鎌倉朝日新聞 (8月1日号 2017年 第461号)

鎌倉朝日新聞社

史跡永福寺跡の報告会に訪れた人々

お堂の基礎や池を再現

永福寺跡の復元工事終了

鎌倉市二階堂の国指定史跡永福寺(ようふくじ)跡の復元・整備工事が6月に完了し、7月17日に行われた現地報告会に3百余人が参加した。 永福寺は、源頼朝が1189年の奥州合戦で頼朝が滅ぼした藤原泰衡らの鎮魂の目的で建立。平泉の中尊寺を模して造られたといわれ、1192年に中心の二階堂、1194年までに両脇の阿弥陀堂、薬師堂が完成した。頼朝没後も寺院としてだけでなく、幕府の迎賓館としても使用され華やいだが、火災による消失、再建を繰り返し、1405年の火災ののち廃絶したと考えられている。 1983年から1996年にかけて行われた発掘調査で建物、庭園の規模や配置が明らかになった。鎌倉市は2007年に整備工事に着工し、約1万5800平方メートルの整備地に池、二階堂、阿弥陀、薬師両堂の基壇などを再現した。池には当時の構造で裏山の谷などから水を引き込んでいる。総工費約8億1500万円。 報告会には開始前から大勢の人が訪れ、市文化財課の職員の案内で敷地内を巡った。VR映像視聴体験で、復元した建物の映像を見たり、建物の廊下から池を眺めたり、橋の上からお堂を見たりして古(いにしえ)の風景に思いを馳せる人も多かった。 整備委員会の二階堂親和会・大久保義隆会長は「この史跡を広く知ってもらい、今後の維持管理、活用を考えていくことが重要だ」と話していた。 開場は午前9時~午後5時(11月~3月は4時半まで)、入場無料。発掘調査などの出土品は鎌倉歴史文化交流館で展示中。
問い合わせ文化財課 0467・61・3857


鎌倉朝日新聞社

夜空を彩る四千発

第69回鎌倉花火大会

第69回鎌倉花火大会が7月19日由比ガ浜・材木座海岸で開かれ、約15万人の人出があった(主催者発表)。 今年4月、いったん中止が発表された鎌倉花火大会は、鎌倉市が市民有志の呼びかけを受けて開催することが決まり、市民らで構成された実行委員会が1千万円を目標に寄付や協賛を募った。5月末までの40日間で約1200万円が集まり、花火の打ち上げ数を当初予定していた2500発から4千発に変更。市民参加型の企画として大会パンフレットの表紙も公募の市内の小中学生の絵で飾られた。由比ガ浜海岸に、大口の寄付をした個人や企業への返礼として高さ3㍍ほどの巨大砂像3体が制作され、大会の雰囲気を盛り上げた。 フィナーレは水中花火やスターマインなど次々に打ち上げられ、空いっぱい広がって滝のように落ちてくる金色の光の帯に大きな拍手が起こった。


鎌倉朝日新聞社

鎌倉みほとけ紀行(73)

補陀洛寺 十一面観音菩薩立像

今年の夏はスーパー猛暑(造語ではなく、気象庁が発表した語)とか、梅雨はどこへやら、鎌倉の海はにぎわいそうです。 材木座の通りから少し入ると静かな補陀洛寺さまです。源頼朝公が鎌倉入りした翌年、御祈願所として創建。開山は頼朝公の挙兵を促したとされる文覚上人。 補陀洛とは(仏教辞典によると)、観世音菩薩が住む(降り立つ)山の名、伝説の観音信仰の霊地といわれるが、玄奘(げんじょう)の大唐西域記(西遊記の原本)には観音の霊地がインド半島の南端近くに実在すると記されているそうで、鎌倉の南側であるこの地に頼朝公は時の観音信仰の隆盛とともに観音霊場を開こうとされたのではないだろうか。 さて、その観音菩薩こそ、御本尊、十一面観音菩薩像であります。通称「竜巻寺」ともいわれる補陀洛寺は度重なる災害に遭うが実に多くの御仏が祀られている。いわれによると、災害に誰も運び出せなかったはずの像が難を逃れたとか。仏様が自主避難したのだろうか(笑)。頭が下がります。 本堂はこのように御仏がひしめき合っているようで、御本尊がどこにおられるのか迷うほど。  確か十一面観音さまだったよね、なんて探していると、お寺の奥様が教えて下さいました。薄暗い御厨子に頭上の仏面や化仏十面が暗く見えなかったのです。素朴でやさしいお姿は彫りも全体に浅くキラビヤカではありませんが、あたたかな観音さまです。古き時代より、この地の人々の苦悩を受けいれ、暗闇を照らし、生きる道をお示しになられたのでしょう。護摩や清らかな香でいぶされたお姿には迫力すら感じます。この世の矛盾を受け入れ、運命に負けずに、しっかり生きなさい―そんな慈悲強さがうかがえる観音さまでした。 一本造、彫眼、漆塗。総高122・7㎝。時代不詳。


鎌倉朝日新聞社

扇ガ谷の要山=強いパワーの発信源がある

鎌倉朝日新聞社

崖下に鎮座する諏訪社の祠

かまくらの不思議を歩こう⑤

要山の根源を探る 大貫昭彦

*市内最強の山
アース・パワー探索家の大根弘行師が、鎌倉市内で最も強くパワーを感じたのは扇ガ谷だそうです。そこで大根会の人たちと訪ねました。 場所は、亀ヶ谷の切通下。薬王寺の向かいの山で、南西が垂直な崖になっており、崖下に諏訪社の祠が鎮座していました。パワーを発するのは、祠の直前、やや左に寄った所で、そこに立つ人の内、何人かは姿勢がふらつきました。霊感の鋭い人は、パワーに気後れして参道の途中で立ち止まるほどでした。大根師は、もっと強いパワーの発信源が左の畑、それも奥の岩石にあると指さしました。
*扇の要
山の名前は要山(かなめやま)。扇の要を意味する名です。確かに扇ガ谷は、要山を基点に勝因寺跡、海蔵寺、智岸寺跡などの谷へと、扇形に開いています。 また、山の名には山裾にある扇の井(個人宅にあるので見学不可)に由来する説もあり、静御前が山上で舞い、この時扇を落したという眉つば説まであります。
*将軍を守る山
要山は、鎌倉全域にとっても、重要な位置にあるようです。前に鎌倉は四神相応の町であると説明しましたが、占星術では、身分の高い人の住居の西には、武器庫を置くのを良とするとします。 京の都の場合、西に武器庫を意味する兵庫があり、六つの兜を格納する六甲山が連なっています。鎌倉の場合も、鶴岡八幡宮の背後に大臣山(大倉)があり、西に鶯山、浄光明寺の山、要山、源氏山が続き、将軍御所を守護する役を担っています。 「新編鎌倉志」は「西に高き山は武曲(むごく)星(せい)に相当る。其名を武山…。また西に山あり。武庫と号す。亀谷の山也。…此等の山に悉く倉庫の名あり。…武将居を成さんに於ては吉慶あるべし」と記しています。武曲星は勇気、豪毅を示す星です。要山のパワーはここに発しているのかもしれません。
*八雲の神の集う山
しかし、大根師は要山に宿る力は八雲神社とも関連すると言われます。八雲神社は市内に四社、大町、西御門、北鎌倉、常盤にあります。四社を線で結ぶと不思議にも要山で交差します。祭神は、仏教では祇園精舎を守る牛頭(ごず)天王(てんのう)、薬師如来の化身とも解釈されます。 神道では粗暴な素戔鳴(すさのおの)尊(みこと)ですが、後に温和な農業神に変わり、今は厄除けの社として信仰されています。
*妖僧の霊力?
要山のパワーの源泉は、他にも考えられます。隣接する畑地は勝因寺跡といわれます。南北朝時代に開かれ、間もなく消えたはかない寺ですが、開山は妖術に長けた志一上人です。「太平記」に登場し、足利将軍を呪詛したり、狐を使って一晩で九州から鎌倉まで書類を届けさせたりした僧侶です。上人ゆかりの神社は、勝因寺跡とは背中合わせの鶯山にあります。志一稲荷社です。背筋のひんやりする偶然です。
*粗末にできぬ鎌倉
要山の辺りには、湯脈が通じているようです。畑を過ぎ、切通の手前に来ると、右奥に鳥居が見えます。扇ヶ谷村の古絵図には坂中天神、「新編鎌倉志」には霊梅堂とある社で、今は霊梅社と呼ばれています。ここに近年まで銭湯がありました。 また、切通の中ほどのマンションも、30年前までは香風園という鉱泉旅館で、頼朝の隠し湯があることで知られていました。さらに上ると、左に墓地があり、ここには建長寺の修行僧のための療養所があったといいます。湯治の施設もあったのではないでしょうか。  このように要山のパワーの根源は、いろいろ考えられます。鎌倉には、疎かにできない所がまだまだありそうです。


鎌倉朝日新聞社

東京五輪 葉山でキャンプ

英国チームと町が協定締結式

江の島が会場となる2020年東京五輪のセーリング競技に照準を合わせた英国セーリングリングチームの事前キャンプ地が葉山町に決まり、同町と英国王立ヨット協会、宿泊施設を提供する大同生命保険が、7月7日葉山新港で協定締結式を行った=写真。 同チームは、昨年の江の島での国際大会で同町の魅力や地理的条件などの情報を山梨崇仁町長から受けたことから日本ヨット発祥の地葉山をキャンプ地に選択。海からも近い研修施設が宿泊先として提供された。今年は7月と10月の約2カ月の滞在で、来年以降も宿泊施設を提供する予定。 会場には約百人の町民が集まり、宿泊先そばの明照(めいしょう)幼稚園園児らが手作りの金メダルを選手にプレゼントした後、英語での挨拶や歌を披露。選手らとともに願い事を七夕の短冊に託した。 他国に先駆けて来日したジョン・バートランドコーチは「葉山は容易にコースに出ることができる理想的な立地。町の皆さんの歓迎の気持ち も大きい」と評価。地元のあずま町内会・萩原幹子会長も「選手を家族として迎えたい」と英国チームへの歓迎と応援の言葉を贈った。(K)


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祭りだ わっしょい!

