鎌倉朝日新聞 (3月1日号 2022年 第516号)

鎌倉朝日新聞社

大河ドラマ館 鎌倉 オープン

肖像画がおしゃべりするポスターも市内に

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の 13 人」を契機に、鎌倉の魅力を再発信し、 地域活性化を図る拠点として、「鎌倉殿の13 人 大河ドラマ館」が、3月1日に鶴岡八幡宮境内の鎌倉文華館鶴岡ミュージアムに開設される。23年1月までの期間限定。 主要登場人物たちの衣装や小道具に加え、鎌倉幕府を再現したジオラマや大型造作、ドラマの魅力や制作のウラ側などのシアター映像などが展示されている。 入館料は大人千円、小中学生500円。入館時に渡されるパンフレットを鎌倉国宝館や鎌倉歴史文化交流館で提示すると入場無料の特典付。☎0467・39・5306 大河ドラマ館の「しゃべる肖像画ポスター」が、開館の期間中、市内各所に貼り出され、ポスターのQRコードをスマホで読み込んで肖像画にかざすと、肖像画がしゃべりだす。ドラマ館のPRだけでなく、鎌倉観光を楽しみ、鎌倉の魅力再発見のきっかけになることを目指している。


鎌倉朝日新聞社

「北条双六絵巻」

印刷大手が寄贈

鎌倉幕府誕生から終焉まで、執権として幕府を支えた北条氏の歴史を双六(すごろく)の形式で絵巻にした「北条双六絵巻」が2月4日、トッパン・フォームズ(東京都)から鎌倉市に寄贈された。 同社の文化貢献活動の一環で、自社で企画し、鎌倉歴史文化交流館監修のもと制作した。絵巻は天地40㎝、全長6・2m、高精細長尺印刷技術により、つなぎ目なしに製造されている。同社では、歴史上の人物をテーマに作品を日本古来の絵巻形態で制作し、3年前からゆかりの自治体へ贈っている。 わかりやすい解説と、鎌倉市在住の画家・横山寛多さんの楽しいイラストで、小学生から大人まで楽しみながら歴史を学べる。 1160年に頼朝が伊豆に流されるときから、1333年の鎌倉幕府滅亡まで、年表を作成し、解説文も担当した同文化交流館の大澤泉さんは「歴史上のできごとを最新の情報を取り入れて洗い直し、紹介した。絵が入ることで親しみやすくなった」と話す。 横山さんのイラストも斬新で、「いざ、鎌倉へ」と馬にまたがる頼朝がスマホを手にしていたり、吾妻鏡の制作員がパソコンと向かい合っていたりしている。 鎌倉歴史文化交流館(同市扇ガ谷1丁目)で展示されている。
0467・73・8501


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鎌倉を知ろう

ファンタスティック
☆ライブラリー

図書館をもっと知ってもらうための鎌倉市図書館と市民団体の協働事業「ファンタスティック☆ライブラリー110」が2月から3月13日まで市内5カ所の図書館を巡回している。図書館ホームページ、動画YouTube鎌倉市公式チャンネルにも公開。 【展示】▼「かまくらの保育」かまくら女性史の会が、鎌倉に保育が発祥した明治から大正にかけて設立したハリス記念鎌倉幼稚園・鎌倉保育園・明治幼稚園を紹介=写真。
▼「石に刻まれた松坡」松坡研究会が、逗子開成中学・高等学校と鎌倉女学院の創立者、田辺松坡の撰文や書が刻まれた石碑などを紹介▼「間島弟彦生誕150年記念 間島夫妻の事跡を辿る」間島弟彦愛子夫妻旌徳の会が、鎌倉市内にある間島夫妻ゆかりの場所を紹介▼「あんな絵本、こんな絵本㏌鎌倉」おはなしひこうせんが、鎌倉ゆかりの絵本作家を紹介。 【かみしばい】「鎌倉市図書館はじめて物語」市図書館開館110年を記念して制作した紙芝居で、鎌倉の図書館が建てられた経緯を伝える。


鎌倉朝日新聞社

鎌倉みほとけ紀行(118)

