鎌倉朝日新聞 (9月1日号 2019年 第486号)

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東京五輪に向けて国際親善

鎌倉市民三団体が仏チームと交流

鎌倉を拠点に強化合宿中の仏セーリングチームを招いて交流し、親睦を深めようと、鎌倉の市民団体「鎌倉三日会(渋谷哲男会長)」「湘南日仏協会(設立準備会・目黒安子代表)」「古都鎌倉を愛する会(中村公司会長)」の三者が8月15日、鎌倉市内の民家で歓迎会を開いた=写真。 仏・ニース市と姉妹都市の鎌倉市は、昨年4月、仏セーリング連盟と東京五輪・パラリンピックに向けた事前キャンプに関する協定を結び、宿泊施設の手配やトレーニング施設の提供などをすることとした。さらに12月には、東京五輪・パラリンピックに向け、フランスのホストタウンに登録され、仏チームとの交流を行っている。 今回の歓迎会は民間団体で急きょ開催が決まり、部屋正面に歓迎の言葉を書いた横断幕を掲げたり、寄せ書きの紙を用意したりの手作りの会となった。夕刻に同連盟副会長のジャンピエール・サル―氏とユニホーム姿の技術監督のジャック・カトリノ氏、選手ら20人が到着すると、市民団体の会員約20人と「ボンソワール」とにこやかに挨拶。はじめに各団体の代表が歓迎の言葉を述べ、サルー氏(65)から各代表にチームのユニホームが贈られた。 サルー氏は、「お招きいただいてうれしい。日本の文化、伝統、国民性に魅了されている」と話し、現況については「日本は地形も違うのでセーリングにはテクニックが必要」と述べた。 千田勝一郎鎌倉副市長の乾杯で会食が始まり、なごやかに交流。千田副市長は「決勝は鎌倉海域になると思うので大会の地元でいい練習ができるよう支援していきたい」と市の対応を話していた。 よちよち歩きの1歳の息子連れのカミューイ・ルコェントル選手は、「夫がスペインチームの監督で、今回3人で来日している」と子どもとともに会を楽しんだ。 齋藤友紀さんのフルートと、マスカルロブソン・エドワードさんの琴で「春の海」などの演奏もあり、会を盛り上げた。 主催者の一人・江尻敬さんは「日仏両国の国際理解や友好親善の促進に寄与できればうれしい」と締め括った。


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逗子・盆踊り大会で

スペインチームと交流

東京五輪に向け逗子市内で事前キャンプを行っているスペインセーリングチームとの交流会が8月12日逗子アリーナで開かれ、市民ら約550人が参加した=写真。 会場には縁日や、レーザー級のヨットの展示、パラスポーツ「ボッチャ」の体験コーナーなどが設けられ、ダンスパフォーマンスグループ「エンプティ クラフト」がライブを披露した。 スペインチームの32人が池子神明社の子ども神輿の先導で入場すると、桐ケ谷覚市長はスペイン語で歓迎し、「市民一体となって盛り上げ、オリンピックでは日本とスペインで優勝を分け合いたい」と声援を送った。 スペイン王立セーリング連盟のフリア・カサヌエヴァ会長は、練習環境を整備する市内の関係者へ感謝を述べ「皆様にもぜひスペインを訪れてほしい。今日は文化交流を楽しみたい」と各選手を紹介した。 全員で賑やかに「東京五輪音頭2020」を踊った後には、選手にサインを求め「グラシャス!」とスペイン語で挨拶をする子どもたちの姿も。 スペインチームは先月江の島沖での470級世界選手権で男子が銀メダルを獲得。東京五輪では4つのメダル獲得を目標としている。 逗子市は昨年9月に同連盟とリビエラの3者間で事前キャンプの協定を結び、今年2月にはスペインのホストタウンとして登録。同国をテーマとした企画や市民応援団の募集、市内の店舗の協力などで気運を高めている。(K)


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鎌倉みほとけ紀行(96)

泥(でい)牛(ぎゅう)庵(あん) 子育地蔵尊

今回のみほとけは鎌倉を離れ金沢八景の泥牛庵を写真家・原田寛さんと撮影取材に訪ねました。 泥牛庵は臨済宗円覚寺派の末寺で鎌倉時代創建とされる古刹です。国道16号線沿いの高台にあるお寺は古(いにしえ)の時代には海を見おろす風光明媚な入り江が続く景勝地であったことがうかがえま す。 本堂正面右手に子育て地蔵さまは静かに坐っておられます。ゆるやかに流れる衣帯(えたい)にお顔はとても品位があり、哀調を帯び、やや俯き加減の眼差しの向こうには子どもを見守ろうとされる温もりを感じます。 南北朝時代、栃木県小山城主、小山義政の嫡男若犬丸は吉野の南朝方に味方した為、鎌倉公方足利氏満に攻められ、二人の子どもも捕らえられ、六浦の海に沈められ処刑されました。 痛ましい最後を遂げた二人の子を供養するために六浦地蔵堂(廃寺・泥牛庵末寺)が建立されました。地蔵菩薩像には現在も胎内に二人の御霊(みたま)を見守るかのように石仏のお地蔵さまが二体納められているそうです。やがて地蔵堂は明治時代の廃仏毀釈運動により廃寺となり、現在の泥牛庵にひきとられたといいます。 この美しいお顔は優しくも力強くも見えます。お地蔵さまの前で「子どもを守って下さい」「あの世でこの子たちを育ててください」。そんな人々の願いが聴こえてきます。いつの時代もそうですが世界共通に「子は宝」であることを願います。 各地で寺社の御朱印が話題になっていますが、こちらの御朱印も大人気! 子育て地蔵のかわいい画がそえられ、御朱印をいただく喜びがあります。 和尚様や奥様と楽しいひとときを過ごし猛暑を忘れました。「泥にまみれ力強く生きる牛のように」自分もしっかりしないといけないと思いました。
寄木造、玉眼。像高65・5㎝、南北朝時代。


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鎌足稲荷社

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浄妙寺本堂

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足利直義の墓

かまくらの不思議を歩こう(28)

浄明寺のパワー地図  大貫昭彦


*浄明寺は鎌倉の中心 浄明寺は、禅寺の浄妙寺を中心に生まれた町で、名前も寺号と同じです。ただ一文字、「妙」を「明」としています。お寺に遠慮したのか、抹香臭さを避けたのか、どちらかでしょう。浄妙寺は足利氏の菩提寺で、極楽寺と称しましたが、鎌倉時代の末に寺号と宗旨を改め、五山第5位に列しました。塔頭も23を数える大寺に発展しました。また寺の東には足利屋敷があり、室町時代には関東・東北に命令を下す公方の屋敷として繁栄しました。
*ひっそり鎮まる鎌足稲荷 大根会の浄明寺めぐりは、浄妙寺の境内にある鎌足稲荷社から始まりました。社は、寺の総門の手前を右に入った奥にあります。寺に伝わる「鎌埋稲荷明神縁起」には、藤原氏の初代の鎌足ゆかりの社とあります。鎌足は中大皇子(天智天皇)と協力して蘇我氏を討ち、大化の改新を成し遂げた人です。室町時代に書かれた旅行記の「北国紀行」には「鎌足が身守りの鎌を埋めた場所で、鎌倉の名もここに始まる」とあります。鶴岡八幡宮にも同じ話が伝わりますが、浄妙寺には束帯の鎌足像が祀られています。どちらが正しいのか、みな伝説なのか。いずれにしても興味深い話です。ついでに鎌足誕生の時、白い狐が鎌をくわえて現れたという縁起話も加えておきましょう。
*鎌足稲荷社の旧跡は? 社は深い森の中にあり、白狐が現れそうな雰囲気をたたえています。自然、お参りにも力が入り、皆さん熱心に手を合わせパワーを受けていました。大根師は、「お祈りすると風が止まる」と言われました。反応の早い社のようです。しばらくすると、社の裏に人が集まり始めました。社殿の前よりも強いパワーを感じるというのです。皆、森の奥に向かって、手をかざしています。見ると、その先に洞窟があります。パワーはそこからのようで、30代の女性は、びりびりして、手が熱くなると言います。「北国紀行」にも、「やまなる鎮守」とあります。住職からも昔は山奥にあったということを伺いました。すると、その場所は洞窟の辺りか、さらにその奥か?おって確かめたいと思います。
*尊氏と直義の悲劇 次に本堂に参り、さらに境内の奥に急ぎました。紹介したい場所があったからです。足利尊氏の弟の直義のお墓です。尊氏は、三人兄弟でした。長男は高義、弟は直義、尊氏は次男でした。しかし、高義が若くして亡くなったため、尊氏が跡継ぎになりました。そのため両親は、尊氏に浄妙寺を継がせ、高義に延福寺、直義に大休寺を開きました。二つの寺は廃されましたが、境内に跡が残っています。大休寺跡には今、洋館のレストランが建ち賑わっています。その右手の延福寺跡はひっそりしています。尊氏は弟思いでしたが、将軍の座に着くと仲が悪くなり、命を奪うことになりました。直義の死因は黄疸説もありますが、毒殺説が有力です。
*直義の死の真相は! 悲劇は延福寺で起きたといわれます。近年、ここから直義の墓と思われるやぐら(中世の墳墓)が発見されました。山すそに三つの横穴が並び、中に無数の宝篋印塔や五輪塔が並んでいます。大根師はここで不思議なことを言われました。「数人の女性が食事を運んでくる」「そばに男性が一人立っている」。すると、直義の暗殺は事実だったのか!大根師の言葉には、ただ驚くほかありません。