大町の八雲神社

鎌倉市大町の八雲神社の祭礼が7月8日から10日まで行われ、初日午後7時、提灯に火を灯した4基の神輿が揃いの半てん姿の氏子ら約150人に担がれて町中に繰り出した=写真。 午後9時近くに神輿振りは最高潮に達し、4基の神輿が大町四ツ角に横一列に並び、ぴったりと組んであたかも1基のように進む光景は圧巻だった。 担ぎ手も拝観者も「悪疫退散招福繁盛」が約束されると古くから言い伝えられている。


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鶴岡八幡宮で七夕祭

7月7日鎌倉の鶴岡八幡宮で七夕祭(たなばたさい)が行われた=写真。 同宮では7月1日から9日までの七夕まつりの期間中、境内に吹き流しや七夕飾りが飾られ、参拝者は願い事を短冊絵馬や梶の葉色紙に書いて舞殿前にかけた。子どもの健やかな成長の願い、大学や就職試験の合格祈願などさまざまな願い事が書かれていた。 7日は夕方から琵琶や琴、筆硯などの「乞巧奠(きっこうてん)」の供え物が供えられた舞殿で吉田茂穂宮司の祝詞奏上などの祭典が行われた。そのあと鶴岡幼稚園園児たちがリズム(踊り)や七夕の歌を披露。「できばえは花丸」と宮司にほめられ園児たちは大喜びだった。


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創立81周年 例会1000回

記念講演と祝宴 國寳宝史蹟研究会

國寳史蹟研究会(八幡義信会長・会員約180人)が創立81周年、例会千回を迎えた記念講演会・祝宴が7月2日鎌倉の鶴岡八幡宮直会殿で開かれ、会員や来賓ら約160人が参加した=写真。 講演会では、鶴岡八幡宮・吉田茂穂宮司が「現在の鶴岡八幡宮」と題して、マッカーサー元帥が当宮を4回訪れていたことなどに触れながら神道について話した。武蔵野文化協会の坂詰秀一会長は「鎌倉の観光考古学」と題して、遺跡を文化資源として活用すれば観光の元となり地域の資源になるので同研究会の活動を鎌倉の保存と観光に役立ててほしいと激励した。 元県立歴史博物館主任学芸員で現日本女子大学教授・古川元也さんは、同研究会の黎明期の鎌倉研究を評価し、「在野の、市民の側からの同研究会の文化財保護活動は、今後一層重要になってくる」と活動を称えた。 八幡会長は、「当会が大切にしていることは、現地を訪れてその土地の人とふれあいながら、研究することで、今やるべきことは、発掘した史料をいかに後世に残すかということ」と語った。 祝宴では、交流団体の代表から、同会は例会のレジメなど記録が念入りに作成されていること、八幡会長のダジャレが場をなごませることなどが披露され、鎌倉時代の食事を再現した祝い膳をなごやかに囲んだ。


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新川清掃に高校生2百人

鎌倉西ライオンズクラブ

鎌倉の深沢地区を流れる新川の清掃活動が7月5日の午後から行われ、県立深沢高校の生徒約2百人が参加した=写真。 今年11回目で、鎌倉西ライオンズクラブ(石井満会長・会員16人)と深沢まつりの会が主催。 作業は常盤の深沢行政センターと、梶原の中外製薬周辺の2カ所で行われ、主催者のメンバーほか老人クラブや中外製薬社員らも参加した。 参加者たちは運動靴や長靴で川の中をジャボジャボ歩き、ゴミ探し。8月5・6日の「ふかさわ夏まつり」で灯ろう流しをするため、川の清掃は不可欠。清掃の甲斐あってか、ゴミは年々減り「数年前からホタルが飛ぶのも見られるようになった」とロータリー会員。その代わり川底の藻や岸と土手の雑草は伸び放題で刈り取るのが一苦労。市の職員が刈り取った草をクレーンで吊り上げてトラックに積み込んだ。


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木版画 藤本宿

谷戸の風(49)

乱 世  山 内 静 夫

この数日の暑さは並みではない。東京の都心と較べると、鎌倉は常に二、三度は低いが、昨日今日はわが家の寒暖計で三十度を指していた。まだ梅雨は明けていないのに、である。 それにしても北九州の豪雨被害は何とも痛ましい。日本の国土は小さいと思い込んでいたのに、北海道では三十四、五度の猛暑、九州は大雨と、考えられないような異常な気象の今年の夏である。 どこかで、何かが、狂っている。 政治の世界も、東洋の小さな国が危険極まりなき玩具(おもちゃ)を見せびらかし、片方の国も新しい大将が何を考えているのやらサッパリわからんという珍しい時代、小さくは将棋の世界に突如天才棋士が登場するとか、よい事も悪いことも何が起っても不思議じゃないという時代である。 又ゾロ急に変って相撲の話。今朝(十四日)の新聞をみたら、横綱稀勢の里休場―これで横綱が二人、大関が一人の計三人休場という何とも無慚な番付の状態。有望な若手平幕力士に敗れて即座に引退した力士が居たことなどお忘れかと申し上げたい。特に稀勢の里は、素人がみても無理と解っている状態で出場を決断と大見得切ってからわずか一週間、何を思っての判断だったのか、小学生でもそのくらいの自己診断は出来る、部屋の親方は何を見ているのか理解に苦しむ。 何とも支離滅裂な拙文でお恥かしき次第だが、日本国民を止(や)める訳にもいかず、好きな相撲を見捨てる訳にもいかぬ、愚かなわが身よ、三十度の高温の故とお許しあれ。


鎌倉朝日新聞社

「芭蕉行脚図」(天理図書館蔵)=新潮古典文学アルバム)=新潮古典文学アルバム「松尾芭蕉」より

文学つれづれ(153)

『桃太郎と一寸法師』(9)

佐竹昭広の『酒呑童子異聞』によると酒呑童子も彼を征伐した保昌も捨て子であったという。私はさらに頼光・保昌に従って酒呑童子征伐に向かった四天王の一人、坂田金時(金太郎)もまた、山の中の捨て子であったに違いないと考えている。
不思議な誕生をした子供が深山に捨てられ、山の動物に守護されつつたくましく成人し、威力を世に振るうというモチーフは、中世口承文芸の典型的な一類型であった。この類型を、山中異常出生譚「捨て童子」型と命名することができよう。伊吹童子、役行者、武蔵坊弁慶、平井保昌、かれらはおしなべて山中の「捨て童子」だったと言える。
彼らを山中の捨て童子と呼ぶならば、私の一寸法師と桃太郎は「川の捨て童子」と名付けることができるであろう。そして私見によれば、日本民族の想像力の中では山中の捨て子よりも川の捨て子の方がより大きな意味を持っているのである。 日本民族にとって、いったい川とは何なのであろうか。柳田国男も川を「天然の最も日本的なるものであった」と言い、「日本は海の国、そしてまた山川のたぎち流るる国」という美しい表現をしている。また、一般に日本の風光の明媚さを言い表すのに「山紫水明」という。川はそれほど清澄であっただろうか。奥山の谷川のせせらぎは確かに清浄で身も心も洗われる。しかしずっと川下の、人間世界の雑踏の中を流れる川は、いつの世にも人間の欲望が渦巻いていたに違いないのである。 松尾芭蕉は42歳の時、安定した俳諧師としての地位を捨て、途中で骸骨になって野に朽ちても構わないという覚悟で野ざらしの旅に出た。ほどなくして富士川のほとりにさしかかると、川原に3歳ぐらいの捨て子が泣いている。芭蕉はたもとから食べ物を取り出し、投げ与えて通り過ぎながら、「猿を聞く人捨て子に秋の風いかに」(猿の鳴き声を聴いて風流な涙をながす詩人たちよ、現実にに秋風の中で泣くこの捨て子の声をどうお感じですか)と歌い、捨て子に向向かって、汝が捨てられたのは天命であって、汝の生まれついた身の不運を嘆くほかはないのだと云い捨てて通り過ぎた。 以来、捨て子を放置した芭蕉の人間性・芸術性についていろいろ議論されてきた。私がこのことを取り上げたのは、この句にもみられるように、川の中や橋の下への捨て子が実におびただしかったに違いないということである。もしそれが稀なものであったならば、芭蕉も拾い上げて人の手に渡したに違いない。捨て子ということが多くの子供の運命でもあったゆえに、人間の宿命との対決のために野ざらしの旅に出た芭蕉は、捨て子におのれの運命の拙さを泣けと言い捨てて、必死の覚悟で、自らの道を運命と思い定めて歩み去ったのであろう。またそれだからこそ、常人は目にも留めなかった捨て子を、あえて心の中に拾い上げたのであった。 川への愛着は鴨長明に著しい。
ゆく河の流れは絶えずして、しかも、元の水にはあらず。淀みに浮かぶうたかた(水の泡)はかつ(一方では)消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためし(例)なし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。
(神奈川歯科大名誉教授)


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地域の見守りや情報提供

日本郵便が逗子市と協定

日本郵便南関東支社(川崎市・大谷津善樹支社長)は、逗子市内の郵便局と逗子市、逗子市社会福祉協議会(社協)との間で、「地域見守り活動に関する協定」など3つの協定を7月19日、締結した=写真。 見守り活動は、逗子市内7つの郵便局で行われ、郵便局社員が郵便配達などの際、住民の日常生活に異常を感じるなどした際、市に通報すると、市は社協とともに確認を行う。市と逗子郵便局はこのほか、道路施設等の損傷・廃棄物等の不法投棄の情報提供に関する協定を締結した。 平井竜一逗子市長は「地域住民の安全を見守る目が増えることは、まちづくりに大きな力となるので、我々の連携を深め、市民の期待に応えたい」と話し、逗子郵便局の福嶋大児局長は、「市内180人の郵便局員が地域の皆様の安心、安全を見守る郵便局づくりを目指していく」と述べた。


