鎌倉朝日新聞 (5月1日号 2019年 第482号)

鎌倉朝日新聞社

平家池を回遊する小径から同ミュージアムを望む

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展示室の内覧風景=4月16日

鎌倉文華館の船出

6月の開館前に建築公開 5月6日まで

鎌倉市雪ノ下の旧神奈川県立近代美術館 鎌倉が「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」として生まれ変わり、6月8日野開館を前に、4月20日から「新しい時代のはじまり」の題で建築公開されている。 建築家・坂倉準三に設計された歴史的建築の意匠を保ちつつ、最新の技術によって補強、復原などを行った改修工事の過程を、図面や模型、写真、映像などで紹介している。 県立近代美術館は、日本で最初の公立近代美術館として1951年に建設されたが、2016年3月、県と鶴岡八幡宮との間の借地契約満了に伴い、65年間の幕を閉じて閉館した。当初は更地返還されることになっていたが、同八幡宮は建物を残し、新たな文化施設として活用していくことを決め、2年間の改修工事を行った。 一般公開に先立って4月16日の内覧会に美術館、神社、行政などの関係者約100人が訪れ、鶴岡八幡宮の吉田茂穂宮司が「65年の伝統の重み、関わった方々の熱情あふれる思いを酌んでいきたい」と挨拶。 県立近代美術館の水沢勉館長は「『解纜(かいらん)』―ともづなをといて船出していく、その言葉が今日だ」と祝辞を述べた。 建築公開は5月6日まで。中学生以上500円。
同ミュージアム 0467・55・9030


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天井に100枚の花の絵

《熊本城修復支援》

妙法寺 特別開帳

熊本地震の復興支援の一環で、鎌倉市大町の妙法寺の特別開帳が5月19日午前10時から午後3時まで行われる。 「熊本復旧支援鎌倉有志の会(世話人大貫昭彦さん)」が、同寺にある肥後熊本藩主・細川斉茲が寄進した総欅造りの本堂の、斉(なり)茲(しげ)が4歳で急逝した愛娘耇(こう)姫を追悼して制作させた100面の天井画や障壁画などを公開して、熊本の復興に役立ててもらおうと、昨年10月に行った催しの2回目。 午前10時半と午後1時半は、住職の読経と世話人による絵画などの解説がある。特別開帳料千円、入山料3百円。
問い合わせ大貫さん 0467・61・2747


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勇壮な流鏑馬

鎌倉まつりの最終日を飾る「流鏑馬」が4月21日、鶴岡八幡宮で行われた=写真は松原省吾撮影。大日本弓馬会武田流一門の奉納で、射手が約250mの馬場を疾走する馬の上から矢を構え、的を次々と射き、命中すると観客から拍手と大きな歓声が上がった。


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鎌倉みほとけ紀行(92)

円応寺・奪衣婆坐像

人の欲は計り知れない。自分だけは違うのなどと心の中で思っていても嘘はつけないのだ。 そう、今月の御仏は建長寺門前の円応寺(えんのうじ)、通称、えんま寺の奪(だつ)衣(え)婆(ば)坐像であります。こちらをギロッと睨む鬼婆(おにばば)は、冥界(めいかい)の三途(さんず)の川の向こうで待ち構えています。そして容赦なく亡者の衣をはぎ取り、はぎ取られた衣は衣領樹(いりょうじゅ)という木にかけられ、その枝の垂れ下がり具合で、死者の生前の悪業が測定され、三途の川のどこを渡るのか決まるそうです。やはり他人にはわからないだろうなどと心に思っても、欲望はごまかせないのですね。 そんな恐い存在の奪衣婆ですが、円応寺の像は少し違います。怖さの中にも品格があるのです。通常、奪衣婆といえば、胸元もはだけ、痩せて骨の浮いた姿ですがこちらは、きちんと衣をまとっておられる姿がとても印象的で、仏師弘円作と伝えられる鎌倉地方彫刻の優れた作品といわれています。 さて、奪衣婆によって悪業が知れ渡ってしまった者は次にいよいよ閻魔大王の裁きを受けます。亡者の次の行き先が宣告されるのです。次の行き先とは、生まれ変わるべき(心の)世界。つまり六道といわれ、地獄、餓鬼、畜生、阿修羅、人、天の六つの世界であります。 このように古来より伝わるお話はなにか新鮮に思えました。こんなのはフィクションでしょう、などと見放される昨今かもしれませんが、「自己を善しとし、他を悪しとする」今日の思い上がった考え方、我執にとらわれた者に奪衣婆は薄暗い閻魔堂から今も睨みをきかせておられるのです。
木造・彩色・玉眼。像高92・0㎝、室町時代。県重文。


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常盤の八雲神社

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どんど焼き跡の石に集まる人たち

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大仏坂切通

かまくらの不思議を歩こう(24)

多彩な常盤のパワー地図  大貫昭彦


*常盤は最後の防衛拠点 武士の時代、境川(柏尾川)は鎌倉を守る堀の一つでした。ここが破られると、敵は一気に常盤に達し、最後の防衛拠点である大仏坂切通が戦いの場になりました。新田義貞の軍勢も洲崎を破り、大仏坂に押し寄せました。 坂の手前に幅2、3mの大塚川が流れていますが、地元では橋を架けてはいけないと言い伝えてきました。川は掘割で常盤が戦場だったことを語っているのではと思います。戦場になった歴史がどれほど関わっているか分かりませんが、常盤には熱いパワースポットが沢山あります。パワーの現れ方は人によって異なるのですが、それにしても大根会の皆さんの反応は多彩でした。
*八雲神社のスポット1 最初に八雲神社を訪ねました。「市役所通り」と「藤沢鎌倉線」が合流する所にある常盤の鎮守で、祇園、熊野、諏訪の神々を祀っています。創建は梶原景時の時代とされ、境内のイチョウやケヤキの大木が長い歴史を感じさせます。パワースポットはあちこちにあり、ここ一カ所だけで長い時間を要しました。賽銭箱の左手前が第一のスポット。ここで手をかざした30代の女性は「温かい!」という反応でした。第二は社殿の左角。40代女性は「前に引っ張られる」、70代女性は「汗が出る」。第三は社殿裏。30代の女性は「心臓が高鳴り、拍動が足から手へ伝わってくる」、別の方は「頭の中を血が流れる感じ」でした。
*神社のスポット2 社殿から離れた所にもスポットがあります。社殿の裏山です。険しいので注意して下さい。スポットは、社殿の左を5、6歩上った位置。ここでは体が温かくなった(60代男性)、柔らかく、優しい気分になる(70代女性)という感想を聞くことができました。社殿右上の石祠とシイノキもスポットで、どちらにも体が熱くなるようです。
*神社のスポット3 神社隣りの円久寺のパワーは神社と繋がりがあるようです。本堂に手を合わせていた40代の女性は左によろめきました。神社に引き寄せられた感じでした。円久寺は「誦(ず)経(きょう)の祖師(そし)」という通称で親しまれてきた寺です。本堂安置の日蓮上人像が住職不在の時は代わってお経をあげるというのです。
*円久寺の空気 次に訪ねた熊野新宮も大変強いパワーを発揮するスポットのようです。極楽寺の東の谷奥に鎮座し、歴史ある神社です。境内に立つだけで聖地の厳粛さに打たれました。鳥居を潜ってすぐ暖かさを感じました。大根会の人たちは「社殿正面の階段右下、境内の左、石碑が並んでいる辺り、この二か所がスポットらしい」と教えてくれました。参加者からは「頭がすっきりした」(30代女性)、「足がぽかぽかする」(複数)、「右手だけ暖かい」(50代女性)、「上に引っ張られた」(50代女性)などの感想を聞くことができました。
*大仏坂切通しの響き 大仏坂が合戦場になったという記録は見つかりませんが、何度も修羅場になったはずです。大根師も「切り立つ岸壁が強烈なパワーを出している。そして岩壁の30m手前に幅1mのバリア(聖域)がある」と言われました。確かに師が打つ手の音はそこでは響かないのに、外では拡散するのです。通りかかったハイカーもこの現象に驚いていました。常盤のスポットは実に多彩、思わぬパワーリサーチを楽しみました。


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右から青木町長、三浦執事、松尾市長、中村市議=4月9日鎌倉市二階堂の養福寺跡で

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淡いピンク色の中尊寺ハス

平泉と鎌倉 交流推進を

永福寺跡で中尊寺ハス寄贈式

岩手県平泉町から4月9日、鎌倉市に「中尊寺ハス」の株5株が寄贈された。鎌倉市制80周年記念事業の一環。 鎌倉市二階堂の国指定史跡永福寺跡で贈呈式が行われ、平泉から青木幸(ゆき)保(お)町長、中尊寺の三浦章(しょう)興(こう)執事らが参加した=写真。 松尾崇市長が「平泉と鎌倉は、かつて敵味方だったが、我々が連携することは重要で、交流を深めていきたい」と礼を述べると、青木町長は「戦いの霊を弔うために建立された永福寺跡の池に800年を経て開花した中尊寺ハスを贈呈できることは大変意義がある。歴史の一歩が始まる」と挨拶した。 中尊寺ハスの蓮根が土を入れて水を張った大きな蓮鉢4つに植えこまれた。 中尊寺ハスは、1950年(昭和25)に実施された中尊寺の金色堂調査の際に、奥州藤原4代泰衡公の首桶の中に納められていた種子の発芽実験を行い、1993年に発芽、1998年に開花に成功した。各地に株分けされている。 三浦執事は「種から育てるのは大変なので分けるのは蓮根でちょうど3、4月が植え込みに適している。うまくいけば6月ごろ花が見られるだろう」と話していた。花は直径15㌢ほど、淡いピンク色で花弁が細いのが特徴。市では別の場所で育成し、開花したら一般公開するという。