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英国チームとレースで交流

葉山ヨットフェス2019

ヨットに親しみ、英国セーリングチームと交流してもらおうと、葉山町と町教育委員会主催の「葉山ヨットフェス2019」が7月13日に葉山港で開かれた=写真。 町民参加型の親善レースや乗船体験、ワークショップなどが行われ、地元団体や飲食店など約30のブースが並んだ。 逗子葉山青年会議所企画のトークライブで山梨崇仁町長と対談したマーク・ロビンソンマネージャーは、自国のように過ごせる葉山の好印象を伝え、東京五輪に向け「多くの金メダルを獲得し、世界トップの地位を維持したい」と目標を掲げた。 親善レースには20艇が参戦。無風の難しい条件の中、地元高校生や公募の町民らが英国チームに挑戦し、二人乗りの420級レースでは逗子開成高校ヨット部の黒田・松山組が優勝。艇種を問わないミックスレースでは元ウインドサーフィン全日本チャンピオンの山梨町長が昨年に続き優勝を果たした。会場内ではサインや写真撮影を求める子どもたちと交流する選手らの姿も。表彰式の後は「クイーン」のトリビュートバンドがライブで会場を沸かせた。 山梨町長は「今後英国チームはオリンピック出場選手を選ぶ重要な大会が続く。普段通りに過ごしてもらえるようもてなしていきたい」と町民への協力を呼びかけた。同チームは2017年から町内の研修施設で事前キャンプをしている。 (K)


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鎌倉の夏の風物詩

ぼんぼり祭  鶴岡八幡宮

鶴岡八幡宮で8月7日から9日の3日間ぼんぼり祭が開かれた=写真は松原省吾撮影。 1938年(昭和13)からはじめられ、今年81回目。鎌倉近在の著名人から寄せられた約4百点の書画がぼんぼりに仕立てられて境内に掲揚され、夕刻になると灯りがともされた。 日本画家の中島千波さん・平松礼二さん、歌舞伎役者中村吉右衛門さん、解剖学者養老孟司さんなどの作品ほか、今年新たに児童文学者・角野栄子さんらが揮毫。 境内の鎌倉文華館鶴岡ミュージアムでは8月中、ぼんぼり祭の始まりから1955年までのぼんぼり作品約百点を紹介する特別展が開かれた。 川端康成、久米正雄、ら鎌倉ペンクラブの文士や岡本太郎ら芸術家たちの書画のほか、灯火管制が行われた戦時中、ぼんぼりの掲揚を自粛しその代わりに奉納された短冊や色紙も初公開された。


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1億円を手に記念撮影

「1億円は重いよ」

親子で租税教室

税金に対する理解を深めてもらおうと8月2日鎌倉税務署で同税務署管内(鎌倉・逗子・葉山)の小学生の親子を対象に「親子で楽しむ税金スタンプラリー」が開かれた=写真。鎌倉法人会青年部会・女性部会が租税教育の一環で開催していて、今年で2回目。 はじめに「税金がなくなったら暮らしがどう変わるか」のアニメ映画を上映。道路を歩くのに通行料を払わなければならなかったり、消防や警察が有料になったりして生活面での不便さを実感。 「税ってどう役立っているの」という税に関するクイズでは「小学生一人に1年間どれくらい税金が使われているか」―90万8千円。「校舎を建設するのにいくらか」るか―10億~30億円、「お年玉に税金かかるか」などが出題された。 法人会会員が重そうに現金輸送用のジェラルミンケースを運んできて箱をあけると中に1億円の仮装の札束。子どもたちはひとり一人かかえてみてその重さにビックリ。 そのあと、税金でつくられている施設を知ってもらおうと、由比ガ浜の鎌倉消防署まで歩いていって見学した。 鎌倉税務署の金子剛署長は「租税教育は次世代を担う子どもたちに『税』を身近に感じてもらうよい機会です。鎌倉法人会会員様のご活躍を期待しています」と話していた。


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小学生夏休み勉強会

材木座地域住民らが協力

「夏休み小学生勉強会」が鎌倉市材木座の材木座公会堂で7月23~25日の3日間午前9時~夕方まで行われ、地域の子どもたち延べ約300人が参加した=写真。 材木座地区社会福祉協議会(三輪祐弘会長)が2007年から行っている催しで、今年13回目。同自治連合会、市立第一小学校校外委員の保護者、第一中学校の理科部・美術部の毎日30人ほどが協力した。 子どもたちはおもてでノコギリをひいたり、釘を打ったりして思い思いにイスやテーブルなどを作る作業に熱中。大人たちも電動ノコギリやドライバーなどを使って子どもたちの工作に加勢した。 室内では中学生に教わりながら宿題をしたり、絵を描いたりしていた。 三輪会長は「子どもは元気。ここにきて勉強だけでなく、みんなで工作もできるので楽しいようだ」と話していた。


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鎌倉朝日賞に奥村泰子さん

鎌倉写真連盟展

第46回鎌倉写真連盟展が8月中旬、鎌倉芸術館ギャラリーで開かれ、鎌倉を中心に活動する12団体の作品約240点が展示された。 大賞の鎌倉市長賞は田代久美子さんの「ステーション」。鎌倉朝日賞は鎌倉在住の奥村泰子さんの「まなざし」で、ラオスの少数民族の部落を訪れた時、孫を抱いてバナナを売っていたおばあさんがとても優しい目で孫をみていたところを捉えたという=写真。ほか34人が入選。主な受賞者次のとおり▽鎌倉市長賞=田代久美子▽市議会議長賞=吉田浩康▽市商工会議所会頭賞=俵智子▽市観光協会会長賞=徳本順一▽市教委賞=橋本征▽鎌倉朝日賞=奥村泰子▽鎌倉同写真連盟賞=牧之内貞治・小杉美千代・岩崎茂樹▽審査委員賞=福岡義夫・志村順子・窪田芳子▽特別連盟賞=佐田哲男・湯浅克男・根岸春雄・平井靖子▽入選=有田俊介ほか19人(敬称略)


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元祖新免辨之(しんめんべんのすけ)助(すけ)(椿(つばき) 椿山(ちんざん)画)=13歳の武蔵が初対決した有馬喜兵衛を打ち破ったときの肖像

文学つれづれ(176)

吉川英治『宮本武蔵』(三) 赤羽根龍夫

吉川武蔵が旅立ちでつぶやく「21歳おそくはない」は、武蔵著『五輪書』の冒頭で、我は13歳と16歳で勝負した後「二十一歳にして都へ上がり」と書いている事実からきている。その後、武蔵は「天下の兵法者に会い、勝負を決すといえども勝利を得ざるという事なし」と続ける。 もちろん吉川英治の『宮本武蔵』は小説であり事実である必要はない。しかしお通、又八、お杉婆は創作だと分かっていても、武蔵その人は実際の武蔵自身と思い込んでいる場合が多い。それでは日本人の歴史の中に偉大な足跡を残している武蔵の業績を見誤る恐れがある。そこで真実の武蔵の実像を示しておくことは、吉川武蔵のユニークさ探るためにも意味があると思われる。 武蔵についての多くの事績は後世の弟子が書いた『二天記』を根本史料として書かれている。 武蔵が親を早くなくした野生児であったことを始め武芸者との試合内容、養子となったドジョウ伊織の話など多くは「二天記」によっている。そして吉川武蔵の国民的な人気によって吉川武蔵が実際の武蔵であるかのように信じられている場合が多い。しかしその後多くの事実があきらかになった。そこで私は実際の武蔵の実像をここに提示したい。 宮本武蔵は明智光秀が本能寺の変で死んだ1582年(天正10)、播磨(兵庫県)の名門である赤松一族の末裔、田原家貞の二男として生まれた。田原家は播磨合戦で秀吉に敗れ農民階級に落されることになったので、武士としての血筋を残す為武蔵を同じ赤松一族であるが秀吉に味方した宮本無二の養子とした。 宮本無二はなかなかの武芸者であった。播磨合戦では片手に十文字の鎗をもって敵七人を倒し、また京では足利家の兵法師範・吉岡憲法との試合に勝ち、将軍義昭から「日下(日本)無双兵術者」の号を賜わっている。 無二は武蔵の幼少の時から家伝の兵法「当理流」の英才教育を施している。後に武蔵の養子・宮本伊織が武蔵顕彰の為に建てた『小倉碑文』によると武蔵は投げ剣に百発百中の才能を示した。 13歳と16歳の時の決闘は、無二に申し込まれた決闘を、「武蔵なら勝てるという」確信のもと無二に代わって行った試合だと思われる。『五輪書』は「年十三より二十八、九まで」六十余度の試合に勝ったと言いながら、具体的には13歳と16歳の試合の事しか書いていない。投げ剣の名人となっていたら13歳の子供でも大人の兵法者に勝つこともできる。 その後、19歳で関ケ原の戦いに新免家の一員として宇喜多秀家の西軍に加わり敗れている。 新免家は関ケ原に敗れた後、かつての家来筋で今は徳川方の大大名になっている九州の黒田長政を頼った。主だった家臣は召し抱えられたが、武蔵の居場所はなかった。 21歳の時に京へ向かったのは養父を超えた日本一の兵法者に成るためであった。 吉川武蔵では旅に出た後、山で修行した武蔵は、自分の実力を試そうと吉岡道場に試合を申し込み門人の多くに打ち勝つ。騙し討しようと計画する門人の企みを察知した武蔵は、一旦は吉岡道場から身をくらまし、一年後に吉岡道場の当主・吉岡清十郎と決闘をしたいと手紙を送り武者修行の旅に出る。 実際の武蔵は京に出た後、修行のかたわら二年ほど京で弟子をとったようである。京の生活に慣れ土地勘を得た2年後、吉岡清十郎に試合を申し込んだ。室町幕府の兵法師範であった名門吉岡家は無名の青年武蔵からの決闘の申し込みを断らなかった。吉岡憲法が無二に負けた雪辱を晴らせると思ったに違いない。
(神奈川歯科大名誉教授)