鎌倉朝日新聞社

フェアトレードタウン認定1周年 逗子

発展途上国との公正な取引で輸入された商品を買うことでまちぐるみで国際協力する「フェアトレードタウン」に逗子市が昨年国内3番目に認定され、その1周年記念の催しが7月15日逗子海岸で行われた=写真。平井竜一市長は「値段は少し高くても、それを買うことが途上国の人たちへの支援につながる」と活動の趣旨を伝えながら、約50人の親子らと「ビーサン的当て大会」に参加した。 製品を扱う拠点は現在、市内14カ所。高校生や大学生が「フェアトレードユースプログラム」を立ち上げ、学びの場づくりやSNSでの発信、商品開発をめざす活動が若い世代に広がっている。 「逗子フェアトレードタウンの会」長坂寿久代表(75)は「若者が核となり、逗子は多文化教育にも熱心なことが伝えられれば。フェアトレードが平和につながるという市長の宣言も活動を支える大きな柱」と今後に夢を託していた。 (K)


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スロヴァキアオペラ小学生と交流 葉山

スロヴァキア国立歌劇場のソリストらが7月5日、葉山一色小学校を訪れ、約260人の児童たちへの特別授業として同国の紹介とオペラの楽曲やスロヴァキア民謡を披露し、会場は手拍子でひとつになった=写真。 児童らは「迫力があって自然に音楽にのれた」「音楽を聴いてスロヴァキアは楽しい国だと思った」と感想を述べた。 同歌劇団は1959年に設立。質の高いオペラを通してスロヴァキアと日本の文化交流を目的にボランティアとの協力で20年以上日本各地での公演を続けている。今回のツアーは福岡県久留米市を皮切りに全国5カ所で行われ、湘南地域での開催の要請に葉山在住の実行委が応える形で町内初の公演が実現した 翌6日の葉山町福祉文化会館での公演にスロヴァキア共和国大使館のミハル・コットマン特命全権大使も駆けつけ、両国の文化交流の機会に感謝の言葉が添えられた。 広田実実行委員長(73)は「当初は開催できるか心配したが予想を上回る反響があった。」と公演の成功を喜んでいた。(K)


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「ひと」 第12代会長に就任した

大森道明(おおもりみちひろ)さん

鎌倉市観光協会会長に就任してから1カ月余り。各方面へのあいさつ回りや打ち合わせで慌ただしい日々を送る。来年の鎌倉まつりや花火大会にどう取り組むかなど課題は目白押しである。新会長の手腕に寄せる会員や市民の期待は大きい。 自営業の長男として鎌倉市内で生まれた。鎌倉学園中学・高校から明治大学に進学。大学卒業とともに、父親が経営する大森商店に入社。現在は、地元のシラスを使ったせんべいや食品類の観光土産を各方面に卸す事業を展開する。 鎌倉商工会議所や市観光協会に携わるようになったのは十数年前から。2011年から観光協会副会長を務めてきた。6月末の総会で、5期10年にわたって会長職にあった井手太一氏が退任、協会発足以来12人目の会長に選ばれた。「重責をひしひしと感じる」。 総会では理事21人のうち三分の二が新任となった。従来は個人会員から多くの理事が選ばれてきた。今回は観光に関連する団体等の推薦者から大部分が選任された。新体制発足の背景には市議会から求められた議事録や就業規則の提出を拒んだことから補助金(約4600万円)をカットされ、例年事務局を務めてきた花火大会実行委員会から退会したことで実行委が花火大会中止を表明するなどの混乱があった。 花火大会実施を望む声が強かったために鎌倉市主催で新たな実行委が発足、7月19日に予定通り開催された。協会は、裏方として各方面への事務手続きや台船手配に携わった。体制一新を受けた市議会は5月末の臨時会で補助金を復活させる補正予算案を可決した。協会は8月末に開かれる従来の花火大会実行委員会に再入会したうえで、実行委の一員として来年以降の花火大会開催に向けて活動する予定。 一連の出来事を振り返り、情報公開など協会側にも反省点があったとする。「市議会や市との交流や情報交換に力を注ぎたい。オール鎌倉でいきたい」。協会の仕事に専念するために鎌倉商工会議所副会頭を6月末で辞任した。第60回となる来年の鎌倉まつりへの対応は急務だ。「今の鎌倉の礎を築いた源頼朝を基本コンセプトとして再構築したい」。 市の補助金に頼るだけでなく、協会の財政自立策も求められる。時間が迫るなか、課題は多い。剣道で鍛えた心身が武器である。長男が会社を支えてくれるのが心強い。
鎌倉市材木座で妻と暮らす。66歳。
文・写真 浅田勁


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健康百科通信(99)

帯状疱疹の予防ワクチン
  皮膚科専門医  原 尚道

帯状疱疹の原因は子供の頃にかかる水ぼうそうのウイルスです。このウイルスは水ぼうそうが治った後も神経の中に潜んでいます。数十年後の免疫が低下した時に再び活動を始めます。神経を傷つけながら皮膚まで到達し、強い痛みを伴う水ぶくれを生じます。 帯状疱疹は早期にウイルスの増殖を抑える薬を用いると速やかに治癒します。しかし、治療が遅れたときや、免疫力の低下した高齢者に生じた場合は、皮膚症状が治った後も痛みが残ることがあります。これが帯状疱疹後神経痛と呼ばれる後遺症です。患者さんは、長い間辛い痛みに悩まされることになるのです。 50歳以降は水ぼうそうウイルスに対する免疫が低下し、帯状疱疹を発症する可能性が高まります。水ぼうそうワクチンにより免疫が回復し帯状疱疹を予防できます。欧米では1回のワクチン接種で帯状疱疹の発症を半分に、帯状疱疹後神経痛を3分の1に抑えることが知られています。日本では2016年から50歳以上の方にワクチンが承認されました。ご希望の方は近くの皮膚科医院へお問い合わせください。

原皮膚科医院 院長
鎌倉市大町1―18―15
0467・22・3858


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第944回例会、中央が八幡会長=平成23年10月奈良・水分神社

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常滑焼三耳壺=昭和18年化粧板で出土…八幡資料

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第976回例会=平成27年4月浦賀ドッグ

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青磁香炉(中国)円覚寺蔵

鎌倉を慈しみ後世へ伝えよう

國寳史蹟研究會

古都鎌倉を護り伝えようと親子2代にわたり活動している「國寳史蹟研究會」。創会81年目を迎えた同会の八幡義信会長にうかがった。

鎌倉を学び、鎌倉を縦軸に全国巡る

貴会は、どのような経緯から生まれたのでしょうか。

私の父、初代会長八幡義生は東京生まれの染織作家でしたが1925年(大正14)に発生した関東大震災で被災し、鎌倉に越してきました。そして、鎌倉で芸術活動をしていましたが、1936年(昭和11)に同じ志の人たちと「鎌倉町工芸協会」を作り副会長をしていました。そして、せっかく鎌倉に住んでいるのだから少し鎌倉の歴史を勉強し、自然を保護する活動をしようと「国宝・什器見学ト古跡巡リノ会」をスタートさせました。第1回は同年7月で、鎌倉国宝館見学でした。 最初は工芸協会の1部会として始めました。その後「國寳史蹟研究會」と改名し一般の人も参加できるようになりました。ですから会活動のスタートは昭和11年です。

会名の由来は。

関東大震災で鎌倉の寺や神社も大きな被害を蒙りましたが当然これらの社寺に所蔵されていた宝物類も大きな被害を受けました。そこでそのような品々を安全に保管展示する施設として1928年(昭和3)に「鎌倉国宝館」が造られました。その展示物を見学し勉強するのと市内の史蹟を訪ねる、という趣旨から現在の会名となりました。 寺に見学に行ったとき「こういう会なんですけれど」とお話しすると「うちには(国が指定した)国宝はありません」という返事が返ってくることがよくありますが、そのような意味の国宝ではないのです。国の宝の国宝という意味なのです。

例会は1000回の大台超に

会の活動コンセプトは。

2つあります。一つは今の鎌倉を末永く護り伝えてゆくこと。そのために鎌倉について学習する。もう一つは鎌倉を縦軸にしてそれに関わる全国を巡り学習する。京都や奈良もあるでしょうし、近江や九州、平泉など関連するところを訪ねます。

見学だけでなく発掘にも携わるのですか。

発掘調査はしません。発掘調査は専門知識をもった方々、考古学者の領域ですから。しかし、発掘の現場へ行ってこれがどういうものかを勉強しますし、発掘された品々を博物館に見学に行って、担当の学芸員の話を伺い、私たちも見解を表明してそれらの品々にどういう意味があるかということはやります。 ところが最初の頃、戦前から戦後の時期は文化財保護法など関連する法律がなかったので、古遺物が発見される可能性のある場所でも工事などを自由にやっていた。ですから鎌倉の街の中から色々なものが出てきた。それを工事関係者が「これはどういうものですか」と言って初代会長のところに持ってきました。跡地で表面採集したりして集められたものが、「八幡資料」「八幡コレクション」と呼んでいますが、膨大な数になります。これらの資料は今は県立歴史博物館に預けていますが、目録がまだできておらず今も整理作業中です。

いつでも、誰でも、参加可能とありますが。

古都鎌倉を愛し、鎌倉の歴史に興味がある人、そういう人にぜひ参加していただきたい。知識の濃い薄いは関係なく、高い関心度の高い人です。

会員の義務はあるのですか。

それはありませんが、研究成果があったり、あることに興味がわいて調べていったらその成果を「國寶史蹟」という機関誌に投稿できます。例会の中で会員の発表の場もあります。

