
市社会福祉協議会 23・1075
▼村田佳代子宗教画35年の軌跡
11月5日まで鎌倉市大町の村田佳代子さん宅。開設1周年記念。11月5日コンサート。3千円。
要申込。 22・1759
▼高橋幸子木版画展
10月7~21日鎌倉ギャラリー(小町2―15―10)。「こころの版画家」高橋さんの「神奈川県の絵地図」を題材にした版画を中心に。無料。
22・5131
▼能を知る会鎌倉公演
10月24日10・14時、鎌倉能舞台。狂言「寝(ね)音曲(おんぎょく)」、能「天鼓」。解説「能の音楽」。各5千5百円。▽能楽ワークショップ28日13時半、鎌倉能舞台。能・能面・装束解説、能楽体験など。5百円。要申込。
22・5557
▼第33回絵香会絵画展
10月19~23日鎌倉芸術館。油絵、水彩、デッサン約60点。無料。
絵香会 45・3452 ▼銀の鈴社の催し
▽第18回鎌倉に咲く万葉野の花水彩画展10月14~22日。▽草木染めの作務衣展26日~31日銀の鈴ギャラリー。
▽第34回かまくら幕府定例会「鎌倉文士とカマクラ」21日14時、鎌倉商工会議所。新刊を著した鎌倉文学館・富岡幸一郎館長が鎌倉文士を語る。3千円。要申込。
銀の鈴社 61・1930
▼第18回鎌倉三田会美術部グループ展
10月24~29日鎌倉生涯学習センター。慶応義塾大学OBと家族25人の絵画・書・工芸・鎌倉彫など45点。
永野方 22・6961
▼鎌倉の建築士・仕事展
10月27~29日鎌倉生涯学習センター。建築士の仕事を広く知ってもらうための展示会。耐震相談も。
神奈川県建築士事務所協会鎌倉支部 25・2584
▼映画「鎌倉アカデミア 青の時代」
11月11日10時・13時半・18時、鎌倉生涯学習センター。2回目上映後大嶋拓監督のトーク。8百円。
鎌倉・映画を観る会 25・3305



まなぶ

▼講演会 鎌倉国宝館の名宝「鎌倉の仏像」 10月11日14時、鎌倉生涯学習センター。鎌倉国宝館の学芸員が所蔵・寄託の仏像を紹介、鎌倉の仏像の特色を話す。資料代千円。
鎌倉さくらの会 23・2530
▼中村天風心身統一法鎌倉講習会
10月14日14時、玉縄学習センター分室。宮井芳行さんの「そうだ!私も幸せになれる」。無料。
天風会認定鎌倉の会 44・4461
▼第7回鎌倉同人会講座
「漱石と八雲の鎌倉」
10月15日13時半、高徳院客殿。早稲田大学・池田雅之名誉教授が、夏目漱石と小泉八雲に縁深い鎌倉の社寺などが両者に与えた影響を話す。5百円。申込はハガキで鎌倉市大町3―4―20谷口方
25・0172
▼講演会「蘇る鎌倉の中世 輸入陶磁器と出土の名品」
10月15日14時、鎌倉市生涯学習センター。神奈川県文化財協会・八幡義信会長と輸入陶器の優品や中世陶器をもとに東国武家社会を考える。千円。ICP鎌倉地域振興協会・一ノ瀬方
090・6025・5107
▼家族介護教室「腰に負担なく介護する方法」
10月18日13時半、鎌倉市福祉センター。介護される側の力を活かした介護方法を学ぶ。無料。要申込。
地域包括支援センター 61・2600
▼地域・家庭の教育力活性化セミナー
10月20日10時、鎌倉生涯学習センター。国立久里浜医療センター精神科・中山秀紀医長がスマホを始めとした依存症を話す。無料。要申込。
市教育総務課 61・3740
▼シンポジウム「鎌倉・玉縄城の総構え」
10月21日13時、龍寳寺旧石井邸。玉縄城の総構え研究の調査成果を考古学、中世史などの観点から検証する。千5百円。申込は往復ハガキで植木425―16玉縄城址まちづくり会議
45・7411
▼講演会「〝あなたらしさ〟に寄り添う」
10月24日14時、鎌倉芸術館。藤沢で介護事業所を経営する加藤忠相さんが認知症を抱えながら地域で暮らし続ける方法を話す。千円。
市市民健康課 61・3977
▼ワンポイントメイクアップレッスン
10月26日13時半、鎌倉生涯学習センター。カラー&イメージコンサルタントがメイクアップ術を教える。鎌倉市内在住で60歳以上。無料。要申込。
鎌倉市シルバー人材センター 38・1881
▼日本のバレエの母―エリアナ・パヴロバから学ぶ
11月4日13時、鎌倉女子大学二階堂学舎。日本バレエ協会・森龍郎理事が日本初のバレエ学校を設立したエリアナ・パヴロバの生涯を話す。実演「瀕死の白鳥」も。無料。27日までに申込。
市文化人権推進課 61・3870 23・8700
▼自分らしくシルバーライフを生きる
11月5日13時半、鎌倉市福祉センター。秋山正子さんと、介護や生活支援などが一体となった仕組み「地域包括ケアシステム」を考える。無料。申込は20日までに
24・3900 24・4379。
神奈川県鎌倉保険福祉事務所企画調整課
▼絵本作家に学ぶ 手作り絵本講座
11月25日、12月2・16日全3回13時半、逗子市民交流センター。絵本作家の山本省三さんが場面の組み立て方や挿絵の描き方などを教える。千5百円。11月11日までにハガキかFで逗子文化プラザ
046・870・6612 046・870・6622


