鎌倉朝日新聞 (11月1日号 2019年 第488号)

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小商会賑わい

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まちづくりを語る今さん

小町商店会が賑わい創出で魅力アップ

おもてなし袋や散策マップ作成

魅力あるまちづくりを目指し、鎌倉の小町商店会(高橋令和会長・234店舗)は、神奈川県の令和元年度商店街魅力アップ事業に今年3月、申請を行い、採択された。 同商店会は、「賑わい創出事業」として2つの取り組みを今後3カ年計画で行う。 一つは、小町通りの食べ歩きに対する啓発広報活動として、ゴミなどの持ち帰りに使える「おもてなし袋」を作成する。A4版ほどの大きさで、表に小町通りのイラスト、裏にゴミ捨て禁止・立ち止まっての飲食禁止・他人との接触注意のメッセージが書かれている。「プラごみゼロ宣言」をしている鎌倉に因んで材質は紙で、中側にラミネート加工が施されている。5千部作成し12月にキャンペーンを行い、配布する。 もう一つは、鎌倉散策マップとポスターを作成し、商店会の取り組みの紹介と、小町通りの混雑の緩和のための隣接する小道の紹介、スマホでQRコードを読み込ませると各地区の商店会加盟店の表示されるようにする。 同商店会では会員だけでなく、市民から「小町まちづくりサポートボランティア」を募り、キャンペーンの協力などしてもらい、商店会への理解を深めてもらうことも考えている。 同商店会のまちづくり委員会・今雅史委員長は、「地域の方々とふれあいながら、古都鎌倉にふさわしい趣のある商店街を目指したい」と話している。


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稲刈る深沢小の児童たち=10月4日鎌倉中央公園

黄金の実り 稲架がけ

深小5年生が沢稲刈り

鎌倉市山崎の鎌倉中央公園内の田んぼで10月4日、鎌倉市立深沢小学校(三島久司校長)5年生154人が稲刈りを行った。 総合学習の谷戸活動で、公園内の谷戸の保全活動をしている「山崎・谷戸の会」の指導で6月に田植えをし、夏の間は、教員や会の人たちが草取りなどの作業をしてきた。 朝のどしゃぶりの雨が上がった午後、公園に到着した子どもたちは、同谷戸の会会員から稲の刈り方の説明を受けて刈り取り開始。 9月の台風の影響で田んぼの稲は四方に稲穂を垂れていたが、稲穂にはしっかり米が実っていて、半ズボン、素足で田んぼに入った子どもたちは膝より上まで泥に埋まりながら稲刈りガマを受け取ると、順番に一人3束ずつ稲を刈った。 刈り取った稲は会の人たちが束ね、それを子どもたちが丸木にかけてはさがけをした。 帰りの会で実行委員の児童たちは、「最初は難しいと思ったが、楽しくやれてよかった」「スパっと切れるかと思ったらなかなか切れなかった」と振り返った。 担任の脇田教諭は「自然の中で子どもたちは生き生きとしていた。こうした体験は大事だと思う」と話していた。


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鎌倉みほとけ紀行(98)

光明寺 如意輪観音坐像

大型台風が再び接近する前、潮風漂う浄土宗大本山光明寺さまを久しぶりに訪ねた。高く巨大な山門に掲げられた天照山の扁額が眩しい。広い境内は歩いていて清々しい気分になります。 正面大殿(本堂)に進み、ご許可をいただき左手内陣におまつりされる如意輪観音さまを拝した。本堂が大きいので像はそれほどにみえぬが実に堂々とした体躯で引き締まっている。 如意輪観音とは、「如意(にょい)宝珠(ほうじゅ)」と「法輪」を併せ持っている観音さまです。「如意宝珠」とは、思いどおりに働き、人々のあらゆる願いを聞き入れ、かなえてくれる不思議な珠のことです。「法輪」とは智慧の力で人々を教え導く輪のこと。また戦車の車輪のごとく人間の煩悩を破壊するともいわれています。 そんな不思議な徳をもっている如意輪観音坐像は六臂で金色に輝き、右脚を立て両足の裏を合わせるようにしたとてもユニークなポーズをされています。いかにもそのお姿は、ゆるりとした感じです。人々のあらゆる願い事を自在に聞き入れ、面倒をみてゆくにはこうした緩い感じがいいのだと勝手に解釈してしまいました。 お参りの後、ちょうどその日は本堂で「昼下がりの時(じ)悠(ゆう)耳感(じかん)」というナイスなキャッチフレーズのピアノライブが開かれました。広い本殿に軽快なピアノが流れとても心地よく聴かせていただきました。ライブ後半ではご案内いただいた光明寺のご僧侶がトランペットとハーモニカを演奏なされとても盛り上がりました。 浄土宗という普く人々に救いをのべてやまない念仏が現代なお自由なかたちで光明を照らしてくださいます。そんな自在に耳を傾けてくださる如意輪観音さまが笑顔で一緒に聴いておられた気がしました。
木造、漆箔。像高71・7㎝、鎌倉~南北朝時代。鎌倉三十三観音第十八番札所。


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名越切通の大切岸

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大空洞

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男塔女塔の男塔の祠

かまくらの不思議を歩こう(30)

名越切通のパワー地図  大貫昭彦


*関所の役目を失った切通 名越切通は、鎌倉と三浦を結ぶ古道で、ヤマトタケルも通ったといわれます。 鎌倉時代には関所も置かれ、歴史にも度々登場します。甲斐源氏の武将安田義定も、ここで捕われ、処刑されました。彼の力が強大になるのを恐れた頼朝の策略でした。この騒ぎで手柄を立てた和田義盛も、北条氏と戦いでは援軍をここで阻止され、孤立して敗れたのでした。和田、三浦の力が衰えると、切通は関所の役を終え、葬送の地に変わりました。
*隠れ家から石切り場へ 名越は、鎌倉を追われた人々の隠れ住む所にもなりました。日蓮上人も庵を襲われた時、猿に導かれて避難したといいます。 また、切通一帯は石山でもあったので、石切り場にもなりました。尾根には1㌔にわたって、人工の崖が見られます。これは石切場と城壁の跡でもあるのです。
*アースパワーはどこへ? 名越切通は、複雑な歴史を刻んできました。 さぞ地霊も強いだろうと思ったのですが、大根会の反応は淡白でした。大切岸や逗子、三浦の景色を楽しんで、すっかりハイキング気分です。ただ大根師は「足場を組んで働く人の姿が見える」と、ハッとするようなことを言われました。 道の真ん中に巨石が座っている小空洞(こほうとう)、岩壁が突き出て、人がやっと通れる幅の大空洞(おおほうとう)。これらは敵の進路を阻む防衛施設ですから、わずかでも戦いの痕跡やそこから湧き出るパワーがあってもいいと思ったのですが、それはなさそうです。パワースポットを見つけたという声は上がりません。
*名越切通にスポットなし! 火葬された骨が層をなし、中世武士の眠るやぐら(横穴古墳)が150も並ぶまんだら堂跡なら、きっとスポットがあるはずですが、あいにく公開日ではありません。公開日は例年4月末から5月末と10月中旬から11月中旬の2カ月間です。
*男塔女塔(おとうめとう)の空気 今回はスポットに出合えないなと、諦めかけた時、一行の足が止まりました。まんだら堂の裏にある二つの石祠の立つ所です。 どんな意味を持つ祠か不明ですが、鎌倉市では石廟として文化財に江戸時代も男女の墓として男塔女塔と呼んでいたようです。祠の前に立った時、皆さんの反応は、みな良くないものばかりでした。「悪い匂いがする」「他は涼しいのに、ここはむっとする」などと。
*パワースポットは変化する 大根師も同様の反応でしたが、「鎌倉よりずっと古い時代から神を祭ってきた場所かも知れない」と首を傾げました。それから祠に長い祈りを捧げました。 この時、大根師の姿勢がぐらつきました。近くにいた人は、お祈りの間、ゴーッという音を聞いたといいました。別の女性は、大根氏の祈った場所で空に向けて写真を撮りました。見せてもらうと、それは太陽のようでもあり、月のようでもある不思議な映像でした。 二つの祠を祈り終えると、大根師は女塔の正面1㍍ほどの位置を指さしました。そこは南に向いて立つ男塔から引いた線と直交する位置でした。女塔は西に面していますから南北と東西の線、即ち男女、日月、陰陽の交差点とも解釈できます。 これぞパワースポットというわけで、ここに立って力を受けたメンバーの感想は、最初とは逆になりました。みな爽やかな表情になったのです。 こうした変化がなぜ起きたのか、大根師に尋ねました。答えは…。 「祈る人によって神は対応します。スポットも、ただ存在するのではなく、求める人に応じて力を発揮するのです」


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未倉来の鎌へ出発進行

市制80年ロゴヘッドマークに 湘南モノレール

湘南モノレール(鎌倉市・尾渡英生社長)が鎌倉市の市制施行80周年への祝賀ムードを高めようと10月5日、大船駅で式典を行った=写真。 1939年(昭和14)の市制施行から80年となる11月3日をはさんだ約2カ月間、80周年記念号の「5603編成湘南ブルーライン」を12月1日まで運行する。 同車両のヘッドマークには、同市が市内の小学生を対象に募集した289点の作品から市長賞に選ばれたデザイン画をもとに制定した「鎌倉市制80周年記念ロゴマーク」が使用される。 出発式には松尾崇鎌倉市長、尾渡社長、ミス鎌倉に加え、ロゴマークの作者市立第二小4年の石井万(ま)尋(ひろ)さん(10)が駆けつけ、鎌倉の枕詞(まくらことば)である「星月夜」をテーマにしたヘッドマークを市長とともに運転手らに手渡した。万尋さんが車掌姿で出発の合図を行うと構内には大きな拍手が。 松尾市長は「知性あふれる素晴らしい作品。満場一致で市長賞に決まった」と高いデザイン性を評価。万尋さんは「8の数字の部分に8色を使い、鎌倉がいつまでも続くよう願いをこめて無限大の形にした。今日は出発の合図を出して自分が運転しているような気持ちになった」とはにかんだ。 1970年の運行開始から来年50周年を迎える湘南モノレール。尾渡社長は「市制80年のうちの50年間公共交通の役割を担ったことを誇りに思う。今後も市と災害への対応なども協力し安全運行をめざしたい」と挨拶。楽しいデザインで日常を彩ることもできればと話していた。(K)


