鎌倉朝日新聞 (6月1日号 2021年 第507号)

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広町の森で医療大の学生たち

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荒地を開墾し、藍の種まき

広町緑地や御谷で体験学習

湘南鎌倉医療大学

鎌倉広町緑地で5月15日、湘南鎌倉医療大学(荒賀直子学長)の学生たちが、藍の種まきの畑作業の体験学習を行った。 湘南鎌倉医療大学は、学校法人徳洲会が2020年4月に開校し、1学年100人の看護学部看護学科を開設している。 建学の地となる鎌倉の地域特性を学ぶための授業を計画したいと2019年にNPO法人鎌倉広町の森市民の会と鎌倉風致保存会に協力の要請をした。鎌倉の山林や緑地をフィールドに体験学習を行う方向で両者と協議が整い、相互の連携及び協力に関する協定の締結に至った。 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、昨年度はオンライン授業が中心となり、体験学習は延期されていたが、今年度から授業を開始。カリキュラムは、基礎教養科目(選択科目)体験学習(1単位)。1年生が20人、2年生が3人の計23人が受講する。 鎌倉広町の森市民の会は、鎌倉市南西部に残された谷戸や森の緑地「広町緑地(約48 ha)」を、市と協力して保全・維持管理している。当日、広町緑地に集合した学生と大学スタッフ計30人が同会の説明を受け、植樹の様子を地元の子どもたちと見学。その後、畑に移動し、5グループに分かれ、同会・畑の会の指導のもと荒地を開墾し、藍の種まきをした。初めての畑体験に元気な歓声が上がっていた。 会員の案内で1時間緑地内をハイキングし、気持ちの良い汗をかきながら、緑地内の豊かな自然を堪能した。同会では、「将来日本の医療界で活躍する若者たちが、地元、鎌倉の良さを理解し、愛着を持つための一助になれば」と話している。 広町での今後の予定は、6月田植え、ホタル散策、7月に育った藍を収穫して藍染めに挑戦する。 鎌倉風致保存会は、5月8日に湘南鎌倉医療大学講義室で、1回目の鎌倉の自然と歴史についての講義と、同保存会の活動紹介を行った。 同保存会は1964年(昭和39)に設立された日本最初のナショナルトラスト団体で、御谷山林・笹目緑地・十二所果樹園などを保有している。次回以降は、7月鎌倉駅周辺の歴史ウォーク、建長寺回春院周辺で草刈りと講話、8月御谷周辺の草刈りと坂井家住宅(扇ガ谷)見学と講義、9月湘南鎌倉医療大学で合同成果発表を予定している。


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鎌倉の納涼うちわ

「夢花火―時計草―」く

鎌倉の夏の定番「納涼うちわ」が、6月から販売される=写真。 鎌倉市観光協会が1977年から製作を始め、46作目。毎年、鎌倉ゆかりの画家が絵柄を手がけている。今年は生まれも育ちも鎌倉、鎌倉在住の日本画家松岡美樹子さんの「夢花火―時計草―」。青色の背景に大輪の白い花が涼しげだ。竹製、手作りで1本350円。同協会事務所や通販サイトで販売。
同協会 0467・23・3050


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鎌倉みほとけ紀行(110)

浄智寺・韋駄天立像

「韋駄天(いだてん)走(はし)り」と知られている韋駄天は、お釈迦様が涅槃につかれたときそのお舎利(しゃり)(仏歯)を奪って逃げた悪鬼を追いかけ見事に取り戻したのが韋駄天といわれます。 天軍一の俊足を誇ったことからよく走り、よく回るようにと、お寺では伽藍の守護神として特に禅宗寺院では玄関や庫裏、典(てんぞう)座(てんぞう)(台所)にお祀りされ、韋駄天諷(いだてんふ)経(ぎん)という朝のお勤めは目が覚めるような速さでお経を唱え一日が元気にはじまります。 そんな禅寺、鎌倉五山第四位臨済宗円覚寺派金寶山浄智寺所蔵の韋駄天立像が今回のみほとけです。緑に包まれた境内は自然豊かで季節の野花が美しく咲いていました。花好きにとってはたまらない花木が豊富にあり、庭は造り過ぎずに野趣がありながらさりげなく手入れが行き届いている風が鎌倉らしさであり、京の美しさとは趣を異にする魅力があります。   さてそんな浄智寺さまですが、この韋駄天像は鎌倉国宝館に委託管理されています。 像は韋駄天走りをイメージするような俊足で細身のアスリート的な容姿ではなく、むしろ童顔で太い脚で逞しく大地を踏みしめているお姿なのです。京都の泉涌寺(せんにゅうじ)の韋駄天像が古く知られますが、当像も形が近く、日本の韋駄天像の手本となった秀逸な像であるといわれています。そして鎌倉仏の特徴である土(ど)紋(もん)(粘土と漆で作られた文様)が甲冑に施され像の裏側にまで綺麗に残っています。さらにびっくりしたのは眼の部分ですが、黒い石のような瞳が嵌め込んであります。なので余計可愛く見えるのでしょうか。 浄智寺の歴代住持は渡来僧も多く、中国宋代の文化がいち早く日本の鎌倉に伝わったのだと思いました。目の覚めるような韋駄天諷経で一気呵成にコロナを退散していただけることを願いました。
寄木造、玉眼(瞳のみ)土紋・彩色。像高86・9㎝。 南北朝時代。
※拝観は鎌倉国宝館へお問い合わせください。

