鎌倉朝日新聞 (2月1日号 2017年 第455号)

鎌倉朝日新聞社

左から鈴木さん、浅田さん、矢野さん=1月17日かまくら駅前蔵書室で

段葛に焦点をあてた歴史書

「鎌倉千年の歩み」発刊に市民ら協力

昨年3月、2年に渡る改修工事が完成した鎌倉・若宮大路の段葛に焦点を合わせて鎌倉の歴史を描いた本が発行された。 著者は元神奈川新聞記者で現在、鎌倉朝日の「ひと」欄の連載をしている綾瀬市在住の浅田勁さん(72)。鎌倉時代から近世にかけての歴史研究がライフワークで、定年後も歴史書の出版や新聞への寄稿など執筆活動を続けている。 本著は、昨年1月から神奈川新聞に「段葛再生~歴史の舞台を歩く」の題で行った10回の連載記事に加筆した22項目に、元鶴岡八幡宮宮司・白井永二氏の「段葛考」、同新聞3月29日付の鶴岡八幡宮・吉田茂穂宮司、鎌倉商議所・久保田陽彦会頭、市観光協会・井出太一会長の鎌倉のあり方についての座談会の記事を収録。鎌倉の年表や「近世からの段葛の風景」の写真、「私の段葛ストーリー」として段葛になじみ深い人たちの思い出話も載せている。 浅田さんが出入りしている鎌倉駅東口の会員制私設図書室「かまくら駅前蔵書室」の鈴木章夫さんに「連載をまとめて本にできないか」と相談をもちかけたのがきっかけとなり、写真撮影を同蔵書室会員の佐久間芳之さんや松藤飛洋さん、表紙の絵を若手水彩画家・矢野元晴さん(28)が担当。思い出話を語るオーボエ奏者・吉井瑞穂さんも会員の一人。 浅田さんは「皆さんのおかげで本ができた。段葛に焦点を合わせた歴史書はこれまでにないのではないか」と喜びを語る。
1404円、歴史探訪社刊 0467・55・8270
かまくら駅前蔵書室でも販売中 090・6146・9493


鎌倉朝日新聞社

夜回りランニングで街をパトロール

市民と逗子警察署がコラボ

地域の同級生感覚で逗子の30代がつながるグループ「逗子30(さんじゅう)‘s(ず)」のランニング愛好者らが3年前に「夜回りランニング」の活動が評価され、逗子警察署との協力・連携体制が決まった。活動時に使用する腕章や蛍光タスキなどの防犯グッズの提供を受ける贈呈式が1月12日逗子警察署内で行われ、4人の代表メンバーが来署=写真。 伊東博志署長から「人が手薄になる夜間に活動してもらえることが大変心強い。若い世代に防犯や交通安全の意識が広がることを期待している」と感謝と激励の言葉が伝えられ、今後の活動報告や防犯情報の共有などについても確認が行われた。 田中美乃里代表(39)は「日中仕事がある世代が夜のランニングを始めてから防犯活動にも役立つことに気づいた。市外からも真似したいという声があり『夜回りランサミット』のような流れになれば」と夢をつなぐ。 夜回りランは毎月最終水曜日の夜に定期開催。約80人のメンバーが自由に参加している。集合時間と場所はその都度変わるため、参加の際は電話かFacebookで確認を。年齢を問わず誰でも参加できる。
服部さん 080・5095・5763


鎌倉朝日新聞社

鎌倉みほとけ紀行(67)

建長寺・心平地蔵

新しい年、昨年よかった人もわるかった人も、心機一転。今年も元気でまいりましょう。 さて今年のはじまりは建長寺の心平地蔵です。建長寺は我が国最初の中国宋代、純粋禅の道場として知られ、鎌倉時代の新しい武家文化に多大な影響をあたえました。心そのものを問う禅の教えは人々の関心を高め今に受け継がれています。 1253年(建長5)北条時頼はこの地に禅の一大道場を開きます。しかし周知のとおり鎌倉は谷戸が多く、理想の伽藍配置を確保するにあたっては、たいへんな苦労があったことでしょう。なにゆえ、この地は地獄谷とよばれる罪人の刑場であり、そこには佉羅陀山心平寺という仏堂があり御本尊心平地蔵がまつられ、葬地として供養が行われていたそうです。普通では考えにくい不浄の地を清浄の大伽藍にしてしまうのですから時の流れというのか、禅のもつこだわりなき世界感は凄いものです。心平地蔵はそんな建長寺草創の礎であり、衆生の苦を除き清め、大地を再生し、歴史に残る禅の名刹へと変わり行く建長寺と人々をずっと見守られていたのでしょう。 現在は建長寺仏殿、丈六(一丈六尺)の御本尊地蔵菩薩の脇、千体地蔵に囲まれておられます。その姿は右手に錫杖、左手に宝珠を持ち、右足を少し前に半跏趺坐される姿は宋風の豊かな量感があり、大悲の心というのか、そのお姿は慈しみ深いやさしいお顔をされています。 心平寺そのものは建長寺大伽藍建立の為、現在の巨福呂坂付近に移築されましたが、1886年(明治19)道路拡張により横浜市の三渓園に移築現存しています。 近年、海外からの参拝者も多く賑わう建長寺でありますが、建長寺草創から心平地蔵は天下の安寧を願っておられるのです。
寄木造、玉眼。像高81・9㎝。南北朝時代。


鎌倉朝日新聞社

手向山八幡宮

鎌倉朝日新聞社

薬師寺管理 休ヶ岡八幡宮

鎌倉つれづれ(56)

八幡宮と東大寺 池田正弘

昨年晩秋、鎌倉国宝館で開かれた「東大寺サミットinかまくら」開催記念特別展を拝観に行った。治承4年(1180年)平重衡の南都焼打ちにより灰燼に帰した東大寺の復興に源頼朝は手厚い援助を行った。それ以来の鎌倉と東大寺の密接な関係が続いているのだが、加えて鶴岡八幡宮の存在を考えてみる必要がある。 展示品の中に鶴岡八幡宮所蔵の菩薩面(重要文化財)と舞楽面(重要文化財)があった。源頼朝が東大寺落慶供養のおり手向山八幡宮から送られたものと伝える。源頼朝が建立に力を尽くした大仏殿はその後消失し失われたが贈られた面は鎌倉に残っている。 手向山八幡宮は東大寺の鎮守社である。大仏開眼供養に九州の宇佐神宮から上京し東大寺鎮守社として祀られた。年明け早々お参りに行った。東大寺境内は大勢の人達で込み合っていた。しかし七草からまだ数日というのに正月の雰囲気はまったくない。中国語が飛び交いさながら中国の古刹を訪れている感がある。 手向山八幡宮は大仏殿の前を右に折れ坂道を登り切った山中に鎮座する。何度か参拝しているのだが今回は前回より年のせいか参道がずいぶん急傾斜になったような気がする。そこは訪れる人もあまりない静かな境内で大仏殿前の喧噪を逃れて静かにお参りできた。全国で3万社以上と云われている八幡社の分社第1号、天平勝宝元年(749年)勧請の八幡宮である。重要文化財の菩薩面、舞楽面が所蔵されているようだが鶴岡八幡宮所蔵のものと同一時代のものだろうか。残念ながら見ることはできない。明治の神仏分離で現在は東大寺を離れ神社として独立している。 奈良には八幡宮を鎮守とする寺が他にもある。大安寺八幡宮は元大安寺の鎮守であった。僧行教が宇佐神宮から勧請したとも伝えられ京都の石清水八幡宮の元宮とも称される。この神社も明治の神仏分離により大安寺と離れ神社として独立した。 薬師寺の南大門を出た先の森の中に休ヶ岡八幡宮がある。御社殿は重要文化財で八幡神像をはじめとする三神像は国宝であるが地元の人以外はあまり訪れる人も無い。数十年前に参拝した時は少し荒れているイメージがあった。無人ではあるが今では整備が行き届いている。こんもりした社叢に包まれた神門前の石畳は清潔感が有り心地よい。行教が大安寺八幡宮を九州から勧請の折、この地で休んだので休ヶ岡という伝承があり後に寛平8年(896年)に薬師寺別当栄紹が宇佐神宮よりこの地に勧請し薬師寺の鎮守とした。休ヶ岡八幡宮は今では珍しく薬師寺が主掌している寺が管理する神社である。 さて5年余にわたり紙面を汚させていただいた「鎌倉つれづれ」も次回3月号で閉じることになった。「読んでいます」の言葉が大変ありがたく励みになりましたが浅学菲才の身、刀折れ矢は尽きた思いがしています。次号の「八幡宮と東大寺その二」で私見を総ざらいし最終とさせていただきます。長い間の励まし有り難うございました。


鎌倉朝日新聞社

新年の祝いの催し各地で

80周年式典と新年祝賀会 鎌倉市歯科医師会

鎌倉市歯科医師会(鶴岡明会長)の80周年記念式典と新年祝賀会が1月7日鎌倉市内のホテルで盛大に開かれ、約120人が参加した=写真。 開式で鶴岡会長が「80周年を契機に鎌倉市民の健康のためにさらなる活動を繰り広げたい」と挨拶。昨年、国や県から表彰を受けた岡部力弥さんら7人と、1964年開業の斎藤久さんら永年会員の表彰があった。新入会員5人も紹介され意気込みを語った。あゆみの紹介の中で野球やゴルフ、親睦会などで交流する昭和の時代の会員らの写真が映像で映し出され会場をなごませた。 同会は1935年(昭和10)7月に発足。1947年に大船地区が大船支部として独立したが、2003年に合併し、翌年、鎌倉市歯科医師連盟が設立された。 休日急患歯科診療所は3年ほど前から大船のビル2階に間借りしているが、移転先を協議中であるという明るいニュースも当日、松尾崇鎌倉市長からもたらされ会員たちは喜びにわいた。