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「大きくなあれ」

腰越小児童がサザエ稚貝を放流

鎌倉市立腰越小学校(杉並伸也校長)の5年生児童74人が、10月17日、腰越漁港でサザエの稚貝放流の体験をした=写真。 社会科の水産業の学習の一環で、同校の同窓会が毎年企画し、地元の腰越漁業協同組合の協力を得て実施されている。 サザエの稚貝は県水産技術センター(三浦市)で育てられたもので、殻長2㌢ほどの産まれて1年目と4㌢ほどの2年目の貝合計5200個が用意された。 児童らはクラスごとに分かれて3隻の漁船に乗り込み沖に出ると、サザエの栽培技師らの合図で「大きくなれよ」「けんかするなー」「もどってこいよー」と声をかけながら、稚貝を海に放った。 下船後、同技術センター栽培推進部・中村良成部長の話があり、サザエは夜行性で海藻を歯舌で削り取って食べること、殻の先が白っぽいものは試験場で飼育されたもので天然物と区別できること、殻のトゲの大きさに差があることなどを教わった。 児童たちは「サザエに目や口があるの」「殻が割れたらどうなるの」「どのくらい生きるの」と口々に質問していた。 中村さんは「生き物のために海を汚さないように、カレーなどを食べたお皿を洗うときは、油分を紙でふき取ってから洗ってね」と呼びかけた。


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なごやかに逗子アートフェス

車いす用のドレスショーも

障害や病気、年齢に関係なくみんなが一緒にアートを楽しむ「みんなでアート」が10月17日逗子文化プラザで行われ約200人が来場した=写真。翌日から10日間続く逗子アートフェスティバルを前に、福祉とアートを融合させた市内初の企画となった。 独創的なアート作品を生み出す滋賀県の障害者施設のドキュメンタリー映画「地蔵とリピドー」(笠谷圭見監督)の上映を提案した画家の中島文子さん(47)が中心となり、映画上映以外にも楽しめる企画をとアートフェスのメンバーに声をかけ福祉とのコラボが実現。 車イス用のドレスや布1枚で自在にドレスを制作する活動をするデザイナーらが発案したファッションショーでは、8人の女性がモデルを務め、華やかなドレス姿でスポットライトを浴びた。 純白のウエディングドレスに身を包み、車イスで舞台に登場した千葉沙智子さん(42)は「友人の代理での出演で緊張したが、素敵なドレスを着ることができてうれしい」と笑顔。いきいきとポーズを決めるモデルたちに観客の声援が飛んだ。 後半では障害を持ちながらもクラシックやジャズを流麗に弾きこなす塚原広介さんのピアノ演奏や、手品師のシリュウさんが片腕でマジックを披露。司会を務めた逗子出身のボーカルユニット「NiM2」もライブを行った。 中島委員長は「モデルの皆さんのうれしそうな表情が印象的。一丸となって協力してくれたスタッフの力が大きい」と仲間とともに表現する喜びを分かち合った。(K)


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丹精込めた漆塗の作品展

曲蒔鎌倉彫の弁当箱

鎌倉市鎌倉山の漆工房時蔵で制作活動をしている4人の弁当箱作品展が11月27日から26日まで鎌倉芸術館で開かれる。 メンバーの一人、坂本鐵司さんは、「同じ形の木地を作って分け合って、それぞれで塗っていくと一つひとつ違ったものができておもしろい」と話す。ほか横瀬孝子さん、上村美知さん、川口雅子さんが出展。 木地には、板材を組み合わせた指物(さしもの),檜(ひのき)や杉などの薄板を曲げて作る曲物(まげもの),鑿や小刀などで木を刳(えぐ)って作る刳物(くりもの)などの技法で作られたものがあり、塗りにも、蒔絵、螺鈿、乾漆粉蒔などがあり、さまざまな形や色の作品ができあがる。 シニア4人が丹精込めて制作した弁当箱120余点を展示。入場無料。
問い合わせ坂本さん 090・9848・2616


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京都・蓮台野の上品蓮台寺で二刀を構える著者=月刊『剣道日本』2019年6月号

文学つれづれ(178)

吉川英治『宮本武蔵』(五) 赤羽根龍夫

荒行で足が癒えた武蔵は吉岡清十郎との決闘の為に京に急いだ。五条の大橋のたもとには、決闘の場所は洛北蓮台野、日時は正月九日卯の下刻という高札が建てられていた。こうして吉岡一門と武蔵との第一回目の決闘となる。 吉川武蔵で、武蔵が吉岡道場で門弟を打ち据え闇討ちに会うのを察知して逃げ出したり、一年の修行の旅に出て宝蔵院で試合をしたり柳生石舟斎に会おうとする場面は英治の創作である。実際は清十郎が武蔵の養父・無二に敗れた父の汚名を晴らために武蔵からの決闘の申し込みを受けたのである。 試合の当日、試合場所に指定された蓮台野からそう遠くない原に吉岡道場の門人40人ほどが集まり清十郎を待ち、近くの野には数千の見物人がつめかけていた。しかし清十郎も武蔵もなかなか現れなかった。
そこに清十郎の供の若党が走ってきて怒鳴った。
た、たいへんだッ、皆さん、来て、来てくださいッ。―若先生が、武蔵のために、やられました。や、やられました。
若党の言うところによると、早朝に武蔵と清十郎は蓮台野で立ち会った。
武蔵の少し笑っている顔が、若先生の背を越して、私の方に見えました。なにか静かに、二人は挨拶を交わしているなと思ううちに、するどい声が野に響きわたって、ハッと思う眼に、若先生の木剣が空へ鳶あがったように見えますと、途端にもう、この広い野に立っているのは、柿色の鉢巻きに、鬢(びん)の毛をそそけ立てている武蔵の姿がひとつしかみえなかったのでございます―
武蔵は立ち合うやいなや一太刀で清十郎を倒したのである。この時の決闘について武蔵の死後、武蔵の養子の宮本伊織が建てた『小倉碑文』に次のようにある。
扶桑(日本)第一の兵術、 吉岡という者あり。雌雄を決せんことを請う。彼の家の嗣(跡継ぎ)清十郎、蓮台野において龍虎の威を争い雌雄を決すといえども(武蔵の)木刀の一撃に触れ、吉岡、眼前に倒れて息絶ゆ。かねて一撃(それ以上は打たない)の役あるにより、命根を輔弼す(命が助かった)。 私が若党の発言で興味を覚えるのは最初に武蔵が清十郎に、笑いかけたという点である。 武蔵は吉岡一門との三度の決闘に勝利した翌年、「円明流」を立ち上げ、術理の書『兵動鏡』を書き上げる。そこには三度の決闘の勝利の仕方が書かれている。(赤羽根『武蔵〝無敗〟の技法』BABジャパン) その第一条には、試合をする時に一番大事なのは心を普段より静かにして敵の心の内を見ることであるという。敵の声が高くなり、眼が開き、顔が赤く、筋骨が際立っているのは弱い相手なので、そのような下手な相手には、なお静かに心をなして、敵の顔をゆったりと見て、 敵の気に逆らわざる様に見せて太刀を取りて、笑いて、上段の下に太刀を構えて(相手に打つ気にさせて)敵が打つ所をゆるゆると、外すべし。 武蔵は決闘の場で目の前の敵に笑いかける。敵はバカにされたと怒り、自分を失う。そこで武蔵は太刀を下段に下げて相手の打ちを誘う。平常心を失って思い切り打って来た相手の太刀を、ゆっくり外す。すると相手は一瞬「?」と戸惑う。そこに生まれた隙を「ここぞ!」と打ち据える。 武蔵の剣の特徴は相手の心から平常心を失わせ、「ゆっくり」太刀を振るうことである。武蔵の剣の特徴は相手の心の拍子を狂わせる「ゆっくりさ」である。私は、武蔵は日本で最初の行動心理学者と考えている。
(神奈川歯科大名誉教授)


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漆の作品を並べる遠藤さん=自宅で

遠藤東子さん
使い続けたい漆の器

鎌倉市在住の漆器作家・遠藤東子(とうこ)さんの作品展が11月23日~30日「うつわ屋糺の森」(藤沢市鵠沼海岸2―6―4)で開かれる。 「使い続けたい漆の器」の題で、すすダケのはしや、天然木のお椀、小皿ほか、乾漆の花器など普段使いの食器を中心展示・販売する。 遠藤さんは、20代から漆器の制作を始め、子育て中休止していたが一段落して10年ほど前から制作を再開した。塗り・乾燥・研ぎの12工程を丁寧に施した作品は定評があり、伝統工芸展にも出展している。 「自分の習ったことに誠実に仕事をしてきた。本物を見て、触れて、真意を確かめてほしい」と話す遠藤さん。家の食卓でも漆のパン皿やお椀を使っていて、漆塗りの器は熱や油にも強く、使うほどにツヤを増して馴染んでくるという。
午前11時~午後5時、月曜休館。 0466・51・3833