藤澤山遊行寺・阿弥陀如来坐像

生涯をかけて全国を遊行(ゆぎょう)(諸国を巡り歩く修行)された一遍(いっぺん)上人(しょうにん)(遊行上人)が住まわれた寺、通称「遊行寺」は正式名称を時宗総本山、藤澤山(とうたくさん)無量光院(むりょうこういん)清浄光寺(しょうじょうこうじ)といいます。 その教えは「南無阿弥陀仏」を一遍(いっぺん)(一度、一回)でも唱えれば凡聖を問わず信不信を選ばず悟りが証され必ず往生することができる。このメッセージにどれだけ多くの人々が救われたことだろう。生涯配った念仏札はその数、25万1724人といわれます。 大伽藍と共に境内はとても広く、これは過去の飢饉や震災、疫病などに遭う窮者を守る場であっ たそうです。民衆と共に歩まれた一遍の息吹、遺伝子がいまに伝わっているのだと有難い思いがします。   そして関東最大の木造建築の本堂正面に御本尊阿弥陀如来坐像が眩い金色を放っておられます。静かに堂々と坐す如来の姿に心が鎮まります。ご案内下さった遊行寺宗学林学頭、宝物館館長の遠山師のお話によりますと、この坐像は金(こん)色相(じきそう)といい360度すべての方向に弥陀の徳を放っておられる姿だといわれます。 「弥陀(みだ)の本願(ほんがん)」(阿弥陀さまが人々を救済しようとの根本の願い)があらゆる人々に届くように、みほとけが私たちを照らして下さっているのです。その大いなるメッセンジャーこそ一遍であったのだと思いました。人々と共に歩まれた寺、広々とした大本山遊行寺に、お寺本来の在り方を学びました。 帰路、宝物館を拝観させていただきました。圧巻の展示はぜひ、お立ち寄りをおすすめします。
寄木造、玉眼、金泥塗土紋貼付。像高184㎝、 中世後期~近世初頭。


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「ひと」
時宗75代法主に就任した教恩寺住職

東山 心徹(ひがしやま しんてつ) さん

4つの名前を持つ。心徹は僧侶としての名。書道家としての号は右徹。戸籍名は勉。そこに時宗法主としての他阿一浄上人が加わった。1月6日に就任し、藤沢市にある総本山・清浄光寺(遊行寺)から宗派の指揮をとる。 先代の他阿真円上人(加藤円住氏)は昨年12月9日102歳で亡くなった。次の法主と決まっていた人が高齢のため辞退し、推薦委員会がつくられて東山さんが選ばれた。7年の任期制となって初めての法主となる。 新潟県にある生家が、時宗の寺の檀家だった。小学校の先生でもあった住職が、祖父の法事の際に「私に預けないか」と親に持ち掛けた。18歳の高校生のときだ。 「どんなことをするのかと、興味半分だった」遊行寺での修業が始まった。朝早くからのお勤めや掃除。ところが「つらいと思った覚えがない」 御付きになったお坊さんが、珍しいお菓子が届くと声をかけてくれるなど、楽しい思い出が多いという。 3年ほどの修行を終え、東京の立正大学へ。学んだのは社会福祉学だった。そのまま社会福祉の道を歩むかと思われたところに、かつての兄弟子から声が掛かった。 鎌倉市大町にある教恩寺の跡を継がないかという話だった。当時の住職は高齢で跡継ぎがなかった。以来、半世紀がたつ。 時宗の法主は、宗祖一遍上人の後継、他阿真教上人以来、他阿の名を継いでいる。全国を布教に歩いた一遍上人の教えから、「遊行上人」とも呼ばれる。 時宗寺院は全国に約400カ寺。コロナ禍の影響は各寺にも及んでいる。人が集まれず、法事が中止になることもある。例年、遊行寺では節分に特設舞台をつくって豆まきをしているが、今年は取りやめた。 「リモートや文書だけでは、人と人のつながりが薄くなってしまうのではないか。居酒屋でお酒を飲むのも、音楽やスポーツなどの楽しみも大事なこと」と心配する。 東日本大震災などからの各寺の復興支援や、東南海地震などを想定しての制度づくりも課題だ。 鎌倉市に拠点を置く書道団体、日本総合書芸院の理事長になって10年近く。 鎌倉市日中友好協会の会長も務め、書道展で優秀だった中学3年生3人を連れて中国を訪問した。
それもこの3年途絶状態。早く平常に戻して再開したい。74歳。
(文・写真 真田正明)


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てらこやたまりば

いざっ!!
鎌倉てらこや(82)