鎌倉朝日新聞社

大野健一さん

第12回大野健一展

「心象の鎌倉…由比ガ浜」

10月10~15日鎌倉駅東口のカトレヤギャラリー。 鎌倉市由比ガ浜在住、鎌倉美術連盟副代表の大野健一さん(81)が描いた由比ガ浜に寄せて返す波や富士の心象風景などの水彩・パステル画約30点を紹介。大野さんは「波や水平線を見ていると、世界の人々をつなげる平和のラインのように思える」と語る。
大野方 24・0327



鎌倉市民文化祭 10月

上記は鎌倉市展、下記は舞台行事

美術・写真合同展 6~10日 鎌倉芸術館 鎌倉市文化人権推進課
61・3872
書道展 13~17日 鎌倉芸術館 鎌倉市文化人権推進課
61・3872
ばら展 21・22日 きらら鎌倉 鎌倉ばら会
45・7322

第110回鎌倉交響楽団定期演奏会 (千円) 7日14時 鎌倉芸術館 鎌倉交響楽団
田中方25・3512
日本のうた・歌・詩秋のコンサート27(1500円) 7日14時 きらら鎌倉 湘南グループ日本のうた・歌・詩
045・846・6898
鎌倉三曲演奏会 8日10時半 きらら鎌倉 鎌倉三曲協会
吉川方0466・88・0285
第28回リコーダー・アンサンブルの集い 18日13時半 きらら鎌倉 鎌倉リコーダー・コンソート
加藤方23・2818
バレエへのお誘い 21日15時 鎌倉芸術館 鎌倉芸能連盟
河栗方25・5308
第25回 謡曲と仕舞のつどい 23日9時40分 きらら鎌倉 鎌倉謡曲連盟
磯崎方45・0016
第32回 鎌倉市詩吟詩舞連盟大会 24日10時半 きらら鎌倉 鎌倉市詩吟詩舞連盟
髙橋方44・2903
ミュージカル
KAGUYA(1500円)
28日17時半 鎌倉芸術館 ュージカルグループツインリーブス
25・0922

きらら鎌倉は鎌倉生涯学習センター。料金記載なしは無料。


鎌倉朝日新聞社

©安井進

安井進写真展

「PARIS 1970」

10月7~13日鎌倉・小町通りのギャラリー一翠堂(22・3769)。 幼少時代を鎌倉で過ごした写真家・安井進さんの、写真を始めた22歳当時のパリのモノクロ写真28点。ネガをデジタル化し、パリ革命の激動を越えたばかりの1970年の風景を甦らせた。 「鎌倉での展示テーマとして、写真人生の原点に帰るパリの作品を選んだ」と安井さんは話す。