おわび 5月号「鎌倉みほとけ」の記事で、「沢庵宗彭師」とあったのは「沢庵宗彭禅師」でした。
おわびして訂正します。


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「ひと」
鎌倉国宝館館長に就任した

山本 勉(やまもとつとむ)さん

鎌倉と近隣にある社寺の彫刻、古文書などの文化財を預かり、保管・展示している鎌倉国宝館。その館長に4月、就任した。鎌倉時代の仏像彫刻を専門とし、仏師運慶研究の第一人者である。「国宝館にある仏像にも、十分わかっていないものがある。学芸員と一緒に勉強し、解明したい」と、学究心が早くも頭をもたげる。 東京芸術大学美術学部を卒業、美術研究科の博士課程まで進んだ。東京国立博物館に24年間勤務、清泉女子大学教授に転身、文化史学科で15年間教えた。 横浜市に生まれ育った。少年時代は漫画家を志した。中学2年の時に32ページの漫画を書き上げ、赤塚不二夫氏に見てもらったところ、「中学生がこんなにまとまった漫画を描いちゃダメだよ。たくさん本を読んで、映画を見たりしなさい。漫画を描くのはその後でいい」と叱られた。「ギャグ漫画を描く人がこんなことを言うんだ」と感心したり、びっくりしたり。そして漫画家の夢はしぼんでいき、美術の道へ。 清泉女子大の時代に鎌倉市文化財専門委員を務めた。南北朝時代の作と考えられていた常楽寺(大船)の阿弥陀三尊像を調査し、鎌倉時代のものであることを突き止めた。像は市の文化財に指定された。 多数の著書がある。仏像について「調べて、記録して、本にして世に送りだすことに満足感がある」。漫画家を目指したのも「送り手になりたかったからなのだろう」と振り返る。著作の中でも博物館時代に担当した親子向けの展覧会の内容をもとにした『仏像のひみつ』(2006年朝日出版社)は、一般向けにやさしい言葉で仏像を解説しており、ロングセラーになっている。2年後に出した続編と合わせた『完本 仏像のひみつ』が6月2日に発売される。 博物館の役割は「保存と活用」だが、国立博物館は独立行政法人化した後、自前で稼ぐ方向にかじを切り、保存より活用という動きが促進されている、と嘆く。「面白い展示企画も、研究者が基礎研究をして、有名でないことを有名にしていかないとジリ貧になってしまう」と口調を強める。 15年前に妻を交通事故で亡くした。海老名市に妻の愛した猫との“2人暮らし”。品川区など各地の文化財保護審議会委員も務める。68歳。
(文・写真 三浦準司)


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健康百科通信(138)

