鎌倉朝日新聞 (3月1日号 2024年 第540号)

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内海恒雄さん

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『江ノ電沿線歴史散歩鎌倉編』刊行

歴史研究家・内海恒雄さんの集大成く

鎌倉の歴史研究家・内海恒雄さんの著書『江ノ電沿線歴史散歩 鎌倉編~腰越から長谷』が、今年1月に出版された。 1980年(昭和55の執筆開始から2023年1月の絶筆まで連載を続けた「江ノ電沿線新聞」のコラム「江ノ電沿線歴史散歩」の中から、20年分の鎌倉編を生前に整理していたものを、本人の遺志を継ぎ、妻の久子(西松凌波)さんが江ノ電沿線新聞社と伊藤一美さんの協力で編纂した。 これまで『江の島歴史散歩』と『藤沢歴史散歩』全2刊(いずれも絶版)が刊行されていて、今回はその続きになる。そのあとの笹目や二階堂の分を次回発行する予定。 内海恒雄さんは、1937年(昭和12)生まれ。県立湘南高校・大船高校などで教鞭をとり、県立金沢文庫学芸課にも勤務した。鎌倉の世界遺産登録をめざす市民の会推進委員、鎌倉同人会理事など務め、鎌倉の文化の振興に寄与した。 この鎌倉編は腰越の満福寺から始まり、七里ヶ浜、坂ノ下、長谷、稲村ヶ崎、極楽寺まで寺社や旧跡のことが一つひとつ詳しく解説されている。表紙や地図、イラストなどを西松さんが描いた。湘南高校の教え子から「読んでいて内海先生の授業での口調が思い起こされ、涙が溢れてきました」とたよりが寄せられている。6292円(税込)。
問い合わせ江ノ電沿線新聞社0466・26・3028

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星野椿さんの句碑完成

94歳の誕生日に除幕式

鎌倉の俳人・星野椿さんの句碑が完成し、椿さんの誕生日の2月21日、鎌倉虚子立子記念館(鎌倉市二階堂)で除幕式が行われた。句碑は、同記念館の玄関前に建立され、高さ約150㎝、幅約60㎝、「幾佛 偲ぶ心に初桜 椿」と椿さんの書体で彫られている。 式典で長男・高士さんが、椿さん(写真右)は94歳を迎えなおも元気で、当館内に初めて椿さんの句碑ができたことを椿さんとともに喜び、感謝を述べた。


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鎌倉みほとけ紀行140(最終回)

建長寺・開山蘭渓道隆像

この眼光の鋭さ、釈迦苦行像を彷彿とさせる細身でありながら引き締まり肋骨が浮き出た胸、全身からみなぎる禅の修行者への気概を感ずるお姿。建長寺御開山蘭(らん)渓(けい)道(どう)隆(りゅう)禅師(1213~1278)の頂(ちん)相(そう)であります。 時の鎌倉幕府5代執権北条時頼公は武家の棟梁としての重責と絶えない抗争による精神的な負担は大きかったようです。その武家の精神を支えた禅僧こそ蘭渓道隆禅師であります。1253年(建長5)建長寺が創建されます。蘭渓のもとには多くの衆僧が雲のごとく集まり厳しく指導。誰もがかかえる苦悩と不安に蘭渓は「今にないこと」と喝破します。蘭渓は故郷、中国の西蜀(四川省)から海を渡り中国宋代の純禅を建長寺に伝えます。その禅風は多くの高僧に伝い現在の臨済宗の源流となっています。 蘭渓和尚の放射状に虹彩を放つ眼の先には、混沌の世、情報に流浪、自己を見失いつつある現代人に「しっかり己の心を見つめ直せ、徹底的に自分を信じて一歩を踏み出すことだ」。そんな獅子吼が像全体の緊張感から伝わってまいります。 像は現在、上野の東京国立博物館に委託保存されており、今回は「東博」に撮影取材させていただき光栄にも開山像のご尊容を間近に拝し、その厳しさの影に溢れでる大慈悲心に涙してしまいました。同門の末席を汚しております筆者にとって法幸至極感謝の一日でありました。
像高62・9㎝、木造、彩色、瞳に水晶嵌入。鎌倉時代。