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新刊 『錯迷』 堂場瞬一著

舞台は鎌倉! 発売即重版

県警捜査一課生え抜きエリートの萩原哲郎に突然の異動命令が下された。赴任先は重大事件が希な鎌倉南署。しかも署長職。実はこの異例人事には密命があった。それは女性前任者の不審死の謎を署長として潜入捜査せよというもの。協力者もなく孤立無援の中、萩原は秘密裏に捜査を始めるが署員達の口は固く容易に進まない。そんな時、管内で殺人事件が発生。それは過去の未解決殺人事件と繋がっていた…。 ベストセラー警察小説作家が鎌倉を舞台に描く一気読み必至の一冊です。
小学館文庫、840円(税別) 03・3230・5720


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『1108石橋山 封印された頼朝の軌跡』

花上雅男著

大胆な新しい仮説を展開 石橋山で破れた源頼朝は、真鶴から舟で安房・猟島に逃れたというのが定説となっている。主に『吾妻鏡』にもとづくものだが、いくつかの不可解な点があることも知られている。 著者は自らの姓のルーツをたどるうちに、出身地・神奈川県愛甲郡愛川町に残る「頼朝伝説」に注目、箱根山中に逃れた頼朝は箱根神社、あるいは修験者たちの力を借りて愛川八(は)菅山(すげさん)に至り、そこから相模川を下って江ノ島、そして安房・猟島に至ったという仮説を展開していく。 本書の魅力は、「愛川頼朝伝説」から『吾妻鏡』『延慶本平家物語』を読み解き定説を丁寧に検証していること、また多くの史料により従来の説の空白を埋めて大胆な、スリリングな仮説を打ち立てていることである。 著者は、長年マーケティング・リサーチの仕事に携わってきた。人の意識や行動から一歩先の世界を予測する、その時間軸を過去に向けて様々な痕跡や情報から真実を手繰り寄せていくのである。
1800円(税別)冬花社刊 0467・23・9973


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『鎌倉うずまき案内所』

青山美智子著

古ぼけた時計屋の地下。そこに「鎌倉うずまき案内所」はある。鉄の扉を開けて細い螺旋階段を下りていくと、小柄な双子のおじいさんが待っている。名前は内巻さんと外巻さん。そして「所長」と呼ばれる生きたアンモナイトがいる。 目標を見失い、上司との関係に悩み、会社を辞めたい20代の男性。ユーチューバーを目指す息子をなんとか改心させたい母親。ノリが良過ぎる彼氏にプロポーズされ、結婚してもいいか悩む女性司書。「おそろいの呪縛」にとらわれて自分を抑え、クラスでの孤立を避けようとする女子中学生。売れないまま歳を重ねるうち作品の魅力も失っていった脚本家。自分の人生を虚しく感じる古書店の店主。6人の悩める男女が、うずまき案内所に迷い込み視野を広げるヒントをもらう。そして小さな奇跡にも助けられ優しく、強く変わっていく。 1989年から2019年までの「平成」を6年ずつ巻き戻し、登場人物たちの人生を巧みに交差させながら物語は展開。人はちょっとした『気づき』を得るだけで大きく変われる。心温まる6つのエピソードが教えてくれる。1480円(税別)。
宝島社 03・3234・4621


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「ひと」
日中芸術交流会展を鎌倉芸術祭で開く

満(まん) 柏(はく)さん

鎌倉芸術祭のイベントの一つとして、11月27日に鎌倉芸術館で日中芸術交流会展を開催する(6面に記事)。会長を務める日中水墨協会の画家約30人の作品を展示、来館者に中国と日本の芸術の違いを見比べてもらおうというのが狙いだ。 「水墨画への関心を高め、良さを知ってもらえれば」と期待する。 水墨協会は2005年に設立され毎年展覧会を開いているが、芸術祭にも参加したいと思っていた。鎌倉芸術祭を知りさっそく申し込んだという。 協会の会員は約100人。日中半々だが、中国側はプロの画家、日本は愛好家が中心だ。交流会展では「中国からやって来る会員に鎌倉の風景を写生してもらい、当日展示できれば」と構想している。また、自らが講師役となり芸術講座を開き水墨画と書の基本を希望者に教える。 中国・東北地区の遼寧省瀋陽出身。同市にある魯迅美術学院でグラフィックデザインを学び、1988年日本に。桜美林大学で比較文化を学んだ。卒論は「日本の仏教と禅の関係」。 卒業後、水墨画を教える仕事についた。水墨画を専門に学んだわけではないが、祖父も母親も水墨画家。そういう家庭環境なので知らずと水墨画の基本技法を身につけた。横浜市緑区にある林光寺の天井画を描く大仕事も手掛けた。横浜、相模原、町田の3市6カ所で水墨画教室を開いている。 水墨画は、画面の構成や描き方に決まりがあり、その中で楽しむ。「絵心がなくても描ける手軽な芸術です」と語る。見た山の特徴を取り入れて「心の山」を描くのが水墨画の考え方とも説明する。「(西洋化で)それらが日本の水墨画では忘れられている」と残念がる。 4コマ漫画やイラストを描いたり、墨のQRコードを作成してみたりと多芸多才。創作活動をエンジョイしているようだが「水墨画は自分のスタイルがまだ確立できておらず、創作の時、苦しんでいる」。 東京工芸大でホームページの作成や情報処理も教えている。 横浜市中区に、デザイン系の絵を描く中国人の妻と、近所の市立中学校に通う双子の息子(中3)の4人暮らし。「日本は中国のように激しい競争もなく、ゆっくりできる」と、日本の生活が気に入っている。54歳。
(文・写真 三浦準司)


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健康百科通信(124)

おいしくご飯を食べよう
  歯科訪問診療担当衛生士 船越 美穂

ご飯をおいしくいただいていますか? 皆さんは一日に数回歯磨きをすると思いますが、口腔ケアをすることで口の中を清潔にするだけでなく、むし歯・歯周病の予防、口臭予防、口腔機能を維持することができます。また、全身疾患の予防、全身の健康の維持・向上に寄与するともいわれています。 訪問診療では歯科医院に行くことが難しくなった方の家に伺って口腔ケアを行っています。 ある方に「どうして磨いてもらうと歯がつるつるするの?」と言われたことがあります。私が口腔ケアをするときによくお話することは、「歯磨きをしないということは汚れた食器で次の料理を食べることと同じでせっかくのおいしい料理がおいしくなくなってしまう」ということです。 おいしくご飯を食べるためにも、健康を維持するためにも口腔ケアは一生大切です。    歯科医院に通うことができずお困りの方、そのご家族の方は鎌倉市歯科医師会・在宅歯科医療連携室にご相談ください。

鎌倉市歯科医師会 在宅歯科医療連携室
鎌倉市台2-8-1
0467・45・2755


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玉縄城址築城500年祭で松尾崇鎌倉市長(左)と荒井会長

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鎧武者が勢揃い=2019年4月14日鎌倉まつりで

城跡を守り歴史と文化を次世代に繋ぐ

玉縄城址まちづくり会議

鎌倉にもお城があった。そう、鎌倉市の北西、JR大船駅の南西、藤沢方面に向かう県道の南側に玉縄地域で城山と呼ばれる標高80㍍ほどの小高い山がある。龍寶寺の前の道を進み左手に見える七曲り坂を上ってゆくとやがて清泉女学院高・中学校の校門前に。左手に見える石階段に向かって進むと階段下右手に鎌倉同人会が建立した案内石碑が立っている。石段はすぐに終わりその先は深い緑に覆われている。山頂には「玉縄城址」の案内板がが建てられている。「玉縄城址まちづくり会議」の荒井章会長と荒井幸子副会長にうかがった。

歴史遺産を護りコミュニティ作りを

玉縄城はいつ頃、どのような経緯で造られたのでしょうか。

戦国時代の初め、1512年に北条早雲が、鎌倉を守り三浦を攻める。さらには関東全域を手中に収めるという野望のためにこの地を選びました。というのはこの地は西に鎌倉街道上之道、東に下之道、中之道を擁する交通の基点にあり、さらに柏尾川の戸部橋,古館橋は川湊の役割を担う水運の重要地点でした。当時は、水運がとても重要でした。

好条件の地ということで北条氏はここに築城したのですね。

それだけではありません。鎌倉鎮護のための場所でもありました。玉縄城を築く直前早雲は鶴岡八幡宮を訪れ「枯るる樹にまた花の木を植ゑ添えてもとの都になしてこそみめ」という和歌を奉納し、荒廃した当時の鎌倉とその武家文化の象徴である八幡宮再建を誓いました。 北条早雲の死後、その遺志継ぎ、小田原の北条氏綱と氏康、玉縄城主北条爲昌、綱成が、家臣と町衆を代官に据え、十数年かけて鶴岡八幡宮の遷宮を行い、浜の大鳥居も建立した記録が残されています。関東一円の武将も協力して武家の象徴である鶴岡八幡宮を再建しました。大永・天文年間は鎌倉の黄金時代で、ここから報恩、質実剛健の鎌倉武士の精神と武家文化が育ったと考えられます。

玉縄城の規模は。

私たちが2016年(平成28)から始めた文化庁の補助金事業「鎌倉・玉縄城址を活かす歴史ミュウジアム事業」での調査研究では、早雲の時代から玉縄城主六代約80年間、城は東に、南に拡大。鎌倉中心部につながる戸部橋には戸部宿、川湊も作られ、玉縄城三代城主綱成の隠居後は龍寶寺城、岡本砦も整い、今の大船駅から藤沢市村岡までの「玉縄城の総構え」がひろがっていました。 城址南麓、陣屋坂にある江戸期の松平氏の陣屋跡の下から戦国期の広大な池跡、上水施設、建造物跡が発見され、玉縄城の「城主の館」跡と推定されています。さらに今年7月の文化庁事業での連続セミナーで黒田基樹氏が、本丸には小田原「当主の館」があっただろうと提起しました。古文書による論証だけでなく、玉縄城に雅な蹴鞠場やお花畑が作られていたことの説明がつきます。