例会が1000回を迎えられた秘訣は。

1回1回の例会の魅力でしょうか。参加者を惹き付けるような、内容の充実を図っていることでしょう。秘仏を特別に公開してもらい、見学できるとかで知識を深められるということもあります。 源平の合戦の後を訪ねてのシリーズで、毎年瀬戸内海方面を旅しました。その時広島の厳島神社で、本殿の前に海に面して高舞台があるのですが、我々だけのための貸切の形で舞楽を披露してくれました。鎌倉からということで特別に。舞を見ていると、奢れる平家の、平清盛が感じた心象風景が思われました。それを味わえるのがこの会の一つの魅力でしょう。 勉強してそういう裏付けの知識があってそのうえで現地に行き、実際に感動を受けることが大切だと思います。これが、初代会長が実行していた〝現地主義〟です。現地に立つ、ということです。

古都保存と研究の市民運動

この会をどのような方向に進めてゆこうとお考えですか。

今は法整備がされていて市や県が発掘調査をするので、先代の時代とは違い、物を集めるのではなく発見された遺跡を保存しつつ現代の街の中に活かしながら新しい街づくりをしてゆく。出土品は市役所の収蔵庫に保管されていますが、その保存と展示と研究ができる総合的な施設を造ってもらいたいのです。市にそのための働きかけをしています。

今までの活動の成果でぜひ紹介したいものは。

1940年(昭和15)に初代会長が名越の釈迦堂遺跡を「伝北条時政邸」と命名しました。そこから大型の中国の青磁鉢3点が発見され、それが1979年(昭和54)に重要文化財に指定され、2010年(平成22)にはその遺跡が国史跡となりました。また、市内のほかの会との連携運動でしたが、古くなり取り壊される予定だった御成小学校講堂=写真左=の保存運動も良い結果を得ることができました。鶴岡八幡宮段葛は改修工事が終わり蘇りました。北鎌倉駅東側の円覚寺結界(トンネル歩道があるところ)の保全も良い方向には向いているようです。

現在の会員数は。

174人です。

会費は。

年会費3千円です。例会のお知らせなどをお送りする事務費です。

会に参加するにはどうすればよいですか。

とりあえず私宛にお電話(文末に掲載)下さい。

例会=バス旅行も、講演会も、見学会も

これからの催しは。

8月24日にバス旅行となる第1002回研究例会がありますが、申し込みを締め切りました。 その次は、10月15日、鎌倉市生涯学習センターで開催される講演会―鎌倉を知る・愛する・創造する公開講演会シリーズ第10弾「蘇る鎌倉の中世 輸入陶磁器と出土の名品」です。 鎌倉の歴史は古代から近代まであるが、鎌倉の中世を取り上げ、焼き物を通して鎌倉の中世、武家社会を考える企画です。講師は私が務めさせてもらいます。予約なしでご来場いただけます。 11月12日には「源頼朝七騎落ち安房猟島への渡航と安房国一宮・安房神社、那古寺、石堂寺の旅」が開催されます。

どうもありがとうございました。

八幡義信会長 逗子市小坪1―10―9
0467・24・7922


鎌倉朝日新聞社

いざっ!!鎌倉てらこや(38)

「鎌倉」の魅力を見つけよう!
NPO法人鎌倉てらこや事務局長 小木曽 駿

鎌倉は、「歴史ある、自然豊かな街」と言われる。古くは武家の都として栄え、由緒ある多くの寺社や史跡が市内に点在している。鎌倉山や源氏山、六国見山といった山々の緑を、市内のどこからでも望むことができる。 しかし、鎌倉に住む私たちは、日々の生活の中で、豊かな文化や自然をどれだけ感じることができているだろうか。鎌倉という街を再発見し、魅力を楽しみ尽くすのが、「鎌倉をめぐる」というイベントだ。季節の移り変わりに寄り添いながら、年に4回実施している。講師は、鎌倉博士である大貫昭彦先生。先生のお話を伺いながら、子どもと保護者と大学生が、一緒になって鎌倉中をめぐり歩く。 今年は、鎌倉市内の「川」をテーマとしている。神戸川の源流を辿ろうと室ケ谷へと向かう途中のファミリーレストランの前で、二つの川の流れがぶつかる合流地点があった。そこで、一方の川だけ、川底が赤いのに気が付いた子がいた。大貫先生に聞いてみると、そちらの川は鎌倉山を源流としていて、ミネラルが豊富に含まれているのが原因だと教えていただいた。 そして、話はそこにとどまらない。川の水はやがて海に流れてゆき、ミネラルが海にまで運ばれていく。鎌倉の海岸の砂浜が黒っぽいのは、こうして運ばれたミネラル由来の砂鉄が多く含まれており、鎌倉時代には、砂鉄を集めて武士の刀が作られていたという。 普段であれば見過ごしてしまう街角の風景が、実は鎌倉の歴史や文化と結びついている。私たちの知らない「鎌倉」が溢れているのだ。下馬で馬を降りた源頼朝が、私たちと同じように段葛を歩いていたかもしれない。鎌倉時代に生きていた人々も、現代に生きる私たちと同じように、大仏様の変わらぬ微笑みに励まされてきたのかもしれない。 そうした想像を膨らませながら鎌倉の街をめぐっていると、いつも通る生活路が、途端にワクワクで溢れてくる。そんな「鎌倉」の魅力を、子どもたちと一緒に見つけていきたい。

鎌倉てらこや事務局
0467-84-9746(平日13~17時)
http://kamakura-terakoya.net/


鎌倉朝日新聞社

三重県立熊野古道センターの全景(熊野古道センター提供)

心のふる里を行く ②

尾鷲の熊野古道センター 池田雅之

私は2017年3月に40年間勤めた大学を退職した。40年という歳月も過ぎてみれば、あっという間だった。大学に勤める教え子たちが、古稀の記念論文集『祈りと再生のコスモロジー』(成文堂)を編んでくれた。私も自分の足元、ふる里の熊野を見直すつもりで、「伊勢から熊野へ」というエッセイを寄稿した。 また、1月28日には、勤務先の大学の大隈小講堂で最終講義を行った。「最後の授業」ということで、学生たちに何を伝えたらよいのかを考えたが、やはり、ふる里、自分の原点について語ることにした。語り口はやさしくとも、少しはアカデミックな香りも必要であろう。タイトルを「日本の基層文化―記紀神話の中の伊勢・熊野・出雲をめぐって」とした。 その時、鎌倉朝日の編集長も、私の最終講義を聴きに来てくださった。その後、編集長から連絡があり、あの時の講義に関連したテーマで連載をしてほしい、というお話を頂き、「心のふる里をいく」の旅の連載が始まったのである。 「ふる里は遠きにありて思ふもの、そして悲しくうたふもの」(室生犀星)と歌った詩人もいたが、ふる里は、つねに私の魂が立ち帰ってゆく拠り所である。あるいは、ふる里の海と空は遠ざかり、消えゆくものかもしれないが、ふる里は、その時々の私の思いが呼び寄せる私の原風景なのである。 私の生まれ故郷・尾鷲には、私のふる里への絆を印す「三重県立熊野古道センター」が建っている。このセンターは尾鷲特産の「尾鷲ヒノキ」によって造られた美しい建造物である。2003年(平成15)に「紀伊山地の霊場と参詣道」がユネスコ世界遺産に登録されたことを受けて2007年にオープンした複合施設である。熊野古道の魅力を日本と世界に発信するという使命を担っており、展示や交流イベントも盛んである。私も8月には、10周年のお祝いに日本神話の講演をしにうかがう予定である。 ちなみに、我が家の両親を祀ってある和室の床柱には、母を偲んで、ふる里の尾鷲ヒノキを取り寄せて使っている。これも、ふる里の古道センターと鎌倉の我が家をつなぐ縁(えにし)の一つであろう。
(早稲田大学名誉教授・鎌倉てらこや顧問)


鎌倉朝日新聞社

経営者モーニングセミナー

鎌倉市倫理法人会 通信

「いざ、鎌倉!」45 歴史と伝統のある鎌倉を梁山泊に!
 倫理の教えに沿って新技術を産む

75歳の私は、幼少時から科学技術者を目指し、出願特許約千件、そのうち多くを自動車に適用し、世界の自動車技術の進歩に貢献してきたと自負しています。 しかし、上司の意向を忖度し、自分の価値観を曲げて出世しようとしたり、出身校の名声を頼りに、自らを向上させる努力を怠り、配下の力で社会的地位を築こうとしたりなどの姑息なことはしませんでした。また、「自分の力はこれぐらいだからこれでいい」と諦めたこともありません。 ただ、極めて数多くの新技術を考え出し、実車に適用できた背景には、人生観として、他人との優劣を比較せず、在来の教科書をも疑ってかかる開発魂を持ったこと、私の提案した技術の殆どを自社の自動車に採用しようと決心した上司の温かい支援がありました。 そして、その原動力は、先天性心臓病を患い、いつ死んでもおかしくない私を、本人の好きな道に進めるよう物心ともに最大限に応援してくれた両親の愛であったと思います。それこそが、神が私に与えてくれた力を最高に発揮できる根源ではなかったかと思うのです。 新たなメカニズムを編み出すには、その完成状態を頭に浮かべ、得られたコンセプトが理論的に正しく実現性のあるものかを数学的解析で明確にします。 友人や職場を愛し、両親を敬い、決して諦めないという、倫理の教えに忠実であった人生に感謝しています。現在、人類の将来にわたるエネルギ問題の根本解決策を黙想中です。 鎌倉市倫理法人会では、毎週火曜日午前6時半から由比ガ浜公会堂で、多彩な講師による講話「経営者モーニングセミナー」を行っています。 講話の中で最も多いのは、「倫理の教えの実践で得られた平和で幸せな人生体験」の報告です。一度参加され(無料)、夫婦や家族関係、仕事への取り組み方の根本的な改善によって幸せをつかんだ実例に出会って下さい。
(文責・平松健男)
鎌倉市倫理法人会事務局
045・315・2433
045・315・2434


