鎌倉朝日新聞 (2月1日号 2022年 第515号)

鎌倉朝日新聞社

自然の恵み分かち合いを一冊の本に

『葉山和ハーブ手帖』刊行

医療、介護、園芸療法、農業やハーブの専門家など約25人が在籍し、年齢や障害を越えて葉山の季節の恵みを皆で分かち合える場をつくりたいと、高齢者や認知症の当事者に向けた活動を展開する「はっぷ」(葉山つながりプロジェクト)が、これまでの活動から得た「葉山の宝」を1冊の本にまとめた。 2018年設立のはっぷはガーデニングや季節の手仕事、農福連携などを通して多世代のつながりや健康づくりに力を注ぐ。堀内のカフェや医院の一角では、ご近所との絆を深める「互(ご)近(きん)助(じょ)ガーデン」の庭づくりや、上山口の葉山マルシェでの畑作業など各所で毎月1回活動している。 「庭づくりをしながらおじいちゃんおばあちゃんから聞く昔話が面白くて…これは記録に残さなくては」と代表理事の大橋マキさん(45)。米国の物流会社の助成金を得て仲間と共に3年前から『葉山和ハーブ手帖』の作成を始めた。 町で古くから活用されてきた植物を「葉山和ハーブ」と名称し、その恩恵を受けている暮らしを紐解きながら、身近な自然との共生を探った。植物の活用法や栽培法、図鑑、体にやさしいレシピなどを集約。 里の恵みを満喫していた昔の子どもの様子が生き生きと伝わる70~90歳代の古老たちの昔語りも集録されており、心があたたまる。 葉山郷土史研究会や三浦半島の民俗学研究の第一人者辻井善彌(ぜんや)さんの後押しを得た郷土史の視点も深みを添え、聞き取りをした古老の話を入れて、年を重ねていく価値に光を当てる裏テーマも。
1430円(税込み)、オンラインと市内の書店の一部で販売。(K)


鎌倉朝日新聞社

石碑清掃を鎌倉ガイド協会30周年記念事業で

鎌倉同人会も協力

大正時代から昭和にかけて鎌倉町青年会、同青年団、鎌倉同人会などが建立した鎌倉市内の約80の石碑の清掃とペイントを鎌倉ガイド協会(石渡孝二会長、会員約130人)などが行っている=写真。同ガイド協会の設立30周年記念事業の一環で、昨年8月、市に作業の許可願いと石碑保全の要望書を提出した。11月から地権者などに作業の申し入れを行っている。 会員たちは5班に分かれて、地域ごとに4、5人のグループで作業にあたり、昨年清掃を終え、1月から2月までの予定でペイント作業にかかっている。10年前の20周年のときにも同様の活動をしていて、そのとき、創立百年記念のプレ事業でいっしょに活動した鎌倉同人会会員も協力している。 1月17日は雪ノ下の関取場跡、二階堂の歌の橋、理智光寺址の3カ所を、遠藤和延さん(68)ら会員4人が担当し、同人会の伊藤昌平さん(76)が参加した。伊藤さんはかつて石碑の案内本「鎌倉舊蹟」を出版したほど石碑には思い入れがある。 寒空の下、丹念に作業を行っていた遠藤さんは、「観光客が増えているので、鎌倉の歴史を伝える石碑の文字が読みやすくなり、役に立てればうれしい」と話していた。


鎌倉朝日新聞社

鎌倉みほとけ紀行(117)