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鎌倉市消防出初式れ

新春恒例の鎌倉市消防出初式が1月6日、鎌倉市山崎の山崎浄化センターで開かれた。 団員の表彰などの式典が終わると鎌倉と大船の各とび職組合員による「はしご乗り」の妙技が披露され、訪れていた園児や観客から歓声と拍手が起こった。 ビル火災を想定し、消防部隊が建物からロープを使用して被災者を救助し、消火活動をする訓練もあり、勢いよく噴射された一斉放水が青い空に七色の虹をかけた。


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安全と豊漁願い船祝い

鎌倉・腰越漁港

一年の大漁と海の安全を祈る「船祝い」が1月4日鎌倉の腰越漁港で開かれ、親子連れなど多くの人でにぎわった=写真。 色とりどりの大漁旗で飾られた船の上から初めに恵方の海に向かってミカンを投げてから、ミカン撒きが始められ、集まった人たちは両手を広げてミカンをキャッチ。腰越の祖母宅に埼玉県から家族で訪れていた徳光宏星(18)快星くん(6)兄弟は「楽しかった」と袋いっぱいの収穫物をかかえて満足気。腰越漁業協同組合(組合員55人)の鈴木猛代表理事組合長は「昨年は地方で災害があったが、今年は穏やかな年であってほしい」と話していた。漁は5日からで、この時期はヤリイカ、タイなどが獲れるという。


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工事の安全祈願し

手斧始式 鶴岡八幡宮で

一年の工事の安全とその建物が永遠に栄えることを祈願する手斧(ちょうな)始(はじめ)式が1月4日、鶴岡八幡宮で行われた=写真。 とび職人らが木遣唄にのせて長さ約3・9㍍、28㌢角の御神木を二ノ鳥居から舞殿前に運び込むと、宮司による祝詞奏上などの神事が行われ、そのあと、古式ゆかしい装束の鎌倉の建築業者ら20人が所役を奉仕した。 斧を振う幣振、尺杖、鋸、墨打ち、手斧、槍鉋を使う6つの作法が参列者や関係者の見守る中、厳粛に執り行われ、初詣に訪れた大勢の参拝客も足を止めて見入っていた。 1181年に源頼朝が行った八幡宮造営時の神事に起源を持ち、1949年に現在の「手斧始式」として神事が再興された。


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新春のつどい

鎌倉市

鎌倉市の新春のつどいが1月5日市内のホテルで開かれ、市民ら約290人が年始の挨拶を交わした。 松尾崇鎌倉市長は、昨年の市役所内の不祥事を侘び、市民の信頼を取り戻すべく市政に取り組みたいと挨拶。鎌倉の価値を再認識する、子育て支援に力を尽くす、オリンピックに向けて鎌倉駅東口、西口の整備をし、鎌倉を世界に誇れる町にしたいと目標を掲げた。


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商売繁盛願い

十日えびす 本覚寺

「商売繁盛お祈り申し上げます」の掛け声に続いて「ドドン、ドン」と太鼓の音。鎌倉市小町の本覚寺では1月10日、朝8時すぎから10日えびすの福笹を買い求める人らでにぎわった=写真。福笹は竹の枝に打ち出の小槌や鯛、小判などの縁起物をつけたもので、竹には境内の鳳凰竹が使われている。 本覚寺では1980年(昭和55)の夷堂再建のときから10日えびすを行われるようになった。正月3が日に開かれた初えびすでは3千円から5千円の福笹が、10日えびすでは5千円~1万円のものがよく売れたという。 戸塚からきた田谷夫妻は「福笹を求めて3年目になるのでそろそろご利益があるのでは」と期待していた。


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木版画 藤本宿

谷戸の風(43)

今年の冬  山 内 静 夫

昨年十二月の十日頃か、目の前の桜の木の最後まで残っていた数枚の枯葉が落ちて、丸はだかの冬の桜になった。オーヘンリーの短篇小説ではないけれど、それはそれで、ハッとする瞬間だった覚えがある。 今年の冬は、かなり冷え込みが強い。年末の二十六日に急に大船中央病院へ入院することになった。「脱力感」というのが病名である。 入院した日、私は家の自分のベッドに腰かけていてすべり落ち、前の洋服箪笥との間に腰が挟まり動けなくなった。カミさんの力ではどう引っ張っても抜けない。老夫婦だけの家庭では助っ人もなく、夜のことでもあって救急車の御厄介となり、従って入院という誠にカッコ悪いこととなり、かくて九十年の生涯初の病院での年越しと相成った次第。 前にも書いた気がするが、この病院の窓からみる芸術館と女子大の建物の眺めは、さすが大船のカルチャーセンターと銘打っただけあって、落着いた品のいい街の空気があって、入院生活の宝であると思ったものだ。九時消灯の音のない暗い味気ない夜があって、いつのまにか二0一六年が終り、洒落っ気のない二0一七年が始まっている。松の内が終って、退院した時には、もう新しい年の普通の時間が流れていた。 そしてこの数年にないような寒い冬がやって来た。北海道・東北の大雪も気になるが、地球の気象がこれからどうなっていくのだろう…そんなことが妙に気にかかる、肌寒い今日この頃である。


鎌倉朝日新聞社

『ももたろう』=ポプラ社「世界名作ファンタジー21」

文学つれづれ(147)

『桃太郎と一寸法師』(3)

今まで見てきたように、滑川道夫『桃太郎像の変容』は、桃太郎の話が室町末期に御伽草子として成立して以来、今日に至るまでの桃太郎像の変容について詳しく実証的に述べられていて興味深い。 しかし私のテーマは、桃太郎が御伽草子として成立するずっと以前の、おそらく神話の時代にさかのぼる、桃太郎の話が発生する源を探りあてるということである。 そこで次に、民俗学の祖ともいうべき柳田邦男に言及してみたい。特に彼の『桃太郎の誕生』『桃太郎根原記』『一寸法師譚』『妹の力』によって、彼のいわゆる「小さ子」説を検討したい。 彼の説くところによると「何処の民間説話に就いて見ても、英雄には条件がある。異常な状態の下に生まれる。民間説話は不可能を可能として説くものであって、並みの人間より劣っているものを主人公とする」なぜなら、「神から送られた我々の済ひ(救い)主は、いつまでも変装して居て最初は侮られ、後には必ず奇蹟によって発覚するものと信じられて居たらしいのである」(『桃太郎の誕生』)として、桃太郎や一寸法師の話も「外国民族の間に同様な話が行われている…英雄成功譚」に数え入れる。 そして桃太郎の話のうち、「桃が川上から流れて来てその中に赤児があり、それで桃太郎と名をつけたという点」に日本独自のものをみて、その原因に「我々の固有信仰の、可なり大切なる一つの信条」があるとし、一寸法師、かぐや姫、瓜子姫と同じく、「恐らくは桃の中から、又は瓜の中から出るほどの小さな姫もしくは男の子、即ち人間の腹からは生まれなかったということと、それが急速に成長して人になったということが、この昔話の骨子であったかと思う」と言い、それを「小さ子」物語と名づけている。 そして「海から次第に遠ざかって、山々の間に入って住んだ日本人は、天から直接に高い嶺の上へ、それから更に麓に降りたまう神々を迎え祭る習わしになって居た。だから又谷水の流れに沿うて、人界に近寄ろうとする精霊を信じたのであった」と述べている。 この「谷水の流れに沿うて、人界に近よろうとする」という点に私の桃太郎・一寸法師についての考えの重要なテーマがあるのであるが、柳田説は川をあまり重視していないのである。それは彼が、「日本は海の国、そうして又山川のたぎち流るる国」と言いながら、「海を母の国」と考えているためなのである。 したがって前述のように「桃が川上から流れて来て」という点に日本独自のものがあると言いながら、「どんぶるりこんぶりと桃の実が流れて来た個条などが(興味の)中心かと思われるようになるのである」と言い、川上から流れて来たことの日本的な独自性を徹底して考えることができなかったのである。 しかし、そうは言いながらも柳田国男が桃太郎の話の同系列のものとして挙げているものには川の話が多い。たとえば、一人の老翁が町の中を流れる川に薪を投げ入れると、「水の中から、美しい上﨟が小さい、本当に小さい一人の児を抱いて現れ」薪のお礼としてその汚らしい小僧をくれたが、その子はフンと鼻をかむたびに米や金を出したという「鼻たれ小僧様」の話は各地に分布するようである。これも素直にみれば、当然川の話とみられるのに、海を母の国と考える柳田国男は、浦島太郎の話と結びつけて、その美しい上﨟を「龍宮の女性としてしまっているのである。
(神奈川歯科大名誉教授)