心の〝たまりば〟
鎌倉てらこや事務局 豊田 晋

オンライン会議システムを利用した事業「てらこやたまりば」を、2月13日に開催した。 普段は子どもたちとてらこやの大学生スタッフがおしゃべりやゲームを楽しむことが多いが、今回は翌日のバレンタインデーにちなんで、お菓子を持ち寄りデコレーションする催しを企画した。 6人の子どもたちが参加し、一刻も早くおかし作りに取り組みたいのかお菓子やデコレーション材料の紹介もほどほどに、メイン企画がスタート。夢中になると画面に映るお互いの様子が分からなくなってしまう心配もあったが、オンラインで話しながら、クッキーの形、トッピングや盛り付け方など工夫をしてお菓子作りをした。 途中、何を作っているのか、お互いにクイズを出し合ったり、学校や家庭での出来事の話をしたりして大いに盛り上がった。飾り付けたお菓子を見せ合う「お披露目会」の時間となり、画面いっぱいに、こだわりがつまった色とりどりのお菓子が映し出され、工夫した所を興奮気味に教えてくれた。お菓子を満足そうに頬張る子どもたちの表情からも自慢作ができたことが伝わってきた。 別れ際、「次はいつやるの?」「コロナが怖いから対面の活動には行けない」と話した男の子がいた。彼は東京に住んでいるため、鎌倉まできて活動に参加するのが難しいのだという。 活動中、近況や今ハマっているゲームのことを楽しそうに話していた。みんなが退室しても最後までカメラ向こうから手を振って別れを惜しんでいた姿が印象的だった。彼はこの「てらこやたまりば」へ毎回のように参加している。大学生と会うためにオンラインの場へ来てくれているのだ。 オミクロン株が広がり、子どもたちの間でも感染が拡大している。彼にとってこのオンラインの場が、安心して集える“たまりば”のような場所になってくれていたのなら嬉しい。
鎌倉てらこや事務局
0467・84・9746(平日13~17時)
http://kamakura-terakoya.net/


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奥谷博《針千本》1965年 油彩、カンヴァス 東京国立近代美術館蔵

み る

▼県立近代美術館
▽葉山館「奥谷博―無窮へ」4月3日まで。東京藝術大学時代の1950年代から現在までの代表作と上京前の作品を展示。「祈りの千手観音」など約110点。1200円。要予約。
046・875 ・2800
▽鎌倉館「山口勝弘展―『日記』(1945―1955)に見る」4月17日まで。戦後日本メディアアート先駆者山口勝弘の日記から見えてくる作家らとの関わりや初期作品から活動の出発点を振り返る。7百円。要予約。
22・5000
▼春、うらら。―清方の風景とスケッチ
3月4日~4月10日鏑木清方記念美術館。春の情趣あふれる作品と、鎌倉、箱根、大磯の風景や草花のスケッチなど。2百円。
23・6405
▼川喜多映画記念館
企画展「崩壊と覚醒の70sアメリカ映画」3月13日まで。ニューシネマに始まり現在へ繋がるエンターテイメント映画のメガヒットに至るまで70年代のアメリカ映画を紹介。2百円。
▽関連上映 3月1・3・5日10時半、2・4・6日14時「恐怖の報酬」1・3・5日14時、2・4・6日10時半「オール・ザット・ジャズ」
▽ジャン=ポール・ベルモンド追悼上映3月8・10・12日10時半、9・11・13日14時「リオの男」。8・10・12日14時、9・11・13日10時半「恐怖に襲われた街」。各千円、小中学生5百円。
23 ・2500
▼林家彦いちスライド&トーク「世界の旅噺」
3月5日13時半、本郷台のあーすぷらざ。ヒマラヤ旅行の写真を噺家が解説。無料。要WEB予約。
045・896・2121
▼人形劇ぴぴ☆しあたー
3月6・12・21・26日11時半~16時半、鎌倉由比ガ浜通りのソングブックカフェ。客席ひとつの人形劇場の10周年記念公演。1回約3分。無料。
https://www.theatre-puppeteria.com/
▼能を知る会 横浜公演「隅田川」
3月9日14時、横浜能楽堂。解説「能の子方」、狂言「名取川」野村萬斎、能「隅田川」中森貫太。現代語字幕解説付。6380円~。
鎌倉能舞台 22・5557
▼大野健一個展
3月14~21日鉢の木北鎌倉店。富士山を背景にした春の花などパステル画約10点。無料。
鉢の木 23・3723
▼春日神霊の旅―杉本博司 常陸から大和へ
3月21日まで県立金沢文庫。称名寺、金沢文庫小田原文化財団などの史料から春日大社への信仰を紹介。8百円。
045・701・9069
▼ふしぎなせかい
3月21日まで茅ヶ崎市美術館。収蔵作品から非現実的、ふしぎな作品を展示。作者と見る側の想像力の「ふしぎ」に触れる。2百円。
88・1177
▼鎌倉彫の香合―掌の美を愛でる
3月31日まで鎌倉彫資料館。室町時代から現代の小型の鎌倉彫香合を中心に約40点を展示。3百円。
25・1502
▼山口蓬春の古陶磁が奏でる美の世界
4月3日まで山口蓬春記念館。蓬春が愛蔵した古陶磁と蒐集家としての側面を紹介、日本画や下図からいかに古陶磁を作品に取り入れたかを探る。6百円。
046・875・6094
▼ミロコマチコ いきものたちはわたしのかがみ
4月10日まで横須賀美術館。第18回日本絵本賞大賞を受賞。近作から新作までの絵画、絵本原画、立体作品など2百余点。1100円。
▽関連イベント 3月20日15時、ライブペインティング。要申込。
046 ・845・1211
▼広重の堅絵東海道勢ぞろい12Daysの京旅行
4月17日まで藤澤浮世絵館。日本橋から京都まで東海道の宿場や周辺を描いた広重の「五十三次名所図会」から約12日間の旅を追体験。無料。
0466・33・0111