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春らんまん 鎌倉まつり

行列巡行あでやかに

第61回鎌倉まつり

古都鎌倉に春の訪れを告げる「第61回鎌倉まつり」(主催・鎌倉市観光協会主催、共催鎌倉市)の行列巡行が4月8日、若宮大路の下馬四つ角から鶴岡八幡宮まで行われた=写真。 鎌倉まつりは1959年(昭和34)から始められ、靜の舞、流鏑馬、野点など歴史と伝統が息づく鎌倉ならではの行事が1週間にわたって催される。 行列巡行は、頼朝公顕彰を掲げて第1梯団で源頼朝・北条政子などに扮した市民らの行列をはじめ、頼朝ゆかりの千葉県安房郡鋸南町から甲冑をつけた武者隊列などが参加。第2梯団は、大町、雪ノ下、七里ガ浜、材木座など地域のお囃子連と神輿で、子どもたちが軽快なリズムのお囃子の音色を響かせ、男衆が威勢のよい掛け声をかけながら神輿を担いた。 鶴岡八幡宮舞殿での開催式には鎌倉市長はじめ、鎌倉と姉妹都市の萩、上田、足利から市長や市議会議長らが参加した。


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2019ミス鎌倉=左から小野さん、加藤さん、市川さん

ミス鎌倉お披露目

鶴岡八幡宮舞殿で

2019年度ミス鎌倉のお披露目が鎌倉まつりの4月14日、鶴岡八幡宮舞殿で行われ、認定証やトロフィー、賞品などが鎌倉市観光協会・大森道明会長らから授与された。 同コンテストは1985年から始まり、今年で35回目。35人の応募者から選ばれたのは、小野南美さん(19、鎌倉)、加藤里佳子さん(21、逗子)、市川優佳さん(19、横浜)の3人でいずれも大学生。 小野さんは、「鎌倉の歴史、文化を国内、海外にも紹介していきたい」と意気込みを語り、加藤さんは、「幼いころから親しんできた鎌倉のことをさらに学び、自分の言葉で伝えたい」と挨拶。市川さんは「多くの人に鎌倉大好きといってもらえるようにしたい」と抱負を述べた。


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好天の下 サクラ満喫

春まつり 大船・三菱電機

鎌倉市大船の三菱電機情報技術総合研究所で4月6日、「春まつり」が行われ、約7千人が訪れた=写真。 日頃お世話になっている地域の人たちへの感謝をこめて年1回構内を解放して開く観桜会で、1965年(昭和40)頃から行われている。敷地内にはさまざまな種類のサクラ約200本が植えられているという。 正門そばのステージで鎌倉女子大学の沖縄舞踊、三菱電機ソシオテックウインドオーケストラの演奏会などがあり、桜並木をくぐり抜けた先の芝生広場には子ども向けの遊具が置かれ、そのそばで車いすバスケットボールなどが披露された。 桜並木から正門まで鎌倉女子大学中高等部のマーチングバンドの行進もあった。開門から家族連れなど大勢の人が訪れ、飲食の売場やゲームに長い行列ができた。 関係者は「今年はちょうどサクラが満開で、天候にも恵まれ大盛況だった」と話していた。


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木版画 藤本宿

谷戸の風(68)

平成よ さらば  山 内 静 夫

桜の花に、雪が降りつもる。俳句の季語にもあるそうだから、古来日本の風土にはよくあったことかもしれないが、それは美しい。 真冬のような寒さが、四月というのに何度もやってきた。気温の急変は、老(おい)の身には応える。今年の四月は特別なのである。言わずもがな、天皇が退位されるという、日本の歴史にとって初のことが行われるのだから。 平成の時代が終る。四月三十日をもって平成の御代は終り、五月一日から令和の年となる。天皇は御健在のまま退位され、上皇となられる。年号が替わり、皇太子が天皇となられる。新しい時代の幕が明くのである。 我々国民にとってどう気持ちをもっていけばよいのか、新天皇の誕生をお祝い申し上げるのに、やはり退位された上皇への気持ちをどう心の中で崇めればいいのか、天皇皇后のこの三十年の長い御心労が容易に頭を去らないのは国民すべての気持ちではないだろうか。 被災者と膝をつき合わさんばかりに近寄りお声をかけられる皇后のお姿は日本のお国柄を何よりも深く国民の心に滲ませて下さったものと頭を離れないのだ。大津波や大地震の災害にしても、国民の受けた痛みを正に両陛下が吸いとって下さるかの如き慈しみの御心を忘れ去る人はいないに違いない。勿論次代の天皇にも万世一系、引き継がれることであろう。 令和の時代を我々はどう迎えればよいのだろうか。平和、の一言ですむような、そんな甘ッチョロイ時代がくるとはとても考えられない。宇宙規模で世界は変るかもしれない。そんな時代にはならないと誰が予言できようか。


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狂言面「武悪」(著者作)

文学つれづれ(172)

翁と乙女(十四) 赤羽根龍夫

もともとは「もどき芸」であった猿楽は徐々に翁の神聖性を前面に押し出し、神聖な翁を創造し、元々の「もどき役」としての滑稽な翁は三番叟として狂言方に受け持たせたのである。だから翁のもどきとしての三番叟が元であったと思われる。   翁面についても、私は黒色の三番叟の面のほうが元だと思っている。黒というのは稲が豊かに稔った状態、黒ずんだ様を表している。始め猿楽者がつけた翁面は黒色の滑稽な面であったであろう。 一般には翁面は雅楽の採桑翁の面から生まれたと考えられている。あごが切ってあり、紐で結ばれ上品は笑いをたたえている点をその根拠としている。しかし、現在各地に残されている民間の古面の中の黒色尉は切りあごでないものが多いし、それらの古面は能楽大成前と思われる相貌を伝えているものがある。 後藤淑『能楽の起源』によると、愛媛県重信町の浮島神社の黒色尉は切り顎、釣り顎で翁系仮面であるが、その表情は目が左右不均衡である、口はひょっとこ型、鼻がカギ鼻であり、まことに滑稽な表情をしている。この面は江戸時代の記録によると、雨乞いの面であるとある。 このような左右不均衡でウソフキ型の口をした仮面は日本各地の神社に多く残されている。 私の考えでは、もともと翁面は黒色のものであった。翁が神聖視され、仏教の荘厳な姿に刺激を受け、今までの黒い面では品がないとされ、舞楽の採桑老を手本に白色の翁面が作られた。それが反対に三番叟や民間の翁面にも影響を与えた。こうして翁面は現在見られるようなものになったが、民間の古面には目や口がまがっている滑稽な表情が残された。 能では白色尉に影響を受け、黒色尉もいささか農村の老人の表情を残しているものの、時代が下るにしたがって端正な表情に作られるようになったのであろう。しかし世界各国に伝わる仮面はほとんどグロテスクな表情をしている。民衆の生命力・エネルギーを表現するものとしてのグロテスクの持つ意味を日本の芸能は考え直さなければならない時期が来ていると思う。 折口信夫は「日本の芸能の大きな要素をなすものとして、もどき役を重く見たいと思います」と言う。田祭りに見られるように、私は神をもどくということが芸能のはじまりであったと思う。巫女が神がかりをするのも「もどき」であった。それは厳粛であっても天の岩戸の前で神がかりした天のウズメノミコトの舞踏に神々が大笑いしたように滑稽でエロチックな踊りであった。 厳粛と滑稽とエロチック―このどれか一つでも忘れた芸能は、どんなに幽玄であろうと生き生きとしたエネルギー、原始の力が失われているのである。能の様式美は滑稽を忘れた所に成立している。そこには何か人を窒息させてしまうものがある。狂言という形で能は滑稽を含んでいるというが、卑近な題材をのみ求めて滑稽を卑しめて神々の笑いを失っているように思う。私は日本の芸能が、神々の笑いを取り戻す日が来ることを願ってやまない。 しばらく翁の問題にのみかかずらいすぎたが、それでは能の翁と乙女はどういう関係があるのだろうか。 翁のうち古い形を伝えているのは金春流である。金春流の翁舞は巫女舞の型をとりいれているという。翁舞の源流を尋ねて行くと神楽の巫女舞にたどりつくのである。そのように翁舞の中に巫女舞がとり入れられているのは、他の民族芸能の中にもみられる。「翁」の中でシテが翁面をつける前にうたう「とうとうたらりたらりら」以下の今様四句神歌は、民族芸能の中では「翁」とは別にうたわれており元々神降ろしの歌であったと思う。
(神奈川歯科大名誉教授)


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親子で竹の子狩り

緑の保全作業に協力

鎌倉市梶原の桔梗山山頂(標高113㍍)付近の竹林作業の一環で4月13日、市民参加のタケノコ狩りが行われた=写真。 桔梗山一帯は県有地となっているが、緑と歴史遺産の保全活動などを行っている市民団体「山桜を守る会(市川和夫代表・会員約50人)がモウソウチクの増殖でヤマザクラなどの草木が浸食されていることを危惧し、昨年2月から県の承認を得て竹林手入れ作業を始めた。週2回でこれまで80回ほど活動している。 タケノコ狩りはその一環でタケノコの時期に地域の人たちに呼びかけ、一時的に同会会員としてタケノコ狩りに参加してもらっている。 子ども連れなど集まった100人以上の参加者たちは、「この場所は県有地で日ごろはタケノコ採りに入れないこと、採ったタケノコは販売しないこと、掘った後の穴を埋めること」などの注意を受けると同会会員や緑のレンジャーたちの案内で竹林を目指した。竹林の中には同会会員が切り倒したタケが積まれていて、高さ50㌢ほどに切られた太いタケが多数直立している。 西鎌倉から母親と訪れた嶋方葵泉さん(10)、結希くん(5)、悠真くん(4)は一か所に数個の芽がでているのを見つけ1時間ほどかけて3本掘った。背中のリュックと手提げ袋をいっぱいにしてフーフー言いながら山を下りってくるおばさんは一人で52本掘ったという。全体の収穫量は500本近くあった。