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新刊書『小津安二郎大全』

松浦莞二・宮本明子 編著

生誕115周年を迎えた映画監督小津安二郎。既に研究し尽されていると思われがちだが、この本の編著者で映像作家の松浦さんは、小津が40㍉レンズで撮った映像があることを偶然発見した。ごく初期を除き、「歪みの少ない50㍉レンズばかりで撮影した」という定説は誤りだったのだ。 松浦さんが調査を進めると、鎌倉文学館に撮影記録が残る4作品のうち、「お茶漬の味」「東京物語」「早春」の一部で40㍉レンズが使われ、75㍉レンズでの撮影記録も見つかった。 これをきっかけに、知られざる事実がまだ多くあると考えた松浦さんらは、小津と共に映画の世界を生きた人たちへの取材を重ねた。更に、関係者の論考や貴重な資料を集めて500㌻を超える本書をまとめた=写真。 インタビューには、音楽家の坂本龍一さんや女優の岩下志麻さん、司葉子さんらも登場する。 小津作品のプロデューサーを務めた鎌倉文学館元館長の山内静夫さんは、音楽に強いこだわりはないとされてきた小津が、実は音楽家の黛敏郎さんを「お早う」で起用していたことなど、定説を覆す事実を明らかにしている。
3800円(税別)朝日新聞出版刊 03・5540・7793


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初公開となる力作も多く収録した「鎌倉彫 遊心集」

「鎌倉彫 遊心集」 小園博

鎌倉彫の第一人者である小園博さんが、70年近い修業の中で生み出した代表作約100点を収めた作品集が7月に完成した。1957年(昭和32)から2018年(平成30)までの秘蔵作品を含む力作を、制作年代順にカラー写真で見られ、小園さんの俳句が作品ごとに添えられている。 小園さんは創作について「彫りの躍動感、漆の深い色、侘び寂、古くて新しい文様、文様の中の時間性、絵画風の構成の中の叙情性、現代の暮らしの中で使える『もの』としての鎌倉彫を創ってゆくことに至福感を持っている」と語る。 広く伝統工芸の発展に尽力し、勲六等瑞宝章などを受けた。87歳となった現在は病床に臥しているが、長男で鎌倉彫伝統工芸士の敏樹さんが作品集をまとめあげた。 敏樹さんは「父の作風は真面目で遊びが少ないように思えるかもしれませんが、よく見ると長年続ける俳句の影響なのか、叙情感溢れる作品に仕上がっています」と話す。 作品集については「明らかにしていなかった漆塗りの技法も記しています。後世の職人たちの貴重な資料になると思います」としている。
4500円(税別)。購入は鎌倉彫工芸館か、青樹庵工房 0467・67・7251



応募詠草約150首

第68回実朝祭短歌大会

神奈川県歌人会主催の第68回実朝祭短歌大会が8月9日、鎌倉の鶴岡八幡宮直会殿で開かれ、129人が参加した。歌人・栗木京子さん「時代と向き合う短歌」の講演のあと歌会があり、公募の148首のうち上位18人が受賞した。 鎌倉朝日賞は佐々木三規子さんの「陽ざし浴びかわせみ羽を休めおり間近に見つつ憂さひとつ捨つ」。 主な入賞者次のとおり。鶴岡八幡宮賞=由田欣一(藤沢)▼県知事賞=井鍋幸子(相模原)▼県歌人会賞=中村富美子(海老名)▼市長賞=今福千恵子(横須賀)▼市議会議長賞=藤田絹子(横浜)▼市教委賞=木村光男(愛川)▼市観光協会賞=菊池明代(横浜)▼商工会議所賞=中井寛治(逗子)▼現代歌人協会実朝祭短歌賞=近藤栄子(横浜)▼日本歌人クラブ賞=鈴木光子(藤沢)▼鎌倉朝日賞=佐々木三規子(鎌倉)、他7賞(敬称略)



募集 SDGs活動会員

フォトコンテスト

SDGs(持続可能な開発目標)みらい都市宣言をした鎌倉に本拠地をおく「SDGs活動支援センター」(小島政行理事長)は、市民やNPOなどの諸団体が、その活動を広げて活性化し、持続可能な発展に寄与するのを支援する活動に取り組んでいる。 これまで鎌倉ユネスコ協会主催「SDGsみらい塾」への協賛、公開討論会や「アースデイ鎌倉」などの催しを開催してきた。 その活動を継続し、新たな展開をしていくために会員を募集している。 年会費は、個人・NPO3000円、法人一口1万円。鎌倉朝日も会員登録しています。
申込・問合せ同センター 0467・53・9309
▼SDGsフォトコンテスト 日々の暮らしの中でSDGsにつながる行動のきっかけとなるような写真を募集。 データサイズは1・5MB以下、ファイル形式はJPEG。9月30日締切。優秀作品は11月のかまくら市民活動フェスティバル会場で展示・表彰。
応募先はSDGsフォトコンテスト事務局 photos@sdgs.or.jp
申込・問合せNPOセンター鎌倉 0467・60・4555


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「ひと」
鎌倉法人会会長に就任した

梶川精二(かじかわせいじ)さん

鎌倉、逗子、葉山の1370の法人が加入する鎌倉法人会の会長に6月就任した。法人会の会員数はこのところ減少気味。そこで、会員であることのメリットを肌で知ってもらい、会員増につなげたいと考えている。 法人会は、税の知識、節税のための勉強会を開催したり、地域のさまざまな業種の人びとが交流を深めたりする場である。最近では費用対効果を考える人が多くなっているようで、法人会のような組合に関心を示さない傾向にあると話す。 まずは法人会の仲間が「鎌倉法人会っていいところだよね」と思ってもらわなければならない、と考える。メリットを感じるにはどうすればいいか。たとえば、これまでは税務署に連絡をするのは上層部だったのを改革し、一般会員が税務署と気軽に相談できる雰囲気をつくりたいと語る。 楽しみをもうすこし多くすることも思案中。「遊びから入って節税の勉強をしてもいいじゃない」「楽しくおつきあいしましょう」と鎌倉法人会のゴルフコンペも構想中だ。 「会員数1500ぐらいが活動していくのには適正数字」と弾く。 葉山御用邸近くで測量会社「葉山観光開発」を経営する。不動産会社を経営していた父親に「不動産業には波がある。測量士の方が堅実でいいだろう」と勧められ、測量士に。土地家屋調査士でもある。鎌倉と横須賀に支店を持ち、鎌倉は息子(43)が支店長を務める。 最盛期には12人の従業員がいて、3人一組のチームがフル回転していた。だが、測量士は暑い日も寒い日も路上に立たねばならない。なり手は少なくなり、現在は自身を含めて5人。幸い、測量器材が良くなって、距離を測るのに巻き尺は不要となり、1人、2人で測量ができるようになった。「ある程度小規模の方が、ペース配分ができて楽だね」と笑う。 法人会との関わりは長い。37歳で青年部会の副部会長になってから、青年部会長、副会長などを歴任してきた。いろいろな業種の人と付き合えて、情報をもらい、仕事に大いに役立ったという。 モットーは「なせばなる」。やっていれば必ず周りが見ていて、実現させてやろうと考えてくれるからだという。 葉山生れの葉山育ち。趣味は仲間との月に1度のゴルフ。68歳。
(文・写真 三浦準司)


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健康百科通信(122)

終活をどこでしますか
  保健師・助産師・看護師 大濵美智子

皆さんはご自分の最期の時間をどこでどのように過ごしたいと思っていますか? 私たち訪問看護師は『最期は自宅で』と思っている皆さんを少しお手伝いができます。 お酒が好きだったAさん、水さえ飲めなくなっていたのに、「末期の水」と言ってコップに少量のビールを美味しそうに飲みました。 3世代同居のBさんは介護用ベッドをリビングに置いて、「いつも誰かがそばにいてくれて安心だ」と話されました。 初孫の誕生を楽しみにしていたCさんはお孫さんの誕生とともに自宅に戻りました。そして、もうろうとする意識のなかでも、お孫さんをしっかり抱きしめました。 肺がんで息をするのも苦しかったDさんは、「家族と話せないのは苦しさより辛いから」と息切れしながらも話し続けました。 残り少ない時間を住み慣れた自宅で過ごされた方の介護者のほとんどが「大変だったけど本人の希望通りに過ごさせてあげられ満足です」と話されます。 自宅がすべてではないけれど自宅もいいなと思う瞬間です。

愛心訪問看護ステーション
鎌倉市山崎1202−1
0467・45・0467


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鎌倉まつり「流鏑馬」=鶴岡八幡宮

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「2019ミス鎌倉」=左から小野南美さん、加藤里佳子さん、市川優佳さん。彼女たちも鎌倉の観光振興の一翼を担っている。