伝宗庵・地蔵菩薩坐像

正月も落ち着いた頃、円覚寺塔頭伝宗(でんしゅう)庵(あん)さまを訪ねました。御本尊の地蔵菩薩坐像は鎌倉国宝館に寄託所蔵されています。お寺を一度拝観したく、事前に連絡しますと伝宗庵はほぼ円覚寺の幼稚園(北鎌倉幼稚園)になっており、奥に庵があるとお聞きしました。 当日、子どもたちの元気な声に誘われながら道を奥に進みますと静かな日溜りの別天地に庵が並んでいました。どの建物だろうかと迷いましたが、坊さんの鼻をきかせ、雪駄が置かれる玄関を見つけ、お声かけしますと、侍者の和尚様より「奥で管長がお待ちです」。 えー、嬉し恥ずかし、尊敬してやまない管長の横田南嶺老師が待っていて下さいました。舞い上がる気分を抑えながらお話をしばし拝聴いたしました。 伝宗庵の創建当初の伽藍は円覚寺塔頭の中でも最も大きな寺で、先代管長の足立大進老師もここに隠居され、天気のよい日に富士山が見えると喜んでおられたそうです。 さらに別邸をご案内いただくと、そこは日本画家前田青邨(まえだせいそん)画伯がアトリエとして使われた部屋で、ほぼそのままに残してありました。感激です。 そんな素晴らしい伝宗庵の開山は円覚寺第十一世南山士(なんざんし)雲(うん)禅師。京都の東福寺開山、聖一(しょういつ)国師(こくし)のお弟子さまであります。 そのご本尊地蔵菩薩坐像は鎌倉仏と知られ、特に土門紋様は中国、宋朝の技法に鎌倉仏師がさらに技法を凝らした紋様です。品位のあるお顔にさりげなく足を出して清々しく宴坐する姿は往時の伝宗庵が蘇るような気品を感じました。
寄木造、玉眼、金泥塗土紋貼付。像高68・お0㎝、鎌倉時代。
重文。鎌倉国宝館で拝観できます。


鎌倉朝日新聞社

「ひと」
コロナ禍で確定申告に臨む鎌倉税務署長

岩城 徳郁(いわさき のりふみ) さん

鎌倉勤務は二度目だ。前回は20年ほど前で、2年間務めた。「古巣に戻ったようで懐かしい。昔のたたずまいは残っているが、新しい店も増えた」と感慨深げだ。青色申告会や法人会、商工会議所など、地元の人たちとの付き合いも多い。「税に対しても理解が深く、きちっとした考えを持った方が多い」と感じている。 昨年7月に、徳島県の池田税務署長から転じてきた。42年間の国税勤務の半分以上が徴収部門。税金を納めない個人や会社に対して、納めるよう説得し、督促状を出し、場合によっては財産を差し押さえる仕事だ。滞納する人は1・1%から1・2%。逆に言えば、ほとんどの人はまじめに納めている。 徴収は、嫌われがちな仕事だが、「ちゃんと納めている人から不公平感を持たれないようにと、やってこられた」。そんなことを職員や後輩にも話してきた。 コロナ禍は税務行政にも影響を与えている。法人や個人事業主に直接出向いて帳簿を見せてもらったり、対面で話したりする必要があるが、緊急事態宣言下では控えることもあった。 税務署内も、事務室は机ごとにアクリル板で仕切られている。市民と対面する窓口にも透明シートが垂らされるなど、感染対策には注意を払っている。 2月16日から所得税等の確定申告が始まる。鎌倉市、逗子市、葉山町を管轄する鎌倉税務署では、2月1日から3月15日までの平日と2月20・27の日曜日、申告書作成会場を開いている。受付は午前8時半~午後4時、相談は午前9時から午後5時まで。3密対策のため入場整理券を配る。整理券は当日の会場でも配るが、LINEで事前に入手もできる。少人数で、マスクを着用し、入り口でのアルコール消毒を呼び掛ける。37・5度以上の発熱がある場合は入場を断る。 岩城署長は「自宅や職場から、スマホやパソコンでできるe―Tax制度も、ぜひご利用を」と呼び掛けている。 東京都大田区生まれ。いまも、母親と妻、息子、娘の5人で暮らす大田区の自宅から通っている。 大阪で勤務したころ、京都の寺社仏閣巡りの楽しみを見つけた。鎌倉でも休みの日に巡っている。建長寺など主なところは一通り回って、集めた御朱印は10を超えた。60歳になり今年7月で定年の予定。
仕事も趣味も、ラストスパートの年だ。
(文・写真 真田正明)


鎌倉朝日新聞社

「かまくらっ子おさか」で活動する学生スタッフ

いざっ!!
鎌倉てらこや(82)