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中学生が外科手術を体験

湘南鎌倉人工関節センター

人工関節に特化した最新医療に取り組む「湘南鎌倉人工関節センター」(鎌倉市台・平川和男院長)で3月25日中学生を対象とした「ドクター体験セミナー」が行われ、9人の生徒が手術器具を使った実践的な講習に臨んだ=写真。 一次救命処置の実習や手術室の見学後、滅菌した本物の手術用ガウンと手袋を着用し、股関節の人工関節置換術と豚肉を使用した縫合術を体験。大きさや重さを忠実に再現した模擬大腿骨の骨頭部を電動ノコギリで切り落とし、インプラントを打ち込む作業と、医師がメスで切った豚肉の切開部分を縫合・結さつする実習を行った。骨の構造や針と糸の使い分け、手技のコツなどを学び、縫合術や力の必要な整形外科手術を実践した。 医療関係への進学をめざす茅ヶ崎在住の伊藤夏(なつ)煕(き)くん(15)は「骨に穴を開ける作業が一番難しかった。実践的な講習が受けられて楽しかった」と話し、勉強机の前に飾りたいと模擬骨をバッグに収めた。検査室、放射線科、リハビリテーション科などの見学もあった。今回で4回目の同セミナーは子どもたちへ実践の場を提供したいと平川院長が発案。「目で見て触って五感で感じることが大切。興味のあることを見つけて突破する力にしてほしい。そのひとつが医療現場であればうれしい」と中学生の未来に熱いメッセージを伝えた。(K)


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「ひと」
鎌倉商工会議所青年部会長に就任した

黒木伸太郎(くろきしんたろう)さん

「青年が集まって街を活性化しよう」をキーフレーズに、鎌倉商工会議所を盛り上げているのが青年部。毎年10月に市役所で開かれるビール祭り「オクトーバーフェストKAMAKURA」は青年部の主催だ。4年間副会長を務めてきた。「元号も代わるし、新しいことにチャレンジしたい」と抱負を語る。 具体的イメージはこれからだが、運営する4委員会のうち「鎌倉ビジョン委員会」「交流研修委員会」の委員長に30代前半の若手をあて、組織をリフレッシュした。 「鎌倉の夜を明るく」と「継続的な復興支援」をコンセプトに2日間で2万人を集めるオクトーバーフェストでは、2013年にビジョン委員会の委員長として陣頭指揮をとった。 御成通りでビストロを、小町通りではウエディングもできるレストランを経営する。 高校時代から「小さくてもいいからボスになりたい」と思っていた。ファミレスでアルバイトをしていて「楽しいなぁ」と感じ、新宿の調理師学校に。卒業後、ホテルで働いていたが「自分に負荷をかけなければ」と思い、25歳の時にパリに。 2年間修業し、帰国後、東京のレストランで働いていたところに「御成通りの喫茶店が空いているのでやってみないか」という話が来た。まだ若いと一度は躊躇したが、独立の道を選んだ。28歳の時だった。 店は地元で手に入る食材をなるべく使い、地元の企業と関わりを持つ商売を目指している。2店で従業員も30人近い。 「この2年、社長業をし過ぎた」と振り返り、「そろそろ原点回帰し、現場に戻ってシェフとして腕を振るいたい」との思いが募る。「もともとガヤガヤするフランスの文化のようなものをやりたかった」と語り、オーナーシェフとしてビストロに力を注ぎ、店も増やしたいと話す。 モットーは「一日一生」。フランスで修業中、父親が51歳の若さで急逝した。それを分岐点に「今日一日を一生だと思って生きることにした」。 熊本県八代市で生まれ、小学5年のときに父の転勤で茅ヶ崎市に。「性格は九州男児、ふるさとは鎌倉」とキッパリ。母親と夫人、中1の息子、小5の娘と茅ヶ崎に住む。趣味は野球とゴルフ。地元の少年野球のコーチをしている。41歳。
(文・写真 三浦準司)


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健康百科通信(118)

骨の健康診断を受けましょう
  日本整形外科学会専門医 三松興道

骨粗しょう症という言葉はご存知ですよね。疾患名としては市民権を得ていて、整形外科におかかりの方はみなご存知のように思います。 骨粗しょう症とは骨の強度が低下してもろくなり、手首、背骨、太ももの付け根などが骨折しやすくなる病気です。 その原因には、加齢、生活習慣(運動不足、食生活など)、喫煙、閉経後のホルモンバランスの変化などが挙げられます。 病名は知っていても自分とは無関係と思われている方が以外と多く、検査を受けられた方が、結果の悪さに(骨密度の低さに)愕然とされる光景に度々遭遇します。 我が国には1300万人の患者さんがいると推定されていて、治療を受けられているのはその約2割と言われています。 骨折が起こるまでは無症状のことが多いこの病気、ところが一度骨折が起こるとドミノ崩し的に骨折の連鎖が始まり、急激に生活の質が低下し、死亡のリスクさえも高まっていきます。 現在、正確に骨密度を測定できるDXA法という検査法があり、確実に骨密度を増やし、骨折を予防できる原因療法が次々確立され、患者さんの骨の状態によって最適な薬剤を選ぶことができるようになってきています。 ぜひ、骨の健康診断を受けていただき、健康寿命を延ばしていただきたいと思います。

鎌倉病院 院長
鎌倉市長谷3―1―8
0467・22・5500


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前回の演奏会形式上演歌劇「セミラーミデ(」2016年10月30日)

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朝岡聡

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園田隆一郎

市民生活の糧に 心の潤いを

公益財団法人藤沢市みらい創造財団

日々の生活をより心豊かなものに。市民目線溢れる公演で歴史を刻む公益財団法人藤沢市みらい創造財団の冨田浩喜芸術文化事業課課長に年間を通しての主な事業をうかがった。

市民会館 市民と歩みはや半世紀

藤沢市民会館が開館50年とのことですが。

1968年にオープンしました。10月には51年目となります。当時は、ステイタスとして各自治体が文化施設を作るながれがありましたが、一方で当市は藤沢市民交響楽団や市内にたくさんある合唱団の活動など、市民の文化活動が盛んでしたので、発表の場としてこのような施設建設の機運が高まったのでしょう。

今年は『湖上の美人』上演

“市民オペラの街”藤沢市ですが、今年度の出し物は。

藤沢市民オペラ2018ー2020シーズン(初年度は招聘公演、2年目は演奏会形式公演、3年目に舞台上演の本公演)の2年目となりますので演奏会形式でG.ロッシーニの「湖上の美人」(12月1日、藤沢市民会館大ホール)を上演します。隠れた名作としてオペラ好きな人には有名な演目ですが、日本ではなじみが薄く、おそらくオーケストラ演奏としては日本初演になるでしょう。市民オペラの芸術監督で指揮を担う園田隆一郎さんは3年前にもロッシーニの「セミラーミデ」を演奏会形式で上演しましたが、日本初演でした。園田さんにはロッシーニの隠れた名曲を紹介していきたいという思いがあります。

出演者は。

エレナ役がソプラノの森谷真理さん、マルコムがメゾソプラノの中島郁子さん、ジャコモ5世、ウベルトがテノールの山本康寛さん、ロドリーゴがテノールの小堀勇介さん、ダグラスがバスの妻屋秀和さんとなります。そしてナビゲーターが朝岡聡さんです。解説と一緒に演奏を楽しんでいただきます。

Uー25という席がありますが。

クラシック音楽愛好者は高齢化していますので、若い方々もぜひとも気軽に会場に足を運んでいただいてオペラの魅力にふれていただきたいという趣旨のもと、25歳以下の方は入場料を1000円にしました。席数は限定ですが、A席、B席、C席を1000円で、という格安の設定をしています。

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山本康寛

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小堀勇介

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森谷真理

来年の市民オペラは「ナブッコ」

来年は今のシーズンの最終年になりますが。

第24回藤沢市民オペラはG・ヴェルディ作曲「ナブッコ」(2020年11月14日、15日、21日、22日午後2時、藤沢市民会館大ホール)です。すでに先々月、3月1日と2日に園田隆一郎さん(芸術監督、指揮)と岩田達宗さん(演出家)、直野資さん(声楽家)、林康子さん(声楽家)を審査員に出演者オーディションを実施しました。応募者約100名で、その中から事前審査をパスして当日会場で歌っていただいた方が58名でした。募集したのはダブルキャストですので8役16名をこのオーデションで決定しています。

演出を担当する岩田達宗さんは。

岩田さんは今まで長く藤沢市民オペラに関わっていただいており、演出家としてのデビューも藤沢と聞いております。

『湖上の美人』予習をしよう

今年度の「園田隆一郎のオペラを100倍楽しむ方法」は。

Vol9「~優しい愛の炎よ~『湖上の美人』直前スペシャル」(10月12日午後3時、藤沢市民会館小ホール)は、12月1日の本公演に出演する森谷さんと小堀さん、山本さんが出演、聴き所の解説や美声の披露を。Vol10(2020年2月8日午後3時、藤沢市民会館小ホール)はソプラノ歌手砂川涼子さんとメゾソプラノ林美智子さんの出演で、園田さんがトークとピアノ伴奏をつとめます。