“おもてなし”の心大切に来鎌者お迎え

公益社団法人鎌倉市観光協会

長い歴史を刻み、人々に愛され、毎年たくさんの来訪者を迎えている鎌倉。そんな鎌倉をより一層盛り上げようと、観光に来た人々をサポートするのが鎌倉市観光協会。大津定博専務理事に話をうかがった。

鎌倉への訪問者は年間約二千万人

6月26日第36回通常総会が開かれたようですが。

大森道明会長と平位武副会長、波多辺弘三副会長は続投、中沢俊之副会長と井上靖章副会長が新任され、副会長が4人体制となりました。私、大津も新任で、専務理事に就任いたしました。今後2年間、鎌倉市の観光事業発展のために頑張らせていただきます。

それでは、さっそく本題に入ります。貴協会はいつ頃、どのようなきっかけから誕生したのでしょうか。

設立は1950年、昭和25年です。任意団体として設立され、その後1988年(昭和63年)に社団法人となり、2013年(平成25年)に公益社団法人に移行しました。今年で69年目となります。設立目的は情報発信、行事、イベントの運営、観光提携などを通して古都鎌倉の歴史・文化を守りつつ、国際観光都市としての発展に貢献してゆこうということです。鎌倉にとって観光は基盤となる産業ですし最も中心となるビジネスですので、それを支える中心的な組織として様々にかかわってゆくというのが使命だと思っています。

それは、鎌倉がどういう土地だから、ということになりますか。

京都、奈良、鎌倉は古都と呼ばれていますし、日本を代表する歴史的な街ですから日本人にとって当然思い入れが強い。特に関東の人にとって鎌倉は最もポピュラーな観光地の一つで大仏様が鎮座し、鳥居の先には八幡宮、海岸沿いに江ノ電が走っている―そこが鎌倉の重要な立ち位置です。東京の近くにありながら街全体がこれだけ豊かな自然と景観に包まれ、しかも長い歴史に培われた歴史と文化があるというのは他地域にはない魅力だと思います。

貴協会にとって「鎌倉」とは。

例えば鎌倉時代をあらわす歴史的、魅力ある風物、時代が下って明治時代から昭和と、時代時代の様々な要素が組み合わされ、まるでモザイク画のような魅力がある。これは他の街にはなかなかないことでしょう。いついつの時代の勉強をしましょう、というとそこには奥が深いものがある。それが他の街にはない特長でしょう。江戸(東京)は幕府創設者の徳川家康が移ってきてからの歴史時代が主で、奈良もやはり、公的に語られる歴史は、奈良時代が主となります。そのように歴史的に魅力溢れる鎌倉ですので、当協会の役割、使命は非常に大きいです。市民が満足できる生活環境を維持しながら多くの観光客を受け入れる体制の整備をはかり、観光経済の振興を推進する組織として鎌倉市との連携を密にしながら、満足度の高い観光地づくりの一端を担ってゆきます。

何度も来たい鎌倉に

貴協会は日々どのような活動をしているのですか。

鎌倉の広報活動や観光客の誘致、観光行事の開催、電話や窓口での問い合わせにお答えしての案内などです。JR線鎌倉駅東口には「鎌倉市観光総合案内所」(午前9時~午後7時,10月~3月は午後6時まで、年中無休)を開設しています。 案内所のカウンター担当職員は基本的に日本語と英語を話せますが、その他にそれぞれの職員ごとに韓国語、中国語、フランス語、スペイン語などでの案内が可能です。日本語と英語を話せればある程度対応できるかと思いますが、通じない人にはその他の言語スキルを持った人がいれば対応可能と思います。 今は外国人来訪者がうなぎのぼりに増えています。案内所への来所者数だけでも2017年7万人で、2018年度は10万人でした。私たちは、観光に来られたお客様にいかに快適な時間を過ごしていただくかという入口の部分と意識してやらせていただいております。今は西口の観光協会事務所で荷物預かりも行なっています。

バッグの預かりとは外国の方々の。

そうは限らないですが、外国人が約3割占めています。営業としてやっていますので、もちろん有料です。鎌倉市内にはコインロッカーが少ないですから、荷物を預けることがとても大変なのです。

バック1ついくらですか。

600円~800円です。大きさによります。

鎌倉朝日新聞社

鎌倉花火大会(撮影 森崎清光さん)

鎌倉朝日新聞社

協会が運営する観光案内所

鎌倉朝日新聞社

第60回鎌倉薪能「石橋」(撮影 高島斉さん)

観光都市鎌倉発展の要に

貴協会が開催する催事のうちメインの催しは。

「鎌倉まつり」「鎌倉花火大会」「鎌倉薪能」の三大事業です。 「鎌倉まつり」は、1959年(昭和34)からはじめられ、今年61回目を迎えました。毎年春の開催で、今年は4月14日から21日までの8日間行われました。初日は下馬から鶴岡八幡宮の舞殿までの「鎌倉まつり行列巡行」はじめ、舞殿で今年度のミス鎌倉のお披露目、「静の舞」が披露されました。最終日の21日は鶴岡八幡宮の馬場で「流鏑馬」など期間中さまざまな催しがありました。 鎌倉市制80周年を記念した今年の「鎌倉花火大会」は7月10日に鎌倉海岸(由比ケ浜、材木座)で開催されました。1948年(昭和23)に初開催され、今年で71回目。 「鎌倉薪能」は今秋、61回目となり、10月11日、12日午後6時開演です。奈良の興福寺が発祥の地とされていますが「いつまでも残る鎌倉らしい古式の催しを」ということで、当時の協会長の発案で、1959年(昭和34年)に初開催され、東日本では最も古いです。奈良、京都に次ぐ長い歴史を有します。

最初から鎌倉宮で。

そうです。奈良、京都にならったので、初回から神事能として会場は鎌倉宮です。

開催のきっかけは。

当時の協会長が鎌倉らしい古典芸能の集いをということで検討しているときに当時の鎌倉能舞台の所有者から提案があったそうです。 その当時、能の金春流宗家が奈良から東京に本家を移したときで、金春宗家に相談しました。ですから初回から変わらず金春宗家が鎌倉薪能を監修して今に至っています。
11日の演目は、
金春流 素謡 「翁」
金春 憲和
金春流 仕舞
「八島」山井 綱雄
  「野宮」本田 光洋
和泉流 狂言「成上り」野村 万作
金春流 能「黒塚」
金春 安明
12日の演目は
金春流 素謡「翁」
金春 憲和
金春流 仕舞
「八島」辻井 八郎
  「野宮」高橋  忍
和泉流 狂言
 「成上り」野村万作
宝生流 能 「黒塚」
大坪喜美雄

薪能の魅力は。

薪能は野外で演じられます。四方を深い森に囲まれた秋の夜、風が吹き虫の鳴き声が聞こえるのも魅力の一つです。澄みわたる夜空には月も輝いています。ぜひ、ご鑑賞下さい。
チケットはCNプレイガイド 0570・08・9966(10~18時)

ひと味ちがった楽しみ方を

貴協会は今年創立69年目を迎えましたが、約70年の歴史を振り返っていかがですか。

時代の移り変わりの中で組織が変わっていますが、公益社団法人としての使命の中で市民や観光客の方々にいかに鎌倉の魅力をお伝えするかに注力していきます。

鎌倉に来る観光客数の推移は。

鎌倉市の発表資料によると、今から30年前、1989年(平成元年)1年間に鎌倉を訪れた観光客数は約2102万人です。この数字は、その後も増えたり減ったりを繰り返していますが、昨年の来訪者数は約1987万にとなっています。

昨年度の外国人の来鎌者数は。

数字には現れていませんが当協会の運営する観光案内所を訪ねる人は昨年1年間で約10万人でした。鎌倉への来訪外国人数の詳細は鎌倉市ではまだ統計が取れていませんので、観光案内所に相談に来る観光客数でみると確実に増えています。

外国人観光客への貴協会の対応は。

市観光案内所が外国人に対する最前線ですから、窓口を充実させて、どのような言語にも対応できるようにということで、尽力しています。

どうもありがとうございました。

鎌倉市観光協会
鎌倉市御成町1の12
0467・23・3050


鎌倉朝日新聞社

みんなで「いただきます」=建長寺合宿で

いざっ!!鎌倉てらこや(61)

いのちの循環
鎌倉てらこや事務局 豊田晋

いつまでも続くかと思われた、ジメジメとした梅雨を抜け、蝉の鳴き声と共にギラギラとした日差しが到来した8月上旬、臨済宗大本山建長寺で17回目となる「本気de建長寺合宿」が開催された。 子ども・学生・保護者各100人の総勢300人以上が、3泊4日の合宿を創り上げた。 合宿は学生スタッフが考えるお楽しみ企画と、坐禅や研修料理をはじめとするお寺の修行体験の二本立てで行われる。子どもたちは一つひとつの体験に本気で取り組み、自分を超える体験をしていく。 今回の合宿で、印象的な小学校2年生の男の子がいた。合宿中は、肉や魚を用いない食事をいただく。朝ご飯は、おかゆと梅干しや昆布がのった五種盛り。その男の子は、梅干しに苦労していた。苦手な梅干しを食べるか否か、合宿中、ずっと苦悩していた。 悩みながら食べていることもあり、まわりのみんなと同じタイミングで「ごちそうさま」をすることができず、悔しかったようで泣いてしまうこともあった。 結局その日は、梅干しを食べることができず、料理を作ってくれた学生のもとへ行き、「残しちゃってごめんなさい」と伝えていた。 その子の涙は、苦手なことからも逃げずに頑張ってみたいという気持ちや、料理を作った人への申し訳なさ、いくつもの感情がせめぎ合い、葛藤があったからこその涙だったのではないだろうか。 男の子が残してしまった梅干しを通して、食物の命や料理をつくる人の想いに向き合った瞬間でもあった。 物が溢れる社会の中で、一つの食物の命や、一皿の料理に込められた想いを感じる機会は、少なくなってきているのではないだろうか。 私たちは、日々生き物や誰かの存在によって生かされている。男の子の本気に、生きていく上で忘れてはならないことを教えてもらった建長寺合宿であった。