子どもたちを、地域で育む
鎌倉てらこや事務局長 小木曽 駿

鎌倉市の小学生の放課後の居場所となっている「放課後かまくらっ子」。行政が推進する本事業は、地域全体で子どもの成長を支える取り組みとして、「てらこや」のような地域のボランティアと、学校や学童保育施設等が連携している。各学区に「コーディネーター」が1人ずつ配置され、人々をつなぎ、子どもたちに様々な体験を届けている。 「てらこや」がプログラムを実施する際も、活動内容の相談や、体育館など活動場所の確保、学童保育施設との連絡調整などその役割は多岐にわたる。まさに、「かまくらっ子」を支える縁の下の力持ちだ。 1月に開催したプログラムを担当したコーディネーターさんからのメールを紹介する。「娘が小学生の頃、『てらこや』の学生スタッフとたくさん遊んでいただきました。月1回の活動を毎回楽しみにしていてその日はいつも走って出かけ、帰宅するとニコニコとその日仲良くなった大学生の名前や遊んだことを話してくれました。貴重な経験でありがたいといつも思っていました。娘は高校生になりましたが、私が『てらこや』の活動に出かけるとき、『楽しかったなぁ。いいなぁ』と言います。何年たっても心に残りいい思い出となっています。長きにわたり鎌倉の子どもたちのためにありがとうございます」。 娘さんとは、小学校時代の6年間関わらせていただいた。その娘さんを通じての体験が、地域で子どもを育てる応援団「かまくらっ子」のコーディネーターに携わるきっかけの一つになっているという。 「子どもたちを、地域総がかりで育む輪」を拡げていくことは「鎌倉てらこや」が当初から大切にしてきた価値観である。活動を通じて子どもだけでなく保護者や地域に影響を及ぼすことができたとしたら、これほどうれしいことはない。
鎌倉てらこや事務局
0467・84・9746(平日13~17時)
http://kamakura-terakoya.net/



み る

▼川喜多映画記念館
企画展「崩壊と覚醒の70sアメリカ映画」3月13日まで。ニューシネマに始まり現在へ繋がるエンターテイメント映画のメガヒットに至るまで70年代のアメリカ映画を紹介。2百円。
▽関連上映 2月8・10・12日10時半、9・11・13日14時「狼たちの午後」9・11・13日10時半、8・10・12日14時「大統領の陰謀」22・24・26日10時半、23・25・27日14時「追憶」23・25・27日10時半、22・24・26日14時「クレイマー、クレイマー」。▽トークイベント「アメリカ映画 陰謀と告発の70年代エンターテイメント」19日14時。映画批評家とポスターコレクターから映画の魅力を聞く。各千円、小中学生5百円。
23 ・2500
▼うつくしきひと。―清方のまなざし
2月27日まで鏑木清方記念美術館。清方美人画を中心に照夫人や弟子の美人画を紹介。2百円。
23・6405
▼「作家のコレクション」展
4月10日まで鎌倉文学館。収蔵の資料から小津安二郎、里見弴、吉屋信子ら鎌倉ゆかりの作家が集めた書や愛蔵品を紹介。3百円。▽無料配信イベント朗読ワークショップ「声に出して読む夏目漱石」
23・3911
▼第58回 日本総合書芸院新春書道展
2月22~27日鎌倉生涯学習センター。漢字、かなの書道展。学生の優秀作品の展示も。無料。
23・2100
▼いのちてんでんこ TheMOVIE上映会
2月26日19時半、鎌倉生涯学習センター。東日本大震災で甚大な被害を受けた三陸を舞台にしたヒューマンドラマ。千円。
みんなのしるし合同会社 0192・47・5123



き く

▼音楽が流れる講演会
「2021年アニバーサリー」
2月26日14時、鎌倉生涯学習センター。ナポレオン没後200年、スーラ没後130年、ロートレック没後120年に寄せて美術史を音楽にのせて解説。2千円。村田良策記念アトリエM主催。
スタジオエスポワール 090 ・2207・0031
▼フルートとギターによるサロンコンサート
3月2日14時、鎌倉生涯学習センター。神奈川フィル選出のフルートとギター奏者の演奏と曲や楽器の紹介。鎌倉市在住者優先。無料。催し名、住所、氏名、を明記し往復ハガキで小町1―10―5同センター。20日必着。
25・2030
▼クラリネットとピアノが奏でる懐かしの名曲
3月6日14時、大船学習センター。懐かしのヒット曲やチャップリンやヘップバーンの名作映画音楽など。鎌倉市在住者優先。無料。催し名、住所、氏名、を明記し往復ハガキで大船2―1―26同センター。11日必着。
45 ・7712
▼第24回湘南鎌倉フィルハーモニック管弦楽団定期演奏会―身体にいい音楽会
3月19日14時、鎌倉芸術館。ロッシーニ歌劇「セビリアの理髪師」より序曲、医療講演「作曲家の病と音楽」など。3500円。
癒しの医療を考える会 050・6868 ・9986
◆5組10人ご招待 申込は2月10日までにハガキに氏名・年齢・住所・を記入して1面題字下住所の鎌倉朝日へ。