文  永井宗直
写真 原田 寛

最終回に寄せて
連載前は、鎌倉の仏像は取り上げられる機会が少なく、奈良や京都にとても及ばないという認識でした。ところが始まってみると、素敵な仏像との出会いの連続でした。みうらじゅん氏の「国宝よりぼく宝」という言葉に納得。文化財指定などで括ることはできません。仏像は信仰対象なので、スタジオ撮影のようにアングルやライティングを自由に組めませんが、在るべき場に在るお姿の魅力を受け止めながら、それを写しとろうとしてきました。毎回ほぼ全身像を一点という制約の中でどこまで読者の皆さんにお伝えできたでしょうか。 撮影後は、永井和尚がどのように語るかも楽しみでした。ご協力いただいた各寺院、そして読者の方々に長い間ありがとうございました。
原田 寛

「感 謝」
長年、拙文「みほとけ紀行」お付き合い下さり有難うございました。鎌倉の縁ある寺社の御仏や御尊像の心にふれることができました。「みほとけ」には数奇な物語や歴史があり、その時代に生きた人々の心を感じました。 撮影の写真家原田寛氏、星月企画の上野佳子氏そして編集長の小林千穂氏には大変お世話になりました。 時に撮影取材では、さながら旅芸人一座のように揃って各地を廻らせていただきました。不慣れな取材にもかかわらずご協力下さった関係寺社の皆様には謹んで御礼申し上げます。 最後になりますが、ご縁でお目にかかった「みほとけ」に深く敬いと感謝を申し上げ、ここに筆を置かせていただきます。有難うございました。
宗直 拝


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「ひと」
第10回グラスリッツェン作品展鎌倉芸術館で開催

伊藤 啓子(いとう けいこ)さん

透明なガラスの食器や板に繊細な線や点を彫り、花や鳥や動物を描く。欧州で始まったグラスリッツェンという技法だ。自ら多くの作品を作り、生徒に教えている。3月15日から4日間、2年に1回で10回目となる各教室合同作品展を、鎌倉芸術館で開く。 一人娘が幼稚園に通い始めた32年ほど前、新聞に美しいガラスの写真が載っていた。手彫りで模様を描いたものだと知り、心を惹かれた。記事に出ていた工芸家が、東京・渋谷で教えていることを知り、さっそく申し込んだ。娘が幼稚園にいる時間を使って、鎌倉市台の自宅から通った。 「彫るのが楽しくて、楽しくて仕方なかった」。娘が小さいころ、作業が自宅でできることも好都合だった。 5、6年で全コースを終え、教える側に。最初に紹介された教室は埼玉県久喜市だった。人気は高く、15人でいっぱいになり、もう一クラス教えることに。湘南新宿ラインもない時代。ラッシュアワーに荷物を抱えて2時間半かけて通った。 久喜市の教室は10年で閉じた。一時期は9カ所で90人ほどに教えていたが、自分の作品をつくる時間が無くなり、整理した。いまは朝日カルチャーセンターの横浜教室と、大船の教室や自宅などで教えている。 切子などのガラス工芸は機械を使うが、グラスリッツェンはまったくの手作業。先にダイヤがついたボールペン型の道具を使う。紙のパターンからガラスに絵の輪郭を写しとり、微細な線を1本1本描いていく。小さなものなら2時間ほどでできるが、大作には何カ月もかかる。ガラスの表裏両面に図柄を描き、奥深さを表現することもできる。 花をスケッチしたり、図鑑や写真を見て動物を描いたり。自宅にはそうして作った図案集もたくさんある。 国内だけでなく、欧州や中東などでも、作品を出展したり、個展を開いたりしてきた。ドイツで出版もした。「本場の欧州で評価されるのは嬉しい」と言う。 「ガラスを手に入れたら、それを目の前にして、何を彫ろうかと考える」 何も模様のないガラス製品は意外に少ない。以前は吹きガラスを作ってくれる作家がいたが、引退してしまった。大きな吹きガラスを作ってくれる工房はなかなかないという。 「だから出かけたら、いいものがないか、ガラスばっかり見ている」 会社員の父親が勤めていた福岡県で生まれ、東京でOLをしていた。結婚して夫の生地である鎌倉に住む。娘は去年、コロナ禍でできなかった結婚式を挙げ、いまは二人暮らし。
作品は北鎌倉のレストラン「航」でも見ることができる。74歳。
(文・写真 真田正明)