地域としては鎌倉の西のはずれですが。

確かに今中心地とされている旧鎌倉とは違います。しかしこの地は相模国の東郡にあり、戦国時代の鎌倉で最も生き生きと躍動した場所でした。

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小学生が見学に訪れた龍寶寺内の保存古民家

玉縄城址というランドマーク

玉縄城址という城跡名を組織名にしたのは。

2006年に市民団体を作った時、地元なのに市民でさえ玉縄城の存在とその歴史を知っている人はほとんどいませんでした。しかし私たちは、その玉縄城が6年後に築城500年を迎えることを知っていました。そこで玉縄城址500年祭をやろう、そこから玉縄城址をランドマークにするまちづくりをやろうと決心しました。ですから玉縄城址によるまちづくりなのです。そうでなければならないわけです。 歴史の都鎌倉の内にある旧鎌倉地区という大ブランドと80㌫近くが新住民である西の外れの玉縄、という対抗心もありました。玉縄城址というピンポイントなら負けませんよ、ということです。

「まちづくり」とひらがなで表現しているのは。その活動は。

まちづくりという人の集まり、新しいコミュニティ作りという意味を持たせたかったのです。構成員は私たち自身。そしてボランティアの協力者、市民、次世代を担う学生達を含めボランティアスピリットを持つ人たちの新しい集団を作りたいという思いも込めました。もう一つの目的は人づくりです。 私たちの団体は「環境委員会」と「文化委員会」で構成されています。環境委員会は玉縄城址保全の奉仕活動を続け、城址の自然を活かして環境インストラクター育成講座をすすめています。文化委員会は玉縄城の歴史を再発見し、それを次世代に伝える活動を行うとともに、重文古民家旧石井邸と歴史民俗資料館からなる玉縄ふるさと館を活用して「市民学芸員の養成講座」をすすめています。その市民学芸員が教える側になって小学生のための「昔のくらし体験学習」を実施しています。これまでに鎌倉の小学3年生を中心に10年間で8000人の社会科学習の卒業生を送り出しました。 また、今は玉縄ふるさと館1階の歴史資料館と2階の民俗資料館を拡充する再リニューアルをすすめています。1階には多目的ギャラリーを作り、小セミナーや地域芸術家の展示発表の場とします。年間100日程度市民学芸員が駐在して見学者に対応することも決めました。これによって鎌倉市のサテライト資料館にふさわしい内容にしてゆきます。

どうしてこんなに活動がひろがったのですか。

私たちの会が歴史を勉強するだけの集まりではないからです。歴史遺構を探索するだけの趣味の会でもない。学んだこと、体験したことを伝えてゆく、次世代に繋いでゆく会だからです。文化財を守る。玉縄城址を守る。その日常活動を市民に広げてゆく会。玉縄城の歴史を再発見する。そしてそれを次世代に伝え、繋げてゆくための会だからです。

これほどの多様な活動のエネルギーは何ですか。

「ボランティアと協働」です。私たちは法人格も持たない小さなNPO団体ですが一つになればやれるのです。私たちは今鎌倉市、神奈川県、文化庁と協働を進め、補助金助成を受けて活動しています。積極的に事業提案をして、民間財団の協力も受けています。

鎌倉朝日新聞社

深い緑に覆われた城山

ボランティアの協働で世の中改革

活動しているときのお気持ちは。

ボランティア活動をしている仲間の表情はいいなあ、と自身が活動しながら思います。損得勘定には目もくれない。真夏の太陽を浴びて汗みどろになろになりながらの草刈り。それなのに時折あきれるほどの涼しい笑顔をみせる。側溝のゴミを運んでゆく。落ち葉を掃いている。一見物思いに沈んでいるような目をしているのですが、実はそうではないのです。 これからの世の中を変えるのはボランティアの協働の力だと思います。 鎌倉の中学、高校、女子高の生徒が時々ふるさと館や城跡遺構の保全活動のボランティアに来てくれます。最初はおずおずと慣れない手つきですが、そのうちにビシッと姿勢が決まり太い枯れ枝などを平気で運んじゃう。素晴らしく澄んだきれいな目をして。ボランティア活動をする人なぜか美しいと思います。 ―貴会に入会するための資格や条件は。 特にありません。好きなことを、好きな時に、好きなだけ、が基本です。市外の方、県外の方もたくさんいます。上は80歳代までいろいろな会員がいます。当会は多様な活動をしているので、会員の皆さんは自分の都合の良いときに、自分に合った作業をみつけて、その活動に没頭できます。「行政は何もやってくれない」なんて愚痴ばかり言ってないで、自分から進んでボランティア活動を一緒にやりませんか。

どうもありがとうございました。

玉縄城まちづくり会議
鎌倉市植木425-16
事務局・荒井方☎0467・45・7411
◎北条早雲没後五百年記念
《玉縄城まつり》
玉縄城を築いた北条早雲の五百年遠忌。記念事業として早雲を偲ぶ歴史講話と古武道演武、玉縄城址探索会を開催。
11月23日は龍寶寺の重文古民家。
9時~墓前祭。
9時40分~早雲を偲ぶ歴史講話 伊藤一美
10時~後北条氏の武芸指南上南伊勢守の流れをくむ赤羽根大介さんの古武道演武。
11時~13時玉縄城址の解説付き探索会。参加料1000円。当日9時20分から玉縄ふるさと館内ギャラリーで受付。
【子ども曳馬無料乗馬体験】10時30分~玉縄幼稚園の園庭を一周。幼稚園児先着40人。


鎌倉朝日新聞社

妙本寺合宿

いざっ!!鎌倉てらこや(63)

輝け!みんなのてらパラソウル!
鎌倉てらこや事務局長 豊田 晋

季節はすっかり秋の装い、燃えるように暑かった夏は遠い昔に感じられるこの頃、活動に訪れた学童保育施設にて「妙本寺合宿楽しかったよ!」と、子どもから言われた一言に、忘れられない思い出が鮮烈に呼び覚まされた。 今年で5回目となる妙本寺☆パラダイス(妙本寺合宿)が、8月27日から28日にかけて鎌倉市大町の妙本寺で開催された。妙本寺は住宅街を抜けた先、木立が茂る中に静かに佇む、凛とした雰囲気の漂うお寺だ。 妙本寺合宿は、日常的に「てらこや」が活動で訪れている鎌倉市内の学童保育施設へ通う子どもたちを対象として、寺の生活体験と大学生による企画を実施する、特別企画である。 テーマは「輝け!みんなのてらパラソウル!!」。透明なビニールの巨大パラソルに、油性ペンで絵を描き、モールや折り紙などで装飾をしていく。内側から光を当てることで壁や天井いっぱいにプラネタリウムのように自分たちの描いた絵や文字が映し出され一人ひとりの魂が光り輝く。 大きなビニールを前に、何を書いていいのかわからないのか、なかなかペンが進まない女の子がいた。周りの子が絵を描く様子を見て、おずおずと白鳥を隅の方に書き始めた。試しに光を当ててみると絵が小さいため上手く映らない。 「絵をもっと大きくしたら上手く映るかな」「線はもっと太い方がいいよ!」と一緒に絵を描いていた学生と試行錯誤しながら大きな迫力のある白鳥の絵を仕上げた。 企画のクライマックス、パラソウルが一斉に点灯され、部屋中が色とりどりの絵で彩られた。床に寝転がって満足気に映し出された絵を眺める子、明かりを動かし絵が変わる様子を楽しむ子、子どもたちの顔は映し出された作品に負けないくらい輝いていた。 夏が終わり子どもたちは日常生活や学童保育での生活に帰っていく。映し出された色鮮やかな絵や試行錯誤しながらパラソウルを完成させたことは光り輝くパラソウルのようにキラキラとした思い出として、子どもたちの心に残ったに違いない。

鎌倉てらこや事務局
0467-84-9746(平日13~17時)
http://kamakura-terakoya.net/


鎌倉朝日新聞社

エドウィン・ライシャワー著「ザ・ジャパニーズ」

心のふる里を行く(26)

世界における日本人の自画像を描き直す 池田雅之

人間が一番認知しがたいのは、自分自身のことであろう。人間は鏡に自分の姿かたちを映してみなければ、自分の顔を自らの眼で見ることはできない。また、自分がいかなる人間なのかも、家族や友人を通してしか伝わってこない。人間というものは、鏡や他者を介してしか自己認識ができない存在である。 個々人の場合と同様に日本とはどんな国柄で、日本人の国民性とは、一体どのようなものなのかと問われた時、日本人自身がこの問いに十分に答えられるとは思われない。だとすると、自分を知るには先ほどのケースと同様、他者の眼差し、外部からの視点が重要なものとなってくる。要するにこの国際化の時代において、日本とはどのような国か、日本人とはどのような国民性かをより客観的に知ろうと思えば、優れた外国人の手になる日本人論の手助けが、どうしても必要になってくる。 日本人の自画像を描き直すための格好の日本人論が、文庫本のかたちで再刊されたので紹介したい。元駐日大使で日本史家のエドウィン・ライシャワーの「ザ・ジャパニーズ」(角川ソフィア文庫)である。 40年程前に出版された本だが、今日読んでも示唆に富む。翻訳は國弘正雄氏で、初版刊行当時(1979年)、大ベストセラーとなった。今回の文庫版では、私は「解説」のお手伝いをした。日本人の長所・短所をあわせて論じているので、日本人の実像を映しだしているといえる。文庫本のキャッチコピーには、日本人が「日本を学び直す最良の手引き書!」とあり、まさにその役割を今日でも果たしてくれる名著であろう。 とりわけ最終章の「世界における日本の役割」は、きわめて重要である。そこでは、日本人のメンタル面の閉鎖性や日本語の孤立性などマイナス面も論じられてはいるが、注目すべきはそこから一歩も二歩も進んで、世界の平和構築のために日本が担うべき役割を提言している箇所であろう。 日本の世界における役割とは、「21世紀の全人類が直面する諸問題の、解決策を見つけ出すという作業においてであろう」と期待と役割を提唱して本書を結んでいる。私たちはこのメッセージを受けとめ、日本人の自画像をさらに更新していかねばならないと思う。 本書の表紙の少女の写真は、写真民俗学で高名な芳賀日出男氏の作品で、「十三歳の成女の年祝」という象徴的なタイトルが付けられているが、書名の「ザ・ジャパニーズ」にふさわしい凛とした一人前の女性、未来を生きる日本人の佇まいを感じさせる。ちなみに、芳賀氏には50年ほど昔、ウイーンの目抜き通りでばったりと出会い、声をかけていただき、ご馳走になったなつかしい思い出がある。遅きに失するが、心よりお礼申し上げたい。
(早稲田大学名誉教授・鎌倉てらこや顧問)