鎌倉朝日新聞社

プラタナス(2号)の木の下で溝口文子さん=鎌倉婦人子供会館

新刊 『プラタナスは見ている鎌倉婦人子供会館物語』

溝口文子

鎌倉婦人子供会館の前理事長・溝口文子さん(81)が会館の歩みや志を綴った本を出版した。 同会館は、戦後の1953年(昭和28)、女性や子どもたちの文化教養、健康、社会福祉に寄与しようと、旧制女学校や女子大の同窓会有志が集まり、「鎌倉連合婦人同窓会」を結成し、翌年その活動拠点として設立した。当初、会館は鎌倉市材木座にあったが、1958年に現在の小町1丁目に移転。改築改修工事をして、昨年4月にリニューアルオープンしている。 溝口さんは1935年(昭和10)、東京生まれ。1歳の頃から鎌倉に慣れ親しんできた。1993年夫の退官に伴い、鎌倉住まいを始め、同年、会館の役員になり、12年間、評議員を務めたのち2005年に理事長に就任。当初から築後70年以上を経た会館の改築を提案していたが、税制措置などの兼ね合いから実際に改築に着手できたのは2012年。建設委員会を立ち上げるとともに改築改修費用の募金集めに奔走。「一番大変だったのは改築事業。一番うれしかったのは会館の改築が無事できたこと」と振り返る。昨年4月、工事の完成を見届けた溝口さんは5月に理事を退任した。 「世代交代の中で、会館の伝統的な精神が引き継がれていくことを願って出版した」と話す。本の題名のプラタナス(すずかけ)は会館の敷地にあった木で2010年までの60余年間会館を見守ってきた。昨年2月にプラタナス2号を植樹。
1296円、かまくら春秋社刊 0467・25・2864


鎌倉朝日新聞社

鎌倉宮・小岩宮司就任祝賀会

今年1月24日付で鎌倉宮(鎌倉市二階堂)の第26代宮司に就任した小岩裕一さん(44)の就任祝賀会が、6月23日市内のホテルで開かれ、約百人が参加した=写真。 小岩さんは1972年(昭和47)埼玉県出身。國學院大学神学部卒業後、仙台の大崎八幡宮、横浜の本牧神社、千葉の麻賀(まが)多(た)神社などの神職を経て、2008年から鎌倉宮に奉職している。 祝賀会では平塚八幡宮の宅野順彦宮司ら大学の学友たちが思い出を語りながら激励した。で宮内庁楽部の雅楽演奏があり、智子夫人も演奏に加わった。和歌をたしなむ小岩宮司の詠んだ歌も披露された。小岩宮司は「子どもの頃からお慕いしている護良親王をお祀りする鎌倉宮にご奉仕できてこんなにうれしいことはない。お宮の発展、地元鎌倉のために尽くしたい」と決意を語った。



終の棲み家を考える40

壁の蓄熱

夏、家の中が熱くなり、熱帯夜の時などは寝汗をかいてたまらない経験をお持ちだと思います。 風の無い日などは窓を開けても涼しくならず、眠気と暑さの戦いに疲れ体力を落としてしまいます。昔の家の外壁は板で造られていましたが、現在はモルタルやサイディングで造られることが多く、それが暑さの原因の一つになっています。 夏の強い日差しを受けた2~3㎝塗られたモルタルは、しっかりと熱を蓄えます。特に西日が当たる部分は手で触れないくらい熱くなり、日が沈んでもジワジワ熱を出し続けるのです。バケツに入れた水はひっくり返せばなくなりますが、モルタルに蓄熱された熱は輻射熱として長時間出し続けます。断熱性の悪い壁の場合、室内側の石膏ボードを温め、壁一面から輻射熱が放出されます。その結果部屋の温度が上がり、外気温より部屋の温度の方が高くなってしまうのです。 外壁の温度を上げない工夫として西日除けのオーニングや大きめの植物、ゴーヤ、朝顔等もいいと思います。しかし一番いい解決法は断熱材を性能のよい物に変える事です。夏涼しく過ごせる家は冬には暖かく過ごせる家になります。性能のよい家に暮らすと幸せな気持ちで一年中過ごせます。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp


鎌倉朝日新聞社

だんかづら

オーストリアンケルピーのジョイです。疲れ知らずで、いつもパワー全開!お天気が良い日には鎌倉の街を歩いているので、もし見かけたら是非声を掛けてね!
由比ガ浜 川村さん方



お知らせ

●モースと相模湾の生き物
9月30日まで藤沢の日本大学生物資源科学部博物館。江ノ島に実験所を設けたモースの関連展示。無料。
0466・84・3892
●おもちゃ病院(おもちゃの修理)8月3日鎌倉市福祉センター。12・28日大船保育園。各10~15時。無料(部品代実費)。
須藤方 090・5527・3942
●漁協の朝市
8月6日10時、鎌倉パークホテル駐車場。
鎌倉漁協 22・3403
●第16回鎌倉全国俳句大会 投句募集
青少年の部(高校生以下)・一般の部ともに9月10日までにハガキに住所・氏名・を記入し鎌倉市二階堂231―1鎌倉虚子立志記念館。大会は11月26日9時、鶴岡八幡宮直会殿。俳人・有馬明人さんらが講評。投句料・入場料各千円(青少年の部無料)。
61・2688
●県民が見た世界遺産 写真コンテスト作品募集 自然・人・宝をテーマに。9月18日締切。1人2点まで。
あーすぷらざ 045・896・2121


鎌倉朝日新聞社

「瓜の涙」

み る

▼川喜多映画記念館
▽企画展「映画と音楽の素敵な出会い」9月10日まで。映画音楽の素晴らしさに焦点をあて、様々なジャンルの映画と音楽の共演・協奏を辿る。2百円。▽映画8月8~10日「マイ・フェア・レディ」、11~13日「アラビアのロレンス」、22~24日「未完成交響楽」、25~27日「愛と哀しみのボレロ」。千円。▽特集上映 小林正樹監督特集―戦争と人間の尊厳を見つめて8月15・17・19日「東京裁判」16・18日「壁厚き部屋」16・18日「日本の青春」▽アニメワークショップ5日10時・13時半。アニメを作り映像玩具で上映。小学生。5百円。▽親子向け映画上映会「映画で再発見!宮沢賢治の世界」23日10時半。小学生。無料。「むかしむかしにタイムスリップ!」24日10時半。3歳~小学3年生。無料。
要申込。 23・2500
▼角野栄子『魔女の宅急便』展 ―魔女とおばけと
9月24日まで県立神奈川近代文学館。5百円。(表参照)▽記念講演会「おばけも魔女もおもしろい」9月2日13時半。児童文学作家・角野栄子さんの講演。8百円。
▽トーク「ことばの魔法かく・きく・はなす」こどもの広場・横山眞佐子代表と角野さんの対談。8百円。
045・622・6666
▼長谷寺・仏教美術の至宝Ⅲ―美術工芸品編
9月24日まで長谷寺観音ミュージアム。長谷寺所蔵の懸仏や密教法具など仏教に関する工芸品を公開。
22・6100
▼横浜能楽堂の催し
▽講座 狂言の時間 8月5日14時。狂言「附子(ぶす)」「首引(くびひき)」。鑑賞後、人間国宝・山本東次郎さんが解説。子ども5百円大人2千円。
▽能楽堂見学11日10・19時。能舞台や楽屋をガイド付で見学。無料。
045・263・3055
▼第59回日本総合書芸院展
8月5~11日東京都美術館。学生部と一般部の漢字・かな・書工芸の展示。
23・2100
▼遊行かぶき「瓜の涙」
8月17日19時、18日14時半・19時、藤沢市民会館。泉鏡花原作、寺山修二脚色の愛の物語。
遊行舎 0466・34・9741◆5組10人ご招待 申込は7日までにハガキに氏名・住所・年齢・を記入して1面題字下住所の鎌倉朝日へ。
▼道工房 紡ぐアート展
8月29日~9月4日鎌倉生涯学習センター。障害者就労支援事業所のメンバーのパステル画、水彩画、日本画、染色、陶芸、書道など。無料。▽関連ピアノリサイタル9月2日18時半、同センター。月足さおりさんの演奏。2千円。
23・8772
▼映画
A「被爆とわたくし」8月9日13時半、神奈川近代文学館。「原爆文学」を生んだ作家・林京子さんと文芸評論家・黒古一夫さんの対談、講演会を編集したDVDの上映。無料。
045・622・6666
B「イントゥ・ザ・ワイルド」8月20日10・14時、あーすぷらざ。全米ベストセラーノンフィクション『荒野へ』映像化。青年のカリフォルニアからアラスカへの旅。
C「カンパイ!世界が恋する日本酒」9月3日10・14時、あーすぷらざ。日本酒に魅せられた3人のドキュメンタリー。
BC各4百円。 045・896・2121
D第30回親子映画会「大ちゃん、だいすき。」
8月28日14時、逗子文化プラザ。養護施設に通う兄と、妹との絆、友情、優しさを描くアニメ。無料。
実行委 046・873・3304
E「二十歳の無言館」
8月30日13時半、鎌倉生涯学習センター。戦後70年目に20歳になった若者が、戦死した画学生たちの遺作を展示する無言館を5年ぶりに再訪し、再び作品と向き合う姿を追ったドキュメンタリー。上映後、出演者のトークも。千円。
湘南YWCA 22・1940


鎌倉朝日新聞社

原節子さん
撮影:青木好文

原節子さんを偲ぶ

第13回麦秋祭

8月22日18時半、鎌倉生涯学習センター。 原節子主演「誘惑」上映とバレエ(山川暁子さん)とピアノ(中澤美紀さん)の寸演。2千円。申込は往復ハガキに住所・氏名・・人数を記入し〒248-0036手広4-31-20渡利方へ。
32・4802