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バラのシャンパングラス

グラスリッツェン作品展

~美しい手彫りガラスの世界

3月15~18日鎌倉芸術館。 ダイヤモンドの微粒子を先端に付着させたボールペン型のペンを使い、手彫りでガラスを彫るヨーロッパの伝統工芸・グラスリッツェンの作品展。講師の伊藤啓子さん(「ひと」欄で紹介)と教室生の20年を超えるベテランから初心者まで約40人の作品、約250点を展示。 グラスや皿、花瓶、壁画などに、植物、動物や風景が繊細に描かれている。「手彫りガラスは生活に彩りを添え、安らぎと幸せなひと時を感じさせてくれる」と伊藤さん。「普段目に触れることが少ないので、この機会にご覧にいらしてください」と話す。
入場無料。問い合わせ伊藤方47・0147


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第25回記念特別展

原田寛 風景写真講座 作品展

3月19~24日鎌倉生涯学習センター。 鎌倉を中心に活動する古都グラファーの原田寛さんが講師の四半世紀続く写真講座の特別展。「古都の魅力」をテーマに68人の作品138点を展示。図録の販売も。
星月写真企画23・3694


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Ⓒ2023「こんにちは、母さん」製作委員会

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鎌倉同人会2024 春の映画会

「こんにちは、母さん」上映と山田洋次監督トーク

4月12日12時、鎌倉芸術館。 2023年度・山田洋次監督作品。吉永小百合と大泉洋が演じる「母と息子」の物語。上映後、山田監督と俳優の北山雅康さんの挨拶と撮影秘話。 2千円、前売1800円、鎌倉芸術館、たらば書房、逗子文化プラザなど扱。
鎌倉同人会61・1930


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季節の心(86)

紅で粧う 佐伯 仁

●女性の魅力を艶やかに
3月。花咲月。夢見月。冬の名残を運ぶ寒風は日ごと和らぐ。 光と色彩が微妙にゆれ動く季節、眩しい光に映える色彩は「紅」。 人は万物を生む太陽の「赤」に神の力を認め、赤色=霊力で魔から免れると信じ崇めてきた。 確かに遺跡から発掘される人骨や埴輪の目や口の部分に赤い絵具を施した痕跡が窺える。 奈良期、額に紅で模様をつける化粧法があり、現在でも祭に参加する稚児の化粧にみられる。 平安期に入ると女性の化粧法は赤から白へ移行。軒の深い寝殿造りの室内で映えたのは赤より白。 鎌倉期、武士は戦場へ臨むため神に加護を願い頬に紅をさし、赤化粧。その伝統は歌舞伎役者の隈取にもみられ、役柄を誇張した化粧法。 江戸期、山形・最上川流域は紅花の産地。地域の農家では早朝に紅花を摘み、発酵、擂り潰す。丸餅のように固め花餅として莚の上で乾燥。商人の手で京・大阪へ。きものの染料、さらに口紅として女性たちの唇を玉虫色に彩った。 白磁の器に塗り込められた紅花は、女性たちの憧れの宝だったに違いない。
 行く末は誰が肌ふれむ
 紅の花   松尾芭蕉


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児玉康子 ピアノリサイタル

「今、私の魂に響くもの」2024

4月7日14時、藤沢リラホール。 桐朋学園大卒業後、英国留学を経て、神奈川県推薦音楽会や東京シティフィルとのコンチェルトなど出演多数。今回で11回目のリサイタル。「表現の可能性を求めて…」の副題でシューベルト「4つの即興曲」、ラヴェル「クープランの墓」など。
3000円。響の会・児玉方22・7704