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高畠一郎

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エスペン・バルグ・トリオ

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東出昌大

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柳家小三治

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野村万作

ドリンク付きでジャズ鑑賞を

他のコンサートは。

「お琴で名曲を聴く 高畠一郎トーク&コンサート」(5月25日午後2時、湘南台文化センター市民シアター)。藤沢出身の筝、十七絃奏者高畠さんは市内の小学校を巡回して子ども達に筝の演奏を披露したり筝の指導をしたりと長年財団の学校訪問事業に協力していただいています。今回は、尺八奏者金子朋沐枝さん、打楽器奏者伊勢友一さんをゲストに迎えトークを交え宮城道雄の「春の海」などを演奏します。 「エスペン・バルグ・トリオジャパン・ツアー2019」(5月31日午後6時30分、藤沢市民会館第一展示集会ホール)は、ノルウエーのジャズグループの登場ですが、ソフトドリンクやアルコールを片手にジャズを楽しんでもらおうという当財団初の試みです。座席数170席とこじんまりしたホールでの生演奏ですし夫婦やカップルで利用しやすいように1人3000円(ワンドリンク付き)の入場料ですが2人で5000円と割安なペアチケットを販売しています。 「藤沢にゆかりのある音楽家たち2019」(2020年1月26日午後3時、藤沢市民会館大ホール)は、藤沢出身のチェロ奏者・堤剛さんのコンサートで、ピアノ伴奏は小菅優さん。昨年に続いての藤沢登場です。 「若手ソリストガラ・コンサート」(仮)(2020年3月1日午後2時、藤沢市民会館小ホール)は、ピアニスト谷池重紬子さんのピアノ伴奏で、これからという若い歌手たちを紹介できたらという企画です。

演劇公演は。

M&Oplaysプロデユース「二度目の夏」(9月1日午後2時、湘南台文化センター市民シアター)は、岩松了作・演出の舞台ですが、当財団の企画する出し物は都内で上演されて評判の良い旬の演劇をそのまま藤沢に持ってくることが多いですが、これは今が旬の人気俳優が出演する舞台を地元藤沢で安く提供できればという企画です。東出昌大、片桐はいりなどが出演する舞台です。若い方の来館を期待しています。 演劇集団円「青い鳥」(2020年1月11日午後2時、湘南台文化センター市民シアター)は、子ども向けの演劇です。世界中で愛されている「青い鳥」。作品に描かれている出会いと別れ、生と死、喜びと悲しみなど普遍的なテーマを誌的で豊かなイメージで表現しています。 野村万作・野村萬斎「藤沢狂言会」(2020年2月22日時間未定、藤沢市民会館大ホール)。日本古来の伝統芸能を上演して市民に紹介することも私たちの務めと思っていましたが、今回ようやく実現しました。芸暦80年をこえた人間国宝野村万作を筆頭に舞台のみならず幅広く活躍する野村萬斎ら一門の芸を直接鑑賞できる貴重な機会です。 「落語鑑賞会」(2020年3月20日午後2時、藤沢市民会館大ホール)。今春に続き、人間国宝・柳家小三治が来年の春分の日に藤沢登場です。

ワークショップは。

「宮崎真子演劇ワークショップ」(2020年3月10日~21日のうちの6日間、湘南台文化センター市民シアター)劇団俳優座所属の演出家宮崎さんのシェイクスピアの戯曲をテーマとしたワークショップで、高校生から参加することができます。


子どもの日は親子で芝居鑑賞を

「みらいこどもフエスタ」は。

ファミリーステージ(5月5日午後3時、湘南台文化センター市民シアター)で「つるのおんがえし」と「ごんぎつね」を上演します。無料で先着600名の公演です。 「ワンコイン・コンサート2019」 0歳の子も入館でき親子で楽しめるコンサートです。Vol1=6月26日、Vol5=12月11日は湘南台文化センター市民シアターで午前11時開演。Vol2=9月4日、Vol3=10月2日、Vol4=11月7日、Vol6=2020年1月9日、Vol7=3月4日は藤沢市民会館小ホールで午前11時開演。お母さんの入場料500円。

どうもありがとうございました。

藤沢市みらい創造財団
0466・28・1135


鎌倉朝日新聞社

おおふな子どもの家で

いざっ!!鎌倉てらこや(57)

ひとりでも多くの子どもたちに
鎌倉てらこや事務局 豊田 晋

鎌倉てらこやでは、週1回、大学生スタッフが、子どもの家(鎌倉市の学童保育施設)へ訪問する事業をしている。 本事業の始まりは、大船にある学童保育に併設されている公園へてらこやの活動で訪れた際、偶然居合わせた学童の子ども達と遊んだことがきっかけである。 活動の広がりに呼応して、2017年に鎌倉市と協定書を締結し、市内16か所の子どもの家の内11カ所まで活動の広がりを見せている(今年4月現在)。 行く先々で多くの子どもたちとの出会いがある。中でもある男の子との出会いはとても印象的であった。口よりも先に手が出やすいタイプで友だちとのトラブルも度々、わんぱくで元気いっぱいの男の子。子どもの家にある本棚の整理を一緒にしてみないかと誘うと、渋々だが手伝ってくれることになった。 「この漫画の32巻はどこかな」「あったよ。こっちにあった」。話しながら二人で協力して作業を続け、気づけば本棚の整理も終わっていた。 見違えるように整頓された本棚に男の子も満足気。一緒に本棚の整理をした日から、子どもの家へ訪れると真っ先に駆け寄ってきて「一緒に遊ぼ」と声をかけてくれるようになった。学校の話や、最近の出来事を楽しそうに教えてくれる。もしかしたらその男の子は話し相手を求めていたのかもしれない。 誘ってくれた彼と遊ぶ中で、「まだ訪れていない子どもの家の子どもたちはどんな放課後を過ごしているのだろう」とふと頭をよぎることがある。未だ出会えていない子どもたちの中に一緒に遊ぶことや、話し相手を求めている子がいても私たちはその現実に気づけず、何もできないのだ。中には「てらこや」を求めている子がいるかもしれない。 一人でも多くの子どもたちに「てらこや」を届けるべく、日々の活動に邁進していく所存である。

鎌倉てらこや事務局
0467-84-9746(平日13~17時)
http://kamakura-terakoya.net/


鎌倉朝日新聞社

心のふる里を行く(21)

「令和」は平和の祈りの時代へ 池田雅之

5月から新たな御代となり、元号が「平成」から「令和」へと変わった。「平成」の時代は日本には戦争こそなかつたものの、平らか(平和)な時代とはいえず、自然災害の多発と格差社会の拡大などに見舞われた30年だったように思われる。 そう言う意味で「令和」という新しい元号には、「平成」の負の遺産を乗り越えていく意図が籠められていよう。「令和」という新元号は、万葉集から採られた言葉だが、「令」には「善い」とか「麗しい」の意があり、枕詞的な美しい響きを持っている。「和」は「柔らかな」とか「穏やかな」の意があり、「平和」の意味が含まれている。 国文学者の中西進先生は、この「令和」という言葉から、聖徳太子の十七条憲法第一条の「和をもって貴しとせよ」を思い浮かべるという。これは、千四百年も昔の平和憲法であるが、「令和」も新しい御代の平和を祈る元号であるとともに、日本が目指すべき「文化目標」(中西進)でもあるだろう。さらには、「令和」つまり「麗しき平和」とは、わが国のみならず、世界の平和への祈りであるべきである。 ところで、私たちは軽々に「祈り」という言葉を口にするのであるが、「祈る」とは、いったい如何なる行為なのであろうか? 何のために、あるいは誰のために、何を祈るのであろうか? 私のいう祈りとは、お寺や神社や教会での宗教的行為としての祈りだけを指しているのではない。「私」個人が特定の宗教組織に属することなく行う事のできる祈りの在り方を、考えているのである。 「令和」の時代は、個々人が自分にとつての祈りとは何かに想いを致し、祈りの意味を問い、深めていく、そんな霊性の時代に入ったのではなかろうか。私は宗教者の書いた祈りの本も手にするのだが、いささか専門的で難しいときがある。そこでもっと祈りに挑戦してみようとする読者のために一冊紹介したい。 遺伝子学の権威村上和雄、宗教学者で祈り研究の第一人者棚次正和両先生の『人は何のために祈るのか』(祥伝社黄金文庫)である=写真。この書によると、祈りとは「生命をその根源から生きる」ことであり、人間が「いきいきと生きるための自然な行為」だとしている。そして、日本人は元々祈りの民であったといい、古来から今日に至るまで、天皇は祭祀王で、祈りの人であったという。天皇の祈りは「国平らかに、民安かれ」で、現在も変わらない。 かつての日本には、祈りの文化が息づいていたのであるが、今日、私たちは祈ることを忘れかけているようである。私たちは「祈り」というと、宗教施設で行う堅苦しいものと考えがちだ。しかし「令和」という新しい御代になり、それぞれの「私の祈り」のかたちを考え、深めて行かれては如何であろうか。
(早稲田大学名誉教授・鎌倉てらこや顧問)


鎌倉朝日新聞社

MFCG活動報告会

活動報告会と移動クリニック車購入ご協力のお礼
    ミャンマー ファミリークリニックと菜園の会(28)

