鎌倉朝日新聞 (8月1日号 2019年 第485号)

鎌倉朝日新聞社

中央図書館・青木達哉館長(右)に同著を贈呈した岡部美千代さん(左)と青野正宏さん(中央)。

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完成した『(続)鎌倉 谷戸の記録」

埋もれた史跡の魅力発掘

10年かけて「鎌倉谷戸の記録」続編完成

史跡巡りが趣味の市民らで作る「鎌倉の今昔探索の会」が、観光ガイドブックにもない旧鎌倉郊外の隠れた史跡を多数紹介した『(続)鎌倉 谷戸の記録』を10年がかりで完成させ、7月18日、鎌倉市図書館に寄贈した。上下巻、計約430㌻に及ぶ大著だが、カラー写真や新旧の地図などを多用して、地域の歴史を見やすく、分かりやすくまとめている。読み進むと、宅地造成で急激に変化した地域なども浮かび上がってくる。 今回完成したのは、旧鎌倉郊外の大船、玉縄、深沢、腰越の谷戸(丘陵地が浸食されて谷になった地域)を調査した新鎌倉編。旧鎌倉の谷戸57か所を会員が実地調査し、2008年に発行した旧鎌倉編(上下巻、計約500ページ)の続編にあたる。 新旧どちらも、各地域の旧家の住人や町内会長らの話などを参考にまとめた文章の他、現在のカラー写真、新旧の地図や航空写真などを多数収録している。旧鎌倉編は、観光案内マップの元ネタになるなど活用され、郊外を扱った続編の完成が待たれていた。 鎌倉の今昔探索の会は、定年退職後のシルバー世代を中心とした湘南鎌倉生涯現役の会(湘現会)の分科会として25年前に誕生。旧鎌倉編の作成時は約20人の会員がおり、鎌倉市中央図書館嘱託職員の平田恵美さんの指導を受けて、5年間で製本までこぎつけた。しかし以後、会員の高齢化と減少が進み、新鎌倉編の調査は平田さんと会員5人が主に行った。そのため、完成には前回の倍の10年を要した。 調査メンバーの一人、岡部美千代さんは川崎市在住だが、そこで5年前に会員となり、新鎌倉編の調査に加わった。岡部さんは「堅苦しい郷土史の本ではなく、私たち素人が実際に歩いてまとめた読みやすい本です。鎌倉歩きにぜひ活用して欲しい」と話している。 贈呈式では、NPO支援かまくらファンドの助成を受けて作成した新鎌倉編の上下巻と旧鎌倉編の復刻上下巻、計23冊が鎌倉市図書館に贈られた。新旧とも市内5カ所の図書館で閲覧できる。鎌倉市中央図書館の青木達哉館長は「鎌倉の姿を100年後に伝える貴重な資料。大切にしたい」と語った。 同今昔探索の会は、次のテーマとして庚申塔の調査を開始。新会員を募集している。問合せは湘現会のホームページに。


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鎌倉みほとけ紀行(95)

補陀洛寺・文覚上人像

ギロッとした大きな目で、見得(みえ)を切ったように斜めに上を向いている荒(あら)聖(ひじり)といった風貌で、一度見たら忘れない不思議な魅力のある像が今回の御仏「文(もん)覚(がく)上人像」です。 材木座海岸からすぐの静かな住宅地にある補陀洛寺。時に源頼朝公が鎌倉入りし、鎌倉幕府草創に力を寄与した文覚が建てた寺として知られています。お盆月のご多用中ご住職さまから文覚上人のドラマティックな逸話をお聞きしました。 「文覚上人」は平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて武士として僧として活躍し人物です。 この独特の腕組みをして睨みをきかせている姿から伝わるように気性は激しく乱暴。しかしとても一途で行動力があるが学識はなく、「怪僧」とよばれ多くの伝説を残しました。当時荒れ果てた京都高雄山神護寺の再興に情熱を燃やし、後白河天皇に強訴し伊豆に配流されてしまいます。 しかしその時に同じく配流されていた源頼朝に偶然出会い、文覚は頼朝に平家討滅、源氏再興を勧め、頼朝の力となったのです。その他文覚は東寺、高野山、東大寺、江の島弁財天など各地の寺院を勧請し、所領を回復、建物を修復しました。 そんな活躍をした文覚が僧になったきっかけは、夫のある袈裟御前という女性に一目惚れ、道ならぬ恋をしてしまい、誤ってその女性の首をはねてしまったのです。後に出家した文覚は僧となり厳しい修行に入ります。 実はこの像は文覚が和歌山県那智の滝に打たれる荒行の姿なのだそうです。一点を睨みすえ上を見上げる姿は情に訴えかけるものがあります。
人間味溢れる文覚上人の温かみが心に沁みました。
一木造。彫眼、素木。像高31・4㎝、年代不詳。


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光触寺のクスノキ

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大江稲荷社

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十二所神社で祈る大根師

かまくらの不思議を歩こう(27)

十二所のパワー地図  大貫昭彦


*パワーを秘めた十二所地域 鎌倉の東のはずれ、横浜市金沢区と境を接する所に十二所の町があります。小町、雪ノ下界隈と比べると、閑散とした郊外という印象ですが、頼朝の時代には大変繁華な地域だったようです。金沢の港に通じる朝夷奈切通、それに続く六浦道(金沢街道)があり鎌倉が都市になるために欠かせない物資の通る産業道路に面した町だったのです。沿線には足利、川越、大江、千葉といった御家人の館や大慈寺、浄妙寺などの大寺院が建ち並んでいました。これから訪ねる光触寺や十二所神社の歴史も豊かです。歴史とアースパワーを求めて散策を始めましょう。
*光触寺のエネルギー 光触寺は、「頬焼き阿弥陀」伝説を持つ阿弥陀三尊を本尊とする古寺です。高さ1mを超す仏頭、塩を奉納する人の絶えない「塩嘗地蔵」も、よく知られた仏さまです。ここのパワースポットは、本堂の賽銭箱のやや右前と左のクスノキにあるようです。賽銭箱の左側はパワーが弱まるので、クスノキに引き寄せられているかもしれないとのことです。幹に手を当て「足が温かくなる」「背骨がすっきりする」と言って興奮気味のメンバーもいます。
*地蔵に捧げる塩の効能 光触寺の門を潜る時、何人かが「空気が重い」「頭痛がする」などと反応しました。しかし、参道を進む内にその声は聞かれなくなりました。大根弘行師に伺うと、「ここには救われない霊がいるようだ。でも、本堂が近くなると穏やかになる。みんなでお参りしたので、浄化されたのだろう。地蔵さんに塩を上げるのも、商売繁盛を願うほかに、お清めの意味もあったに違いない」
*新天地の大江稲荷社 光触寺に参った後、大江稲荷社を訪ねました。将軍頼朝を事務官として支えた大江広元の屋敷神で、昔はバス停のハイランド入口近くにあったのですが、住宅開発により移されました。大江稲荷にとっては新天地ですが、元々力のある所だったのでしょう。社殿と灯篭の間にスポットがあるようで、大根師はここで祈ると明らかに風が止まると言われました。参道の木に手をやると温かくなったり、木の鼓動が感じられたりする人がいました。
*十二所神社はパワーの宝庫 十二所神社はいかにも村の鎮守といった景色の中にあります。熊野十二所権現の神々を祀る社殿を中心に小さな社がいくつも並んでいます。本殿のスポットは正面にある階段下、やや右寄りの位置と社殿の左側面の二カ所。多くの人たちがここは気持ちがいい、体が温まると言いスポットに立ち尽していました。他に山之神を祭る祠の手前2mの位置。祠からかなり離れているのですが、パワーは強いようです。大根師は長い時間、熱心に力を受けていました。白山、諏訪の神を祭る石の祠は、さらに強力らしく、4mも手前がスポットのようです。ほぼ境内の中心の位置です。本殿の斜め左にある地之神社の前でも多くの人が手を合わせていました。祠の手前1mの地点です。十二所はいつ訪ねても気持ちのいい町ですが、それは山野の緑に加え、秘めた地霊のお陰でもあるようです。


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清掃

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供養会

内藤家墓所清掃と供養会

光明寺で市民交流

鎌倉・光明寺にある内藤家(磐城平潘主)墓所の清掃と供養会が6月21・22日の両日開かれた。 陸奥国磐城、日向延岡藩主内藤家一族の墓所で、内藤家は江戸初期に光明寺の檀家になった。宝筐印塔を中心に100以上の石塔があり鎌倉市指定の史跡に指定されている。 墓所清掃は、1997年5月にいわき市と宮崎県延岡市が兄弟都市締結するにあたって、いわき市の関係者が墓参に鎌倉を訪れた際、雑草に覆われた墓所を目にし、有志を募って除草奉仕をしたのを初回に、翌年9月「いわき奉仕団」を設立し、毎年行っている。 2年後の1999年から供養会も行われるようになり、これまで延べ1850人が参加。うち清掃参加者は500人で、関東在住の延岡市同窓会、鎌倉風致保存会なども協力している。 今回の清掃には、いわき市から貸し切りバスで到着したいわき奉仕団ら21人が現地に赴き、電気ノコギリやナタでうっそうと茂った雑草を手際よく除去した=写真左。 翌日の供養会には、うわき市下神谷子どもじゃんがら愛好会の幼稚園児から高校生まで12人がバス仕立てでかけつけ、踊りを披露し、いわき市、延岡市、鎌倉市の市民が交流を楽しんだ=写真右。