鎌倉てらこや事務局
0467-84-9746(平日13~17時)
http://kamakura-terakoya.net/


鎌倉朝日新聞社

『100分de名著 サン=テグジュペリ 星の王子さま』水本弘文著(NHK出版)

心のふる里を行く(25)

中高年のための「幸福論」のすすめ 池田雅之

今年の夏は酷暑といってよいだろう。年齢のせいもあるにしても、今季の猛暑は心身にひどくこたえる。そんな暑さの中、早稲田大学のエクステンションセンター八丁堀校で、毎週、夏期講座を受け持っている。依頼されたテーマは「幸福論」である。ある教育雑誌に2年ほど連載していた幸福論の記事が、どうやらセンターの職員の目に止まったらしい。 今なぜ幸福論なのであろか。時代の変化が激しく、私たちの幸福感がゆらぎ、見えにくくなっているからであろう。雑誌連載中でも、心理学、哲学、社会学、経営論などの立場から幸福論が出版されているのに気づいた。やはり時代の先行きが見えにくい、この不透明な乱世の時代には新たな日本人のための幸福論が待望されているのであろう。 講座名を「日本人の幸福論とはなにか—-幸せの感じ方・つかみ方を学ぶ」としたのは、受講生の比較的高い年齢層を考慮してのことである。日本だけではなく世界中の幸福のかたちを、哲学書や文学作品や身近な事例からとり上げて、話を進めている。しかし、その幸福のさまざまなあり方を紹介するのは、あくまでも受講者一人ひとりの人生体験と照らしあわせて考えてもらうためのテキストにすぎない。 私たちのような中高年者にとっての幸福論とは、これまでの人生体験の意味を問い直し、残りの人生をいかに豊かにすごしていくかを考えることに尽きよう。生涯に渡っての「自分育て」とに「自分直し」の最終コースに、私たちは辿り着いたといってよい。これまでの人生を静かに、丁寧に振り返りつつ、自分史の中の幸福を再発見、再構築していこうと思うのである。 そのためには、誰もが自分の幸・不幸を見つめなおしながら、自分の内面に深く降りていく心構えが必要とされよう。 私は手始めにそのツールとして、心理学者アドラーの幸福づくりのための「共同体感覚」を受講生に紹介し、意見を聞いてみたりした。あるときは、「星の王子様」の一節を引き、かけがえのない人間の関係性とは何かを問いかけてみた。 「青い鳥」の話では、戦時下の子どもの幸せとは何かついて作者・メーテルリンクの考えに耳を傾ける。「赤毛のアン」の場合は、少女アンの「あきらめない心」を紹介しながら自分の体験と照らし会わせて発言してもらう。そうした対話型の授業を試みている。こうして、受講者も私も毎週、自分をステップアップさせるための幸福探しの旅に出かけているのである。
(早稲田大学名誉教授・鎌倉てらこや顧問)


鎌倉朝日新聞社

灯りの下で勉強するトーイ村の子どもたち

モデル村のトーイ村に井戸と電気が来たよ!
ミャンマー ファミリークリニックと菜園の会(30)

  代表理事 名知仁子

私たちの会は、ミャンマーの西南部のミャウンミャの無医村で15の村の巡回診療と有機野菜の作物栽培の指導を行い、住民が自分たちで自立(自律)できるようにサポートしています。 8月17日現在、当会はトーイ村をモデル村とし、活動を行っています。井戸が7月24日に完成し、村民に安全な飲み水が提供できるようになりました。この村では以前は汚い池の水を飲むしかありませんでした。今回、NPOOasisさまのご協力で井戸堀りに着手。工事に約2カ月間、約46万円の費用がかかりました。 さらにこの井戸の水力からモーターを活用し、希望世帯50世帯に夜間、水力電気の供給も同時に行っています。これにより、子どもたちは学校から帰宅後、池まで水汲みに行く必要がなくなり、その分勉強に充てられるようになりました。また、夜間、ろうそくの火で勉強していたのでよく火傷をしていましたが、その心配もなくなり、安心して勉強できる環境になりました。喜んだ村長さんは、井戸が完成した日の夜、電気の灯りの下で勉強している子どもたちの写真を送ってくれました。 当会はこの井戸の横にコミュニティーガーデンをつくり、村の住民がみんなで協力し合いながら、生きる上で必要な食べ物、野菜作りをできるようにする計画です。そのための有機栽培の講座と実践を10月と来年1月の2回行う予定です。この村をモデル村として、今まで実地した他の村の7回の野菜栽培コースの受講者や育成した地域健康推進員が見学し、意見交換ができるようにしていきます。 現地の生活は電気もなく、交通の手段もなく、情報も入りません。しかし、生活環境を改善するのは自分たちであることを知ってもらえる機会を提供し自立するための支援をしていきます。 皆様のご寄付、ご支援、よろしくお願いします。
事務局 東京荒川区東尾久8―41―23
FAX 03・6807・7499
myanmarfcg.info@gmail.com
http://mfcg.or.jp/
https://www.facebook.com/mfcg.or.jp

【この記事は清興建設提供】



終の棲み家を考える65

天井について

家を創るときの楽しみの一つに、それぞれの部屋を和室にするか洋室にするかということがあります。寝室はベッドの方が楽だし、畳の部屋は落ち着くからいいとかいろいろ考えます。 和室・洋室問わずワンランク上の部屋は天井が違います。ビニールクロスの天井に慣れてしまった方には気の毒ですが、一軒の家の部屋の天井が全て違うように創られた家もあります。 純和風のお屋敷に限らず、洋館と言われるような立派な家でも、板の種類・柄・並べ方、それに格子の組み方に違いを見せ、板一枚一枚に動物や植物の絵を描いたりした物もあります。漆喰いや和紙・布クロス等で仕上げている場合もあります。有名な寺や神社でなくても少し前までは普通の住宅でも施工されていました。廊下の戸袋の鏡板に絵が描かれているのを見た事がある方もいると思います。 価格を安く抑えるために飾りや余裕・心の豊かさまで削ってしまった住宅、雨風が防げれば家と捉えるにはかなり寂しいものがあります。子供の頃、天井の板の節の数を数えながら寝たことを思い出します。 家創りにはお金がかかりますが、コストを抑えたために省略してしまったものが沢山あります。暮らしていて幸せな気持ちになれる家を手に入れてください。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/


鎌倉朝日新聞社

だんかづら

ミニーちゃん、ペキニーズ。7歳の女の子。材木座「魚梅」の美人看板娘。大人しくて、焼き豚が大好物。雷と花火が大嫌いで、パパとママが大好きです。
材木座 磯島さん方



始めましょう

●針糸なし一枚布でつくる魔法のドレス10月10日13時半、鎌倉駅西口そば三春情報センター鎌倉店(たらば書房隣)。材料費込3千円。ほほえみドレスの会 046・871・1705



お知らせ

●漁協の朝市9月5日10時、腰越漁港。荒天時中止。
腰越漁協 32・4743
●槐の会写真展「四季の鶴岡八幡宮」9月3~8日鶴岡八幡宮休憩所。無料。
事務局 22・0315
●鎌倉歌壇さきがけ源実朝公顕彰歌会投稿募集10月15日まで。一首千円(郵便振込)。11月29日表彰。
〒248-0013鎌倉市材木座2-9-29
鎌倉歌壇 66・3297
●普通救命講習Ⅰ(鎌倉在住在勤在学者対象)10月13日9時、大船消防署。AEDでの成人の心肺蘇生法、止血法など。
43・2424


鎌倉朝日新聞社

川村祥子さん

き く

▼「モーツァルトの日」によるモーツァルトの弦楽四重奏曲
9月15日14時、藤沢リラホール。湘南モーツァルト愛好会第174回例会。弦楽四重奏曲第2番ほか。4千円。
046・872・1963
▼川村祥子ピアノ謝肉祭―カーニヴァル
9月28日13時半、さくらプラザホール。シューマン&サン・サーンス「謝肉祭」、バッハ (オルガン作品)など。2500円。
スパシーバ 090・6568・3853
▼第1回敬老寄席IN葉山
9月16日13時、葉山町福祉文化会館。千円。
逗子葉山鎌倉駅前寄席 046・871・8805
▼大船マンドリン研究会第34回定期演奏会
9月22日14時、男女共同参画センター横浜。マンドリン合奏で「ペルーの女」など。無料。
大江方 32・5722
▼お祝い敬老コンサート
9月27・30日・10月1日はまゆう会館(横須賀)。10月2日なぎさホール(逗子)。10月3日三浦市民ホール。各13時。ピアノ、ヴァイオリン、歌など。千円。80歳以上百円。
宮本方 046・842・7592