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深中サッカー部新人戦優勝2016年

深中がベスト8に

神奈川県中学校サッカー大会

第66回神奈川県中学校サッカー大会が1月7日から開かれ、鎌倉市立深沢中学校がベスト8に入った=写真。 昨年11月、鎌倉市の大会で優勝した深沢中学校は、12月に湘南ブロック(鎌倉・藤沢・茅ヶ崎・寒川)大会にのぞみ、出場した51校中4位となり、県大会に進んだ。 県大会では32校が対戦。1回戦は県西1位の文命を3―0で下し、2回戦で川崎3位の西中原に1―0で勝った。しかし、1月14日の準々決勝で横浜A2位のあかね台に3―1で敗れた。 深沢中学校の1.2年生サッカー部員は45人。サッカー部顧問の佐藤竜二さんは昨年、腰越中学校から転任してきた。 「どこよりも走るチームにしよう」と体力づくりをするとともに、頑張る心、我慢する心を養うことを大切にしているという。佐藤さんは「深沢中が県大会に出たのは7年ぶり。よく頑張ったと思う」と健闘を称えた。


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真冬の海でひと泳ぎ

第67回逗子市寒中水泳大会

気温8度、水温13度。寒さが肌を刺す逗子海岸で1月15日市水泳協会主催の寒中水泳大会が催され、約30人が新春の初泳ぎに挑戦した=写真。 毎年1月の第3日曜に開催される同大会は1950(昭和25)年から67回続く歴史を持ち、一時は4百人ほどの大会になっていたが、海岸での規制などの影響で、近年は市内の水泳関係者や子どもの頃から参加している人などが集まる50人規模の大会となっている。 参加者らは入念な準備体操の後、澄み切った真冬の海を百mほど沖合いまでゆっくりと往復した。常連の中には「この寒中水泳で新年を迎えたという気持ちになる」と言う人が多く、5年ほど前から参加しているという都内から10人でやって来た霞ヶ丘游泳会のメンバーの中には2度入水する強者の姿も。「健康祈願やみそぎの気持ちで泳いだ」「水から上がると温かく感じる」など寒中水泳ならではの感想も聞こえ、用意されたお汁粉で身体を温めた。 同協会の鏡島恵理事長(54)は「時代の流れで規模は縮小ぎみだが、70回、80回と次の世代へつなげていきたい」と伝統ある大会への思いを強くしていた。(K) 


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頼朝の遺徳偲び

白旗神社例祭

源頼朝の命日の1月13日、鎌倉市西御門の白旗神社の例祭が行われた=写真。かつてここに頼朝を祀る法華堂があったが、明治の神仏分離で堂は廃され、1872年、白旗神社が創建された。 例祭では鶴岡八幡宮の宮司以下神職が神事を行い、氏子や市の商工業者役員、頼朝会会員ら約30人が参列して頼朝の遺徳を偲んだ。 頼朝会(五十嵐績会長・会員約40人)は月命日の毎月13日に頼朝の墓掃除のほか、歴史勉強会なども行っている。 同会事務局の木村由利子さんは「鎌倉の礎をつくった頼朝を再認識してほしい」と話している。参加自由。
問い合わせ 090・3042・9560


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身体健全願い

左義長神事

正月飾りなどを焚き上げて歳神様を送る左義長神事が1月15日午前7時から鶴岡八幡宮源氏池畔で行われた=写真。 お飾りを積み上げて円錐形にワラで形作った2基の前で神職が、門松を送り火に大神たちをおくるという旨の祝詞を奏し、火を放つと、炎が瞬く間に全体を包み、煙が天高く上がっていった。 日曜日とあって親子連れの姿も多くみられ、「この火にあたると、病気にかからないんだよ」と子どもに言って聞かせる親もあった。訪れた人たちは火の燃える様子をじっと見守っていた。


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市民2百人が快走

第47回鎌倉市民ロードレース大会

新年の恒例行事・第47回鎌倉市民ロードレース大会が1月8日玉縄小、中学校周辺で行われ、小学校4年生以上の市民約2百人が参加。一般、小学生、中学生の部門ごとに順位が決まった。主催は鎌倉市陸上協会。


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写真で活動紹介鎌倉写真連盟

新春ギャラリー展

鎌倉文化協会・鎌倉写真連盟主催の新春ギャラリー展が1月4日から8日まで鎌倉生涯学習センターで開かれた=写真。2013年から同文化協会が鎌倉市との共催で行っていて今年5回目。 「写真の力」をテーマに写真コンテストの入選作品、市中央図書館が所蔵している鈴木正一郎氏撮影の鎌倉の昭和の風景写真が展示されたほか、鎌倉文化協会所属21団体の紹介が90㌢正方のパネルに写真入りで示され、わかりやすいと好評だった。同文化協会の村田佳代子会長は「市民の力で展示を継続して鎌倉を支えていきたい」と話している。


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「ひと」 市民の総合的な歯科診療対策に取り組む

鶴岡明(つるおかあきら)さん

鎌倉市歯科医師会(会員123人)の新年祝賀会を兼ねた80周年記念式典が1月7日市内のホテルで行われた。式典を終えてホッとしたのもつかの間、休日急患歯科診療所の移転問題や障害者歯科診療への対応など課題が目白押しだ。 両親とも小学校教員の一人息子として東京・大田区で育った。都立九段高校から東京医科歯科大学歯学部に進む。「親族に歯科医師がおり、子どものころから歯の模型や道具を見るのが好きだった。歯科医はステータスが高く、社会に貢献できる職業だとも思った」。 同大学の第一口腔外科学講座を経て1978年4月、医療法人・仁愛会歯科(横浜)に就職。大学の教授の推薦で1979年8月、大樹会佐藤病院(現・鎌倉ふれあいホスピタル)に転職。「名字から源氏につながる家系と聞いており、鎌倉には親近感があった」。15年後の1994年9月にJR鎌倉駅東口の現在地に鶴岡明歯科医院を開設。翌年、歯科医師会に入った。 以来、地域医療担当理事、専務理事などを経て2015年6月、副会長から会長に就任。同会の起源は1935年7月に設立された鎌倉郡歯科医師会。それから81年余。諸準備の関係で遅れていた80周年記念式典を先月開くことができた。 鎌倉市の委託事業の休日急患歯科診療はレイ・ウェル鎌倉で行っていたが耐震不足で同館が閉館となったため、3年前から歯科医師会の事務局内に移っている。手狭で不便をかこっており、その移転先を探すのが課題で、障害者歯科診療体制の整備も求められていた。会長就任以来、これらの対応に追われてきた。 その結果、このほど市内の市施設にスペースを確保することがほぼ内定した。市議会で予算案の承認が得られれば歯科の休日急患診療、障害者歯科診療、在宅訪問歯科診療、歯科相談など歯科の総合窓口となる口腔保健センター設置を目指す。「時間をかけて行政と話し合いを重ねてきた成果がようやく実りそうだ」。 団塊の世代が75歳以上になる2025年問題への対応も急がれる。行政とタイアップした総合的な保健医療福祉センターの実現を図るが医師会、薬剤師会、介護事業者との連携が不可欠。口腔機能の低下・オーラルフレイルの予防対策にも力を入れる方針。ますます忙しくなりそうだが、その手腕に寄せる会員、市民の期待は大きい。67歳。
文・写真 浅田勁


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健康百科通信(93)

風邪と漢方(その1)
  日本内科学会総合内科専門医、
  日本東洋医学会漢方専門医  小野村雅久

今年も冬がやってきました。風邪をひきやすい季節の到来です。「風邪は万病の元」と言いますが、医学の進化した現代でも基礎疾患(持病)のある方では要注意です。また、一見風邪と思える病態が実は重大な病気のサインだということもあります。 漢方では、風邪を引いた人の体質を陰陽虚実に分け、さらに六陰陽(ろくいんよう)という病期に分けます。六陰陽(ろくいんよう)とは病気の進行具合を太陽病(たいようびょう)、小陽病(しょうようびょう)、陽明病(ようめいびょう)、太陰病(たいいんびょう)、小陰病(しょういんびょう)、厥陰病(けつちんびょう)という6つの病期に分けて考える方法です。 まず、風邪のひき始めには脈が浮いて悪寒、頭から背部にかけて強ばる様な「ぞくぞく感」がある事が多いのですがこの状態を太陽病(たいようびょう)と言います。 使う処方は桂枝湯(けいしとう)を主とした処方です。桂枝湯(けいしとう)の成分は桂枝(けいし)(シナモン)芍薬(しゃくやく)、生姜、大棗(たいそう)(ナツメ)、甘草(かんぞう)の5つで、桂枝湯(けいしとう)は衆方の祖と言われる程、漢方では基本の処方なのです。風邪のひき始めには微自汗(びじかん)と言い表す「ほんのり自ずから僅かに汗ばむような微熱のある体の温まった状態」が一番免疫力が高まり、風邪の原因となる多くのウイルスなどの侵入や増殖を抑える事を昔の人は経験上知っていたのでしょう。 桂枝湯(けいしとう)は微自汗(びじかん)の状態を作り出す処方内容となっていますが、発汗作用が弱いため、桂枝湯(けいしとう)に葛の根と強力な発汗剤である麻黄(まおう)を加えた処方が有名な「葛根湯(かっこんとう)」です。

田中医院 院長
鎌倉市常盤648―4
0467・32-1315


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東大寺サミット2016inかまくら流鏑馬神事

鎌倉朝日新聞社

鎌倉まつり流鏑馬神事(2016年)