美術館・文学館めぐり

県立近代美術館
葉山046・875・2800
生誕160年マックス・クリンガー版画展 シュルレアリスムを予感させる連作版画など ~11/5
1200円
鎌倉国宝館
22・0753
特別展 国宝鶴岡八幡宮古神宝 10/21~鎌倉公方足利基氏(600円) ~10/15
400円
鎌倉文学館
23・3911
リスペクト―好き好き大好き 近代・現代作家の敬愛する作家を紹介 10/1~12/10
400円
鏑木清方記念美術館
23・6405
手元で愛でる、卓上芸術―秋の情趣とともに 絵巻や普及版、口絵などと秋の作品 ~10/25
200円
鎌倉市川喜多映画記念館
23・2500
映画衣装デザイナー黒澤和子の仕事 衣装、デザイン画、ポスター、ヨゴシ道具など ~12/17
300円
観音ミュージアム
22・6100
秋季展「長谷寺縁起絵巻」 「長谷寺縁起文」「長谷寺縁起絵巻」など ~12/18
300円
県立金沢文庫
045・701・9069
特別展
横浜の元祖 寶生寺
市文化財指定を記念し同寺の文化財を一堂に ~10/29
500円
山口蓬春記念館
046・875・6094
水、その生命の源を描く 水の表現に注目し、戦前戦後の蓬春の変遷を探る ~11/26
600円
藤沢市アートスペース
0466・30・1816
Artists in FAS 入選アーティストの発表展 藤沢滞在で制作された絵画、立体、映像など ~11/5
無料
横須賀美術館
046・845・1211
tupera tupera
絵本の世界展
絵本原画や雑貨、手作りおもちゃなど ~11/5
900円
茅ヶ崎市美術館
0467・88・1177
ホノルル美術館所蔵ハワイアンキルト展 本場のヴィンテージ・ハワイアンキルト20点 ~11/5
700円
神奈川近代文学館
045・622・6666
没後50年特別展山本周五郎展 日記、挿絵原画、原稿などで生涯と作品を紹介 ~11/26
600円
大佛次郎記念館
045・622・5002
大佛次郎と501匹の猫 猫にまつわる文章、写真、挿絵、愛蔵品など ~11/12
200円
横浜美術館
045・221・0300
よこはまトリエンナーレ―島と星座とガラパゴス 現代アートの国際展で約40組の作家の作品 ~11/5
1500円
そごう美術館
045・465・5515
没後500年記念 レオナルド・ダ・ヴィンチ展 最新研究から作られた大型模型約60点 ~10/15
1500円