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み る

▼ひな人形―願いをこめた美のかたち
4月14日まで鎌倉国宝館。多様な形式の雛人形、雛道具など一堂に。5百円。
22・0753
▼私と家族と、ふるさとウクライナと~日本に避難してきた人々の大切な写真たち
3月3日までMUJIcomホテルメトロポリタン鎌倉、5~19日鎌倉市役所。日本に避難しているウクライナの方々の故郷での家族の姿などを展示。無料。
アルペなんみんセンター55・5422
▼子どもへのまなざし~清方が描いた子どもたち
3月2日~4月16日鏑木清方記念美術館。清方が描いた子どもに焦点を当て、挿絵画家としての新たな一面、子どもへのまなざしを紹介。3百円。
23・6405
▼嗣治と蓬春―二人の見た風景
3月31日まで山口蓬春記念館。嗣治の書簡から二人の関係性を読み解き、二人が取材先で描きとめた風景や油彩画の肖像画を展観。6百円。
046・875・6094
▼ジェラール・フィリップと忘れじの名優たち
4月7日まで川喜多映画記念館。2022年に生誕100年を迎えたジェラール・フィリップの関連資料を中心に同時代の名優の代表作を紹介。2百円、鎌倉市民無料。
【関連上映】「モンパルナスの灯」3月12・14・16日10時半、13・15・17日14時/「肉体の悪魔」17日10時半、12・14日14時、16日13時半/「異邦人」26・29日10時半、27・30日14時/ 「若者のすべて」28・31日10時、26・29日13時半/ 「ボルサリーノ」27・30日10時半、28・31日14時。各千円、小中学生5百円。
▽「肉体の悪魔」上映とトーク「J・フィリップとともに歩んだ映画配給人生」3月16日13時半。G・Pの映画を上映する配給会社を設立した山中陽子さんの話。千6百円、小中学生8百円。
▽シネマセレクション―映画が恋した音楽篇「モリコーネ」19日10時半、21日14時、23日10時半、24日14時/「太陽がいっぱい」19日14時、20日14時、22日10時半、24日10時半/「ひまわり」20日10時半、21日10時半、22日14時、23日14時。千円、小中学生5百円。
23・2500
▼ニャラティブ!~物語から見る招き猫亭コレクションと現代作家展
3月24日まで藤沢市アートスペース。藤沢市所蔵の「招き猫亭コレクション」と現代作家の作品を猫と物語をテーマに紹介。2百円。
0466・30・1816
▼広重の人物東海道にみる季節~藤沢に雪がふる
3月5日~5月6日藤澤浮世絵館。広重の東海道シリーズ「人物東海道」の展示と、他の絵師が描いた当時の風物の浮世絵も紹介。無料。
0466・33・0111
▼戦国大名北条氏と西相模・伊豆
3月16日~4月14日神奈川県立歴史博物館。北条氏関係文書などから、戦国大名北条氏の当主が直轄統治した相模国西部・伊豆国の様相を紹介。3百円。
045・201・0926
▼ねこまつり
3月9日~4月7日本郷台のあーすぷらざ。カナガワビエンナーレ国際児童画展の過去入賞作品の中から、ねこが描かれた絵を百点集めた展覧会。無料。
045・896・2121
▼月猫展
3月2~17日北鎌倉ギャラリー月。蟬丸作品の展示と絵付けワークショップ開催。
22・2913
▼「生きる―大川小学校津波裁判を闘った人たち」上映会
▽3月10日13時、鎌倉生涯学習センター。東日本大震災のドキュメンタリー。上映後齋藤雅弘弁護士と寺田和弘監督の講演会。無料。申込は往復ハガキで同センター。
25・2030
▽3月16日13時半、あーすぷらざ。上映後、齋藤弁護士と寺田監督のトーク。5百円。
045・896・2121
▼映画上映会「ビリーブ」
3月18日10・13時、鎌倉生涯学習センター。1970年代アメリカで男女平等裁判に挑んだ実話。千百円、前売9百円。
鎌倉友の会090・7908・0125
▼グリーンシネマかまくら
3月8・9・17・18日「シャドーディール―武器ビジネスの闇」上映1200円。要申込。
050・1808・5595
▼ふくぶんファミリーシネマ「NO LIMIT,YOUR LIFE」 3月24日10時半・13時半、葉山町福祉文化会館。難病ALSを発症した武藤将胤さんの挑戦の舞台裏に密着したドキュメンタリー。上映と、武藤さん、毛利哲也監督の舞台挨拶。葉山町主催。千円。
046・876・1871



き く

▼植木リトゥルエコーアンサンブル第38回定期演奏会
3月9日13時、鎌倉芸術館。小学生18名のビッグバンドジャズがハロー・ドーリーなどのアメリカンポップを演奏。指揮は勝田新さん。OBOGの演奏も。無料。
▼日本人の歌ごころ~お話と歌唱
3月30日14時、逗子市民交流センター。日本の郷愁を想い起こす名曲のいわれを知り、鑑賞し、歌う。千円。要予約。
文殊の会・尾崎方046・873・4144
▼鎌倉男声合唱団 牧神15周年記念第6回定期演奏会
3月23日14時、鎌倉芸術館。「土の歌」、映画音楽など。千円。
中島方24・7681
▼第43回アウフツィーエン 佐藤ファミリー合同演奏会
4月3日14時、鎌倉生涯学習センター。ピアノ・器楽・独唱やアンサンブル。指導は佐藤ゆり・望・洋子のお三方。無料。
佐藤方050・3138・2550
▼フェアリーベルリンガーズ・ハンドベルコンサート
4月6日14時、鎌倉生涯学習センター。「愛の花」「守ってあげたい」など。指揮は加藤尚美さん。無料。
加藤方48・0553