鎌倉朝日新聞社

逗子海岸流鏑馬騎射式(2016年)

日本伝統の弓馬の術を保存普及、国際親善に寄与

公益社団法人 大日本弓馬会

毎春恒例の鎌倉まつりで「流鏑馬」の神事を行う公益社団法人大日本弓馬会の坂本和弘会長にうかがった。

“武家の古都”鎌倉に伝わる古武術

毎年開催され鎌倉市民にはお馴染みの行事ですが、流鏑馬とはどのようなものでしょうか。

馬上から矢を射ることを「騎射」といいますが、流鏑馬は疾走する馬上から左横に置かれた3つの的を射る「騎射」を行う「神事」です。単に武芸を競うだけでなく、天下泰平、五穀豊穣などを祈念して行われます。

流鏑馬という名称の由来は。

「矢馳馬(やばせめ)」が転じたものとされています。「馬に乗って鏑矢(かぶらや)を射流す」ことから「流鏑馬」の表記が充てられたようです。

―流鏑馬の起こりは。

6世紀に欽明天皇が現在の大分県の宇佐神宮において「矢馳馬」として3つの的を射らせたことに始まるとされています。

流鏑馬はどんな歴史を辿ったのでしょかう。

平安時代、宇多天皇は源能(よし)有(あり)に命じて「弓馬の礼法」を制定させました。それが代々引き継がれ、新羅三郎義光の子孫である武田、小笠原両家に伝えられました。

鎌倉ではいつごろから始められたのでか。

源頼朝は流鏑馬の故実に通暁していた西行法師に教えを乞い、1187年(文治3)に天下平定を祈念して鶴岡八幡宮で流鏑馬を奉納しました。これが鎌倉における流鏑馬神事の始まりといわれています。 その後、江戸時代初期に「流鏑馬射法」を伝えた武田信直が弓馬故実礼法を細川幽斎に伝え、細川家が肥後(現在の熊本県)に移ってからは、家臣の竹原氏が継承しました。竹原氏に託された武田流の流鏑馬は、明治時代に細川護久候から命じられた井上平太翁が継ぎ、その後、細川護立侯の許しを得て弟子の金子有鄰師に伝授されました。

大日本弓馬会の歴史は。

武田流の流鏑馬を継承した金子有鄰師は鎌倉市扇ガ谷に居を構え、1932年(昭和7)からは明治神宮で毎年流鏑馬神事を奉納するなど流鏑馬の保存普及に尽くしました。その後「大日本弓馬会」を設立し、1939年(昭和14)4月1日には「社団法人大日本弓馬会」として認可されています。 この会は、日本に古来から伝わる馬術の保存継承と、日本の文化の中に生き続けてきた精神を未来に向け守り伝えることを目的としたものでした。 戦中は一時期流鏑馬が行われない時期もありましたが、戦後まもなく復興され、明治神宮、上賀茂神社、寒川神社、三嶋大社などで流鏑馬や笠懸を奉納しています。鎌倉まつり流鏑馬神事は1970年(昭和45)から続く春の恒例行事です。 2012年(平成24)3月21日には内閣総理大臣から公益社団法人の認定を受け、現在に至っています。

勇壮かつ崇高なる古式弓馬の術

流鏑馬の進行は。

「寄せの太鼓」を合図に一同が隊列を組んで出陣します。 奉行と射手が昇殿し、奉行は鏑矢を神前に奉献し、天下泰平、五穀豊穣、行事の安全を祈願する願文を読み上げます。 一同退出した後、「天長地久の式」が行われます。奉行の命を受けた射手は馬を中央に進め「五行の乗法」を行います。左に3回、右に2回馬を乗り回し、中央の位置で止めて神前に目礼し、鏑矢を番(つが)えて天と地に向けて弓を満月に引き絞り、天下泰平、五穀豊穣を祈願します。 一同は行軍をして馬場に至り、奉行は記録所に登り、諸役は配置に就きます。「破の太鼓」の合図で、射手は矢を射らずに全力で馬を走らせる「素馳」を行います。その後、射手は全力疾走の馬上から、馬場に設けられた3つの的を順番に打ち抜く奉射を行います。的の大きさは一尺8寸(約55㌢)四方です。 奉射の成績上位者が競射を行います。的は小さな素焼きの皿を合わせ、中に5色の切り紙を入れた土器的(小的)に替わります。土器的に命中して5色の紙が風に舞い散る様はみごとです。 奉行が競射の終了を告げる「止の大鼓」を打ち、{凱陣の式}へと移ります。 最多的中者は的を持ち奉行の前に進み出て跪座します。奉行は扇を開き骨の間より的を見分。扇を戻し、太刀の鯉口を切って再び鞘に納めたとき、太鼓が3打され、奉行の「エイ、エイ、エイ」の声に続き射手諸役一同が「オー」と唱和する勝鬨(かちどき)を上げます。 最後に奉行以下射手、諸役等が御神酒を拝戴する「直会(なおらい)」の儀で全ての神事が終了します。

流鏑馬の見どころは。

全速力で走る馬の上から矢を射って命中させることだけでなく、次の的までの数秒間に矢を番(つが)えることも至難の業です。また、射手は「立ち透かし」と呼ばれる日本にだけ伝わる乗り方によって馬上でも上半身が安定して美しい姿勢を保ち、的をねらうことができます。当たりはずれだけではなく、馬上での美しい姿勢にも注目してください。

「立ち透かし」とは。

脚で馬体を挟まず、腰は鞍に触れずに紙一重で浮かせる技術です。和鞍と和鐙があって初めて成せる技で、習得には厳しい修練が必要です。

馬が走る距離は。

馬場の長さは約120間(218㍍)といわれますが、現実には若干の長短があります。このコース上に3つの的が設けられ、的と的の間隔は約約65㍍あります。

大日本弓馬会の催し名に、「流鏑馬」と「笠懸」がありますが。

弓馬の礼法には、古来から地面に立った状態で矢を射る歩射と馬にまたがり馬上から矢を射る騎射の作法がありました。 騎射には「騎射の三物」と呼ばれる流鏑馬、笠懸、犬追物の3種があります。笠懸と犬追物は弓馬の練習競技などに用いられましたが、流鏑馬は神事であるため別格のものとして伝承されてきました。 流鏑馬が左側真横の的を射るのに対して、笠懸は右下や左下にも的が設置されるなど、より実戦的な技術が必要とされます。特に右下の的を狙う「馬手筋違(めてすがい)」は、左手に弓を持つことから、体を大きく右に捻って馬の首を越えて弓を構える大変難しい技です。流鏑馬が往路でのみ矢を射るのに対して、笠懸では復路にも的を設けて行われます。 犬追物は古い絵に描かれていますが、生きた犬を的にすることから、動物愛護の精神もあり、現在は行われていません。

流鏑馬の今、これからは

応募数は。

今年は10人の応募があり、8人が選考を通過しました。 近代美術館の学芸員や画廊の経営者、デザイナーなどで構成する選考委員会委員の評価点で合否が決まります。すでに作られている作品は、あくまでもこういう作品を作る能力があると選考委員会にはかる資料として提出するだけです。 選ばれた人たちはそこから作品作りに入るのです。作家は現場に行っていろいろな啓発を受け、それを基にして創作するのです。今頃は作品を作っている真最中です。

射手はどのように選ばれるのですか。

射手を志す者はまず入門を許されることから始まり、入門後は見習いとして長い下積みをしながら修業に励みます。そして、長年の稽古に耐えて人格及び実力を認められた者のみが射手として初陣を飾ることができます。射手をはじめ門人たちはプロではなく、他に仕事を持った社会人や学生などです。皆が様々な背景を持ちながら、伝統の技を後世に伝えるため、稽古に励み奉仕しています。

普段どこで練習していますか。

三浦市にある乗馬クラブを借りて毎週日曜日に練習を行っています。

射手になるにはどうすればよいでしょうか。資格、資質が必要ですか。

射手になるための資格は特にありません。確かに運動神経などの資質は多少影響がありますが、必ずしも必須のものではありません。流鏑馬を日本の伝統文化として理解し、強い意思と情熱を持って規範に従って奉仕し、厳しい練習に耐えうる高い志を持った人なら誰でもなれます。

新年から新たな取り組みを始めたようですが。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を日本の文化を通じて盛り上げることを目的として、流鏑馬を英語で発信する事業を行いました。これは、昨年当会の事業が、内閣官房東京オリパラ大会推進本部が実施する「オリパラ基本方針推進調査」に係る「試行プロジェクト」に採択されたことを受けて実施したものです。日本の伝統文化の象徴ともいえる流鏑馬を広く海外の人たちにも発信していきたいと思います。

今年の予定は。

今のところ行事は年10回の予定で、
1月3日(火)川崎競馬場で催された「川崎競馬場流鏑馬騎射式」をはじめ、
2月11日(土)小田原梅まつり流鏑馬神事(小田原市曽我)
4月16日(日)鎌倉まつり流鏑馬神事(鶴岡八幡宮)
4月29日(土)富士御室浅間神社流鏑馬神事(山梨県富士河口湖町)
5月28日(日)三浦道寸祭り笠懸(三浦市三崎町小網代)
8月17日(木)三嶋大社流鏑馬神事(三島市)
9月19日(火)寒川神社流鏑馬神事(寒川町)
10月15日(日)上賀茂神社笠懸神事(京都市)
11月3日(金)明治神宮流鏑馬神事(東京都)
11月19日(日)逗子海岸流鏑馬騎射式(逗子市)を開催します。皆様のお越しをお待ちしています。