美術館・文学館めぐり

県立近代美術館
葉山
046・875・2800
没後90年萬(よろず)鐵五郎(てつごろう)展 油彩・水彩、版画、水墨画など約400点 ~9/3
1000円
県立近代美術館
鎌倉別館
22・5000
建築家・大髙正人と鎌倉別館 大髙の仕事と所蔵作品で別館の歩みを辿る ~9/3
600円
鎌倉国宝館
22・0753
平常展 舞楽面、弁財天坐像、龍虎図屏風など ~8/27
300円
鎌倉文学館
23・3911
岡田淳の世界 児童文学作家・岡田淳の作品原画 ~9/18
300円
鏑木清方記念美術館
23・6405
清方の描いた夏のけしき 「深沙大王」「ゆかた」など夏の風景・風物画 ~8/27
200円
鎌倉市川喜多映画記念館
23・2500
映画と音楽の素敵な出会い 様々なジャンルの音楽と映画の共演・協奏を辿る ~9/10
200円
観音ミュージアム
22・6100
長谷寺・仏教美術の至宝Ⅲ美術工芸品編 至宝・十一面観音懸仏六面、舎利塔など ~9/24
300円
県立金沢文庫
045・701・9069
アンニョンハセヨ!元暁法師 新羅・高麗仏教の真髄を示す文化財を一堂に ~8/20
600円
山口蓬春記念館
046・875・6094
山口蓬春の日本画と写生 蓬春が描いた草花の日本画と写生 ~9/24
600円
藤沢市アートスペース
0466・30・1816
せかいをうつす 世界をアーティスト各々の技法で表現 ~8/20
無料
横須賀美術館
046・845・1211
美術でめぐる日本の海 本画、油彩などで日本人と海の関わりを紹介 ~8/27
900円
茅ヶ崎市美術館
0467・88・1177
夏の福袋2017動物美術館 色々な技法で生み出された動物モチーフの作品 ~8/31
300円
神奈川近代文学館
045・622・6666
角野栄子『魔女の宅急便』展―魔女とおばけと 原稿や手帳など約350点から軌跡と素顔を紹介 ~9/24
500円
横浜美術館
045・221・0300
よこはまトリエンナーレ2017島と星座とガラパゴス 「接続性」と「孤立」をアートで多角的に考察 8/4~11/5
1500円
そごう美術館
045・465・5515
没後500年記念 レオナルド・ダ・ヴィンチ展 最新研究から作られた大型模型約60点を日本初公開 8/2~10/15
1500円
大佛次郎記念館
045・622・5002
大佛次郎と501匹の猫 にまつわる文章、写真、童話挿絵、愛蔵品など ~11/12
200円



市民活動これまで、これからの50年

第19回かまくら市民活動フェスティバル

8月19・20日10~17時(20日は16時まで)、鎌倉生涯学習センター。  19日10時半、市民活動推進条例をテーマにしたシンポジウム。13時半、映像とトーク「古都の森と楽しい子育て」。15時半、鎌倉にちなんだ夏の音楽とダンス。 団体活動紹介パネル展示とプレゼンテーション、ワークショップ(ロボット製作、タイル画など)、古本市、リサイクルバザーも。無料。
実行委 60・4555



まなぶ

▼第27回鎌倉市遺跡調査・研究発表会
8月6日9時半、鎌倉生涯学習センター。昨年度発掘調査の報告。14時、講演「長谷小路周辺遺跡出土の古代人骨」。無料、資料代千5百円(希望者)。2~6日遺物などの速報展も。
市文化財課 61・3857
▼海外映画の背景を学ぶ
8月16日10時、鎌倉生涯学習センター。チェコの小さな村が舞台の映画「スイート・スイート・ビレッジ」を解説付きで鑑賞。無料。
申込は5日までに往復ハガキで同センター 25・2030。
▼パーフェクトウォーキング 美的健康塾
8月17・24・30日10時、大船学習センター。元モデルが日常生活で健康的に歩くストレッチ、基本姿勢の作り方を指導。3歳~大人、知的障害者とその家族。無料。
申込みは3日までに往復ハガキで同センター 45・7712
▼第14回福祉教育セミナー
8月18日10時、逗子市市民交流センター。「福祉でまちづくり―30年後の地域を描く」をテーマにトーク、講演、グループワークなど。無料。
逗子市社会福祉協議会 046・873・8011
▼家事調停から見えてくる世相
8月20日14時、鎌倉生涯学習センター。横浜家庭裁判所家事調停委員が熟年離婚や認知症後見制度など10年で変化した家裁調停の現実を話す。5百円。要申込。
湘南鎌倉生涯現役の会 046・872・2213
▼鎌倉市高齢者生活支援サポーター養成講座
8月22・29日9時半、鎌倉生涯学習センター。定期的に高齢者宅を訪問し、日常生活の支援をするサポーターの養成講座。2日間受講できる人。無料。申込はF46・0059まで。
市高齢者生活支援サポートセンター 48・1130
▼講演会「要支援者の避難」
8月25日14時、鎌倉女子大学。熊本学園大学講師・吉村千恵さんが、障害者など支援が必要な立場の人々が防災時に安全に避難する方法を話す。無料。
教養センター 32・1221
▼講演会「平和憲法の活かし方」
8月25日14時、逗子文化プラザ。国際ジャーナリスト・伊藤千尋さんが、日本と同じく平和憲法を持つコスタリカを例に平和維持の方法と憲法の使い方を話す。
逗子・葉山九条の会 冨塚方 046・878・6044
▼講演会「性的マイノリティの人権」
8月26日14時、鎌倉市役所。平良愛香牧師と性同一性障害などの性的少数者の大人も子どもも過ごしやすい街をつくるためにできることを考える。無料。
市文化人権推進課 61・3807



第66回実朝祭短歌大会

尾崎左永子さんの講演と歌会

8月9日12時半、鶴岡八幡宮直会殿。 県歌人会の主催で、県知事賞、鎌倉市長賞、鎌倉朝日賞などが選出される。 歌人・尾崎左永子さんの講演「頼朝の歌・実朝の歌」と歌会(作品の講評)、表彰など。資料代は一般千5百円。
木村方 22・3873



科学をひもとく科学体験教室(8月)

夏休みに県内の科学館・研究機関・企業が体験教室などで子どもたちが科学に親しむ場を提供。
抜粋を紹介。詳細は「第17回かながわサイエンスサマー」HPで。

工作体験 スーパーボール作り ~6日9時半~16時半。スライム作り 7~31日9時半~16時半。小学生以上。300円 はまぎんこども宇宙科学館
045・832・1166
ペーパークラフト教室 ペーパークラフトで船の仕組みを学ぶ
5日14時。小学生以上。500円
日本郵船歴史博物館
045・211・1923
生物観察会 磯で魚・ヒトデ・ウミウシなど水中観察 8・9日10時。
4歳~中学生1900円大人2100円。4日前までに申込
観音崎自然博物館
046・841・1533
生物観察会 ウミホタルの採集・発光の観察 19日18時半。26、27日18時。
4歳~中学生1100円大人1300円。4日前までに申込
観音崎自然博物館
046・841・1533
飼育体験 サメの餌付け見学 毎土曜13時。小学生以上。500円
メダカの飼育 6・26・27日13時。小学生以上。500円
裏側見学 平日(除く14~16日)13時。小学生以上。500円
京急油壺マリンパーク
046・880・0152
科学の祭典 科学の実験や科学工作 6日10~15時半。無料 県立青少年センター
科学部045・263・4470
天体観望会 天体望遠鏡で土星観察 5日19時。雨天・曇天中止。無料 藤沢市湘南台文化センターこども館
0466・45・1500
収穫体験 夏野菜の収穫 ~29日各日11時15分。150円 花と緑のふれあいセンター花菜ガーデン
0463・73・6170
ワークショップ ビーチクリーンと漂流物探し 20日9時。無料
ハンカチ作り ~31日。300円
新江ノ島水族館
0466・29・9960


鎌倉朝日新聞社

き く

▼吹奏楽の夕(ゆうべ)
8月8日17時、鶴岡八幡宮(雨天中止)。海上自衛隊横須賀音楽隊の演奏。無料。
鎌倉商工会議所 23・2561
▼第34回鎌倉ジュニアオーケストラ定期演奏会
8月25日17時、相模女子大グリーンホール。組曲「惑星」より木星など。無料。
事務局 080・5512・6137
▼ムーンライトオーケストラ サマーコンサート
8月26日14時半、戸塚区民文化センター。「色」をテーマにしたアマチュアビッグバンドの演奏。無料。
市川方 090・5324・0279
▼鎌倉音楽クラブ フレッシュコンサート
8月29日18時、鎌倉生涯学習センター。鎌倉市小・中・高学生音楽コンクール最高位入賞者のヴァイオリン、ピアノ、チェロの演奏。ラフマニノフ「ピアノソナタ」など。5百円。
斉藤方 25・5971
▼藝大の仲間シリーズ ピアノトリオコンサート
9月23日14時、深沢学習センター。若手演奏家のピアノ、ヴァイオリン、チェロでベートーヴェン「大公」など。無料。
申込は往復ハガキで同センター 48・0023
▼第14回鎌倉銭湯寄席
10月13日13時、鎌倉芸術館。落語家・春風亭昇太の古典落語や曲芸など。2千円。
申込は市内公衆浴場または市公衆浴場業生活衛生同業組合 46・5324
▼第29回ムジカおさらぎ定期演奏会
10月15日13時半、鎌倉芸術館。60歳以上の「鎌倉混声合唱団ムジカおさらぎ」がオーケストラと歌うカンボジア・ベトナムのチャリティーコンサート。モーツァルト「レクイエム」など。無料。
西尾方 26・2403