乳腺外科のかかりつけ医として対応します
  乳腺外科医 長島 美貴

乳がんで亡くなる女性は、残念ながら増加傾向にあります。乳がんは40〜50歳台の死亡率が高いですが、最近は若い世代や閉経後の乳がんも増えているので、日頃から関心を持っていただくことが大切です。自覚症状がない場合も多く、日頃の自己触診や乳がん検診を受けていただくことが重要ですが、実際に鎌倉市乳がん検診の受診率もまだ目標の50%にはほど遠い数字となっています。 乳腺外科は女性特有のデリケートな疾患を扱う科です。クリニックという小さな窓口で、女性医師対応ということもあり、患者様からも「受診しやすい」といわれます。 乳腺外科を受診される女性に多い悩みや症状に、乳がん疑いのしこり以外にも「検査では良性と言われたが大きさが変化していないか気になる」「検査では異常ないといわれたが、まだ乳房に違和感がある」等々があります。それらの訴えに対しても丁寧に対応してまいります。 当院では痛みがなく身体に負担のかからない超音波検査をしています。必要に応じて細胞診検査を追加し、良性であればその後定期的なフォローをしてまいります。さらに精密な検査が必要と判断した場合は、連携病院に速やかに紹介させていただきます。 乳がんは、早期発見、早期診断・治療が大切となります。気になる症状がありましたら些細なことでもご相談ください。

長島クリニック副院長
鎌倉市津西1―10―10―5
0467・33・1717


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鎌倉華正樓寄席 初演

春風亭一之輔 独演会

7月24日11時半、華正樓鎌倉店(鎌倉市長谷)。 春風亭一之輔師匠の話芸と創業80余年の老舗料理店の伝統中華の昼餉。 料金(食事代込)(鶴)座席前方15400円、(松)椅子席16500円、(福)椅子席後方14300円(共に税込)。
問い合わせ
寄席番頭瓢月堂・石寺 090 ・3240 ・2523


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季節の心(56)

雨願い 雨恨む  佐伯 仁

●6月の雨は語る…
6月。湿った黒南風が肌にベタつく長雨の季節。この雨は梅を熟させるため梅雨と呼ばれている。 一方、この時節は物が腐りカビるため「黴雨」ともいう。古語には「つひゆ」(崩れる)がある。これが訛り「つゆ」になったという説もある。 いずれにしても6月の雨は稲の豊かな実りをももたらす、いわば生命の糧として人々が待ち望む有難い雨だ。 水が涸れると旱魃となるため、古くから雨乞いの習慣が各地にあった。 平安期、勅命で小野小町が現場へ派遣され、雨乞いの歌を詠んだ。 小町が詠むと雨が降るため、謡曲=七小町には“雨乞い小町”がある。 美女で歌の名手なら伝説が生まれて当然だろうが、雨乞いで名高いのは桓武天皇が造園した京都の神泉苑。ここで空海は雨乞いの祈祷をた。 これとは別に降り過ぎる大雨を止めてほしいと願った為政者もいた。民の心情を察し、詠んだその祈りの歌は―― 時により過れば民の嘆きなり八大竜王雨止めたまえ 源実朝 八大竜王は雨乞いや河川氾濫防止を司る神々として、崇められている。
 青蛙おのれもペンキ塗りたてか 芥川龍之介


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てらこやの活動風景

いざっ!!鎌倉てらこや(76)

大人の役割
鎌倉てらこや事務局長 小木曽 駿

瑞々しい新緑の青さを、ポカポカと暖かな陽気を、これほどまで恨めしく思ったことはない。鎌倉市に適用されていた「まん延防止等重点措置」が5月末まで延長され、鎌倉てらこやでも同期間の対面活動中止を余儀なくされている。子どもたちと野山を駆け回り、思いきり遊び尽くしていたはずなのにと、思わざるを得ないほど、GWの陽光は残酷に照り付けていた。 対面での活動ができないからといって、手をこまねいていたわけではない。各種事業のオンライン化も軌道に乗りつつある。オンライン開始当初は、直接子どもたちと会えない活動に自信が持てずにいたことも事実だ。 しかし、昨年度来の試行錯誤を経て内容や人数によってプログラムや声掛けを工夫すれば、オンラインでも「てらこやらしい活動だ」という実感を持てるようになった。 リモートワークへの切り替えに四苦八苦する大人たちを尻目に、子どもたちはこの非日常へと、いち早く適応し始めているように見える。オンラインの楽しみ方をいち早く会得し、非日常であったオンラインイベントがもはや日常になっているようだ。今を生きる子どもたちの強さに、大人は学ぶべきだ。 しかし、新型コロナウイルスが猛威を奮い始めてから1年以上が経過しながらも、未だ感染の収束が見通せない現状に私自身の胸の内にも不安や焦りや苛立ちが綯い交ぜとなって渦巻いている。 例年なら、夏の合宿事業に向けて、準備し始める頃合いだ。計画を進めても感染状況によっては活動中止・縮小になるかもしれない。それでも、子どもたちとの再会を願い今できることを粛々と行い続けるしかない。 コロナ禍の喧噪に目もくれず、木々は花を咲かせ、新しい葉を芽吹かせる。同じように子どもたちも大人たちの姿を見ながら成長していく。だからこそ、子どもたちにできる数少ないことは、先に生を受けた大人の役割として不安や諦めに飲み込まれる姿ではなく、無責任な楽観論を振りかざす姿でもない、どのような状況でもできることを探しながら進んでゆく、希望の道標を掲げる姿を示し続けていきたい。