鎌倉朝日新聞社

脚気予防講座に参加した村の人たち=ダボチョン村で

2歳の娘は脚気で亡くなったことに気づいた
ミャンマー ファミリークリニックと菜園の会(31)

  代表理事 名知仁子

我々は、ミャンマーの僻地ミャウンミャという地域で15の村を巡回しながら移動クリニックと家庭菜園レベルの有機野菜の栽培の支援を行い、「医」だけでなく「食」の二本柱で人の「命」を育み、「夢」を繋ぐ活動をしています。 8月13日からダボチョン村で脚気予防プログラムを開始しました。 毎月参加者の家を順番に廻り、脚気予防の話を住民にします。目的は、 脚気を予防し、亡くならないように米の研ぎ汁を毎日二杯飲む習慣を持ってもらうことです。 村は一軒一軒の家が離れているので受講する住民を増やすため一軒ずつ順繰りに回って近所の人たちにも脚気の予防法を知ってもらう機会をつくっています。 3回目の10月4日、初めて訪問した参加者の家に来てくれたご夫婦がいました。 ご夫婦は、2015年12月に当会が初めてこの村で巡回診療を開始した時に参加された方で、「保健衛生指導にも参加して初めて2歳の娘が脚気で亡くなった事を理解した」と話してくれました。「それ以来、毎日米の研ぎ汁を飲んでいる」といい、6人産まれて2人がなくなったこと、「Beri Beri という脚気は予防可能なのだ」と参加者へ伝えてくれました。 知らないために起こってしまう悲劇、体験されたことは悲しい。けれど辛い経験の分かち合い、そこから学んで活用してくれることに感謝します。当会の活動は草の根です。でもこうして成果を伝えてくれる参加者の方々の言葉に喜びを感じ、これからも頑張ります。 この脚気予防のプログラムは来年7月末まで継続されます。神奈川県大和市の大和田園ロータリークラブさま(小林貢会長)の御支援によって実現できました。「命」を救うには国境はないことを痛感し、感謝した日でもあります。
事務局 東京荒川区東尾久8―41―23
FAX 03・6807・7499
myanmarfcg.info@gmail.com
http://mfcg.or.jp/
https://www.facebook.com/mfcg.or.jp

【この記事は清興建設提供】



終の棲み家を考える67

ガルバリウム

屋根に多く使われている金属の材料には、銅版、ステンレス、アルミニウム等がありますが、金額的に割高になるためガルバリウムを薦めています。 石綿スレート板より丈夫でメンテナンスもしやすく、和風瓦・洋風瓦と比べ軽量で、地震に対しても安全性が高いのが特徴です。価格的にもカラーベストと比べて、それ程大きな違いはないと思います。 雨が降ったときの音の問題ですが、瓦や石綿スレート板に比べ音は確かに大きくなります。しかし、材料の裏に防音・断熱材が貼ってあるものがあり、かなり軽減されます。 今の温熱環境を考えて創られた家は、天井裏や野地下に防音・断熱材がしっかり施工されていますので、気になることは殆んどありません。 また、金属板の特徴として上下をハゼという特殊な組み方をしますので、台風の吹き上げる強い風や、毛細管現象で下から上に水が上ってくることが殆んどありませんので、雨漏れし難い構造です。 横葺きという方法で施工しますので、神社やお寺の銅板で葺かれた屋根と同じように見えとても素敵です。重なる部分があるので限度はありますが、なるべく厚い材料を使って自分の家の近くの業者に頼むのが一番いいと思います。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/


鎌倉朝日新聞社

だんかづら

13歳のダックスフント、シン君と海の近くで暮らしています。主人の忘れ形見の彼は、私の愛人。とても可愛く良い子で、癒し犬です。もぉ最高です!最高なんです!
材木座 松崎さん方



始めましょう

●英・仏会話初歩から芸術館徒歩3分。Pあり。元CA
0467・43・4788



お知らせ

●ミニ園芸教室 11月2~30日の土日曜10時半、鎌倉中央公園。無料。
市公園協会 45・2750
●漁協の朝市 11月3日10時、鎌倉パークホテル駐車場。
鎌倉漁協 22・3403
▽7日10時、腰越漁港。
腰越漁協 32・4743
●大船駅街頭労働・年金無料相談会 11月6日12時半~19時半、大船駅南口改札通路。
県社労士会藤沢支部 0466・48・9059
●鎌倉風致保存会の催し
▽みどりのボランティア11月9・16日9時半、御谷山林。
▽お話サロン30日14時、大路ビル(鎌倉市小町)。森林インストラクターの鳥、昆虫の飛行能力の話。百円。▽クリスマスリース教室30日10時、大路ビル。緑の保全活動で刈ったツタや木の実を使って。千円。各要申込
23・6621


鎌倉朝日新聞社

松井美路子さん

き く

▼逗子三曲会第29回演奏会
11月4日11時、逗子文化プラザホール。「御山獅子」「秋の初風」など21曲。無料。
梅山方 046・873・3543
▼松井美路子CD発売記念オペラコンサート
11月5日13時、戸塚駅直結さくらプラザホール。椿姫「乾杯の歌」、カルメン「ハバネラ」など。歌の世界の朗読、ダンスのコラボも。3千円。
湘南オペラ 25・5990
▼大船混声合唱団第18回定期演奏会
11月10日14時、鎌倉芸術館。指揮児島百代さん、浦畑博美さん。ピアノ坂元陽子さん「日本抒情歌集」より他。千円。
松尾方 32・2547
▼逗子こども落語教室発表会
11月16日16時45分、逗子文化プラザ。三遊亭わん丈指導のもと小学生が5カ月の稽古の成果を披露。無料。
同ホール 046・870・6622
▼小森谷巧と仲間たちによるモーツァルトの室内楽
11月17日14時、藤沢リラホール。湘南モーツァルト愛好会第175回例会。ピアノ四重奏曲第1番ほか。4千円。
046・872・1963
▼第65回鎌倉市小・中・高学生音楽コンクール
11月24日10時、鎌倉
芸術館。ヴァイオリン・チェロ・ピアノ・声楽の本選会。無料。
鎌倉音楽クラブ 080・5871・1212
▼鎌倉交響楽団第114回定期演奏会
11月30日14時、横須賀芸術劇場ホール。歌劇「ばらの騎士」組曲、ハイドン 「トランペット協奏曲変ホ長調」など。千円。
31・4380
▼ブルーグラスミュージックの集い
12月1日14時、腰越学習センター。ジャンプマウンテンボーイズ&フレーバリングの演奏で「Y’ll come」など。無料。申込は往復ハガキで20日までに同センター。
33・0712
▼鎌倉市制施行80周年記念「NHKのど自慢」
来年1月26日11時、鎌倉芸術館。無料。観覧希望者は28日までに往復ハガキで申込。〒248―0012鎌倉市御成町18―10鎌倉市役所共創計画部「NHKのど自慢」観覧係
23・3000


鎌倉朝日新聞社

大蔵頼朝商店会企画

Don’t worry!コンサート

11月21日16時、鎌倉女子大学二階堂学舎の松本尚記念ホール。無料。」鎌倉生まれのミュージシャンとニューヨークのビートのコラボ。ヴァイオリン早稲田桜子さん、ピアノ早稲田眞理さん、ボーカル&ギターカイ・ぺティートさん、パーカッションウィンターホーク・スペンサーさん。
11月8日までに往復ハガキで申込。
〒248-0005鎌倉市雪ノ下3-9-11三条屋大谷商店内 大蔵頼朝商店会 コンサート係。
問合せ 福澤方 090・4227・7771