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安全・快適な海楽しんで

鎌倉の海水浴場8月末まで

ビーチの国際認証「ブルーフラッグ」を4年連続で取得した由比ガ浜海水浴場で7月1日、鎌倉市海水浴場開き式が行われた。由比ガ浜海岸は、車イスの人も海の家の利用ができるようにと、海の家やトイレをつなぐ1・5㍍幅、長さ800㍍のボードウォークを設置。車イスでも波打ち際まで行けるよう一部に県から借入したマットを張り、土日祝日は水陸両用車椅子の貸し出しに介助員を配置する。 海開き当日は、車イスの男性が海へ向かい=写真、浮きの付いた水陸両用車椅子に乗り換えて海水浴を楽しむ姿を披露した。障害者サーフィンの世界選手権で優勝した内田一音さん(4面「ひと」欄で紹介)は「今年はまだまだかもしれないが、障害のある人もこのビーチに来てくれるようになるといい」と話していた。 鎌倉消防本部が今年4月に導入したレスキューボードによる水難救助訓練もあった。
海水浴場の開設は8月31日まで。


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戦国時代の鎌倉を検証

玉縄の歴史遺産活用しよう

玉縄城址まちづくり会議主催の文化庁補助金事業・連続セミナー「戦国時代の鎌倉の実況」が4月から6月まで3回、鎌倉市内で行われた。 6月は歴史学者の黒田基樹氏が、玉縄城には小田原当主が在城の館と、地黄八幡旗で有名な北条綱成など一族が過ごした城主の館が存在したと最新の文献で検証=写真。北条氏綱が江戸城や敵地房総半島への出陣時に玉縄城に在城し隊列を組み出陣していたことになる。 4月は、本丸南側の大きな谷戸周辺の遺構群調査報告が行われ、2カ所の遺構図を並べて検証した。2つの遺構図を合わせると広大な「城主の館」の全容が浮かび上がり、このことが今回の黒田氏の証言「当主の館と城主の館」の検証となった。 5月は、「江戸湾海賊と玉縄城主の活躍」をテーマに、江戸湾を挟んで敵地との攻防に伝書鳩が使われていたことが文献で検証された。 セミナーを通して、いくつもの気づきがあり、歴史から消されてきた玉縄城の実像が浮かび上がった。今後も当会は、玉縄城を守り、歴史遺産を地域のために検証し活用する活動を継続したい。 (玉縄城址まちづくり会議 会長 荒井章)



鎌倉市制80周年記念

鎌倉花火大会 大盛況

梅雨の晴れ間の7月10日夜、第71回鎌倉花火大会が由比ガ浜・材木座の海岸で開かれ、約13万人(主催者発表)が観覧した。主催は市や関連団体で構成する実行委員会と鎌倉市観光協会。 鎌倉市制80周年を祝うスターマインで幕開けし、鎌倉ならではの水中花火、サポーターズ花火などが次々に打ち上げられ、澄みきった夜空を彩り=写真、観客から歓声と拍手がおこった。 おわび8月1日号7面の表の鎌倉花火大会の打ち上げ数4千発は誤りで、約2千5百発でした。 1面の鎌倉観光協会「納涼うちわ」の販売は同会事務所で、観光案内所では販売していません。読者ならびに関係者に深くおわびします。


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郷土色豊かな山北の流鏑馬

松原省吾写真展

「鎌倉花めぐり」(2004年~2017年鎌倉朝日8面に連載)や本紙で鎌倉の年中行事の撮影を担当している松原省吾さん(87)が、「足柄・氏子流鏑馬~古儀を守り続ける人たち」の題で写真展を開く。 県西の山北町・室生神社例祭(例年11月3日)で氏子たちが行う流鏑馬で、神事の始終をドキュメンタリーとしてまとめた。 この流鏑馬の起源は建久元年(1190年)9月源頼朝が鎌倉・鶴岡八幡宮で流鏑馬を催した際、平氏に味方し囚われの身であった河村城主河村義秀が妙技を披露し厚免され、旧領・河村郷(現山北町)に復帰できたという故事によるとされ、室生神社の流鏑馬は800年余りの歴史がある。射手が氏子に限定され、露払いの先導と射手の2頭立てで騎射が行われることが特徴。県の無形民俗文化財に指定されている。 流鏑馬に関わる氏子たちの姿や、山北のサクラや稽古が行われる富士山の麓の風景写真など作品55点をオールカラーで展示。 8月1日~7日新宿区四谷の日本写真会館・ポートレートギャラリー。午前10時(土日祝11時)~午後6時(最終日は3時)まで。
同ギャラリー 03・3351・3315


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姫路城をみつめるお通の像

文学つれづれ(175)

吉川英治『宮本武蔵』(二) 赤羽根龍夫

「二十一歳遅くはない」と武者修行、というより剣による精神修行に旅立とうとする武蔵の袖をつかんだのはお通だった。お通は武蔵を千本杉から救い出し手に手を取り合って一緒に逃げ出したが、武蔵は沢庵によって姫路城の天守閣に幽閉されてしまった。お通は花田橋の麓で3年の間、武蔵を待ち続けた。 吉川武蔵の人気は武蔵と同時に武蔵を慕うお通である。武蔵は取りすがるお通を振り切る。 わしのゆく先は、艱苦 の道だ、遊びに遍路するのではない。 わかっております。あなたのご修業はお妨げしません、どんな苦しみでもします。… 武蔵の後をどこまでも慕っていくお通の、ひたむきで可憐なそれでいて意思の強い姿は日本人の心の琴線に触れた。 どうして吉川英治はお通のような女性像を造形できたのであろうか。そこに母の姿があった。 吉川英治は、少年の頃から貧乏な家計を支えるために、様々な仕事を転々とした。横浜造船所に工員として働いていた19歳の時、工事現場から落ちて瀕死の重傷を負った。最愛の母は必死に英治を看病した。『忘れ残りの記』に次のようにある。 ぼくにとっての母は、たしかに恋人以上の何かを持っていたのだろう。特に又、この病室での印象が濃く… また別のところでは、 ぼくの作品の中に必ず織り込んであるのは、骨肉愛ですよ。そこでぼくはもう駄目なんだよ。 しかしお通造形の底にいたのは母だけではなかった。英治の最初の結婚相手は芸者であった。最初は収入の少ない英治の貧乏な暮らしを支えていたが、やがて英治が文壇の寵児になり、多額の印税が入るようになると、二人の間に齟齬が生まれるようになった。「自筆年譜」昭和5年に次のようにある。 徹夜仕事、飲み歩きなど、不摂生つづく。家事また顧みず、内事複雑、この頃、恐妻家の名をはくす。一夜、万年筆を袂に、ふらふらと女中の下駄をはいたまま家庭を出奔、以後、遠隔の温泉地を転々として家妻の眼を避く。… 1年後に家に帰ったが関係は修復しなかった。英治の、家庭を顧みない創作活動と別の芸者との交情、高価な骨董収集。妻の、芸者時代の友を交えての花札あそびとヒステリー。 その間も英治の旺盛な創作活動と「大衆こそ叡智である」の信念の元、大衆文学擁護の評論活動は続いた。そんな中『宮本武蔵』の連載は昭和10年8月から始まった。 直接には菊池寛と直木三十五の「武蔵は名人かそうでないか」との評価をめぐっての昭和7年に始まった論争に吉川英治が加わり、「ぼくは作家だから小説で書く」と書き始めた。最初は朝日新聞社内では今さら講談の主人公でもあるまいという反対の声が大きかった。しかし連載が始まると大評判となった。 その頃、英治は生涯の伴侶となる池戸文子と会う。文子は家が貧しく料亭で働いていた。そこに英治が見初めて通った。英治は文子に「永遠の女性」を見た。 文子は当時16歳であった。すでに『宮本武蔵』の連載は始まっていたが、後にお通を16歳としている。 連載が中断された昭和12年、やすの浮気を直接の原因として離婚。文子と結婚する。 文子について川口松太郎は最初に受けた感銘を次のように記している。 美しさに驚いただけではなく、気品のある容姿もさることながら、身につける物の好みのよさ、持ち物の末にも細かく心が配られ、背も高からず低からず、痩せすぎずすらとして、非の打ちどころのない姿だ。 多くの日本人の琴線にふれたお通造形の底には母と文子がいたのである。
(神奈川歯科大名誉教授)


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「恐竜博士」富岡澄江

鎌倉朝日新聞社

「アンティークマーケット」冨田多佳子

絵画・工芸の力作一堂に

第54回鎌倉美術展

鎌倉美術家協会(沼田正太郎理事長・会員約150人)主催の第54回鎌倉美術展が6月28日~7月4日、鎌倉芸術館で開かれ、約2500人が来場した。 日本画・洋画・工芸(染織・陶芸)の各部門で公募の88点と会員の作品142点の合計230点が展示された。 鎌倉朝日賞には洋画の2作品が選ばれた。 「恐竜博士」は額縁までもキャンバスとして取り込むダイナミックな個性が光る作品で、「とにかく楽しく描いた」と笑顔の富岡澄江さん(70・鎌倉)。イタリアの「アンティークマーケット」を長年のテーマに描いてきた冨田多佳子さん(69・鎌倉)は「セピアトーンに色調を抑えることで時の流れや丹念な暮らしぶりを表現した」と話し、受賞を喜びあっていた。 主な受賞者は次のとおり∇笹りんどう賞=佐藤静穂(日本画)池田茂(洋画)関口典子(工芸)∇協会賞=伊藤進矢(工芸)∇会員賞=久保田純子(日本画)氏家直子(洋画)三橋泰栄(工芸)∇会友賞=菊池由紀(洋画)山本志保(工芸)∇県知事賞=芳賀徹(洋画)∇市長賞=滝沢武道・和久井正男(洋画)∇鎌倉朝日新聞社賞=冨岡澄恵・冨田多佳子(洋画)∇ホルベイン賞=平沢研三・石原幹廣(洋画)∇クサカベ賞=鎌田浩子・住吉順一(洋画)∇マツダ賞=小林秀雄・森智枝(洋画)∇トップアート賞=海老原君子(日本画)∇アートフレーム賞=森繪衣(日本画)葛西正敏(洋画)∇シンリュウ賞=石原弘行・岩井忠彦(工芸)∇コビトのくつ賞=猿渡繁人(洋画) 【敬称略】