鎌倉てらこや事務局
0467-84-9746(平日13~17時)
http://kamakura-terakoya.net/


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鎌倉市倫理法人会 通信

「いざ、鎌倉!」68 歴史と伝統のある鎌倉を梁山泊に!
 富士研に参加して

初めて富士研(倫理研究所富士高原研修所)の特別セミナー(丸山敏雄とその時代〜映像に学ぶ倫理運動の原点)に2泊3日で参加しました。 私は昨年半ばに鎌倉市倫理法人会会員になりましたが、昨年はあまり参加できず、まだまだ新米。そんな私の感想です。 参加した日は五月晴れの気持ちの良い日でした。多方面の方々と交流しました。北海道とか遠方の方もいてその熱心さに驚かされました。 今回のセミナーは、とにかく参加することが目的でした。なので1日目は倫理運動の創始者である丸山敏雄氏が戦前何をしてたかをふんふん頷きながら聞いていました。 2日目の午前中もそんな感じで、午後に入ってから倫理運動って何なんだろうと関心をもって聞くようになりました。それで分かったことは、「苦難感」が出発点だということ。「苦難はそのままが美しい」というフレーズが心に残りました。同会のバイブルと言われている栞に苦難とは、「生活の不自然さ、心のゆがみの映った危険信号」とあります。 これを読んでピンときたことがあります。私は4年前にガンを宣告され、人生が変わりました。 2つのことをすることにしました。1つは生活を変える。食事の仕方や運動を小まめにする。もう1つは、遊びです。ずっと遊び続けてきたのにまだ遊びが足らないと思って、更に思いっきり遊ぶことにしたのです。ガンによって新しい気づきが得られ、更に充実した人生となりました。まさにガンさまさまです。 栞には続けて、「生活のあやまり、こころの不自然さを取り去ると、かつ然として幸福の天地が開けてくる」とあります。 私はこの段階で、ガンによって気づかされ、充実した人生が開けたんだと思えました。まさに、苦難はそのままが美しい。河村和治(69・葉山)
毎週火曜日朝6時半からネクトン大船(鎌倉市大船1―12―10湘南第5ビル)でモーニングセミナーを開催しています。見学自由。
鎌倉市倫理法人会事務局 045・315・2433


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み る

▼川喜多映画記念館
企画展「日本映画名優(バイプレイヤーズ)列伝」6月20日まで。1950~70年代を中心に日本映画の名優を映画や書物を通して紹介する。2百円。
▽関連上映 6月15・17・19日10時半。16・18
・20日14時「警察日記」。15・17日14時、20日10時半。「にっぽんのお婆ぁちゃん」。各千円、中学生以下5百円。▽トークイベント 6月19日13時半「にっぽんのお婆ぁちゃん」+トークイベント「『脇役本』で味わうバイプレイヤーたちの多彩な魅力」1600円、中学生以下8百円。
▽特別企画「シネマウィーク」6月8・11日10時半。9・12日14時「ハワーズ・エンド」。10・13日10時半。8・11日14時「マーティン・エデン」。9・12日10時半。10・13日14時「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」。各1200円、中学生以下6百円。
23 ・2500
▼特別展「作家のきもち」
7月4日まで鎌倉文学館。手紙や日記など資料から作家の素顔にふれる。5百円。
▽配信イベント 6月中旬から文学館YouTube チャンネルで無料配信。 ①文学講演会 「作家のきもち」萩原朔太郎の孫で前橋文学館館長の萩原朔美さんと鎌倉文学館・富岡幸一郎館長の対談。
②文学講座「君星なりき―夫婦愛の深化」講師は歌人・今野寿美さん。
③資料解説講座「津村信夫あてハガキ1」 萩原朔太郎や堀辰雄が津村信夫にあてたハガキからその頃の朔太郎と堀を解説。
④ 資料調査講座「高浜虚子 書簡」高浜虚子の書簡から学芸員の資料調査を疑似体験。
23・3911
▼第59回日本現代工芸美術展 横浜展
6月5日まで神奈川県民ホールギャラリー。第59回日本現代工芸美術展の受賞作品と日本の代表的な工芸作家および地元で活躍する工芸作家と協賛の関東の工芸作家の秀作を一堂に。無料。
現代工芸美術家協会 神奈川 ・静岡会 080・6553・4689
▼裕仁親王渡欧100周年、昭和天皇渡欧50周年記念写真展
6月22日~7月4日鎌倉市中央図書館。無料。
25・2611
▼「草野啓利 吹きガラス」展
6月30日までギャラリー一翆堂。ガラス食器など。
22・3769
▼「ザ・ライバル 広重・国芳・三代豊国の共演 東海道五十三対の世界」展
7月11日まで藤澤浮世絵館。歌川広重・国芳・国貞(三代豊国)の3人が共作した浮世絵シリーズを展示。無料。
0466・33・0111
▼「江戸時代の称名寺」展
7月25日まで県立金沢文庫。江戸時代の古文書や聖教など史資料から称名寺の組織や経済基盤、信仰と修行を知り、名宝がどのように認識され意味を持ったかを考える。250円。
045・701・9069