鎌倉朝日新聞社

さんか

▼第9回ふじさわ子ども豆まき
2月3日10~12時・13~16時(約15分毎)白旗神社。小学生以下の児童対象。2次元コードから要申込。
ふじさわ子ども豆まき実行委事務局 0466・22・9210
鎌倉朝日新聞社 ▼鎌倉ユネスコ協会
▽バザー2月13日10~14時、同会深沢倉庫(深沢中学へ上る手前の信号右折の長屋)。毎月第2日曜、雨天開催。
※献品受付衣類・着物・雑貨・支援用食糧品。
44・9830
▽書きそんじハガキでアジア寺子屋支援未使用切手・プリペイドカードなど。鎌倉市御成町11―40Mビル3Fへ。
080・6602・9498
▼ふらっとカフェ鎌倉
食を通じて多世代交流
▽2月16日16~18時ソンベカフェ。テイクアウトのみ。5百円。
▽18日17時半~18時半二階堂デイサービスセンター。音楽会、国際交流、弁当のテイクアウト。子ども2百円、大人5百円。
メールで予約flatcafekamakura@gmail.com
渡邉方 090・5199・1654
▼第28回花の会
2月17日10~14時、葉山マリーナ。花、ハンドメイド作品、復興支援品の販売など。千円。国際ソロプチミスト逗子・葉山主催。
矢部方 090 ・4596・5546
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ2月19日10時、山ノ内配水池脇。
▽山歩き20日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉の景観を後世に伝える基金・望月方 45・7420
▼鎌倉市公園協会の催し
A冬の海鳥と海岸植物「カワウをじっと見てみよう」
2月20日13時半、小田急線片瀬江ノ島駅前集合。無料。Bミニ園芸教室「中央公園の植物めぐり」23日10時半、中央公園。無料。Cこどもクラフト教室26日10時、中央公園。市内在住・在学の小学生以下対象。自然素材を使ってコースターや名札作り。2百円。10日〆切。D春のリースづくりミモザのリース3月5日10時、中央公園。中学生以上対象。3千円。18日〆切。申込はA、Bは。C、Dはメールで催し名、住所、氏名、を明記しinfo@kamakura-park.com
45・2750
▼逗子観光協会の催し
▽わかめ干し作業体験
2月22日9時、小坪漁港。千円。7日から申込。
▽逗子の山城めぐり
3月13日9時、鎌倉駅西口時計台集合。鎌倉駅から披露山公園、逗子商店街まで歩く。2千円。(保険・昼食代込)14日から申込。
046・873・1111
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。
▽フリーマーケット2月25日9~15時。雑貨・衣類 ・手造り品など約20店。
▽骨董市26日8~15時。
※フリマ・骨董出店者募集。
片岡方 090・5442・3778
▼玉縄桜ライトアップ 2月26・27日。大船フラワーセンター。19時半まで夜間開園。園内約30本の玉縄桜をライトアップ。入園料4百円。
46・2188
▼親子で楽しむわらべ歌遊び
2月25日10時半、鎌倉生涯学習センター。未就学児と保護者対象。無料。鎌倉市在住者優先。申込は催し名、住所、氏名(保護者・子)、性別、年齢、を明記し往復ハガキで小町1―10―5同センターへ。16日必着。
25・2030