鎌倉朝日新聞社

丸に三つ葵

季節の心⑭

シャキッと夏の味‥  佐伯 仁

●なぜ胡瓜に胡が付く…
暑い夏、夏なればこそ旨いのが、胡瓜でしょう。この胡瓜に「胡」という字が付くのはなぜ…。 胡瓜の原産地はチベット、ヒマラヤの麓といわれています。昔、中国へはシルクロードを通って伝えられたと考えられています。つまり西域から入ったため、来歴を表わす「胡(えびす)の瓜」と名付けられたようです。他に、胡椒(こしょう)、胡桃(くるみ)、胡麻(ごま)にも「胡」を付け渡来品としました。 『万葉集』に山上憶良が子供たちへ想いをこめた歌―「瓜はめば こどもおもほゆ 栗はめば ましてしぬばゆ」が、あります。その瓜は現在と同じ胡瓜だったのでしょうか。瓜は白(しろ)瓜(うり)、冬瓜(とうがん)、西瓜(すいか)もあるので不明です。 一方、胡瓜を輪切りにすると切り口が葵の御紋によく似ているので、武士たちは畏れ多いと言って食べなかったとか…。 夏の食卓で目に涼しく、舌に爽やかな胡瓜こそ、夏の恵みでしょう。

胡瓜いでて
 市四五日の   みどりかな 大江丸



能「融」・狂言「樋の酒」など

第59回鎌倉薪能

10月6・7日17時、鎌倉宮。雨天中止。
6日は狂言「樋の酒」野村萬斎、能「融(とおる)」香川靖嗣、7日は狂言「樋の酒」野村万作、能「融(とおる)」金春安明。被災地復興に寄せて鎮魂の舞「養老」「井筒」も。7千円。9月1日~申込。
問合せ・市観光協会 23・3050、申込 23・3545



さんか

▼鎌倉風致保存会の催し
▽みどりのボランティア8月2日内藤家墓地、5日泣塔、19日十二所果樹園、26日御谷山林、30日浄光明寺、9月2日十二所果樹園。各9時半、要申込。▽家族で栗拾い9月9日10時、十二所果樹園。9月1日までに申込。
鎌倉風致保存会 23・6621
▼ごみ処理施設見学会
8月2日10時45分、笛田リサイクルセンター。中間ごみ処理施設を訪ねる。小中学生(小学3年まで保護者同伴)。無料。
鎌倉リサイクル推進会議 32・9094
▼ソーラーカーを作ろう
8月5日11時、サクセスオート湘南(関谷742―1)。ソーラーカーを作り塗装する。小学生と親。無料。要申込。
090・7115・4434
▼鎌倉ぼんぼりウォーク
8月6日14時50分、亀岡八幡宮。5百円。
鎌倉歩け歩け協会 090・2633・3715
▼第75回実朝祭奉納俳句会
8月6日16時、鶴岡八幡宮。俳人の星野椿さんらが入選者を発表し講評する。千円。
鶴岡八幡宮 22・0315
▼第227回歌のサロン
8月9日14時、鎌倉生涯学習センター。参加型合唱とミニ演奏会。千円。
古川方 22・2131
▼山の恵みに乾杯!
8月12日10時、ギャラリー檜松(扇ガ谷1―7―20)。地ビール、木・鉄工芸品、有機野菜などの販売。
兼松方 090・5765・7501
▽子ども向けワークショップ10時。北鎌倉六国見山のヒノキの間伐材でリングを作る。幼稚園~小中学生。3千円。
ラ ムガ今西方 090・2677・3726
▼鎌倉てらこやの催し
▽てらハウス8月16~22日10時、大船の千里ビル。午前学び、午後遊び。千円。▽郷土探検9月2日14時、鎌倉駅。大貫明彦さんと川をめぐる。2千円。
84・9746
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ8月19日10時、山ノ内配水池横。
▽山歩き20日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉の景観を後世に伝える基金・望月方 45・7420
▼鎌倉史跡めぐり
▽鎌倉における三浦一族の合戦の跡を歩く8月21・23日9時、鎌倉生涯学習センター前。来迎寺など。▽田谷の密教地底伽藍を訪ねる22・24日9時、JR大船駅南改札大船観音側歩行者デッキ。定泉寺、田谷御霊社など。▽蝉時雨の祇園山に涼を求めて25・29日9時、鎌倉生涯学習センター前。宝戒寺、八雲神社など。
▽多聞院秘仏毘沙門天拝観9月8・11・12・15日9時半、北鎌倉西口交番横。多聞院、光照寺など。 各5百円(交通費・拝観料別)。申込は1週間前までにハガキかFで。
鎌倉ガイド協会 24・6548 24・6523
▼バトンでつなぐ1600人リレー
8月19日10時。七里ガ浜桜のプロムナード周辺50㍍区間を8時間バトンリレーし、ギネス記録を目指す。
七里ガ浜自治会 31・5489
▼家庭裁判所体験ツアー
8月22日10時・13時半、横浜家庭裁判所。家庭裁判所の説明、クイズ、模擬審判体験、法廷見学など。小学4~6年と親。15日までに要申込。
045・345・3506
▼ずし子ども0円食堂
8月23日16時、体験学習施設スマイル(池子1―11)。遊び、宿題、みんなでご飯。子ども無料、大人3百円。ボランティアや食材の寄付も募集。
ずし子ども0円食堂プロジェクト 090・2424・1465
▼第2回防災ハイキング
8月26日9時半、由比ガ浜公会堂。和田塚駅、由比ガ浜駅、長谷駅、江ノ電藤沢支社からの避難ルートを歩き、防災・地域の歴史を学ぶ。0歳以上の親子。5百円(別途交通費)。
かまくらっぷ 090・2452・5665
▼古民家を改装したサロンで楽しむ文章づくり教室 8月26日10時、銀の鈴サロン。コピーライター木村喜貴さんが文章作成指導。3千円。要申込。
銀の鈴社 61・1930
▼卓球の基本技術を学ぶ
9月16日13時、大船体育館。北京オリンピック卓球コーチ・佐藤正喜さんが技術を指導。鎌倉市内在住、在学の小中学生。無料。要申込。
市スポーツ課 43・3419
▼鎌倉商工会議所の催し
▽小学生ロボットセミナー10月1日10時、鎌倉市福祉センター・15日10時、鎌倉商工会議所。10日にロボット組み立て、15日にデザインコンテスト、対戦競技会など。両日参加可能な小学4~6年。7千5百円。9月8日までに申込。
▽紙で兜を作ろう14日10時半・13時半。鎌倉市内の小学生と親。5百円。9月29日までに申込。
23・2561


鎌倉朝日新聞社

『鎌倉の失われた風景』総集編 冊子で配布中

2014年4月から今年6月まで本紙に連載した『鎌倉の失われた風景』の全36回が冊子にまとめられて配布中。 A4判、80㌻、1944円(税込)。
申込は著者の島本方 67・5873



鎌倉生涯学習教養セミナー

8月

21日 健康のための早くからの予防対策 藤間嘉久子
22日 易経が教える人生の知恵 香取和之
23日 紅茶の楽しみ方―ホットからアイスまで 初鹿野みのぶ
24日 陽気なヘンデル―名曲演奏付 菱田啓子
25日 腰痛・肩こりの解決講座(実習) 川越ゆう子
26日 源氏物語-宇治十帖「橋姫」 野田富士子
29日 洋楽と呼ばれていた頃(演奏付) 奥山敏美
30日 着物で作る忍者(着古したゆかた持参) 矢部基子

10~11時半、鎌倉生涯学習センター。無料。
講師は市生涯学習指導者。申込は同センター 25・2030



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(6月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は6月に一般328冊、児童書62冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「鎌倉はせでら不思議物語」松田寿空作・絵 鎌倉長谷寺企画・監修(かまくら春秋社)▼「遺跡に読む中世史」小野正敏・五味文彦・萩原三雄共編〈考古学と中世史研究〉(高志書院) ▼「鎌倉・湘南カフェ散歩―海と山と街と」川口葉子著〈祥伝社黄金文庫〉▼「魯山人―味・陶・書・花・人…業深く崇高な芸術家」〈文芸の本棚〉(河出書房新社)▼「評伝永井龍男―芥川賞・直木賞の育ての親」乾英治郎著〈SIBAA BOOKS〉(青山ライフ出版)▼「横浜・神奈川のしあわせカフェ」〈ウォーカームック〉(KADOKAWA)▼「横浜・鎌倉オトナ女子のすてきな週末―神奈川を楽しむ51のこと」エー・アール・ティ鎌倉編集部著(メイツ出版) ▼「ルポ絶望の韓国」牧野愛博著〈文春新書〉▼「セルフビルドの世界―家やまちは自分で作る」石山修武文 中里和人写真〈ちくま文庫〉▼「ばぁば92年目の隠し味―幸せを呼ぶ人生レシピ」鈴木登紀子著(小学館)▼「余った野菜はささっとストック―即うまレシピ77つき」谷島せい子著(主婦の友社) ▼「豪腕―使い捨てされる15億ドルの商品」ジェフ・パッサン著 馬見塚尚孝監修(ハーバーコリンズ・ジャパン)▼「夏目漱石と西田幾多郎―共鳴する明治の精神」小林敏明著〈岩波新書〉▼「夫・車谷長吉」高橋順子著(文藝春秋)



第37回鎌倉福祉まつり

東北・熊本の被災地支援も

9月3日10~14時、鎌倉市福祉センター。 模擬店、バザー、ダンスなどの舞台、子ども広場、車椅子・点字・手話体験、福祉・リハビリ相談など。被災地への募金、宮城県山元町の障害者施設で作った食品の販売も。
※バザー寄付物品受付 8月23・24日10~15時、同センター。
鎌倉市社会福祉協議会 23・1075