き く

▼第8回 東日本被災児童支援コンサート 6月12日14時、鎌倉生涯学習センター。鎌倉市倫理法人会主催。マジック、石井有子さんのヴァイオリンなど。2800円、前売2500円
GS ・マツヤ 22・8537
▼かまくらシンフォニエッタ第20回定期演奏会 6月12日13時半、鎌倉芸術館。ベートーヴェンの交響曲や協奏曲。1500円、中学生以下5百円。
高橋方 45・9397
▼マリア・カラス伝説のオペラ座ライブ上映
6月26日10時半・14時、港南区民文化センター。オペラ座でのパリ・デビュー公演。2800円、前売2500円。
045・848・0800



さんか

▼なぎさホールでスタインウェイを弾こう
6月7・8・9日9・11・13・15・17・19時逗子文化プラザ。各1時間50分。小学生以上対象。5千円。
046・870 ・6622
▼ユネスコ困窮者支援 深沢倉庫バザー
6月13日10~14時、鎌倉ユネスコ協会深沢倉庫(深沢中学へ上る手前の信号右折の長屋)。毎月第2日曜開催。雨天開催。
▽献品受付 衣類・着物・雑貨・支援用食糧品。
久保方 44・9830
▼第1回 フードドライブ 食品募集
6月25日まで平日9~17時、鎌倉市役所本庁舎1階ごみ減量対策課で受付。食品ロス削減に向けてまだ食べられる食品を使いたい人へ渡すフードドライブを実施。賞味期限が2カ月以上ある常温保存が可能な未開封の缶詰、米類、乾麺、調味料、飲料。
23・3000
▼鎌倉市多世代交流事業
鎌倉市在住、小学生以上対象。要申込。
▽名越やすらぎセンターA七夕飾り教室6月13日10時。B体幹トレーニング教室7月4日10時。各無料。
25・1188
▽腰越なごやかセンター A囲碁ボール体験教室6月27日13時。無料。B絵手紙教室7月11日10時。3百円。
31・0800
▽教養センター A茶道交流6月26日10時。百円。B豆腐作り教室7月17日10時。2百円。
32 ・1221
▽今泉さわやかセンター A折り紙教室―七夕飾り6月27日10時。B太極拳教室7月31日10時。各無料。
45・4611
▽玉縄すこやかセンター A書道の歴史にふれる書道教室6月19日10時。無料。B流木アート体験教室7月11日10時。250円。
47・1338
▼ふらっとカフェ鎌倉
食を通じて多世代交流 6月16日16時・17時、ソンベカフェ。店内飲食。子ども3百円、大人5百円。16~18時半テイクアウト5百円。
18日17時半、二階堂デイサービスセンター。食育講座など。子ども2百円、大人5百円。
メールで予約flatcafekamakura@gmail.com
※食料の寄付受付。
渡邉方 090 ・5199・1654
▼北鎌倉・台峯の緑をともに ▽山の手入れ6月19日10時、山ノ内配水池横。
▽山歩き20日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉の景観を後世に伝える基金・望月方 45・7420 ▼こどものための手作り絵本講座 6月19日・7月3・11・31日全4回、10時・13時半。講師は絵本作家山本省三さん。2千円。小学生以上対象。
逗子文化プラザ 046 ・870・6622
▼出張就労相談会
6月24日10~16時、大船支所。鎌倉市在住対象。
就職活動の悩み、働き方相談、応募書類作成方法、面接対策など。無料。
商工課 61 ・3853
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。
▽フリーマーケット6月25日9~15時。雑貨・衣類 ・手造り品など約20店。
▽骨董市26日8~15時。
出店者募集。片岡方 090・5442・3778
▼学習センターの催し ▽鎌倉生涯学習センター 遊び筆文字を楽しむ7月2日14時。市在住、高校生以上対象。うちわに文字を書く。5百円。要申込。
25・2030
▽腰越学習センター スポーツが社会を変え、未来を創る 7月10日14時。鎌倉市在住優先。スポーツの価値を共有化し、地域を活性化したモデルを紹介。無料。要申込。
33・0712