どうもありがとうございました。

大日本弓馬会  0467・24・3600


鎌倉朝日新聞社

いざっ!!鎌倉てらこや(32)

未来のために今、もう一歩踏み込む  上江洲 慎

昨年11月8日、「子供の未来応援国民運動一周年の集い」に参加するため、総理官邸に行って来た。「子供の未来応援国民運動」とは、「子どもの貧困問題」を解決するために立ち上げられた官公民連携のプロジェクトだ。 式典には、総理大臣をはじめ、内閣府特命担当大臣、文部科学大臣、厚生労働大臣の関係閣僚から、プロジェクトに協力している企業の代表、地域で子どもの貧困対策を実施しているNPOの代表が全国から集まった。まさしく、国家プロジェクトと言えよう。 なぜ、このような国民運動が必要なのか。もちろん背景には「子どもの貧困問題」がある。相対的貧困率16・33%という統計がマスコミ等で広く取り上げられ、子どもの6人に1人が相対的貧困状態にある、という認識が社会に広まった。 一方で、例えば鎌倉市において、困窮状態にある子どもの存在を身の回りでどれだけ実感することがあるだろうか? 十数年にわたり地域教育事業を行って来た私たちとて、実感知を持つことは難しかった。 鎌倉市内における相対的貧困率は全国平均よりやや低いものの、一定数以上の対象者が存在すること、それから、その割合が伸びていることが確認されている。これは、地域社会の中に「子どもたちの居場所をつくる」ことを使命としている私たちにとっては、見過ごせない事実だった。 これまでのやり方では、リーチできなかった子どもたちにも「てらこや」を届けたい。その想いを実現させるために、先述の国家プロジェクトにエントリーをし、助成団体採択された。 私たちは、大船駅から徒歩1分の商業ビルの1室で平日の放課後に「てらハウス」というフリースペース(子どもの居場所)を開いている。そこに困難を抱える子どもたちが来所できるように、行政との連携も本格化させた。子どもたちに「てらこや」が届くことを願ってやまない。

鎌倉てらこや事務局
0467-84-9746(平日13~17時)
http://kamakura-terakoya.net/


鎌倉朝日新聞社

星月デザインのマンホールの蓋(極楽寺稲村ケ崎小学校付近)

鎌倉の失われた風景(32)

星月マークのマンホール蓋 島本 千也

鎌倉町は1894年(明治27)7月に誕生、1939年(昭和14)11月に鎌倉市となった。町制時代の町章(町のシンボルマーク)は星月であった。星月(星月夜)は鎌倉をみちびく歌枕でもあり、坂ノ下の星月ノ井(星ノ井・星月夜の井戸)は鎌倉の名所である。 町制時代のマンホールの蓋にも星月のデザインが使われていた。近年まで第二小学校裏の道や長谷の大仏裏通りなどに星月デザインのマンホール蓋が使われていたが、なぜか次々と消えて行き、現在確認されているのは極楽寺稲村ケ崎小学校から月影地蔵へ行く道路に一カ所だけである。 「マンホールの蓋」というキーワードでネット検索をして驚いた。「日本マンホール蓋学会」が存在し、日本全国のマンホール蓋の一覧が登録され、鎌倉市だけでも60種以上の蓋が紹介されていた。各地にマンホール蓋のファンがいて、情報は日々更新されていた。星月のマンホール蓋をめぐる書き込みもあって実際に見学に訪れている。足元のマンホール蓋を見て歩く観光客もいるということである。因みに「日本マンホール蓋学会」ホームページへの訪問者は208,400人目であった。 古いマンホールの蓋は観光資源ともなるのでそのまま残して欲しいと考えるがどうだろうか。星月マークのマンホール蓋はほぼ絶滅寸前「鎌倉の失われた風景」になりつつあるが、星月マークは全く失われたのではない。鎌倉国宝館は町制時代の星月の紋章をそのまま使用しており、入り口のステンドグラスは星月をデザインしている。日本初のステンドグラス作家小川三知の作品である。 巨福呂坂トンネルの街灯のデザインは近年のもので、星月を採用している。星月は市内第一小学校の旧校章や校歌(鎌倉高校なども)の歌詞などにも採用されている。鎌倉市の市章は1952年(昭和27)に星月から笹(ささ)竜胆(りんどう)へと変わっている。


鎌倉朝日新聞社

鎌倉市倫理法人会 通信

「いざ、鎌倉!」42 歴史と伝統のある鎌倉を梁山泊に!

某広告代理店の「鬼十則」を読むと、サラリーマンの心得るべき大切なことが網羅されており、これが満足されれば、社員が一人前の組織人として成功し、会社の成長も望めると思われます。しかし、配下に責任を押し付けることが主体の内容が多く、これを読んでその通りにしようと思う人は少ないでしょう。 青山学院大学が箱根駅伝で3連覇という偉業を成し遂げました。原監督が部員を3連覇に導いた背景には①妻の全面的な協力を得て選手と合宿状態で寝食を共にした②体育会系にありがちな先輩・後輩関係での強権を禁止③監督を含む仲間同士の雑談の推奨④失敗の叱責より今後の対応を考える(本人の自発性重視)⑤時間厳守…があったと言われます。 競争社会を生き抜くには、鬼十則の引き締め的なマネージメントより、何よりも部下に愛情を持ち、仕事より個人の生活・幸せを願う気持ちが大切です。そのような上司のもとで配下が「社業を発展するには」「信頼する大好きな上司を喜ばすには」との思いで仕事に精出せば、自ずから十人力が発揮でき、独創的で他社を凌駕する商品の開発など出来栄えの良いアウトプットができるのではないでしょうか。部下が上司に報・連・相を実行するための第一は、上司を好き・尊敬することです、嫌いと思われた上司には真実は伝わりません。嫌われては上司失格と思わなければいけません。 希望を持って入社してきた社員は、①「社会貢献」 ②「お客様第一」③「これらの理念の実現に向けて頑張っている組織に入ろう」と思っています。人を死に追いやるような組織は何かが間違っています。 当会の講話では、会社存亡の危機を乗り越え、配偶者との関係を修復するという嬉しい実話が数多くあります。ご一緒に、相手の喜びを我が喜びとする術を学びたいと思います。 毎週火曜日午前6時半から由比ガ浜公会堂で、多彩なゲストによる講話(経営者モーニングセミナー)があります。仕事・家庭等の悩みの解決や、あなたの心の琴線に触れることを願っています。どうぞお気軽にご参加下さい。(無料)

鎌倉市倫理法人会事務局
045・315・2433
045・315・2434



終の棲み家を考える34

蓄熱式床暖房

地球が温暖化していると言われて久しいですが、今年は本当に寒い日が続いています。フアンヒーターやエアコンで効率よく空気を暖める部分暖房に慣れてしまっていて、手先や足が冷えてしまい体の不調な人が増えています。昔ながらの炬燵や火鉢を使う家庭が減っていますが、本当は体に一番良いようです。 しかし今の生活にはなかなか馴染めず現実的ではないようです。床暖房の考え方が普及し始めて家族が長く過ごす居間に取り入れられ広まりました。ところがこれも部分暖房の始まりで、廊下・洗面・風呂・トイレ等は置き去りにされています。本来一番温めたいところなのに、何もなされて居ません。床暖房は部分暖房では無く、全体暖房にしなければいけません、家の中に南国と北極が出来てしまうからです。 冬の居間の温度は25度位、風呂場の温度は7~8度、温度差で言うと18度くらい違います。日本より寒い韓国はオンドルで、北の大地の北海道は家全体を暖房しています。蓄熱式床暖房は24時間全室暖房で、太陽熱を利用します。灯油やガスの併用で天候に関係なく快適に暮らせます。ランニングコストは殆ど掛りません。今年は家の中に居て手先や足の寒さから解放される家で暮らしませんか。工事は今です。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/


鎌倉朝日新聞社

だんかづら

ゴールデンの檸檬(レモン)、フラットのMishka(ミシュカ)、保護犬チワワの璃瑠(リル)、保護猫のJuno(ジュノ)。ワン・にゃん共に仲良く楽しく育っています。インスタグラム(riko.mermaid)で写真公開中、みんな見に来てね!
笛田 高橋さん方



お知らせ

●県展第31回鎌倉展
2月14日~20日鎌倉生涯学習センター。
●鎌倉市公園協会の催し
▽自然観察会「冬の海鳥と海岸植物」2月19日13時半、小田急線片瀬江ノ島駅前集合。
▽ミニ園芸教室2月5・11・12・18・19・20・24・25日10時半鎌倉中央公園。季節に合わせた家庭園芸のコツ。
無料。 45・2750
●みどりのボランティア
2月11日光則寺、18日建長寺回春院。要申込。
鎌倉風致保存会 23・6621
●献血にご協力を
2月15日10時、鎌倉市役所本庁舎前。
県赤十字血液センター横浜事業所 045・871・1168
●第28回健康ウォーク「歩け鎌倉」
3月5日8時半、鎌倉武道館~御成小学校。約10㌔。無料。
市スポーツ課 43・3419