  代表理事 名知仁子

ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)は、医療と菜園を組み合わせることによりミャンマーの農村部の人々の生活の自立支援をしている団体です。 今回は2つお伝します。 1つ目は、3月23日、年に1度の当会活動報告会を 〝MFCGご支援者さまに感謝・感謝の日!〟というテーマで社会福祉協議会のフミコム(文京区)で開催しました。鎌倉をはじめ岡山や鳥取など遠方からの参加者もあり、午前・午後合計80人を超える方々と共にワークショップなどで交流しました。当会のスタッフは殆ど全員がボランテイアパートナーさんです。 ミャンマーの現地の人が描いた〝木〟に日本の皆さんが葉っぱをつけて完成させるという協働作業を行い、お互いに想いをはせました。完成した木はミュウンミャへ持参し、現地の皆さんにお披露目するつもりです。 次回の活動報告会は来年3月28日(土)の予定です。 次のご報告は、前号でお知らせした移動クリニック車購入のクラウドファンド挑戦結果です。 2月16日~3月31日までの45日間の募集に、予想をはるかに超える270人以上の方から御支援があり、合計600万円が集まりました。鎌倉の清興建設さまはじめ、多くの方々から応援エールをいただき誠にありがとうございました。これから皆さんのお力添えを巡回車購入という実現に向けて動き出していきます。 今後の当会の予定です。 5月25日(土)26日(日) ミャンマー祭り(東京都港区の増上寺)、6月9日(日)在日ミャンマー人対象の無料健康相談会、7月7日(日)成恵会チャリティー演奏会(東松山市)などがあります。HPなどに詳細を載せるのでご覧ください。会場で皆様にお会いするのを楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします。
事務局 東京荒川区東尾久8―41―23
FAX 03・6807・7499
myanmarfcg.info@gmail.com
http://mfcg.or.jp/
https://www.facebook.com/mfcg.or.jp

【この記事は清興建設提供】


新刊 『武蔵“無敗”の技法』

赤羽根龍夫著

13歳で初めて決闘し29歳の巌流島の戦いまで60余度戦って負けなしの武蔵。最晩年に書いた『五輪書』は日本のみならず世界的にも知られている。 著者は『五輪書』には原本があるという。それが23歳で吉岡一門との三度の決闘に勝利した後、天下一になったという自負のもとに24歳で書いた『兵道鏡』と、朝鍛夕錬の修行の後、「兵法至極」を得て50歳頃書いた『円明三十五ヶ条』である。 『円明三十五ヶ条』は著者が毎週名古屋の春風館道場に通って柳生新陰流や尾張貫流槍術、武蔵の円明流剣術を修練していた際に道場に秘蔵されていた古文書の中から発見した文書である。 武蔵最強の理由を『兵道鏡』の技を再現することで探求し、また武蔵が30歳以降の朝鍛夕錬の修行で50歳頃獲得した「兵法至極」の極意を『円明三十五ヶ条』の研究によって導き出した。同書は武蔵没後4百年に渡る武蔵解釈の常識を破った。
1400円(税別)、BABジャパン 03・3469・0135



終の棲み家を考える61

内装 石・タイル編

住宅の床を仕上げるとき、一般的に靴を脱ぐので暖かくて柔らかい素材を求める傾向があります。硬い石やタイルを室内の床に使うことは、冷たく寒くなるのであまり取り入れられていません。外国は室内でも靴を履くので、石やタイルでも問題はない訳です。それでは日本の住宅で石やタイルを使いたい場合はどうすればいいでしょうか。 答えは簡単、床が暖かければ問題がなくなります。ホットカーペットや簡易式床暖房では無理ですが、蓄熱式床暖房を取り入れれば石やタイルでも何ら問題なく取り入れられます。住宅に限らず床を水で洗い流すような作業場でも取り入れられます。工場の土間のコンクリートにも施工できるので、作業環境が格段に変わります。暖かい熱は上に向かってどんどん上がり、冷たい空気が下に下りてくるので、暖かく感じるようになるには相当の時間がかかります。ところが床自体が暖かければ底冷えするようなことはありません。 冷房はエアコンでするのが一番いいと思いますが、暖房は床から暖める蓄熱式床暖房が一番です。今年の寒さが堪えた方が多いと思いますが、体に優しい暖房方法を研究して冬の寒さに備えてください。施工はこれからの季節がお奨めです。
日向建設
鎌倉市大船1―15―3
0467・47・5454
http://www.hyuuga.co.jp/


鎌倉朝日新聞社

だんかづら

コウタ、6歳のロングコートチワワ。散歩が大好きで手足を真っ黒にして走り回り大好きなママの側を離れません。非常に頭の良い子でサマーカットしています。
材木座 後藤さん方


鎌倉朝日新聞社

始めましょう

●針糸なし一枚布でつくる魔法のドレス6月17日13時半、鎌倉駅西口そば三春情報センター鎌倉店(たらば書房隣)。材料費込3千円。
ほほえみドレスの会 046・871・1705
●やさしいジャズピアノ1回4千円。
葉山町・大野 090・4619・0415
●安心確かな結婚しませんか ブライダルようこそ
0466・23・3588
●金継ぎ教室 5月生募集
鎌倉23・9881 大石
●英・仏会話初歩から芸術館徒歩3分。Pあり。元CA
0467・43・4788



お知らせ

●西松凌波「ミニ・ミニ回顧展」 6月8日まで県立湘南高校歴史館ギャラリー 0466・50・0386
●節句絵のぼり展
5月12日まで鎌倉市中央図書館。全国で飾られる節句絵の展示。
25・2611
●子どもたこあげ大会
5月5日(雨天6日)10時、材木座海岸滑川河口付近。百円。
市青少年課 61・3886
●鎌倉中央公園の催し
▽上空を泳ぐ鯉のぼり 5月6日まで修景地の上空に鯉のぼりを吹き流す。
▽お茶席5月4・5日9~14時。3百円。新緑の中で和のひと時を体験。
鎌倉市公園協会 45・2750
●鎌倉の朝市
▽鎌倉漁協5月5日10時、鎌倉パークホテル駐車場。 22・3403
▽腰越漁協5月16日10時、腰越漁協前。
32・4743
※新鮮な魚介類や加工品、鎌倉野菜を直売。荒天中止。
●赤十字救急法救急員養成講習 6月7~9日9時、鎌倉市福祉センター。救急・応急手当の技術を修得。3200円。
日赤鎌倉市地区事務局 61・3958


鎌倉朝日新聞社

五百羅漢図(円覚寺)

鎌倉朝日新聞社

滝沢恵さん

鎌倉朝日新聞社

み る

▼知られざる円覚寺の至宝
6月16日まで鎌倉国宝館。大用国師二百年・釈宗演老師百年大遠忌記念で同寺に伝来する円覚寺文書や五百羅漢図を中心にゆかりの資料を展観。4百円。
22・0753
▼いろいろとりどり―国宝に見る「色」
5月12日まで県立金沢文庫。国宝「称名寺聖教・金沢文庫文書」を中心に「色」にまつわる資料を集め称名寺周辺で見られた「色」について考える。4百円。
045・701・9069
▼川喜多映画記念館
▽企画展「映画大使川喜多長政・かしこ夫妻の軌跡」7月7日まで。2百円。▽GWシネマセレクション5月1・2・4・5日「マルクス・エンゲルス」、1・3・4・6日「タクシー運転手」、2・3・5・6日「フジコ・ヘミングの世界」、4日は映画研究者・崔盛旭さんのトークも。千円。
23・2500
▼ポップサーカス湘南公演
6月16日まで湘南モノレール深沢駅前特設大テント。世界のトップパフォーマーが繰り広げる迫力のアクロバット。自由席3千円、前売2千7百円。
事務局 38・8826
▼「御仏の表情―ほとけさまのきもちとは?」展
7月7日まで長谷寺・観音ミュージアム。仏像仏画鑑賞の入門と応用。3百円。
22・6100
▼ふじさわ平和文化展
5月5日まで藤沢市民ギャラリー(ルミネ藤沢店6F)。絵画、書(短歌・俳句)、陶芸など。
実行委 0466・44・5067
▼観察眼―湘南のイラストレーターが描くいきものと自然
6月16日まで藤沢市アートスペース。向田智也さんの絵本作品や横山寛多さんのイラスト画などを中心に自然の世界を紹介。
0466・30・1816
▼滝沢恵フラメンコ公演
5月26日 建長寺 龍王殿。舞踊生活40周年記念
〈追憶の詩 〉4千円。
13:30整理券配布/14:30
開場/15:00開演 080・5187・5971
▼いのちと平和を考える映画祭 5月17日「華氏119」9百円。22日「沖縄スパイ戦史」7百円。
共に14時・19時、逗子文化プラザ。
逗子・葉山九条の会・富塚方 046・878・6044
▼リチャード・ゴーマン形情 6月2日まで茅ヶ崎市美術館。アイルランドの国際的なアーティストの20余点の幾何学形体の作品展。7百円。
0467・88・1201
▼企画展「没後20年江藤淳展」
5月18日~7月15日神奈川近代文学館。遺族から寄贈された「夏目漱石論」草稿や江藤宛ての書簡ほか関係資料を交えて生涯と業績を紹介。4百円。
045・622・6666
▼日本の自生アジサイ展
5月21~26日9~17時、大船フラワーセンター。自生アジサイ約2百種類を展示。入園料4百円。
鎌倉アジサイ同好会 52・5547
▼「パンク・シンドローム」上映会
5月18日14時半、鎌倉商工会議所。フィンランドで話題の知的障害者のドキュメンタリー。1100円、前売9百円。
鎌倉・映画を見る会 25・3305