まなぶ

▼はやまエシカルシンポジウム
3月3日14時、葉山町福祉文化会館。研究者や町内事業者の基調講演、表彰式、パネルディスカッションなど。無料。
▽葉山町制100周年記念夏みかん収穫祭12~15時、花の木公園・町役場駐車場。
葉山町046・876・1111
▼本郷先生の鎌倉ものがたり2
3月15日14時半、鎌倉芸術館。日本中世史・古文書学が専門の東京大学・本郷和人教授の講演。無料。申込は往復ハガキで。
県宅建協会鎌倉支部23・2085
▼第25回鎌倉同人会講座「鎌倉の美しい里山を次世代に~北鎌倉湧水ネットワークの活動」
3月19日14時、鎌倉生涯学習センター。里山再生活動に取り組んできた22年の活動や目標を代表の野口稔さんが語る。千円、会員5百円。
鎌倉同人会61・1930
▼かまくらシニア健康大学「意外と知らない、実は大事な薬の話」
3月22日10時、深沢学習センター。鎌倉市薬剤師会の伊藤礼子さんの話。無料。
市民健康課61・3977
▼星野椿講演会「夜明け・わが人生」を語る~俳句とともに生きて
5月25日14時、鎌倉芸術館。鎌倉の俳人・星野椿さん(94)が祖父高浜虚子、母星野立子の思い出と自身の歩み、俳句の楽しさを語る。3500円。椿さんの著書付。
同館0120・1192・40



さんか

▼鎌倉風致保存会
▽みどりのボランティア 3月2日十二所果樹園、16日御谷山林。各9時半現地集合。▽歴史ウォーク23日/みどりウォーク・お話サロン30日。
23・6621
▼大船フラワーセンター▽フラワーコンサート3月3・17日11・14時。無料。▽園長さんぽ10日10時頃。無料。入園料4百円。
46・2188
▼消防・防災フェア2024in逗子
3月3日9時半、第一運動公園自由運動広場。
ミニ消防車の乗車体験はしご車の搭乗体験など。
無料。逗子市消防予防課046・871・4326
▼ふらっとカフェ鎌倉
誰でも参加できる地域食堂。
▽おてら食堂(安国論寺)3月3日12時半。▽二階堂デイサービスセンター15日17時半。▽ソンベカフェ27日16時半。各大人5百円、中学生以下無料。要予約。
渡邉方090・5199・1654
flatcafekamakura@gmail.com
▼第57回葉山町文化祭 3月7~17日葉山町福祉文化会館、葉山町立図書館。舞踊、謡曲、詩吟、書道、生け花、茶道など。葉山町文化協会・教育委員会主催。
伊東方046・875・5081
▼書道無料体験教室 3月8日14時、日本総合書芸院事務所。子ども~大人まで毛筆を使って自由に言葉や名前を書く体験会。道具貸出。無料。
日本総合書芸院23・2100
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。
▽フリーマーケット3月8日8時~14時半。雑貨・衣類・手造り品など約20店。▽骨董市9日7時半~14時半。
※フリマ・骨董市出店者募集中。
片岡方090 ・5442 ・3778
▼鎌倉ユネスコ協会
▽バザー3月10日10~14時、同会深沢倉庫(深沢中学へ上る手前の信号右折の長屋)。毎月第2日曜、雨天開催。※献品受付衣類・着物・雑貨・支援用食糧品。
44・9830
▽書きそんじハガキでアジア寺子屋支援未使用切手・プリペイドカードなども。鎌倉市関谷387―13鎌倉
ユネスコ協会・小倉宛。080・6602・9498
▼第11回葉山ウォーク
3月16日9時半鐙摺バス停出発、14時半花の木公園解散。名誉町民ゆかりの地を巡る街歩き。千円。昼食持参。
葉山まちづくり協会046・876・0421
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ3月16日10時、山ノ内配水池脇。
▽山歩き17日9時、山ノ内公会堂。北鎌倉の景観を後世に伝える基金。
本田方090・6502・2470
▼鎌倉ガイド協会
▽鎌倉山のソメイヨシノと広町の大桜3月18・20・22・26日
9時半江ノ電極楽寺駅前広場集合。約5・5㎞。5百円。
▽花ほころぶ比企ケ谷・長谷巡り3月15・25・27・29日9時鎌倉駅西口時計台広場集合。約2㎞。7百円。
▽六国見山でスカイツリー探し4月1・5・17・22日9時JR大船駅北改札下集合。約4・5㎞。7百円。
▽頼朝の愛した三崎・三御所巡り4月3・12日9時半京急三崎口駅改札出口出発。約4㎞。7百円。
▽休日散歩「桜紀行Ⅱ」4月6日北鎌倉駅東口集合。約3・5㎞。5百円。
各HPから要申込。交通費、拝観料等別。
24・6548
▼腰越漁協の朝市
3月21日10時~売切れ次第終了。腰越漁協事務所前。
32・4743
▼古着市 3月24日10~12時、笛田リサイクルセンター。古着ほか、焼き菓子と自家焙煎珈琲、東北支援物産品販売、出張おもちゃ病院など。※古着寄付受付15日まで(平日10~16時)
32・9094