鎌倉朝日新聞社

千葉貴美子さん「雨に想う」

鎌倉朝日新聞社
鎌倉朝日新聞社

み る

▼「清方と泉鏡花―ふたりで紡ぐ物語の世界」展
12月1日まで鏑木清方記念美術館。鏡花との絆を紹介し、名作「築地明石町」を44年ぶりに公開。3百円。
▽日本画ワークショップ11月16日13・15時。8百円。要申込。▽講演会「幻妖の美を求めて―鏡花の文学、清方の絵画」12日13時半。文芸評論家東雅夫さん。5百円。要申込。
23・6405
▼聖徳太子一四〇〇年遠忌特別展「聖徳太子信仰」
11月17日まで県立金沢文庫。各地の寺に伝わる聖徳太子立像や尾道浄土寺の仏像、仏画、文書を一堂に。7百円。
045・701・9069
▼「オリンピックと文学者」展
12月15日まで鎌倉文学館。オリンピックと日本、そして文学者が見てきた時代を様々な資料で紹介。5百円。▽文学講座「小尾芙佐が語る翻訳の魅力」16日14時。5日締切。「1936、武者小路実篤のヨーロッパ見聞記」21日14時。11日締切。▽古典講座「蹴鞠―古典にみるスポーツ」23日13時。12日締切。▽資料解説講座「文学者の鎌倉彫」12月6日14時。25日締切。各申込はハガキかFで。
23・5952 23・3911
▼「長谷寺縁起絵巻」展
11月18日まで観音ミュージアム。長谷寺のルーツが分かる絵巻と縁起文の同時公開。3百円。
22・6100
▼鎌倉市民文化祭の催し
▽第71回鎌倉市展菊花展11月1日~15日鶴岡八幡宮。鎌倉菊花会の作品展。
23・1071
▽第27回謡曲と仕舞のつどい8日10時、鎌倉能舞台。無料。
鎌倉謡曲連盟 53・9737
▽鎌倉マジシャンズクラブ奇術大会12月1日13時、芸術館。無料。
同クラブ 31・1829
▼阿見みどり展
▽万葉野の花阿見みどり水彩画展11月1~5日妙本寺書院。「絵巻万葉ものがたり」やカレンダーの原画を展示。▽万葉集巻子本制作ワークショップ―平安時代の古写本で味わう万葉集4日13時。小松靖彦青山学院大学教授の指導で巻子本を製作。4千円。要申込。
▽阿見みどりと描く野の花展11月23~25日北鎌倉のギャラリーえにし。
銀の鈴社 61・1930
▼「浮世絵に見る波・風・帆」展
11月2~24日藤澤浮世絵館。葛飾北斎「江島春望」や歌川広重「不二三十六景」など展示。無料。
▽講演会「江の島の大地の歴史」11月17日13時半、ココテラス湘南。無料。要申込。
0466・33・0111
▼第27回COMPOSITION展
11月13~17日鎌倉芸術館ギャラリー。6教室の合同展。水彩、アクリル、油彩、版画約2百点を展示。無料。
黒川方 090・4964・4866
▼「古布志」作品展
11月15・16日ギャラリー檜松(鎌倉市扇ガ谷1―7―20)。ぬのやかた「古布志」を主宰する戸塚恵都子さんが着物、帯などをリメイクした作品を展示。無料。
戸塚方 090・4526・1366
▼県民のための能を知る会「江野島」
11月21日14時、横浜能楽堂。講演江島神社宮司相原圀彦さん、狂言野村萬斎さん、能中森貫太さん。5千5百円~。
鎌倉能舞台 22・5557
▼創作人形展
11 月19~24日鎌倉・小町通りのギャラリー一翠堂。創作人形作家・周(あまね)さん(本名林周平・39歳)の球体関節人形を紹介。関節部が球体で形成されていて自在なポーズがとれる人形で、15㌢ほどの小さなものから等身大までのものまで15点。
同ギャラリー22・3769
▼川喜多映画記念館
▽ささめやゆき作品展「旧川喜多別邸と絵画―雪ノ下エトランジェ」11月19~24日旧川喜多邸別邸。3百円。▽幻灯紙芝居+トーク23日14時。千円、小中学生5百円。要申込。▽特別展「明治・大正文藝シネマ浪漫」来年1月13日まで。3百円。▽関連上映12日10時半、13・15日14時、16日13時半、中央大学関礼子教授トーク付「樋口一葉」、12・14・17日14時、16日10時「華の乱」、19・22日10時半、20・23日14時「ツィゴイネルワイゼン」、19・22日14時、21・24日10時半「陽炎座」、20・23日10時半、21・24日14時「夢二」。各千円、トーク付千5百円。▽姉妹都市関連上映4・8・9日10時半、6日14時〈萩〉「幕末太陽傳」、4・10日(トーク付)13時半、7日10時半、8日14時〈上田〉「兄消える」、6・10日10時半、7日14時、9日(トーク付)13時半〈鎌倉〉「胸より胸に」。各千円。
23・2500
▼第47回鎌倉彫創作展
11月20~24日鎌倉彫工芸館。全国の鎌倉彫愛好者の創作・テーマの2部門の公募作品を展示。無料。
伝統鎌倉彫事業協同組合 23・0154
▼鎌倉芸術祭日中芸術交流会展
11月27日鎌倉芸術館。中国と日本の水墨画を展示(11~18時)。13~15時、書画家の揮毫、15時~日中水墨協会・満柏会長(4面「ひと」欄で紹介)の芸術講座。無料。
同水墨協会 945・664・3789
▼人権のつどい2019inみうら
11月30日13時、三浦市民ホール。映画「ぼくたちの家族」上映。父子の奮闘を描く実話。無料。20日までに申込。
三浦市市民サービス課 046・882・1111



まつり・バザー

▼腰越地区総合文化展
11月2~4日腰越行政センター。書道、生け花、木彫り、手工芸など地域活動団体の作品展。
実行委 33・0710
▼第9回かまくらブックフェスタ
11月2・3日10時~18時、garden&spaceくるくる。文学ミニコミや小規模版元の展示販売。
講演▽「堀江敏幸が語る山田稔文学の魅力」2日14時半、由比ガ浜公会堂。▽「AIR LANGUAGE-さらなる空中の本へ」3日14時半、由比ガ浜公会堂。詩人平出隆さんが話す。要申込。千5百円。
港の人 60・1374
▼第30回逗子コミュニティパーク~大人の休日
11月2・3日10~19時、亀岡八幡宮。地元店舗の雑貨、食品の販売。音楽、ダンス、市長トークなども。
実行委 090・2319・8844
▼湘南国際村めぐりの森・オータムフェスタ
①木の実草の実でリースづくり2日②ドングリ植樹と森あそび3日③「尾形瀬川」源流トレッキング4日、9時半、前田橋バス停集合。①③「参加費2千円、小中学生5百円。②1家族2千円。要申込。「シテコベ」で検索申込。
三浦半島自然ふれあい楽校http://sizen-fureai.com
▼第21回かまくら市民活動フェスティバル 11月3~4日たまなわ交流センター(鎌倉市台1―2―25)。「対話と変容」を」テーマにパネル展示や発表会、交流イベント、ワークショップなど。
鎌倉市市民活動センター 60・4555
▼第9回鎌倉なないろマルシェ
11月3日10時半~15時半、二階堂のレインボーステイ。アートクラフト、手作り雑貨、食品の販売、音楽、紙芝居など。
実行委 25・6963
▼第26回玉縄まつり
11月9日(雨天10日)10時~14時、玉縄小学校。お囃子、太鼓、ジャズ演奏、似顔絵描き、地元野菜の販売、店舗など。
玉縄支所 44・2217
▼図書館まつり「ファンタスティック☆ライブラリー108
▽「図書館DEゲーム」11月9日14時、深沢学習センター。鎌倉かるたや鎌倉発ボードゲーム。▽講座と見学「田辺松坡と鎌倉妙本寺」10日13時、妙本寺書院。詩人田辺と妙本寺の関わりを考える。▽講座「深沢・腰越の谷戸から」11日14時、深沢学習センター。谷戸の変貌を写真・地図などで解説。▽展示「絵本で楽しむ動物園」15・16日、玉縄学習センター。動物テーマ絵本展示。
▽16ミリフィルム上映会「ガラスのうさぎ」16日13時半、玉縄学習センター。▽講座「腰越に生きた女性たち」16日13時半、腰越学習センター。
▽鑑賞会「朗読とクラシックの午後」17日14時。
以上、展示以外要申込。Kama-lib@kanagawa.email.ne.jp
▼かまくら国際交流フェスティバル2019
11月10日10~15時、高徳院鎌倉大仏殿。国際交流・協力団体の活動紹介、諸外国の手工芸品や軽食の販売など。
市文化人権課 61・3870
▼鎌倉広町の催し
▽コンニャク作り11月13日9時、腰越行政センター。3百円、小学生以下無料。要申込。
▽収穫祭11月16日10時半~12時半、広町緑地。収穫したお米や作物を味わう。
鎌倉広町パートナーズ 32・5112
▼深沢地区福祉バザー
11月17日9時半~12時、深沢行政センター。衣類、雑貨、野菜の販売など。
深沢地区社協 48・0021
▼逗子・葉山 海街珈琲祭
11月16日10時、亀岡八幡宮。珈琲店約10店舗の出店、本、古着、アート、ライブなど。
実行委 090・9856・1020
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。▽フリーマーケット11月22日9~15時。雑貨・衣類・手造り品など約20店。
▽骨董市23日8~15時。出店者募集。
片岡方 090・5442・3778
▼かまくら里山フェスタ
11月23日10~13時、御谷緑地。草むしり競争、木登り、昔遊び、ネイチャークラフトなど。無料。
鎌倉風致保存会 23・6621
▼リサイクルマーケット
11月24日10時半~13時、笛田リサイクルセンター。リメイク作品販売。工作、傘修理、ミシンハンドクラフト、おもちゃ病院も。
鎌倉リサイクル推進会議 32・9094



外反母趾と体の痛み

●更年期障害
ホルモンの欠乏症だけではなく大脳皮質、自律神経などの関連作業がうまくいかなくなった状態、心因性で、精神的な働き問題で、環境や体質にも関係がある。▼卵巣の働きが衰え、月経が乱れ、月経が止まる。時に出血が起こる時も。 ▼自律神経に関連した症状で、のぼせ、冷え血管運動神経障害による症状。 ▼身体症状で、多汗。逆にカサカサする。時には関節が腫れ痛む。腰痛、肥ったり、やせたり。消化器障害、排尿障害も。 ▼精神障害、神経症状、めまい、たちくらみ、疲れやすい、記憶力の減退、判断力の衰え、逆に神経過敏となり、イライラ、不眠症。眠気、ひどいのは興奮したり、憂鬱になったり頑固な症状がでる。
マザーハンド整体矯正院
要予約 月曜定休 10~19時
鎌倉市扇ガ谷1―13―51 0467・23・8166


鎌倉朝日新聞社

季節の心(39)