き く

▼鎌倉音楽文庫「三島由紀夫」~音楽を憎んだ男
5月25日15時、鎌倉芸術館。ピアノ近藤嘉宏さん、ヴァイオリン磯絵里子さん。鎌倉文学館・富岡幸一郎館長のトークも。3千6百円。
0120・1192・40
▼村田望ヴォーカルリサイタル
5月26日14時、神奈川県民ホール。アプローズに感謝!ミュージカル誕生まで」の題で、メンデルスゾーン「夏の夜の夢」から結婚行進曲など。4千円。
スタジオエスポワール 090・2207・0031
▼ミャンマーで活躍する日本人歌手の弾き語り
5月26日14時、腰越学習センター。シンガーソングライターすわじゅんこさんのピアノ弾き語り。無料。
同センター 33・0712
▼東日本被災児童支援チャリティーコンサート
6月9日14時、鎌倉芸術館。「TSUNAMIバイオリンの出来るまで」の題で、マジックショーと、陸前高田の奇跡の一本松の木で作られたバイオリンと、ビオラユニット「クレイドル」の演奏。収益は「鎌倉てらこや」を通して東日本被災児童支援に。2千8百円。
マツヤ 22・8537



まなぶ

▼憲法のつどい「憲法に自衛隊を書きこむ?!」
5月11日19時15分、鎌倉芸術館。元内閣官房副長官柳沢協二さんの「自分で考える戦争、平和、憲法」と東京新聞記者望月衣塑度子さんの「進む米国製兵器購入」の講演。5百円。
鎌倉・九条の会 24・6596
▼介護予防教室「わくわく算数~四角形を並べて、わぁ、きれい!」
5月13日10時、鎌倉市福祉センター。市内在住65歳以上、無料。
鎌倉市社会福祉協議会 61・2600
▼建長寺公開講座「無限の清風」
5月25日10時、建長寺。書家、金澤泰子さんの「ダウン症の娘と共に生きて」の講演と、東儀九十九さん・東儀雅美さんの笙・竜笛演奏と舞楽「悠久の調べ」。5千円。
同寺 22・0981
▼さらば平成―世界と日本 30年を振り返って未来を考える
5月25日逗子市民交流センター。朝日新聞・三浦俊章編集委員の「激動の世界」ほか。6月1・15・22日12時半。資料代5百円(4回分)。申込はメールかFAXで。
ずし学習塾 FAX046・871・7007
▼文章道場
5月25日10時、銀の鈴社(鎌倉市佐助1―10―22)。木村文章店・木村吉貴さんが自分史の書き方を指導。3千円。要申込。
61・1930
▼佛立大学講座「佛教の源流をたずねて」
5月26日11時、鎌倉山顕証寺。「佛教と水」をテーマに、本門佛立宗僧侶の福岡日雙師と杉田秀雄さんの講座。カズBANDのライブも。
同寺 31・6441
▼美術講演「文明開化に生きる三遊亭圓朝」
6月3日13時、鏑木清方記念美術館。明治大学・須田努教授の講演。5百円
23・6405
▼終活セミナーパートⅡ
6月15日13時半、鎌倉市福祉センター。アイフォンアプリ最年長開発者の若宮正子さんの「人生100年時代を創造的に生きる」と日本整理収納協会認定講師・有澤裕さんの「変化するライフスタイルに合わせたスッキリした生き方」。市内在住者。無料。
市高齢者いきいき課 61・3930
▼逗子文化プラザの催し
▽こども落語教室6月24日~10月30日まで5回。講師・三遊亭わん丈さん。7千円。逗子市内在住、在学の小中学生。ハガキ、FAX、メールで申込。
▽こどものための手作り絵本講座7月21・22・25・30日10時・13時半。講師・絵本作家山本省三さん。2千円。小学生以上。
046・870・6622



美術館・文学館めぐり

県立近代美術館 葉山
046・875・2800
ポーランド・ポスター展 国交樹立100年記念14作家176点 ~6/23
1000円
鎌倉国宝館
22・0753
知られざる円覚寺の至宝 同寺ゆかりの古文書や羅漢図等の数々を展示 ~6/16
400円
鎌倉文学館
23・3911
三島由紀夫「豊饒の海」のススメ 三島の大作の展覧会をゆかりの同館で ~7/7
500円
鏑木清方記念美術館
23・6405
清方と金鈴社の画家たち 吉川霊華・結城素明・平福百穂・松岡映丘の日本画 ~5/22
300円
鎌倉市川喜多映画記念館
23・2500
川喜多長政・かしこ夫妻の軌跡 夫妻が紹介したヨーロッパ映画資料など ~7/7
200円
鎌倉歴史文化交流館
73・8501
鎌倉Disaster
災害と復興
写真資料等で中世から近代鎌倉の災害痕跡を辿る ~5/18
300円
県立金沢文庫
045・701・9069
いろいろとりどり―国宝に見る「色」 国宝称名寺聖教・金沢文庫文書を中心に展示 ~5/12
400円
北鎌倉 葉祥明美術館
24・4860
葉祥明の絵本原画展「しあわせってなあに?」 葉祥明が生んだ「白い犬のジェイク」から学ぶ ~5/17
600円
山口蓬春記念館
046・875・6094
山口蓬春の描いた 明治・大正・昭和 『天皇の世紀』(大佛次郎著)の挿絵原画など ~6/9
600円
藤澤浮世絵館
0466・33・0111
広重たちの情景初代・二代・三代~江戸から明治へ 3人に共通の風景描写の特徴と各個性に着目 ~7/15
無料
藤沢市アートスペース
0466・30・1816
観察眼-湘南のイラストレーターが描くいきものと自然 向田智也・横山寛多の絵本作品やイラスト画 ~6/16
無料
横須賀美術館
046・845・1211
センス・オブ・スケール展 写真や絵画、異なる縮尺のインスタレーション ~6/23
900円
茅ヶ崎市美術館
0466・88・1177
リチャード・ゴーマン形情 アイルランドの芸術家の幾何学形約20点 ~6/2
700円
神奈川近代文学館
045・622・6666
没後20年・江藤淳展 江藤の草稿や書簡で生涯と業績を振り返る 5/18~7/15
400円
大佛次郎記念館
045・622・5002
大和和紀『ヨコハマ物語』×大佛次郎の横濱 開館以来初の現役作家の作品を取り上げる ~9/8
200円
神奈川県立歴史博物館
045・201・0926
横浜開港160年「横浜浮世絵」 同館他の所蔵作品を中心に「横浜浮世絵」を紹介 ~6/23
700円
横浜美術館
045・221・0300
meet the collection-アートと人と、美術館 開館30周年記念で収蔵品から300余点と4人の作家作品 ~6/23
1100円
そごう美術館
045・465・5515
ウィリアム・モリスと英国の壁紙展 英国のサンダーソン社所蔵の約130点を展示 ~6/2
1300円


鎌倉音楽クラブ会員による

春のコンサートVol.Ⅸ

5月30日18時半、逗子文化プラザ。藤田彩歌さんのメゾソプラノで「初恋」、池浦七菜子のピアノでブラームス「4つの小品」、磯絵里子さんのヴァイオリンでファリャ「スペイン舞曲」ほか、毎年好評の鎌倉音楽クラブ室内アンサンブルの演奏で「ブランデンブルグ協奏曲第3番ト長調」など。千5百円。
日比谷方 25・1611



外反母趾と体の痛み

●外反母趾
足底の筋肉が退化して足のアーチを作っている中足関節の靭帯がゆるむと横幅が広がり親指に力が入らなくなります。そのため、親指の付け根の骨を使って歩くために衝撃が加わり、骨が異常に発育して出っ張ります。身体のアンバランスや、いつも片方に重心が掛かる方などに多く見られます。放っておくと衝撃が上へ伝わり、腰痛、膝痛、頭痛、肩こり、内臓機能低下などと障害が広がる場合もあります。親指の付け根が痛み、骨の変形、脱臼、疲労骨折などを起こすこともあるので、足元だけを考えず外反母趾を起こす原因を見つけ、身体の関節のバランスや筋力アップを心がけてください。
マザーハンド整体矯正院
要予約 月曜定休 10~19時
鎌倉市扇ガ谷1―13―51 0467・23・8166



第84回 円覚寺夏期講座

6月 8時半 9時45分~10時55分 11時10分~12時20分
1日 「無門関提唱」
円覚寺派管長 横田南嶺老師
俳句的死に方俳人
長谷川 櫂
ストレスに負けない生活早稲田大学教授
熊野 宏昭
2日 「無門関提唱」
円覚寺派管長 横田南嶺老師
釈宗演と福澤諭吉の見ていたもの
慶應義塾福澤研究センター准教授
都倉 武之
教皇フランシスコが描く平和のビジョン―教皇来日を記念して聖心侍女修道会シスター深澤光代
3日 「無門関提唱」
円覚寺派管長 横田南嶺老師
「自主逝」の心~自分の最期は自分が決める
在宅看護研究センターLLP代表
村松 静子
円覚寺の開創と美術
三井記念美術館
館長 清水 眞澄
4日 「無門関提唱」
円覚寺派管長 横田南嶺老師
中世文学と禅
駒澤大学教授 田中 徳定
人生は毎日が小さな修行
慈眼寺住職 塩沼 亮潤

会場:円覚寺大方丈。聴講料:1日2,000円、通券6,000円。
要事前申込。 事務局 03・6426・5202 (5月3日17時半まで受付)