鎌倉朝日新聞社
鎌倉朝日新聞社

み る

▼川喜多映画記念館
▽企画展「ヨーロッパ映画紀行」3月12日まで。2百円。
▽映画2月7~9日「木靴の樹」、10~12日「ニュー・シネマ・パラダイス」、21、23、26日「野いちご」、21、23、24、26日「バベットの晩餐会」、22、24、25日「ベルリン・天使の詩」千円。▽時代劇2月3日「眠狂四郎殺法帖」「弁天小僧」4日「反逆児」「沓掛時次郎遊侠一匹」
23・2500
▼美術▲3展―喫茶と書籍と共に
2月12日までジャック&豆の木。松田直樹さん、水谷厚太さん、寥震平さんの作品を展示。入場無料。
24・6202
▼愛は言葉だ!文豪のハートにふれるバレンタイン
2月14日まで鎌倉文学館。夏目漱石、芥川龍之介、中原中也、太宰治ら文豪の愛にまつわる作品を常設展示室で紹介。
A文豪の愛にまつわるギャラリートーク期間中の土日・祝日・14日13時(10分程度)。
Bシンポジウム「鎌倉アカデミア」3月12日14時、鎌倉商工会議所。
C古典講座「阿弥陀~『十六夜日記』を中心に」3月16、23日14時。
D文学散歩「二階堂・浄明寺周辺」(約3㌔)3月8・9・14・15日10時。無料(拝観料別)。
B3月1日、C7日、D2月24日までに往復ハガキで申込。
23・5952
23・3911
▼全身小説家・井上光晴展
3月20日まで県立神奈川近代文学館。収蔵品を中心に井上光晴の生涯と作品を紹介。
▽記念講座2月19日14時、「虚構の人・井上光晴」を題に日本大学文理学部・紅野謙介教授が講演。6百円。要申込。
▽記念トーク3月4日14時、「娘として、小説家として~父・井上光晴」長女の井上荒野さんらの出演で。千円。
045・622・6666
▼県立近代美術館葉山
▽1950年代の日本美術―戦後の出発点3月26日まで。絵画、彫刻、版画に加え、「オーストライド」「銀輪」など映像を含む約百点を。千2百円。
▽反映の宇宙3月26日まで。画家の上田薫さんを特集。シリーズ「流れ」や「SKY」、最新作15点と所蔵の版画から約50点。2百50円。
046・875・2800
▼あーすぷらざの催し
▽Caohagan(カオハガン)―世界で一番暮らしたい「幸せの島」3月20日まで。写真家・熊切圭介さんの写真約60点、島民の愛が溢れるカオハガン・キルト約30点。無料。
▽県民が見た世界遺産写真展2月4日~3月26日「世界遺産と川柳」「世界遺産と人間」をテーマに県民が国内外で撮影した写真を展示。無料。
▽上映会「ジャーニー―ドント・ストップ・ビリーヴィン」2月26日10時・14時。アメリカの人気ロックバンドが新生ジャーニーとして生まれ変わる、軌跡を追ったドキュメンタリー。4百円。
045・896・2121
▼松本市美術館所蔵展「縁、自然そして草間彌生」
2月11日~3月12日藤沢市アートスペース。所蔵の松本市ゆかりの作家の作品や、信州の豊かで壮大な自然を描写した作品、草間彌生の絵画や版画、立体作品約60点。無料。
0466・30・1816
▼「ひな人形」展
2月11日~3月12日。鎌倉国宝館。所蔵のひな人形・ひな道具を一堂に。国宝の当麻曼茶羅縁起絵巻も。4百円。
▽講座「鎌倉の宗元風絵画と彫刻」3月5日14時。深沢学習センター。鎌倉に伝わる中国の宗・元時代の影響を受けた仏教美術について。無料。往復ハガキで申込。
22・0753
▼老人福祉センタービデオ鑑賞会
2月21日12時50分腰越学習センター。鎌倉在住60歳以上。同センターの紹介と字幕付き邦画ビデオ「俺物語!!」鑑賞会。無料。名越やすらぎセンター
25・1188
▼日本総合書芸院の催し
▽第53回新春書道展2月21日~26日鎌倉生涯学習センター。漢字、かなの書道展。学生部優秀作品、三室金羊氏、茶木靜谷氏ら名誉会長・会員の特別出品も。無料。
▽講演会「明末清初の書」2月19日14時、鎌倉商工会議所。明末期から清初期の書及び書家の特徴を。書道博物館主任研究員の鍋島稲子さんが話す。無料。
23・2100
▼春の映画会「二つ星の料理人」
3月3日14時、鎌倉生涯学習センター。ロンドンを舞台に挫折した天才シェフが三つ星を目指し最高のレストランを作る。無料。往復ハガキで申込。住所・氏名・電話番号を明記(1枚1名)
同センター 25・2030



美術館・文学館めぐり

県立近代美術館 葉山
046・875・2800
1950年代の日本美術―戦後の出発点 絵画、彫刻、版画、映像など100点を展示 ~3/26
1200円
鎌倉国宝館
22・0753
ひな人形―おとめのいのり ひな人形・調度品など。国宝・曼茶羅絵巻も 2/11~3/12
400円
鎌倉文学館
23・3911
作家と歩く鎌倉その① 雪ノ下・浄明寺方面を文学者の目で紹介 ~4/16
300円
鏑木清方記念美術館
23・6405
物語の中の女性たち―芝居絵を中心に 芝居絵、文学作品の口絵、美人画など ~3/12
200円
鎌倉市川喜多映画記念館
23・2500
ヨーロッパ映画紀行 「巴里祭」「会議は踊る」「第三の男」など ~3/12
200円
観音ミュージアム
22・6100
新春特別開帳
七福神で初笑い
「大黒天立像」「弁才天坐像」などを展示 ~2/6
300円
県立金沢文庫
045・701・9069
愛された金沢八景―楠山永雄コレクション 江戸時代から昭和までの金沢八景の資料 2/10~4/23
400円
山口蓬春記念館
046・875・6094
山口蓬春邸のおもてなし 夫妻の作品とコレクションから美意識を探る ~3/20
600円
藤沢市アートスペース
0466・30・1816
縁、自然 そして草間彌生 松本市美術館所蔵作品約40点 2/11~3/12
無料
茅ヶ崎市美術館
0467・88・1177
森栄二+森京子展2/12~春季収蔵展 彫刻とドローイング、油彩画など ~2/5
500円
横須賀美術館
046・845・1211
横須賀ゆかりの友禅作家・中村光哉展 横須賀や三浦を描いた友禅など約80点 2/11~4/16
800円
神奈川近代文学館
045・622・6666
全身小説家・井上光晴展 「地の群れ」「他国の死」など ~3/20
400円
そごう美術館
045・465・5515
再興第101回院展 同人作家、神奈川県在住作家など計89点 2/4~2/21
800円



き く

▼朗読三昧
2月11日19時、逗子文化プラザホール。みんなに知って欲しい2つの物語「ミックモック」「ボドの物語」。朗読・金田賢一さん、音楽・丸尾めぐみさん。3千円、前売2千5百円。
県宅地建物取引業協会鎌倉支部 23・2085
▼第13回キラキラ☆ハーモニカコンサート
2月18日13時、藤沢市民会館。藤沢や大船で活動する10数サークルとゲストの日本ハーモニカ芸術協会会長・甲賀一宏さんらの演奏。無料。
実行委荻野谷方 080・5644・3175
▼藤沢にゆかりのある音楽家たち
2月26日14時半、藤沢市民会館。倉田澄子さん、宮田大さんら24本のチェロの調べ。「ビゼー・カルメン組曲」など。S席完売、A席2千円、学生席千円。
藤沢市みらい創造財団 0466・28・1135
▼湘南モーツァルト愛好会例会
2月26日14時、藤沢リラホール。村上巌さんのモーツァルトピアノリサイタル。3千5百円。
046・872・1963
▼第31回植木リトゥル・エコー・アンサンブル定期演奏会
3月4日16時、逗子文化プラザ。結成31年目、鎌倉市内7校の小学校から参加。楽しくカッコよく奏でよう!をモットーに活動。「夢をかなえてドラえもん」「オンリー・ユー」など。無料。
0467・40・4613



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(12月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は12月に一般248冊、児童書33冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「中世武士と土器」八重樫忠郎編 高橋一樹編(高志書院)▼「文学で読む日本の歴史 中世社会篇」五味文彦著(山川出版社)▼「アリさんとキリギリス―持たない・非計画・従わない時代」細谷功著(さくら舎)▼「敵を知り己れを知らば―佐高信の気になる50人」佐高信著(岩波書店)▼「松蔭の本棚―幕末志士たちの読書ネットワーク」桐原健真著<歴史文化ライブラリー>(吉川弘文館)▼「本気で取り組む災害食―個人備蓄のすすめと共助・公助のあり方」奥田和子著(同時代社) ▼「シンプルきもの」三原佳子著(文藝春秋)▼「働くママの時短ごはん―作るのラクチン、子ども喜ぶ!」武蔵裕子著(女子栄養大学出版部)▼「すしレシピ―巻いて、押して、包んで、混ぜて。おいしい工夫の絶品レシピ」朝日新聞出版編著 重信初江監修(朝日新聞出版)▼「闘う!空き家術―自然と闘い、人と闘い、管理・投資・リフォーム・売却で解決する」中山聡著(週刊住宅新聞社)▼「100歳のファインダー―日本初の女性報道写真家笹本恒子」東京新聞事業局編 笹本恒子写真(東京新聞)▼「言葉の降る日」加藤典洋著(岩波書店)▼「魂の道行き―石牟礼道子から始まる新しい近代」岩岡中正著(弦書房)▼「憂鬱なる漱石」小林敏明著(せりか書房)