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(1月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は1月に一般45冊、児童書52冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「鬱の本」点滅社▼「パピルスのなかの永遠-書物の歴史の物語 本をつくり、受け継ぎ、守るために戦う」イレネ・バジェホ著 作品社▼「「むなしさ」の味わい方」きたやまおさむ著 岩波書店(岩波新書) ▼「ジェイソン流お金の稼ぎ方-コレだけやれば収入が増える!」厚切りジェイソン著 ぴあ▼「感染症の歴史学」飯島渉著 岩波書店(岩波新書)▼「日本鉄道模型図鑑-鉄道模型がぜんぶわかる!」地理情報開発編 平凡社(別冊太陽)▼「食べものから学ぶ現代社会-私たちを動かす資本主義のカラクリ」平賀緑著 岩波書店(岩波ジュニア新書)▼「大谷翔平語録-BACKSTAGE of SHO-TIME」斎藤庸裕著 宝島社 ▼「厨房の哲学者」脇屋友詞著 幻冬舎▼「ガラスの橋-ロバート・アーサー自選傑作集」ロバート・アーサー著 扶桑社(扶桑社ミステリー)▼「鎌倉けしや闇絵巻 1~6」赤石路代著 小学館(プチコミックフラワーコミックスα)▼「明治勲章大図鑑」平山晋編著 国書刊行会(館内用)▼「日本軍服大図鑑 明治篇-写真集」平山晋編著 国書刊行会(館内用)▼「中医・漢方生薬大事典」陳士林主編 林余霖主編 正山征洋監修 科学出版者東京(館内用)▼「さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々」中西鼎著 小学館(ガガガ文庫)


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NPO法人ミャンマー
 ファミリークリニックと菜園の会 MFCG(52)

2023年度を振り返って
  3月23日東京で活動報告会代表理事 名知仁子

こんにちは!ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)の代表理事・医師の名知仁子です。いつも応援をいただきありがとうございます。 当会は、ミャンマーの僻地・無医村で8村を巡回し、村の住民の「命」を育み、夢を繋ぐ活動をいっしょに行っています。具体的には、2つの柱があり、1つは手洗いの重要性や正しいうがいの方法、歯磨き交換プロジェクト、さらにトイレ設置の必要性などの保健衛生啓蒙活動全体です。 2つ目は、有機野菜を栽培するコミュニティガーデンを一緒に行い、生きる・活きるを目指しています。 コロナ明けの2023年度が終わろうとしています。 この3年間のコロナ禍を皆さんはどう感じられていたでしょうか。 当会は2012年に法人化し、10年を過ぎようとしています。 コロナ感染の蔓延後は村に入ることが叶わず、活動を行えず、静止せざるを得なかった時もあります。 しかし、停止したことは一度もありません。辛い時も忍耐と継続、そして明るく輝くことを心に置き、ミャンマーの皆さんと共に前を向いて生きてきました。 その成果でしょうか、この1年間を振り返ると数々の賞を受賞させていただきました。 これらの受賞は皆さんとの協働、皆さんの応援が認められたのだと感じています。 その一部をご紹介させていただきます。 2022年11月、国際ソロプチミスト日本財団から千嘉代子賞/2023年1月埼玉県荻野吟子賞/6月男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰受賞/8月外務大臣表彰。 これらの賞に恥じないようにさらに活動に精進していきます。 3月23日東京の荒川区民会館「サンパール荒川」で年に一度の報告会を開催します。 この2年間の活動報告と「ミャンマーの未来を創る10年計画」をお伝えします。 要申込。詳細はHPをご覧ください。 会場でお会いできることを楽しみにしています。
事務局 東京荒川区東尾久8―41―23
FAX 03・6807・7499
myanmarfcg.info@gmail.com
http://mfcg.or.jp/
https://www.facebook.com/mfcg.or.jp