まつり バザー

▼鎌倉 海のカーニバル
鎌倉にゆかりの文化人を講師に迎え、海の美しさや自然の仕組みを五感を使って学ぶ。
▽海のアカデミア8月20日まで由比ガ浜海岸など市内各所。小学生以上と保護者。ビーチコーミングで集めた漂流物で作品制作(千円)などのワークショップなど。
▽海のカーニバル8月20日鎌倉中央海水浴場海の家ASIA前。盆踊り(浜の盆踊りと共同開催)、マーケット、ステージ、パレードなど。ルートカルチャー主催。
▼ふかさわ夏まつり
8月5・6日12~21時、鎌倉市立深沢小学校校庭と周辺。ふかさわ万灯神輿巡行、灯篭流しなど。
原山方 090・8114・9743
▼第45回清和納涼祭
8月19日17~18時半、鎌倉市植木の障害者生活支援センター鎌倉清和園。模擬店、作品販売、かき氷・ポップコーン無料。
46・8700
▼鎌倉浜の盆踊り大会
8月20日18~20時、鎌倉中央海水浴場海の家ASIA前。無料。
実行委 090・2166・9446
▼第17回幸寿苑夏祭り
8月19日12~15時、鎌倉市関谷の鎌倉幸寿苑。「笑」をテーマに模擬店、ゲーム、アトラクションなど。
42・5388
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。▽フリーマーケット8月25日9~15時。雑貨・衣類・手造り品など約20店。▽骨董市26日8~15時。出店者募集。
片岡方 090・5442・3778


鎌倉朝日新聞社

絵本のもととなったメモ書きを前に加藤茂雄さん

ワクワクすることを物語に「岡田淳一の世界」展

鎌倉文学館

鎌倉市長谷の鎌倉文学館で9月18日まで「岡田淳の世界」展が開かれている。 岡田淳さんは1947年、兵庫県西宮市生まれ。神戸大学教育学部美術科卒卒業後、38年間小学校の図工教師を務める。作品に「ネコとクラリネットふき」「きかせたがりやの魔女」などがあり、今回の展示会は「こそあどの森の物語」シリーズの全12巻が今年2月に完結したのを機に開かれた。著書とともに作品の挿絵原画約110点が展示されている。 展示会初日の7月15日は、三重県からもファンが来館し、岡田さんのギャラリートークには親子連れなど百人近くが参加した=写真。 岡田さんは物語が生まれるいきさつなどを紹介し、「ワクワクすることを考えて本を書いてきた。楽しかったこと、すてきだったことは自分の味方になってくれる。好きな本も同じで自分を励ましてくれる」と語った。 鎌倉市由比ガ浜の植田大介さん(小学4年)は自分の好きな『びりっかすの神様』にサインをもらい、「話を聞いていろいろなことがわかってよかった」と喜んでいた。 観覧料は一般3百円、小中学生百円。
同文学館 0467・23・3911


鎌倉朝日新聞社

鎌倉で「木」と暮らす

連続セミナー第5回
快適な暮らしを手に入れる4つのステップ

第2部 古民家を新築する~世界が絶賛する日本の伝統技術
第3部 家づくりは人生の設計図から~家づくりは幸せづくり、幸せな人生を楽しむためのライフプランニング
鎌倉の老舗建設業者・戸井田工務店(大町5―5―9)が、連続セミナーを企画し、参加者を募集している。
4部構成の第2部は「古民家を新築する~世界が絶賛する日本の伝統技術」。日本で初めて伝統構法の家の確認申請を通した滋賀県の有限会社梓工務店会長・伊東裕一さんを講師に招き、その特徴や耐震性について事例を交えながら紹介する。 第3部は「家づくりは人生の設計図から~家づくりは幸せづくり、幸せな人生を楽しむためのライフプランニング」。家づくりやライフプランに役立つ、お金に関する知識をエグゼクティブライフプランナーが紹介する。 第2部8月26日(土)、第3部9月16日(土)開催。時間と場所は共通で午前10時~11時20分、鎌倉商工会議所会議室(鎌倉市御成町17―29)、参加費無料、要事前申し込み。
申し込み・問い合わせ戸井田工務店 0467・24・7777
info@kamakura-standard.com


鎌倉朝日新聞社

「究極の寝室」ショールーム=千葉県松戸市

快眠で猛暑を乗り切ろう!

「究極の寝室」鎌倉の建築業者が提供

連日の猛暑で寝苦しい夜をすごし、睡眠不足ぎみで不調を感じている人も多いと思われる昨今、鎌倉の建築業者が市民に快眠を提供する取り組みを始める。 「良い睡眠で、からだもこころも健康に。良い睡眠のためには、環境づくりも重要です」―これば厚生労働省が「健康づくりのための睡眠指針」として公表したもので、まさに睡眠は健康に重要な役割を果たしていて、そのために寝室の環境を整えることが不可欠。 「究極の寝室」は早稲田ハウス(千葉県松戸市・金光容徳社長)が5年ほど前に開発、これまで千葉県を中心に新築やリフォームで百棟を超える施工実績がある。 貸し切りバスの運転手に質の良い眠りを提供することで安全運転をしてもらおうと、景観地のホテルが採用したり、子どものアトピーや、喘息、花粉症、不眠などがよくなったりした例があり、反響を呼んでいる。 金光社長はこれをパッケージ化して全国展開することを決めた。鎌倉では「家を建てることは命を守ること」を理念とする清興建設(石渡好行社長)が提携する。 床は、宮崎県産の飫(お)肥(び)杉を張り、床下と天井、壁に消臭効果があるといわれる炭を塗り、壁はその上に、湿度調整機能があるとされる珪藻土の壁材を使用。さらに施工時に、床や壁、天井に抗酸化水溶液を吹き付け、空気清浄や抗菌、消臭の機能を付加する。 石渡社長は、「これまで培ってきた当社のノウハウを活かしながら取り組んでいきたい」と話す。
問い合わせ清興建設 0467・24・3700 


鎌倉朝日新聞社

創業170周年謝恩セール

仏壇・仏具の老舗「温古堂」

今年創業170周年を迎えた、弘化4年創業の仏壇・仏具小売業「温古堂」で7月1日から8月15日まで謝恩セールを行っている。 期間中▼全商品1割引(一部除外品あり)の上、170周年記念特別企画として▼30万円(税抜)以上の仏壇の購入でJCBギフト券3万円贈呈▼2500円(税抜)以上の商品購入で線香をプレゼント。仏壇は、上置き型、下台付き、壁掛け型などのタイプがあり、材質やデザインも匠の技が生かされた屋久杉や紫檀のものから家具調のシンプルなものまで各種取り揃えている。この時期限定で盆提灯も各種展示中。
温古堂 鎌倉市大町1―9―25
0467・22・7676


鎌倉朝日新聞社

緑に包まれた介護施設材木座あじさいの家

親しまれて5周年

鎌倉市材木座の小規模多機能型居宅介護事業所「材木座あじさいの家」が7月6日、「開設5周年記念ガーデン感謝の会」を開き、関係者らが参加した=写真。 「福祉に役立ててほしい」と2012年に約4百坪の土地と和風邸宅が市民の篤志家から寄贈され、それを受けた社会福祉法人「鎌倉静養館」が、地域密着型の介護サービスを提供している。 庭園にテントが張られた感謝の会の会場では、同静養館の西崎猛之理事長が「四季折々の自然が満喫できる安らぎのある施設なのでより多くの人に関心をもってもらえれば」と挨拶。寄贈者も「皆さんに喜んでもらえてうれしい」と満足気に利用者の声に耳を傾けていた。 施設では、介護が必要となった高齢者が、住み慣れた家・地域で生活していけるように「通い」を中心に「訪問」「宿泊」のサービスを提供している。管理者の萩原克さんは「定員29人のところ登録者が22人なのでいつでもご利用下さい」と話している。
問い合わせ 0467・24・0505


鎌倉朝日新聞社

スケッチ日記②

「緑影」  黒川 明

鎌倉駅から大巧寺、本覚寺と巡り、滑川を渡って妙本寺にたどり着いた。 途中は真夏のように暑かったが、ここは大木の森に囲まれていて陽の光も柔らかい。 見上げると、空は小さく細切れになっている。参詣の人や写真機を抱えた人たちとすれ違った。仄暗い森の中にポツンと佇んでいると、何かの気配のようなものを感じる。 スケッチの支度をしていると風が涼しげに森を吹き抜けて、梢を揺らした。感じていた気配は、木々たちのひそかな息遣いなのかもしれないと思った。(水彩、31×41㌢)



鎌倉年中行事

8月

▼鶴岡八幡宮のぼんぼり祭 6~9日。6日15時、夏越祭。17時、俳句会。7日17時、立秋祭。9日10時、実朝祭。正午、短歌会。
▼黒地蔵縁日 10日0時~正午、覚園寺。
▼四万六千日詣り 10日杉本寺、長谷寺、安養院。
▼閻魔縁日 16日14時、山ノ内の円応寺。非公開。
▼鎖大師の施餓鬼法要 16日11~16時、本尊ご開帳。手広の青蓮寺。
▼鵠沼皇大神宮(烏森神社)人形山車 17日。
▼鎌倉宮例祭 19日16時、前夜祭。20日10時、例祭。21日10時、後鎮祭。
▼玉縄首塚慰霊祭 19日18時、ぼんぼり点灯。夕方、玉縄首塚で墓前祭。雨天中止。
▼片瀬諏訪神社例大祭 27日神輿や山車。


プロムナード

海を見ていることで、心が洗われたり、癒されたりしたりした経験をした人も多いと思います▼「長与専斎」という医者をご存知でしょうか。「衛生」という言葉を日本で初めて医学的に用いた人物です。 彼が鎌倉は地形的な特徴からも「海水浴場に最適」と発表しました。当時は海水浴に医療行為として期待されており、観光という側面とは異なったかたちで話題となりました▼現在では、海水浴の医療効果に関して根拠が不明ということもあり、医療的な目的で訪れる人は少ないかもしれません▼海を訪れる目的は人それぞれ異なると思いますが、誰もが安心して楽しめる海水浴場であってもらいたいものです。 (N)


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