まなぶ

▼講演会「認知症の9大法則と対応のポイント」
2月3日14時、鎌倉生涯学習センター。「認知症と向き合う」の上映と川崎幸クリニック・杉山孝博院長の講演「認知症の9大法則と対応のポイント」。無料。要申込。
市市民健康課 61・3977
▼シンポジウム「『集成鎌倉の墨書―中世遺跡出土品』をめぐって」
2月12日10時、鎌倉生涯学習センター。考古学や文献史学の研究成果の事例・研究発表と東大史料編纂所・高橋慎一郎教授の講演。「かわらけに墨書すること」。無料。
市文化財課 61・3857
▼北極の天気と海氷を調べる~日本がめざすところ
2月12日14時、逗子市池子理科ハウス。天気と海氷にまつわる北極の最前線を紹介。5百円。住所、氏名、年齢、電話番号を記入しFで申込。
総合研究大学院大学 046・858・1632 046・858・1590
▼かまくら街づくりフォーラム
2月18日14時、鎌倉商工会議所。松下政経塾塾生の松本彩さんが、幸せに活きるためのコミュニティの構築法について話す。無料。
松下政経塾 85・5811
▼味噌づくり
▽逗子市沼間コミュニティーセンター 2月12日9時半。千円。材料費別。要申込。
古西方 046・871・6000
▽深沢学習センター 2月24、26日(内1回)13時半。千円。材料費別。要申込。
鎌倉消費者連絡会 22・0245
▼高齢者生活支援サポーター養成講座
2月15、22日、9時半、玉縄学習センター。鎌倉在住・在勤で高齢者の在宅生活支援に関心のある人。無料。13日までにFか電話で申込。
同センター 46・0059 48・1130
▼宮本エリアナ×ロバート・ハリス
2月18日14時、あーすぷらざ。ミス・ユニバース日本代表とDJ・作家が「多様な1人ひとりが自分らしくいられる社会」「自分らしい選択をするために大切な事」をテーマに。ミス・ユニバース出場のトレーニングや舞台裏の話も。要申込。
045・896・2121
▼未病を改善して健康長寿セミナー
2月22日14時、たおまなわ交流センター。食や運動に関する講義と実技で健康長寿のヒントを学ぶ。無料。要申込。
市市民健康課 61・3946
▼第43回市P大会
2月25日12時、鎌倉生涯学習センター。鎌倉市PTA連絡協議会の活動報告と講演会。講師は日本ペップトーク普及協会・岩崎由純代表理事。無料。
47・6464
▼川喜多アワー「日本人が見てきたヨーロッパ映画の系譜」
2月26日10時、鎌倉市中央図書館。川喜多映画記念館で開催中の企画展「ヨーロッパ映画紀行」の見どころを映像などで紹介。講師は無料。要申込。
同図書館 25・2611
▼鎌倉らしさを伝える
3月5日14時、鎌倉文学館。海洋生物学研究家・山田海人さん、北鎌倉おもてなし教室主催・雅子さん夫妻の鎌倉の家庭や地域の男女共同参画の話。無料。要申込。アンサンブル21主催。
市文化人権推進課 61・3870
▼サイエンスカフェ「歴史に消えた鎌倉たたら製鉄」
3月25日13時半、腰越行政センター。県立鎌倉高校生徒と教員が鎌倉たたら製鉄の謎を追う。要申込。
市腰越図書館 33・0711


鎌倉朝日新聞社

梅鉢

季節の心⑧

梅が匂う  佐伯 仁

異国趣味の鑑賞花‥
清楚で気品高い梅。早 春、百花に先駆けて咲く 渡来の花として貴族に珍 重されました。『万葉集』 には百二十四首が載って います。梅はその姿と高 貴な香りで万葉歌人八十 八人の心を捉えましたが 何故か柿本人麻呂の歌にはみられません。 それでも厳冬に耐える 梅の神秘的な生命力に貴 族たちは神意を認めつつ 鑑賞の他に梅を酒杯に浮 かべ、長寿や旺盛な活力 を願いました。 鑑賞花として愛でられ た梅は、三千年前の中国 の医薬書『神農本草経』 には、梅の薬効も説かれ ています。 一方、わが国最古の医 学書『医心方』にも「梅 干す」は見られ、鎌倉期 の文献にも梅干しは僧侶 が〝おかず〟にした記述 もあり、これを武士が見 習ったようです。 茨城・水戸の偕楽園は 徳川光圀が保存食として 梅の植樹を奨励した結果 ですが、今は観光名所としてにぎわっています。 保存食ではなく梅を神 と崇めたのが、天神様へ の信仰でしょう。 この背景には菅原道真 の「飛梅の伝説」が見逃 せません。 都を遠く離れた流刑の 地で梅を愛した道真を学 問の神として現代の受験 生が慕っている事は興味 深いところです。


鎌倉朝日新聞社

ナターシャ・グジーさん(撮影:広河隆一)

未来・連福 IN建長寺

チャリティーコンサート

2月11日13時、建長寺。東日本大震災の被災者を鎌倉へ招待するための催し。出演はウクライナ出身の歌手・ナターシャ・グジーさんとシンガー・ソングライターの佐々木滋さん。 3千5百円、前売3千円(拝観料別)。
未来・連福プロジェクト 090・3689・8011



さんか

▼歌のサロン
2月1日14時、鎌倉生涯学習センター。懐かしい歌を歌いましょう。千円。
古川方 22・2131
▼鎌倉てらこや
▽てらハウス2月4・11・18・25日大船の千里ビル。午前学び、午後遊び。千円。▽陶芸体験12日河村喜史さん宅。2千円。
84・9746
▼藤沢市ふじさわ宿交流館の催し
▽2月4日ふじさわ宿のお雛さまづくり11時吊るし飾り、5百円。13時和紙のお雛さま、2百円。要申込。
郷土歴史課 0466・27・0101
▽2月18日13時、街なみ景観フォーラム。
街なみ景観課 0466・50・3508▽2月25日14時、宿場寄席
▼北鎌倉つるし飾りのある街
2月4日~3月20日北鎌倉の街全体につるし飾り。地元作家のつるし飾り展をギャラリー蔵屋で。毎週水曜つるし飾り作りも。千8百円。要申込。
斎藤方 22・4693
▼鎌倉歩け歩け協会
A「干支守り本尊」参り2月5日8時50分、鎌倉駅西口・横浜銀行駐車場集合。寿福寺、極楽寺など。5百円。 B10㌔ふれあいウォーク14日高徳院前から大仏切通など。21日鎌倉宮から十二所果樹園で観梅。C5㌔はつらつウォーク28日銭洗い弁財天から大仏ハイキングコースへ。BCは9時50分鎌倉駅西口時計台広場集合。2百円。
090・2633・3715
▼鎌倉史跡めぐり
▽禅寺に梅の香りを求めて2月17・20・28・3月2日北鎌倉駅(円覚寺側)東慶寺、浄智寺、葛原岡神社、化粧坂など。 ▽梅を訪ねて片瀬山から森林公園へ2月21・22・23・24日大船駅南改札(湘南モノレール連絡通路)。常立寺、本蓮寺、密蔵寺など。 各5百円(交通費・拝観料・入園料別)。ハガキかFAXで1週間前までに申込。
鎌倉ガイド協会 24・6548 24・6523
▼フラワーセンター大船植物園のセミナー
Aクリスマスローズ教室2月15・22日13時半。当日受付。無料。B初心者のためのデジカメ教室3月18日9時半・13時半、5百円。C春の寄せ植え作り3月25日13時半、2千円。Bは2月16日まで、Cは28日までに往復ハガキで〒247-0072岡本1018同センターへ。入園料360円。
46・218
▼海成段丘と谷壁の動きが語る断層
2月18日10時、三浦霊園入口バス停。丸山付近、岩浦付近、福寿寺など見学。5百円。8日までに往復ハガキで申込。
三浦半島活断層調査会 0467・24・0935
▼玉縄城探索会と歴史セミナー
2月18日10時、城址探索後、13時半、玉縄学習センターで伊藤一美氏らのセミナー「発掘で見えた玉縄城の実像」。千5百円。往復ハガキで申込。
玉縄城址まちづくり会議 45・7411
▼鎌倉ゆかりのトップアスリートとの交流会
2月18日15時、徳洲会スポーツセンターかまくら。同体操クラブの選手による公開練習と交流会。無料。8日までに往復ハガキで申込。
市スポーツ課 43・3419
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ2月18日10時、山ノ内配水池脇。
▽山歩き19日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉の景観を後世に伝える基金・望月方 45・7420
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。▽フリーマーケット2月24日9~15時。雑貨・衣類・手造り品など約20店。▽骨董市25日8~15時。出店者募集。片岡方 090・5442・3778
▼鎌倉かるた大会
3月4日12時半、建長寺。「鎌倉かるた」を4人1組のチームで対戦。1組3千円。Fか電話で申込。
鎌倉ペンクラブ 24・4002 25・3289