トンボ、竿の先に  佐伯 仁

●菊にも物語が
秋。菊香る十一月。皇居では文化勲章の授与式。1937年(昭和12)に制定。勲章の意匠は橘の花。昭和天皇の選定といわれている。桜は国花、菊は皇室、橘は御所・紫宸殿の南庭に咲く由緒ある常緑樹。一方、菊は秋だけの花、古くは薬草として菊酒を飲み、長寿の神=菊慈童の信仰を生んだ。万葉集に菊は一首も詠まれていないが、平安期には「着せ綿」の風習が女性の心を捉え、菊に降りた夜露で肌を拭えば美しく輝くばかりとか。江戸期、巣鴨・染井には八代将軍吉宗の頃から菊の造り物が見物客を喜こばせたという。獅子の子落とし、布袋の唐子遊び、九尾の狐など手の込んだ工夫が人気。現代でも菊人形と共に鉢植えの逸品も展示会に並び、日頃の丹精を誇っている。
加賀の千代女も詠む。
 菊さいてけふ迄の
  世話忘れけり
素園(千代女の法名) 17歳で才能が開花、20歳で夫と死別、52歳で剃髪して、句作を 続け、有名な朝顔の句は出生地、石川・白山市の「市の花」になっている。心温まる花の句に何か賞を進呈したいのだが。
 欄干にのぼるや
  菊の影法師  許六


鎌倉朝日新聞社

まなぶ

▼第五回佛立大学講座「佛教の源流をたずねて」
11月24日11~17時、顕証寺(七里ガ浜1-5-21)。福岡日雙師と小野文珖師の講義と対談、ライブ。食事付。無料。
担当・秦 31・6441
▼夏目漱石「草枕」を読む
11月1・15・29日・12月13日13時半、全4回、玉縄すこやかセンター。市内在住の60歳以上対象。講師は神奈川歯科大学赤羽根龍夫名誉教授。資料代2百円。要申込。
同センター 47・1338
▼歴史講座「鎌倉の歴史よもやま話」
11月6・27日・12月11日10時、全3回、玉縄すこやかセンター。市内在住の60歳以上対象。学芸員・玉林美男さんが鎌倉の地名の由来や遺跡を説明。資料代2百円。要申込。
同センター 47・1338
▼友の会家事家計講習会
▽逗子11月14日10時、逗子文化プラザ。4百円、託児150円。
046・876・3808
▽鎌倉①19日10時、鎌倉婦人子供会館。②23日14時、玉縄学習センター。350円、託児250円。
43・0144
▼漢詩講演会「漢詩の四季、日本の四季」
11月13日14時、神奈川近代文学館。高芝麻子横浜国大教育学部准教授が季節を切り口に漢詩を話す。無料。
神奈川県漢詩連盟 046・233・7641
▼終活を考える―今からできること
11月22日10時、腰越支所。司法書士が実例を交えて話す。鎌倉市内在住者対象。無料。要申込。
地域包括支援センター聖テレジア 38・1581
▼文章道場
11月23日10時、鎌倉市佐助の銀の鈴社。自分史、手紙、日記、実用文書など、目的に応じた指導。3千円。要申込。
銀の鈴社 61・1930
▼環境セミナー
11月24日鎌倉市福祉センター。13時半、講演「プラスチックのリデュース・リユース・リサイクル」講師は東アジア・ASEAM経済研究センターの小島道一さん。14時半、「鎌倉市におけるプラスチックごみの処理の流れと削減の取り組み」。無料。Fかメールで申込。
鎌倉のごみ減量をすすめる会 53・9309
▼第1回人生会議in鎌倉
11月30日13時、妙本寺、12月3日14時、鎌倉芸術館。終末期への備えや心構えを医師が話す。5百円。要申込。
かまくら地域介護支援機構 46・0788



第14回鎌倉歌壇さきがけ

源実朝公顕彰歌会

11月29日13時、鎌倉婦人子供会館。 ▽第一部 藤島秀憲氏講演「ユーモアと短歌の現在」▽第二部 大下一真さん・香山静子さん・木村雅子さん・津金規雄さん・藤島秀憲さん選による歌会。選者賞、鎌倉同人会賞の表彰。無料。
鎌倉歌壇事務局 66・3297



さんか

▼ふらっとカフェ鎌倉
食を通じて多世代交流。11月1日鎌倉静養館、10日味噌屋鎌倉Inoue、13日チルドレンズカフェ、20日ソンべカフェ、25日トラッタリアフォンテ。各16時。大人4百円、子ども2百円。申込不要。
渡邉方 090・5199・1654
▼鎌倉歩け歩け協会
▽晩秋の鎌倉巡り(鎌倉発・3コース)11月2日8時50分、鎌倉駅西口横浜銀行駐車場。▽色づく里山「広町緑地」12月1日8時50分、鎌倉駅西口横浜銀行駐車場。各5百円。
▽5㌔はつらつウォーク12日鎌倉十橋巡り。9時50分、鎌倉駅西口時計台広場。▽10㌔ふれあいウォーク19日晩秋の台峯散策。9時50分、鎌倉駅西口時計台広場。26日大船発・栗船コース。9時50分、湘南モノレール大船駅広場。各2百円。
090・2633・3715
▼Run伴+三浦半島2019
11月2日金沢区9時、3日横須賀8時半・城ケ島8時半、4日逗子葉山三浦8時半。認知症状のある方と共にリレーを達成し地域づくりを目指す。ランニング、トレイル、徒歩コースなど。2百円。
申込runtomoplusmiura@gmail.com
玉井方 070・7514・5548
▼鎌倉てらこや
▽てらハウス11月2・9・16・23日10時、大船の千里ビル。午前学び、午後遊び。▽朗読体験17日13時、浄智寺。三世代で朗読を楽しむ。
小中学生と保護者。各千円。
事務局 84・9746
▼大船フラワーセンターの催し
▽菊ガイドツアー11月2・3・4・9・10・16・17日10時半・13時半、エントランス集合。無料。▽郷原繁利・渚まいこデュオ3日11・14時。サクソフォンとピアノのジャズ。無料。▽弦楽四重奏の響き17日11・14時。無料。▽A正月の和風寄せ植えづくり12月7日10時・13時半。3千5百円。Bクリスマスリースづくり12月8日13時半。2千円。ABは20日までに往復ハガキで申込。入園料4百円。
46・2188
▼かまくら介護のお仕事知り隊カフェ 11月9日11時、鎌倉市福祉センター。介護従業者から現場の話を聞く。13時、アロマ活用の話。無料。
市社協 23・1075
▼第23回写真供養感謝祭
11月9日11~15時、浄智寺。住職の読経で写真に感謝を込めて供養する。先着順に受付、供養料志納。
実行委 090・9812・2717
▼第24回ふじさわ環境フェア
11月9日10~15時、藤沢市民会館。パネル展示、ワークショップ、飲食ブースなど。無料。
藤沢市環境総務課 0466・25・1111
▼葉山スケッチ教室
11月10日(雨天17日)10時、葉山公園。画材持参。5百円。Fか郵送で申込。
三菱電機ライフサービス 0467・44・2151 33・5572
▼鎌倉史跡めぐり
▽鎌倉古道「下の道」を辿る11月14・18・22日9時、横浜市営地下鉄三ツ沢上町地上階改札口。三ツ沢から帷子へ丘陵の尾根歩き。豊顕寺、神明社、金沢横丁など。▽地獄・極楽めぐり26・27・28・29日9時半、JR北鎌倉駅西口交番横。円応寺、建長寺、鎌倉湖畔、称名寺など。▽横濱山手・世界のクリスマス12月6・12・20日13時半、みなとみらい線元町・中華街駅6番出口。横浜外国人墓地資料館、イギリス館など。
各5百円(交通費・拝観料別)。申込は1週間前までにハガキかF。
鎌倉ガイド協会 24・6548F24・6523
▼消防イベント
▽消防ふれあい広場11月9日9時半~12時、葉山マリーナ駐車場。消防車乗車、防火衣、空気呼吸器着装など体験。
葉山消防本部 046・876・01476
▽消防・救急フェア201911月10日11~12時半、Mr.Max湘南藤沢。消防車乗車体験、消防音楽隊の演奏、心肺蘇生法、AED取扱いなど。
藤沢市消防局 0466・50・8249
▽逗子2019火災予防フェア11月16日10~12時、池子小学校。はしご車搭乗体験など。
逗子市消防本部 046・871・4326
▼逗子市戦没者追悼式
11月14日10時半、逗子文化プラザ。戦争の悲惨さ、平和の尊さを伝えるパネル展示、ビデオ上映も。無料。
逗子市社会福祉課 046・873・1111
▼なかよし大船こども食堂
11月14日・12月12日・1月9日・3月12日16時半、カトリック大船教会。交流と夕食会。無料。申込不要。
同食堂 45・9728
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ11月16日10時、山ノ内配水池横。
▽山歩き17日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉台峯トラスト・望月方 45・7420
▼からだもこころも喜ぶ!ウォーキング
11月19日13時半、玉縄学習センター。ウォーキングの方法や効果を学ぶ。無料。要申込。
市市民健康課 61・3977
▼第254回歌のサロン
11月20日14時、戸塚のさくらプラザ。参加型合唱とミニ演奏会。千円。
古川方 22・2131
▼第4回スポGOMI in 森戸海岸
11月23日9時、森戸海岸。5人一組でごみ拾いの質と量を競う。参加は14日までにFで申込。
葉山元町商店会菊水亭F 046・875・0046
▼鎌倉全国俳句大会
11月24日9時、鶴岡八幡宮直会殿。13時、写真家浅井慎平さんと俳人星野高士さんの対談、14時半表彰式など。入場料千円、当日投句料千円、高校生以下無料。
鎌倉虚子立子記念館 61・2688
▼歌声サロン
12月7日13時半、玉縄学習センター。童謡、愛唱歌などを楽器の伴奏で歌う。無料。22日までに往復ハガキで申込。
同センター 44・2219
▼親子景観セミナー
11月30日9時半、旧村上邸、旧華頂宮邸。歴史的建造物の持続的な活用方法を考える。鎌倉市内在住・在学の小学4~6年生の親子。無料。15日までにハガキ、F、メールで申込。
keikan@city.kamakura.kanagawa.jp
都市景観課 23・8700 61・3477