き く

▼植木リトゥル・エコーアンサンブル
3月5日13時、鎌倉芸術館。鎌倉、横浜市内8校の小学生で構成されたジャズバンドの第36回定期演奏会。「サウンドオブミュージック」など。入場自由。
岡戸方 080・4235・5979
▼渡邉康雄ピアノ・リサイタル
3月6日14時、藤沢リラホール。湘南モーツァルト愛好会例会。モーツァルト「ピアノ・ソナタニ長調K576」など。5千円。
046・872・1963
▼「こころ」伝わるスパイスカレー&コンサート
3月13日12時半、安国論寺。NHKの夏目漱石「こころ」をテーマにした番組から生まれたメタ・バラッツの「こころカレー」と小川コータ&とまそんの「こころ」が聴ける食と音楽のイベント。前売5500円(拝観料、飲食、ライブ代込)、QRコードから。
問合せ小川コータ&とまそんメールstaff@kotatoma.net
鎌倉朝日新聞社
▼東日本大震災復興応援チャリティライブ「PESHI ROCK」
3月13日15時、葉山町福祉文化会館。D・W・ニコルズらと公文国際、横須賀学院など高校生バンドのチャリティライブ。2千円、高校生以下千円、前売り1500円、高校生以下5百円。
3・11つなぐっぺし 090・5573・0880
▼鎌倉ジュニアオーケストラスプリングコンサートwith青島広志先生
3月24日18時、鎌倉芸術館。青島さんと音楽で巡る世界の旅。カルメンより「トレアドール」、「威風堂々」など。無料。要予約。
事務局 080・5512・6137



さんか

▼第55回葉山町文化祭
葉山町福祉文化会館。3月5日14時半ハンドベル。15時45分ギター。6日13時半コーラス。12日12時半詩吟詩舞。葉山町文化協会主催。
▼小坪わかめ収穫祭
3月6日10時、小坪漁港岸壁。小坪の生わかめの販売。一人一袋限り5百円。
逗子市観光協会 046 ・873・1111
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。
▽フリーマーケット3月11日9~15時。雑貨・衣類 ・手造り品など約20店。
▽骨董市12日8~15時。
※フリマ・骨董出店者募集。
片岡方 090・5442・3778
▼大船フラワーセンターの催し
▽フラワーコンサート6日11・14時、ホルン・デュオ。20日11・14時、ピアノ・デュオ。各無料。▽ブルーベリーの鉢植え体験12日10時半・13時半。小中学生対象。無料。要申込。各入園料別。
46・2188
▼鎌倉ユネスコ協会
▽バザー3月13日10~14時、同会深沢倉庫(深沢中学へ上る手前の信号右折の長屋)。毎月第2日曜、雨天開催。※献品受付:衣類・着物・雑貨・支援用食糧品。
44・9830
▽書きそんじハガキでアジア寺子屋支援未使用切手・プリペイドカードなど。鎌倉市御成町11―40Mビル3Fへ。
080 ・6602・9498
▼ふらっとカフェ鎌倉
食を通じて多世代交流
▽3月18日17時半~18時半二階堂デイサービスセンター。音楽会、国際交流、弁当のテイクアウト。子ども2百円、大人5百円。
▽23日16~18時ソンベカフェ。テイクアウトのみ。5百円。メールで予約flatcafekamakura@gmail.com
渡邉方 090・5199・1654
▼逗子トモイクフェスティバル
3月19・20日逗子文化プラザホール。共に学び、共に育つ「共育のまち」の実現を目指し、大人も子どもも、共に知り・体験し・学び・響き合う場を創造。
▽ミュージックフェア19日10時。子どもから高齢者まで逗子周辺で活動する演奏団体が出演。無料。
▽逗葉でごきげんよう19日14時。逗子の魅力を音楽、朗読、手話、歌で感じるトーク&バラエティ。無料。
▽トモイクミュージックコンサート「いのちかがやく…」20日14時。瞑想ピアニストウォン・ウィンツァンさん、歌い手鈴木重子さんらの演奏。前売3千円。
▽舞台に乗って台本を演じてみよう20日10時。基本の声の出し方など演技を楽しむ。百円。要申込。
▽「音の映画―Our Sounds」上映会20日19時。1500円。
▽福祉をテーマにした絵本のシンプルで本質的なメッセージに触れる19・20日10~15時。絵本からのメッセージに触れる。無料。
046・870 ・6622
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ3月19日10時、山ノ内配水池脇。
▽山歩き20日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉の景観を後世に伝える基金・望月方 45・7420
▼早春の動植物「ノウサギの食痕を探そう」 3月20日13時半、浄明寺緑地。無料。要申込。
鎌倉市公園協会 45・2750
▼第16回鎌倉市親子テニス教室
3月21日9時・11時半・14時半、笛田公園。鎌倉市在住、在勤、在学の5歳~大人対象。初心者から経験者まで。あざみ野ローンテニススクール森田誠一郎コーチらが指導。1500円。鎌倉市テニス協会のHPから申込用紙をダウンロード、郵送、メールで申込。鎌倉市テニス協会主管。