鎌倉朝日新聞社

大嶋啓介さん

てっぺん社長・大嶋啓介講演会

鎌倉青年会議所

2月7日19時、鎌倉生涯学習センター。 テーマは「『世界一の朝礼』で有名な、飲食業界の風雲児!」。組織や会社を強くしたい、起業、独立したいと思っている人におすすめの講演会。   入場無料、申込はFかメールで。
鎌倉青年会議所。 24・6464 25・5538


鎌倉朝日新聞社

円覚寺松嶺院のボタン
柳澤穂浪

鎌倉朝日新聞社

法然院(京都) の関守石
原田寛

第18回風景写真講座展

原田寛作品展「古都のかたち」も

2月28日~3月5日鎌倉生涯学習センター。「花の鎌倉」をテーマに鎌倉の寺社や野山を彩る花風景の写真を紹介。約50人の会員に講師の原田寛さんの作品を含め約百点。原田さんの奈良、京都、鎌倉の作品展も同時開催。無料。星月写真企画 23・3694


鎌倉朝日新聞社

昨年9月上山口栗坪谷戸に現れた1歳半のオス(同隊提供)

二子山でイノシシとの戦い

住宅地の公園にも出没 葉山

葉山町では約4年前からイノシシによる農作物への被害が深刻化し、関係者らは危機感を募らせている。当初の上山口や木古庭の田んぼや農地の被害から、民家に近い場所にも出没が広がりはじめ、昨年12月には町役場近くの東伏見の西公園の仙元山への登り口付近で昼間の目撃があり、木の根を食べた掘り起こしが多数見つかった。 昨年7月に国の補助金を受け、町から委嘱さて罠猟を行っている「葉山町鳥獣被害対策実施隊」(石井喜三郎会長・隊員約20人)は逗子・葉山・横須賀にまたがる二子山山系(660ha)の自然や農作物を守るため地道な捕獲活動を続けている。 同隊と協力者による昨年の捕獲数9頭は、結成以前の2013年からの捕獲数の半数を占め、昨年末には体長145㎝、体重百kgの最大サイズのオスが捕えられ年齢調査で2歳半と判明。イノシシの成長が加速化していることも懸念される。 二子山地域に仕掛けられた罠は百カ所にのぼるが、捕獲数よりも生まれる数が上回っているのが現状で、現在40頭近くのイノシシが棲息していると推測されている。 隊員らは週2回の巡視や草刈りなどの作業に追われており、電気柵での防御は農作物を守るには有効だが倒されてしまう可能性もあるという。 三井修副隊長(57)は「長柄の南郷上ノ山公園にも夜間現れている。夜の山には入らないでほしい」と注意を促していた。


鎌倉朝日新聞社

10期生33年が巣立ちの式

鎌倉ガイド協会の養成講座

鎌倉ガイド協会(山田太一会長・会員97人)の第10期生のガイド養成講座修了式が昨年12月17日鎌倉市教養センターで行われた=写真 同ガイド協会は1991発足。3年毎にガイド養成講座を行っていて、今回ガイドとして巣立つのは昨年4月から9カ月にわたる講座を終了した33人。 山田会長は「ルールを守って、地域の人とうまく交流しながらガイドしてほしい」と期待を述べて、養成班ごとに受講生に修了書を授与した。 受講生代表で七里ガ浜在住の長嶋孝さん(67)は「養成委員の苦労を無駄にしないよう早く一人前になって、案内を受けた人が『また来たい』と思うようなガイドになりたい」と抱負を述べた。受講生たちは1月から3カ月の研修期間を経て、4月からガイドとして独り立ちする。


鎌倉朝日新聞社

日頃の接客が評価され大会優勝

湘南使用金庫 鎌倉営業部

顧客対応の技術向上を図る目的で開催されている第4回関東信用金庫ロールプレイング大会が昨年11月12日、東京都内で開かれ、湘南信用金庫鎌倉営業部が優勝した=写真。 鎌倉営業部は、湘南信金全46店舗が参加したら予選を勝ち抜いて本大会に出場。本大会には、関東・甲信越から12金庫が出場した。 持ち時間は10分間。顧客役の佐藤智之副部長が、金庫渉外係役の森川睦部長代理に相談を持ちかける設定で、明るくテンポのよい会話で渉外係が顧客の課題を共有し、的確な提案をするという演技をした。 出場した12金庫中、渉外係を女性が演じたのは鎌倉営業部を含めて2金庫。日頃か「女性に更なる活躍の機会を」と提唱している湘南信金・石渡卓(たかし)理事長に対する称賛はひときわだったという。 出場した2人は「普段の接客の延長戦上で演じたので日頃の実績が認められて嬉しかった。営業部のみんなの協力があってこそ」と話していた。


鎌倉朝日新聞社

トンガで音楽指導

鎌倉の蒲さんが国際協力隊に

鎌倉市浄明寺在住の蒲麻知子さん(31)が、1月からJICA(国際協力機構)ボランティアとして南太平洋のトンガに派遣されるのに先立ち、昨年12月16日、松尾崇鎌倉市長を表敬訪問した=写真。任期は2年間。 蒲さんは幼いころから音楽が好きで、東京音楽大学声楽科を卒業後、フランスに音楽留学し、帰国後は母校の清泉女学院音楽科の非常勤講師をしていた。国際協力にも興味があったので、昨年春、JICAに応募し、採用された。トンガでは中高一貫校のタイルルカレッジで技術力の向上に重点をおいた音楽指導をするという。 蒲さんは「不安もあるが楽しみ」と話していた。


鎌倉朝日新聞社

ツバキの実を集めています

被災地の障害者就労支援に

鎌倉市雪ノ下のさかい内科・胃腸科クリニックの酒井太郎さんが、東日本大震災の被災地・陸前高田市にある「青松館せせらぎ椿油工房」に送る椿の実を集めている=写真。 同工房は震災後に建設された製油所で、震災による津波により東北地方で唯一の椿油の製油所を経営していた石川秀一夫妻は製油所だけでなく跡継ぎの長男も失ったが、その後、地元の障害者就労支援施設の協力を得て製油所を復活した。長年培ってきた技術を障害者に教え、自立支援もしている。そのことを知った酒井さんは3年前から椿の実を陸前高田の就労支援事業所に送って製油してもらい、製品になった「つばき油」を販売してその売り上げをその事業所に寄付している。 酒井さんは「東日本大震災から5年たったが、こうした支援は継続していきたい」と話している。
問い合わせ同クリニック 0467・23・0015


鎌倉朝日新聞社

鎌倉花めぐり(149)

厳寒に咲くキボウホウヒルムシロ

水の中に笹の葉のような細長い葉を横たえ、水面から頭をもたげて白い小さな花をつけるキボウホウヒルムシロ。清楚さの中に強さを秘めたように、この冬も薄氷のはる大巧寺の水盤に咲いている=写真。 レースソウ科アボノゲトン属の浮葉植物。喜(キ)望(ボウ)峰(ホウ)蛭(ヒル)筵(ムシロ)は、その名前のとおり南アフリカの南端、喜望峰付近が原産で、蛭(ひる)が休む筵(むしろ)という意味で名付けられた。別名ミズサンザシ(水山査子)。 地下に塊茎があり、長い葉柄のある長さ20㌢ほどの長楕円形の葉を放射状に浮かべる。花は塊茎から伸びた花柄の先につき、白色の花弁がヘビのウロコのように2列に並び、花の上にケシの実を散らしたように黒いおしべを点々とみせている。

小林千穂 文
松原省吾 写真



鎌倉朝日新聞社

鎌倉年中行事

2月

▼節分祭1日14時頃、大船観音寺。3日10時、森戸神社(葉山)。11時、建長寺。正午、長谷寺。13時、鶴岡八幡宮。13時半・15時、遊行寺(藤沢)。14時、龍口寺。15時、鎌倉宮・亀岡八幡宮(逗子)。
▼初午祭12日正午、佐助稲荷。14時、鶴岡八幡宮境内の丸山稲荷。農業神の大明神に豊作祈願。
▼針供養8日10時半、荏柄天神社。
▼紀元祭11日10時、鶴岡八幡宮。建国を祝う。
▼大国祷会成満祭11日、長勝寺。10時半水行。
▼涅槃会15日10時、建長寺。13時、龍口寺。14時、光明寺。他各寺院。釈迦入滅の法会。
▼祈年祭17日10時、鶴岡八幡宮。豊作祈願。


プロムナード

トウテンコウ。これは江戸時代のコケコッコーだそうです。同じ鶏の鳴き声でも時代によってずいぶん違います。服装もまたしかりです▼最近、鎌倉市内では着物サービスの影響もあり、和服姿の観光客を見る機会が増えています。華やかな和服姿には目を奪われますが、その中でも一際目立つ武士の姿がありました。 鎌倉もののふ隊。仮装をしているだけでなく、鎌倉時代の鎧兜を紙で作り、ツアーやガイドも行なっているそうです▼座学では得ることのできない、実際に体験をすることで得られる魅力的な活動の一つであり、観光客だけでなく、鎌倉の魅力を再発見するため地元の方々にも楽しんでもらえるサービスだと感じました。(N)


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