【この記事は清興建設提供】


鎌倉桜「桐ケ谷」を小学校に植樹

鎌倉同人会が記念事業として

鎌倉の文化の発信を目指す市民団体「鎌倉同人会」が鎌倉桜「桐ケ谷」を2月19日、鎌倉市立第一小学校(渋谷歩校長)と市立第二小学校(梶井真砂美校長)の校庭に植樹した。 同会は、1915年に陸奥廣吉らによって創設された鎌倉最古の社会貢献団体。2015年に創立100周年記念事業として、鎌倉時代にあった桜を再び鎌倉で増やそううと市内に植樹することにした。同年3月に鶴岡八幡宮境内と虚子立子記念館に行って以来、ほぼ毎年、市内の寺社や公共施設など2カ所にそれぞれ植え、今回で14、15本目。 第一小学校では、体育館裏の自然園と呼ばれる学習場所に同会の会員6人が校長といっしょに高さ150㎝ほどの、花芽のついた苗を植樹した=写真。 同会副理事長で瑞泉寺住職の大下一真さんは「由緒あるサクラが学校に根付いて、子どもたちに伝統を感じてもらえれば」と話していた。


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「よりとも」が優勝

ロータリー杯少年サッカー大会

鎌倉ロータリークラブ(濱田まり子会長・会員77人)主催の第34回鎌倉ロータリークラブ杯少年サッカー大会の決勝戦が晴天の2月3日、笛田公園グラウンドで開催された。市内13の小学生チームがトーナメント制で勝ち進み、決勝戦は昨年の優勝チーム・湘南ルベントSCとよりともSCが対戦。よりともが1得点をあげ優勝した。 シュートをきめたよりともキャプテンの永島そう汰くん(6年)は「20年ぶりぐらいにチームが優勝できて、めっちゃうれしい」と満面の笑み。 同ロータリークラブの濱田会長は「皆さんが目をきらきら輝かせている姿を予選から観戦していました。応援しているお父さん、お母さん、コーチなどの皆さんのおかげでプレーができることを忘れず、精進してください」と期待を述べた。


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延命寺の涅槃図

市重文に指定

1月24日付けで逗子市逗子の延命寺の 絹本著(けんぽんちゃく)色(しょく)仏(ぶつ)涅槃図(ねはんず)が市の重要文化財に指定された。 2月15日の涅槃会では、各寺院でお釈迦様の入滅のとき(命日)が描かれた「涅槃図」を開き、お釈迦様をしのんだ法要が執り行われる。延命寺では午後1時半から法要が営まれ、30人ほどが参列した。 延命寺の涅槃図の大きさは、縦143・0㎝、横124・8㎝。細部の画風などの特徴から室町期、15世紀前半に描かれたものとみられる作品で、1933年に広島の地蔵院から贈呈されたものという。 中央に沙羅(さら)双樹(そうじゅ)の下での釈迦の涅槃の姿が描かれ、菩薩や天部や明王などの尊像、さらにその周囲には諸侯、貴族や民衆、そして最下部に動物たちが集まってお釈迦さまの死を悼んでいる様子が、詳細に描かれている。 神田宜(ぎ)優(ゆう)住職は、涅槃図の説明や、由来を述べたあと、「お釈迦様に感謝をささげ、ご供養の法要を」と読経を行い、参列者に合掌、礼拝(らいはい)、焼香をすすめた。