まなぶ

▼武田流 流鏑馬
3月5日14時、鎌倉芸術館。魅惑の鎌倉、講座シリーズ第5回。流鏑馬の歴史、見どころを学ぶ。1200円、前売千円。
0120・1192・40
▼逗子市教育委員会社会教育課の催し
▽子どもの聞く耳が育つ伝え方 3月8日。親子関係、親の自己肯定感を育てるペアレンティングプログラムから、声かけを学ぶ。講師は子どもの虐待防止センター相談員・青木幸子さん。
▽男女共同参画メディアリテラシー講座 3月9日。メディアが発信する情報を男女共同参画の視点から性の多様性を考え、読み解く力を身につける方法を学ぶ。講師は東海大学・谷岡理香教授。
各10時、逗子市民交流センター。無料。要申込。
046・873・1111
▼ひきこもりを考える講演会
3月17日14時、鎌倉商工会議所会館。「8050問題」に向き合う現場から、私たちに出来ることを考える。講師は心理カウンセラー・明石紀久男さん。無料。要申込。
鎌倉市ひきこもりに関する連絡会 61・3958
▼晃陽片野玄貞と田辺松坡
4月10日13時半、鎌倉婦人子供会館。大正から昭和にかけての大功寺住職・片野玄貞と田辺松坡の交流を学ぶ。松坡文庫研究会主催。5百円。要申込。
鎌倉市中央図書館 25・2611



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(1月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は1月に一般218冊、児童書21冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「人生の土台となる読書-ダメな人間でも、生き延びるための「本の効用」ベスト30」 ▼「やわらかい知性」坂東眞理子著 河出書房新社(河出新書) ▼「日本像の起源-つくられる〈日本的なるもの〉」伊藤聡著 KADOKAWA(角川選書) ▼「寺社と社会の接点-東国の中世から探る」菊地大樹編 近藤祐介編 高志書院 ▼「無敵の読解力」池上彰著 佐藤優著 文藝春秋(文春新書) ▼「脱日本入門-普通のサラリーマンが金持ちになるための最新・最強のバイブル」加谷珪一著 文藝春秋 ▼「発達障害という才能」岩波明著 SBクリエイティブ(SB新書) ▼「ボケ日和-わが家に認知症がやって来た!どうする?どうなる?」長谷川嘉哉著 矢部太郎イラスト かんき出版 ▼「スマートシティの脅威」加藤やすこ著 緑風出版 ▼「かながわ酒蔵探訪」内田潤著 神奈川新聞社  ▼「いのちに寄り添う自宅介護マニュアル-これから介護と向き合うあなたに」やぎひろみ著 横山ふさ子絵 新曜社 ▼「暮らしの民藝-選び方・愉しみ方」萩原健太郎著 エクスナレッジ ▼「月金帳 第1集」牧野伊三夫著 石田千著 港の人 ▼「人生の締め切りを前に-男と女、それぞれの作法」田原総一朗述 下重暁子述 講談社(講談社+α新書)