まなぶ

▼カフェ・インテグラルトップアスリートを支えるスポーツ栄養学
2月20日14時、オンライン。。無料。申込は催し名、自治体名、氏名、、メール、所属を明記しacademia@kifjp.org 17日締切。
かながわ国際交流財団 045・620・0011
▼鎌倉市学習センターの催し
鎌倉市在住者優先。申込は催し名、住所、氏名、を明記し往復ハガキで各センターへ。
【深沢学習センター】 鎌倉武士の学問 2月17日14時。鎌倉武士の学問に注目し、合戦や武芸以外の姿に迫る。講師は鎌倉歴史文化交流館・大澤泉さん。無料。常盤111―3。7日必着。
48・0023
【腰越学習センター】
Aワインの魅力 入門~中級コース 2月20日14時。ワインの基本や楽しみ方。無料。
B海洋プラスチックごみ問題 2月26日14時。海洋のマイクロプラスチックが生態系に及ぼす影響を学ぶ。講師は元三井化学・木村峰男さん。無料。腰越864。A10日、B16日必着。
33・0712
【大船学習センター】
真白き富士の根―ボート遭難の真実とは 3月5日14時。逗子開成中学のボート遭難事故の経緯など。講師は逗子開成中学・高等学校校史編纂委員長・片山健介さん。無料。大船2―1―26。17日必着。
45・7712
▼鎌倉の多世代交流事業
鎌倉市在住の小学生以上対象。申込は各センターへ。
【名越やすらぎセンター】
▽初めての太極拳教室 2月19日10時。 ▽初めてのピラティス体験教室 3月12日14時。各無料。
25・1188
【腰越なごやかセンター】
▽みんなが楽しめるヨガ 2月27日10時半。無料。▽パン作り教室 3月20日10時。5百円。
31・0800
【教養センター】
▽木育―水の積み木で遊ぶ 2月19日10時。千円。
▽高校生防災士に学ぶ 3月19日10時。無料。
32・1221
【今泉さわやかセンター】
▽寒さに負けない運動教室 2月26日13時半。
▽なまった身体をほぐす運動教室 3月26日13時半。各無料。
45・4611
▼人の共感はなぜ進化したか?
3月5日12時半逗子の市民交流センター。進化心理学からヒトの共感を考える。講師は総合研究大学院大学・長谷川眞理子学長。無料。申込は講座名、住所、氏名、を明記しハガキで逗子4―2―11ずし楽習塾推進の会。20日必着。
046・871・7007



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(12月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は12月に一般274冊、児童書113冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「源氏長者-武家政権の系譜」岡野友彦著 吉川弘文館 ▼「鎌倉殿と執権北条130年史」岡田清一著 KADOKAWA(角川ソフィア文庫) ▼「鎌倉殿を立てた北条家の叡智」加来耕三著 育鵬社 ▼「頼朝と義時-武家政権の誕生」呉座勇一著 講談社(講談社現代新書) ▼「明治日本はアメリカから何を学んだのか-米国留学生と『坂の上の雲』の時代」小川原正道著 文藝春秋(文春新書) ▼「サステナブル資本主義-5%の「考える消費」が社会を変える」村上誠典著 祥伝社 ▼「宇宙はなぜ美しいのか-究極の「宇宙の法則」を目指して」村山斉著 幻冬舎(幻冬舎新書) ▼「魚にも自分がわかる-動物認知研究の最先端」幸田正典著 筑摩書房(ちくま新書) ▼「すばらしい人体-あなたの体をめぐる知的冒険」山本健人著 ダイヤモンド社 ▼「ごみ収集とまちづくり-清掃の現場から考える地方自治」藤井誠一郎著 朝日新聞出版(朝日選書) ▼「隠れた名建築ぶらぶら歩き-ひとり気ままに見て回る」矢野和代著 光文社(光文社知恵の森文庫) ▼「日本の食と農の未来-「持続可能な食卓」を考える」小口広太著 光文社(光文社新書) ▼「ザ・ビートルズ:Get Back-BY THE BEATLES」藤本国彦監修 シンコーミュージック・エンタテイメント


鎌倉朝日新聞社

原田寛写真展「神奈川再見」

第23回風景写真講座作品発表展
「四季彩々鎌倉…そして古都へ」

2月8日~13日鎌倉生涯学習センター。 三浦半島や湯河原、箱根など県内の撮影ポイントでの作品を紹介。原田さんが主宰する写真講座受講生と倶楽部和会員有志42名84作品も展示。
問い合わせ星月写真企画 23・3694