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(9月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は9月に一般310冊、児童書47冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「AI新時代-富士通エバンジェリストが見据える未来ビジョン-」富士通エフ・オー・エム株式会社著 FOM出版▼「100年後まで残したい日本人のすごい名言」齋藤孝著 アスコム▼「私の大往生」週刊文春編 (文春新書)▼「女性のいない民主主義」前田健太郎著 (岩波新書)▼「リバモアの株式投資術」ジェシー・ローリストン・リバモア著 バンローリング(ウィザードブックシリーズ)▼「シニアのための防災手帖」三平洵監修 産業編集センター▼「おいしい無印良品。-MUJI FOOD & DRINK-」G.B. ▼「植物はおいしい-身近な植物の知られざる秘密-」田中修著 (ちくま新書)▼「こんな時英語でなんて言う?」デイビッド・セイン著 (日経ビジネス人文庫)▼「なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか?-アマゾンに勝つ!日本企業のすごいマーケティング-」田中道昭著 牛窪恵著 光文社(光文社新書) ▼「ジャニーズは努力が9割」霜田明寛著 (新潮新書)▼「希林さんといっしょに。」是枝裕和著 スイッチ・パブリッシング▼「走って、悩んで、見つけたこと。」大迫傑著 文藝春秋▼「和の感情ことば選び辞典」学研プラス(ことば選び辞典)▼「大岡昇平の時代」湯川豊著 河出書房新社


鎌倉朝日新聞社
鎌倉朝日新聞社

生命力あふれる書を披露

金さん親澤子の揮毫と講演会

みらいふる鎌倉(鎌倉市老人クラブ連合会)が設立55周年記念事業の一環で「席上揮毫と講演会 金澤翔子&泰子さん」を10月9日、鎌倉芸術館で開いた=写真。 ダウン症で、5歳の時から母親の泰子さんから書の指導をうけた金澤翔子さん(34)は、20歳の時に都内で開いた個展でその才能を認められ、その後、日本各地の寺社、世界各国で書の個展を開いている。2020年の東京オリンピックのアートポスター制作アーティストにも名を連ねている。 会では、はじめに翔子さんの揮毫が披露され、観客に取り囲まれて大きな紙に「共に生きる」の文字を力強く書いた。 泰子さんは翔子さんの近況を報告。30歳になってから一人ぐらしをはじめ、近所の商店街の人たちなどの見守られながらも一人で生活していると、障害者を持つ母親たちに子どもたちの力を信じることを呼びかけた。 そして、これまでのいきさつを語り、小学生のとき、毎日般若心経を書かかせたことで基本が身に着いたこと、闇の中に落ち込めば光があること、翔子さんの感性、無心の心、みんなに喜んでもらいたいという気持ちが、力強さの中にやさしさを持つ書を創り上げていることを話した。 お気に入りのマイケル・ジャクソンに扮した翔子さんのダンスの披露もあった。終りに翔子さんから同会に「みらいふる」と書かれた書が贈呈された。笛田東芝町内会から10数グループできていた夫人は「すばらしかった。元気をもらった」と話していた。


鎌倉朝日新聞社

踊りで世代間交流

17日に「鎌倉舞フェスタ」

鎌倉青年会議所(潮見雅利理事長)が設立55周年記念で11月17日、鎌倉・大船観寺で「鎌倉舞フェスタ」を開く。 日本古来の伝統文化である「踊り」をテーマに各団体のステージと、市内の多彩な飲食店が出店する鎌倉グルメエリアで世代間交流をする。 出演は、チーム☆ソーラン鎌倉、鎌倉女子大ダンス部・沖縄舞踊愛好会、Hula Halau ‘O Ululaniなど9団体。修一光が特別出演。誰でも楽しめる盆踊りも。 正午~午後6時、参拝料大人300円、小中学生100円。 問い合わせ鎌倉青年会議所 0467・25・5538(火・木・金曜午後1~5時)



鎌倉朝日新聞社

ウォーターサーバーを試す山梨崇仁町長(葉山町提供)

プラごみゼロへ

葉山で開始

葉山町は10月から、プラスチックごみ大幅削減を目指す「はやまクリーンプログラム」を開始した。町内の公共施設にある自動販売機や売店で、ペットボトル入り飲料の販売を止めたほか、町職員を対象とした「マイボトルを使おうキャンペーン」や、町内イベントでのプラスチック容器使用禁止などの対策を進める。 ペットボトル入り飲料を全て缶入り飲料の販売に切り替えたのは、役所など同町内の9公共施設にある計16の自販機と売店1カ所。うち既に給水器を備える図書館以外の8施設にはマイボトル給水用のウォーターサーバーを新たに設置した。 同町職員に対しては、マイボトルの使用を促すほか、町職員が職場などの公共施設にレジ袋を持ち込むことを禁止し、プラスチックごみの削減意識を高める。 また、町主催や後援、共催で行う催しでは、プラスチックごみ削減の徹底を求め、来場者にペットボトルの持ち込み禁止や「マイ箸・マイ皿・マイコップ」の持参などを呼びかけ、飲食の提供者には、プラスチック製のコップや皿を使用しないことなどを約束してもらう。今年度は試行期間で来年度から本格実施する。 民間企業との連携強化も柱の一つ。ウォーターサーバー設置ではウォータースタンド社(さいたま市)と協定を締結。紙やプラスチックの代わりになる新素材の開発を進めるTBM社(東京都中央区)とも協定を結び、町内の高齢者福祉施設で使用するストローなどで新素材を活用していく。 葉山町政策課は「今後も多くの意見をいただきながら、プログラムを育てていきたい」という。



インフルエンザ予防接種で支援

台風災害の小学校の復興を

鎌倉市大船の湘南おおふなクリニック院長でAll for Kamakura 理事長の長谷川太郎医師が、長野県千曲川の氾濫で被災した地区の避難所となっている市立豊野西小学校の復興支援のための募金を集めている。 同院のインフルエンザの予防接種代3300円(65歳以上の接種者を除く)のうち事務手数料以外を小学校へ寄付すること(接種1回あたり3000円の寄付を予定)と、同院内に募金箱を設置し寄付を集め、豊野西小学校に送る。 長谷川医師は、避難所における医療・保健衛生支援を認定NPO法人AMDA(アジア医師連絡協議会)緊急救援ネットワーク登録メンバーの一員として10月13日から1週間、県内最大の避難者を受け入れている豊野西小学校避難所に赴き、支援活動を行ってきた。 小学校には発災当初380人が避難し、10月中旬でも261人の避難者がいる。運動場は駐車スペース、体育館に併設の児童センターは避難施設となり学校再開のめどがたたないうえ、依然として不潔な下水が道路に漏れ出すなどし、徒歩での登校が困難な状況。多くの生徒のランドセル・鍵盤ハーモニカなどが水に浸かってしまった。 1日も早い被災地の復興と安心安全な生活のために、人的支援・お金・被災地への関心が必要と考え、募金を集め、通学支援、物品購入、グラウンドなどへの移送支援に充ててもらおうという。 長谷川医師は「皆さんの被災地への支援する気持ちが、何より被災者への大きな励みと癒しになるのでご支援をお願いします」と呼びかけている。
湘南おおふなクリニック
鎌倉市大船―25―2(鎌倉芸術館前)予約 0467・44・1117


スケッチ日和(27)

「穫り入れ」  黒川 明

葉山上山口には棚田が在る。彼岸花が描きたくて行ってみた。刈り入れの済んだ田の縁に彼岸花が咲いていた。 棚田を見上げると、上の方に人の姿が動いている。どうやら稲架けをしている最中のようだ。近くによると五、六人の男性が働いていた。二人一組になって稲束を丸太にかけてゆく。阿吽の呼吸というか、うまいものである。重そうな稲が次々と架けられて行く。 守る人がいなければ棚田は消えてしまう。台風にも負けぬ、この人達が守っているのだ。
水彩 31×41cm



鎌倉年中行事

11月

▼宝物風入2~4日建長寺。
▼国宝舎利殿特別公開 2~4日円覚寺。
▼火焚祭8日14時、鶴岡八幡宮境内の丸山稲荷社。五穀豊穣、無病息災祈願。鎌倉神楽奉納。
▼写真供養感謝祭 9日11時、浄智寺。
▼大嘗祭 当日祭14日10時、鶴岡八幡宮。皇室における大嘗祭に際し例年の新嘗祭に代わり全国の神社で催行。新穀感謝と国の弥栄を祈念。
▼「七五三」の宮参り
15日。女子7歳「帯結び」、男子5歳「袴着け」、男女3歳息災と幸福祈願。
▼逗子流鏑馬と武者行列17日11時、武者行列。13時、流鏑馬(逗子海岸)。
▼時頼忌大俳句大会 23日11時投句。建長寺。
▼一ツ火法要 27日17時、遊行寺。灯火を燈し仏法甦り念仏祈念。


プロムナード

台風15号が鎌倉市にも大きな被害を与えたことは記憶に新しいと思います▼被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます▼停電で思い出すのは、2011年3月11日に発生した東日本大震災です▼真っ暗な状況で情報も入って来ない不安に耐えられたのは、近隣の商店や住民の方々との会話があったからでした▼東日本大震災を機に「災害時に助け合えるようにしたい。商店会として、改めて地元住民との繋がりを大切にしよう」と始めた大蔵頼朝商店会の音楽コンサート(入場無料)を今年も11月21日(木曜)に開催します▼「隣は一人暮らしだから、声をかけてみよう」などの日頃からの付き合いが大切なのではと感じました。(N)


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