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児玉康子さん

児玉康子 ピアノリサイタル

「今、私の魂に響くもの」2022 ソナタの変遷

4月3日14時、藤沢リラホール。 桐朋学園大卒業後、英国留学を経て、神奈川推薦音楽会や東京シティフィルとのコンチェルトなど出演多数。 「今、私の魂に響くもの」シリーズの第9回目。ベートーヴェン「ソナタOp. 27―2『月光』」、ショパン「ソナタOp. 58」など。 3000円。
響の会・児玉方 22・7704


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季節の心(63)

あ~聞こえますか… 佐伯 仁

●時代は進む休まずにり
3月、弥生。1925年(大正14)3月22日は放送記念日。 東京で仮スタジオを設け、NHKが日本のラジオ第一声を上げた日だ。 「ア~ア~聞こえますか…こちらはJOAK、JOAK。こちら東京放送です。こんにち只今より放送を開始します」 7月11日、愛宕の東京放送局(現・放送博物館)から本放送開始。 世界初の放送局は米国・ピッツバーグ。1920年11月2日に開局。日本に先立つことわずか5年。 興味深いのは草創期のラジオドラマ。東京では「放送舞台劇」、大阪では「台詞劇」。名付け方にも明治期の面影が濃厚。 思えば文明開化のザン切り頭に、大正ロマンのラジオ旋風は暮らしに「聞く」楽しみを創造。 ラジオに次いで日本でもテレビが1953年(昭和28)本放送を開始。 約百年前、放送につくした先人の業績に感謝。 現在、放送中のNHKの朝の連続ドラマ、戦後間もなく放送され親しみやすい英会話講座にもふれている。 当時、英語は憧れ。子供の耳も捉えたドラマをみると電波の強い抱擁力が伝わってくる。
 いきいきと三月生る   雲の奥  飯田龍太


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心のふる里を行く(44)

日本文化のステレオタイプはいつ
いかにして生まれたのか 池田雅之

日本は古代においては、中国、東アジア、中世以降は欧米との対立・交流を通じて、国づくりに励み、今日にいたる。欧米に限って、日本はこの5百年間、彼らにどう見られてきたのかを概観してみよう。とりわけ日本は、常々欧米との対比で、国の方向性を決めてきたといえるからである。 欧米人が日本をどう見てきたのかを知ることは、私たちが生きていく上でのヒントになるにちがいない。そこで、彼らが思い描く日本文化にまつわるステレオタイプ(例えば、芸者、富士山、腹切りなどの固定化した日本イメージ)の問題に注目してみたい。 日本国の名前が西洋人の記述に初めて登場するのは、イタリア人のマルコ・ポーロが口述筆記させた13世紀の『東方見聞録』である。この本に日本は「ジパング」という名で出ており、「黄金の国」と書かれているが、実際のところマルコ・ポーロ一行は25年におよぶ長旅をしたが、日本に来たわけではない。 日本人と西洋人との実際上の接触は、1543年にポルトガルの商人が種子島に漂着し、鉄砲を伝えたことにはじまる。そして5年後の1548年には、スペイン人のフランシスコ・ザビエルが来日し、キリスト教の宣教活動をはじめた。ついで1563年ポルトガル人で、イエズス会宣教師のルイス・フロイスが来日し、キリスト教の宣教とともに、日本全般の記録を執筆している。彼の著作は膨大な数にのぼるが、『ヨーロッパ文化と日本文化』(岩波文庫)がハンディーで読みやすく、おもしろい。 フロイスの『ヨーロッパ文化と日本文化』は1585年にまとめられた小著だが、日欧文化比較の史上最初の著作といってよい。しかし、西洋人と日本人を対立的・対称的に描こうとするあまり、今日的視点からすると、欧米における日本文化のステレオタイプを生む元凶となっている印象を受ける。 例えば、「西洋人の言葉は明晰だが、日本では曖昧な言葉が一番優れた言葉である」とか、「日本人は西洋人に比べてあまり喜怒哀楽を表さない」とかいった記述がみられる。部分的に認めはしても疑念を感じざるをえない。また、フロイスは、キリスト教徒の清廉潔白さを主張する一方で、日本の僧侶の道徳的堕落ぶりを指弾している。そのあたりにも、宗教的な判断の偏りや西洋文化中心主義が潜んでいるように思われる。 欧米では以後、日本文化というと欧米とは正反対なもの、あべこべなものという認識の枠組みが、できあがってしまったのである。自文化(欧米)と異文化(日本)の共通性にスポットを当てずに、対立的・対極的に捉える西洋流の二元論には、どうしても欧米人の文化的・宗教的優越主義の立場がにじみでているように考えられる。
(早稲田大学名誉教授・鎌倉てらこや顧問)