鎌倉朝日新聞社

季節の心(63) 佐伯 仁

筆へ愛と感謝を

●今年も天神さまへお参り
2月。如月。衣更着。初花月。木芽月。雪解月。 去る1月25日は筆供養=初天神。荏柄天神社では、菅原道真に因み、書家・文人が筆へ感謝を込めて供養する。 筆は座右で歳月を共にしただけに人の筆への情は深い。“穂先”に身を献じた諸動物への哀悼も捧げ供養する。 古くから筆には人の技とそれを超える霊力がある。「文具四宝」の一つとされ、平安期には空海など三筆も登場。道具への愛着は室町後期の「付喪神絵巻」にみられる。 「つくも」とは「九十九」の神。主役は傘や提灯のお化け。道具も百年経ると霊力ある妖怪へ変身。 古く都では新春を迎える前に、百年経ない古道具を捨てていた。 古道具たちは百年経ずに捨てられため、妖怪になれない。しかも人間から感謝の言葉もない。 怒った古道具たちは人へ復讐する姿を鬼と化し絵巻物に残している。 モノを慈しむ尊さは古着にも窺える。使い古した襤褸(ボロ)を蒐集する研究者もいる。布は人の手との対話で生まれる。 命が通い合う絆は断捨離の時代だが、間断なく受け継がれたい。
 寒梅の虔み咲きて筆供養  伊東宏晃



建築士の仕事展・鎌倉2022

コロナ禍で社会の在り方が変化する中、建築士の姿勢と可能性をウェブ配信で伝える。
https://www.kamasigo.org/
3月15日まで。神奈川県建築士事務所協会鎌倉支部(矢澤正明支部長・会員約40人)主催。同会の活動紹介、会員が関わった設計、施工など紹介。
問い合わせ前砂さん werkstaette@formsaal.co.jp
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鎌倉朝日新聞社

鎌倉市倫理法人会 通信

「いざ、鎌倉!」72 歴史と伝統のある鎌倉を梁山泊に!
 楽しく仲間と学べる会

鎌倉市倫理法人会会長の渡邉祐介です。 当会の主な活動は、週1回早朝に実施される「経営者モーニングセミナー」です。「経営者でないと入会できないのですか?」「倫理法人会には、どういう人がいるのですか?」よく聞かれるご質問です。 入会理由は多種多様です。「人間関係の改善」「人脈を増やす」「売上を上げたい」「仲間が欲しい」「成長」「経営者としての器を広げる」「心を整える」「出会い・婚活」「会費月1万円は安い」「『職場の教養』が欲しい」「なんとなく、直感」「紹介者の誘いを断れなかった」などなど。 職業も実に様々。経営者はもちろん、コンサルタント、設計士、飲食、証券、保険、税理士、社労士、弁護士、保健師、会社顧問、政治家、音楽、書道、芸術家、そして主婦など参加者は経営者に限られません。 当会には、「入会審査」がありません。これは、「万人」に学びの門戸を開いているからです(再入会者も多いのも、門戸の広さの表れといえるでしょう)。 テキストは、『万人幸福の栞』という僅か161頁の本です。内容は、経営者のリーダーシップ論でもなければ組織論でもありません。ノウハウも重要ですが、ここで学ぶのは、経営者である以前に「人として」大切な心の在り方です。それもそのはず、そもそも当会は「家庭倫理の会」と呼ばれる一般家庭の主婦中心の学びの会がルーツなのです。その中で、経営者であったある会員が「経営者も学ぶべき」「会社発展にも繋がる内容」と考え、発足したのが倫理法人会なのです。 当会を一言でいうと、「朝から明るく仲良く楽しく仲間と学べる会」です。お正月の第1回はお屠蘇とおせちを囲んでのスタートでした」=写真。 毎週火曜朝6時半、大船で開催のモーニングセミナーへ、どなたでもお気軽に見学にいらしてください。
鎌倉市倫理法人会 kamarin0467@gmail.com



終の棲み家を考える(93)