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まちの安心安全をお手伝い

鎌倉ガーディアンズ10周年

鎌倉の警備・防犯・パトロールなどをボランティアで行っている鎌倉ガーディアンズ(大津定博代表・会員約120人)の結成10周年の総会が7月7日鎌倉市福祉センターで行われた=写真。 活動報告や10年の歩みの画像、新聞記事なども投影され、松尾崇鎌倉市長や震災以降交流が続いている熊本市から東京事務所の田上聖子所長も出席。会員らと親交を温めた。 同会は2009年7月の鎌倉花火大会の警備ボランティアの団体として発足。市内の催しの警備や安全指導、ノウハウを活かした警備マニュアルも作成している。



『谷戸の風』当選者発表

鎌倉朝日8月号の山内静夫著『谷戸の風』(冬花社刊)読者プレゼントに多数の応募ありがとうございました。抽選の上、次の5名に送付しました。市田はな(鎌倉)小島静江(鎌倉)三枝太郎(逗子)内田美代子(金沢区)菱倉眞文(藤沢)(敬称略)
本紙連載の「谷戸の風」はしばらくお休みします。


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「ひと」
「由比ガ浜をバリアフリーに」夢かなえた

内田一音(うちだかずね)さん

由比ガ浜を障がいがある人も楽しめるビーチにしようと発起、この夏、その夢をかなえた。海の家沿いに板敷きのボードウオークが800㍍にわたり敷かれ、そこから車いすのタイヤが砂に埋もれない特殊マットが波打ち際まで伸びている。「もう、みなさまのおかげ。感謝、感謝。感無量です」と顔をほころばせた。 障がい者サーフィンの女子世界チャンピオン。昨年12月、「ユニバーサルビーチ(=バリアフリービーチ)をつくりたい。みんなに興味を持ってもらうために、2連覇して有名になってくる」という言葉を残し、米カリフォルニア州で行われた障がい者サーフィンの世界大会へ向かった。そして、サーフボードに立って乗るクラスの女子部門で女王の座を守った。 今年に入り2連覇報告でスポーツ庁、市役所、県庁を表敬訪問し、思いを訴えた。県は特殊マットを購入してくれ、市は介護補助員を土日に派遣してくれている。海の家の人たちは「やりたい」の熱意に応え、自腹でボードを敷いてくれた。〝公約〟を果たせて「まずはホッとした」と本音も。 藤沢市江の島の島にある漁師の家に生まれた。生まれつき左股関節に障がいがあり、左右の脚の長さが違う。でも「親が健常者といっしょの生活をさせてくれたから」気にすることもなく、サーフィンや水泳を楽しんだ。18歳の時に水泳の監視員として稲村ケ崎に派遣され、サーファーの繰り出す大技に魅せられ、本格的にサーフィンの世界に。現在、日本サーフィン連盟の湘南鎌倉支部支部長。 ユニバーサルビーチをつくりたいと思ったのは、2017年世界大会に初出場したとき。会場のラホヤビーチは、車いすで自由に走行できるマットが敷かれ、障がい者の人たちが海を楽しんでいた。「衝撃を受けた」と話す。 これからは他の地域の人と連携して、各地のビーチをユニバーサルにする運動の一翼を担いたいと話す。ウェブサイトも立ち上げて発信していく。 津在住。藤沢市片瀬海岸であんみつ屋と障害者サーフィンの教室を経営している。2024年パリ五輪・パラリンピックでは、障がい者サーフィンも種目に入る可能性がある。「そうなればぜひ出場したい」。キラリ目を輝かした。47歳。
(文・写真 三浦準司)


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健康百科通信(121)

オーラルフレイル予防で健康長寿!
  鎌倉市歯科医師会 常務理事
  地域保健・連携室担当 氏家博

こんな症状ありませんか?・お茶や汁物でむせることがある・硬い食品が食べにくくなった ・食べこぼしが増えた・話していると聞き返されることが増えた・口の渇きが気になる等々。 これらの日常生活におけるお口のささいなトラブルや状況を放置してしまうと食欲不振や食品多様性の低下に至ります。 さらに、噛む力が弱くなったり、舌の動きが悪くなるなどのお口の機能低下が生じ、低栄養、サルコペニア(筋力減少症)のリスクが高まり、最終的に食べる機能の障害を引き起こします。 この一連の現象および過程を「オーラルフレイル」と言います。 またオーラルフレイルは「お口の機能の虚弱」を意味する英語「oral」「frailty」を語源として作られた言葉であり、実際にオーラルフレイルと全身の衰えの関係は研究では、死亡リスクや要介護認定などがオーラルフレイルでない人に比べ、およそ2倍も高いという結果が報告されています。 よって、お口のささいな衰えは近い将来、全身が衰えるサインであり、オーラルフレイルを一早く見つけて対応することが健康寿命延伸においてとても大切です。 自分のお口のささいな衰えについて、かかりつけの歯医者さんに相談されては如何でしょう。

氏家歯科医院
鎌倉市西鎌倉4-3-29
0467・31・6491


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植木の手入れ作業。センター受注作業の28%を占める

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鎌倉文学館バラ園の管理は開館時から請け負っている

楽しく充実した第二の人生を創ろう

公益社団法人鎌倉市シルバー人材センター

人生100年時代と言われる昨今、リタイア後の長い余生をどう過ごそうかと思ったときは…。鎌倉市シルバー人材センターの齋藤有子事務局次長にうかがった。

定年で卒業? 熟年は貴重な人材

貴センターはどのような経緯から生まれたのですか。

1982年(昭和57)3月30日に鎌倉市の調査機関である高齢者福祉対策研究会が「高齢者事業団設立に向けての意見書」をまとめて鎌倉市へ提出し、市がそれを受理したことにより設立への準備が行なわれました。市役所の老人福祉課に担当員を配置し、1983年4月1日に設立総会が開催されて「鎌倉市高齢者事業団」が設立されました。今年で37年目となります。

その時期は他の自治体と比べてどうですか。

鎌倉市は神奈川県内で13番目の設立です。

運営資金はどのようにして確保したのですか。

スタート時点では鎌倉市と国、神奈川県からの補助金で運営されていましたが、今は国と鎌倉市からの補助金、それと当センター独自の収入で運営しています。

具体的にどのような活動を。

鎌倉市内は一般家庭が多いので、植木の手入れや庭の草取り、家事手伝いの仕事の依頼が多いです。また、公共からの仕事は、市の広報板のポスター掲示や西御門テニスコートの管理や整備、鎌倉市青少年会館の夜間等管理業務、窓口管理、吉屋信子記念館の管理補助、鎌倉市内小学校の土曜日曜の日直代行などをしています。 民間からの依頼では事務所の清掃や商品販売の補助作業など事業所の仕事の種類によってさまざまな作業があります。 鎌倉は寺院が多いので寺院の仕事もあります。 浄光明寺、教恩寺、円覚寺、高徳院など寺院の境内の清掃作業、除草作業の仕事ですが、手が足りなくてなかなか難しいです。お盆の時期などは対応が難しく待ってもらう日にちが長びきます。 鎌倉文学館は、開館当時、前庭のバラ園作りを受注して現在までそのバラの手入れをしています。バラの季節になるとたくさんの観光客が訪れることは、作業会員にとって励みになっています。

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休日の市役所駐車場管理はセンターが

高齢者にふさわしい仕事の提供を

貴センターの活動と人材派遣会社の活動の違いは。

60歳以上の人を前提として派遣事業を行なっているということです。シルバー人材センターの基本的な考え方は、高齢者を対象とした高齢者のみの派遣事業、仕事の紹介です。高齢者にふさわしい仕事の提供をしています。

応募の条件、資格は。

鎌倉市内在住であること。心身が健康で働く意欲があること。仕事をすることを通じて自らの生き甲斐を見出し、社会参加を希望するような方、ということでしょう。

年齢制限を設定していることの意味は。

当センターの設立は定年退職者を対象としたものです。定年退職したあともまだ働きたいという方に仕事を紹介し、高齢者の生き甲斐を増し活力ある地域社会作りの手助けを目的としています。

定年年齢が上がっていますが。

そこが当センターの会員数が今伸び悩んでいる原因の一つになっています。設立した頃は定年は60歳でしたが、このところどんどん延びて70歳という話まで出ているので、入会者の年齢が年々上がってきています。今は会員の平均年齢が74歳です。当センターの悩みの一つです。