さんか

▼ピンクリボンin鎌倉
10月7日13~18時、大船観音寺でブース、ステージ。乳がんの早期発見・早期治療の大切さを伝える。18時から大船観音をピンクにライトアップ。14時、講演。ステージも。
ピンクリボンかながわ 0120・406・561
▼藤沢今昔まちなかアートめぐり2017
10月7~9、14・15、21・22、28・29日11~17時、旧東海道藤沢宿地区。国登録有形文化財の関次商店、旧稲元屋、旧石曽根商店の空間を活かしたアートの制作や展示。
28日14時半、ふじさわ宿交流館でシンポジウム「アートと地域文化・首都圏近郊の事例」。無料。
実行委 090・1212・4415
▼鎌倉て らこや
▽てらハウス10月7・14・21日大船の千里ビル。午前学び、午後遊び。千円。▽海LOVEかまくら28日10時、由比ガ浜海岸。アウトリガーカヌー体験やビーチコーミング。千円。▽みんなで朗読29日13時、円覚寺寿徳庵。元アナウンサー中里貴子さんと朗読体験。千円。小中学生と保護者。
84・9746
▼鎌倉歩け歩け協会
▽5㌔はつらつウォーク3日大町裏道散策。9時50分、鎌倉駅西口。2百円。▽10㌔ふれあいウォーク10日実りの秋の広町緑地。9時50分、鎌倉駅西口時計台広場。31日大船発・奥田公園へ。9時50分、大船駅モノレール広場。▽秋の鎌倉を歩こう10月21日8時50分、鎌倉駅西口横浜銀行駐車場。5百円。
090・2633・3715
▼鎌倉史跡めぐり
▽古刹 光明寺・證菩提寺・長慶寺特別拝観10月13・16・17・19日9時半、JR大船駅笠間口改札下。光明寺、本郷ふじやま公園など。▽新田義貞侵攻の道筋を歩く18・20日9時、JR藤沢駅北口サンパール広場。龍長院、慈眼寺、洲崎古戦場跡など。▽延命寺・妙長寺・実相寺特別参拝24・25・27・30日9時半、鎌倉生涯学習センター前。本興寺、五所神社など。
各5百円(交通費・拝観料別)。申込は1週間前までにハガキかFで。
鎌倉ガイド協会 24・6548 24・6523
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ10月14日10時、山ノ内配水池横。
▽山歩き15日9時、山ノ内公会堂。北鎌倉の景観を後世に伝える基金・望月方 45・7420
▼ふじさわ江の島花火大会
10月21日(荒天22日)18時~18時45分、片瀬海岸西浜。3千発。
藤沢市観光協会 0466・22・4141
▼第6回三世代交流事業IN坂ノ下
10月21日9時半、鎌倉・坂ノ下海岸(稲瀬川付近)。地曳網、海岸清掃、ゲームなど。5百円(小学生以下無料)。当日受付。
実行委 23・1359
▼第12回親子で楽しむ♪あそびの大学
10月21日10時~14時半、鎌倉女子大学大船キャンパス。親子のおもちゃ作り、体操など子育てのヒントを提案。乳幼児のためのちびっこランドも。
市こどもみらい課 61・3891
▼動物愛護の集い2017
10月22日10~16時、鎌倉市福祉センター。講演や小学生の絵画展示、長寿動物の表彰も。無料。
湘南獣医師会 43・4321
▼鎌倉の秘宝と史跡を訪ねて
10月25日13時、由比ガ浜駅前。鎌倉文学館、甘縄神明神社、大仏、与謝野晶子歌碑、庭園などを巡る。千円。
申込は往復ハガキかメールkamakura-sekai@docomo.ne.jp。
鎌倉の世界遺産と秘宝を訪ねる会 内海方 090・3312・6931
▼橘亭歌の会 第1回「貴婦人たちのハロウィンパーティー」
10月27日14時、鎌倉山の橘亭。声楽家と童謡や唱歌を歌う。2750円。
橘亭 32・5656
▼日中国交正常化45周年記念特別企画訪中団
11月9~14日。鎌倉五山第一の建長寺開山大覚禅師の故郷を訪ね、源流の中国五山第一径山万寿禅寺を視察。25万2千円。申込は10日まで。
鎌倉市日本中国友好協会 23・2100


鎌倉朝日新聞社

「風」の使いを意味する「鳳(おおとり)」

季節の心⑯

紫式部が、漱石が…  佐伯 仁

●秋風を凝視した文人…
秋草茂る草原を吹き抜ける強い風を「野分」と呼んできました。 紫式部は「源氏物語」五十四帖の一つに「野分」と名付けています。この巻には強風に荒らされた禁断の花園「六条院」を訪ねた夕霧は、ここで美しい「紫の上」と出会います。 六条院の庭は大風に見舞われ、荒れ放題…。
「野分、れいの年よりもおどろおどろしく、空の色かはりて吹きいづ」と述べています。すさまじい風の描写がリアルなのは、目で実際、風を見たからではないか。 丁度、紫式部が「源氏物語」の執筆中、長保5年(1003)、京都を襲った台風の体験をそのまま執筆したのではないか、と推測する識者もいます。 漢字の「風」は中国では鳳(おおとり)に由来…、その鳳は風の使者と考えたと漢字学者・藤堂明保は解説…。 一方、夏目漱石も「二百十日」「野分」などの作品があります。印象深いのは「野分」の中での「風の中の演説会」でしょう。風は物語をドラマチックに演出するワキ役といえましょう。 芭蕉の俳句「芭蕉野分して盥(たらい)に雨を聞く夜かな」も風と雨のドラマチックな情景を伝えています。
鳥羽殿へ五六騎
急ぐ野分かな  蕪村