まつり・バザー

▼福の市
5月1日10~16時、葉山厄除不動尊・長運寺。飲食、物販など。 ▽八千枚大護摩供 8~16時。一座で八千枚の護摩木を焼き尽くし諸願成就を祈願する真言密教の秘法。奉納3千円~。
同寺 046・875・2609
▼ふじさわアートフェスティバル「アートの庭」 5月1~6日10~17時、旧モーガン邸庭園。絵画、陶芸などの展示とワークショップほか。
実行委 0466・25・9909
▼鎌人いち場
6月2日9~16時、鎌倉海浜公園。地元特産品販売、フリーマーケット、模擬店、ワークショップなど。
実行委FAX23・3828
▼湘南国際村フェスティバル
5月3~5日湘南国際村。3日10時、中高生の吹奏楽演奏会。4日10・14時、お笑いステージ。15時北斎セミナー。5日10時、前横浜高校野球部監督渡辺元智さんの講演会。子どもの絵画展、ワークショップ、地元物産販売、三浦半島グルメフェアなど。
湘南国際村協会 046・855・1800
▼大船フラワーセンターの催し ▽フラワーコンサート5月5・19日。▽バラセミナー15日。▽バラ園ライトアップ18・19日(開園時間延長20時まで)。
入園料4百円。 46・2188
▼子どもの日の催し
藤沢市みらい創造財団主催。無料。
▽5月5日10~15時、藤沢市少年の森。ミニ鉄道運転会、ヨーヨーつりなど。
0466・25・5215
▽ファミリーステージ「つるのおんがえし」「ごんぎつね」5日15時、湘南台文化センター。
0466・28・1135
▼ふじさわ宿交流館の催し
▽太田プロ若手芸人爆笑ライブ5月5日12時、15時。▽仏さまの世界5月18日14時。▽宿場寄席5月24日14時。
0466・55・2255
▼つくるいち
5月6日まで11~16時、葉山ファクトリー。葉山芸術祭の一環。不要な材料や道具で作る作品など展示。問合せはメールで。
▼逗子市観光協会の催し
▽うみ・そらマルシェ5月6日11~15時、逗子海岸ロードオアシス。展示、アクセサリー、惣菜、菓子などの販売。
▽磯あそび5月6日10時、浪子不動園地。親子で逗子の磯を探検。3百円。荒天中止。
▽小坪漁港で船上市場
逗子市観光協会 046・873・1111
▼逗子ビーチフィルムフェスティバル 5月6日まで逗子海岸。5月3日チャップリンの「独裁者」、5日「黒猫白猫」など。ワークショップも。問合せはメールで。
▼ブックカーニバル 5月18日10~17時、由比ガ浜公会堂。古本・リトルプレイス・本にまつわる雑貨等を販売する古本市。
実行委 67・8444
▼鎌倉文学館バラまつり
5月10日~6月9日。▽ヴァイオリンとピアノのコンサート5月18日14時。▽言葉と音楽のコンサート26日14時。▽そのほか「バラ解説」など。入館料5百円。
23・3911
▼第8回鎌倉なないろマルシェ
5月18日11~16時、レインボーステイ(覚園寺近く)。手工芸品や食べ物の出店、音楽など。
同実行委 25・6963
▼あーすフェスタかながわ
5月18・19日10時。本郷台リリスホール。民族音楽、映画、バザールなど世界各国の文化共生を考える行事。
事務局 045・896・2121
▼鎌倉芸術館オープンデイ
5月19日10時半~16時、鎌倉芸術館。11時・14時、県警察音楽隊ルコンサート。12時・15時、落語、楽器体験コーナーふれあいマルシェなど。
0120・1192・40
▼第32回かまくら長谷の市
5月19日8~16時、長谷寺、光則寺、ファミリーマート長谷店。朝市、模擬店など。
実行委 23・6698
▼逗子の市(雨天中止)
亀岡八幡宮境内。▽フリーマーケット5月24日9~15時。雑貨・衣類・手造り品など約20店。▽骨董市25日8時~15時。出店者募集。
片岡方 090・5442・3778
▼ふらっとカフェ鎌倉
食を通じて多世代交流。5月24日鎌倉静養館、29日ソンべカフェ、いずれも16時。大人4百円、子ども2百円。申込不要。
渡邉方 090・5199・1654
▼リサイクルマーケット
5月26日10時半~13時、笛田リサイクルセンター。リメイク作品販売、子ども工作教室も。
32・9094
▼カラーズフェスト!江の島
▽花の色を楽しむ。6月9日まで。サムエルコッキング苑。▽湘南アートの色彩を楽しむ5月12日まで江の島シーキャンドル展望室・郷土資料室。▽江の島大道芸フェスティバル6月1・2日コッキング苑、亀ヶ岡広場など。
江ノ島電鉄 0466・24・2715



さんか

▼第248回歌のサロン
5月15日14時、本郷台リリスホール。参加型合唱と演奏会。千円。
古川方 22・2131
▼北鎌倉・台峯の緑をともに
▽山の手入れ5月18日10時、山ノ内配水池脇。▽山歩き19日9時、山ノ内公会堂。
北鎌倉の景観を後世に伝える基金・望月方 45・7420
▼鎌倉風致保存会の催し
▽みどりのボランティア5月8日浄光明寺、11日泣塔、25日光則寺、18日・6月1日十二所果樹園。9時半。要申込。
▽お話サロン「ルーペの奥の小さな雑草たち」25日14時、鎌倉市小町の大路ビル。百円。要申込。
▽梅の実即売会6月2日10時、会場未定、詳細HP。十二所果樹園収穫の無農薬・梅の販売。
同会 23・6621
▼教恩寺・妙法寺・安国論寺の秘宝と史跡を訪ねて 5月24日10時、鎌倉駅東口改札前集合。教恩寺の阿弥陀三尊像などを特別拝観。解説は内海恒雄さん。千円。鎌倉の世界遺産と秘宝を訪ねる会。
申込はFAX22・6971
メールkamakura-sekai@docomo.ne.jp
▼和賀江島清掃保全活動
6月2日9時半~11時半、和賀江島(材木座海岸)。今年43回目。行政、地元自治会、鎌倉岩手県人会らが協力。雨天中止。飲み物、長靴持参。
材木座自治連合会 23・3184
▼鎌倉歩け歩け協会
▽10㌔ふれあいウォーク5月7日大船発・古。道を辿る「江ノ島道」。28日宅間ヶ谷のジャケツイバラ。▽5㌔はつらつウォーク14日新緑の台峯を歩く。各2百円。9時50分、鎌倉駅西口時計台広場。▽鎌倉の名所・切通しを歩く18日8時50分、鎌倉駅西口横浜銀行駐車場。5百円。
090・2633・3715
▼鎌倉史跡めぐり
▽幕府滅亡!名将が剣を投じた稲村ヶ崎を歩く5月18・20・21日6月3日9時半、鎌倉駅西口時計台広場。極楽寺(転法輪殿拝観)など。▽東国花の寺・鎌倉4ヶ寺めぐりと創作落語6月4・10・18・21日10時、北鎌倉駅西口。東慶寺、英勝寺など。▽万騎が原から二俣川古戦場へ6月5・11日9時半相鉄二俣川駅改札口。畠山重忠公碑など。各5百円(交通費・拝観料別)。申込は1週間前までにハガキかFで。
鎌倉ガイド協会 24・6548F24・6523
▼鎌倉てらこや
▽てらハウス5月4・11・18・25日10時、大船の千里ビル。午前学び、午後遊び。千円。▽陶芸体験18日14時、陶芸家河村喜史先生宅(山崎)。2千円。小中学生と保護者。
84・9746
▼緑のカーテン栽培講座
5月30日10時・11時鎌倉商工会議所。市内在住で自宅の緑のカーテンを設置できる人。
申込は7日から市環境政策課 61・4321


鎌倉朝日新聞社

季節の心(33)

野茨が微笑む  佐伯 仁

●日本の野茨、海を渡る
五月は風薫る季節、光あふれる青春の月、こころ弾むシーズンにふさわしい花はバラ…。 バラといえばルネッサンス期の名画「春の寓意」「バラのマリア」をイメージする人も多い。 近年は市街地にバラ園が造られ、憩いの場となり親しまれている。 その親近感は「万葉集」(巻十六・三八三二)に「うばら(いばら)」が詠まれている。「うばら」は棘のある低木の総称…バラという呼び方は中国から渡来した「薔薇」を音読みにし、「さうび」と云うようになったと思われる。  確かに平安期、屈指の歌人、紀貫之は「古今和歌集」(巻十・四三六)に「そうび」と題をつけた歌を残している。 「そうび」がバラへ転じたのは恐らく「茨」の「い」の字を省いたためではないだろうか。 江戸期に入り欧州は有用な植物を求め、アジアへ探索班を派遣…日本野茨の学名は〟沢山の花が咲くバラ〟の種も海外で幾多の交配をへて生まれ変わった品種も数多い。″野茨〟の愛らしさを今に受け継ぐ優雅なバラも誕生していたに違いない。その背景には四季の恵みに感謝する日本人の心映えが窺えよう。
 花いばら故郷の路に
 似たるかな 与謝蕪村



実朝祭短歌大会の作品募集

8月9日鶴岡八幡宮で催される第68回実朝祭短歌大会の作品を県歌人会が募集している。 ハガキに未発表作品一首、住所・氏名・電話番号を記入し、〒248―0034津西1―23―9 大北敏子方へ。5月末日必着。鶴岡八幡宮賞、県知事賞、鎌倉市長賞、県歌人会長賞、鎌倉朝日賞など。