第63回鎌倉市民文化祭

9月28日オープニング

第63回鎌倉市民文化祭が9~3月に行われる。そのオープニングイベントを9月28日に鎌倉芸術館で開催。■集会室:12時半、ハンドベル演奏。書道や折り紙の体験。 ■リハーサル室:13時、リコーダー、器楽演奏。■和室:13時、民謡民舞、詩吟詩舞、鎌倉こども能。 9月28~10月2日美術・写真合同展。鎌倉芸術館ギャラリー。
市文化人権課 61・3872


鎌倉朝日新聞社
鎌倉朝日新聞社

《クレムリン・ベル KF500/1500》 1957年/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Rauno Träskelin

み る

▼川喜多映画記念館
企画展「映画で巡る世界一周」10月6日まで。2百円。▽映画3・5・7日「僕の村は戦場だった」、3・7・8日「ケトとコテ」+短編「映像」、8日ははらだたけひでさんトークも4・6・8日「葡萄畑に帰ろう」、16・19・21日「1987、ある闘いの真実」。21日はチェ・ソンウクさんトーク。16・20・22日「恋恋風塵」、18・20・22「初恋のきた道」。千円。トーク付千5百円。
▽演奏会「旅と映画と音楽と」9月14日14時。2千円。
23・2500
▼「清方と弟子たち―受け継がれる美」展
8月31日~10月22日鏑木清方記念美術館。初期から晩年にかけての清方の美人画と、弟子たちから清方夫妻へ贈られた寄せ書きなど、子弟の交流と受け継がれた風俗美人画の美を紹介。2百円。
▽日本画ワークショップ9月21日10月20日・13・15時。8百円。
要申込 23・6405
▼世界のレシピ写真展
9月1~27日あーすぷらざ。『全196ヵ国おうちで作れる世界のレシピ』から20カ国のレシピを写真展示。無料。
045・896・2121
▼特別展 国宝鶴岡八幡宮古神宝
9月7日~10月6日鎌倉国宝館。創建時の鶴岡八幡宮の姿を偲ぶ作品を特集し、神宝を展示。国宝・籬(まがき)菊(にきく)螺鈿(らでん)蒔絵硯箱、沃懸地杏葉螺鈿平太刀・朱漆弓・黒漆矢ほか。4百円。
22・0753
▼鎌倉文華館鶴岡ミュージアム・季節展示
9月7日~12月29日。鎌倉をテーマに鶴岡八幡宮の歴史から鎌倉文士に至るまでの展示パネルや映像資料を交えて紹介。3百円。
55・9030
▼「和鏡―水鑑から魔鏡まで―」展
9月7日~1月11日鎌倉歴史文化交流館。鎌倉市内で発掘された和鏡や鎌倉の寺院に伝世した和鏡などを展観。3百円。
73・8501
▼「真教と時衆」展
時宗二祖七百年御遠忌記念特別展。9月7日~11月10日遊行寺宝物館(0466・22・2063)、10月5日~11月10日県立歴史博物館(045・201・0926)の二会場で開催。清浄光寺、無量光寺、蓮台寺の仏像や絵画などを展示。9百円。
▼湘南オープンウォータースイミング2019
9月7・8日湘南海岸(逗子、江の島、片瀬東浜)で水泳競技。見学無料。
実行委 0466・34・2177
▼「江の島を訪れたエトランジェ 描かれた異邦人」展
9月7日~10月27日藤澤浮世絵館。外国や相模地域の外からの来訪者を描いた浮世絵や資料を展示。無料。▽講演会「江戸時代の東海道を通った外国人 朝鮮通信使を中心に」9月21日14時。東海大学教授馬場弘臣氏。無料。要申込。
0466・33・0111
▼第4回稲穂展
9月12日~17日ギャラリーやまご。早稲田大学鎌倉稲門会・美術同好会会員26人の絵画・写真・陶芸・ステンドグラスなど。無料。
樽味方 32・1544
▼第35回絵香会絵画展
9月14~18日鎌倉芸術館。油絵、水彩、デッサンの絵画作品約60点。
絵香会 45・3452
▼日本・フィンランド国交樹立100年記念「カイ・フランク」展
9月21日~12月25日。フィンランドを代表するデザイナーの日本初個展。フィンランド・ガラス博物館の収蔵品とタウノ・タルナ氏のコレクション約300点を展示。千2百円。▽記念シンポジウム22日タウノ・タルナ氏とフィンランド・ガラス博物館チーフ・キュレーター。
046・875・2800
▼映画
▽「きっと、うまくいく」9月2日14時。過熱する学歴競争問題をテーマにした話題のインド映画。「天のしずく」9月16日10時、料理家・辰巳芳子さんの活動を追ったドキュメンタリー。
あーすぷらざ(本郷台)。無料。 045・896・2121
▽「さぁのはらへいこう」9月14日14時、鎌倉市福祉センター。鎌倉の里山で自主保育活動するなかよし会の3年を追った映画。千円。要申込。なかよし会eiga2019nakayoshi@gmail.com
▽ヴェルディ歌劇「アイーダ」9月28日13時半、鎌倉芸術館。ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場で上演されたオペラを日本語字幕付き映像にて上映。3千百円。
0120・1192・40



まなぶ

▼地域包括支援センターの催し(鎌倉在住者対象)
▽「認知症介護を一緒に考えよう」9月11日13時半、大町会館。無料。
鎌倉きしろ 40・4434
▽エンディングノート活用方法9月25日10時、大船駅周辺整備事務所。無料。 きしろ 42・7503
▼講演会「みんなで考えよう!身近な認知症」
9月25日13時半、深沢学習センター。無料。市内在住者65歳以上対象。
市民健康課 61・3977
▼災害時に備える食生活講座(逗子在住者対象)
9月4日10時、逗子市役所5階第3会議室。管理栄養士が食料備蓄や簡単防災食を話す。無料。要申込。
市国保健康課 046・873・1111
▼ずし楽習塾講座「在宅医療を知ろう」
9月21日~12月21日、14時、全4回。逗子市民交流センター。無料。ハガキ、F、メールで申込。
逗子楽習塾推進の会 046・871・7007
▼歴史講演会「住吉城と三浦一族」
9月28日10時、逗子文化プラザ。鎌倉考古学研究所伊藤一美氏による講演。6百円。
逗子の古文書・公文書等の保存と公開を進める会 046・871・9674
▼近美リニューアルトークセッション
10月5日、17時、鎌倉歴史文化交流館。神奈川県立近代美術館鎌倉別館が10月にリニューアルオープンするのを記念して市内5館文化施設学芸員がトーク。無料。申込は14日必着、Fかメールで。同館
73・8501
▼文章道場
9月28日10時、鎌倉市佐助の銀の鈴社。自分史、手紙、日記、実用文書など、目的に応じた指導。3千円。要申込。
61・1930
▼玉縄城址環境インストラクター育成講座 10月10日~3月14日、9時、全6回。鎌倉市植木の市民緑地。森林インストラクターらと植物の調査・観察、樹木の枝払い、外来植物の駆除などを行い学習する。申込はFかメール。千円。
玉縄城址まちづくり会議 47・8850
▼公園サポーター養成講座-はじめてのガーデニング
10月11日~1月31日10時、全7回。鎌倉中央公園。無料。土づくりや花壇の手入れなど、園芸の基礎と花で暮らしを楽しむコツを学ぶ。9月20日必着。申込はメールかハガキで。
鎌倉市公園協会 45・2750
▼葉祥明が語る「絵本が育む心の世界」
10月19日14時、腰越学習センター。無料。申込は往復ハガキで抽選。10月9日必着。
同センター 33・0712



外反母趾と体の痛み

●甲状腺機能亢進症・甲状腺機能低下症
ホルモンは脳の視床下部や下垂体、甲状腺、副腎、膵臓、性腺などから分泌。成長、生殖、代謝、排泄、身体の機能を正常に保つ重要な役割である。このホルモンは身体の新陳代謝と成長を調整し、皮膚や全身の臓器を調整している。▽ホルモンが多い甲状腺機能亢進症 眼球突出、やせている、手のふるえ、多汗、代謝促進、顔や手が赤くなる、胸がドキドキする、髪が薄くなる、下肢がむくむ。▽ホルモンが少ない甲状腺機能低下症 体温低下、皮膚は冷たい、汗をかきにくい、便秘がち、むくみ体重が増える、頭髪やまゆ毛は薄く、脈はゆっくり、動作が鈍くなる。
マザーハンド整体矯正院
要予約 月曜定休 10~19時
鎌倉市扇ガ谷1―13―51 0467・23・8166



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(7月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は7月に一般231冊、児童書69冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「海外で研究者になる-就活と仕事事情-」増田直紀著 中央公論新社(中公新書)▼「米中ハイテク覇権のゆくえ」NHKスペシャル取材班著 NHK出版(NHK出版新書)▼「子どもの人権と学校図書館」渡邊重夫著 青弓社▼「あらゆるストレスが消えていく50の神習慣」矢作直樹著 ワニブックス▼「考古学講義」北條芳隆編 筑摩書房(ちくま新書)▼「宇和島伊達家の女性たち」宇神幸男著 現代書館▼「台湾見聞録-日本が残した足跡を訪ねて-」三栄(サンエイムック) ▼「10年後のGAFAを探せ-世界を変える100社-」日経ビジネス編 日経BP▼「疲れない大百科-女性専門の疲労外来ドクターが教える-」工藤孝文著 ワニブックス(美人開花シリーズ)▼「リハビリ-生きる力を引き出す-」長谷川幹著 岩波書店(岩波新書)▼「人類、宇宙に住む-実現への3つのステップ-」ミチオ・カク著 NHK出版 ▼「大麻という農作物-日本人の営みを支えてきた植物とその危機-」大麻博物館▼「観光地経営の視点と実践」日本交通公社編著 丸善出版▼「40歳からカラダを変えた料理家の筋肉をつくる最強メソッド」牛尾理恵著 朝日新聞出版▼「雑談の苦手がラクになる会話のきっかけレシピ」枚岡治子著 大月書店▼「鎌倉うずまき案内所」青山美智子著 宝島社 ▼「かまくら谷戸の風」山内静夫 冬花社