入会者の貴センターでの仕事と現役時代の職歴との関係は。

現在就業している会員の現役時代の職歴との関連は全く関係ない方がほとんどといってもよいのでは。例えば植木の手入れ作業を行なっている方に元本職の方はいません。屋外清掃や除草作業は元事務職の方がほとんどです。ただ、現在パソコンの仕事をしている方はやはり現役時代関連会社に勤めていた方がその時の知識を元にパソコン関係の仕事をしています。

労賃は職種により異なりますか、同じですか。

仕事の内容により異なります。例えば植木の手入れや除草作業と家事手伝いは異なりますが、家事手伝いの場合、神奈川県内の最低賃金、1時間当り983円と同額です。 仕事の依頼は個人に直接ではなくセンター宛となり、センターが就業者を決める形になりますので、センターが請求書を発行し、労賃は一度センターに支払われ、配分金という名称で実際に仕事をした人に支払われます。

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埋蔵文化財発掘作業=史跡永福寺跡

まず入会説明会に参加を

貴センターへの入会申し込みは。

まず入会説明会(文末に日程掲載)にご参加いただきます。そこではセンターの仕組などを映像や資料で紹介しています。それを見てから入会するかどうするか判断し、入会と決めたら後日書類をお持ちください。説明会のときに用紙をお渡ししますので、必要事項を記載してセンターに提出していただきます。

登録者の会費は。

当センター入会者は1年に1回2000円の会費をお支払いいただいています。

登録者の仕事の任期は。

植木の手入れや除草作業のように指示された作業が終わったらそれで終了の仕事も、スーパーマーケットやお店の管理のように1年契約で行っているものもあります。

個人が1年契約で継続するのですか。

スーパーマーケットや施設管理の仕事ですと1年単位で契約して、それに沿って仕事をします。

すると常勤ですか。

当センターの仕事は高齢者でもできる仕事を引き受けて、1週間に20時間以内、月概ね10日の就業でという決まりがあるので、それにそって仕事をしています。 例えば寺社の御朱印書きの仕事ですと、何人かでチームを組んでローテーション方式で対応しています。

会員登録しながら他でバイトをした場合は。

制限されません。

現在の会員数は。

登録会員は6月末現在で140人です。平均年齢は74・2歳です。女性は当センターの仕事を引き受けてするだけではなく、独自に同好会活動を立ち上げて、活躍しています。工芸品作りとか絵手紙、定期的にバザーに参加したりしています。当センターで「シルバー茶論」を開催して作品の展示と販売をしています。

職業経験がない人も応募できますか。

市内在住で60歳以上、就業意欲のある方ならばどなたでも入会できます。

どんな業種の依頼がありますか。

スーパーマーケットの仕事や市内私立の中学、高校の学校内清掃作業、公立小学校の日直代行業務、私立の学校でスクールバスに乗る子ども達の見守り、筆耕作業、卒業証書や感謝状毛筆筆耕、介護施設の休日の受付業務、市内老人センターでの土日の受付業務というような仕事をしています。

受注数は。

平成30年度の実績では総件数3041件でした。内訳は公共事業が50件、一般企業からが379件、個人からが2611件、独自事業が1件。

独自事業とは。

鎌倉市役所駐車場で市役所が休みのとき、土、日と祝祭日に当センターがそこを借りて駐車場を開業しています。平日は市役所が直接管理会社に依託しています。

文化財発掘作業は適任の仕事

鎌倉市内では各所で遺跡の発掘作業が行なわれていますが。

埋蔵文化財の発掘作業は、派遣事業で行なっているもので、現場で会員に活躍してもらっています。鎌倉市内のあちらこちらに現場があるわけですが、毎日現場に行き、仕事をするにあたっては調査団の方から今日はここをこういう風にやってください、ああいう風にやってくださいと指示、命令を受けて仕事をしています。このような仕事は、派遣事業という形で行っています。

それはどこからの依頼ですか。

発掘調査団からの依頼ですが、鎌倉市からも文化財関係の、発掘関係の依頼を受けています。

発掘調査はどこが行っているのですか。

鎌倉市文化財課や民間の発掘調査会社です。

鎌倉らしい受注作業は。

埋蔵文化財の発掘作業でしよう。

今後目指す方向性は。

鎌倉市内在住60歳以上の人に一人でも多く会員登録をしていただいて、センターの設立理念でもある「自主・自立、共働・共助」の元に実績を積み上げて鎌倉市内の高齢者の働く団体として、鎌倉の事業を支えていきたいと思います。

どうもありがとうございました。

入会説明会(毎月第2水曜日)8月14日、9月11日、10月9日、11月13日、12月11日
会場 深沢学習センター第二集会室
時間 午前9時30分
鎌倉市シルバー人材センター
鎌倉市笛田1・10・1
0467・38・1881


鎌倉朝日新聞社

「休日てらハウス」へどうぞ

いざっ!!鎌倉てらこや(60)

真っ白な壁
鎌倉てらこや 事務局長 小木曽 駿

鎌倉てらこやでは、毎週土曜日に「休日てらこやハウス」という居場所事業を実施している。 大船駅からほど近い、商業ビル3階の「てらハウス」で行われている本活動では、あえて子どもたちに企画(=やるべきこと)を与えない。その日集まった子どもたちと大学生スタッフが、「やってみたい」ことを自分たちで話し合い、実現していくというきわめて自由度の高い活動をしている。 7月半ばの土曜日のこと。ある女の子に「今日は何をしようか?」と声をかけてみた。すると「壁をきれいにしたい!」と提案してくれた。 てらハウスの壁は、落書きで埋め尽くされている。てらハウスでは落書きも自由だ。しかし、いざ「好きなことを描いていい」と言われても、大抵の子どもたちは立ちすくんでしまう。しかし、意を決して、一度書き始めてしまえば、手を止められなくなる。落書きは「イケナイ」こと。だからこそ、楽しいのだ。 そうして描かれてきた落書きは、いわばてらハウスの象徴だ。落書きが塗り重ねられ、新たに描く隙間を見つけるのが難しいほどになっていた。 そこで急遽、白いペンキを買い出しにでかけた。そして、夢中で壁に塗りたくって、気が付けば落書きは消え、部屋全体が明るくなった。女の子は、「雰囲気が変わった!」と、腕や顔に白いペンキをつけながら、満足げに壁を眺めていた。 新たに塗りつぶされた壁は、一見、ただの白い壁に過ぎない。しかし、ペンキの下にはたくさんの子どもたちや学生による落書きが、彼らの想い出とともに、今でも残っている。 小学生の頃よく遊びにきていたある子が、久しぶりにてらハウスへやってきたときのこと。「仲が良かった大学生はとっくに卒業しちゃったけど、ここに来るとなんか元気がでるんだよね」と話してくれた。関わってきた人たちの「やりたい」という想いがいたるところに染み込んでいるからこそ、てらハウスはみんなの「居場所」なのだ。 真っ白くなった壁に、どのような落書きが、また新たに描かれていくのか、今から楽しみでならない。

鎌倉てらこや事務局
0467-84-9746(平日13~17時)
http://kamakura-terakoya.net/


鎌倉朝日新聞社

心のふる里を行く(24)

昭和の戦争をいかに語り継ぐか 池田雅之

また、今年も8月15日の終戦記念日が巡ってくる。そして、私たちの享受している今日の平和と繁栄は、無数の戦死者たちによって支えられていることを忘れてはならない。日中戦争と第二次世界大戦での日本人戦死者は300万人を超えるといわれている。だが、戦後生まれの私たちの世代は、戦争の実相も悲惨も知らないままである。ましてや、平成生まれの若者たちの多くは、日本が80年ほど前に二つの戦争を闘って敗北したことさえ知らぬという。 今年は1945年8月15日の終戦から74年の年に当る。そんな折り、この戦争の無残さを冷静に見直そうとする「ミュージカル李香蘭」が浜松町の自由劇場で開幕している。主催は浅利演出事務所で、昨年の7月13日に亡くなられた浅利慶太の追悼公演の一環として行われる。「ミュージカル李香蘭」は浅利が「戦争を経験した者として、あの時代を語り継ぐ責任がある」と上演を重ねてきた作品で、亡くなる直前まで演出に力を注いでいた。 このミュージカルの主人公は、李香蘭こと日本人山口淑子である。日本と中国の狭間で運命を引き裂かれた実在の歌姫、李香蘭の波乱の人生を辿りながら、昭和期の戦争の実態を忠実に描ききった大作である。そして、浅利のその客観的でどちらの立場にも偏らない強い姿勢は、中国で上演された際、かの中国でも、大好評を得たことにもあらわれている。戦争の歴史やその実態を学校で学んだ記憶のない私たちは、このミュージカルを通して、戦争の実相を学ぶ機会を得ることになるであろう。そして、そのことを若い世代にどう語り継いでいったらよいのかも同時に考えていかなければならないであろう。 「ミュージカル李香蘭」はまた、無残にも戦場に散った200万人の兵士たちへの鎮魂歌である。この作品のもう一人の主人公は彼らの英霊だろう。「平和であり続けるためには戦争の悲劇を実感することが必要。この芝居を観て、二度と戦争を起こしてはならないことを学んでほしい」と浅利は強く語っていた。この言葉は彼の祈りであるとともに遺言のようにも私たちの心に響いてくる。 私は、この重いテーマである昭和史の闇部をミュージカルという大衆的な芸術形式で制作した浅利の着眼と力量に驚嘆する。
(早稲田大学名誉教授・鎌倉てらこや顧問)