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田邊さん(右)と宍倉さん

鎌倉彫の小さなアクセサリー

地元の高校生のデザインで

鎌倉市由比ガ浜の鎌倉彫工芸館(伝統鎌倉彫事業協同組合)で、地元の高校生がデザインした鎌倉彫のアクセサリーが紹介され、話題を呼んでいる=写真。 県立七里ガ浜高校3年生の田邊真和(まな)さん(18)は、高校1年生のときに鎌倉彫に関心をもち、同工芸館を訪ねて話を聞くうちに職人さんたちとも親しくなり、頻繁に通って鎌倉彫の制作過程などを学んだ。昨年6月には撮りためた写真の展示を行った。そのうち自分でも何かデザインをしようと思い、生活の中で使えるアクセサリーをデザインすることに決めた。30代以上の女性が身に着けられるものをと、花のデザイン画を描き、鎌倉彫職人の宍倉幸(ゆき)さん(50)に数点渡したところ、アジサイと想像上の花の2点が作品になった。長さ1㎝、厚さ3㎜ほどの鎌倉彫の飾りにゴールドのチェーン、小さな真珠を数個つけたチェーンの二連のネックレスと、同じデザインの鎌倉彫のイヤリングが完成した。チェーンに真珠をとおすなど初めての経験に苦戦した宍倉さん。「これまで作っていたアクセサリーと全く違うので勉強になった」と話す。 1月に志望大学への進学も決まり、晴ればれとした顔の田邊さんは「大学で日本の伝統工芸を研究し、振興に務めたい」と意気込む。 作品を商品化するかどうかは決めていないと組合では話している。



278万円寄付

北鎌倉の景観を後世に伝える基金

北鎌倉の景観を後世に伝える基金(出口 克浩代表)が2月 15 日、鎌倉市緑地保全基金へ278万9007円 寄 附 した。 同会は鎌倉市の三大緑地の一つ「台峯」の保全を目的に1998年、故なだいなだ氏を会長に任意団体として発足。2001年にNPO法人となったが、昨年9月、「山崎・台峯緑地」の一部供用開始を区切りに解散した。今回の寄付はその精算金で、2009年にも1354万円寄附にしている。同会は任意団体として今後も活動を継続していく。



ミャンマーの僻地無医村で食料支援
ミャンマー ファミリークリニックと菜園の会(42)

  代表理事 名知仁子

昨年2月1日に突然起こったミャンマーのクーデター。ほんとにあまりに突然すぎた。インターネットの遮断をはじめ、いまもなおこんなにも簡単に生活が一変するのだと身をもって体験している。辛くないといえば嘘になる。こんな政情でも人々は生きている。また生かされているのを感じる毎日。我々が活動している僻地の無医村では日給ペットボトル1本分2000チャット(約140円)。それさえ得られなくなった。 当会は、昨年3月からダボチョン村の住民と会議を重ね9カ月を経て、12月に念願の〝未来に繋がる食料支援〟を開始した。 〝もらう幸せ→できる幸せ→与える幸せ〟の循環を構築するために、未来の社会を創るダボチョン村の平均年齢18歳の8人のユースチームとコミュニティ形成を目指している。 村では家計を助けるために農作業で忙しく、町にも来たことが殆どない。学校に行きたくても行けず、本を読むなどもしたことがない若者も多い。その彼らが立ち上がり、大人も巻き込み、村の社会を持続可能に廻していくシステムを考えて実行するお手伝いを当会がしている。ワクワクするけど忍耐も必要になる、根気のいるプロジェクトだ。  保健衛生パートと、村のユースチームとミャウンミャユースチームとのコラボの食料支援パートの2部構成で行い、村の若者と町の若者の交流を可能にする仕掛け。その次に彼らが為したい村の姿を描いてもらう。そしてそれを共有し、今年9月末までに当会とミャウンミャユースチームが体制をつくる支援する。 自分たちで作り上げていく未来と社会。夢を持って進んでいきたい!お力添えをよろしくお願いします。
事務局 東京荒川区東尾久8―41―23
FAX 03・6807・7499
myanmarfcg.info@gmail.com
http://mfcg.or.jp/
https://www.facebook.com/mfcg.or.jp