第21回極楽寺・稲村ガ崎アートフェスティバル

10月6~15日極楽寺・稲村ガ崎周辺の約50カ所の施設や商店でアートの展示・販売・体験、食を楽しむ催しなど。 9日江ノ電車両コンサート(3000円)、10日藤村俊介チェロコンサート(3500円)、12日山野草ツアー(千円)ほか、写経講座、ヨガ体験、寄せ植え作り、パン作り、手織り・陶芸・吹きガラス体験など。
実行委 32・9832



秋の施設公開

◆大佛次郎茶亭(雪ノ下)10月14日。鎌倉風致保存会23・6621◆旧華頂宮邸(浄明寺)10月14・15日。市都市景観課61・3477◆旧川喜多邸別邸(雪ノ下)10月14・15日。川喜多映画記念館23・2500◆吉屋信子記念館(長谷)10・11月1~3日と毎土曜日。鎌倉生涯学習センター25・2030 ※時間は10~16時(旧華頂宮邸は15時まで)。入場無料。


鎌倉朝日新聞社

清岡優子さん

「プロのアドバイスをもらえる発表会」参加者募集

弦・管楽器、ピアノを趣味で演奏している初~上級者。ソロ~アンサンブルも可。演奏後、その場でプロの講師3名からアドバイスを。 講師=清岡優子さん(バイオリン・東京藝術大学非常勤講師)他2名。 2018年2月17日18時半、栄区民文化センターリリスホール。約20人(先着順)、参加費8千円~。締切12月25日。
問合せ・申込ototano
小関祐加 080・5015・2761
ototanokamakura@gmail.com



まつり バザー

▼江ノフェス
11月5日まで江ノ島、江ノ電沿線など。10月10日14時、7・8日江の島シーキャンドルでライブ、10月23日~11月5日17時~20時、夜景を楽しむ催し。湘南・鎌倉の風景画の展示も。
江ノ島電鉄 0466・24・2715
▼第25回逗子みやげまつり
10月1日10~15時、JR逗子駅前広場。逗子の各店がこだわりの商品を販売。10時、小坪漁協海産物販売。13時、東日本大震災チャリティ野菜即売会。
逗子市商工会 046・873・2774
▼薫風祭
▽第22回鎌倉薫風祭10月1日10~14時、鎌倉市関谷の鎌倉薫風。事業活動発表、福祉バザーなど。
47・9358
▽第3回やまくん祭15日10~14時、鎌倉市台の山崎薫風。作品展示、模擬店など。
53・8593
▼学習センターのフェスティバル
▽深沢10月6~8日。絵画・七宝焼・手芸品などの展示、コーラス・フラダンスなどの発表。模擬店や手作り品販売も。
48・0023
▽腰越14・15日。書道・押し花などの展示。太極拳・ウクレレなどの発表。
33・0712
▼オクトーバーフェストKAMAKURA
10月7日12~20時、8日11~19時、鎌倉市役所駐車場。地ビールの販売、市内飲食店の出店、模擬店など。収益は被災地支援に。
鎌倉商工会議所青年部 23・2563
▼NIGHT WAVE 光の波プロジェクト
10月7~9日17時半~20時、逗子海岸。自然を活かした光の演出で波を発光させる。8・9日光の水族館(描いた絵を光の波間に出現)。8日ビーチキャンドル(キャンドル4千5百本使ったモニュメント)。
逗子市観光協会 046・873・1111
▼腰越漁協みなとまつり
10月8日9~15時、腰越漁港。鮮魚の販売、無配布、模擬店など。10時半、船釣り体験。11時半・12時半、漁船クルーズ。無料。
実行委 32・4743
▼萩・上田・足利・鎌倉 姉妹都市物産展
10月13・14日9時半~16時半、鎌倉生涯学習センター。特産品・名産品を一堂に。
鎌倉市観光商工課 61・3884
▼山の恵みに乾杯!
10月14日10~15時、ギャラリー檜松(扇ガ谷1―7―20)。地ビール、木・鉄工芸品、有機野菜などの販売。六国見山の間伐材を使ったワークショップも。
兼松方 090・5765・7501
▼鎌倉マリンスポーツフェア2017
10月14・15日9~16時、由比ガ浜海岸。ビーチノルディックウォーキング、サーフィン、カヌー、ヨットなどの体験。AED実演、障害者スポーツの紹介も。
市スポーツ課 43・3419
▼鎌倉モノづくり展2017
10月14~15日鎌倉商工会議所。市内工業製品の展示。▽小型ロボット操作体験15日10~16時。
25・0900 ▼技連協設立40周年記念技能祭 10月15日10時半~13時半、鎌倉市役所駐車場。鎌倉の職人の実演や農水産物販売、手広中学校吹奏楽部演奏など。
市産業振興課 61・3853
▼第29回かまくら長谷の市
10月15日8~16時、長谷三商店会、長谷寺、甘縄神明宮、ファミリーマート鎌倉長谷。模擬店、フリーマーケットなど。
実行委 23・6698
▼未来・連福プロジェクト チャリティー文化祭
10月14~16日大本山建長寺。14・15日10~16時16日10~12時、チャリティーバザー、茶会、華道展、陶芸展。14日13時、声優・山田栄子さんの「長靴下のピッピ」朗読会。無料。15日10時、福島の子どものフラダンス。13時、笙・龍笛とスウェーデン民族楽器のコンサート。3千5百円。写真展、絵画展も。拝観料5百円。
齊藤方 090・3689・8011
▼第41回逗子市民まつり
10月15日10~16時、逗子第一運動公園。ダンス、逗子音頭などのステージ、約150店の出店など。
実行委 046・873・2774
▼第15回鎌人いち場
10月22日9~16時、鎌倉海浜公園由比ガ浜地区。アート・クラフト作品販売、農作物販売、ワークショップ、フリーマーケットなど。
実行委http://www.kamandoichiba.com/
▼福祉のためのバザー 10月28日10~15時、鎌倉婦人子供会館。食料品、雑貨、衣料品など。
22・0507
▼ファンタスティック☆ライブラリー・106
▽芋ほり体験in広町10月29日9時半、広町緑地。芋ほりと本の紹介。小学生と保護者。要申込。腰越図書館33・0711▽16ミリ映写会29日13時半、深沢学習センター。「相馬野馬追い」「那智の火祭り」。要申込。
深沢図書館 48・0022
▽鎌倉市中央図書館の催し
A展示「むかしばなしの扉を開けると」10月27・28日。
B講演会「田邉松坡―教育者・漢学者・家庭人」11月3日10時。C鎌倉の別荘地時代研究会成果発表会11月4日10時。Dかまくら女性史の会研究発表会11月4日14時。「長谷柴崎牛乳店の明治・大正・昭和」B~Dは要申込。
25・2611
▼第51回葉山町文化祭
10月28日~11月12日葉山町福祉文化会館、葉山町庁舎前広場、葉山町図書館。
28日14時、海上自衛隊横須賀音楽隊演奏会。29日13時、コーラス。ギター、ハンドベルなどのコンサートやフラダンス、日本舞踊の舞台、書道、生け花などの展示も。 葉山町文化協会 046・875・5081