鎌倉朝日新聞社

季節の心(37)

十五夜に想う  佐伯 仁

●月を待つ
人それぞれ…月は月に一度、満月になる。この時、月は太陽と並び地球を挟む。これにより地球は両方から引っぱられ、生まれるのがビッグウェーブ。これをサーファーが待っている。 数ある満月のなかで9月15日、月見の宴を待つのは家族…月の神を迎えるためススキを立てる。大地の恵みに感謝するため、里芋を大盛りで飾る。このため、十五夜の祭を芋名月ともいう。 そして祭壇に見事な月見ダンゴも供える。このダンゴを子供たちが長い竹竿で突いて盗む。盗まれると豊作になると喜ぶ気風もあった。 また里芋を煮る鍋を囲む風習は江戸期から。
 芋を煮る鍋の中まで
 月夜かな 森川許六
今も畑作物に感謝する伝統は山形県が受け継いでいる。鍋の大きさ、参加人数の多さでギネス世界記録をめざすとか。 芭蕉は琵琶湖を照らす月を仰いで一句
名月や海にむかへば
七小町
これは小野小町の美貌が衰え、七変化する姿を湖水の波がつくる美景に掛けて詠んだもの。多くの人が夜の月を眺めつつ、澄んだ月にこめた想いは深い。
 名月や故郷遠き
 影法師  夏目漱石



さんか

▼救急フェア
▽鎌倉消防署 A9月1日10~14時、鎌倉市福祉センター。B7日10~12時、コペンローカルベース鎌倉、C7日10~15時、七里ガ浜高校。心肺蘇生法・AEDの実技指導、救急処置の展示など。無料。
24・0119
▽大船消防署 12日10時、鎌倉女子大学。多数傷病者対応訓練。無料。
43・2424
▼大船フラワーセンターの催し
▽Tokyo Wind Circle City9月1日11・14時。金管五重奏。無料。▽ソプラノコンサート15日11・14時。秋の歌。無料。
▽デジカメ教室25日9時半・13時半。千円。10日までに往復ハガキで申込。入園料4百円。
46・2188
▼ふらっとカフェ鎌倉
食を通じて多世代交流。〈特別企画〉9月1日16時、味噌屋鎌倉Inoue。8日10時、まちの社員食堂。要申込。
9月11日チルドレンズカフェ、13日鎌倉静養館、18日レネ、25日ソンべカフェ。16時。大人4百円、子ども2百円。申込不要。
渡邉方 090・5199・1654
▼鎌倉歩け歩け協会
▽5㌔はつらつウォーク9月3日玉縄コース。9時50分湘南モノレール大船駅広場▽10㌔ふれあいウォーク9月10日披露山公園から逗子海岸へ。24日古道を辿る鎌倉街道中の道。9時50分、鎌倉駅西口時計台広場。各2百円。▽葉山公園・三ヶ岡山緑地公園17日8時50分、鎌倉駅西口横浜銀行駐車場。5百円。
090・2633・3715
▼鎌倉史跡めぐり
▽天嶽院で法話と坐禅を学ぶ9月3・5・9・11日9時半、大船駅南改札歩行者デッキ。天嶽院、二伝寺。▽玉縄城址を訪ねる13・18・26・30日9時半、大船駅南改札歩行者デッキ。諏訪壇を特別見学。▽源頼朝落馬伝説の地と大庭景能館跡を巡る12・17・28日9時半、茅ヶ崎駅改札口外。宝生寺阿弥陀三尊像の特別拝観など。▽まさかりが淵・ウイトリッヒの森10月7・8日9時半、戸塚駅東口デッキ。五霊神社、専念寺、三嶋神社。
各5百円(交通費・拝観料別)。申込は1週間前までにハガキかFで。
鎌倉ガイド協会 24・6548F24・6523
▼第10回地域活動見本市
9月7日11時、藤沢市役所本庁舎。地域で活動している団体の活動紹介・体験など。無料。
湘南ふじさわシニアネット 0466・52・5577
▼鎌倉てらこや
▽てらハウス9月7・14・21・28日10時、大船の千里ビル。午前学び、午後遊び。千円。▽郷土探検22日10時、鎌倉駅西口予定。寺社を探検。千円。▽陶芸体験8日14時、陶芸家河村喜史宅(山崎)。2千円。▽海体験21日10時、由比ガ浜海岸。カヌーやビーチコーミングなど。2千円。▽朗読体験29日13時、場所未定。千円。
小中学生と保護者。事務局 84・9746
▼史跡永福寺跡夜間開放
9月13日17~20時、鎌倉市二階堂の永福寺跡。無料。
市教文化財課 61・3857
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ9月14日10時、山ノ内配水池脇。
▽山歩き15日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉台峯トラスト・望月方 45・7420
▼第252回歌のサロン
9月18日14時、さくらプラザホール。参加型合唱とミニ演奏会。千円。
古川方 22・2131
▼鎌倉風致保存会の催し
▽みどりのボランティア9月14日建長寺回春院。21日光則寺。9時半。要申込。▽お話サロン28日14時、大路ビル。山田海人さんがビーチコーミングの収集物から鎌倉の海の魅力を話す。百円。要申込。
☎23・6621
▼介護のお仕事カフェ
9月14日~3月14日毎月第2土曜11~14時、鎌倉市社会福祉協議会。仕事紹介、就労相談。無料。
きしろホーム 22・5539
▼クリーンアップかまくら
▽海の清掃9月23日9時半、材木座、由比ガ浜、坂ノ下、稲村ガ崎、七里ガ浜、鎌倉高校前、恵風園前、浜上、腰越の海岸。▽まちの清掃29日10時、鎌倉生涯学習センター前、円覚寺前、大船駅東口・西口。
市環境保全課 23・3000
▼長勝寺・来迎寺・五所神社・実相寺の秘宝と史跡を訪ねて
9月26日13時、鎌倉駅東口改札前集合。実相寺の日蓮上人像や日昭上人像、向福寺の阿弥陀三尊などを特別拝観。解説は内海恒雄氏。千円。鎌倉の世界遺産と秘宝を訪ねる会。
申込は 22・6931かメールkamakura-sekai@docomo.ne.jp



「鎌倉の自然と文化を知る」講演会

第12弾「万葉集と鎌倉」

10月29日14時、鎌倉商工会議所。 古代和歌研究者で文学博士の菊池威雄さんが、万葉集を優れた古典としてよみがえらせた、中世の鎌倉の歌人や研究者の功績と意義を伝える。 千円。申込は電話かメールで。
ICP鎌倉地域振興協会 090・2302・1104



サークルの発表、展示、販売など

学習センターフェスティバル

【深沢学習センター】
9月20日~22日。絵画、クラフト、盆栽などの展示、詩吟、音楽、体操、フラなどサークルの発表。手作り品販売、模擬店、ワークショップ。無料。
同センター 48・0023
【大船学習センター】
9月27日~29日。華道、書道、クラフト、写真、デッサンなどの展示。演奏、合唱、マジックなどの発表。無料。
同センター 45・7712



鎌倉女子大学生涯学習センター公開講座

特別 舘野泉・ヤンネ舘野デュオ・リサイタル 10/19土曜14:00
会場:二階堂学舎
4,000円
で申込
神・人・命・魂について考える(2) 9/24~1/21火曜10回 14:20~15:50 9,000円
8/26~9/10
日本のすまい(2)-「書院造」からの変遷 10/11~2/7金曜5回 14:20~15:50 4,500円
9/13~9/27
哲学・倫理学講座:科学時代の人間 11/6・12/4・1/15 水曜3回 14:20~15:50 3,000円
10/9~10/23
向田邦子作品を読む(2)-向田邦子の描く「普通」の女 11/12,26・12/10 火曜3回 14:20~15:50 3,000円
10/15~10/29
『万葉集』の歌びとたち(12) 10/7~12/23月曜10回 14:20~15:50 9,000円
9/6~9/20
中世の史料を読む-鎌倉幕府の記録『吾妻鏡』(32) 10/10~12/12木曜5回 13:30~15:30 5,000円
9/12~9/26
トゥキュディデス『戦史(歴史)』を読む(2) 10/10~12/19木曜6回 10:20~11:50 5,500円
9/12~9/26
漢字文化と中国書道史-書の魅力を探る(6) 10/11・11/8・12/13金曜3回 10:20~11:50 3,000円
9/13~9/27
I,J 目と耳で楽しむ音楽史(19) -シューマンの音楽と生涯 10/25~2/21 金曜5回 I10:30~12:00,J14:00~15:30 4,500円
9/27~10/11
K,L 近代ヨーロッパ絵画の魅力(7)-ポスト印象派の巨匠たち 10/4~2/14 金曜5回 K10:00~12:00,L14:00~16:00 5,000円
9/6~9/ 20
日本画模写講座法隆寺金堂観音菩薩を描く 11/13,20,27・12/11水曜4回 10:00~11:30 20,000円
9/26~10/ 10
たのしい女声合唱 9/30~1/20 月曜8回 10:20~11:50 8,000円
9/3~9/ 17
スロー&ソフト&スマイルエアロビクス体操(2) 2/5,12,19,26 水曜4回 10:30~11:30 4,000円
1/8~1/22
イタリアの家庭料理 クリスマス菓子を作ろう 2/13,20,27木曜3回 10:00~11:30(20日~12:00) 4,000円
1/9~1/23
シンポジウム 子ども期の起源を探る-霊長類学の視点から 1/11土曜 12:40~15:50 2,000円
12/13~1/7