鎌倉朝日新聞社

モーニングセミナー=毎週火曜午前6時半から開催

鎌倉市倫理法人会 通信

「いざ、鎌倉!」57 歴史と伝統のある鎌倉を梁山泊に!
 命ある限り

私は、先天性心臓病を患って産まれ、「3歳まで生きられない」とされました。2歳になっても座ることができない私を、両親はとても心配しました。母は、食糧事情の悪い太平洋戦争の時代に、胎内で私の心臓が育たなかったのではと後悔しました。病弱ながら、10歳になり、医師は「このままでは二十歳になる頃には、頭脳への血液不足で痴呆状態になる」と言い、その頃始まっていた大学病院での心臓手術を、死を覚悟して手術を受けました。ところが、カテーテル検査の解析が不十分で誤診となり、開胸しながら手術はできませんでした。しかし、術後は元気になり、その後、学校も会社も病気欠席しませんでした。 その後、45歳のときエコー検査で、心室中隔欠陥症(右心室と左心室との隔壁に7・8㍉大の穴が)が判り、血液が相当量漏れるので心臓には大きな負担がかかる状態と診断されましたが、その穴を塞ぐ手術はリスクが大なので、回避しました。 ところが、77歳になった昨年、再度エコー検査すると、その穴が完全に塞がっていることが判明、医師も私も目と耳を疑うほどびっくりしました。心臓病の苦痛や心配から解放されたのです。きっと神様が私をここまで生きるべしとして下さったのだと思いました。 ならば、全身全霊で、この恩に報わねばなりません。私は、現役時代に車の駆動系に関する千件程度の特許を出願、大学で機械工学の基本を講義、創造力開発のための指導なども実施。今後も、地球温暖化の真の原因(CO2温室効果ではない)を明確化しながら、温暖化を完全防止するシステムを提案しようとしています。地球の自転エネルギーを少しずつ貰って発電するシステムの実現に取り組んでいます。 倫理法人会では、人間の生き甲斐の基本を追究しようとする仲間が大勢います。入会して彼らの実話を聴いてみませんか?
(文責・鎌倉市倫理法人会会員 平松健男)
鎌倉市倫理法人会事務局 045・315・2433


鎌倉朝日新聞社

だんかづら

名前は「わんこ」、ライオンロップイヤー。9歳の雄。見た目が犬に似ているから。手をペロペロしてくれたり、腕枕で一緒に寝てくれる夢のようなうさぎさんです。
大町 林さん方



始めましょう

●針糸なし一枚布でつくる魔法のドレス9月12日13時半、鎌倉駅西口そば三春情報センター鎌倉店(たらば書房隣)。材料費込3千円。ほほえみドレスの会
046・871・1705
●英・仏会話初歩から芸術館徒歩3分。Pあり。元CA
0467・43・4788



お知らせ

●無料口腔がん検診9月1日13~16時、大船中央病院付属歯科診療所。市内在住者。無料。要申込。
鎌倉市歯科医師会 45・2755
●鎌倉全国俳句大賞投句募集9月10日まで。投句料千円。11月24日の鎌倉全国俳句大会で表彰。
鎌倉虚子立子記念館 61・2688
●鎌倉芸術館バックステージツアー8月23・28日、17時。舞台裏の見学、照明操作の体験など。小学生以上。無料。
44・4757



み る

▼川喜多映画記念館
▽企画展「映画で巡る世界一周」10月6日まで。物語の舞台になった場所をスチル写真やポスターなど映画資料をもとに辿る。2百円。
▽映画8月12・17日10時半、16日14時「この世界の片隅に」。12日14時、16日10時半「蜂の巣の子供たち」、14日10時半、15・18日14時「この子を残して」、14・17日13時半、15日10時半「ひろしま」各千円。18日10時親子上映会「この世界の片隅に」中学生までの子どもと保護者一律5百円。要申込。
23・2500
▼「暗やみに光を灯した人」杉原千畝展
8月31日まで本郷台あーすぷらざ。命のビザを発行した外交官・杉原千畝の生涯をパネル24点と特別収蔵品の展示で紹介。無料。
045・896・2121
▼「美術館まで(から)つづく道」展
9月1日まで茅ヶ崎市美術館。茅ヶ崎の道のフィールドワークをもとにした五感に働きかける作品を展示。6百円。
0467・88・1177
▼「浮世絵と御開帳 相模と江戸の往来」展
9月1日まで。藤澤浮世絵館。無料。
▽記念講演「地域文化と浮世絵 開帳・参詣図によせて」8月31日13時半、ココテラス湘南。江の島詣などに象徴される江戸時代の藤沢の歴史文化を話す。無料。14日から申込。
0466・33・0111
▼神奈川県立近代美術館 葉山の展示
▽柚木沙弥郎の「鳥獣戯画」古典絵巻「鳥獣戯画」に取材した新作はじめ、近年の型染布や宮沢賢治「雨ニモマケズ」に寄せた絵本原画など。
▽「みえるもののむこう」5人の現代作家が美術館の内外を体感し、場の特性に呼応したサイトスペシフィックな作品を展示空間に構成。9月8日まで。6百円。
046・875・2800
▼「東洋学への誘い」展
9月16日まで神奈川県立金沢文庫。東京大学東洋文化研究所が所蔵する漢籍善本、敦煌遺書、キジル壁画など約百点を展示。5百円。
45・701・9069
▼「わたしのワンピース」50周年 西巻茅子展
9月23日まで県立神奈川近代文学館。絵本作家西巻茅子さんの代表作「わたしのワンピース」を中心に作品の原画やラフスケッチなどを展示。5百円。
▽西巻さんの講演会9月1日13時半。8百円。
045・622・6666
▼ずし平和デー
▽「原爆と人間展」 8月22~26日、逗子文化プラザ。無料。つばきの会
046・872・3217
▽講演会「憲法が生きるまっとうな世の中に!」24日10時。講談師・神田香織さんの「憲法・原爆・原発」。千円(高校生以下無料)。
逗子・葉山九条の会 046・878・6044
▽親子上映会24日14時。被爆60周年祈念作品「NAGASAKI・1945」上映と長崎の話。無料。
市浦方 046・873・3304
▽人形劇とあそびの広場25日10時半。人形劇「ポポチャンとオオカミ」やペープサートなど。無料。
虹の会 090・4131・6121
▽語り継ぐ戦争25日9時45分。5百円。遺族の立場で戦争を語る。
平和のかたりべ 090・7423・5652
▼実験パフォーマンスショー&アニメ上映会
8月22日14時半、鎌倉芸術館。環境パフォーマーらんま先生のサイエンスマジックとアニメ「地球との約束」上映。鎌倉市在住・在勤・在学。無料。
市環境政策課 61・3421


鎌倉朝日新聞社

エトキ昨年の鎌倉市長賞「古民家光彩」奥村洋司さん

第46回 鎌倉写真連盟展

会員の力作を一堂に。
8月14~18日鎌倉芸術館。 アマチュア12団体、会員約240人が加盟する鎌倉写真連盟(湯浅一彦会長)の第46回展。約2百点を展示。 湯浅方 090・2534・1459



美術館・文学館めぐり

県立近代美術館 葉山
046・875・2800
柚木沙弥郎の「鳥獣戯画」 96歳の染色家の新作や絵本原画を展示 ~9/8
600円
鎌倉国宝館
22・0753
特別展「仏像入門」 仏像の姿・形、持ち物などを紹介 ~9/1
400円
鎌倉文学館
23・3911
特別展「角野栄子の世界」 「魔女の宅急便」シリーズなどの作品を紹介 ~9/23
500円
鏑木清方記念美術館
23・6405
清方、若き日の歩み明治・大正の画業を中心に 雑誌、単行本の口絵、烏合会出品作など展示 ~8/25
200円
鎌倉市川喜多映画記念館
23・2500
映画で巡る世界一周 映画の舞台をスチル写真や映画資料をもとに巡る ~10/6
200円
鎌倉歴史文化交流館
73・8501
発掘!かまくら探偵団鎌倉グルメin中世 鎌倉時代の食文化を出土品から検証 ~8/31
300円
鎌倉文華館鶴岡ミュージアム
55・9030
特別展「雪洞ぼんぼりBONBORI」 1938~1955年の作品から歴史を回顧 ~8/25
300円
北鎌倉 葉祥明美術館
24・4860
Words&verse許そう 葉祥明が「許す」をテーマに、直筆のメッセージ ~9/30
600円
長谷寺 観音ミュージアム
22・6100
夏の特集展「極楽への道」 仏教の死生観・来世観を紹介 ~9/23
300円
神奈川県立金沢文庫
045・701・9069
東洋学への誘い東大東洋文化研×金沢文庫 漢籍善本、敦煌遺書、キジル壁画など約100点を公開 ~9/16
500円
山口蓬春記念館
046・875・6094
夏季企画展「山口蓬春の静物画」 庭園に咲く花々と古陶磁の魅力 ~9/23
600円
藤沢市アートスペース
0466・30・1816
松本市と湘南ゆかりのアーティストたち 各姉妹友好都市のアーティストの作品を展示 ~9/8
無料
横須賀美術館
046・845・1211
「ねないこだれだ」誕生50周年「せなけいこ展」 絵本原画や貴重な資料など約300点を出品 ~9/1
1000円
茅ヶ崎市美術館
0466・88・1177
美術館まで(から)つづく道 感覚を用いて鑑賞する新たな作品の展示 ~9/17
600円
神奈川近代文学館
045・622・6666
「わたしのワンピース」50周年 西巻茅子展 絵本原画やスケッチで色彩豊かな作品世界を ~9/23
500円
大佛次郎記念館
045・622・5002
大和和紀『ヨコハマ物語』×大佛次郎の横濱 開館以来初の現役作家の作品を取り上げる ~9/8
200円
横浜美術館
045・221・0300
原三渓の美術 伝説の大コレクション 原三渓旧蔵の名品を過去最大規模で展示 ~9/1
1600円
神奈川県立歴史博物館
045・201・0926
「北からの開国」海がまもり、海がつないだ日本 「鎖国」維持の海防態勢から新たな開国史を紹介 ~9/1
900円