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(8月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は8月に一般432冊、児童書140冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「鎌倉仏教と専修念仏」平雅行著(法蔵館)▼「青岳尼幻想―鎌倉尼五山第一位太平寺住持の実相」木村敢著(かまくら春秋社)▼「中世寺社と国家・地域・史料」稲葉伸道編(法蔵館)▼「中世房総史年表 出典明記」千野原靖方編(岩田書院)▼「蒙古襲来の真実―蒙古軍はなぜ壊滅したのか」北岡正敏著(ブイツーソリューション) ▼「神奈川生まれの名字 改訂版―ゆかりの地を探し求めて」田中將浩著(鳥影社)▼「はじめての山あるきブック関東周辺」〈ブルーガイド 山旅ブックス〉(実業之日本社)▼「横須賀鎮守府」田中宏巳著〈有隣新書〉▼「「考える人」は本を読む」河野通和著〈角川新書〉▼「最後の辺境 カラー版―極北の森林、アフリカの氷河」水越武著〈中公新書〉 ▼「町を住みこなす―超高齢社会の居場所づくり」大月敏雄著〈岩波新書〉▼「祇園祭の愉しみ―山鉾と御神輿をめぐる悦楽」芳賀直子著〈京都しあわせ倶楽部〉(PHP研究所) ▼「図解でわかるホモ・サピエンスの秘密―最新知見をもとにひも解く、おどろきの人類700万年史」インフォビジュアル研究所著(太田出版)▼「朝の時間割おかわり」〈天然生活ブックス〉(地球丸)▼「パン屋の仕事」明石克彦著(旭屋出版)▼「残したい手しごと日本の染織―美しく希少な18の染織」片柳草生著(世界文化社)