【この記事は清興建設提供】


鎌倉朝日新聞社

ミネラルミストのTOJI場

万人が健康にすごせる世界めざして

温泉湯治で心も体もポッカポカ

温泉に行きたいけどコロナ禍で行けない、疲れがたまっていてつらい、サウナにハマっている等々…ご高齢者から若者までおすすめの施設が鎌倉にある。 独自技術を用いて土壌から天然温泉成分を抽出した「クラフト温泉」を研究開発し、その温泉ミスト浴ができる湯治施設を運営するLe Furo(ルフロ)の直営湯治施設「Le Furo 鎌倉」では、「クラフト温泉」のミネラルミスト浴で、深部体温を上げ、ホルモンバランスや自律神経を整える湯治を体感できる。 肩こりでつらいと、88歳の母親を伴い訪れたA子さん。さっそく館内着に着替えて、入室すると、心地よいミストに包まれ、一寸先も見えないほど。室温は人間の副交感神経が活発に機能する40℃に保たれ、床に薬石が敷き詰められている。カップル用のスペースもあり、石の上に横たわると体がぽかぽかしてくる。だんだんと皮膚の上に汗のつぶが膨らんでいくのを感じながら10分ほど経って室外にでて温泉ミネラル水を1杯。すっぱかったり甘かったり体調によって味がちがうのだという。体温を測ると38℃に。入浴を繰り返しているうちに着衣が汗びっしょりになっていた。 さっぱりとして生き返った気分になった。来店前は足を引きずりながら歩いていた母親も帰途は足取りが軽かった。 さらに「彫刻リンパ」の施術メニューがあり(料金別途)、TOJIで体温を上げミネラルを吸収した身体に施すことで最強のパフォーマンスを発揮。彫刻リンパは骨、筋肉、リンパ、臓器まで全身をマッサージする。 「クラフト温泉」製品は販売されていて、週1回のTOJIとミネラル水の毎日の摂取で糖尿病の血糖値が下がった例もあるという。 TOJI1回4000円(税別)のところ、鎌倉朝日読者3000円(税別)の特別価格。 要予約。午前10時~午後9時(最終受付7時)日曜・祝日は午後8時まで(最終受付6時)、火曜定休。
鎌倉市小町2-6-15☎0467・60・6560


鎌倉朝日新聞社

スケッチ日和(52)

「関谷早春」 黒川 明

以前から関谷を描きたかった。富士が見える冬がよいか、菜の花の咲く春かと迷っていたが早春にした。陽が傾くころに到着、富士が淡くそびえている。小松菜も咲いている。いろいろな菜の花があるのかもしれない。ここは鎌倉野菜の産地だから。 澄み渡る青空に雲が一つ浮かんでいる。その下では菜の花が明るく輝いている。主役になりそうな住宅があり、背景の林が全体を引き締めている。 ここも鎌倉の名所である。
水彩画 31×41cm



終の棲み家を考える(94)

不動産~境界立ち合い

土地を売買する場合、登記の名義や権利関係の書類が大事なことは前回触れました。それと同じように大事なのは土地の境界がはっきりしていることです。 境界にはコンクリート製の杭が埋められていたり、金属製の表示がされていたり、金属の鋲が撃ち込まれたりしています。売主が「ここ」と示して終わりにしていることもあるようですが、測量され法務局に登記されているかどうかが問題です。隣地の所有者が認めず揉める場合もありますし、杭自体は誰でも入れることができます。隣接している所有者同士がその位置を認めているかどうかが大事です。測量図と共に筆界確認書が法務局に登記されていれば問題ありません。測量図の登記がなくても、隣地所有者の筆界確認書が整っていればひとまず安心です。 土地を買う場合は、売り主側に境界がどうなっているかを確認することが大切です。契約を急がされたり、自分を信用してくれとか、少し値段を下げてあげるとか、他の購入者がいるのでそちらに売ると脅されたりしたら、その土地は買わない方が良いと思います。後々必ず問題が起きて取り返しがつかなくなります。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/



鎌倉年中行事

3月

▼祈年祭 15日11時、亀岡八幡宮。五穀豊穣、商売繁盛を祈願。
▼彼岸会 18~24日各寺院。
▼宇佐神宮遙拝式 18日10時、鶴岡八幡宮。
▼祖霊社春季例祭 21日10時、鶴岡八幡宮。


プロムナード

第7回世界価値観調査の結果、次世代を担う子どもに身につけさせたい性質として、日本では、「従順さ」を重要とするとの回答率(重要度)が最も低く、51カ国中51位と最下位でした▼一方で、「決断力・忍耐力」を重要とするとの回答率が高く、51カ国中1位になっています▼しかし、個人的には物事の判断基準の情報量が少ない子どもに対しては従順さも必要であり、従順さがあるからこそ学校を含めた全ての生活面でのマスク着用も遂行できていると思います▼私はいま、コロナ陽性反応で自宅療養中となり隔離生活です▼子どもたちにはマスク生活が「当然」ではなく「我慢」である感覚を忘れないでもらいたい気もしています。(N)


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