鎌倉朝日新聞社

き く

▼ピアニスト鈴木隆太郎の魅力Ⅱ
8月25日Aプロ13時・Bプロ15時半、鎌倉婦人子供会館。鎌倉市出身のピアニスト鈴木隆太郎さんのミニリサイタル。1回券千8百円~。
SCAP 24・5695
▼吹奏楽の夕(ゆうべ)
8月7日17時、鶴岡八幡宮(雨天中止)。海上自衛隊横須賀音楽隊の演奏。無料。
鎌倉商工会議所 23・2561
▼フレッシュコンサートVol. 13
8月19日18時半、鎌倉芸術館。第64回鎌倉市小・中・高学生音楽コンクール最高位入賞者のピアノ・ヴァイオリン・チェロ・声楽の演奏。5百円。
鎌倉音楽クラブ 25・1611
▼第36回鎌倉ジュニアオーケストラ定期演奏会
8月24日14時、藤沢市民会館。交響曲第9番「新世界より」など。無料。
事務局 080・5512・6137
▼夏休み朗読公演「月光の夏」 8月26日15時、逗子文化プラザ。ベートーベンの「月光」を弾き出撃していった二人の若き特攻隊員の話。無料。
朗読の会もえぎ 046・875・8471
▼濱野詩帆オーボエリサイタル 9月8日14時、深沢学習センター。チャイコフスキー「白鳥の湖~白鳥のテーマ」など。無料。申込は往復ハガキで30日までに同センター
48・0023
▼第36回「いろどり特選会」
9月7日14時、鎌倉芸術館。入船亭扇遊・立川志らく・三遊亭兼好の競演。3千5百円。
0120・1192・40
▼第15回身体にいい音楽会
9月8日14時、藤沢市民会館。ベートーベン「交響曲第7番イ長調(木管8重奏版)」など。クラリネットの亀井良信氏を始め、プロ演奏家8人による室内楽コンサート。3千円。
癒しの医療を考える会事務局 32・9148
◆10組20人ご招待 申込は8月12日までに往復ハガキに氏名・住所・年齢・を記入して1面題字下住所の鎌倉朝日へ。
▼第五回鎌倉笑輪会「落語の家の若旦那」
11月9日13時、鎌倉芸術館。柳家花緑・三遊亭王楽・桂三木助・柳亭小痴楽の競演。3千6百円。申込は8月1日から電話で。
鎌倉市芸術文化振興財団 23・3755



第68回実朝祭短歌大会

栗木京子さんの講演と歌会

8月9日12時半、鶴岡八幡宮直会殿。
県歌人会の主催で、県知事賞、鎌倉市長賞、鎌倉朝日賞などが選出される。 歌人・栗木京子さんの講演「時代と向き合う短歌」、歌会(作品の講評)、表彰など。参加費は一般千5百円。
北島方 080・1121・8000



外反母趾と体の痛み

●頸肩腕痛
これは一つの病名ではなく首から肩・腕にかけて痛みが起きている状態。①頸椎の病気頸部脊椎症、頸椎椎間板ヘルニア等で痛みや手の痺れ、感覚が鈍く力が弱くなる。②肩関節周囲炎(五十肩)腕を持ち上げると痛みが強く、挙上できない。③胸郭出口症候群腕にいく神経や血管が第一筋骨と鎖骨間、あるいは首の筋肉の間で圧迫され、痛み・痺れ・だるさ・手の冷感等の症状がおこる。④肩こり肩の筋肉疲労、肩の使い過ぎ、ビタミン欠乏、貧血等。⑤頸肩腕症候群①~④以外で原因が明確でないもの。筋肉や靭帯の疲労や血流障害、悪い姿勢や精神的な要因が関係するので早めの手当と休憩を。
マザーハンド整体矯正院
要予約 月曜定休 10~19時
鎌倉市扇ガ谷1―13―51 0467・23・8166


鎌倉朝日新聞社

まなぶ

▼講演「旧村上邸で振り返る 村上梅子、その人生」
8月3日10時、旧村上邸。かまくら男女共同参画市民ネットワーク「アンサンブル21」の稲田明子代表の講演。無料。要申込。
市文化人権課 61・3870
▼鎌倉考古学研究所の発表
▽速報展8月7~11日。平成30年度発掘調査の出土遺物の展示。
▽遺跡調査・研究発表会8月11日9時半~16時。14時10分(予定)鈴木次郎氏の講演。
いずれも深沢学習センター。無料。申込不要。
市文化財課 61・3859
▼講演「清水の次郎長 その人と時代」
8月11日13時15分、鎌倉市福祉センター。静岡市清水区生まれの望月泉男さんが清水次郎長の人物像と歴史背景を話す。5百円。申込不要。
湘現会 090・9329・0937
▼教育文化講演会「ペップトークで子どものやる気UP!」
8月20日14時、湘南台文化センター。日本ペップトーク普及協会岩崎由純代表理事の講演会。無料。申込は16日まで。
藤沢市教育文化センター 0466・50・8300
▼危機管理講座「市民の安全安心のために」
8月23日14時、鎌倉市商工会議所。テロ対策・特殊詐欺・防犯対策などを紹介。無料。鎌倉市内在住・在勤。
市危機管理課 23・3000
▼食材探訪~スペインの食文化を学ぶ
8月31日13時、逗子市市民交流センター。ワイン・イベリコ豚ハム・チーズを中心に食文化を学ぶ。5百円。申込は15日までにハガキかFAX。
ずし楽習塾推進の会 046・871・7007
▼鎌倉国宝館×鎌倉歴史文化交流館連続講座
▽仏像入門講座」8月25日13時半、鎌倉国宝館。▽考古学入門講座30日18時、鎌倉歴史交流館。全2回。無料。申込は往復ハガキで15日まで。
22・0753
▼講演会「ダウン症の娘と共に生きて」 10月10日13時半、鎌倉芸術館。みらいふる鎌倉創立55周年記念。書家・金澤翔子・泰子親子の席上揮毫と講演会。5百円。
市高齢者いきいき課 61・3930
▼親子で楽しむ鎌倉彫体験教室
A8月30・31日13時。B9月29日13時、鎌倉彫会館。市内在住在学の小4~中学生。千8百円。Aは8月5日、Bは9月7日までに申込。
同資料館 25・1502
▼高齢者生活支援サポーター養成講座
8月22・29日9時半~16時、全2回、大船学習センター。定期的に高齢者宅を訪問し、日常生活の支援をするサポーターの養成講座。無料。16日までに申込。鎌倉市高齢者生活支援サポートセンター
48・1130
▼講演「鎌倉の歴史 町の災害と発掘された焼き物」
9月1・8日13時半、玉縄学習センター。鎌倉の災害について話す。伝世品、出土品の紹介も。全2回。申込は往復ハガキで20日まで。
同センター 44・2219


鎌倉朝日新聞社

「大船フラワーガーデン」新倉秋夫さん

「湘南の風景を楽しんで」

第23回水遊会 水彩画展

8月23~28日鎌倉芸術館で第23回水遊会水彩画展が開かれる。 「水遊会」は1996年に鎌倉で水彩画講座を修了した有志が発足した。鎌倉、横浜周辺の風景のスケッチ、室内で構図・色彩など基礎を学習、年1回作品展を開催。 会員21人の作品40余点を展示。入場無料。
問い合わせ伊藤武夫さん 43・0882


鎌倉朝日新聞社

季節の心(36)

虹が立つ  佐伯 仁

●何がある、虹の彼方に
夏空、アーチ、虹。なぜ虹に虫偏。虫は蛇を現すとは中国の伝説。 蛇は空を泳ぐ、這う、いや虹ならば〝立つ〟が似合う。豪快な夕立の後、颯爽と現れるから。大気中に水蒸気が立ち込め、水滴に太陽が光る。 まぶしい姿は二重虹、虹の輪、虹の梁など季語を残してきた。さらに「朝虹が立てば雨、夕虹が立てば晴れ」と晴雨で左右される農耕に生きた知恵を伝えてきた。 一方、科学の視点では太陽光が水滴にあたり、波長の違いが色に出る。これぞ観察精神の成果。虹の色を七色としたのはニュートンとか。 わが国は七色、アメリカは六色、フランスは五色、三色の国もある等ばらばら。統一感がないのは各国で風土が違うから当然だ。共通点は虹の彼方への夢ではないか。 「オズの魔法使い」の登場人物も夫々の夢を虹の彼方に見つけている。 夢は反面〝儚さ〟に通じる。俳人・高浜虚子は女弟子を病床に見舞ったとき「今度、虹が出たら鎌倉へ行きましょう」と云った女性を悼んで書いた私小説「虹」がある。虹と人の命の儚さが奇しくもとけあった心に残る傑作だ。
 虹消えて忽ち(たちまち)
 君の無き如し 虚子