鎌倉朝日新聞社

瓜ヶ谷の昔

鎌倉朝日新聞社

瓜ヶ谷の今

野外写真展 瓜ヶ谷の昔を歩いてみよう

写真家・鈴木正一郎がとらえた風景と今

今年4月にオープンした北鎌倉の山ノ内東瓜ヶ谷緑地で、10月20~22日で写真展が開かれる。午前9~午後4時、雨天休場。 昭和30~50年代の変わり行く鎌倉の姿を撮り続けた写真家・鈴木正一郎さんの作品と、それと対比させて現在の風景写真を島村國治さんが撮り、野外展示する。 島村さんは瓜ヶ谷在住、鎌倉市中央図書館に寄贈された鈴木さんの約2万8千点の写真とネガの整理・保存に携わった。 戦後から現在の瓜ヶ谷の航空写真や地域ボランティア活動紹介もある。22日音響彫刻家・原田和男さんのワークショップ。
山ノ内瓜ヶ谷町内会・山元方 090・2218・3845


鎌倉朝日新聞社

鎌倉で「木」と暮らす

第4部 「家づくりは街づくり」
    ~知って得する3つの税対策~

戸井田工務店企画の連続セミナー。第5回第4部は税理士による相続・税金に関する解説。 住宅を持つことには、購入にかかる税の優遇措置や、将来の資産形成、子どもへの相続時でのメリットなど税金やお金にまつわる「得」がたくさんある。お金に関する知識を少し増やすだけで、家づくりが大きく変わる。 10月28日(土)午前10時、鎌倉商工会議所会館(御成町)。参加無料・要事前申込(先着10人)。また、11月以降も家づくりセミナーを開催。
申込・問合せは戸井田工務店 0467・24・7777
info@kamakura-standard.com


鎌倉朝日新聞社

スケッチ日和④

「菊香る」  黒川 明

ここは寺分、住宅地として開発されてしばらく経つ。木々が切り払われ、野鳥や小動物も住処を失ったかもしれない。そこに新しい風景は作られた。 明るい家々が並び、木々や草花が彩を添えている。穏やかで幸せそうな町並みだ。一人一人の個性が町を作り、風景を生む。ここにはきっと幸せな人々が暮らしているだろう。 自然は美しい。しかし、人々の営みが作り出す美しさも確かにある。だから、ここを描きたくなった。水彩 31×41cm



鎌倉年中行事

10月

▼人形供養 1日13時、本覚寺。
▼初亥祭 3日11時、江島神社。
▼開山国師毎歳忌 3日10時、円覚寺。
▼達磨忌 宿忌4日14時、半斎5日10時、建長寺。
▼鎌倉薪能 6・7日17時、鎌倉宮。
▼絵筆塚祭 7日日没後行灯。8日13時荏柄天神社。
▼十夜大法要 12日献茶。13・14日練行列、19時稚児礼賛舞など。光明寺。
▼ふじさわ江の島花火大会 21日片瀬海岸西浜。
▼文墨祭 28日10時、鶴岡八幡宮白幡神社。
▼宝物風入れ 11月3~5日、建長寺・円覚寺。
▼舎利殿特別公開 11月3~5日、円覚寺。


プロムナード

鎌倉と京都。どちらも観光名所として人気の場所であると同時に抱える問題も同じなのかもしれません▼国土交通相より「観光交通イノベーション地域」として、エリア観光渋滞対策の実験・実装の地域に鎌倉と京都が選定されました▼交通渋滞や大気汚染などの交通問題の改善を目的に、一定の区域内を走行する自動車に課税される実証実験です▼またICTとAIの活用によって迅速で精緻な対策が可能になるそうです▼現代の技術を駆使しながら、交通問題を解消しようとする姿は日本初の有料道路として知られる湘南モノレール沿線の京浜急行線などを彷彿させられます▼今回の実証実験、半世紀後にはどのように評価されるのでしょうか。(N)


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