不動産~土地を売る

財産のうち土地と建物は不動産と言われています。土地は、00市00町000番地と表現されることが多く、一般的に番号がついています。場所はそれで固定されますが、その土地が本当に自分の土地だと証明できる事が必要です。先ず権利書で広さと所有者が分かります。登記簿には広さと所有が分かる事や、抵当権の有無などその土地に対する要因が記載されています。 土地を売る場合、買い手は完全な所有権を買う訳で、それ以外の権利関係は全てきれいに整理されていなければ買ってもらえません。そして現地の境界が明示され、隣地の所有者と境界を認める筆界確認が取り交わされている事が大事です。 権利関係の書類が整い、現地の状況が確認できて初めて売買契約が結ばれます。その土地に支払われる税金の額、建物を建てる時の法的制限や災害などを予想した資料、その時点で分かり得る将来の制限や、町内会・自治会の決まり事など多岐にわたります。それら全てを不動産業者は書類にして買主に説明する事が法律で決められています。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/


鎌倉朝日新聞社

中学生が一日税務署長

e-Taxの申告体験も

鎌倉税務署で昨年12月21日、「中学生の『税についての作文』」で同署長賞に選ばれた横浜国大附属鎌倉中学校3年の森章(ふみ)嘉(か)さんと、葉山町立南郷中学校3年の濱岡茉由さんが「一日税務署長」を委嘱され、税務を体験した=写真。 税について関心を持ち、正しい理解を深めようと国税局が、全国納税貯蓄組合連合会との共催で毎年開いているコンクールで、同税務署管内(鎌倉、逗子、葉山)では14の中学校から803編の応募があった。 委嘱状の交付を受けた二人は、税務署職員らと名刺交換をし、署長席につくと、書類の決裁をした。講堂で受賞作品を朗読したあと、パソコンでe-Tax(イータックス)の電子申告体験もした。 「確定申告のことも知り、勉強になった」と森さん。「申告は大変かと思っていたが、ネットで簡単にできることがわかった」と濱岡さんは話していた。


鎌倉朝日新聞社

スケッチ日和(51)

「雪の鎌倉」 黒川 明

1月、低気圧が寒気を引き込んだとかで湘南でも雪が積もった。雪は大概絵になる景色に変えてくれる。邪魔なものを隠してくれるのだ。カメラを持って出動だ。北鎌倉で電車を降りて歩き始める。円覚寺、浄智寺、建長寺と巡って鶴岡八幡宮に到着。建物の暗さに、降りしきる雪が真白く浮き上がっていた。 夏には青い海に白い帆を描き、秋は錦の山をどこまでも描く。冬にはすべてを白くいったん塗りつぶし、そこに春の色で新たに描いてゆく。
水彩画 31×41cm



鎌倉年中行事

2月

▼節分祭 各寺社の豆まき中止▽祭典・神事のみ3日10時森戸神社(葉山)。13時鶴岡八幡宮。鎌倉宮。▽福豆配布長谷寺、龍口寺。
▼初午祭 10日佐助稲荷。関係者のみ。14時鶴岡八幡宮境内の丸山稲荷。農耕開始にあたり豊作を祈願する。
▼針供養 8日10時半、荏柄天神社。
▼紀元祭 11日10時、鶴岡八幡宮。建国を祝う。
▼大国祷会 11日長勝寺。関係者のみ。
▼涅槃会 15日10時建長寺。10時写経、13時法話、14時法要、光明寺。龍口寺。釈迦入滅の法会。
▼祈年祭 17日10時、鶴岡八幡宮。豊作祈願。
▼天長祭 23日10時、鶴岡八幡宮。天皇の誕生を祝い、聖寿の長久と国民の平安を祈念。


プロムナード

この年末年始、鎌倉駅周辺のコインパーキングでは「空」の表示から「満」になっている状態が多く見られ、少しずつ活気も戻るのかと思ったのですが、また新種のオミクロン株が流行して混乱をもたらしそうな勢いです▼我が家では子どもたちが正月に発熱をしてPCR検査をするなど(陰性でした)、生活や行動、思考の中心に新型コロナウイルスが存在していることを痛感させられました▼「コロナが落ち着いたら、ゆっくりと…」という決まり文句のような挨拶も、こうして2年間も使っていると、「いつが落ち着いている状況なのか」という判断が麻痺してしまいそうです。引き続き皆さまも密を避けて健康第一でお過ごしください。(N)


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