さんか

▼大船フラワーセンターの催し
▽食虫植物展9月8日まで。▽夜間開園8月17・18・24・25日20時半まで。Aコーラス講座17日13時半。5百円。Bひょうたんランプづくり25日13時半。3千円。C水彩画教室28日13時半。ひまわりを観察して描く。千5百円。Dピンホールカメラで写真現像体験30・31日9時半・13時。小学生と保護者。千円。E秋のこけ玉盆栽作り9月28日10時・13時半。2千円。Aは6日、BDは15日、Cは17日、Eは31日までに往復ハガキで申込。入園料4百円。
46・2188
▼鎌倉風致保存会の催し
▽みどりのボランティア8月1日内藤家墓地、3日泣塔、17日十二所果樹園、24日御谷山林、28日浄光明寺、31日十二所果樹園。各9時半、要申込。
▽家族で栗拾い9月7日10時、十二所果樹園。小学生以下の子どもとその家族。無料(拾った栗は販売)。申込は往復ハガキで30日まで。
23・6621
▼夜の昆虫観察会
8月3日19時、鎌倉広町緑地。広町緑地内の夜に現れる昆虫を調べる。2百円。小学生以下無料。申込不要。
鎌倉広町パートナーズ 32・5112
▼自然観察会&アニメ上映会
8月6日9時、鎌倉商工会議所。鎌倉市役所のビオトー周辺で鎌倉メダカなど観察。「地球との約束」上映も。鎌倉市内在住・在学の小学生。無料。
市環境政策課 61・3421
▼プラごみミニ講座と施設見学会
8月6日10時、笛田リサイクルセンター。無料。
鎌倉リサイクル推進会議 32・9094
▼第78回実朝祭奉納俳句会
8月7日16時、鶴岡八幡宮。俳人の星野椿さんらが選句、講評。千円。
鶴岡八幡宮 22・0315
▼第251回歌のサロン
8月7日14時、戸塚駅近くのさくらプラザ。参加型合唱とミニ演奏会。千円。
古川方 22・2131
▼鎌倉ぼんぼりウォーク
8月7日14時20分、鎌倉海浜公園「由比ガ浜地区」から鶴岡八幡宮まで。5百円。
鎌倉歩け歩け協会 090・2633・3715
▼鎌倉史跡めぐり
A鎌倉文華館鶴岡ミュージアム&ぼんぼり祭8月8・9日14時半、鎌倉駅西口時計台広場。B地底伽藍「田谷の洞窟」参拝20・28日9時、大船駅南改札「歩行者デッキ」。小雀五霊神社、定泉寺など。C鎌倉ド真ん中の路地を歩く22・26日9時、鎌倉駅西口時計台広場。カトリック雪ノ下教会など。
各5百円(交通費・拝観料別)。申込は1週間前までにハガキかで。
鎌倉ガイド協会 24・6548 24・6523
▼なかよし大船こども食堂
8月8日・9月12日16時半、カトリック大船教会。宿題・遊び・ごはん。小中学生。無料。
45・9728
▼ふらっとカフェ鎌倉
食を通じて多世代交流。A8月18日16時半、味噌屋鎌倉Inoue。B21日16時、浄智寺。C28日15時、ソンべカフェ。縁日。大人4百円、子ども2百円。Cはチケット制。
ACは申込不要。Bは要申込。
090・5199・1654
▼観光遊漁船クルーズ
8月10日10時・14時、小坪漁港。①江の島コース②葉山コース。大人2千円、小学生5百円。要申込。
逗子市観光協会 046・873・1111
▼鎌倉市中学生防災サミット
8月11日10時、鎌倉大仏殿高徳院。被災地の中学生と災害を考える。鎌倉在住・在学の中学生。無料。申込はFAXで。
さかい内科・胃腸科クリニック 23・0015F40・6203
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ8月17日10時、山ノ内配水池脇。
▽山歩き18日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉の景観を後世に伝える基金・望月方 45・7420
▼鎌倉体育館の催し
▽サマースポーツフェスティバル8月26日10~17時。バルーンアート、マジックショー、トレーニング室・卓球室解放など。無料。電話で申込。
▽バスケットクリニック26日13時半~16時。プロバスケット選手によるクリニック。小学生以上。無料。申込は往復ハガキで18日まで。
24・3553
▼てらハウス
8月17~23日10時、大船の千里ビル。午前学び、午後遊び。千円。
鎌倉てらこや 84・9746
▼キッズフェスタ 8月20日10時半、萬屋本店(鎌倉市長谷)。子どもたちが結婚式をつくる体験型イベント。小学生。保護者同伴。千5百円。要申込。
同店 24・2040



能「黒塚」・狂言「成上り」

第61回鎌倉薪能

10月11・12日18時、鎌倉宮。
11日は狂言「成上り」和泉流・野村万作、能「黒塚」金春流・金春安明、12日は狂言「成上り」野村万作、能「黒塚」宝生流・大坪喜美雄。7千円~。8月1日から申込。
CNプレイガイド 0570・08・9966
問合せ・市観光協会 23・3050



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(6月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は6月に一般301冊、児童書64冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「ビジュアルAI〈人工知能〉」城塚音也著(日経文庫)▼「天才と発達障害」岩波明著(文春新書)▼「1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました」トマス・j・スタンリー著(文響社)▼「50歳からもっと素敵に、もっと楽しく」谷島せい子著(海竜社)▼「昭和闇の支配者列伝 上下」大下英治著(朝日文庫)▼「美智子さま60年の美しき軌跡―愛蔵版写真集ミッチーから上皇后の時代へ」主婦と生活社編・発▼「伝える人、永六輔―『大往生』の日々」井上一夫著(集英社)▼「東京古民家カフェ日和―時間を旅する40軒」川口葉子著(世界文化社)▼「まるわかり!サイバーセキュリティ」日本経済新聞出版社編・発(日経MOOK)▼「富裕層に学ぶ外資建て投資」尾河眞樹著(日経ビジネス人文庫)▼「サイバー完全兵器―世界の覇権が一気に変わる」デービッド・サンガー著(朝日新聞出版)▼「富士山噴火と南海トラフ―海を揺さぶる陸のマグマ」鎌田浩毅著(ブルーバックス)▼「プラスチック汚染とは何か」枝廣淳子著(岩波ブックレット)▼「永遠なれ魯山人―この型破りな才能、後にも先にも見当たらず」山田和監修(別冊太陽)▼「美空ひばり恋し―お嬢さんと私」関口範子著(主婦と生活社)▼「すごい言い訳!―二股疑惑をかけられた龍之介、税を誤魔化そうとした漱石」中川越著(新潮社)



鎌倉生涯学習教養セミナー

19日 生活用品の木彫り 岡田英子
20日 お琴の音色を楽しんで体験 名川章栄
21日 今すぐ役立つ論語の教え 香取和之
22日 楽しく体験フラダンス 秋本千恵美
23日 親子で盆踊り 赤井慶子
24日 小倉百人一首の女性歌人達 牧野町子
27日 三味線の魅力に触れる 杵屋勘志津
28日 親子で作るファッションドール 矢部基子

10~11時半、玉縄学習センター分室。フラダンス・三味線は鎌倉市立第一小学校。無料。講師は市生涯学習指導者。
申込は市教育総務課 23・3000



まつり・バザー

▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。
▽フリーマーケット8月30日9~15時。雑貨・衣類・手造り品など約20店。
▽骨董市31日8~15時。出店者募集。
片岡方 090・5442・3778
▼ふかさわ夏まつり
8月3・4日12~21時(4日は~20時半)、鎌倉市立深沢小学校校庭。模擬店、歌手まつざき幸介さんのコンサート、引き馬など。
実行委 090・3536・3332
▼うみとやまのこどもとしょかん夏まつり
8月4日10~16時(雨天決行)、森山神社・葉山町一色会館。模擬店、紙芝居、移動図書館など。入場無料。
046・807・6911
▼みんなで踊ろう東京五輪音頭2020
▽盆踊り8月4日17時半~18時半、逗子文化プラザ。12日の東京五輪音頭2020のプレイベント。入場無料。
046・870・6622
▽みんなで踊ろう東京五輪音頭2020―スペインセーリングチーム交流会8月12日、逗子市立体育館。東京五輪音頭(15~16時)、ボッチャ体験(13~14時)、縁日コーナー。入場無料。
逗子市市民協働部 046・873・1111
▼第47回清和納涼祭
8月24日17~18時半、鎌倉市植木の鎌倉清和。模擬店、作品販売。かき氷・ポップコーンは無料。
46・8700
▼第39回鎌倉福祉まつり
9月1日10~14時、鎌倉市福祉センター。模擬店、福祉バザー、パネル展示、舞台発表など。被災地支援コーナーも。※バザー寄付物品受付19・20日腰越・深沢・大船・玉縄支所、21・22日鎌倉福祉センター。
市社会福祉協議会 23・1075



夏だ!科学だ!体験しよう!