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鎌倉大仏を知ろう

幻の大仏殿をリアルに再現

「鎌倉大仏」の名で古くから親しまれている鎌倉市長谷の高徳院本尊・国宝銅造阿弥陀如来坐像を紹介する「鎌倉大仏―みほとけの歴史と幻の大仏殿」と題した企画展が、鎌倉歴史文化交流館(鎌倉市扇ガ谷)で開かれている。 展示では、鎌倉大仏に関わる出土品や、2000年から2001年にかけて行われた高徳院境内発掘調査で見つかった大仏鋳造の工程を示す遺構と出土品、大仏殿礎石に関わる遺構などをもとに、大仏の歴史や鋳造方法、大仏殿の規模、作風に影響を及ぼした宋文化との関わりなど、これまでの研究の成果をコンパクトにまとめている。 当初の鎌倉大仏が銅像でなく木造だったこと、大仏造営に関わった僧・浄光や鋳物師・丹治久友のこと、江戸時代の大仏再興や国内外からの参詣者なども紹介している。 最新の技術で再現された「VR大仏殿」では、専用ゴーグル装着で当時の大仏殿の壮大な姿を体験できる。前回は順番待ちが多くて見られず再度来館したという横浜市金沢区の酒井伴美さん(87)は「すばらしかった」と話していた。  7月17日まで。一般3百円、小中学生百円。
問い合わせ同館 0467・73・8501


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新入部員が茶道の初稽古

鎌倉女子大学高等部

畳に正座し、「お疲れ様でした」「ありがとうございました」と両手をついて挨拶する生徒たち。鎌倉市岩瀬の鎌倉女子大学高等部(小藤俊樹部長・生徒数約300人)で5月6日、茶道部の初稽古が行われた。 これまで校内の松本生太記念学舎の60畳の和室で稽古を行ってきたが、同校の80周年記念事業に伴い、その建物が解体されることになった。7月に竣功する新校舎に礼法室が設置され、そこが稽古場になるが、それまでは一旦、仮教室に移ることになり、この日は引っ越し荷物の段ボールから道具を取り出すところから準備が始まった。 指導は、9年ほど前から国際茶道香道丹月流家元の大島麗月さんが行っている。24畳の畳が敷かれた教室で、まず2、3年生がお点前をした。1年生の新入部員14人の初稽古は、畳に座って挨拶をする立ち振る舞いから。大島さんは、「所作をまねる素直さが大切、おもてなしの心を身に着けて輝く女性になってほしい」と心得を語った。 平点前から始まり、丸卓(まるじょく)、大板、立礼の稽古を行い、新入部員は2、3年生の先輩部員からも手ほどきを受ける。 昨年はコロナ禍で中止となってしまったが、例年、秋の文化祭で茶会を開いてお点前を披露。最近では生徒たちが選んだ『涙そうそう』や『海の声』などの音楽をバックにお点前を楽しんでいるという。 部長の安藤花凜さん(3年)は「季節の和菓子もおいしいし、文化祭でお客さんから上手、といわれるとうれしい」と笑顔で話していた。


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鎌倉音楽クラブ

春のコンサート

鎌倉音楽クラブ(鎌倉音楽家協会)の「春のコンサート」が5月23日、鎌倉生涯学習センターで開かれた=写真。 同会は、1946年(昭和21)に設立され、今年75周年。鎌倉在住者を中心とした音楽家と音楽関係者80余人で構成され、会長は吉田よしさん。 コンサートには、若手からベテランまで約20人が出演し、ショパンのポロネーズ、シューマンのヴァイオリンソナタなどを演奏した。室内アンサンブルのモーツファルト「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」の演奏も好評だった。