鎌倉朝日新聞社

練習風景

第41回湘南江の島春まつり

流鏑馬・武者行列など

江の島、片瀬海岸で3月9、10の両日「第41回湘南江の島春まつり」が開かれる。 9日の片瀬海岸東浜の流鏑馬は、藤沢市観光協会などが恒例行事にしようと企画し、「湘南江の島春まつり」の一環として行われ、今回で4回目。 流鏑馬は鎌倉時代には源頼朝が武芸向上のために行ったとも伝わり、頼朝が江島神社に度々戦勝祈願に訪れたとする言い伝えもあることなどから江の島近くの同海岸で行われることになった。 江島神社による神事の後、12時半から同海岸東浜の全長約300㍍の特設馬場で、日本古式弓馬術協会の射手5人が馬にまたがり、馬場を疾走し、3つの的をめがけて弓を射る。同海岸の砂浜や護岸などで観覧できる。無料。終了は午後3時頃予定。 当日10時に江の島弁財天仲見世通りの青銅の鳥居から、源頼朝役のつるの剛士さんを大将に武者行列が出発し、江島神社辺津宮で戦勝祈願する。 10日は、江島神社辺津宮で貝供養神事を執り行った後、弁財天仲見世通りで稚児行列、江の島北緑地からお稚児さんが稚貝を放流。 このほか、忍者ステージショー・忍者体験が江の島サムエル・コッキング苑で行われる。 9、10の両日、江の島サムエル・コッキング苑で、大道芸体験や、片瀬こま・大山こまの体験会、浮世絵すり体験会なども。
問い合わせ藤沢市観光センター0466・22・4141


鎌倉朝日新聞社

スケッチ日和(74)

「 桜 」 黒川 明

小町大路が滑川と交差するあたりに位置する本覚寺。日出上人の創建で境内には夷堂や日蓮上人の分骨堂などがある。 そこでひときわ目を引くのがこの枝垂れ桜だ。昨年は3月22日に満開だった。本堂を背景にしても良し、青空をバックにしても良し。今回は分骨堂を背景にした。 若いときには桜は生まれ変わりの合図のように感じたものだが、この歳になると梅が春の予告、桜が冬の終わりを告げて、なんだかほっとする。
水彩 36 ×51 ㎝



終の棲み家を考える(118)

地震に備える

年明け早々能登地方に大きな地震が起きました。ニュースを見ていて地震・津波・火災はセットで起きると思いました。地震で倒れず、津波で流されず、火災で燃えない家を造るのは難しいと思います。せめて地震で倒れないような家にしたいものです。耐震基準を満たしている新しい建物も、余震で接合部が弱くなり倒壊したようです。そこで諦めたら元も子もありません。既存住宅で耐震基準を満たしていない家は補強工事をしましょう。 耐震補強の考え方は4つです。基礎を強くすること、土台から柱が抜けないようにすること、壁を強くすること、建物全体のバランスをよくすることです。 訪問営業で、小屋組みにごつい金物を取り付け、「これで大丈夫」と安心させられ何百万円も支払う羽目になったり、1カ所の窓だけ鉄骨で補強して「これで安心です」と営業していたり、床下に潜り基礎と土台を金物で接合してごまかしたりしています。 在来軸組工法で建てられた家は100年~200年充分持ちます。奈良の法隆寺は1400年前の日本最古の木造建築です。適切な時期に理にかなった改装・修繕を行えば20~30年で建て替える必要はありません。国土交通省住宅局の監修した耐震補強方法での補強をお勧めします。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/



鎌倉年中行事

3月

▼湘南江の島春まつり 9・10日江の島・片瀬海岸。(4面にご案内)
▼祈年祭 15日11時、亀岡八幡宮(逗子)。五穀豊穣、商売繁盛を祈願。
▼彼岸会 17~23日各寺院。
▼宇佐神宮遙拝式 18日10時、鶴岡八幡宮。
▼祖霊社春季例祭 20日10時、鶴岡八幡宮。
▼献詠披講式 27日13時、鶴岡八幡宮。


プロムナード

先日、大学生20人くらいに「若い人たちにもっと鎌倉を楽しんでもらうために」ということを考えてもらう機会がありました▼「市内にもっと多くの綺麗なトイレがほしい」という現実的な意見から、「大きな複合施設をつくってコンサートやフェスが楽しめると嬉しい」という若者らしい意見が出るなかで、「鎌倉に空港を建設することが大前提ですが…」など壮大なアイディア、様々な声が飛び交いました▼「鎌倉がこうなったら最高だよね」とワクワクしながら、話題がどんどん膨らみ、笑い声が溢れつつも、いつの間にか真剣な表情に変わっている学生たちがそこにはいました▼さて、鎌倉に宇宙人の入星窓口を作る準備でも始めますか…。(N)


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