夏休みに県内の科学館・研究機関・企業が体験教室などで子どもたちが科学に親しむ場を提供。抜粋を紹介。詳細は「第19回かながわサイエンスサマー」HPで。

工作体験 スーパーボール作り 8月5日、22日~9月1日9時半~16時半。小学生以上。300円  はまぎんこども宇宙科学館
045・832・1166
自然観察 定点カメラで動物調査 8月10日11時/バードウォッチング 11日9時/自然と遊ぼう 24日13時半。無料。 横浜自然観察の森
045・894・7474
植物観察 葉脈標本作り/藍の生葉のたたき染め 8月10日10~15時。小学生以上。100円 横浜市こども植物園
045・741・1015
マリンスポーツ アカテガニ集団産卵観察会 8月2・14・31日17時 4歳~中学生1900円、大人2100円。4日前までに申込 観音崎自然博物館
046・841・1533
生物観察会 アカテガニ集団産卵観察会 8月2・14・31日17時4歳~中学生1900円、大人2100円。4日前までに申込 観音崎自然博物館
046・841・1533
生きものとのふれあい 裏側見学と餌やり 8月平日13時。3歳以上。500円。要予約
魚の餌やり 8月土日祝13時。3歳以上。500円。要予約
京急油壺マリンパーク
046・880・0152
科学の祭典 ロボフェスタ 8月31日~9月1日10時~16時。無料
科学の実験や科学工作 8月11日10~15時半。無料
県立青少年センター科学部
046・222・6370
食育体験 かまぼこ・ちくわ手づくり体験教室 ~8月31日 1620円(ちくわのみ540円)。要予約 鈴廣のかまぼこ博物館
0465・24・6262
収穫体験 夏野菜の収穫~8月27日各日11時。150円。当日受付 花と緑のふれあいセンター花菜ガーデン
0463・73・6170

10~11時半、玉縄学習センター分室。フラダンス・三味線は鎌倉市立第一小学校。無料。講師は市生涯学習指導者。
申込は市教育総務課 23・3000


鎌倉朝日新聞社

大仏ハイキングコースの案内板の前で市川さん

大仏ハイキングコースに手作りの案内板

市民団体が市と協働で設置

「鎌倉・文化の森」(瀧下嘉弘代表)と「山桜を守る会」(市川和夫代表)が、7月18日葛原岡・大仏ハイキングコースに案内板を設置した。場所は銭洗弁天の坂を上りきった峠を左折して大仏に向かう道を200㍍ほど行ったところ。 同守る会は周辺の山林整備を行っている際ハイカーが、道を外れて迷い込んでくるケースもあったことから案内板の必要を感じた。市川代表は、同文化の森にも関わっていて、昨年同会が鎌倉市と協働で作成した『ぶらり鎌倉マップ』の北鎌倉・常盤・梶原版を切り取って案内板に利用した。 高さ1㍍90㌢、幅1㍍4㌢ほどの鉄骨フレームを発注し、周りの木枠は手作りして、地図のアルミ板を取り付けた。地図には周辺史跡も網羅し、常盤山の山道を記載。最寄りのバス停や経路、市がハイキングコースでの迷惑事項をわかりやすく示したイラストも表示されている。 設置費用は25万円。昨年、鎌倉NPOセンターの特別ファンドに応募して審査の結果選ばれて得た10万円と、鎌倉市との共同事業として捻出した15万円でまかなった。


鎌倉朝日新聞社

「オチビサン」ベンチでおうすけくん(9)とあらたちゃん(1)=鎌倉市中央図書館

詰め替えパックを再利用

鎌倉図書館にオチビサン寄贈

花王株式会社が、鎌倉のNPO団体や企業との協働で、使用済みの詰め替えパックを回収して再生樹脂に加工したブロックで制作した漫画キャラクター「オチビサン」のベンチが鎌倉市中央図書館に寄贈され、7月8日に贈呈式が行われた。 花王の研究開発・企画部 松本泰正さんは「これは6月に軽井沢で開催されたG20でも展示された。鎌倉の子どもたちに親しんでもらえればうれしい」と述べ、安良岡教育長は「子どもたちが環境を考えるきっかけにしたい」と感謝を伝えた。 鎌倉市では2016年から洗剤やシャンプーなどの使用済みの詰め替えパックの回収を実施し、再生加工する取り組みを行っており、2017年10月からは、NPO法人カマコンらとともに新たなプロジェクト「リサイクリエーション」を開始。 翌年5月までに4万1025枚のつめかえパックを回収して樹脂ブロックに変え、等身大の江ノ電と安野モヨコさんの漫画キャラクター「オチビサン」付きのベンチを完成させ、昨年5月中、鎌倉市役所に展示した。 江ノ電として使用したブロックは市内の小中学校で活用されているほか、江ノ電の江ノ島駅休憩室に設置されている。 詰め替えパックの回収ボックスは鎌倉市立小中学校や保育園、江ノ電鎌倉駅などにあり、備え付けの専用袋に8~10枚入れて投函できる。


鎌倉朝日新聞社

おばけにぞくぞく 魔法でわくわく

「角野栄子の世界」展 鎌倉文学館

鎌倉市長谷の鎌倉文学館で9月23日まで「角野栄子の世界―おばけにゾクゾク魔法でわくわく」の特別展が開かれている。 角野栄子さんは鎌倉在住の童話作家。昨年、児童文学のノーベル賞ともいわれる国際アンデルセン賞を受賞、鎌倉市市民栄誉表彰を受けたことの記念展で、『魔女の宅急便』の直筆原稿や創作ノート、作品の挿絵原画、国際アンデルセン賞のメダルなど約百点を展示。 7月13日のオープニングトークで、角野さんは「どうぞ、おばけをつかまえて連れ帰って」と挨拶。作品に登場する〝おばけのアッチ〟の人形を手にしながら話をした。 はじめて物語を書いいて、書く楽しさを知ったこと、絵を描いてそれがお話になったこと、モノを書くときはいつも絵を描いていることを紹介し、みんなに自由にいたずら書きをすることをすすめた。そして、「小さいころに何かした思い出は忘れているようでどこかに残っていて、そこから何かを表現したいという気持ちが生まれるから、思い出をつくって」と呼びかけた。 一般500円、小中学生百円。8月17日午後2時、角野さんの講演会も。
問い合わせは同館 0467・23・5952


鎌倉朝日新聞社

フリフラを振りながら光の演出を楽しむ

水族館を昼も夜も楽しんで

「ヒカリノエノスイ」8月末まで「ヒカリノエノスイ」8月末まで

新江ノ島水族館(藤沢市・竹嶋徹夫館長)で「ヒカリノエノスイ~美しい水族館~えのすいワンダーアクアリウム 2019」が開催されている。 2004年4月に開館した同館は2014年の10 周年を機にデジタルアートを採用して水族館の楽しみ方を提案。 15 周年の今夏は「ヒカリ」をテーマに、クラゲなど海中で光り輝く生き物たちに焦点をあてた。空間デザイナー長谷川喜美さんとのコラボで、クラゲをモチーフにした光の輪や海の生き物の装飾などで館内を彩った。 〝Day〟 と〝Night〟の2種類のプログラムを用意し、〝Day〟では、夏季限定イルカショーをはじめ、イルカやアシカたちが水しぶきをあげるスプラッシュイベントで涼しさを演出。 午後4時からの〝Night〟は、光が館内各所を彩り、イルカスタジアム、サカナ水槽、クラゲホール夜限定の特別ショーを開催。LEDライトの光の色が変化するフリフラを使ったイベントにも参加できる。 「五感で体感して楽しんでほしい」と演出担当の長谷川さん。 フリフラを振りながらクラゲショーを見ていたカップルは「夜の水族館は神秘的で特別きれい」と話していた。 8月 31 日まで。午前9時~午後8時(10~18日は8時から開館)
0466・29・9960


鎌倉朝日新聞社

スケッチ日和(25)

「小町通り」  黒川 明

雨あがりの小町通りはしっとりと落ち着いた雰囲気だった。紫陽花と海水浴との間の、束の間のことだ。まだ開店していない店も多い、早い時間のせいでもある。 新しい店ができてこの通りも少しずつ変化している。その中で「なか川」など、かつて鎌倉文士の集った店も営業を続けている。多様で、複雑で、ちょっと混乱してしまう。 表面だけ見れば商いの街だ。なのに、商いだけの街とは思えない。矜持なんて言葉が浮かんでくる。午後にはまた雨が落ちてくるだろう。
水彩 31×41cm



鎌倉年中行事

8月

▼鶴岡八幡宮のぼんぼり祭 7~9日。7日15時、夏越祭。17時、俳句会。8日17時、立秋祭。9日10時、実朝祭。正午、短歌会。
▼黒地蔵縁日 10日0時~正午、覚園寺。
▼四万六千日詣り 10日杉本寺、長谷寺、安養院。
▼閻魔縁日 16日山ノ内の円応寺。
▼鎖大師の施餓鬼法要 16日10~16時本尊ご開帳。14時法要。手広の青蓮寺。
▼鵠沼皇大神宮(烏森神社) 17日人形山車
▼鎌倉宮例祭 19日16時、前夜祭。20日11時、例祭。21日10時、後鎮祭。
▼玉縄首塚慰霊祭 19日18時、提灯点灯。夕方、玉縄首塚で墓前法要。
▼片瀬諏訪神社例大祭 27日神輿や山車。


プロムナード

第71回鎌倉花火大会がわって、いよいよ夏本番を迎える鎌倉▼花火大会だけでなく、最近は和装で鎌倉を楽しむ姿が多く見受けられます▼外国人観光客にもコスプレ感覚で大人気のようですが、とても暑そうな印象があります▼今年は運動会が時間短縮になるなど、暑さ対策が必須になっているので、着慣れない装いと気候で熱中症にならないか心配です▼昨年は猛暑の影響で鎌倉の観光客数は1987万人と2・7%減少。しかし海水浴客は17.3%増加したそうです▼和装は暑さが苦手ですが、風鈴、扇子、日傘など、涼しさを演出する日本人の遊び心やお洒落が伝われば嬉しいです。(N)


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