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湘南のもったいない野菜でカレーを販売

若者グループが協力の呼びかけ

湘南(鎌倉)を拠点に社会貢献活動をしているZ世代(1990年~2010年ごろ生まれ)の若者グループ「NAMIMATI(なみまち)」が、サスティナブルな〝食〟にアプローチする催しを6月26日湘南STANDARD(茅ケ崎市東海岸南4―11―17)で開く。 湘南の農園で出た規格外の野菜〝もったいない野菜〟を利用したカレーを作り、キッチンカーで販売する。カレーは、お客さんの言い値で販売し、言い値により生産コストに上乗せされた分だけサスティナブル、人の思いの価値を創り出す。 有機野菜とアナン社(鎌倉市)のスパイス商メタ・バラッツさん監修本格インドスパイスを合わせた本格カレーを食べてもらうことで、そのカレーがどのような思いで作られているのかを感じてもらう。食器やスプーンにも天然素材を使用して環境に配慮する。 会場に販売農家などの一次産業からカレーなどの商品販売に至るまでの流れをパネル、動画などで展示して見てもらう。 催しの動画を撮影し、ドキュメンタリー映画を製作して発信する計画も。 この企画の資金をクラウドファンディングで集めている。目標金額は120万円、6月18日まで。リターンはカレーペーストの瓶詰めなど。 主催者の村田隆さん(20歳・大学生)は「生活において〝食〟がいかに大切なものであるか、これからの〝食〟はどうあるべきかを提案したい」と話している。
問い合わせ 村田さん 090・6120 ・ 1716



優秀選手・功労者を表彰

鎌倉市体協

鎌倉市体育協会(加藤清和会長・30団体)は各団体が推薦する功労者6人、令和2年度に活躍した優秀選手1人を5月19日鎌倉武道館で表彰した。カッコ内は推薦団体。(敬称略)
【体育功労賞】金井勝政(陸上)宮本尚知 (弓道)小島正彦(スキー)永野正志(ラグビーフットボール)榛葉千景(太極拳)西尾肇(ボウリング)
【優秀選手賞】松岡隼 (テニス)


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スケッチ日和(44)

「雨の江ノ島」  黒川 明

雨が降っている。風も強い。傘がさせない。その中を自転車の女性が走って行った。濡れた路面にその影が映っている。形の定かでない、ぼんやりとしたその影は、くっきり浮かび上がる実像と対照的だ。 投映は色を形から解放する。形に従属していた色は、その役割から自由になる。色は、色そのものになる。 より強い風が吹き荒れて、自転車の速度が落ちた。それでも少しずつ進んでゆく。その先には江ノ島が横たわっていた。
水彩画31×41cm



鎌倉年中行事

6月

▼葛原岡神社例大祭 3日11時神前祭・墓前祭、関係者のみ。5日宵宮祭中止。6日由比ガ浜方面へ神輿渡御中止。
▼蛍放生祭 12日19時。祭典のみ、拝観なし。鶴岡八幡宮。
▼五所神社例祭 13日例大祭10時、関係者のみ。11時神輿くぐり(要申込)。11時半神輿渡御。
宵宮祭、見目明神祭、海上渡御、三つ目神楽中止。
▼瑞賢忌 16日10時、
建長寺。江戸初期の豪商で治水工事や航路開発の功労者河村瑞賢の法要。
▼大祓式・古神札焼納祭 30日、鶴岡八幡宮。


プロムナード

東京都内の人とオンライン会議をする機会が増えています▼ある会議で、PC画面越しでもハッキリわかるくらいに、抜歯の影響で相手の頬が腫れ上がっていました。なかなか痛々しい 姿だったので、「落ち着いたら、ぜひお会いしましょう」と声をかけると「そうですね、このマンボウが落ち着いたら是非!」という返事で終わりました▼抜歯で膨れ上がった自身の顔面を魚類でフグの仲間の「マンボウ」と表現したのかと私は思っていたのですが、「まん延防止等重点措置」のことだったのでした▼日常会話の中でも必ずと言っていいほど「コロナ」に関係する言葉が飛び交う中、新しい言語表現なども生まれるような気がした瞬間でした。  (N)


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