◆会場は大船キャンパス◆申込は往復ハガキに希望コース、講座名、〒、住所、氏名・フリガナ、☎、性別、年齢明記。◆申込先〒247-8512 鎌倉市大船6-1-3鎌倉女子大学生涯学習センター
44・2287



まつり・バザー

▼老人福祉センターの催し
▽敬老祝賀行事9月7日10時~15時半、今泉さわやかセンター。寄席、日本舞踊、カラオケ大会、子ども絵画展など。無料。マッサージ・鍼体験各5百円。
45・4611
▽玉縄すこやかフェスティバル9月14日10時~15時半、玉縄すこやかセンター。舞台発表、作品展示、太極拳体験など。無料。
47・1338
▼第50回鎌倉郷土芸能大会
9月8日11~14時、鶴岡八幡宮源氏池畔で祭ばやし大会。無料。
市文化財課 61・3857
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。
▽フリーマーケット9月13日9~15時。雑貨・衣類・手造り品など約20店。
▽骨董市14日8~15時。出店者募集。
片岡方 090・5442・3778
▼第2回鎌倉武士まつり
9月15日10~15時、湘南ボウル2階。芝居、紙芝居、武者行列。無料。要申込。
鎌倉もののふの会 090・6513・8892
▼リサイクルマーケット
9月22日10時半~13時、笛田リサイクルセンター。リメイク作品販売・工作教室・傘修理・おもちゃ病院。入場無料。
鎌倉リサイクル推進会議 32・9094
▼第46回藤沢市民まつり
9月28・29日藤沢駅・秋葉台文化体育館付近。ダンス、模擬店、パレードなど。
実行委 0466・55・6883
▼第9回岩手県復興支援産業祭り大船to大船渡
9月29日大船の芸術館通り。物産展、さんま無料試食、コンサートなど。
実行委 080・7082・4687
▼かながわボランティアフェスタ
9月29日あーすぷらざ。神奈川のボランティア団体の文化祭。ミニコンサートや多言語による防災寸劇など。支援販売コーナーも。
実行委 045・470・5564


鎌倉朝日新聞社

大仏ハイキングコースの案内板の前で市川さん

被災者を鎌倉に招待

楢葉町町長も感謝

東日本大震災の被災者を鎌倉に招待する未来・連福プロジェクト(齊藤美代子代表)の「建長寺で会いましょう!」の催しが8月3日から3泊4日で行われた。 今年で9回目で、福島県楢葉町の50人と富岡町、三春町などの住民合わせて120人が参加。北鎌倉の建長寺を拠点に観光や海水浴などに出かけ、夜は歓迎会が行われた。 観光案内や食事作り、歓迎会の余興などに協力したボランティアは約270人。滞在費は事前にチャリティーコンサートやお茶会などを行い、その収益で賄われた。 初日の夕食後の歓迎会には楢葉町の松本幸英町長も参加し、松尾崇鎌倉市長とともに余興を楽しんだ。松本町長は「今後も鎌倉との交流を深めていきたい」と述べ、「来年の東京オリンピック聖火リレーが福島県からスタートすることが、懸命に頑張っている住民の復興の力になる」と住民を励ました=写真。 齊藤代表は「地元で海に入れない子どもたちが鎌倉で海水浴を楽しんでくれた。寺社も地域の大人も子どもも鎌倉全体で協力してくれてうれしかった」と涙をにじませた。


鎌倉朝日新聞社

道工房のギャラリー オープン

障害者の創造性豊かな作品紹介

鎌倉市雪ノ下の若宮大路沿いの小池ビル1階に7月20日、道工房の「道ギャラリー」がオープンした=写真。 道工房(岩立実勇代表)は、2012年に障害者の就労継続支援事業所として開設した。障害者の日中の居場に所づくりや生きがいづくり、地域社会との交流を目的に、パステル画サロンからスタートし、水彩、パステル、油彩、日本画、エッチングなどを制作。これまで数多くの展覧会を主催し、展示会にも参加。独創性あふれる作品が好評を得ている。 会員は、18歳~60代まで29人で、制作した絵画のレンタルやグッズの販売、デザインの仕事の請負などをしている。 岩立さんは「これまで会員の作品をどこで見られるかと問い合わせを受けていたが、由緒なる鎌倉の地に念願のギャラリーを開設できてうれしい」と話している。 今後、会員はじめ、職員の作品なども展示していく。
問い合わせNPO法人道 0467・23・8772



部活中学生らが草刈り

鎌倉の史跡・内藤家墓地で

アンコールワットさながらの多数の巨大な宝篋印塔が並ぶ鎌倉市材木座の光明寺・内藤家墓地(鎌倉市指定史跡)で8月1日、鎌倉風致保存会(兵藤芳朗理事長・会員約380人)の「みどりのボランティア」が行われた=写真は同会提供。 同会が市内の緑地や史跡を保全するために草刈りや枝払いなどを行う活動で、毎年、この墓地の整備は、近隣の鎌倉市立第一中学校の夏休みの部活動で学校に来ている生徒たちが協力している。 当日は生徒48人に、同校校長、部活の顧問教諭、第一中OB高校生、鎌倉風致保存会会員らが加わり、総勢68人がヘルメット姿で、大きな鎌や刈込みバサミを持ち、猛暑の中、懸命に作業に取り組んだ。 数時間後には背の高い草に覆われていた墓地がきれいに整備され、参加者たちの汗まみれの顔に満足した表情が浮かんでいた。


鎌倉朝日新聞社

自立支援の新プログラム

通所介護施設「やまざくら」

社会福祉法人「鎌倉静養館」(西﨑猛之理事長)が運営する鎌倉市福祉センター内の通所介護(デイサービス)施設「ケアセンターやまざくら」が、7月から選択制のプログラムと小グループ活動を行っている。 これまでは1カ所でいろいろな活動をしていたが、音楽、クラフト、運動の3つのメニューからやりたいものを選択して、それぞれの部屋に分かれて活動する。プログラムを個別に行うことは神奈川県では前例がないという。 8月は、風呂上りの人も交えて、歌を歌ったり、ハンドベルを鳴らしたりの音楽活動、絵手紙づくりや海の生き物の貼り絵が専門員の指導で和やかに行われていた。 井上和樹センター長は、「利用者が意欲的、主体的に活動することによって、自立につなげてもらえれば」と話している。
問い合わせ同施設 0467・23・5140


鎌倉朝日新聞社

スケッチ日和(26)

「飯島海岸」  黒川 明

真夏日が続く中、絵画教室の帰りに飯島海岸へ行った。材木座海岸の逗子側にある。 相模灘に稲村ヶ崎、江ノ島、遠く箱根や天城を望む。日没間近のちょうどよい時間。リズムを作るヤシの木。眩しすぎる陽光。スマホで撮影して日影に移動する。写真には太陽光が四方に伸びていた。これを取り入れてみよう。 それにしても近年の夏は暑すぎる。それなのに、夏の終わりを思うと寂しさがこみ上げてくるのはなぜだろう。逆流性食道炎のように。
水彩 31×41cm



鎌倉年中行事

9月

▼十二所神社例祭7日宵宮。8日例祭。
▼森戸大明神大祭7日宵宮祭。8日例大祭、14時神楽。
▼甘縄神明神社例祭8日神輿祭。14日例祭。
▼ぼたもち供養11・12日。常栄寺(大町)。
▼龍ノ口法難会 11日仏舎利塔平和記念法要。12日法難会。龍口寺。
▼鶴岡八幡宮例大祭14日18時宵宮祭。15日10時例大祭、13時神幸祭。16日13時流鏑馬、17時鈴虫放生祭。
▼すすき念仏会15日13時半。21~24日秋季開山忌。遊行寺(藤沢)。
▼面掛行列17日宵宮祭。18日正午例祭、13時鎌倉神楽、14時半面掛行列。御霊神社。
▼松葉ヶ谷法難会27日14時。安国論寺。
▼人形供養 10月6日13時。本覚寺。9月中受付。


プロムナード

「富士山登山鉄道」の基本構想をまとめる有識者検討会が発足し、理事会が開かれたことが話題になりました▼1960年代にも「ケーブルカー」を建設するという構想が浮上していたようですが、自然保護などの観点からも計画を断念していた過去があるそうです▼夏場の2カ月間だけで約20万人以上の登山者がいるという富士山です▼鎌倉市の海水浴客数は約70万人で、多い年は100万人を超えていたそうです▼富士山登山よりも期間が短く、訪れる場所の面積も小さいのに集まる人は多いのだから、交通機関だけでなく誰もが快適に過ごせる空間が必須だな。と、鎌倉駅から海へ向かう異年齢且つ多国籍の大勢の人々を見ながら感じました。(N)


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