鎌倉朝日新聞社

初夏の鎌倉のまつり

パレードやフラダンスなど

▽第16回大船まつり
5月19日9時~16時、大船駅東口周辺。大パレード10~11時半、コンサート、フリーマーケット、模擬店(芸術館通り・鎌倉女子大菩提樹の道)など。消防はしご車体験乗車(13時半~15時。10時半~整理券配布)も。
実行委 43・0808
▽鎌倉ビーチフェスタ
5月25・26日10~16時半(26日は16時まで)、由比ガ浜海岸。フラダンスやライブ、砂像作り、模擬店など。
実行委(鎌倉商工会議所内) 23・2561
▽鎌倉市民カーニバル
5月25・26日10~16時半(26日16時まで)、鎌倉海浜公園由比ガ浜地区でフェスティバル。26日は市役所から由比ガ浜海岸まで「鎌倉の歴史と文化」をテーマに仮装パレード。
実行委 25・6603
▽鎌倉ビーチフェスタ
5月25・26 日10時~16時半( 26日は16時まで)、由比ガ浜海岸。フラダスやライブ、砂像作り、模擬店など。
実行委(鎌倉商工会議所内) 23・2561



購入新図書のリスト抄

鎌倉市中央図書館(3月分)

鎌倉市中央図書館(25・2611)は3月に一般340冊、児童書72冊を収蔵した。一般的なものは下記の通り。 ▼「役に立つ心理学のはなし―なぜ人はだまされるのか?」ニュートンプレス(ニュートンムック)▼「50代からの〈稼ぐ力〉―会社にも年金にも頼らずに生きる方法」大前研一著(小学館)▼「御朱印でめぐる鎌倉の古寺」『地球の歩き方』編集室著(ダイヤモンドビッグ社)▼「魯迅と紹興酒―お酒で読み解く現代中国文化史」藤井省三著(東方選書)▼「「湘南」の誕生―音楽とポップ・カルチャーが果たした役割」増渕敏之著(リットーミュージック)▼「ドナルド・トランプの危険な兆候―精神科医は敢えて告発する」バンディ・リー編(岩波書店)▼「近世駆込寺と紛争解決」佐藤孝之著(吉川弘文館)▼「外国人に正しく伝えたい日本の礼儀作法」小笠原敬承斎著(光文社新書)▼「スタンフォード大学教授が教える熟睡の習慣」西野精治著(PHP新書)▼「宇宙飛行士に聞いてみた!―世界一リアルな宇宙の暮らしQ&A」ティム・ピーク著(日本文芸社)▼「湘南パン本」(エイムック)▼「樹木希林120の遺言―死ぬときぐらい好きにさせてよ」樹木希林著(宝島社)▼「スパイスカレーの教科書―スパイスの知識から使い方まで」枻出版社(エイムック)▼「鎌倉手毬の和菓子―四季を映す練りきり」御園井裕子著(文化学園文化出版局)▼「縁切寺お助け帖」田牧大和著(角川文庫)▼「鎌倉と京―武家政権と庶民世界」五味文彦著(講談社学術文庫)


鎌倉朝日新聞社

『浜の記憶』(2018年大嶋拓監督作品)

〝茂さん〟主演の新作映画『浜の記憶』と

『鎌倉アカデミア 青の時代』の上映会

太平洋戦争終結翌年の1946年5月、新しい日本の担い手を育成しようと、鎌倉でいち早く創立した「自由大学」だったが、時代の荒波に翻弄され、わずか4年半で閉校した「鎌倉アカデミア」。 その精神を引き継ぐ「鎌倉アカデミアを伝える会」主催の映画会が、6月1日午後1時から鎌倉市材木座の光明寺開山堂で開かれる。 鎌倉アカデミア演劇科第1期生で鎌倉在住、〝茂さん〟の愛称で親しまれている加藤茂雄さん(俳優・漁師)が、93歳にして初主演の『浜の記憶』と、一昨年公開されたドキュメンタリー『鎌倉アカデミア 青の時代』(午後3時)を上映し、卒業生たちの生き方から、鎌倉アカデミアの「自由」と「新生」の精神を再考する。終了後、加藤茂雄さんら関係者のトークも。 映画の監督は2本とも大嶋拓さん。『浜の記録』は今夏、新宿K's cinema の公開に先駆けての上映。千円。
問い合わせ同会・小泉さん 090・3007・9025


鎌倉朝日新聞社

温かみ溢れるパステル画

道工房 華子と秀展

NPO法人「道」が運営する障害福祉サービス事業所「道工房」(鎌倉市小町)で絵画を描いている鎌倉市扇ガ谷在住の増澤華子さん(97)と、逗子市在住の遠藤秀(まさる)(59)さんのパステル画展「道工房 華子と秀展」が5月21日から26日まで鎌倉駅東口のカトレヤギャラリーで開かれる=写真。花や江ノ電、時計塔などの風景画約20点を紹介する。 道工房は2012年(平成24)に開設され、障害の有無に関わらずアートをコミュニケーション・ツールとした社会参加を主眼に活動している。 現在約30人が参加し、「明るく・楽しく・美しく」をモットーに、鎌倉市在住の洋画家・大野健一さんほか美大出身の講師4人の指導で、個性あふれる作品を制作している。 華子さんはこの工房の開設当初から地域のお年寄り2、3人で通っていたが、17年の年を経て当時の仲間たちは鬼籍に入ってしまった。華子さん自身も2年前に大腿骨骨折で医者から寝たきりの生活を言い渡されたが、持ち前の気力で家の中で歩行を始め、今では少しずつだが外出できるようになった。 華子さんの工房通いの送り迎えをしているのが秀さん。秀さんは精神的な病で25年間引きこもりの生活を送っていたが、「道」にカウンセリングを受けに来たことをきっかけに、工房に週3、4回通うようになり、今ではその中心メンバーになっている。 「絵は楽しい落書き」と華子さんが話すと、秀さんは「絵を描いていると時間を忘れる。目標は増澤さん」と眼を輝かせる。
午前10時~午後5時。入場無料。問い合わせ道工房 0467・53・9201



皇室ゆかりの作品展で奉祝

山口蓬春記念館 葉山

葉山町一色の山口蓬春記念館で令和への改元を祝した展覧会「時代の証人 山口蓬春が描いた明治・大正・昭和」が開かれている=写真。皇室ゆかりの作品を中心とした約70点が紹介される。 長く皇室との関わりをもつ山口蓬春(1893~1971)が宮内庁からの依頼を受け制作した『杉戸《楓》』は、1968年に完成した新宮殿の正殿松の間外廊に日本の自然美を象徴する秋の風景として描かれた晩年の代表作。 今回展示の下図や素描からは、同館の展示ならではの蓬春の真摯な研究姿勢がうかがわれる。昭和大典の皇室儀礼を描いた下図(未発表)や、1967年から朝日新聞に連載された大佛次郎の歴史小説『天皇の世紀』の挿絵原画24点が初公開など、蓬春独自の清澄な色彩と緻密な筆致が光る歴史画制作者としての一面も写し出されている。 山種美術館の依頼で杉戸絵をさらに進化させた新たな楓図の制作途中、77歳で力尽きた蓬春。同館学芸員は「令和の即位礼の際にも陛下の後ろに蓬春の楓図が見えるのではないかと思う。この機会に当館の下絵もご覧いただければ」と話す。 新しい日本画の可能性を最後まで追い求めた画家の息遣いが残る画室には、大きな窓を額縁として庭の楓も美しく揺れている。
同記念館 046・875・6094(K)


鎌倉朝日新聞社

スケッチ日和(21)

「フラワーセンターにて」  黒川 明

昨年、ここは日比谷花壇大船フラワーセンターとしてリニューアルした。施設は充実したが、睡蓮の池がひとつなくなっていた。再開からひと月後の5月にはバラが咲いていた。沢山のバラが競い合うように、見事に咲き乱れていた。 その中で、ピエール・ド・ロンサールは可愛い花を無数、と言いたくなるほど咲かせていた。 「お寝坊さん さあ起きて ばらの木が蕾の冠をつけてますよ」と、詩人ロンサールも詩っているので出かけてみましょ。
水彩 31×41cm



鎌倉年中行事

5月

▼菖蒲祭 5日13時、鶴岡八幡宮。無病息災など祈願。舞楽の奉納。
▼草鹿神事 5日13時、鎌倉宮。烏帽子、直垂姿の射手が古式に則り鹿をかたどった的を射る。
▼秋葉山大例祭 5日11時、材木座の光明寺。
▼徳崇権現祭 22日13時、小町の宝戒寺。北条一族の慰霊供養。
▼白旗神社例祭 28日10時、鶴岡八幡宮境内の白旗神社。
▼茶筅供養 28日10時半、建長寺茶筅塚。


プロムナード

「令和」の典拠が『万葉集』の第五巻、梅花の歌32首の序文となっており、日本古典からの採用は初めてということで話題を集めています▼鎌倉にちなんだ歌も4首採録されている万葉集は天皇から詠み人知らずの庶民までの作品4516首を20巻にまとめられたものです▼「4516首のうちの4首なら、鎌倉は所縁が薄い」と思われますが、実は鎌倉時代に仙覚という「万葉研究の礎を築いた人物」が妙本寺にて万葉研究をしたことで知られています▼万葉集は、鎌倉時代の仙覚と江戸時代の本居宣長がバトンをつないで、今に息づいています▼「武家の古都・鎌倉」には、このような文化的な側面もあることを誇らしく思います。(N)


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